JPH0866354A

JPH0866354A - モニター装置

Info

Publication number: JPH0866354A
Application number: JP6203183A
Authority: JP
Inventors: Taiji Hashimoto; 泰司橋本; Tatsuo Kimura; 辰男木村
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1994-08-29
Filing date: 1994-08-29
Publication date: 1996-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】手術現場のモニターを吊下支持方式として作
業スペースを広げ、術者と介助者等の作業効率を向上
し、術時間の短縮・患者の負担軽減を目的とするもの。【構成】ベッド上に延びた支持アーム２に、少なくと
も術者と介助者用のモニター３′・３″を吊下支持し、
かつ各モニターの指向方向は自由に調節できるようにし
たモニター装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、腹腔鏡下あるいは内
視鏡下等で患者の手術・治療さらには診療を行なったり
するときに使用されるモニター装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】最近、腹腔鏡下手術が脚光をあび、多く
の医療機関でその手術が実施されだしている。

【０００３】例えば胆石患者の場合、この手術法では、
小さな孔を患者の腹壁に４ケ所開け、そこから腹腔鏡や
鉗子等の処置具を挿入し、腹腔鏡の接眼部に装着したＣ
ＣＤカメラによる腹腔鏡画像のモニター（テレビ画面）
を見ながら胆のうを切離し、摘出するという治療法であ
る。

【０００４】この治療法の特徴は、ひとえに切開創が絶
対的に小さいことにともない(1) 術後の痛みが少なく侵
襲が少ない、(2) 開腹手術よりも早く回復する、(3) 手
術瘢痕が小さい、等があげられ近時広く実施されはじめ
ている。

【０００５】このような手術の場合、例えば図５のよう
に患者Ａが横臥したベッドＢをはさんで、一方側には、
術者Ｃと看護婦Ｄが、他方側には介助者Ｅと第２助手Ｆ
がそれぞれ向い合って、また頭部側には麻酔医Ｇが立
ち、術者Ｃ・介助者Ｅ等がそれぞれモニターテレビＨ・
Ｉを見ながら手術が行なわれる。

【０００６】この場合、モニターテレビは術者と介助者
がそれぞれの位置から見やすいように患者Ａの例えば足
元近辺にそれぞれ１台づつキャリッジに載置されて配置
されているのが一般的であった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記において手術の際
には、さらに吸引器Ｊ・麻酔器Ｋ・腹腔鏡手術器具Ｌ・
開腹手術セット（緊急に開腹手術を行なう必要がある場
合があるため）Ｍ・等多くの使用する器具や、血圧計・
心拍計等の各種測定器具がベッドの囲りに配置され、手
術現場は非常に煩雑になっいる。

【０００８】このような現場において設置スペースを広
くとるモニターテレビ（ＣＲＴ）が２台も設置されてい
ることは、手術現場での作業スペースを狭くするという
点で決して好ましいことではない。また術者や介助者に
とって実際の作業（手術）方向とモニターを観察する方
向が大きく異なるので作業がやりにくく（作業効率が落
ちる）、結果的に手術時間が長くなり患者の負担も増加
していた。この発明は、上記状況にかんがみ、作業効率
を高めるモニター装置の提供を目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、支持アームと、このアームに支持さ
れてベッド上方から吊下される少なくとも２個のモニタ
ーとを有するとともに、この各モニターは、その指向方
向を個々に調節し得ることを特徴とするモニター装置を
提供するものである。

【００１０】

【作用】この発明にかかるモニター装置は、支持アーム
によって少なくとも２個のモニターがベッド上の、例え
ば術者と介助者の中間へ吊下支持され、かつ各々の指向
方向を調節することができるので術者および介助者の作
業効率を高めることができる。

【００１１】

【実施例】図１は、この発明にかかるモニター装置を具
備したベッドの一実施例を示す図である。

【００１２】図において、１はベッド、２はベッドに植
設された支持アーム、３（３′・３″）はこの支持アー
ムに支持された一対のモニター（テレビ）で、例えば薄
型モニターとして軽量でコンパクトな液晶ディスプレイ
（ＬＣＤ）、その中でも画質が最も優れているＴＦＴ
（薄膜トランジスタ）方式の液晶ディスプレイが望まし
い。

【００１３】この支持アーム２は、例えばベッドの端部
に植設され、その先端にモニターを吊下支持するととも
にベッドに対して上下方向（矢印ａ）に移動でき、回動
（矢印ｂ）でき、さらにはアーム自体が伸縮（矢印ｃ）
できる構成となっている（なお、これらの移動・回動・
伸縮の各機構は公知の構成を採用することができ、ここ
ではその詳細は省略する）。したがってモニター３を術
者と介助者の中間の中空に吊下支持せしめ、かつその高
さ・角度（方向）を調整して２個のモニターを術者・介
助者にとっての最適の位置にもってくることが可能とな
る。

【００１４】図２は、支持アーム先端部における薄型モ
ニターの支持方式の一例を説明するもので、支持アーム
２には回転環（ドライベアリング）４（４′・４″）、
支持杆５（５′・５″）、回転軸６（６′・６″）を介
して薄型モニター３（３′・３″）が支持され、各モニ
ター３′・３″の角度・方向等を自由に変更し得るよう
に構成されている。

【００１５】図３は、さらにプロンプターとして利用す
る場合の実施例で、モニター３上の映像をコンバイナガ
ラス（ハーフミラー）に投影して術者等が映像と同時に
ハーフミラー７を介して患者の患部Ａも観察できるよう
にしたもので、高い臨床感をもって作業を行なうことが
できるものである。なお、この図では、一方側のみのモ
ニター３′につき説明したが他方のモニターについても
同様の構成とすることができる。

【００１６】以上の説明においては、支持アームはベッ
ドに植設するとしてベッドと一体型式のもので説明した
が、このような型式にせずともスタンド型式あるいは天
井吊下型式等の諸型式とすることができる。

【００１７】図４は、この諸型式のうちのスタンド型式
の実施例を説明するもので、８は基台で車輪９により移
動可能に構成されており、この基台８に上記に説明した
支持アーム２等が設けられたものである。よって手術等
にあっては、治療ベッド、あるいは手術ベッド等の近辺
へ基台８を含むモニター装置を移動し、上記に説明した
ようにベッドに支持アームを植設したと同じような状況
にして使用することができる。

【００１８】なお、上記の説明においては腹腔鏡の接眼
部に装着したＣＣＤカメラによる像をモニター（例えば
ＴＦＴ液晶ディスプレイ）上に表示することで説明した
が、これらの表示方式自体は公知のことであるのでその
詳細は省略する。

【００１９】また腹腔鏡下手術について説明したが、従
来の内視鏡診療等においてもこの発明は利用できる。

【００２０】なお、モニターとしては腹腔鏡・内視鏡等
からの映像を表示するとして説明したが、これ以外の諸
現象・例えば心電図・心拍図等を表示できることはもち
ろんである。

【００２１】

【発明の効果】この発明によれば手術現場の作業スペー
スが広くなり、術者等の作業効率が向上し、術時間の短
縮・患者の負担軽減等を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のモニター装置を装備したベッドの一
実施例を説明する図。

【図２】この発明のモニター装置のモニターの指向方向
の変更機構を説明する図。

【図３】この発明のモニター装置の変形実施例を説明す
る図。

【図４】この発明のモニター装置の他の実施例を説明す
る図。

【図５】腹腔鏡下手術の現場を説明する図。

【符号の説明】

２…支持アーム３（３′・３″）
…モニター４（４′・４″）…回転環５（５′・５″）
…支持杆６（６′・６″）…回転軸７…ハーフミラー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】支持アームと、このアームに吊下支持さ
れた少なくとも２台のモニターとを有するとともに、こ
の各モニターはその方向を個々に調節し得ることを特徴
とするモニター装置。