JPH0865523A - 2値疑似階調画像の符号化方法 - Google Patents

2値疑似階調画像の符号化方法

Info

Publication number
JPH0865523A
JPH0865523A JP6196361A JP19636194A JPH0865523A JP H0865523 A JPH0865523 A JP H0865523A JP 6196361 A JP6196361 A JP 6196361A JP 19636194 A JP19636194 A JP 19636194A JP H0865523 A JPH0865523 A JP H0865523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
symbol
interest
value
binary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6196361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3279831B2 (ja
Inventor
Nobuhito Matsushiro
信人 松代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP19636194A priority Critical patent/JP3279831B2/ja
Publication of JPH0865523A publication Critical patent/JPH0865523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3279831B2 publication Critical patent/JP3279831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像画質に対する符号化効率を向上させる。 【構成】 予測状態算出部11は、符号化しようとして
いる着目画素mの近傍の参照画像Rのシンボルパターン
と2値化の構造である閾値行列{Dxy}から着目画素m
の階調値推定を行ない、推定階調値と着目画素mの2値
疑似階調画像の作成時における閾値との距離を、着目画
素mの予測状態として求める。マルコフ確率推定部12
は、インディクスにより識別される予測状態で着目画素
mでのシンボル出現確率ps を推定する。2値シンボル
変更部14は、着目画素mのシンボル出現確率ps が第
1の事前設定値εよりも小さく、かつ距離の値が第2の
事前設定値ηよりも小さければ、2値疑似階調画像バッ
ファ部1の着目画素mのシンボルを反転する。算術符号
化器13は、シンボル出現確率ps を符号化パラメータ
として符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値階調画像を閾値行
列を用いて作成された2値シンボルからなる2値疑似階
調画像の符号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;安田浩編著、1991、「マルチメディア符号化
の国際標準」、丸善多値階調画像を閾値行列{Dxy}に
よる2値疑似階調画像の作成は以下のようにして行う。
【0003】
【数1】 図2は、前記文献に記載された上記手順により作成され
た2値疑似階調画像の符号化方法を実施するための符号
化器の構成図である。
【0004】図2に示すように、この符号化器は、多値
階調画像INの閾値{Dxy}により2値化された2値疑
似階調画像を記憶する2値疑似階調画像バッファ1、マ
ルコフ確率推定部2、及び算術符号構成部3とを有して
いる。2値疑似画像バッファ1の出力側には、着目画素
mのシンボル出現確率ps を求めるマルコフ確率推定部
2、及び算術符号を作成する算術符号構成部3が接続さ
れている。マルコフ確率推定部2の出力側には、算術符
号構成部3が接続されている。算術符号構成部3から
は、算術符号Cが出力される。次に、図2を参照しつつ
従来の2値疑似階調画像の符号化方法を説明する。マル
コフ確率推定部2では、2値疑似階調画像バッファ1に
記憶された着目画素mの近傍の参照画素の集合であるテ
ンプレートtの画素のシンボルの状態毎に、着目画素m
のシンボル出現確率ps を求めて、このシンボル出現確
率ps を算術符号構成部3に出力する。算術符号構成部
3では、着目画素mのシンボル出現確率ps と着目画素
mのシンボルに基づいて算術符号Cを求め、伝送経路ま
たは蓄積媒体に出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2値疑似階調画像の符号化方法においては、次のような
課題があった。相関性のある画素間の距離である相関距
離に対して、閾値行列の大きさM×Mを大きくとると2
値疑似階調画像に周期構造が現れなくなることから、着
目画素mのシンボル値のシンボル出現確率ps が小さく
なり、算術符号化長が長くなり、そのため、符号化効率
が低下するという問題点があった。前記課題を解決すべ
く本出願人等は、特願平6−22235の明細書(以
下、先の提案と呼ぶ)において、2値化の閾値行列{D
xy}の構造から2値化を行なった原画像の階調値まで遡
った状態をシンボル出現の予測状態として、予測状態を
入力してマルコフ確率推定部によりシンボル出現確率を
求めることによって、画像信号の陽に現れないシンボル
出現確率の偏りを利用し、符号化効率を高めた。しかし
ながら先の提案では、符号化する画素の中でそのシンボ
ルを符号化すると符号化効率を著しく低下させるが、そ
のシンボルを反転したシンボルを用いて符号化すると符
号化効率を低下させないうえ、復号化した画像の品質に
おいてもほとんど影響を与えないものが存在するものが
あり、画像品質に対する符号化効率の点で満足できるも
のではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、多値階調画像をm×n(m,nは自然
数)の閾値行列により2値化して作成された2値のシン
ボルからなる2値疑似階調画像の符号化方法において、
以下の処理を順に実行する。すなわち、符号化を行う着
目画素の近傍のシンボルパターンと前記閾値行列から着
目画素の階調値の推定を行い、該推定階調値と着目画素
の座標に対応して前記2値化された閾値との距離を算出
し、該距離を着目画素の予測状態とする予測状態算出処
理と、前記予測状態毎に2値のそれぞれのシンボル出現
確率を推定するマルコフ確率推定処理と、前記着目画素
のシンボル値のシンボル出現確率が第1の事前設定値よ
りも小さく、かつ前記着目画素の予測状態の距離が第2
の事前設定値よりも小さいとき、前記着目画素のシンボ
ル値を反転し、その反転したシンボル値を着目画素のシ
ンボル値とする2値シンボル変更処理と、前記シンボル
出現確率及び前記着目画素のシンボル値に基づいて2値
シンボルの算術符号を作成する算術符号構成処理とを実
行する。そして、復号化を行う着目画素の近傍の既に復
号化されたシンボルパターンと前記閾値行列からその着
目画素の階調推定を行い、該推定階調値とその着目画素
の座標に対応して2値化された閾値との距離を算出し、
該距離をその着目画素の予測状態とする予測状態算出処
理と、前記予測状態毎に復号化する前記着目画素の2値
のそれぞれのシンボル出現確率を推定するマルコフ確率
推定処理と、前記算術符号と前記着目画素のシンボル出
現確率とに基づいて着目画素のシンボルを復号化する算
術復号化処理とを、実行する。
【0007】
【作用】本発明によれば、以上のように2値疑似階調画
像の符号化方法を構成したので、予測状態算出処理によ
り、符号化を行う着目画素の近傍のシンボルパターンと
閾値行列から着目画素の階調値の推定を行い、この推定
階調値と着目画素の座標に対応して2値化された閾値と
の距離を算出し、この距離を着目画素の予測状態とす
る。マルコフ確率推定処理により、この着目画素の予測
状態から着目画素のシンボル出現確率を求める。原画像
の階調値まで遡った状態に基づいて予測状態を算出して
いるので、シンボル出現確率は画像信号の陽に現われな
いシンボル出現確率の偏りを反映したものとなる。2値
シンボル変更処理により、着目画素のシンボル値のシン
ボル出現確率が第1の事前設定値よりも小さく、かつ前
記着目画素の予測状態の距離が第2の事前設定値よりも
小さいとき、前記着目画素シンボルの値を反転する。シ
ンボル出現確率と第1の事前設定値とを比較するのは、
着目画素のシンボル出現確率が低いために符号化効率が
落ちるのを防ぐために、反転後のシンボル出現確率(1
−反転前のシンボル出現確率)を大きくする。また、着
目画素の閾値と推定階調値の距離と第2の事前設定値と
の比較は、復号化画像の品質の低下を防ぐためである。
算術符号構成処理により、反転後のシンボル出現確率
(1−反転前のシンボル出現確率)及び着目画素のシン
ボルの値ら基づいて2値シンボルの算術符号を作成す
る。予測状態算出処理により、復号化を行う着目画素の
近傍の既に復号化されたシンボルパターンと前記閾値行
列からその着目画素の階調推定を行い、該推定階調値と
その着目画素の座標に対応して2値化された閾値との距
離を算出し、該距離をその着目画素の予測状態を求め
る。マルコフ確率推定処理により、予測状態算出処理に
より算出された予測状態から復号化する着目画素のシン
ボル出現確率を推定する。算術復号化処理により、算術
符号と着目画素のシンボル出現確率に基づいて着目画素
のシンボルを復号化する。従って、前記課題を解決でき
るのである。
【0008】
【実施例】本実施例では、まず、先の提案の2値疑似階
調画像の符号化方法の概略(I)とその問題点(II)を
説明した後、その問題点を解決するための本発明の2値
疑似階調画像の符号化方法の実施例(III)を説明する。 (I) 先の提案の2値疑似階調画像の符号化方法の実
施例 図3は、先の提案の2値疑似階調画像の符号化方法を実
施するための符号化器の構成図である。この符号化器
は、多値階調画像INの閾値行列{Dxy}により作成さ
れた2値疑似階調画像を記憶する2値疑似階調画像バッ
ファ1を有している。2値疑似階調画像バッファ1の出
力側には、確率モデル部10及び算術符号構成部13が
接続されている。確率モデル部10は、2値疑似階調画
像バッファ1の出力側に接続された予測状態算出部11
とこの予測状態算出部11の出力側に接続されたマルコ
フ確率推定部12とを有している。マルコフ確率推定部
12の出力側には、算術符号構成部13が接続されてい
る。算術符号構成部13からは、算術符号Cが出力され
る。mは着目画素であり、Rは着目画素mの予測状態を
算出するための着目画素mの近傍の参照画素である。2
値疑似階調画像バッファ1は、着目画素mより以前の2
値疑似階調画像を予測状態算出部11で参照する領域分
保持する。予測状態算部11は、符号化を行う着目画素
mの近傍のシンボルパターンと閾値行列{Dxy}から着
目画素mの階調値の推定を行い、この推定階調値と着目
画素mの座標に対応して2値化された閾値との距離を算
出し、距離を着目画素mの予測状態とする処理を行う。
マルコフ確率推定部12は、各予測状態での着目画素m
のシンボル出現確率を推定する。算術符号構成部13
は、シンボル出現確率ps を符号化パラメータとして2
値シンボルの算術符号を作成する。
【0009】次に、図3を参照しつつ先の提案の2値疑
似階調画像の符号化方法について説明する。符号化する
2値疑似階調画像は2値疑似階調画像バッファ部1を通
して予測状態算出部11に入力される。予測状態算出部
11では、符号化しようとしている着目画素mの近傍の
参照画像Rのシンボルパターンと2値化の構造、すなわ
ち、閾値行列{Dxy}から着目画素mの階調値推定を行
ない、この推定階調値と着目画素mの座標に対応して2
値化された閾値との距離を、着目画素mの予測状態とし
て求める。着目画素mの階調値の推定は、nmax を閾値
行列{Dxy}の階調数とし、着目画素mの近傍の画素R
の階調値を等しいとするnmax 個のそれぞれの一様階調
画像のうちで、着目画素mの近傍のそれぞれの座標に対
応する閾値行列{Dxy}の各閾値で2値化したときの着
目画素mの近傍のシンボルパターンが、符号化する疑似
階調画像のシンボルパターンに最も一致するものを推定
階調値とすることで行なう。シンボルパターンの一致の
尺度は、
【数2】 とする。
【0010】ここで、Rは着目画素mの座標(x,y)
より以前の画素を含む着目画素mの参照画素領域であ
り、(x',y')=(x+Δx,y+Δy)、d(x',y')は座
標(x',y') で一様階調画像の2値シンボルと2値疑似階
調画像バッファ1に記憶された2値疑似階調画像(x',
y') のシンボルが一致した時に1、不一致の時に0を取
る変数、Cx'y'は重み係数であり、例えば着目画素mに
近い画素程その値を大きくする。この一致の尺度が、大
きい程一致の度合いが高いと判定する。この推定階調値
と着目画素mの閾値との距離を着目画素mの予測状態と
して求める。各予測状態はインディクスで識別できるよ
うにしてあり、着目画素mのインディクスをマルコフ確
率推定部12に出力する。マルコフ確率推定部12で
は、インディクスにより識別される予測状態で着目画素
mのシンボル出現確率ps を推定し、このシンボル出現
確率ps を算術符号化器13に出力する。シンボル出現
確率ps は、予測状態毎に予測状態出現数に対するシン
ボル“0”、シンボル“1”のそれぞれの出現数の割合
として算出する。ここで、シンボル“0”の出現確率を
s (0)とすると、シンボル“1”の出現確率p
s (1)は1−ps (0)となる。算術符号化器13で
は、2値疑似階調画像バッファ1の着目画素mのシンボ
ル値より、そのシンボル値のシンボル出現確率ps を採
択する。そして、算術符号化器13では、その採択した
シンボル出現確率ps と着目画素mのシンボル値により
オージェントを作成し、そしてこのオージェントの左端
点座標を符号化し、算術符号Cを出力する。
【0011】(II) 先の提案の問題点 しかしながら、先の提案の符号化方法では、2値疑似階
調画像によっては、マルコフ確率推定部12により推定
された着目画素mのシンボル値のシンボル出現確率ps
が低くなり、そのために符号化効率が著しく低下する場
合があった。一方、そのシンボル出現確率が低くなるよ
うなシンボルを反転して、反転したシンボルの符号化す
ると符号化効率を低下させないばかりでなく、その復号
した画像品質についても反転しない画像品質とほどんど
変わらないような場合があった。すなわち、先の提案に
よる符号化方法は、画像品質に対する符号化効率の点で
満足できるものではなかった。 (III) 本発明の実施例 図1は、本発明の実施例を示す符号化方法を実施するた
めの符号化器の構成図であり、図3の先の提案と同様の
要素には同一の符号を付してある。本実施例の符号化器
が先の提案の符号化器と異なる点は、マルコフ確率推定
部12により推定された着目画素mのシンボルのシンボ
ル出現確率ps が第1の事前設定値よりも小さく、かつ
前記着目画素mの予測状態の距離が第2の事前設定値η
よりも小さいとき、前記着目画素mのシンボルの値を反
転する2値シンボル変更部14を設けたことである。図
1に示すように、この符号化器では、2値シンボル変更
部22が設けられている。2値シンボル変更部22は、
2値疑似階調画像バッファ1の入出力側、及びマルコフ
確率推定部21の出力側に接続されている。
【0012】図4は、本発明の実施例に示す2値疑似階
調画像の符号化方法によって符号化された符号を復号化
するための復号化器の構成図である。図4に示すよう
に、この復号化器は、確率モデル部20、算術復号化部
23、及び2値疑似階調画像バッファ24から構成され
ている。確率モデル部20は、予測状態を算出する予測
状態算出部21とこの予測状態算出部21の出力側に接
続された復号化する着目画素mのシンボル出現確率ps
を算出するマルコフ確率推定部22とを有している。マ
ルコフ確率推定部22の出力側には、算術復号化部23
が接続され、さらに算術復号化部23の出力側には、2
値疑似階調画像バッファ24が接続されている。2値疑
似階調画像バッファ1は、復号化する着目画素mより以
前に復号化された2値疑似階調画像を予測状態算出部2
1で参照する領域分保持する。予測状態算部21は、復
号化を行う着目画素mの近傍のシンボルパターンと閾値
行列{Dxy}から着目画素mの階調値の推定を行い、こ
の推定階調値と着目画素mの座標に対応して2値化され
た閾値との距離を算出し、距離を着目画素mの予測状態
とする処理を行う。マルコフ確率推定部22は、各予測
状態での着目画素mのシンボル出現確率を推定する。算
術復号化部23は、シンボル出現確率ps を符号化パラ
メータとして2値シンボルの算術符号を作成する。
【0013】次に、図1を参照しつつ本発明の実施例の
符号化方法を説明する。符号化する2値疑似階調画像
は、2値疑似階調画像バッファ部1を通して予測状態算
出部11に入力される。予測状態算出部11では、符号
化しようとしている着目画素mの近傍の参照画像Rのシ
ンボルパターンと2値化の構造である閾値行列{Dxy}
から着目画素mの階調値推定を行ない、推定階調値と着
目画素mの2値疑似階調画像の作成時における閾値との
距離を、着目画素mの予測状態として求める。そして、
予測状態算出部11では、各予測状態はインディクスで
識別できるようにしてあり、着目画素mのインディクス
をマルコフ確率推定部22に出力する。着目画素mの階
調値の推定は、nmax を閾値行列{Dxy}の階調数と
し、nma x 個の着目画素mの近傍の画素の階調値を等し
いとする一様階調のうちで、着目画素mの近傍の閾値で
2値化したときの着目画素mの近傍のシンボルパターン
が、符号化する疑似階調画像のシンボルパターンに最も
一致するものを推定階調値とすることで行なう。
【0014】マルコフ確率推定部12では、インディク
スにより識別される予測状態で着目画素mでのシンボル
出現確率ps を推定し、インディクス及びシンボル出現
確率を2値シンボル変更部21に出力する。2値シンボ
ル変更部14では、この2値疑似階調画像バッファ1の
着目画素mのシンボルを参照し、着目画素mのシンボル
のシンボル出現確率ps を採択する。そして、2値シン
ボル変更部14では、この着目画素mのシンボルのシン
ボル出現確率ps とインディクスにより識別される予測
状態、すなわち距離の値を参照し、着目画素mのシンボ
ル値の出現確率ps が第1の事前設定値εよりも小さ
く、かつ距離の値が第2の事前設定値ηよりも小さけれ
ば、2値疑似階調画像バッファ部1の着目画素mのシン
ボルを反転する。ここで、着目画素mのシンボルのシン
ボル出現確率ps と第1の事前設定値εとの比較は、着
目画素mのシンボルを反転することによりシンボル出現
確率を大きくして、符号化効率を向上させるためであ
る。また、距離の値と第2の事前設定値ηとの比較は、
画像品質を低下させないためである。算術符号化器13
では、2値疑似画像バッファ1の着目画素mのシンボル
値のシンボル出現確率ps を採択する。この時、着目画
素mのシンボルが反転されていれば、反転されたより大
きなシンボル出現確率が採択される。そして、算術符号
化器13では、このシンボル出現確率ps と着目画素m
のシンボルによりオージェントを作成し、このオージェ
ントの左端点座標を符号化し、算術符号Cを出力する。
着目画素mを画像の走査順に左から右、上から下に順に
移動し、全画素の符号化を実行する。
【0015】次に、図4を参照しつつ、上記符号化方法
により符号化された符号を復号する方法を説明をする。
算術復号化部23により復号化された2値疑似階調画像
は2値疑似階調画像バッファ24を通して予測状態算出
部21に入力される。予測状態算出部21では、符号化
の場合と同様にして、復号化する着目画素mの近傍の参
照画像Rのシンボルパターンと2値化の構造である閾値
行列{Dxy}から着目画素mの階調値推定を行ない、推
定階調値と着目画素mの2値疑似階調画像の作成時にお
ける閾値との距離を、着目画素mの予測状態として求め
る。マルコフ確率推定部22では、符号化の場合と同様
にしてこの予測状態での着目画素mのシンボル出現確率
s を推定する。算出復号化部23では、着目画素mの
シンボル出現確率ps を復号化パラメータとして、算術
符号Cより2値シンボルを復号して、出力OUTする。
着目画素mを画像の走査線順に、左から右、上から下に
順に移動し、全画素の復号化を実行する。参照画素Rが
画像の外側に存在する場合、符号化と復号化で共通の境
界条件を設定することにより、復号化の一意性が保証さ
れる。
【0016】シミュレーション結果 次に、本実施例の2値疑似階調画像の符号化方法のシミ
ュレーション結果を示す。図5(a),(b)は、シミ
ュレーション実験結果を示す符号化画像(300dp
i、2倍拡大)の図であり、同図(a)は、先の提案の
符号化方法による符号化画像であり、同図(b)は、シ
ミュレーションでの符号化方法による符号化画像であ
る。図6は、予測状態算出部11,21で使用するシミ
ュレーション実験における参照画像を示す図である。 [シミュレーション条件] 画像:SCID(Standard Color Image Data)No.2
(8bit)の一部(512×512)(図6に示
す。) 第1の事前設定値ε=0.05 第2の事前設定値η=16 階調値推定における参照画像:図6に示す。 閾値行列{Dxy}の大きさ:64×64 閾値行列{Dxy}の階調値の最大nmax =16 マルコフ確率推定部12,22:QM−Coderのマ
ルコフ確率推定部 算術符号構成部13:QM−Coderの算術符号構成
部 重み係数Cx'y':全ての画素で1 [シミュレーション結果]先の提案と比較して、図5に
示すように画像品質を劣化させることなく、11.2%
符号量を削減することができた。以上のように、本実施
例では、符号化する画素のち、その画素シンボルsを符
号化することで著しく符号化効率を低下させ、画素シン
ボルsを反転しても画像品質には殆ど影響を与えないも
のを検出し、その画素のシンボルを反転することで、画
像品質を劣化させずに符号化効率を改善することができ
るという利点がある。なお、本発明は、上記実施例に限
定されず種々の変形が可能である。その変形例として
は、例えば次のようなものがある。 (1) 本実施例は、ファクシミリ、DTPシステムな
どであり、伝送・蓄積コストの削減を目的として、デー
タ圧縮符号化部に使用することができる。 (2) 閾値行列{Dxy}の大きさは、縦と横で異なっ
ていてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、多値階調画像をm×n(m,nは自然数)の閾値
行列により2値化して作成された2値のシンボルからな
る2値疑似階調画像の符号化方法において、符号化を行
う着目画素の近傍のシンボルパターンと前記閾値行列か
ら着目画素の階調値の推定を行い、この推定階調値と着
目画素の座標に対応して2値化された閾値との距離を算
出し、この距離を着目画素の予測状態とする予測状態算
出処理と、予測状態毎のシンボル出現確率を推定するマ
ルコフ確率推定処理と、着目画素のシンボル出現確率が
第1の事前設定値よりも小さく、かつ着目画素の予測状
態の距離が第2の事前設定値よりも小さいとき、着目画
素のシンボルの値を反転し、その反転したシンボル値を
着目画素のシンボルとする2値シンボル変更処理を行う
ようにしたので、画像品質に対する符号化効率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す2値疑似階調画像の符号
化方法を実施するための符号化器の構成図である。
【図2】従来の2値疑似階調画像の符号化方法を実施す
るための符号化器の構成図である。
【図3】先の提案の2値疑似階調画像の符号化方法を実
施するための符号化器の構成図である。
【図4】本発明の実施例を示す2値疑似階調画像の符号
化方法を実施するための復号化器の構成図である。
【図5】シミュレーション実験結果を示す符号化画像
(300dpi、2倍拡大)の図である。
【図6】シミュレーション実験における参照画像の図で
ある。
【符号の説明】
1,24 2値疑似階調画像バッフア 10,20 確率モデル部 11,21 予測状態算出部 12,22 マルコフ確率推定部 13 算術符号構成部 14 2値シンボル変更部 23 算術復号化部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値階調画像をm×n(m,nは自然
    数)の閾値行列により2値化して作成された2値のシン
    ボルからなる2値疑似階調画像の符号化方法において、 符号化を行う着目画素の近傍のシンボルパターンと前記
    閾値行列から着目画素の階調値の推定を行い、該推定階
    調値と着目画素の座標に対応して前記2値化された閾値
    との距離を算出し、該距離を着目画素の予測状態とする
    予測状態算出処理と、 前記予測状態毎に2値のそれぞれのシンボル出現確率を
    推定するマルコフ確率推定処理と、 前記着目画素のシンボル値のシンボル出現確率が第1の
    事前設定値よりも小さく、かつ前記着目画素の予測状態
    の距離が第2の事前設定値よりも小さいとき、前記着目
    画素のシンボル値を反転し、その反転したシンボルの値
    を着目画素のシンボル値とする2値シンボル変更処理
    と、 前記シンボル出現確率及び前記着目画素のシンボル値に
    基づいて2値シンボルの算術符号を作成する算術符号構
    成処理と、 復号化を行う着目画素の近傍の既に復号化されたシンボ
    ルパターンと前記閾値行列からその着目画素の階調推定
    を行い、該推定階調値とその着目画素の座標に対応して
    2値化された閾値との距離を算出し、該距離をその着目
    画素の予測状態とする予測状態算出処理と、 前記予測状態毎に復号化する前記着目画素の2値のそれ
    ぞれのシンボル出現確率を推定するマルコフ確率推定処
    理と、 前記算術符号と前記着目画素のシンボル出現確率とに基
    づいて着目画素のシンボルを復号化する算術復号化処理
    とを、 順に実行することを特徴とする2値階調画像の符号化方
    法。
JP19636194A 1994-08-22 1994-08-22 2値疑似階調画像の符号化方法及び復号化方法 Expired - Fee Related JP3279831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19636194A JP3279831B2 (ja) 1994-08-22 1994-08-22 2値疑似階調画像の符号化方法及び復号化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19636194A JP3279831B2 (ja) 1994-08-22 1994-08-22 2値疑似階調画像の符号化方法及び復号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0865523A true JPH0865523A (ja) 1996-03-08
JP3279831B2 JP3279831B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=16356574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19636194A Expired - Fee Related JP3279831B2 (ja) 1994-08-22 1994-08-22 2値疑似階調画像の符号化方法及び復号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3279831B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757440B2 (en) 1997-06-19 2004-06-29 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for data compression
US6757436B2 (en) 1997-06-19 2004-06-29 Electroncs For Imaging, Inc. Methods and apparatus for data compression based on modeling schemes

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757440B2 (en) 1997-06-19 2004-06-29 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for data compression
US6757436B2 (en) 1997-06-19 2004-06-29 Electroncs For Imaging, Inc. Methods and apparatus for data compression based on modeling schemes
US7058231B2 (en) 1997-06-19 2006-06-06 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for data compression with a hybrid context
US7460721B2 (en) 1997-06-19 2008-12-02 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for data compression with a hybrid context

Also Published As

Publication number Publication date
JP3279831B2 (ja) 2002-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3108479B2 (ja) 符号化復号化方法およびその装置
JPH0431222B2 (ja)
JP2798172B2 (ja) 画像符号化復号装置
US6026197A (en) Coding method and apparatus therefor
JPH09311941A (ja) 適応輪郭符号化方法
JP3877892B2 (ja) 2値形状信号符号化装置
JPH0865523A (ja) 2値疑似階調画像の符号化方法
JPH05176180A (ja) 2値画像混在静止自然画像の符号化方法
KR100275690B1 (ko) 마스크를 이용한 영상처리장치
WO2000018133A1 (en) Encoding device and method, and decoding device and method
JP3086583B2 (ja) 疑似階調画像の符号化方法
JP3108526B2 (ja) 画像の量子化とその符号化方法
JP2575229B2 (ja) 画像処理装置
JP2716618B2 (ja) 画像符号化方法
JP3157043B2 (ja) 2値画像符号化方法
JP3167196B2 (ja) 2値画像符号化方法
JPH1155528A (ja) 画像符号化装置
JPH1127540A (ja) 画像符号化復号化方法及びその装置
JP3230122B2 (ja) 二値画像のデータ圧縮方法及び装置
US6594312B1 (en) Method and apparatus for motion estimation quantization dithering
JP2598410B2 (ja) 符号化装置
JPH089167A (ja) 画像符号化復号化方法および画像符号化復号化装置
JP3108532B2 (ja) 2値画像符号化方法
JP2825697B2 (ja) 画像符号化方法
JP3259989B2 (ja) 2値と多値の混在符号化画像データ復元方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees