JPH086492Y2 - 試薬用容器 - Google Patents

試薬用容器

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JPH086492Y2
JPH086492Y2 JP1989135986U JP13598689U JPH086492Y2 JP H086492 Y2 JPH086492 Y2 JP H086492Y2 JP 1989135986 U JP1989135986 U JP 1989135986U JP 13598689 U JP13598689 U JP 13598689U JP H086492 Y2 JPH086492 Y2 JP H086492Y2
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JP
Japan
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reagent
container
dropping
section
hole
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JP1989135986U
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璋 斉藤
博巳 浦野
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Eiken Chemical Co Ltd
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Eiken Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は試薬用容器、更に詳しくは取出口からの試薬
の漏洩や吹き出しを防ぐことができる試薬用容器に関す
るものである。
〔従来の技術〕
免疫学的反応原理に基づく測定試薬は、特異性並びに
感度が高く、種々の物質の測定に利用されている。中で
も抗原や抗体を感作したラテックス粒子からなる凝集反
応用試薬は、測定操作が簡便なこと、短時間で結果を得
られること及び免疫学的に不活性なラテックス粒子を使
用してあるので赤血球や細菌々体等とは違って非特異反
応を起しにくいこと等の利点を有するため汎用されてい
る。
上記凝集反応用試薬は滴下用容器に入ったものを使用
すると便利である。すなわち、例えば第6図に示すよう
にポリエチレン等からなる収納部1と滴下部2と蓋部3
とからなる試薬用容器が使用されていた。この容器を使
用する際は、ノズル部4を下に向け収納部1を押すと試
薬がノズル部4から一定量づつ滴下する。
〔考案が解決しようとする課題〕
第6図に示す滴下部2は、ノズル部4の外に収納部1
の開口端を塞ぐ中栓部5と試薬案内部6とからなる柱状
体である。そして従来の試薬用容器においては、試薬案
内部6は柱状体の軸線に対して実質的に直交した端面7
を有していたので、使用後に試薬用容器を立てて保管し
た場合においても試薬の少量が端面7に付着して残り易
かった。
然して、試薬用容器は冷蔵保存(例えば2〜10℃で保
存)が必要なことが多く、例えば冷蔵保存しておいた試
薬用容器を取り出して使用しようとする場合、室温が高
ければ高いほど容器内の空気が膨脹し、試薬を分取する
際吹き出して試薬が必要量以上に滴下したり、又、一回
使用後に試薬用容器を立てて放置していると、同様に容
器内の空気膨脹の影響により、試薬が吹き出すなどの不
具合があった。
本考案は上記従来技術における問題点を解決するため
のものであり、その目的とするところは試薬分取時の漏
洩や温度変化による試薬の吹き出しを防ぐことができる
試薬用容器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本考案の試薬用容器は、内部に試薬を収納し
得る収納部(1)と、該試薬の滴下部(2)と、蓋部
(3)とからなる試薬用容器において、 該滴下部(2)は前記収納部(1)の開口端を塞ぐ中
栓部(5)と、該中栓部(5)の一端に形成されたノズ
ル部(4)と、該中栓部(5)の他端に形成された試薬
案内部(6)とからなる柱状体であって、その軸線に沿
って試薬排出用の貫通孔(8)が形成されており、 前記試薬案内部(6)は前記軸線に対して同一方向に
傾斜した端面(7)を有することを特徴とする。
本考案の試薬用容器に用いる材料としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の汎用プラスチッ
チやステンレススチールなどの金属、又はセラミックが
挙げられ、これらを単独又は組合せて用いる。プラスチ
ックを用いるのが実用上都合がよい。
収納部と蓋部の大きさや形状は特に限定されない。
又、滴下部の大きさや形状も、本発明の目的を達成し得
る範囲内において自由に選択できる。
滴下部は、中栓部とノズル部と試薬案内部とからなる
が、これらの各部分は別々に形成してもよいし、又は全
体を一体に形成してもよい。プラスチックを用いて滴下
部を一体成形するのが好ましい。中栓部とノズル部と試
薬案内部の大きさや形状は、本発明の範囲内である限り
限定されない。
試薬排出用の貫通孔は、柱状の滴下部の軸線に沿って
直線状に形成するのがよい。又、その形状は、ノズル部
側の直径をより大きく、試薬案内部側の直径をより小さ
くすると、使用後に貫通孔内の試薬が収納部に戻り易く
且つ貫通孔内の試薬の滞留量を極力少なくすることがで
きるため好ましい。更に、ノズル部の貫通孔の開口部内
壁面に外側に向って直径が拡大するようにテーパを設け
ると、試薬の液滴の付着状態が安定して滴下精度が向上
するのでよい。
試薬案内部の端面は、柱状の滴下部の軸線に対して同
一方向に所定角度傾斜させる。端面全体を一つの傾斜面
で形成してもよいし、又、貫通孔の開口部近傍が軸線に
対して実質的に直交する平面となるように、例えば段差
部を設けて形成してもよい。なお、端面が二つ以上の傾
斜面から形成されている場合には、各傾斜面は実質的に
同一方向に傾斜した傾斜面であればよく、例えば互いに
多少傾斜角度が異なっても、傾斜面に付着した液滴が全
て、一つの突起に向かって流れることができるような傾
斜面であればよい。貫通孔の開口部近傍が平面である
と、例えばプラスチックを用いて滴下部を一体成形する
際に、貫通孔を設けるためにノズル部側から挿入するピ
ンが斜面に沿って曲がることがなく、ピンの片側のみが
摩耗するなどの不具合が生じないので好ましい。
〔作用〕
試薬案内部の端面が柱状の滴下部の軸線に対して同一
方向に傾斜した端面を有するため、使用時に前記端面に
付着した試薬は端面に沿って流れて、試薬案内部の先端
部に集まり、ここから収納部内に滴下する。このため、
端面への試薬の付着による前述の不具合を防止すること
ができる。
〔実施例〕
以下の実施例において本考案を更に詳細に説明する。
なお、下記実施例は限定的なものではない。
第1図に本考案の試薬用容器の実施例1を示す。図
中、1〜7は前述の第6図と同じ意味を表わす。本実施
例では、収納部1はポリエチレン製、滴下部2はポリメ
チルペンテン製、蓋部3はポリプロピレン製である。第
2図に第1図の試薬用容器の滴下部2を示す。又、第3
図は第2図のIII−III線に沿った断面図であり、8は貫
通孔である。本実施例において、端面7は貫通孔8の開
口部近傍が滴下部2の軸線に対して実質的に直交した直
径に沿った帯状の平面となっている。
実施例2 第4図に本考案の実施例2の滴下部2の断面図を示
す。本実施例では、端面7の貫通孔8の開口部近傍のみ
が円形状の平面となっている。
実施例3 第5図に本考案の実施例3の滴下部2の断面図を示
す。本実施例では、端面7は全体が平らな面である。
〈性能比較試験〉 i)吹き出し試験 本考案の実施例1の試薬用容器と第6図に示す従来の
試薬用容器を各2個づつ用意し、それらの収納部にラテ
ックス凝集反応用試薬(乳液)を所定量づつ注入した
後、一滴滴下し、所定時間経過ごとに収納部を押してノ
ズル部の先端から試薬の液滴又は泡の吹き出る状態を評
価した。結果を第1表に示す。なお、結果は以下の符号
によって示す。
○…試薬の液滴も泡も出ない。
□…試薬の小さな泡が出る。
△…試薬の泡が出たり出なかったりして不安定。
×…試薬の泡が出る。
××…試薬の液滴が一滴分程出る。
上記第1表に示す如く、本考案品は滴下直後に収納部
を押すとノズル部の先端に小さな気泡は生ずるが、収納
部を押す力をゆるめると小さな気泡は内部に吸引されて
回収される。これに対して従来品は液滴が一滴分程ノズ
ル部の外にあふれ出て、収納部を押す力をゆるめても内
部に吸引して回収することができなかった。又、10秒経
過以降は本考案品は全く泡が出なかったが、従来品は20
秒後において泡が出たり出なかったりして不安定であっ
た。
以上の結果より、本考案品は従来品に比べて試薬を吹
き出し難いことが分かった。
ii)滴下試験 上記i)と同様に本考案と従来の試薬用容器を各2個
づつ用意し、それらの収納部に精製水又はi)と同様の
乳液を所定量づつ注入した後、一滴づつ滴下して滴下量
の変動を評価した。滴下量(一滴)における精製水の規
格値は25〜30mg、乳液の規格値は23〜25mgである。滴下
ごとにノズル部の先端を拭かなかった場合の結果を第2
表に、滴下ごとにノズル部の先端を拭いた場合の結果を
第3表に示す。
上記第2表および第3表の結果より、滴下量について
は本考案品は従来品に比べて精製水では約2mg程多く、
乳液ではほぼ同等か若干少な目であるが、バラツキ
(R)は本考案品は従来品に比べて精製水でも乳液でも
小さいことが分った。
〔考案の効果〕
上述のように本考案の試薬用容器は、試薬案内部が滴
下部の軸線に対して同一方向に傾斜した端面を有するた
め、使用後や保管時に試薬が前記端面に付着したまま残
ることがない。それ故、試薬分取時の漏洩や温度変化に
よる試薬の吹き出しを防ぐことができ、試薬を有効に利
用できるとともに試験時の過剰滴下がなくなるので試験
の信頼性及び作用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の試薬用容器の実施例1の正面図、 第2図は第1図の試薬用容器の滴下部の正面図、 第3図は第2図のIII−III線に沿った断面図、 第4図及び第5図は本考案の試薬用容器の実施例2及び
実施例3の滴下部の断面図、 第6図は従来の試薬用容器の一例の正面図である。 図中、 1…収納部、2…滴下部、3…蓋部 4…ノズル部、5…中栓部、6…試薬案内部 7…端面、8…貫通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に試薬を収納し得る収納部(1)と、
    該試薬の滴下部(2)と、蓋部(3)とからなる試薬用
    容器において、 該滴下部(2)は前記収納部(1)の開口端を塞ぐ中栓
    部(5)と、該中栓部(5)の一端に形成されたノズル
    部(4)と、該中栓部(5)の他端に形成された試薬案
    内部(6)とからなる柱状体であって、その軸線に沿っ
    て試薬排出用の貫通孔(8)が形成されており、 前記試薬案内部(6)は前記軸線に対して同一方向に傾
    斜した端面(7)を有することを特徴とする試薬用容
    器。
  2. 【請求項2】端面(7)において、少なくとも貫通孔
    (8)の開口部近傍が軸線に対して実質的に直交する平
    面であることを特徴とする請求項1記載の試薬用容器。
JP1989135986U 1989-11-22 1989-11-22 試薬用容器 Expired - Lifetime JPH086492Y2 (ja)

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JP1989135986U JPH086492Y2 (ja) 1989-11-22 1989-11-22 試薬用容器

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JPH0375835U JPH0375835U (ja) 1991-07-30
JPH086492Y2 true JPH086492Y2 (ja) 1996-02-28

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