JPH0864293A

JPH0864293A - コード用ホルダー

Info

Publication number: JPH0864293A
Application number: JP21805294A
Authority: JP
Inventors: Hirobumi Wakita; 博文脇田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-08-19
Filing date: 1994-08-19
Publication date: 1996-03-08
Anticipated expiration: 2018-05-12
Also published as: JP3405483B2

Abstract

(57)【要約】【目的】電気機器類のコードの伸縮可能な収納を行う
ホルダーを提供する。【構成】多数の棒状のリンク１の両端を、側面視で交
互に逆向きの鋸歯状の波形を形成するように伸縮折り畳
み自在に連結し、隣接する各リンク１に沿って単一のコ
ード１１を折り曲げ配線するガイド部７を上記各リンク
１に設け、上記リンク１の折り畳み伸縮により上記リン
ク１に配線したコード長さを任意に伸縮調節する機構と
した。リンク１の連結を表側リンク１ａと裏側リンク１
ｂとの重ね合わせ内面間に所定の空間よりなる配線スペ
ース８を形成し、各リンク１の重ね合わせ面にコード１
１を各リンク１に固定して配線するクリップ１２ａ〜１
２ｃを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は各種電気機器又は家電
製品を電源に接続する場合等に使用するコード用ホルダ
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来簡便なコード用ホルダーとしては、
リールにコードを巻取及び繰り出し自在に巻き付けた延
長コードが広く知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記コードリー
ルはコードの長さや用途等によってサイズが決められ、
汎用性をもたせるためには大型のものを購入する必要が
あり、取り扱いも不便であるほか、コスト的にも割高で
ある等の欠点がある。また上記従来のものでは、既存の
電気機器等のコードを短縮状態で且つ伸縮可能に整理す
ることは不可能である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明のコード用ホルダーは、多数の棒状のリンク
１の両端を、隣接する他のリンク１の端部と交互に表裏
をなして重なり合い、側面視で交互に逆向きの鋸歯状の
波形を形成するように、屈伸回動自在に且つ伸縮折り畳
み自在に連結し、隣接する各リンク１に沿い且つ各連結
支点近傍で折り返してループ１１ａを形成するように単
一のコード１１を折り曲げ配線するガイド部７を上記各
リンク１に設け、上記リンク１の折り畳み伸縮により上
記リンク１に配線したコード長さを任意に伸縮調節する
機構としたことを第１の特徴としている。

【０００５】本発明の第２の特徴は、上記リンク１の連
結を表側リンク１ａと裏側リンク１ｂとの重ね合わせ内
面間に所定の空間よりなる配線スペース８を形成した点
にある。

【０００６】同様に本発明の第３の特徴は、表側リンク
１ａと裏側リンク１ｂの重ね合わせ面にコード１１を各
リンク１に固定して配線するクリップ１２ａ〜１２ｃを
設けた点にある。

【０００７】さらに第４の特徴は、コード１１の折り返
しループ１１ａを表側リンク１ａの内面側と裏側リンク
１ｂの内面側とに交互に逆側に固定して配線する点にあ
る。

【０００８】

【作用】本発明のコード用ホルダーは、コード１１を鋸
歯状に屈伸可能に連結したリンク１に沿って配線するこ
とが可能で、折り畳み状態では表裏のリンク１が上下端
揃った状態で左右に隣接し合って１枚のプレート状をな
し、この時コード１１は各リンク１に沿って鋭角のジグ
ザグ状に折り畳まれ、表裏のリンク１ａ，１ｂによって
外側に露出することはなく、保持された状態にあり、コ
ード１１の一端から他端の長さは最短になる。

【０００９】リンク１の各支点を回動させて伸縮させる
と、各リンク１は鋸歯状に波形を形成して伸展し、これ
に伴ってコード１１も伸展され、コード端間の長さも長
くなる。これらの開閉又は伸縮作動時にコード１１の折
り返し端は支点近傍のループ１１ａ部分が開閉するだけ
で、特別に負荷はかからず、スムースに伸縮する。

【００１０】

【実施例】図面は本発明の１実施例を示し、コードホル
ダーは、図１に示すように同一形状をなすプレート型の
棒状リンク１の端部を表裏に重ね合わせ、便宜上表側リ
ンク１ａと裏側リンク１ｂとすると、各リンクともに図
示する例では合成樹脂成形されており、図２に示すよう
に片側一端中心に、ピン孔２付のボス３を突設し、他端
中心に上記ピン孔２に挿脱自在に且つ回動自在に嵌着さ
れるピン４が突設され、一端と他端が交互に逆向きで且
つ各ボス３とピン４を同心上において押圧嵌合してＶ字
形をなすように連結してある。

【００１１】上記ピン孔２へのピン４の嵌合は一定の力
で押圧することによって行われるが、上記ピン４の周面
とピン孔２の内周面には係合用のアール断面をなす凹凸
６が形成されて抜け止め構造をなし、軸芯に沿って抜取
り方向の一定以上の力を加えることにより、容易に抜取
ることができるスナップ構造を形成している。またボス
３の外周には後述するコード１１を折り返してループ状
にして巻き付け係止させ、且つその巻き付け状態の安定
性を図るためのアール断面の凹部からなるガイド部７が
形成され、上記ボス３自体は表裏のリンク１ａ，１ｂの
重ね合わせ面（内面）間に一定の間隙からなる配線スペ
ース８を形成するスペーサーの役割を果たしている。

【００１２】図３（Ｃ）は、リンク１ａ，１ｂの連結部
の他の構造例を示し、この例ではボス３のピン孔２が貫
通孔をなし、ピン４は差し込み状態でその係合用爪部６
がボス３の背面側に突出係止され、ピン４には先端を開
閉してピン４の孔２に対する係脱を可能にしている。

【００１３】上記のように一対をなす表裏のリンク１
ａ，１ｂは、反対側端部のピン４とボス３を差し込むこ
とによって、Ｖ字形又は逆Ｖ字形にピン４とボス３の軸
芯を支点として回動自在に連結され、この連結を交互に
逆向きに繰り返すことにより、図１に示すように鋸歯状
のジグザグな波形をなして回動屈伸可能に組み立てられ
る。

【００１４】また上記各リンク１の重ね合わせ面におけ
るボス３に近接した内側位置には、コード１１の上記ル
ープ状態を保持しながら、コード１１をリンク内面側に
係止固定する爪状の一対のクリップ１２ａ，１２ｂが突
設されており、さらにその内側にも１個のクリップ１２
ｃが突設されている。

【００１５】上記のように構成されるコードホルダーに
例えば、電気機器１３（図１参照）に接続されているコ
ード１１を装着又は配線するには、図１，図２に示すよ
うに、波形に組み立てられたホルダーの最初に位置する
例えば表側リンク１ａのボス３に対し、コード１１の基
端部側をループ１１ａにして折り返して巻き掛け、該ル
ープの両端をクリップ１２ａ，１２ｂに挾持せしめて固
定し、隣接する次の裏側リンク１ｂに導くループ１１の
片側を途中のクリップ１２ｃに係止せしめた後、隣接裏
側リンク１ｂのボス３にコード１１をループ１１ａにし
て巻き掛けて折り返し、上記同様クリップ１２ａ〜１２
ｃに止め、以下同様の作業を繰り返してホルダーの末端
までコードを配線する。

【００１６】上記コード１１のプラグ１５側（末端側）
には図１，図４に示すような合成樹脂又は金属製等から
なるフック状のホルダークリップ１４が取り付けられて
おり、該ホルダークリップ１４は折り畳み状態の前記ホ
ルダーの表裏両面より重ね合わせ状態のリンク１を差し
込み挾持するフック部１４ａと、その背面においてコー
ド１１に対し、コード表面に沿って一定以上の力を加え
た時にのみスライド移動可能に且つ弾力的に挿通される
筒状又はＣ型断面をなす挿通部１４ｂとを備えている。

【００１７】そして上記ホルダークリップ１４は図４に
示すように、ホルダーを折り畳んだ状態でコード１１を
その片面に沿わせ、コード１１に沿ってクリップ１４を
スライドさせながらホルダー端部に挿脱自在に且つ弾力
的に嵌着することで、ホルダーを折り畳み状態のまま軽
くセットする構成になっている。このように構成するこ
とにより、電気機器類のコードは短く縮小されてセット
され、吊り下げ状態で保持することも可能である。

【００１８】各リンクは合成樹脂製のものとして例示し
たが、金属薄板製のものをプレス成形等によって打抜き
製造することも可能である。

【００１９】また各リンク１は容易に連結解体できると
ともに、実施例のようにすべて同一形状に成形できるの
で、コードの長さに応じて任意の長さに組み立てること
が可能である。

【００２０】その他上記実施例は、ループ１１ａを止め
るクリップ１２ａ，１２ｂをボス３より離れた状態に設
けたが、これをボス３に限りなく近付けることにより、
リンク１の伸展に対するコード１１の抵抗や妨げが少な
くなり、又は殆ど皆無にできる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、電気機器類に付設されたコードをその都度折り曲げ
て束ねる等の作業なしで、コンパクトにまとめて保管で
き、必要に応じて手軽に伸長させて使用することができ
る。またリンクを増減することで、コード長に合わせた
コードホルダーとすることもでき、延長コード用として
使用する場合であっても、取り扱い及び構造も簡単で、
従来のコードリールに比して低コストであるという利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】コードホルダーの構造及び使用状態を示す正面
図である。

【図２】コードホルダーの構造とコード配線構造を示す
拡大斜視図である。

【図３】（Ａ），（Ｂ）は、コードホルダーのリンク連
結部の構造を示す端面図と端面断面図、（Ｃ）は同じく
他の実施例を示す断面図である。

【図４】コードホルダーの縮小（折り畳み）セット状態
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，１ａ，１ｂリンク７ガイド部８配線スペース１１コード１１ａループ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】多数の棒状のリンク（１）の両端を、隣
接する他のリンク（１）の端部と交互に表裏をなして重
なり合い、側面視で交互に逆向きの鋸歯状の波形を形成
するように、屈伸回動自在に且つ伸縮折り畳み自在に連
結し、隣接する各リンク（１）に沿い且つ各連結支点近
傍で折り返してループ（１１ａ）を形成するように単一
のコード（１１）を折り曲げ配線するガイド部（７）を
上記各リンク（１）に設け、上記リンク（１）の折り畳
み伸縮により上記リンク（１）に配線したコード長さを
任意に伸縮調節する機構としたコード用ホルダー。
【請求項２】上記リンク（１）の連結を表側リンク
（１ａ）と裏側リンク（１ｂ）との重ね合わせ内面間に
所定の空間よりなる配線スペース（８）を形成してなる
請求項１のコード用ホルダー。
【請求項３】表側リンク（１ａ）と裏側リンク（１
ｂ）の重ね合わせ面に、コード（１１）を各リンク
（１）に固定して配線するクリップ（１２ａ）〜（１２
ｃ）を設けてなる請求項１又は２のコード用ホルダー。
【請求項４】コード（１１）の折り返しループ（１１
ａ）を表側リンク（１ａ）の内面側と裏側リンク（１
ｂ）の内面側とに交互に逆側に固定して配線する機構と
した請求項３のコード用ホルダー。