JPH086405B2 - 建築物用屋根 - Google Patents

建築物用屋根

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JPH086405B2
JPH086405B2 JP40626590A JP40626590A JPH086405B2 JP H086405 B2 JPH086405 B2 JP H086405B2 JP 40626590 A JP40626590 A JP 40626590A JP 40626590 A JP40626590 A JP 40626590A JP H086405 B2 JPH086405 B2 JP H086405B2
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元旦 舩木
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元旦ビューティ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側屋根部と外側屋根
部とにより2重構造とした建築物用屋根に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知の様に建築物の屋根は多種の構造が
あり、一般の建築物では母屋の上面にたる木を設置し、
たる木の上面に野地板を敷設して金属、その他の屋根板
を葺いている。そして、特に大面積で大規模な工場、体
育館、ホール、ゴルフ場のクラブハウスなどの建築物の
屋根においては強度の向上、雨仕舞の確実性、断熱や防
音の向上などから、内側屋根部と外側屋根部とによる2
重若しくは3重の構造としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の建築物
の多重構造の屋根では、内側の屋根を構成する内側屋根
板や防水層の内側屋根部にビスや釘を打ち込んでいるの
で、仮に外側屋根から雨水が浸透した場合、ビスや釘の
ホールから雨水が染み込んで天井裏にまで浸透すること
がある。また、多重構造の屋根では屋根板、各種の部品
や部材を多く使用し、しかも施工手間や施工時間が掛か
るので、著しく高価になる。したがって、雨仕舞が確実
で、施工が簡単な多重構造の屋根の提案が要請されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した要請に
基づいて開発されたもので、屋根下地部分の上面に、左
右の側面に嵌合部を形成した保持部材を屋根の傾斜方向
に沿う様にして複数本を平行に設置し、左右に隣り合う
保持部材間に内側の縦葺き屋根板を敷設して内側屋根部
を構成し、前記保持部材の嵌合部に固定具の下方に形成
した嵌入部を係合するとともに、固定具の上部を前記保
持部材の上方にまで延在させ、前記保持材の上面に外側
屋根部を構成してなることを特徴とする建築物用屋根を
提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。本発明の建築物用の屋根1は、天井裏に設
置している内側屋根部2と、前記内側屋根部2の室外側
に葺いた外側屋根部3とを有する。
【0006】前記内側屋根部2は、下地部分4の上面
に、屋根1の傾斜方向に沿う様にして複数本の保持部材
5を平行に設置し、左右に隣り合う保持部材5間に内側
の縦葺き屋根板6を敷設して構成したものである。前記
した下地部分4は鉄骨造、木造の母屋、ALCパネル、
コンクリート躯体等で、ビス、釘、アンカー等の固着手
段により保持部材5を直接、若しくは間接に固定するも
のである。前記した保持部材5は、図1から図3までの
本発明の第1実施例、及び図4の本発明の第2実施例で
はI型鋼であって寸法の短い短尺材で、屋根1の傾斜方
向に沿う様にして適宜の間隔で設置されている。しか
し、保持部材5は屋根1の傾斜方向に沿う長尺材でもよ
い。前記した保持部材5はI型鋼であるから左右の側面
に横方向に開口する溝状の嵌合部51を有し、前記嵌合
部51は後記する外側屋根部を支持する固定具を受け止
めるものである。
【0007】前記した内側の縦葺き屋根板6は、左右に
隣り合う保持部材5,5間に位置する様に葺かれるもの
で、下地部分4の上面に位置する縦長な屋根面部分61
と、前記屋根面部分61の左右の側縁から上方に延在す
る様に設けた立上がり部62とを有し、前記立上がり部
62は保持部材5の一側面から上面に向かって沿う様に
屈曲形成され、立上がり部62の上端部63は保持部材
5の上方にまで延在している。
【0008】前記した保持部材5には固定具7を固定
し、前記固定具7に前記した外側屋根部3を形成するの
である。前記した固定具7は金属製の長尺材又は短尺材
で、保持部材5が長尺であれば短尺材の固定具7を適宜
の間隔で、保持部材5が短尺であれば短尺材の固定具7
を保持部材5毎に取り付けるものである。しかし、保持
材5が長尺であっても短尺であっても、長尺材の固定具
を使用することができる。そして、図面の実施例では固
定具7は分割された第1の固定具71と第2の固定具7
2とからなり、前記第1の固定具71と第2の固定具7
2とが組み合わされて例えばボルト杆73で一体的に結
合して固定具7を構成する。前記固定具7の下方左右に
は、前記保持部材5の嵌合部51に係合する嵌入部74
を屈曲形成し、嵌入部74の上側に位置する上部75は
外方に矩形状に膨出する枠状で、前記上部75の上面部
76は平坦状である。
【0009】前記した各固定具7の上面部76には、屋
根1の傾斜方向、即ち前記保持部材5の長さ方向に沿っ
て支持部材8を設ける。図面の実施例では支持部材8は
ハット型鋼で、上面部76にビス、金具などを使用して
強固に固定するものである。そして、前記支持部材8の
上面に外側屋根板9を葺き、前記支持部材8と外側屋根
板9とにより外側屋根部3を構成する。しかし、図3で
示すように平行に配設されている支持部材8…におい
て、隣り合う支持材8,8間に断熱性、遮音性の野地材
10を設けると、外側屋根部3は支持部材8、外側屋根
板9及び野地材10により構成されるのである。前記し
た外側屋根板9は横葺きの金属の屋根板、日本瓦、タイ
ル、スレート板などを使用することができるが、金属の
屋根板であれば支持部材8に打ち抜き形成した爪材を使
用したり、吊子を使用して外側屋根板9を支持部材8の
上面に固着すればよい。しかし、外側屋根板9が日本瓦
であれば、図1で示すように支持部材8の上面に適宜の
間隔で桟材11…を支持部材8に直交するように設け、
前記桟材11の上面に日本瓦を敷設すればよい。
【0010】本発明の屋根1は前記した構成で、施工に
際しては下地部分4の上面に平行に配設した複数本の保
持部材5…を、屋根1の傾斜方向に沿うようにして設置
し、左右に隣り合う保持部材5間に縦葺き屋根板6を敷
設して、縦葺き屋根板6の左右の62を保持部材5の嵌
合部51に嵌挿する。そして、保持部材5を介して左右
に隣り合う縦葺き屋根板6の立上がり部62の上端部6
3を、図3で示すようにシーム溶接して気密、液密に封
じる。これにより、下地部分4の上面に内側屋根部2が
構成されるので、保持部材5の左右の嵌合部51に、固
定具7の左右の嵌入部74を縦葺き屋根板6の立上がり
部62の外面から横方向に押圧するように係合して固定
具7を固定し、固定具7の上面部76に保持部材5の長
さ方向に一致するようにして支持部材8を設ける。次い
で必要であれば隣り合う支持部材8間に野地材10を敷
設したら、支持部材8の上面に外側屋根板9を葺いて外
側屋根部3を構成する。
【0011】これにより、下地部分4の上面に内側屋根
部2と外側屋根部3とによる屋根1を構成することがで
き、特に屋根1は2重構造であって、内側屋根部2にも
十分な雨仕舞い機能を有するので、仮に暴風雨により外
側屋根部3から雨水が浸透したとしても内側屋根部2に
より雨仕舞いが良好であるから、天井裏にまで雨水が染
み込むことがない。
【0012】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
保持部材5を介して隣り合う左右の縦葺き屋根板6の立
上がり部62の上端部63を、前記した実施例のように
シーム溶接するのではなく、一方の縦葺き屋根板6の上
端部63を他方の縦葺き屋根板6の上端部63の外側に
折返し状に折った場合を示すもので、その他の構成は前
記した本発明の第1実施例と同様である。
【0013】図5に示す本発明の第3実施例は、保持部
材5の左右の側面に上下2段の嵌合部51を形成し、縦
葺き屋根板6の立上がり部62も前記した保持部材5の
上下2段の嵌合部51に一致する形状で屈曲成形し、ま
た固定具7の下方には下段の嵌合部51に係合する嵌入
部74を屈曲形成するとともに嵌入部74の上方には上
段の嵌合部51に挿入する係合片77を設け、更に上部
75を枠状ではなく分割された第1の固定具71と第2
の固定具72との縦板部分を重合した縦板状とし、この
上部75にボルト杆73を横方向に挿通して止着するこ
とにより固定するようにした構成で、その他の構成は本
発明の前記第1実施例と同様である。
【0014】図6の本発明の第4実施例は、前記第3実
施例と同様に上部75を枠状ではなく分割された第1の
固定具71と第2の固定具72との縦板部分を重合した
縦板状とし、この上部75にボルト杆73を挿通して固
定するようにした構成で、その他の構成は前記第1実施
例と同様である。
【0015】図7に示す本発明の第5実施例は、保持部
材5をハット型鋼を上下逆にして上向きコ字状にした構
成で、保持部材5の左右の側面に浅い嵌合部51が形成
されている。そして、固定具7は分割されて第1の固定
具71と第2の固定具72とからなり、下方に保持部材
5の上縁から嵌合部51に沿うような嵌入部74を有
し、上部75は縦板状である。前記した第5実施例にお
いて、その他の構成は前記第1実施例と同様の構成であ
る。
【0016】図8に示す本発明の第6実施例は、保持部
材5が前記した第5実施例と略同様のハット型鋼を上下
逆にして使用した構成であるが、側面の高さの途中に横
向きの翼片52を延在させ、前記翼片52の上方の左右
側面に嵌合部51を形成し、縦葺き屋根板6の立上がり
部62も前記保持部材5の側面に沿うように屈曲成形
し、上端部63を保持部材5の上方にまで延在させた構
成である。また、固定具7の上面部76には支持部材8
を設けないで、直接外側屋根板9を葺いて外側屋根部3
を構成している。したがって、この第6実施例によれ
ば、外側屋根部3が固定具7に支持されるので、固定具
7は長尺材でなければならない。
【0017】以上本発明の第1実施例から第6実施例を
図に基づいて説明したが、各実施例の図において説明し
ていない符号は、前記第1実施例の同一符号と同一の構
成であるから説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、屋根下
地部分の上面に、左右の側面に嵌合部を形成した保持部
材を屋根の傾斜方向に沿う様にして複数本を平行に設置
し、左右に隣り合う保持部材間に内側の縦葺き屋根板を
敷設して内側屋根部を構成し、前記保持部材の嵌合部に
固定具の下方に形成した嵌入部を係合するとともに、固
定具の上部を前記保持部材の上方にまで延在させ、前記
保持部材の上面に外側屋根部を構成してなることを特徴
とするので、屋根の雨仕舞いが極めて良好であって、長
期間の経過により仮に外側屋根部から雨水が浸透したと
しても、内側屋根部においてそのまま排水することがで
き、天井裏にまで染み込むことがない。特に、内側屋根
部の屋根板にビスや釘などを打ち込まないのでホールが
なく、雨水などが浸透することがない。そして、内側屋
根部と外側屋根部との間に空間部が形成されるので、断
熱、防音などの機能が著しく向上し、しかも保持部材、
固定具などを適宜に組み立てることにより屋根を葺くこ
とができるので、施工作業が簡単となって特別の熟練し
た技術を必要とすることがなく、大規模の屋根であって
も短期間で、強固に、長期間の使用に絶えることができ
る屋根を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部を欠截した概略斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例の一部の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の縦断正面図である。
【図4】本発明の第2実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図7】本発明の第5実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図8】本発明の第6実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 屋根 2 内側屋根部 3 外側屋根部 4 下地部分 5 保持部材 6 内側の縦葺き屋根板 7 固定具 8 支持部材 9 外側屋根板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根下地部分の上面に、左右の側面に嵌合
    部を形成した保持部材を屋根の傾斜方向に沿う様にして
    複数本を平行に設置し、左右に隣り合う保持部材間に内
    側の縦葺き屋根板を敷設して内側屋根部を構成し、前記
    保持部材の嵌合部に固定具の下方に形成した嵌入部を係
    合するとともに、固定具の上部を前記保持部材の上方に
    まで延在させ、前記保持部材の上面に外側屋根部を構成
    してなることを特徴とする建築物用屋根。
  2. 【請求項2】内側の縦葺き屋根板は左右の側縁部に保持
    部材の側面に沿う立上がり部を有して、保持部材を介し
    て隣り合う内側の縦葺き屋根板の立上がり部の上端を保
    持部材の上方でシーム溶接してなる請求項1の建築物用
    屋根。
  3. 【請求項3】固定具の上面には保持部材の長さ方向に沿
    う様に支持部材を設け、前記支持部材の上面に外側屋根
    板を敷設して外側屋根を構成してなることを特徴とする
    請求項1または2の建築物用屋根。
  4. 【請求項4】固定具は、左右に分割されている請求項1
    または2または3の建築物用屋根。
  5. 【請求項5】固定具は保持部材と同様に屋根の傾斜方向
    に沿う長尺材で、前記固定具の上面に外側屋根部を構成
    してなる請求項1又は2の建築物用屋根。
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