JPH0862144A - 成形品表面検査方法 - Google Patents

成形品表面検査方法

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JPH0862144A
JPH0862144A JP22563294A JP22563294A JPH0862144A JP H0862144 A JPH0862144 A JP H0862144A JP 22563294 A JP22563294 A JP 22563294A JP 22563294 A JP22563294 A JP 22563294A JP H0862144 A JPH0862144 A JP H0862144A
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JP
Japan
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molded product
molding
housing
ultraviolet rays
defect
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Pending
Application number
JP22563294A
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English (en)
Inventor
Yasuki Orito
泰樹 折戸
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品の表面に塗装を施す前に、その成形品
の表面の不具合の有無を検査できるようにする。 【構成】 スイッチ22をオンして、紫外線ライト14
を発光させ、検査対象である成形品24に紫外線28を
照射する。検査者が筐体12の上面にあるのぞき窓18
より筐体12の内部をのぞき、成形品24を観察する。
その際、成形品24の表面に不具合が生じている部分は
白く浮き出て見え、生じていない部分は地色のまま見え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂から成る成形
品の表面における不具合、特に合成樹脂の熱分解による
劣化等の有無を、成形品の表面に塗装を施す前に検査す
る成形品表面検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形によって合成樹脂の成形
品を作り、その成形品の表面に塗装を施した後に、温水
浸漬を所定日数行う耐水試験を行った場合に、成形品の
表面の或る部分にブリスタ(塗膜膨れ;塗膜が浮き上が
ったり、剥がれたりする現象)を生じることがあった。
【0003】このようなブリスタの発生は成形品の表面
の不具合に起因するものであり、その不具合としては、
特に、合成樹脂の熱分解による劣化を挙げることができ
る。
【0004】例えば、ホットランナ金型を用いて射出成
形により合成樹脂の成形品を作る場合に、ホットランナ
金型のホットランナ部分の温度が適正温度より高すぎる
と、樹脂がその部分を通過した時に熱分解を起こし、そ
の熱分解を起こした樹脂が成形品の表面に現われた場合
に、上記不具合が生じることになる。例えば、上記合成
樹脂が芳香族ナイロンである場合、その軟化温度は約2
70℃〜280℃であるが、加熱温度が約300℃以上
になると、芳香属ナイロンは熱分解を起こしてしまう。
【0005】また、ホットランナ部分の温度が適正温度
である場合でも、射出成形機の動作停止などによりホッ
トランナ部分に樹脂が滞留し、その滞留時間が長くなっ
た場合に、その滞留した樹脂が加熱されて熱分解を起こ
し、その後、射出成形機の動作が開始され、その熱分解
を起こした樹脂が成形品の表面に現われた場合にも、上
記不具合が生じることになる。
【0006】このような成形品の表面の不具合、すなわ
ち、合成樹脂の熱分解による劣化は、成形品の表面の形
状変化や色・艶の変化として現われるものではなく、合
成樹脂の結晶化度の低下や分子量の低下となって現われ
るものであるため、人間が視覚や触覚によって容易に発
見できるものでない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、成形
品の表面に不具合があると、その表面に塗装を施した場
合にその不具合部分で塗装の強度が低下し、その表面が
長期に水などにさらされた場合に、その表面に上記した
ブリスタを生じる可能性がある。
【0008】しかしながら、上述したように、成形品の
表面の不具合、すなわち、合成樹脂の熱分解による劣化
は、人間が視覚や触覚によって容易に発見できるもので
ないため、従来においては、成形品の表面に塗装を施し
た後、耐水試験を行って、その成形品の表面にブリスタ
が生じたどうかを確認するまでは、その表面に不具合が
あるかどうかを検知することができなかった。
【0009】すなわち、従来においては、成形品の表面
に不具合があったとしても、それを検知できるのは、成
形品の表面に塗装を施して耐水試験を行った後、つま
り、成形を行ってから少なくとも所定日数を経た後であ
るため、それまでの間は、その不具合に対して、それを
解消する対策を施すことができないという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、成形品の表面に塗装を施す前に、
その成形品の表面の不具合の有無を検査することのでき
る成形品表面検査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記した目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、合成樹
脂から成る成形品の表面における不具合の有無を検査す
る成形品表面検査方法において、塗装を施す前の前記成
形品の表面に紫外線を照射し、照射した際の前記表面の
各部の色の違いに基づいて、前記表面の不具合の有無を
検査することを特徴としている。
【0012】すなわち、成形品の表面に不具合が生じて
いると、紫外線を照射した際に、その不具合を生じてい
る部分が例えば白く浮き出て見え、不具合を生じていな
い部分は地色のままに見える。従って、人間の視覚によ
って容易に、成形品の表面に不具合があるかどうかを検
査することができる。
【0013】なお、請求項1に記載の発明において、紫
外線とは約1nm〜約400nmの波長範囲の電磁波を
いい、色とは色相,明度,彩度の属性によって表わされ
るものをいう。また、成形品を構成する上記合成樹脂と
しては、例えば、熱可塑性樹脂であるポリアミド(ナイ
ロン),ポリエチレン,ポリプロピレン,塩化ビニル樹
脂,ポリスチレン,ABS,メタクリル樹脂,ポリカー
ボネート,ポリアセタール,熱可塑性ポリエステル,繊
維素系プラスチック,フェニレンオキサイド樹脂,フッ
素樹脂などが考えられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は本発明の一実施例としての成形品表面
検査方法によって成形品の表面の不具合の有無を検査す
る際に用いる成形品表面検査装置の構成を概略的に示し
た断面図である。
【0015】図1に示す成形品表面検査装置10は、主
として、筐体12と、その筐体12の上面に取り付けら
れた紫外線ライト14及び紫外線フィルタ16と、で構
成されている。
【0016】紫外線ライト14にはスイッチ22を介し
て交流電源20が接続されており、スイッチ22がオン
されることにより、紫外線ライト14は発光して、筐体
12の内部に向かって、例えば、約366nmの波長の
紫外線28を照射する。
【0017】また、紫外線フィルタ16は検査者の眼2
6を紫外線から保護するためものであり、筐体12の内
部で反射した紫外線は遮断するが、筐体12の内部から
の可視光は通過させる。
【0018】また、筐体12の側面には、矢印A方向に
回動可能な扉12aが設けられており、検査対象である
成形品24の筐体12の内部への出し入れが可能となっ
ている。
【0019】では、本実施例の成形品表面検査方法につ
いて図1を参照しながら説明する。まず、検査対象とな
る成形品24を用意する。この成形品24としては、ホ
ットランナ金型を用いて射出成形により作られた合成樹
脂の成形品であって、塗装を施す前の成形品を用意す
る。
【0020】次に、検査者が筐体12の扉12aを開け
て、用意した成形品24を筐体12の底面の所定の位置
にセットする。その後、スイッチ22をオンして、紫外
線ライト14を発光させ、検査対象である成形品24に
紫外線28を照射し、検査者が筐体12の上面にあるの
ぞき窓18より筐体12の内部をのぞき、成形品24を
観察する。
【0021】観察が終了したら、スイッチ22をオフし
て、紫外線ライト14の発光を停止させ、検査者が筐体
12の扉12aを開けて、筐体12の内部にある成形品
24を取り出す。
【0022】図2は通常状態で観察される成形品24の
表面の様子と紫外線照射中に観察される成形品24の表
面の様子を示す斜視図である。
【0023】図2(a)は通常状態(すなわち、可視光
中)で観察される成形品24の表面の様子を示してい
る。上記したように、成形品24の表面に例え不具合、
すなわち、熱分解による劣化があったとしても、通常の
状態では、検査者の眼26によっては検知することとが
できないため、図2(a)に示すように、成形品24の
表面の形状,色,艶は何れも均一に見える。
【0024】図2(b)は紫外線照射中に観察される成
形品24の表面の様子を示している。成形品24の表面
に紫外線28を照射し、その表面を紫外線フィルタ16
を介して観察すると、図2(b)に示すように、その表
面の色が白く浮き出る部分Wと地色の部分Nとに分かれ
て見える。このうち、白く浮き出る部分Wは不具合、す
なわち、熱分解による劣化が生じている部分であり、そ
れ以外の地色の部分Nは不具合の生じていない部分であ
る。なお、図2(b)では白く浮き出る部分Wと地色の
部分Nとの境界は明確に描いてあるが、実際にはその境
界部分で色が徐々に変化している場合もある。
【0025】ところで、何故、このように熱分解による
劣化の生じている部分が白く浮き出るように見えるかと
いうと、それは、その部分の樹脂の光学的な性質が熱分
解によって変化し、蛍光反応を示すようになるからであ
ると考えられる。すなわち、熱分解による劣化が生じて
いる部分に紫外線28が照射されると、その部分で蛍光
が発せられる。そして、その蛍光は可視光であるため紫
外線フィルタ18を透過して検査者の眼26に到達し、
その結果、検査者には白く浮き出たように見えるのであ
る。
【0026】また、実際の試行結果を見ても、その成形
品24の表面に塗装を施し耐水試験を行った場合に、そ
の成形品24の表面においてブリスタの生じる部分は、
上記した白く浮き出る部分Wと確かに一致している。
【0027】図2(c)は紫外線照射中に観察される他
の成形品24’の表面の様子を示している。この成形品
24’の場合は、その表面に不具合を生じている部分が
ないため、その表面に紫外線28を照射し、その表面を
紫外線フィルタ16を介して観察しても、図2(c)に
示すように、その表面の色は地色の部分Nのみで、白く
浮き出る部分Wは見えない。
【0028】このように、本実施例の成形品表面検査方
法によれば、成形品の表面に塗装を施す前に、その成形
品の表面の不具合の有無を検査することができる。従っ
て、例えば、成形を行った直後でも、図2(b)に示し
たように成形品の表面に不具合の生じていることが検知
された場合には、その不具合を解消するような対策、例
えば、ホットランナ金型のホットランナ部分の温度を適
正温度になるように制御するなどの対策を直ちに施すこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、成形品の表面に塗装を施す前に、その成
形品の表面の不具合の有無を検査することのできるの
で、従来のように成形を行ってから10日間も待つ必要
はなく、成形品の表面に不具合があった場合の対策を成
形を行った直後でも施すことができる。
【0030】また、請求項1に記載の発明によれば、表
面の各部の色の違いに基づき、人間の視覚によって不具
合の有無を検査しているため、容易に検査することがで
きる。さらにまた、検査を行うには紫外線を照射するだ
けでよいため、請求項1に記載の発明を実施する際に用
いる装置としては簡単な構成で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての成形品表面検査方法
によって成形品の表面の不具合の有無を検査する際に用
いる成形品表面検査装置の構成を概略的に示した断面図
である。
【図2】通常状態で観察される成形品24の表面の様子
と紫外線照射中に観察される成形品24の表面の様子を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10…成形品表面検査装置 12…筐体 12a…扉 14…紫外線ライト 16…紫外線フィルタ 18…窓 20…交流電源 22…スイッチ 24,24’…成形品 26…眼 28…紫外線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂から成る成形品の表面における
    不具合の有無を検査する成形品表面検査方法であって、 塗装を施す前の前記成形品の表面に紫外線を照射し、照
    射した際の前記表面の各部の色の違いに基づいて、前記
    表面の不具合の有無を検査することを特徴とする成形品
    表面検査方法。
JP22563294A 1994-08-25 1994-08-25 成形品表面検査方法 Pending JPH0862144A (ja)

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JP22563294A JPH0862144A (ja) 1994-08-25 1994-08-25 成形品表面検査方法

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JP22563294A JPH0862144A (ja) 1994-08-25 1994-08-25 成形品表面検査方法

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JPH0862144A true JPH0862144A (ja) 1996-03-08

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317272A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 結晶化度検査装置及び結晶化度検査方法
WO2017018111A1 (ja) * 2015-07-29 2017-02-02 株式会社イシダ 検査装置
JP2020176854A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 コニカミノルタ株式会社 樹脂の劣化度評価試験方法及びそれを用いた樹脂のリサイクルシステム

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