JPH0862003A - 流量変換器及び流量検出スイッチ - Google Patents

流量変換器及び流量検出スイッチ

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JPH0862003A
JPH0862003A JP6201966A JP20196694A JPH0862003A JP H0862003 A JPH0862003 A JP H0862003A JP 6201966 A JP6201966 A JP 6201966A JP 20196694 A JP20196694 A JP 20196694A JP H0862003 A JPH0862003 A JP H0862003A
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JP6201966A
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English (en)
Inventor
Akio Furuse
昭男 古瀬
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Cosmo Instruments Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Instruments Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量対電気出力が直線特性を持つ流量変換器
を提供する。 【構成】 ハウジング10内に円柱状の支持体14を流
体通路11A,11Bに対して軸芯を直交する姿勢で配
置し、この支持体に円筒状の可動体13の内周面を接触
させて支持する。可動体の周面に固定体15を対接させ
て間隙を形成する可動体と支持体との接触点から等角度
ずつ離れて一対の変位検出用の検出コイル2Aと2Bを
取付け、接触点から対称な位置で可動体の変位量を測定
する。一対の検出コイルは抵抗器等と共にブリッジ回路
を構成し、ブリッジ回路から直線性のよい検出信号を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体の流量を測定する
ことに利用することができる流量変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は既に「特願昭62−9154
8号」,「特願昭63−129882号」或いは「特願
平3−66506号」等により流量変換器を提案した。
これら先に提案した流量変換器は図11に示すように片
持梁型の受圧板1に被測定流体の作動圧Pによる受圧板
1の変位を変位検出器2で検出し、流量値に対応した電
気信号を発信する構造としたものである。
【0003】図12に従来の流量変換器に用いられてい
る変位検出器2の回路構成を示す。図11に示す受圧板
1の変位量ΔMに相当する電気出力を得るために、変位
検出器2は一般に可変磁気抵抗変化を利用した検出コイ
ルが用いられ、図14に示す変位検出コイル2Aを一辺
に含むブリッジ回路によって構成される。なお、図に示
す2Bは温度補償用コイル、2Cは抵抗器を示す。
【0004】図示した回路構成によれば、受圧板1に流
体の作動圧Pが与えられると、図14の検出コイル2A
のインダクタンスは小さくなる方向に変化し、出力端子
1とT2 の間に出力電圧ΔEが発生する。この出力電
圧ΔEは検出コイル2AのインダクタンスL2 が図12
に示すように、検出コイル2Aと可動板1の距離が離れ
るに従い減衰する特性から、インダクタンス変化ΔL1
が非線形特性となるため、出力電圧ΔEは非線形特性と
なる。
【0005】図14に示した電気回路の出力電圧ΔEが
非線形特性になる理由を交流ブリッジ回路で以下に簡単
に説明する。変位検出器2を構成する検出コイル2Aと
温度補償用コイル2B及び2個の抵抗器2Cの各電気的
定数を図14に示すように、{r2 +jω(L2 −Δ
L)},(r2 +jωL2 ),(R1 )とすると、ルー
プIとループIIは次式のようになる。 ループI −V(r2 +jωL2 )/{2r2 +jω(2L2 −ΔL1 )}+V・1/2 +ΔE=0 ループII −V{r2 +jω(L2 −ΔL1 )}/{2r2 +jω(2L2 −ΔL1 )} +V・1/2−ΔE=0 I−II −V・jωΔL1 /{2r2 +jω(2L2 −ΔL1 )}+2ΔE=0 ΔE=V・jωΔL1 /2{2r2 +jω(2L2 −ΔL1 )}………(1) (1)式よりΔL1 が非線形特性であるから、ΔEも非
線形特性になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】変位検出コイル2Aを
一辺に含むブリッジ回路は、インダクタンス変化ΔL1
が非線形特性であるから、出力電圧ΔEは非線形特性と
なり、従来はこの電圧を同期整流した後にリニアライザ
によって直線化補正し、直線化補正した電圧信号を例え
ば表示器等に与え、等分割目盛で流量を表示させてい
る。従って、従来はリニアライザのような高価な回路を
必要とする不都合があり、流量測定装置の全体のコスト
を高いものとしている。また片持梁構造のため受圧板1
は材質の経時的な変化を受け易く、零点を安定させるこ
とが難しかった。また流体が片持梁に垂直に当たる構造
のため、なめらかな流路の流れを作ることが難しく、受
圧板1が振動し易かった。
【0007】また、図11に示した片持梁型の受圧板1
に対向して接点を設け、受圧板1が所定量変位した状態
で受圧板が接点に接触し、接点信号を発信させる流量検
出スイッチを構成したとすると、受圧板1が流体の流れ
によって振動するため、チャタリングを多く含む接点信
号が出力され、制御系が安定に動作しない不都合が生じ
る。
【0008】この発明の目的は、電気的直線化補正の必
要のない出力電圧を得ることができ、かつ安定した流量
計測ができる流量変換器及び安定な接点信号を得ること
ができる流量検出スイッチを提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では流体の作動
圧によって変位する可動体の支持点を挟んで対称位置に
変位検出用センサを配置し、可動体の変位量を差動的に
検出する構造としたものである。更に詳しくは、可動体
を磁性板によって円筒状に形成し、この円筒状の可動体
の中空部に柱状の支持体を挿入し、柱状の支持体の周面
に可動体の内周面を線状に接触させて支持させる。これ
と共に支持体の外周面において可動体との接触位置から
対称位置に変位検出用センサを配置し、更に可動体の外
周面と対接して固定体を配置した構造とする。
【0010】またこの発明では円筒状の可動体の外周面
に対向して接点を設け、可動体が所定量変位すると接点
信号を発信する流量検出スイッチを提案する。
【0011】
【作 用】この発明の構造によれば、可動体の支持点を
挟んで対称位置に変位検出用センサを配置し、可動体の
変位量を一対の変位検出用センサによって差動的に検出
することができる。この差動検出構造により直線性のよ
い出力電圧を得ることができる。
【0012】また、この発明では可動体を円筒形状と
し、その内側に変位検出用センサを配置したから、変位
検出用センサは被測定流体から保護されている。また渦
流量に対しては可動体の動きが支持体によって抑えられ
る構造になっているので、耐久性の高い流量変換器を提
供することができる。また、この発明による流量検出ス
イッチは円筒状の可動体を可動接点として流用するから
円筒状の可動体は振動が起き難いからチャタリングの少
ない安定した接点信号を得ることができる。
【0013】
【実施例】図1乃至図3にこの発明の一実施例を示す。
図中10はハウジングを示す。ハウジング10は例えば
金属ブロックの互いに平行する面AとB間に流体通路1
1A及び11Bを形成する。流体通路11A,11Bと
直交する向きに空胴12を形成する。空胴12はこの例
では流体通路11A及び11Bを構成する孔の径より大
きい直径の円孔に選定し、この空胴12内に円筒状の可
動体13と、この可動体13を支持する支持体14及び
固定体15を装着する。空胴12を構成する円孔の両端
は図2に示すように閉塞板10Aと10Bで閉塞する。
【0014】支持体14は円柱状に形成し、その周面に
穴を形成し、この穴に変位検出用センサを構成する例え
ば磁気コイル2A及び2Bを埋め込む。検出コイル2A
と2Bの埋込位置は支持体14の長さ方向のほぼ中央と
され、可動体13との接触位置から周方向に等角度ずつ
振り分けた位置に選定する。検出コイル2A,2BはE
型コアの中心コアに巻装され、コアの端面が可動体13
の裏面と対向する姿勢で支持体14の穴に埋め込まれ
る。
【0015】可動体13は磁性を持つバネ材を円筒状に
折り曲げ、支持体14の例えば頂点位置に支持させる。
図3の例では可動体13を構成するバネ材の端部を支持
体14の頂点位置で重ね合わせ、抑え板16で重ね合わ
せた部分を抑え付けて支持した構造とした場合を示す。
抑え板16の裏面側には凹溝16Aを形成し、可動体1
3を構成するバネ材の重ね合わせた下側の板の端部を凹
溝16Aの範囲内に止め、上側の板をスペーサ16Bに
向かって抑え付ける構造としている。この構造とするこ
とにより、可動体13を構成するバネ材の支持体14と
の間の空隙G1とG2をスペーサ16Bの厚みに等しく
することができ、変位検出用センサを構成する磁気コイ
ル2Aと2Bの検出感度を揃えることができる。
【0016】可動体13の下面側に固定体15を設け
る。支持体14と固定体15は閉塞板10Aに固定され
る。図1の例では流体通路11A及び11Bを通る流体
が何れの方向に流れても測定できる双方向測定可能な流
量変換器を構成した場合を示す。このため固定体15は
可動体13の支持点と180°対向する真下の位置に固
定する。固定体15はこの例では可動体13の下面と対
向する位置で頂点となる山形とした場合を示す。またこ
の例では可動体13に突片13Aを突設し、この突片1
3Aの先端と固定体15との間をわずかな間隙を保持さ
せて対接させ、流体通路11A及び11Bの何れの方向
から流体(主に気体)を供給することにより、その流体
の流動圧によって可動体13が変位し突片13Aと固定
体15との間の間隙を流体が通過する。このためには固
定体15と空胴12の内壁の間及び可動体13の支持点
と空胴12の内壁の間を流路遮蔽板17A,17Bで遮
蔽し、被測定流体が他の通路を通じて流れることを阻止
する構造にしている。
【0017】図1に示す構造において、一方の流体通路
11Aから流体を流し込むと、その流体は可動体13と
固定体15との間を通過して他方の流体通路11Bに流
れ出る。このとき流体の流入側と流出側との間の差圧に
応じて可動体13が移動し、突片13Aと固定体15と
の間に間隙を形成する。この間隙の大きさは流体の流量
に比例し、可動体13の変位量に比例する。
【0018】図4に変位検出器2の電気回路構造を示
す。変位検出器2は検出コイル2Aと2B及び抵抗器2
Cから成るブリッジ回路によって構成される。検出コイ
ル2Aと2Bのインダクタンスは可動体13の変位量に
応じて、検出コイル2Aはインダクタンスが増加する方
向に、反対に2Bは減少する方向に、距離に反比例した
特性をもって、お互いに差動的に変化する。
【0019】この差動検出回路構成によれば、差動電圧
出力はコイルのインダクタンス変化ΔLに比例する。Δ
LはΔL1 とΔL2 の和で、お互いの特性を補い合い、
変位量に対して線形的な特性になる。流量は可動体13
の変位量に比例するので、流量対電気出力との間の関係
は直線的になる。その理由を図4で説明すれば、検出コ
イル2Aと2B及び抵抗器の電気定数を{r2 +jω
(L2 +ΔL2 )},{r2 +jω(L2 −Δ
1 )},(R1 )とすると、検出コイルが1個のとき
と同様にループI、ループIIの式を立てると、 ループI −V{r2 +jω(L2 +ΔL1 )}/{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −Δ L2 )}+V・1/2+ΔE=0 ループII −V{r2 +jω(L2 −ΔL1 )}/{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −Δ L2 )}+V・1/2−ΔE=0 I−II −V・jω(ΔL1 +ΔL2 )/{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −ΔL2 ) }+2ΔE=0 ΔL1 +ΔL2 =ΔL ΔE=V×jωΔL/2{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −ΔL2 )}…(2 )となる。
【0020】(2)式の分母のΔL1 =ΔL2 はL2
比して微小量であるから無視できるので、出力電圧ΔE
はインダクタンス変化ΔLに比例して変化することにな
る。従って出力電圧ΔEは図5に示すように、可動磁性
板の移動量xに対して線形特性となり、従って流量にた
いしても線形特性を得ることができ、リニアライザ回路
を使用することなく表示手段に供給して等分割目盛で表
示することができる。
【0021】図6はこの発明の変形実施例を示す。この
例では一方向の流量を検出する流量変換器を構成した場
合を示す。この場合には固定体15を被測定流体の流入
口側に近づけて配置し、可動体13がわずかに変位して
も可動体13と固定体15との間に確実に間隙が形成さ
れるように構成した場合を示す。また、この例では製造
が容易なことから、固定体15を丸棒状とした場合を示
す。
【0022】ところで上述した実施例では可動体13が
検出コイル2A,2Bに対して差動的に移動することに
より、直線化補正された出力信号が得られると説明し
た。しかしながら、上述した可動体13と固定体15と
の間には間隔が存在するため、この間隔によって流体の
流れ始め(微少流量時)には不感帯FK(図7)が発生
する欠点がある。
【0023】つまり固定体15を可動体13の周面に可
及的に接近させた場合、仮に固定体15が可動体13の
外周面に接触してしまったとすると、可動体13がその
接触状態から脱して動き始めるにはかなりの流量の流体
圧を与えなければならない。このためむしろ不感帯が大
きくなってしまう不都合がある。このような不都合が生
じるため、固定体15と可動体13との間には或る程度
の大きさを持つ間隔を形成しなければならないが、この
間隔の存在により上述したように微小ではあるが不感帯
FKが発生する。
【0024】また可動体13と固定体15の間隔が小さ
いと大流量時において可動体13が渦等の発生によって
振動を起こす不都合もある。図8はこの不感帯FKを可
及的に小さくすることができ、また可動体13が振動を
起こし難い流量変換器の実施例を示す。この実施例では
固定体15を柱状の支持体15Aと、この柱状支持体1
5Aに支持した筒状の補正可動体15Bとによって構成
するものである。補正可動体15Bを構成するバネ材は
可動体13を構成するバネ材の板厚より薄くする。例え
ば可動体13を構成するバネ材の板厚を0.05〜0.1mm
程度に選定したとすると、補正可動体15Bを構成する
板厚は0.02mm程度に選定する。
【0025】このようにして補正可動体15Bのバネ定
数を可動体13のバネ定数より弱く採ることにより、補
正可動体15Bの周面を可動体13に近づけることがで
きる。つまり、補正可動体15Bを仮に可動体13の周
面に接触して配置したとしても、補正可動体15Bのバ
ネ定数が小さいから、流体が流れ始めると微少流量であ
っても補正可動体15Bが容易に移動し、可動体13と
の接触から離れることができる。従って、可動体13と
補正可動体15Bとの間の間隔を可及的に小さい状態に
設定することができるから、流体の流れ始めにおける流
体の洩れ量を少なくすることができる。この結果、流体
の流入側と流出側との間の差圧が発生し易くなるため、
この点でも可動体13は微少流量時から動き始め、不感
帯の発生が回避され、図9に示すような流量Q対出力V
の特性を得ることができる。
【0026】更にこの図8に示した実施例によれば、流
量の増加と共に補正可動体15Bも移動するから、可動
体13と補正可動体15Aとの間の間隔は図1及び図6
で示した構造の場合より大きく開くことになる。この結
果、渦の発生が抑えられることになり、可動体13が振
動することを阻止することができる。よって測定出力信
号が安定し、精度の高い測定を行うことができる。
【0027】なお、上述の実施例の全てにおいて変位検
出器2を検出コイル2A,2Bと抵抗器2Cとから成る
ブリッジ回路によって構成したが、その他に静電容量の
変化によって検出する構造も利用することができる。図
10にこの発明による流量検出スイッチの実施例を示
す。図1に示した実施例と対応する部分には同一符号を
付して示す。この実施例では図2に示した閉塞板10
A,10Bを絶縁板とし、支持体14と可動体13とを
ハウジング10から電気的に絶縁して支持すると共に、
流路遮蔽板17Aを可動体13及び支持体14とから電
気的に絶縁して支持する。このためには可動体13を抑
える抑え板16を絶縁体で形成し、この絶縁体で形成し
た抑え板16をビス16Cで支持体14に抑え付け、可
動体13を抑え付ける。抑え板16には流路遮蔽板17
Aを取付るための取付孔が形成され、この取付け孔を使
ってビス16Dにより流路遮蔽板17Aを抑え板16に
固定する。抑え板16を支持体14に固定したビス16
Cは平皿ビスを用い、その頭部は抑え板16の孔の内に
格納される。この構造により流路遮蔽板17Aはビス1
6Cと接触することなく、抑え板16に固定され、流路
遮蔽板17Aは支持体14及び可動体13とから電気的
に絶縁されて支持される。
【0028】流路遮蔽板17Aの一端側は絶縁シール等
を被せてハウジング10の内壁に接触させると共に、他
端側は可動体13の可動部分まで延長させ、その端部を
可動体13の周面に向って折曲げて接点17Cを形成す
る。接点17Cは接点支持体18によって支持される。
接点支持体18は絶縁体によって構成されハウジング1
0に形成したネジ孔に螺入され、先端に形成した突起1
8Aを流路遮蔽板17Aに形成した孔に係合させる。流
路遮蔽板17Aは接点支持体18に向ってバネ圧を与
え、接点支持体18を回動操作することによりネジ孔の
内で進退させる。接点支持体18が進退することにより
接点17Cは可動体13の外周面との間の間隔を調整さ
れる。接点17Cは突起形状とされ、可動体13と点接
触する構造にすることが望ましい。尚18Bはオーリン
グを示す。
【0029】流路遮蔽板17Aに端子19が電気的に接
続され、支持体14にも端子20が電気的に接続され
る。尚、この実施例では可動体13に可変絞り弁21を
対接させ、流路の開口面積を調整できるように構成した
場合を示す。図10に示した流量検出スイッチの構造に
よれば被測定流体を流体通路11Aから流し込むことに
より可動体13が反時計廻り方向に回動する。流体の流
量が所定値に達すると、可動体13は接点17Cに接触
し、端子19と20との間に接点信号を発信する。
【0030】接点支持体18を回動調整し、接点17C
と可動体13との間の間隔を調整することにより接点信
号を発信する流量値を任意の値に設定することができ
る。従って被測定流体の流量が所定の流量に達したこと
を接点信号によって知ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
変位検出器を一対の差動的に変化する検出コイル2A,
2B(または静電容量)と抵抗器とから成るブリッジ回
路で構成するから、そのブリッジ回路の出力電圧は線形
特性で得ることができる。従って高価なリニアライザの
ような回路を用いなくても、等分割目盛の表示器を使っ
て正しい流量を表示させることができる。
【0032】また、この発明の構造によれば可動体13
を円筒状に形成し、可動体13の円筒の内側に検出コイ
ル2A,2Bを配置する構造としたから、検出コイル2
A,2Bに被測定流体が直接当たることがない。従って
流体に含まれる塵埃にも強く耐久性を向上できる利点が
得られる。また図1に示した双方向の測定が可能な構造
とした場合には、例えば人、動物等の呼吸量を測定する
こと等に利用することができる。
【0033】また支持体14及び固定体15は一方の閉
塞板10Aに植設したから、閉塞板10Aをハウジング
10から取り外すことにより流量変換器の要部となる可
動体13および支持体14を点検することができ、保守
を簡単に行うことができる利点も得られる。更に、可動
体13を筒状としたから流体の流れがなめらかになり振
動し難い特徴がある。また図8に示した実施例によれば
補正可動板15Bの存在により、不感帯を小さくするこ
とができる。また流量が大きい場合には補正可動板が渦
の発生を抑える方向に動くので流量の安定な測定を行う
ことができる。
【0034】また、図10に示した流量検出スイッチの
構造によれば可動体13が円筒形状とされ、流体の渦の
発生を抑えることができる。この結果可動体13が振動
することがなく、よってチャタリングの発生がない安定
した接点信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための断面図。
【図2】図1に示した実施例の平面図。
【図3】図1に示した実施例の一部の構造を説明するた
めの拡大断面図。
【図4】この発明に用いた変位検出器の電気的な構成を
説明するための接続図。
【図5】この発明による流量変換器の電気出力の特性を
説明するためのグラフ。
【図6】この発明の変形実施例を示す断面図。
【図7】図1及び図6に示した実施例に示した流量変換
器で発生する不感帯を説明するためのグラフ。
【図8】この発明の変形実施例を示す断面図。
【図9】図8に示した実施例で得られる流量対電気出力
特性を示すグラフ。
【図10】この出願の請求項2で提案する流量検出スイ
ッチの実施例を示す断面図。
【図11】従来の技術を説明するための断面図。
【図12】従来の技術における可動板の変位と検出コイ
ルのインダクタンス変化特性を示す図。
【図13】可動板の変位と検出コイルのインダクタンス
変化を変化量の特性曲線として説明するための図。
【図14】従来の技術が非線形特性になる理由を説明す
るための接続図。
【符号の説明】 2A,2B 検出コイル 10 ハウジング 10A,10B 閉塞板 11A,11B 流体通路 12 空胴 13 可動体 14 支持体 15 固定体 17A,17B 流路遮蔽板 17C 接点 18 接点支持体 19,20 端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この差動検出回路構成によれば、差動電圧
出力はコイルのインダクタンス変化ΔLに比例する。Δ
LはΔL1 とΔL2 の和で、お互いの特性を補い合い、
変位量に対して線形的な特性になる。流量は可動体13
の変位量に比例するので、流量対電気出力との間の関係
は直線的になる。その理由を図4で説明すれば、検出コ
イル2Aと2B及び抵抗器の電気定数を{r2 +jω
(L2 +ΔL2 )},{r2 +jω(L2 −ΔL
1 )},(R1 )とすると、検出コイルが1個のときと
同様にループI、ループIIの式を立てると、 ループI −V{r2 +jω(L2ΔL2 )}/{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −Δ L2 )}+V・1/2+ΔE=0 ループII −V{r2 +jω(L2 −ΔL1 )}/{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −Δ L2 )}+V・1/2−ΔE=0 I−II −V・jω(ΔL1 +ΔL2 )/{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −ΔL2 ) }+2ΔE=0 ΔL1 +ΔL2 =ΔL ΔE=V×jωΔL/2{2r2 +jω(2L2 +ΔL1 −ΔL2 )}…(2 )となる。
【提出日】平成6年10月5日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(2)式の分母のΔL1 −ΔL2 はL2
比して微小量であるから無視できるので、出力電圧ΔE
はインダクタンス変化ΔLに比例して変化することにな
る。従って出力電圧ΔEは図5に示すように、可動磁性
板の移動量xに対して線形特性となり、従って流量にた
いしても線形特性を得ることができ、リニアライザ回路
を使用することなく表示手段に供給して等分割目盛で表
示することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.ハウジングの内部に形成された流体
    通路と直交する向きに配置した柱状支持体と、 B.バネ材によって筒状に形成され、筒状の内周に上記
    柱状支持体の外周が線状に接触して支持された可動体
    と、 C.上記柱状支持体の上記可動体との接触位置から支持
    体の周方向に等角度ずつ離れた位置に装着した一対の変
    位検出用のセンサと、 D.上記可動体の外周面と対接し、上記可動体との間で
    流体通路を構成する固定体と、 を具備して構成したことを特徴とする流量変換器。
  2. 【請求項2】 A.ハウジングの内部に形成された流体
    通路と直交する向きに配置した柱状支持体と、 B.バネ材によって筒状に形成され、筒状の内周に上記
    柱状支持体の外周が線状に接触して支持された可動体
    と、 C.上記流体通路の下流側に上記可動体の外周面と対向
    して配置され、可動体が所定以上移動すると接触して接
    点信号を発信する接触子と、 D.上記可動体の外周面と対接し、上記可動体との間で
    流体通路を構成する固定体と、 を具備して構成したことを特徴とする流量検出スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の流量変換器又は流
    量検出スイッチにおいて、上記固定体を柱状支持体と、
    この柱状支持体に支持され上記可動体を構成するバネ材
    よりバネ係数が小さいバネ材で形成した筒状の補正用可
    動体とによって構成したことを特徴とする流量変換器。
JP6201966A 1994-08-26 1994-08-26 流量変換器及び流量検出スイッチ Pending JPH0862003A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110672187A (zh) * 2019-11-05 2020-01-10 北京七星华创流量计有限公司 传感器对称性检测方法和装置

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