JPH0860876A - 型鋼の架設解体機および型鋼の搬送方法 - Google Patents

型鋼の架設解体機および型鋼の搬送方法

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JPH0860876A
JPH0860876A JP3575895A JP3575895A JPH0860876A JP H0860876 A JPH0860876 A JP H0860876A JP 3575895 A JP3575895 A JP 3575895A JP 3575895 A JP3575895 A JP 3575895A JP H0860876 A JPH0860876 A JP H0860876A
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JP
Japan
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erection
dismantling machine
gripping device
telescopic arm
cylinder
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Pending
Application number
JP3575895A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Yoshida
邦彦 吉田
Keiichi Shibanuma
圭一 柴沼
Hiroshi Tanigawa
弘 谷川
Akio Iwasaki
章夫 岩崎
Masaaki Uno
正晃 宇埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】障害物の多い狭隘な地下空間において、走行、
旋回、フロント操作による把持装置の位置や姿勢の制御
が容易となり、型鋼の架設、解体の作業能率を向上させ
ることができる土留用杭を支持する型鋼の架設解体機を
提供すること。 【構成】 地中に土留め用の多数の杭を埋設し、これら
の杭により囲まれた部分を掘削し、掘削により生じた地
下空間に杭を支持する型鋼を架設して杭の崩壊を防止し
ながら掘進する地下工事に使用される型鋼の架設解体機
において、自走する下部走行体20と、この下部走行体
22に対して旋回する上部旋回体22と、この上部旋回
体22にマスト25を介して設けられ、上部旋回体22
の前方に伸縮可能に設けられた伸縮アーム30と、この
伸縮アーム30の先端に設置され、型鋼を把持する把持
装置34とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下鉄工事やビルの地
下階の工事等の地下工事を行う際に、壁状に埋設される
矢板等の土留用の杭の膨らみや崩壊を防止するために、
掘削された地下空間に架設して杭を支持する型鋼の架
設、解体を行う架設解体機および型鋼の搬送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地下鉄工事あるいはビルの基礎や地下階
を構築する際の土留施工を図19により説明する。掘削
する領域の周囲に予め矢板等の土留用の壁面を構成する
杭1や、杭1で囲まれた部分に点在させる支柱3を埋設
しておき、杭1で囲まれた部分を掘削機(図示せず)に
より掘削する。一方、杭1により支持された壁の崩壊を
次のようにして防止する。杭1にH型鋼等の型鋼2aの
側面を当てて固定することにより、杭1の土圧による膨
らみを防止する。また、支柱3、3の間や支柱3と杭1
との間に型鋼2bを架設する。このとき、型鋼2a,2
bどうしを相互に結合して型鋼2a,2bを格子状に組
み、型鋼2aで杭1を突っ張ることにより、杭1の倒れ
を防止する。
【0003】型鋼2の架設施工の手順は次のとおりであ
る。杭1や支柱3に上下方向に間隔を持たせて受部材4
をボルト、ナットにより固定しておく。地上のクレーン
12により地下空間5の底面6に型鋼2を吊り込む。底
面6上を走行する架設解体機7により型鋼2aを把持し
て受部材4に載せ、ボルト、ナットによりその型鋼2a
を固定する。また、杭1による土留が不要になると、型
鋼2a,2bを解体し、地上に取り出す。このような型
鋼の架設、解体を行う従来の架設解体機7は、油圧ショ
ベル8のアーム9の先端に把持装置10を取付けたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の架
設解体機7の把持装置10による型鋼2の上下、前後位
置調節は、ブーム11、アーム9を回転させて把持装置
10を円弧状に動かすか、アーム9の先端に把持装置1
0を連結するための取付部の関節部を中心として把持装
置10を円弧状に動かすことにより行なわれる。そのた
め、型鋼2aを受部材4に載せる場合、あるいは解体時
に取外す場合、把持装置10(すなわち型鋼2a)の上
下方向、前後方向の位置決めや、把持装置10の型鋼か
らの退避あるいは掴みのための操作が容易ではない。し
たがって、型鋼2aを受部材4上に載せる作業や、載せ
た後に把持装置10を型鋼2aから解放して退避させる
作業等は、油圧ショベル8の本体を走行させて把持装置
10を水平移動させざるを得ない。しかし走行による場
合には、底面6の凹凸によって把持装置10の高さや傾
きが走行に伴って変化し、型鋼2aを受部材4に載せる
かあるいは退避させるには、走行と同時にフロント(ブ
ーム11、アーム8、把持装置10)の制御も行う必要
があり、型鋼2aの位置決め精度が悪く、操作に熟練を
要し、運転者に多大の労苦を強いるという問題点があっ
た。
【0005】また、従来の架設解体機は、ブーム11の
先端にアーム9を上下回動自在に取付けた油圧ショベル
8の先端に把持装置10を取付けたものであるから、油
圧ショベル8の上部旋回体の旋回中心から把持装置10
の先端までの作業半径が長く、支柱3等に囲まれた障害
物の多い狭隘な地下空間5で旋回、走行を行うことが困
難である上、ブーム11とアーム9との関節部が把持装
置10よりも高くなるため、把持装置10を油圧ショベ
ルの本体に近づける動作を行う場合、2点鎖線で示すよ
うに、アーム9の基端が架設解体機7の真上の型鋼2b
に衝突しやすく、このため、フロント操作も困難であ
り、作業能率が悪いという問題点があった。
【0006】本発明は、障害物の多い狭隘な地下空間に
おいて、走行、旋回、フロント操作による把持装置の位
置や姿勢の制御が容易となり、型鋼の架設、解体の作業
能率を向上させることができる土留用杭を支持する型鋼
の架設解体機および型鋼の搬送方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例である図1に対
応づけて本発明を説明すると、請求項1による型鋼の架
設解体機は、自走する下部走行体20と、この下部走行
体20に対して旋回する上部旋回体22と、この上部旋
回体22にマスト25を介して設けられ、上部旋回体2
2の前方に伸縮可能に設けられた伸縮アーム30と、こ
の伸縮アーム30の先端に設置され、型鋼を把持する把
持装置34とを具備することにより、上述した目的を達
成する。請求項2の架設解体機は、図8に示すように、
マスト65を、互いに相対的に伸縮する内筒66および
外筒67と、内筒66または外筒67を伸縮する伸縮装
置68とで構成したものである。請求項3の架設解体機
は、図10に示すように、外筒67を内筒66に対して
伸縮させ、外筒67の下端の切り口67aを架設解体機
の後方へ上がり勾配に傾斜させたものである。請求項4
の架設解体機は、図11に示すように、伸縮アーム30
を、マスト35に連結された内筒31と、この内筒31
に伸縮可能に外挿された外筒32と、外筒32を伸縮す
る伸縮装置33とから構成し、外筒32の基端側切り口
32aを架設解体機の後方に下り勾配に傾斜させたもの
である。請求項5の架設解体機は、図13に示すよう
に、伸縮アーム76の内筒78の中間部をマスト65の
頂部に連結したものである。請求項6の架設解体機は、
図1に示すように、伸縮アーム30を俯仰する俯仰装置
29を備えたものである。請求項7の発明は、図1に示
すように、自走する下部走行体20と、この下部走行体
20に対して旋回する上部旋回体22と、この上部旋回
体22にマスト25を介して設けられ、上部旋回体22
の前方に伸縮可能に設けられた伸縮アーム30と、この
伸縮アーム30の先端に少なくとも左右首振り装置36
を介して設けられ、型鋼を把持する把持装置34とを具
備することにより、上述した目的を達成する。請求項8
の架設解体機は、図1に示すように、左右首振り装置3
6に加えて上下首振り装置35および旋回装置37を介
して伸縮アーム30に把持装置34を取付けたものであ
る。請求項9の架設解体機は、図17などに示すよう
に、左右首振り装置36Aの最大揺動角度を60〜80
度に設定したものである。請求項10の架設解体機は、
図14〜図16に示すように、左右首振り装置36A
を、伸縮アーム30の左右に設けられた一対の首振り用
シリンダ44L,44Rと、基端側連結位置に一対の首
振り用シリンダ44L,44Rがそれぞれ連結されると
ともに、先端側連結位置に把持装置34が連結され、一
対の首振り用シリンダ44L,44Rの一方を伸ばし他
方を縮めたときに、その伸縮運動に連動して揺動軸を中
心に左右に揺動して揺動運動を把持装置34に伝達する
揺動角調節プレート103とを備え、この揺動角調節プ
レート103と把持装置34との連結位置を少なくとも
2つ(たとえば103a、103b)備え、連結位置を
変更することで把持装置34の左右の揺動角を調節する
ように構成したものである。請求項11の架設解体機
は、把持装置34が左右均等に首振りする第1の連結位
置103cと、左右不均等に首振りする第2の連結位置
103aと103bとを含むものである。請求項12
は、地中に土留め用の多数の杭を埋設し、これらの杭に
より囲まれた部分を掘削し、掘削により生じた地下空間
に杭を支持する型鋼を架設して杭の崩壊を防止しながら
掘進する地下工事に使用される請求項1〜11の架設解
体機で型鋼を搬送する方法に適用される。そして、上述
した目的は、図14に対応づけて説明すると、下部走行
体20を型鋼の設置壁面501に平行に配置し、上部旋
回体22を下部走行体20の走行方向に向け、上部旋回
体22を壁面501に向けて旋回し、把持装置34を伸
縮アーム30に対して壁面側に揺動し、型鋼を把持装置
34により架設解体機の側方で把持しつつ下部走行体2
0を自走させて搬送することにより、上述した目的を達
成する。
【0008】
【作用】型鋼を架設あるいは解体する時、伸縮アーム3
0を伸縮させて型鋼の把持位置、解放位置を調節する。
請求項2の架設解体機では、マスト65を伸縮させて型
鋼の高さ位置を調節する。請求項3の架設解体機では、
外筒67の下端の切り口67aが架設解体機の後方へ上
がり勾配に傾斜されているから、内筒66に作用する荷
重が低減される。請求項4の架設解体機では、伸縮アー
ム30の外筒32の基端側切り口32aが架設解体機の
後方に下り勾配に傾斜されているから、内筒31に作用
する荷重が低減される。請求項5の架設解体機では、伸
縮アーム76の内筒78の中間部がマスト65の頂部に
連結され、伸縮アーム30が前方へ突出する寸法が小さ
くなる。請求項6の架設解体機では、伸縮アーム30が
俯仰装置29により俯仰する。請求項7の架設解体機で
は、把持装置34は左右首振り装置36で左右に首振り
する。請求項8の架設解体機では、把持装置34は、左
右首振り装置36による首振りに加えて、上下首振り装
置35により上下首振りするとともに、旋回装置37に
より旋回する。請求項9の架設解体機では、左右首振り
装置36Aは最大60〜80度まで揺動する。請求項1
0の架設解体機では、揺動角調節プレート103による
把持装置34の連結位置(103aあるいは103b)
を変更すると、把持装置34の左右の揺動角が調節され
る。請求項11の架設解体機では、第1の連結位置10
3cで連結すると把持装置34が左右均等に首振りし、
第2の連結位置103aで連結すると左右不均等に首振
りする。請求項12の方法では、下部走行体20は、型
鋼の設置壁面501に平行に向けられるとともに、上部
旋回体22が下部走行体20の走行方向に向けられる。
把持装置34を伸縮アーム30に対して設置壁面側に大
きく揺動させ、さらに上部旋回体22をわずかに旋回し
て架設解体機の側方で型鋼を把持しつつ搬送する。
【0009】以上では、本発明の説明を容易にするため
に実施例の図と参照符号を使用したが、これにより本発
明が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は本発明による架設解体機の一実施例を示す側面
図、図2はその斜視図、図3はその平面図、図4は本実
施例の把持装置を示す部分切断側面図である。この架設
解体機は、油圧ショベルをベースマシンとするものであ
り、図1〜図3に示すように、油圧ショベル本体23
は、下部走行体20上に旋回装置21を介して上部旋回
体22を設置することにより構成される。24は上部旋
回体22に固定設置されたブラケットであり、油圧ショ
ベルとして使用する場合においてはブームとブームシリ
ンダがピンにより連結されるが、本実施例においては、
ブラケット24のピン穴を利用して、ピン26、27に
よって、マスト25をブームやブームシリンダと交換可
能に取付けている。
【0011】マスト25の頂部には、俯仰用油圧シリン
ダ29により、ピン28を中心として俯仰自在に伸縮ア
ーム30を取付けている。伸縮アーム30は、マスト2
5にピン28により連結した内筒31と、この内筒31
に摺動自在に嵌合した外筒32と、これらに内蔵した伸
縮用油圧シリンダ33とからなる。伸縮アーム30のス
トロークは型鋼2を把持した状態から型鋼2を離すこと
ができる移動量、すなわち型鋼2の幅より大きく設定す
る。
【0012】伸縮アーム30の先端、すなわち外筒32
の先端には、型鋼2の把持装置34を、上下首振り装置
35、左右首振り装置36および旋回装置37を介して
取付ける。上下首振り装置35は、伸縮アーム30の外
筒32の先端に取付けたブラケット38と、このブラケ
ット38にピン39を中心として上下動自在に取付けた
ブラケット40と、このブラケット40と外筒32との
間に取付けた上下揺動用油圧シリンダ41とからなる。
【0013】左右首振り装置36は、図3、図4に示す
ように、ブラケット40にピン42を中心として左右に
揺動自在に取付けたブラケット43と、これらのブラケ
ット40、43の左右に取付けた一対の左右揺動用油圧
シリンダ44、45とにより構成され、左右揺動シリン
ダ44、45の一方を伸長させると同時に他方を収縮さ
せることにより、ブラケット43を左右に揺動させるも
のである。
【0014】旋回装置37は、左右首振り装置36のブ
ラケット43に取付けた外輪46と、この外輪46の内
周に旋回自在に取付けられるとともに内歯歯車を有する
内輪47と、ブラケット43に取付けた旋回用油圧モー
タ48と、この旋回モータ48の出力軸に取付けられ、
内輪47の内歯歯車と噛合するピニオン49と、この内
輪47に固定された旋回フレーム50とからなる。
【0015】把持装置34は、旋回フレーム50の両側
に固定して取付けた側板51と、各側板51の下部にそ
れぞれ取付けた固定爪52と、各側板51の頂部に、平
行リンク機構53を介して取付けられた可動爪54と、
可動爪54の開閉用油圧シリンダ62とにより構成され
る。平行リンク機構53は、各側板51にそれぞれピン
55、56により回動自在に取付けられたリンク57、
58と、各リンク57、58の先端にピン59、60に
より回動自在に連結され、可動爪54と一体をなすブラ
ケット61とからなり、ピン55、56、59、60を
結ぶ線が平行四辺形を形成する。そして、開閉用油圧シ
リンダ62は、リンク57の後方への延出部と旋回フレ
ーム50との間に設けられる。
【0016】この架設解体機を使用して型鋼の架設を行
う手順について説明する。図19に示した地上のクレー
ン12により地下空間5の底面6に吊り降ろされた型鋼
2aを把持するため、架設解体機を走行、旋回させる。
型鋼2の把持は、次のようにして行う。図5に2点鎖線
で示すように、俯仰シリンダ29により伸縮アーム30
を斜めに持上げ、上下揺動シリンダ41を縮めて把持装
置34を下向きとし、かつ開閉シリンダ62を収縮させ
て可動爪54を開いた状態にする。さらに、旋回モータ
48により爪52、54の向きを型鋼2aの向きに合わ
せ、俯仰シリンダ29を収縮させることにより、型鋼2
aの中心部を固定爪52と可動爪54との間に挟み、開
閉シリンダ62を伸長させて型鋼2aを爪52、54間
で掴む。次に俯仰シリンダ29を伸長させ、上下揺動シ
リンダ41を伸長して型鋼2aを持ち上げる。この型鋼
2aを把持装置34により把持した状態を図6の斜視図
に示す。さらに架設すべき位置まで走行し、型鋼2aの
高さ、前後、左右の位置がおおよそ受部材4上に位置
し、かつ既設の型鋼2aに隣接できる位置になるよう
に、旋回装置21、首振り装置35、36を作動させ、
伸縮シリンダ33を伸長させて図1に示すように受部材
4上に型鋼2aを載せる。
【0017】図7の平面図は、杭1に沿って型鋼2aを
当てて設ける例を示している。この例のように、伸縮ア
ーム30の向きと杭1の配列方向とのなす角度に合わせ
て、左右振動シリンダ44、45の一方を伸長させると
同時に、他方を収縮させることにより、伸縮アーム30
に対する把持装置34の向き、すなわち型鋼2aの角度
を調整する。また、旋回装置37の旋回モータ48によ
り型鋼2aを水平にした上で、伸縮アーム30を伸長さ
せて複数の受部材4上に型鋼2aを位置させる。次いで
俯仰シリンダ29を収縮させて伸縮アーム30の先端を
若干下げることにより、型鋼2aを受部材4上に載せ
る。型鋼2aを受部材4に載せた後は、把持装置34の
可動爪54を開閉シリンダ62の収縮により開き、続い
て伸縮アーム30を収縮させる。これにより、本体の走
行を行うことなく把持装置34を型鋼2aから退避させ
ることができる。型鋼2aは受部材4にボルト、ナット
により固定する。
【0018】型鋼2aを解体する場合の手順は次のとお
りである。把持装置34の可動爪54を開いた状態で把
持装置34を型鋼2aの中心部に向け、伸縮アーム30
を伸長させて把持装置34により型鋼2aを爪52、5
4間に位置させる。開閉シリンダ62を伸長させて型鋼
2aを爪52、54で把持した上で、杭1や支柱3の受
部材4に型鋼2aを固定していたボルト、ナットの締結
を解く。その後、俯仰シリンダ29を若干伸長させて型
鋼2aを持ち上げ、伸縮シリンダ33を収縮させて伸縮
アーム30を縮め、所定の箇所まで走行、旋回して上下
揺動シリンダ41を縮めて把持装置34を下向きにし、
俯仰シリンダ29を縮めて型鋼2aを底面6に降ろす。
【0019】上述した本実施例においては、伸縮アーム
30の伸縮量は、少なくとも、型鋼2aの把持、解放が
行える程度の長さを有すればよいため、マスト25、伸
縮アーム30、首振り装置35、36、旋回装置37、
把持装置34からなるフロントの長さ、厳密には上部旋
回体22の前方に突出する長さを従来のフロントに比べ
て短くでき、さらに、伸縮シリンダ33を収縮させて伸
縮アーム30を縮めた状態ではさらに短くなるため、架
設解体機の安定性が向上すると共に、支柱3等に邪魔さ
れることなく、容易に走行、旋回を行うことができる。
【0020】また、作業半径が短いのでより重い型鋼を
扱うことができる。さらに、図19に示した油圧ショベ
ルのフロント使用のものにおいては、ブーム11とアー
ム9との関節部が把持装置10よりも高くなるが、伸縮
アーム30を水平にした状態では、把持装置34の高さ
と伸縮アーム30の高さがほとんど同じであり、把持装
置の到達高さを同じ程度にした場合のフロントの高さを
従来より低くすることができ、架設解体機の上にある型
鋼2aに伸縮アーム30が衝突する心配もない。さらに
また、本発明においては、フロントの長さが短くなると
言えども、伸縮アーム30を斜めに持ち上げた状態にお
いては、把持装置34の方が伸縮アーム30より高くな
るため、把持装置34が到達しうる高さが従来のものよ
り低くなることはない。
【0021】また、受部材4に対して型鋼2aを載置あ
るいは離脱させたり、把持装置10で型鋼2aを挟んだ
り、把持装置10を退避させる場合、伸縮アーム30の
伸長、収縮という直線的で簡単な動作でこれらを行うこ
とができ、走行や旋回による場合に比較して位置決め精
度良く、かつ走行や旋回を伴わないで行うことができる
ので、操作が簡単となり、高い熟練度を必要とせず、能
率良く作業を行うことができる。
【0022】−第2の実施例− 図8は本発明の第2の実施例であり、マスト65を、ピ
ン26、27によりブラケット24に取付けられた内筒
66と、内筒66に摺動自在に嵌合された外筒67と、
内筒66に内蔵され、シリンダチューブ下端を内筒66
にピン付けし、ピストンロット上端を外筒67にピン付
けしたマスト伸縮用油圧シリンダ68とにより伸縮式に
構成したものである。伸縮アーム30は外筒67の上部
にピン28により取付けられ、俯仰シリンダ29のチュ
ーブ端は外筒67の下部にピン28で取付けられる。
【0023】本実施例によれば、伸縮マスト65の伸長
動作により把持装置10の最高高さ位置を高くしている
ので、伸縮マスト65を縮めれば全高を低くでき、走
行、旋回時の安定性がさらに増し、走行、旋回動作に支
承をきたすおそれも少ない。また、型鋼2aの架設、解
体時には伸縮アーム30の高さが変えられ、上下の作業
範囲を拡大することができる。さらに、図9に示すよう
に、型鋼2aを掴むとき、把持装置34を型鋼2aの真
上に位置させておいてマスト65を縮めることにより、
爪52、54の間に型鋼2aを容易に挟むことができ、
把持作業が容易となる。さらにまた、伸縮アーム30の
姿勢を水平にしたままで把持装置34の高さを変えるこ
とができるから、型鋼2aを受部材4上に載せる際に、
マスト65を縮めることにより、型鋼2aを垂直に位置
精度良く容易にセットすることができる。
【0024】図10(A)に示すように、内外筒の円滑
な摺動を行わせるために、例えば内筒66の頂部の前面
と背面、外筒67の下部の前部内面、後部内面にそれぞ
れ硬質ナイロン等でなるスタンドプレート70、71、
72、73を取付けるが、この場合、伸縮アーム30や
把持装置34および型鋼2aの荷重は、スライドプレー
ト71、72の部分で矢印F1、F2で示すように内筒
66を曲げる力として作用する。この場合、外筒67の
下部の切り口67aを後部が上った傾斜面とすることに
より、これらの上下間隔hを大きくとることができ、大
きな荷重を支持することが可能となり、強度が増加する
と共に、俯仰シリンダ29のストロークを大きくとるこ
とができるから、伸縮アーム30の俯仰角を大きくとる
ことが可能となり、しかも斜めにカットした分だけ軽量
化できる。
【0025】図10(B)に示すように、伸縮マスト6
5が最も収縮した状態において、伸縮シリンダ68の内
筒67への連結ピン74が外筒67の下端より露出する
構造にしてもよい。この場合、伸縮シリンダ68の配管
や、ピン74の着脱が容易となる利点がある。外筒67
の下端の切り口67aを斜めに形成した場合には、ピン
74を露出させる構造としても、マスト65の強度を確
保できる。
【0026】図11に示すように、伸縮アーム30の外
筒32の後端の切り口32aを、上方が下方よりも前方
となるように傾斜させてもよい。この場合、軽量化並び
に強度の増大化と、上下揺動シリンダ41のストローク
の増大による把持装置34の回転角の増大効果が得られ
る。また、伸縮アーム30を最も収縮させた状態におい
ても、伸縮シリンダ33の内筒31への連結ピン75が
露出した構造とすれば、前述のように、伸縮シリンダ3
3の配管や、ピン75の着脱が容易になり、このような
ピン75の露出構造が伸縮アーム30の強度を損なうこ
となく実現できる。
【0027】−第3の実施例− 図12は本発明の第3の実施例を示すものであり、符号
76が伸縮アームを示す。外筒77をマスト65の外筒
67にピン28により取付け、内筒78を外筒77に摺
動自在に嵌合し、伸縮アーム79を内筒78に内蔵す
る。上下揺動シリンダ41は内筒78の基端側の下面に
溶接したブラケット80にピン81により連結する。こ
のように、内筒78を摺動させる構成としても、外筒を
摺動させる構成の場合と同様に、作業半径の短縮による
安定化、走行、旋回の容易化、架設、解体作業の容易化
の効果が達成できる。
【0028】このような内筒摺動構造において、上下揺
動シリンダ41のストロークを確保し、かつ内筒78の
外筒77からの突出部分を短くして作業半径を短くする
ためには、外筒77の下面にブラケット80を通す溝を
設ける必要があるため、外筒摺動構造の場合に比較し、
外筒77の強度を確保するために、大型化と油圧配管の
複雑化の問題が発生する。これに対して、外筒32を内
筒31に対して摺動させる先の実施例によれば、内筒3
1や外筒32が小型化でき、しかも油圧配管が簡略化さ
れ、小形化できるという利点がある。
【0029】−第4の実施例− 図13は本発明の第4の実施例であり、マスト65の頂
部に、内筒摺動構造の伸縮アーム76の中間部をピン8
0を介して連結し、俯仰シリンダ29によりその伸縮ア
ーム76を俯仰自在に取付けたものである。本実施例に
よれば、伸縮アーム76の高さは上述した各実施例より
もやや高くなるものの、作業半径をより短縮することが
でき、安定性が増し、走行,旋回がさらに容易となり、
小回りのきく架設解体機が実現される。
【0030】本発明を実施する場合、伸縮アーム30、
76の先端に左右首振り装置を設け、この左右首振り装
置の可動側に上下首振り装置を設ける構成を採用するこ
とも可能である。ただし、上述した各実施例のように、
上下首振り装置35を伸縮アーム30、76に直付けす
る構成とすれば、上下揺動シリンダ41のストロークを
確保しやすく、本体23の旋回中心から把持装置34の
先端に至る作業半径を短縮できる。また、旋回装置37
は、必ずしも旋回フレーム50を360度旋回させる構
成とする必要はなく、20〜30度程度旋回可能とする
ものであればよい。旋回装置37を省略してもよい。
【0031】−第5の実施例− 図14〜図18により本発明にかかる架設解体機の第5
の実施例を説明する。以上の実施例においては、把持装
置は左右均等に首振りするようにしたが、本実施例で
は、左右均等の首振りと左右不均等の首振りを選択して
行えるようにするとともに、最大80度の首振り角度を
実現するものである。なお、左右首振り装置以外は図1
〜図8で説明した第1の実施例の架設解体機と同一に構
成できるので、相違点である左右首振り装置を主に説明
する。
【0032】図14は本実施例の架設解体機の平面図で
あり、図14において、500は幅がWの地下掘削現場
を示し、紙面に垂直に所定間隔で建て込まれた杭(不図
示)を型鋼2aで固定して土留め壁501を構築する場
合を示している。図14において、架設解体機はその下
部走行体20を土留め壁501と平行に向け、上部旋回
体22も下部走行体20の走行方向に向けられている。
そして、伸縮アーム30の先端にブラケット38,40
を介して取付けられた左右首振り装置36が右方向に8
0度首振りし、上部旋回体22が時計回転方向に10度
旋回した状態を示している。したがって、把持装置34
で把持する型鋼2aは土留め壁501と平行に配置され
る。
【0033】図15および図16により左右首振り装置
36Aを説明する。図15は左右首振り装置36Aの平
面図、図16は図15の左側面図である。ブラケット4
0は上下首振り装置35(図4)を構成するもので、上
述したように、ブラケット38の先端にピン39で揺動
可能に取付けられる一方、上下首振り用油圧シリンダ4
1(図4)のピストンロッド先端がピン39Aで連結さ
れ、油圧シリンダ41の伸縮により上下方向に首振りす
る。
【0034】ブラケット40の先端には、図16に示す
ように、鉛直方向(上下方向)に離間して一対の支持プ
レート40a,40bが突設され、この上下一対のプレ
ート40a,40bは首振りブラケット43の上下プレ
ート43a,43bに挟持され、ピン101により首振
りブラケット43が支持プレート40a,40bに対し
て揺動可能に支承されている。ブラケット40の前面中
央部には、ブラケット102がボルトにより固定されて
いる。ブラケット102には、把持装置34の左右揺動
角度を調節する上下一対のプレート103がピン104
で連結されている、揺動角調節プレート103には、図
15によく示されているように、ピン104の位置する
揺動中心を中心とする円周上に3つの孔103a〜10
3cが形成され、いずれかの孔にピン105が差込まれ
て、揺動角調節プレート103が首振りブラケット43
の揺動角調節ブラケット43cに連結される。
【0035】ブラケット40の左右に突設する耳40a
には、図15に示すように左右首振り用油圧シリンダ4
4,45のシリンダチューブが固定され、油圧シリンダ
44,45の各ピストンロッドは揺動角調節プレート1
03の左右端部にピン106aでそれぞれ連結されてい
る。油圧シリンダ44,45の伸縮運動は、揺動角調節
プレート103のピン104を中心とした首振り運動に
変換され、首振り装置ブラケット43がこの揺動角調節
プレート103によって左右に揺動する。
【0036】図15に示すように、揺動角調節プレート
103の孔103aにピン105を挿入してプレート1
03をブラケット43の揺動角調節ブラケット43cに
連結する場合には、右方向の揺動角は80度であるが、
左方向の揺動角は20度(図でαで示す)である。反対
に、揺動角調節プレート103の孔103bにピン10
5を挿入してプレート105をブラケット43の揺動角
調節ブラケット43cに連結する場合には、左方向の揺
動角は80度であるが、右方向の揺動角は20度(図で
βで示す)である。また、揺動角調節プレート103の
孔103cにピン105を挿入してプレート103をブ
ラケット43の揺動角調節ブラケット43cに連結する
場合には、左右方向の揺動角は均等に60度となる。な
お、図17は把持装置34を左右に最大角度首振りした
場合を示すものである。
【0037】図16において、符号110はスイベルジ
ョイントであり、ブラケット40の下支持プレート40
b上に設けられ、揺動角調節プレート103の揺動中
心、すなわち把持装置34の左右揺動中心であるピン1
04と同軸で設けられている。スイベルジョイント11
0の下面には不図示の配管が接続され油圧源から圧油が
供給される。このスイベルジョイント110には、旋回
モータおよび把持シリンダ用の各一対の入出力ポート1
11〜114が設けられ、不図示のゴムホースにより油
圧モータ48および把持シリンダ62の入出力ポートに
それぞれ接続される。
【0038】このように構成した架設解体機の使用方法
について説明する。図14に示すように作業現場500
の幅Wが狭い場合には、架設解体機の上部旋回体22を
下部走行体20の走行方向、すなわち作業現場500の
長手方向に向け、把持装置34の右首振り角度を80
度、左首振り角度を20度に調節する。そのため、揺動
角度調節プレート103と首振りブラケット43との連
結点を、図15のようにプレート103の孔103aと
する。これにより、右首振りシリンダ45を全量伸長す
れば把持装置34は右側に80度揺動し、左首振りシリ
ンダ44を全量伸長すれば把持装置34は左側に20度
だけ揺動させることができる。
【0039】図14の場合、型鋼2Aの設置壁面501
は架設解体機の走行方向に一致するから、右方向に80
度首振りしただけでは把持装置34を設置壁面501に
対して直交して対峙させることはできない。そこで、上
部旋回体22を右方向に10度だけ旋回さて、把持装置
34を設置壁面501に直交して対峙させる。したがっ
て、図18に示すように、下部走行体20に対して上部
旋回体22を直交させた状態で把持装置34を設置壁面
501に対峙させる場合に比べて、狭い現場内で型鋼の
架設解体が可能となる。つまり、図18において、架設
解体機の後端半径をLR、旋回中心から把持装置34の
先端までの最小寸法をLFとする時、最小現場幅はW=
R+LF+X(Xは余裕代)で表されるので、最小現場
幅W=LR+Xにできる本実施例では、従来よりもより
狭い現場で型鋼の架設解体が可能となる。
【0040】以上のように、揺動角調節プレート103
のピン孔103aを使用して把持装置ブラケット43を
伸縮アーム30の前端に連結するようにすれば、運転室
23Cの反対側にだけ80度揺動し、運転室23C側に
は20度首振りするだけである。したがって、左に最大
に揺動させても型鋼が運転室23Cに衝突しない。
【0041】揺動ブラケット43の揺動中心にスイベル
ジョイント110を配置したので、揺動を角度を最大8
0度まで大きくしても、旋回モータや把持シリンダへの
ゴムホースなどの油圧配管が首振り時に把持装置34と
干渉することもない。
【0042】
【発明の効果】本発明による架設解体機によれば、型鋼
を架設あるいは解体する時、伸縮アームを伸縮させて型
鋼の把持位置、解放位置を調節するようにしたので、架
設解体機の前方突出寸法を小さくできる。請求項2の架
設解体機では、マストを伸縮式としたので型鋼の高さ位
置が調節可能となり、高さ方向の寸法を小さくして、従
来と同程度の高さで型鋼を扱うことが可能となる。請求
項3の架設解体機では、伸縮式マストにおいて、外筒の
下端の切り口が架設解体機の後方へ上がり勾配に傾斜さ
れているから、内筒に作用する荷重が低減される。請求
項4の架設解体機では、伸縮アームの外筒の基端側切り
口が架設解体機の後方に下り勾配に傾斜されているか
ら、内筒に作用する荷重が低減される。請求項5の架設
解体機では、伸縮アームの内筒の中間部がマストの頂部
に連結されているので伸縮アームが前方へ突出する寸法
がさらに小さくなる。請求項6の架設解体機では、伸縮
アームが俯仰装置により俯仰するから、型鋼の姿勢制御
性がより向上する。請求項7の架設解体機では、把持装
置は左右首振り装置で左右に首振りするから、型鋼の姿
勢制御性がさらに向上する。請求項8の架設解体機で
は、把持装置は左右首振り装置による左右首振り、上下
首振り装置により上下首振り、旋回装置により旋回する
から、型鋼の姿勢制御性がより一層向上する。請求項9
の架設解体機では、左右首振り装置により把持装置が最
大60〜80度まで揺動するから、作業機の側方で型鋼
を把持することができる。請求項10の架設解体機で
は、把持装置の左右の揺動角が調節され、左右不均等に
揺動することが可能となり、運転室側への大きな揺動を
禁止して、長尺な型鋼を把持しても型鋼が運転室と干渉
することが防止できる。請求項11の架設解体機では、
所望に応じて把持装置を左右均等あるいは不均等に首振
りすることができるので、現場に応じた左右首振りが可
能となり、作業性が向上する。請求項12の方法では、
架設解体機の側方で型鋼が把持されて搬送されるから、
非常に細長い現場で型鋼を架設解体できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による架設解体機の第1の実施例を示す
側面図である。
【図2】図1の実施例の架設解体機の斜視図である。
【図3】図1の実施例の架設解体機の平面図である。
【図4】図1の実施例の架設解体機の把持装置の部分断
面側面図である。
【図5】図1の実施例の架設解体機により型鋼を把持す
る動作を説明する側面図である
【図6】図1の実施例の架設解体機の把持装置により型
鋼を把持した状態を示す斜視図である
【図7】図1の実施例の架設解体機の把持装置の型鋼の
方向調節動作を説明する平面図である。
【図8】本発明の第2の実施例の架設解体機を示す側面
図である。
【図9】図8の実施例の架設解体機により型鋼を把持す
る動作を説明する側面図である。
【図10】(A)は図8の実施例の架設解体機の伸縮マ
ストを伸長状態で示す縦断面図、(B)は伸縮マストの
別の例のマストの収縮状態で示す側面図である。
【図11】本発明の第3の実施例を示す側面図である。
【図12】本発明の第4の実施例を示す側面図である。
【図13】本発明の第4の実施例の架設解体機を示す側
面図である。
【図14】本発明の第5の実施例の架設解体機の平面図
である。
【図15】第5の実施例の左右首振り装置の詳細を示す
平面図である。
【図16】図15の左側面図である。
【図17】第5の実施例の左右首振り範囲を示す図であ
る。
【図18】従来の架設解体機による型鋼の架設解体方法
を説明する平面図である。
【図19】従来の架設解体機による作業状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 杭 2 型鋼 3 支柱 4 受部材 20 下部走行体 21 旋回装置 22 上部旋回体 23 本体 23C 運転室 25,65 マスト 29 俯仰シリンダ 30,76 伸縮アーム 34 把持装置 35 上下首振り装置 36,36A 左右首振り装置 37 旋回装置 40 上下首振りブラケット 43,43A 左右首振りブラケット 44,45 左右首振りシリンダ 52 固定爪 54 可動爪 62 開閉シリンダ 101,104,105 ピン 102 ブラケット 103 揺動角調節プレート 110 スイベルジョイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 章夫 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 宇埜 正晃 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走する下部走行体と、 この下部走行体に対して旋回する上部旋回体と、 この上部旋回体にマストを介して設けられ、上部旋回体
    の前方に伸縮可能に設けられた伸縮アームと、 この伸縮アームの先端に設置され、型鋼を把持する把持
    装置とを具備することを特徴とする型鋼の架設解体機。
  2. 【請求項2】 請求項1の架設解体機において、 前記マストは、互いに相対的に伸縮する内筒および外筒
    と、内筒または外筒を伸縮する伸縮装置とを具備するこ
    とを特徴とする型鋼の架設解体機。
  3. 【請求項3】 請求項2の架設解体機において、 前記外筒が前記内筒に対して伸縮し、前記外筒の下端の
    切り口が架設解体機の後方へ上がり勾配に傾斜している
    ことを特徴とする型鋼の架設解体機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの架設解体機に
    おいて、 前記伸縮アームは、前記マストに連結された内筒と、こ
    の内筒に伸縮可能に外挿された外筒と、この外筒を伸縮
    する伸縮装置とを備え、前記外筒の基端側切り口が架設
    解体機の後方に下り勾配に傾斜していることを特徴とす
    る型鋼の架設解体機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの架設解体機に
    おいて、 前記伸縮アームの内筒の中間部を前記マストの頂部に連
    結したことを特徴とする型鋼の架設解体機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの架設解体機に
    おいて、 前記伸縮アームを俯仰する俯仰装置を備えることを特徴
    とする型鋼の架設解体機。
  7. 【請求項7】 自走する下部走行体と、 この下部走行体に対して旋回する上部旋回体と、 この上部旋回体にマストを介して設けられ、上部旋回体
    の前方に伸縮可能に設けられた伸縮アームと、 この伸縮アームの先端に少なくとも左右首振り装置を介
    して設けられ、型鋼を把持する把持装置とを具備するこ
    とを特徴とする型鋼の架設解体機。
  8. 【請求項8】 請求項7の架設解体機において、 前記把持装置は、左右首振り装置に加えて上下首振り装
    置および旋回装置を介して前記伸縮アームに取付けられ
    ていることを特徴とする型鋼の架設解体機。
  9. 【請求項9】 請求項7または8の架設解体機におい
    て、 前記左右首振り装置の最大揺動角度を60〜80度に設
    定したことを特徴とする型鋼の架設解体機。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかの架設解体機
    において、 前記左右首振り装置は、 前記伸縮アームの左右に設けられた一対の首振り用シリ
    ンダと、 基端側連結位置に前記一対の首振り用シリンダがそれぞ
    れ連結されるとともに、先端側連結位置に前記把持装置
    が連結され、前記一対の首振り用シリンダの一方を伸ば
    し他方を縮めたときに、その伸縮運動に連動して揺動軸
    を中心に左右に揺動して前記揺動運動を前記把持装置に
    伝達する揺動角調節プレートとを備え、 前記揺動角調節プレートと前記把持装置との前記連結位
    置を少なくとも2つ備え、前記連結位置を変更すること
    で前記把持装置の左右の揺動角を調節するように構成し
    たことを特徴とする型鋼の架設解体機。
  11. 【請求項11】 請求項10の架設解体機において、 前記連結位置は、前記把持装置が左右均等に首振りする
    第1の連結位置と、左右不均等に首振りする第2の連結
    位置とを含むことを特徴とする型鋼の架設解体機。
  12. 【請求項12】 地中に土留め用の多数の杭を埋設し、
    これらの杭により囲まれた部分を掘削し、掘削により生
    じた地下空間に杭を支持する型鋼を架設して杭の崩壊を
    防止しながら掘進する地下工事に使用される請求項1〜
    11の架設解体機で型鋼を搬送する方法において、 前記下部走行体を型鋼を設置する壁面に平行に配置し、 上部旋回体を前記下部走行体の走行方向に向け、 前記上部旋回体を前記壁面に向けて旋回し、 前記把持装置を前記伸縮アームに対して前記壁面側に揺
    動し、 前記型鋼を前記把持装置により架設解体機の側方で把持
    しつつ下部走行体を自走させて搬送することを特徴とす
    る型鋼の搬送方法。
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