JPH0859451A - プレパック剤 - Google Patents

プレパック剤

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JPH0859451A
JPH0859451A JP22254494A JP22254494A JPH0859451A JP H0859451 A JPH0859451 A JP H0859451A JP 22254494 A JP22254494 A JP 22254494A JP 22254494 A JP22254494 A JP 22254494A JP H0859451 A JPH0859451 A JP H0859451A
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JP
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agent
peel
pack
packing
prepack
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JP22254494A
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English (en)
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Tomohiro Uemura
智浩 植村
Masanori Tanahashi
昌則 棚橋
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピールオフタイプのパック剤を使用するに際
して、パック剤の乾燥、被膜形成速度を低下させること
なく、剥離時の剥がれ残りを防止し、痛みを緩和するプ
レパック剤を提供する。 【構成】 ピールオフタイプのパック剤の使用前に皮膚
に使用するプレパック剤に、カチオン性界面活性剤を含
有させる。プレパック剤の使用後に使用するパック剤と
しては、カチオン性の塩生成基を有する高分子化合物を
含有するものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピールオフタイプのパ
ックの使用感を向上させるために、ピールオフタイプの
パックの使用前に皮膚に使用するプレパック剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ピールオフタイプのパックは、被膜形成
性化粧料を皮膚表面に適用し、一定時間放置して被膜が
形成された後、その被膜を皮膚から剥がすタイプの化粧
料である。このピールオフタイプのパックは、一般に適
用時に皮膚の角質層に水分、保湿成分などを付与し、皮
膚からの皮脂を吸収する。また、被膜形成により皮膚に
適度な緊張を与え、血行をよくする。さらに、剥離時に
は皮膚の汚垢や角栓などを取り去る。このため、ピール
オフタイプのパックは、高いエモリエント効果と清浄効
果とを得るために重要なものとなっている。
【0003】しかしながら、ピールオフタイプのパック
は、一般に皮膚から剥離することが容易でなく、皮膚表
面に剥がれ残りが生じたり、あるいは剥離時に痛みが生
じるという問題がある。特に、ピールオフタイプのパッ
クのうち、角栓除去用のものは、他のピールオフタイプ
のパックに比して皮膚との密着強度が強いため、剥離時
の剥がれ残りや痛みの問題が重大となっていた。
【0004】そこで、このような問題に対し、ブチレン
グリコール等の柔軟剤10重量%以上、好ましくは90
重量%以上と、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高
分子0.01〜5重量%程度とからなるプレパック剤が
提案されている(特開平2−258713号公報の特許
請求の範囲及び実施例)。このプレパック剤の使用方法
は、ピールオフタイプのパック剤の使用前に皮膚に塗布
し、しばらく放置した後、拭き取るというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のプレパック剤は、柔軟剤としてブチレングリコー
ル等の吸湿性の高い化合物を多量に含有しているため
に、ピールオフタイプのパック剤の乾燥あるいは被膜形
成速度が遅くなるという問題があった。そのため、ピー
ルオフタイプのパック剤を皮膚に適用後、被膜形成が完
了するまでの放置時間が長くなり、使用が面倒になると
いう問題を引き起こしていた。
【0006】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、ピールオフタイプのパック
剤の乾燥、被膜形成速度を低下させることなく、ピール
オフタイプのパックの剥離時の剥がれ残りを防止し、且
つ剥離時の痛みを緩和させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プレパッ
ク剤に、カチオン性界面活性剤を含有させることにより
上述の目的が達成できることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
【0008】即ち、本発明は、カチオン性界面活性剤を
含有することを特徴とするプレパック剤を提供する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】上述のように、本発明のプレパック剤は、
その必須の成分としてカチオン性界面活性剤を含有す
る。このようなカチオン性界面活性剤としては、化粧品
原料として通常使用されているものを特に制限なく使用
することができる。例えば、次式
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】 (式中、R1 〜R6 は、直鎖又は環状のアルキル基、ア
ルケニル基又はアリール基を表し、Xは塩素、臭素等の
ハロゲン又はエチル硫酸残基等のモノ硫酸エステル残基
を表す。)であらわされる化合物をはじめとする種々の
四級アンモニウム塩を使用することができ、より具体的
には、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化γ−
グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアン
モニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステ
アリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアロイルコラ
ミノホルミルメチルピリジニウム、塩化セチルトリメチ
ルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルベンゼト
ニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラ
ウロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、臭化ア
ルキルイソキノリニウム、臭化セチルトリメチルアンモ
ニウム等を例示することができる。なかでもピールオフ
タイプのパックの剥離時の痛みを有効に軽減する点か
ら、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチ
ルピリジニウムなどを好ましく使用することができる。
【0014】カチオン性界面活性剤の含有率は、使用す
る当該カチオン性界面活性剤の種類等によるが、通常、
プレパック剤中0.01〜10重量%とすることが好ま
しい。含有率が低すぎると本発明の効果を得ることがで
きず、高すぎてもそれに見合う効果は得ることができな
い。
【0015】本発明のプレパック剤には、カチオン性界
面活性剤の他に、使用時の皮膚への塗り易さを向上させ
るため、また、適度な粘性を付与して皮膚への適度な残
留性をもたせるために、水溶性高分子を含有させること
が好ましい。
【0016】水溶性高分子としては、種々の合成系、半
合成系又は天然系の水溶性高分子を使用することができ
る。即ち、合成系水溶性高分子としては、以下のモノマ
ーの1種又は2種以上の重合体、又はこれらのモノマー
と塩生成基を含有しないその他のモノマーとの共重合
体、さらにこれらの共重合体の混合物を使用することが
できる。
【0017】ここで、モノマーとしては、例えば、ジメ
チルアミノエチルアクリレート(DMAEA)、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、ジメ
チルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAA
m)、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DM
AMPAAm)等のジアルキルアミノ基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド
類、ジメチルアミノスチレン(DMASt)、ジメチル
アミノメチルスチレン(DMAMSt)等のジアルキル
アミノ基を有するスチレン類、4−ビニルピリジン、2
−ビニルピリジン等のビニルピリジン類、又はこれらを
ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、アルキル若
しくはアリールスルホン酸又は硫酸ジアルキル等の公知
の四級化剤を用いて四級化したものをあげることができ
る。
【0018】また、塩生成基を含有しないその他のモノ
マーとしては、例えば、酢酸ビニル等の脂肪族カルボン
酸のビニルエステル、メチルメタクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル、メチルビニルエーテル等のア
ルキルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン等のN−
ビニル環状アミド、スチレンやアルキル置換スチレン等
をあげることができる。
【0019】この他、合成系水溶性高分子としてはポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ンオキサイド等も使用することができる。
【0020】半合成系又は天然系水溶性高分子として
は、プルラン、ヒロドキシエチルセルロ−ス、ヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルセルロース、ノニオン変
性グァーガム、カチオン変性グァーガム、ローカストビ
ンガム、タマリンドガム、キチン、キトサン、アルギン
酸アンモニウム、アルギン酸トリエタノールアミン、カ
チオン化セルロースなどを使用することができる。
【0021】水溶性高分子の使用量は、使用する当該水
溶性高分子やカチオン性界面活性剤の種類等にもよる
が、通常プレパック剤の0.01〜10重量%とするこ
とが好ましい。少なすぎると水溶性高分子の配合効果を
得ることができず、逆に多すぎるとプレパック剤の使用
後にパック剤を使用したときの皮膚の清浄効果が低下す
るので好ましくない。
【0022】また、本発明のプレパック剤には、パック
剤の剥離時に剥がし易すさを一層向上させ、痛みを軽減
させるために油剤を含有させることが好ましい。
【0023】油剤としては、化粧品原料として通常使用
されているものを特に制限なく使用することができる。
例えば、次式
【0024】
【化4】 (式中、R7 は炭化水素基を表し、Xは酸素又は−CO
O−を表し、Z1 及びZ2 は、一方がR8 −Y−を表
し、他方が水酸基又はR9 −Y−を表す。ここで、R8
及びR9 はそれぞれ炭化水素基を表し、R7 、R8 及び
9 の合計炭素数は13〜40である。Yは酸素又は−
COO−を表す。)で表されるグリセリン誘導体を使用
することができる。この他、油剤としては、アボガド
油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホ
バ油等の植物油;牛脂、豚脂、黄卵脂等の動物油;オレ
イン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸;ヘキサデシルア
ルコール、オレイルアルコール等のアルコール類;2−
エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘ
キシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2
−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン
酸−2−オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメト
キシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル
等のエステル類;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシ
クロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
メチルハイドロジエンポリシロキサン、オクタメチルシ
クロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタンシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタンシロキサン等のオ
ルガノシロキサン;アルキル又はアミノ変性シリコー
ン;流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラ
フィン等の炭化水素類を使用することができる。中で
も、痛み軽減効果の点から、アミノ変性シリコーンを好
ましく使用することができる。
【0025】油剤の使用量は、使用する当該油剤の種類
やカチオン性界面活性剤の種類等によるが、通常、0.
1〜70重量%とすることが好ましく、特に、乾燥時間
の点から、カチオン性界面活性剤と水溶性高分子と油剤
との合計の含有率が50重量%以下となるようにするこ
とが好ましい。
【0026】この他、本発明には、必要に応じて、ノニ
オン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、エ
タノール等の低級アルコール、レシチン、ニンジンエキ
ス等の天然抽出物あるいは動植物エキス、ビタミン類そ
の他の薬効成分、糖、糖アルコール、その他糖誘導体、
アミノ酸、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保
湿剤、粘土鉱物等の増粘剤、防腐防黴剤、酸化防止剤、
キレート剤、紫外線吸収剤、顔料、色素、香料等を含有
させることができる。
【0027】本発明のプレパック剤の製造方法として
は、上述のような成分を常法にしたがって混合すればよ
い。
【0028】本発明のプレパック剤の使用方法として
は、ピールオフタイプのパック剤を皮膚に適用する前に
本発明のプレパック剤の適量を皮膚に塗布し、擦り込む
ことが好ましい。
【0029】本発明のプレパック剤は、任意のピールオ
フタイプのパック剤の使用前に使用することができる。
したがって、本発明は、上述の本発明のプレパック剤と
任意のピールオフタイプのパック剤とからなる二剤タイ
プのパック化粧料も包含する。
【0030】即ち、一般に、ピールオフタイプのパック
剤としては、その製品形態に関し、ゼリー状、ペースト
状及び粉末状あるいはこれらを織物、編み物、不織布等
の基材に担持させたものが知られている。このうちゼリ
ー状及びペースト状のものは、それをそのまま皮膚に塗
布し、被膜形成後に剥離するものであり、粉末状のもの
は予め水等の液体を加えて液状とし、それを皮膚に塗布
し、被膜が形成された後に剥離するものである。また、
透湿性基材の内部全体に被膜形成性化粧料を含浸させた
シート状のパック剤も開発されている。本発明のプレパ
ック剤は、これらのいずれの製品形態のパック剤の使用
前にも好ましく使用することができ、これらのパック剤
と本発明のプレパック剤とから二剤タイプの本発明のパ
ック化粧料を構成することができる。
【0031】また、一般に、ピールオフタイプのパック
剤は、その用途の点から、保湿用、皮脂吸収用、角栓除
去用等のものが知られており、これらには各用途に応じ
た成分が配合されている。
【0032】例えば、保湿用パック剤には、保湿剤とし
て、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、その他のポリエチレングリコール
類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
その他のポリプロピレングリコール類、1,3−ブチレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール等のブチレ
ングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、その他ポ
リグリセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリ
トール、マルチトール等の糖アルコール類、ガラクトー
ス、グルコース、フルクトース等の単糖類、マルチトー
ス、ラクトース等の多糖類等が配合されている。また、
油分(エモリエント成分)として、オリーブ油、ホホバ
油、月見草油、ヤシ油、牛脂等の天然油、イソプロピル
ミリステート、セチルイソオクタノエート、ジカプリン
酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ジメチルポ
リシロキサン、ジメチルポリシクロシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン等のシリコーン油、イソステア
リン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸が配合されている。
【0033】また、角栓除去用パック剤としては、膜強
度の高い被膜を形成し、皮膚中の角栓を被膜に取り込
み、剥離除去できるように、被膜剤として、アニオン
性、カチオン性の塩生成基、より具体的にはカルボキシ
ル基、スルホン酸残基、硫酸残基、リン酸残基、硝酸残
基、アミノ基、アンモニウム基等の塩生成基を含有する
高分子化合物を配合したものが提案されている(特開平
5−97627号公報の特許請求の範囲)。
【0034】本発明のプレパック剤は、このようないず
れの用途のパック剤の使用前にも好ましく使用すること
ができ、これらのパック剤と本発明のプレパック剤とか
ら二剤タイプの本発明のパック化粧料を構成することが
できる。なかでも、塩生成基、特にカチオン性の塩生成
基を有する高分子化合物を含有し、膜強度の高い被膜を
形成する角栓除去用のパック剤の使用前に本発明のプレ
パック剤を使用すると、本発明の効果を大きく発現させ
ることができる。
【0035】
【作用】本発明のプレパック剤は、カチオン性界面活性
剤を含有し、吸湿性の高い成分を必須成分として含有し
ないので、このプレパック剤の使用後にピールオフタイ
プのパック剤を皮膚に適用した場合に、そのパック剤の
乾燥、被膜形成速度を低下させることがない。また、剥
離時の痛みを低減させることができる。
【0036】特に、カチオン性の塩生成基を有する高分
子化合物を配合した角栓除去用のパック剤の使用前に本
発明のプレパック剤を使用すると、パックの剥離時の剥
がれ残りや痛みを大きく低減させることができる。
【0037】また、本発明のプレパック剤は、使用に際
して単に皮膚に塗布するだけでよく、塗布後に拭き取る
必要がないので、簡便に使用できるものとなる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0039】実施例1〜4、比較例1〜2 表1に示した成分を混合、撹拌して均一溶液とし、実施
例及び比較例のプレパック剤を調製した。
【0040】 評価1(剥離時の痛みの緩和、剥離し易さ) 18〜34才の女性20名をパネラーとし、得られたプ
レパック剤を顔の片側の額と鼻にそれぞれ塗布し(塗布
量10μl/cm2 )、よく擦り込んだ。次いでプレパ
ック剤を塗布していない側と塗布した側の双方の額と鼻
の上に、表2に示した組成のピールオフタイプのパック
剤(A、B又はC)を塗布し(塗布量0.01g/cm
2 )、室温で20分間放置後、パックを剥離した。そし
て、プレパック剤を塗布した側と塗布しなかった側と
で、パック剤の剥離時の痛みの緩和の程度及び剥離し易
さを、次の判定基準にしたがって、○、△、×の3段階
に判定し、「○」の判定をしたパネラーの割合(%)を
求めた。この結果を表1に示す。
【0041】 [痛みの緩和の判定基準] ○:プレパック剤を使用した方が痛みを感じない △:プレパック剤を使用した方がやや痛みを感じない ×:プレパック剤を使用した方としなかった方とで差異
がない [剥がし易さの判定基準] ○:プレパック剤を使用した方が剥がし易い △:プレパック剤を使用した方がやや剥がし易い ×:プレパック剤を使用した方としなかった方とで差異
がない 評価2(乾燥時間) 評価1の場合と同様に、実施例及び比較例のプレパック
剤を顔の片側の額と鼻に塗布して擦り込み、他方の側に
はプレパック剤を使用せず、次いでこれら双方の側に表
2に示した組成のピールオフタイプのパック剤(A、B
又はC)を塗布(塗布量0.01g/cm2 )し、室温
で放置し、被膜が形成されるまでの時間(乾燥時間)を
計測した。そして、プレパック剤を使用した方と使用し
なかった方との乾燥時間に差異がなかった場合を○、プ
レパック剤を使用した方の乾燥時間がやや遅かった場合
(乾燥時間の差が2分以上5分未満)を△、プレパック
剤を使用した方の乾燥時間が遅かった場合(乾燥時間の
差が5分以上)を×と評価した。この結果も表1に示
す。
【0042】
【表1】 実施例 比較例 プレパック剤成分(重量%) 1 2 3 4 1 2 塩化シ゛ステアリルシ゛メチルアンモニウム 1.0 − − 1.0 − − 塩化セチルピリジニウム − 1.0 − − − − アモジメチコーン(*1) − − 4.0 4.0 − − グリセリン − − − − 20.0 − ヒドロキシエチルセルロース 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 エタノール 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 メチルパラベン 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 香料 微量 微量 微量 微量 微量 微量 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 評価 (パック剤:A,B又はC) A B C A A A A A 剥離時の痛みの緩和 95% 95% 100% 95% 90% 100% 30% 30% 剥がし易さ 70% 20% 100% 75% 95% 100% 25% 20% 乾燥時間 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ 注(*1) SM8702C、東レダウコーニングシリコーン社製
【0043】
【表2】 パック剤成分(重量%) パック剤A パック剤B パック剤C pQDM(*2) 10 − 30 グリセリン 5 5 − エタノール 10 10 − ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2 0.2 0.2 ポリビニルアルコール 5 10 − メチルパラベン 0.1 0.1 0.1 香料 微量 微量 微量 精製水 残部 残部 残部 注(*2) ポリ塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム 表1の結果から、本発明のプレパック剤は、パック剤の
乾燥速度を遅くさせることなく、剥離時の痛みを大きく
緩和することができ、またパックを剥がし易くすること
がわかる。特に、カチオン性の塩生成基を有する高分子
(pQDM)を含有するパック剤(パック剤A、C)に
対して本発明のプレパック剤を使用した場合に、パック
の剥がし易さを大きく向上させられることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明のプレパック剤によれば、ピール
オフタイプのパック剤を使用するに際して、パック剤の
乾燥、被膜形成速度を低下させることなく、剥離時の剥
がれ残りを防止し、痛みを緩和することが可能となる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性界面活性剤を含有することを
    特徴とするプレパック剤。
  2. 【請求項2】 カチオン性界面活性剤の含有率が0.0
    1〜10重量%である請求項1記載のプレパック剤。
  3. 【請求項3】 さらに水溶性高分子を含有する請求項1
    又は2記載のプレパック剤。
  4. 【請求項4】 水溶性高分子の含有率が0.01〜10
    重量%である請求項3記載のプレパック剤。
  5. 【請求項5】 さらに油剤を含有する請求項1〜4のい
    ずれかに記載のプレパック剤。
  6. 【請求項6】 油剤の含有率が0.1〜70重量%であ
    る請求項5記載のプレパック剤。
  7. 【請求項7】 カチオン性界面活性剤と水溶性高分子と
    油剤との合計の含有率が50重量%以下である請求項5
    記載のプレパック剤。
  8. 【請求項8】 油剤がアミノ変性シリコーンである請求
    項5〜7のいずれかに記載のプレパック剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のプレパ
    ック剤とピールオフタイプのパック剤とからなるパック
    化粧料。
  10. 【請求項10】 ピールオフタイプのパック剤が、塩生
    成基を有する高分子化合物を含有する請求項9記載のパ
    ック化粧料。
  11. 【請求項11】 ピールオフタイプのパック剤が、カチ
    オン性の塩生成基を有する高分子化合物を含有する請求
    項10記載のパック化粧料。
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