JPH08566Y2 - ボイラ - Google Patents
ボイラInfo
- Publication number
- JPH08566Y2 JPH08566Y2 JP6505890U JP6505890U JPH08566Y2 JP H08566 Y2 JPH08566 Y2 JP H08566Y2 JP 6505890 U JP6505890 U JP 6505890U JP 6505890 U JP6505890 U JP 6505890U JP H08566 Y2 JPH08566 Y2 JP H08566Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- side wall
- wall
- arch
- rear wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ボイラに関するものである。
［従来の技術］ 以下、従来のボイラを第３図〜第６図を用いて説明す
る。
る。
図中１は図示しないボイラ鉄骨から吊り下げ支持され
たボイラであって、火炉２と副側壁３と後部伝熱部４と
で構成されている。
たボイラであって、火炉２と副側壁３と後部伝熱部４と
で構成されている。
５はボイラ１の天井壁である。
６は火炉２の前壁、７は火炉２の側壁、８は火炉２の
後壁である。
後壁である。
９は副側壁３の側壁である。
10は後部伝熱部４の前壁、11は後部伝熱部４の側壁で
ある。
ある。
そして、火炉２の前壁６や側壁７や後壁８及び副側壁
３の側壁９並びに後部伝熱部４の前壁10や側壁11等の炉
壁は複数の伝熱管の間をフィンでつないで構成されてい
る。
３の側壁９並びに後部伝熱部４の前壁10や側壁11等の炉
壁は複数の伝熱管の間をフィンでつないで構成されてい
る。
これらの炉壁のうち、火炉２の後壁８の上部は、フィ
ン13の上端が同一高さに揃えられて、水平部14が形成さ
れている。
ン13の上端が同一高さに揃えられて、水平部14が形成さ
れている。
火炉２の後壁８の上部から伸びるフィン13でつながれ
ていない伝熱管12（ばら管）は、数本置きに真上に伸び
て火炉２の後壁８を図示しないボイラ鉄骨から吊り下げ
支持するためのハンガーチューブ15とされ、残りのばら
の伝熱管12は、例えば、ハンガーチューブ15の前方へ一
列に配列するよう取り回されて火炉２で発生した燃焼ガ
スを副側壁３へ通すためのスクリーン管16とされてい
る。
ていない伝熱管12（ばら管）は、数本置きに真上に伸び
て火炉２の後壁８を図示しないボイラ鉄骨から吊り下げ
支持するためのハンガーチューブ15とされ、残りのばら
の伝熱管12は、例えば、ハンガーチューブ15の前方へ一
列に配列するよう取り回されて火炉２で発生した燃焼ガ
スを副側壁３へ通すためのスクリーン管16とされてい
る。
又、副側壁３の側壁９の下部は、ヘッダー17,18から
立上がった伝熱管19（ばら管）をつなぐためのフィン20
のうち火炉２側と後部伝熱部４側のフィン20a,20bの下
端部が中央部より低い位置まで伸ばされて、上方に凸の
アーチ状部21が形成されている。
立上がった伝熱管19（ばら管）をつなぐためのフィン20
のうち火炉２側と後部伝熱部４側のフィン20a,20bの下
端部が中央部より低い位置まで伸ばされて、上方に凸の
アーチ状部21が形成されている。
更に、副側壁３の側壁９の下部に形成されたアーチ状
部21の火炉２側の端部と、火炉２の後壁８の上部に形成
された水平部14の端部とは同一高さとされている。
部21の火炉２側の端部と、火炉２の後壁８の上部に形成
された水平部14の端部とは同一高さとされている。
尚、22は後部伝熱部４に接続された排ガスダクトであ
る。
る。
ボイラ１の火炉２で燃料の燃焼により発生した燃焼ガ
スは、火炉２、副側壁３、後部伝熱部４の順に流れ、途
中、火炉２と副側壁３と後部伝熱部４の炉壁を構成して
いる伝熱管を流れる蒸気や水を夫々加熱した後、排ガス
として排ガスダクト22から排出される。
スは、火炉２、副側壁３、後部伝熱部４の順に流れ、途
中、火炉２と副側壁３と後部伝熱部４の炉壁を構成して
いる伝熱管を流れる蒸気や水を夫々加熱した後、排ガス
として排ガスダクト22から排出される。
運転中のボイラ１では、火炉２と副側壁３と後部伝熱
部４とで互に温度が異なるため、火炉２と副側壁３との
間及び副側壁３と後部伝熱部４との間に夫々温度差によ
る伸び差が生じ、該温度差による伸び差によって火炉２
の側壁７と副側壁３の側壁９との境界部分及び副側壁３
の側壁９と後部伝熱部４の側壁11との境界部分に夫々熱
応力が集中することになるが、副側壁３の側壁９の下部
にアーチ状部21を形成することによって前記各境界部分
に急激な形状変化部をなくし、前記各境界部分に熱応力
が集中することが防止される。
部４とで互に温度が異なるため、火炉２と副側壁３との
間及び副側壁３と後部伝熱部４との間に夫々温度差によ
る伸び差が生じ、該温度差による伸び差によって火炉２
の側壁７と副側壁３の側壁９との境界部分及び副側壁３
の側壁９と後部伝熱部４の側壁11との境界部分に夫々熱
応力が集中することになるが、副側壁３の側壁９の下部
にアーチ状部21を形成することによって前記各境界部分
に急激な形状変化部をなくし、前記各境界部分に熱応力
が集中することが防止される。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来のボイラには、以下のような
問題があった。
問題があった。
即ち、運転中のボイラ１では、火炉２の上部と下部と
で互に温度が異なるため、火炉２の後壁８は、第４図に
仮想線で示すように、上部が大きく下部が小さく熱変形
することになるが、火炉２の後壁８の上部と側壁７との
境界部分には水平部14による急激な形状変化部が存在す
るので、熱変形時に前記境界部分に熱応力が集中してい
た。
で互に温度が異なるため、火炉２の後壁８は、第４図に
仮想線で示すように、上部が大きく下部が小さく熱変形
することになるが、火炉２の後壁８の上部と側壁７との
境界部分には水平部14による急激な形状変化部が存在す
るので、熱変形時に前記境界部分に熱応力が集中してい
た。
又、火炉２の後壁８と直交する副側壁３の側壁９下部
に形成されたアーチ状部21の火炉２側の端部が、丁度、
火炉２の後壁８上部に形成された水平部14の端部と同一
高さとなっているため、火炉２の後壁８の剛性が上部の
水平部14で急激に低下するので、熱変形に伴って各ハン
ガーチューブ15に掛る支持荷重が変化した時に、火炉２
の後壁８上部に支持荷重の変化を原因とする応力が発生
していた。
に形成されたアーチ状部21の火炉２側の端部が、丁度、
火炉２の後壁８上部に形成された水平部14の端部と同一
高さとなっているため、火炉２の後壁８の剛性が上部の
水平部14で急激に低下するので、熱変形に伴って各ハン
ガーチューブ15に掛る支持荷重が変化した時に、火炉２
の後壁８上部に支持荷重の変化を原因とする応力が発生
していた。
本考案は、上述の実情に鑑み、熱変形時に火炉の後壁
上部に発生する各種応力を低減し得るようにしたボイラ
を提供することを目的とするものである。
上部に発生する各種応力を低減し得るようにしたボイラ
を提供することを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、副側壁の側壁下部に上方に凸のアーチ状部
を形成し、副側壁の側壁と直交する火炉の後壁上部に下
方に凸のアーチ状部を形成すると共に、副側壁の側壁下
部に形成されたアーチ状部の火炉側の端部よりも火炉の
後壁上部に形成されたアーチ状部の端部が高い位置とな
るようにして両端部間に上下方向の重なり部を形成した
ことを特徴とするボイラにかかるものである。
を形成し、副側壁の側壁と直交する火炉の後壁上部に下
方に凸のアーチ状部を形成すると共に、副側壁の側壁下
部に形成されたアーチ状部の火炉側の端部よりも火炉の
後壁上部に形成されたアーチ状部の端部が高い位置とな
るようにして両端部間に上下方向の重なり部を形成した
ことを特徴とするボイラにかかるものである。
［作用］ 本考案によれば、副側壁の側壁と直交する火炉の後壁
上部に凸のアーチ状部を形成したので、火炉の後壁の上
部と側壁との境界部分に急激な形状変化部がなくなり、
熱変形時に前記境界部分に集中していた熱応力が分散さ
れる。
上部に凸のアーチ状部を形成したので、火炉の後壁の上
部と側壁との境界部分に急激な形状変化部がなくなり、
熱変形時に前記境界部分に集中していた熱応力が分散さ
れる。
又、火炉の後壁と直交する副側壁の側壁下部に形成さ
れたアーチ状部の火炉側の端部が、火炉の後壁上部に形
成されたアーチ状部の端部よりも高い位置となるように
して両端部間に上下方向の重なり部を形成したため、火
炉の後壁上部の剛性が急激に低下することがなくなるの
で、熱変形に伴って各ハンガーチューブに掛る支持荷重
が変化した時に、火炉の後壁上部に支持荷重の変化を原
因として発生していた応力が低減される。
れたアーチ状部の火炉側の端部が、火炉の後壁上部に形
成されたアーチ状部の端部よりも高い位置となるように
して両端部間に上下方向の重なり部を形成したため、火
炉の後壁上部の剛性が急激に低下することがなくなるの
で、熱変形に伴って各ハンガーチューブに掛る支持荷重
が変化した時に、火炉の後壁上部に支持荷重の変化を原
因として発生していた応力が低減される。
［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第１図・第２図は、本考案の一実施例である。
又、図中、第３図〜第６図と同一の部分には同一の符
号が付してあるので説明を省略する。
号が付してあるので説明を省略する。
副側壁３の側壁９と直交する火炉２の後壁８上部に下
方に凸のアーチ状部23を形成する。
方に凸のアーチ状部23を形成する。
副側壁３の側壁９下部に形成されたアーチ状部21の火
炉２側の端部24よりも火炉２の後壁８上部に形成された
アーチ状部23の端部25が高い位置となるようにして両端
部24,25間に上下方向の重なり部26を形成する。
炉２側の端部24よりも火炉２の後壁８上部に形成された
アーチ状部23の端部25が高い位置となるようにして両端
部24,25間に上下方向の重なり部26を形成する。
次に、作用について説明する。
副側壁３の側壁９と直交する火炉２の後壁８上部に下
方に凸のアーチ状部23を形成したので、火炉２の後壁８
の上部と側壁９との境界部分に急激な形状変化部がなく
なり、熱変形時に前記境界部分に集中していた熱応力が
分散される。
方に凸のアーチ状部23を形成したので、火炉２の後壁８
の上部と側壁９との境界部分に急激な形状変化部がなく
なり、熱変形時に前記境界部分に集中していた熱応力が
分散される。
又、火炉２の後壁８と直交する副側壁３の側壁９下部
に形成されたアーチ状部21の火炉２側の端部24が、火炉
２の後壁８上部に形成されたアーチ状部23の端部25より
も高い位置となるようにして両端部間に上下方向の重な
り部26を形成したため、火炉２の後壁８上部の剛性が急
激に低下することがなくなるので、熱変形に伴って各ハ
ンガーチューブ15に掛る支持荷重が変化した時に、火炉
２の後壁８上部に支持荷重の変化を原因として発生して
いた応力が低減される。
に形成されたアーチ状部21の火炉２側の端部24が、火炉
２の後壁８上部に形成されたアーチ状部23の端部25より
も高い位置となるようにして両端部間に上下方向の重な
り部26を形成したため、火炉２の後壁８上部の剛性が急
激に低下することがなくなるので、熱変形に伴って各ハ
ンガーチューブ15に掛る支持荷重が変化した時に、火炉
２の後壁８上部に支持荷重の変化を原因として発生して
いた応力が低減される。
尚、本考案は、上述の実施例にのみ限定されるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案のボイラによれば、熱変
形時に火炉の後壁上部に発生する各種応力を低減し得る
という優れた効果を奏し得る。
形時に火炉の後壁上部に発生する各種応力を低減し得る
という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例の全体斜視図、第２図は第１
図のII-II矢視図、第３図は従来例の全体斜視図、第４
図は第３図のIV-IV矢視図、第５図は第３図のＶ−Ｖ矢
視図、第６図は第３図の部分拡大側面図である。 図中２は火炉、３は副側壁、８は火炉２の後壁、９は副
側壁３の側壁、21は副側壁３の側壁９下部に形成された
アーチ状部、23は火炉２の後壁８上部に形成されたアー
チ状部、24はアーチ状部21の火炉２側の端部、25はアー
チ状部23の端部、26は両端部24,25間に形成された重な
り部を示す。
図のII-II矢視図、第３図は従来例の全体斜視図、第４
図は第３図のIV-IV矢視図、第５図は第３図のＶ−Ｖ矢
視図、第６図は第３図の部分拡大側面図である。 図中２は火炉、３は副側壁、８は火炉２の後壁、９は副
側壁３の側壁、21は副側壁３の側壁９下部に形成された
アーチ状部、23は火炉２の後壁８上部に形成されたアー
チ状部、24はアーチ状部21の火炉２側の端部、25はアー
チ状部23の端部、26は両端部24,25間に形成された重な
り部を示す。
Claims (1)
- 【請求項１】副側壁の側壁下部に上方に凸のアーチ状部
を形成し、副側壁の側壁と直交する火炉の後壁上部に下
方に凸のアーチ状部を形成すると共に、副側壁の側壁下
部に形成されたアーチ状部の火炉側の端部よりも火炉の
後壁上部に形成されたアーチ状部の端部が高い位置とな
るようにして両端部間に上下方向の重なり部を形成した
ことを特徴とするボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6505890U JPH08566Y2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6505890U JPH08566Y2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | ボイラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0425903U JPH0425903U (ja) | 1992-03-02 |
| JPH08566Y2 true JPH08566Y2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=31596551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6505890U Expired - Lifetime JPH08566Y2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | ボイラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08566Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-20 JP JP6505890U patent/JPH08566Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0425903U (ja) | 1992-03-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |