JPH085552A - 非分散赤外ガス検出装置 - Google Patents

非分散赤外ガス検出装置

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JPH085552A
JPH085552A JP15656994A JP15656994A JPH085552A JP H085552 A JPH085552 A JP H085552A JP 15656994 A JP15656994 A JP 15656994A JP 15656994 A JP15656994 A JP 15656994A JP H085552 A JPH085552 A JP H085552A
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heater block
cell
temperature
light receiving
receiving element
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JP15656994A
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Nobuhiro Sakuta
伸広 作田
Toshihiro Inoue
智弘 井上
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Figaro Engineering Inc
Tokuyama Corp
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Figaro Engineering Inc
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非分散赤外ガス検出装置の周囲温度依存性を
小さくし、かつ装置の立ち上がり時間を短縮する。 【構成】 ランプ4と焦電素子6をヒータブロック2に
収容し、ヒータとサーミスタで温度を一定にする。セル
24は内面を反射面とし、隔壁26で往路と復路に分離
し、多重反射光を検出する。ヒータブロック2の周囲は
空気層42,44で周囲から断熱し温度の急変を避け
る。また焦電素子6のゲートにバイアスを加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はNDIR(非分散赤外)
ガス検出装置に関し、特にCO2やCO,あるいはNO
x等のガスの検出に関する。
【0002】
【従来技術】非分散赤外ガス検出装置の問題点の1つ
は、周囲温度への依存性が大きいことである。そしてこ
れに対する対策は、装置全体を恒温槽に収容することで
ある(例えば実公昭60−20040号,特開平4−5
547号)。しかしながら装置全体を恒温槽に収容する
と、装置が大型化しかつ温度制御用のエネルギーが増加
する。これに対して発明者は、受光素子と光源のみを恒
温化しても、非分散赤外ガス検出装置の温度依存性を充
分小さくできることを見い出した。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、 1) ガス検出装置全体を恒温化せずに、その温度依存性
を小さくする(請求項1〜3), 2) ガス検出装置を小型化する(請求項1〜3), 3) 温度が急変した際の影響を小さくする(請求項
2), 4) ガス検出装置の立ち上がり時間を短縮する(請求項
3), 5) 出力をガス濃度に対して線形にする(請求項4),
ことにある。
【0004】
【発明の構成と作用】この発明の非分散赤外ガス検出装
置では、光源と受光素子とを共通のヒータブロックに収
容するとともに、前記ヒータブロックには温度検出素子
と該温度検出素子の信号で駆動される恒温化用のヒータ
とを設けて前記ヒータブロックのみを恒温化し、前記ヒ
ータブロックの受光素子と光源とに面した側を一端と
し、少なくとも他端に反射面を設けたセルを設け、セル
の内部には隔壁を設けて光源から前記反射面までの往路
と反射面から前記受光素子までの復路とを分離する(請
求項1)。ここに受光素子には例えば焦電素子やサーモ
パイル等を用い、特に焦電素子を用いる。光源にはラン
プやヒータ等を用い、温度検出素子にはサーミスタや白
金測温抵抗体等を用いる。セルは少なくとも先端に反射
面を設けるが、実施例ではセルの内面全体を鏡面にしセ
ルの内面全体を反射面にする。
【0005】発明者は受光素子と光源のみを恒温化して
も温度依存性を充分に小さくでき、例えば0℃〜40℃
の周囲温度変動に対し検出誤差を±5%以下等にできる
ことを見い出した。非分散赤外ガス検出装置の温度依存
性には光源や受光素子に関係するもの以外に、セルのガ
ス密度が温度で変化することとガスの吸光係数が温度に
依存することとがある。しかし発明者はこれらのものの
寄与が小さく、受光素子と光源のみを恒温化すれば良い
ことを見い出したのである。そしてこの発明では光源と
受光素子を共通のヒータブロックに収容するので温度制
御は1系統となり、光源と受光素子を別々に温度制御す
る必要がない。次に光源と受光素子は共にヒータブロッ
ク内に有り、これらはセルから見て同じ側で、これに対
応してセルはヒータブロックの反対側に反射面を設けた
反射型のセルとする。セルには光の往路と復路とを分離
する隔壁を設けて、セルの先端の反射面まで達しなかっ
た光が受光素子に入射するのを防止する。
【0006】好ましくは、前記セルを収容した外側ケー
スと、前記ヒータブロックを収容した内側ケースとを設
け、該内側ケースを前記外側ケース内に収容し、さらに
前記セルと反対側の位置に第1または内側ケースへの蓋
を設け、外側ケースと内側ケースの間、及び内側ケース
と前記蓋との間に、それぞれ断熱層を設ける(請求項
2)。なお外側ケースとセルを物理的に同じ物としても
良く、例えばプラスチック製のケースの内面に無電解メ
ッキ等で金属メッキを施せば、外側ケースの内面の金属
メッキがセルの反射面となる。断熱層には例えば空気や
気孔率の高いゴム,スポンジ,ガラスウール等の無機断
熱材等を用いる。このようにすると温度の急変時の影響
が小さくなる。例えば室内から室外にガス検出装置を持
ち出すと、あるいは装置の使用場所を変えると、周囲温
度が急変する。周囲温度が急変するとヒータブロックの
温度が変動し、温度のフィードバック制御が終了するま
で出力が不安定となる。しかしヒータブロックと周囲と
を断熱すると、ブロック内での熱伝導率が高くかつ周囲
からの熱伝導率が小さいため、ブロック温度の変動を防
止でき出力への影響が小さくなる。
【0007】また好ましくは、前記受光素子をFETを
内蔵した焦電素子とし、該焦電素子はソース,ゲート,
ドレインの少なくとも3端子を持ち、かつそのゲート端
子にバイアス電圧を加える(請求項3)。LaTiO3
等の焦電セラミック等を用いた焦電素子はFETを内蔵
し、ゲート,ソース,ドレインの3端子を備えている。
そして従来技術では焦電素子のゲート端子をアースして
いる。これに対して発明者は、ゲート端子にバイアス電
圧を加えると焦電素子の起動から安定化までの時間を短
縮できることを見い出した。このため非分散赤外ガス検
出装置の問題点の1つである焦電素子の立ち上がり時間
を、例えば10分以下に短縮できる。
【0008】また好ましくは、前記受光素子の出力を折
線増幅回路で増幅する(請求項4)。受光素子の出力は
ランバート・バールの法則に従うためガス濃度に非線形
で、高濃度域でガス濃度依存性が小さくなる。これに対
して折線増幅回路、特に折線伸張増幅回路を用いると、
ガス濃度にリニアな出力が得られ、表示が容易になる。
【0009】
【実施例】図1〜図7に非分散赤外ガス検出装置の構成
を示し、図8〜図11にその特性を示す。実施例は空調
用のCO2検出を例とするが、これに限るものではな
い。図1において、2は例えばアルミダイガストのヒー
タブロックで、4は光源のランプ、6は受光素子の焦電
素子である。焦電素子6はFETを内蔵した3端子のも
ので、CO2検出用のバンドパスフィルタを内蔵してい
る。8,10はほこり等の付着を防止するためのフィル
タで、例えばサファイヤ,シリコン,石英ガラス,マイ
カ等を用いる。ヒータブロック2はプラスチックの内側
ケース12に収容し、20は外側ケースである。ケース
12,20には熱伝導率を小さくするため各々プラスチ
ックを用いることが好ましい。22はゴム等の断熱材
で、内側ケース12を外側ケース20に対して保持する
ために用いる。24はセルで、その内面全体を鏡面とし
た多重反射型のセルであり、隔壁26,26を設けて往
路セル28と復路セル30とに分離する。セル24の材
質には例えばアルミニウム板等を用いる。またセル24
には穴32を設け、セル24の外側にテフロン膜等のガ
ス透過膜を貼り付けて、穴32から周囲のガスを自然拡
散させる。なお装置を吸引式とする場合、往路セル28
に穴32を1個設け、復路セル30に穴32を1個設け
た構造とし、穴32,32を吸引口,排出口とする。
【0010】40は蓋でセル24とは反対側に設け、付
帯回路46へのケーブルを引き出す。42,44は各々
断熱用の空気層でスポンジやゴム,ガラスウール等でも
良い。ヒータブロック2は熱伝導率の小さな内側ケース
12に収容してあり、外側ケース20との間には空気層
44があり、蓋40との間には空気層42がある。そし
て内側ケース12は熱伝導率の小さな断熱材22で外側
ケース20に保持してある。このため周囲からヒータブ
ロック2への熱伝導率は小さく、周囲温度が急変しても
ヒータブロック2の温度はあまり変化しない。46は付
帯回路である。実施例において、恒温化するのはヒータ
ブロック2のみであり、ランプ4と焦電素子6の温度の
みを安定にする。
【0011】図2〜図4に、ヒータブロック2の構成を
示す。図2はヒータブロック2をセル24側から見た際
の平面図であり、図3はその断面図である。ヒータブロ
ック2の中央にランプ4と焦電素子6とがあり、その周
囲を3つのヒータH1〜H3が取り巻いている。ヒータH
1〜H3はセメント等でヒータブロック2に固定する。図
4はヒータブロックの断面図で、14はヒータブロック
2の温度を検出するためのサーミスタである。図2〜図
4に示したように、ヒータブロック2では3つのヒータ
H1〜H3によりブロック2全体を均一に加熱し、その温
度をサーミスタ14で検出して、ヒータH1〜H3にフィ
ードバック制御を加える。
【0012】図5に付帯回路46の構成を示す。ここで
は交流100V電源を用いたが、これに替えてバッテリ
ード電源でも良い。図において、48はトランス、50
は表示用のLCD(液晶ディスプレー)で、I1は定電
圧回路、I2は例えば1Hzの発振回路、I3はLCD5
0の駆動回路である。A1〜A5は各々演算増幅器等のア
ンプで、R1〜R26は抵抗、D1〜D7はダイオード、C1
〜C3はコンデンサ、T1,T2はFETトランジスタ等
のトランジスタ、V1,V2はボリュームである。付帯回
路46は、定電圧回路I1を中心とした電源部、ランプ
4とその駆動回路、ヒータH1〜H3の駆動回路、焦電素
子6からLCD50までの出力回路の4つの部分からな
っている。電源回路では定電圧回路I1を用いて、例え
ば5V等の電源を取り出す。ランプ4の駆動回路では発
振回路I2を用いて例えば1Hzの方形波を取り出し、
トランジスタT1を介してランプ4を駆動する。ヒータ
H1〜H3の制御回路では、サーミスタ14で検出した周
囲温度とボリュームV1で調整した基準電圧との差をア
ンプA1で作動増幅し、トランジスタT2を介してヒータ
H1〜H3に比例制御を加え、ヒータブロック2の温度を
一定にする。
【0013】焦電素子6の構造やバイアス電圧を図6,
図7に示す。図6において、52は窓、54はバンドパ
スフィルタ、56はLaTiO3等の焦電セラミック、
58はFETで、S,D,Gは焦電素子6のソース,ド
レイン,ゲートの3端子である。公知の焦電素子6の駆
動法では、図16に示すようにFET58の内蔵ゲート
抵抗RGと焦電セラミック56の一端をアースし、ゲー
ト端子Gをアースしている。これに対して実施例では図
7に示すように、ゲート端子Gに抵抗R4,R5を介して
バイアス電圧を加える。そしてゲート端子Gは内蔵抵抗
RGと焦電セラミック56の並列片を介して、FET5
8のゲートに接続する。ゲートのバイアス電圧の値は焦
電素子6の駆動電圧VDDの1/3以下で1%以上が好ま
しく、最適範囲は焦電素子6の駆動電圧の1/5以下で
6%以上である。これらの値は経験的に割り出したもの
である。ここで焦電素子6の駆動電圧は抵抗R6の電源
側からアース側までの電圧を意味し、実施例では電源電
圧VDDに等しく、VDDはここでは5Vである。実施例で
はゲートの好ましいバイアス電圧は50mV以上1.5
V以下で、最も好ましくは0.3V以上1V以下であ
り、ここでは0.5Vとした。
【0014】図5に戻り、アンプA2とコンデンサC1,
C2で焦電素子6の出力を交流増幅し、アンプA3とダイ
オードD2で整流する。アンプA4は積分増幅用のアンプ
で、アンプA3で整流した出力を積分し、折線伸張増幅
用のアンプA5へ入力する。またガス検出装置のスパン
をボリュームV2で調整する。なおCO2が検出対象なの
で出力は大きく、アンプA2〜A5を1つ減らしてゲイン
を小さくしても良い。
【0015】アンプA5は折線伸張増幅用のアンプで、
ここでは4点でゲインを変えて折線増幅し、このために
ダイオードD3〜D6と抵抗R18〜R26を用いる。ガス濃
度が低く出力の濃度依存性が大きい領域では、抵抗R15
からの入力電流をダイオードD3〜D6から流れ込む電流
で部分的に中和し、抵抗R17への出力電流を小さくす
る。このためアンプA5のゲインは低濃度域で小さくな
る。ガス濃度が増加すると、ダイオードD3〜D6は1つ
ずつ順にオフし、これに伴って中和電流が減少し、その
結果アンプA5のゲインは徐々に増加する。これらのた
めアンプA5のゲインは4点で変化し、出力は折線状に
伸張する。そして折線増幅回路の出力をLCD駆動回路
I3で処理し、LCD50にガス濃度を表示する。
【0016】図8〜図11に、装置の出力特性を示す。
図8に装置の周囲温度依存性を示す。図のように0℃〜
40℃の間で周囲温度が変動しても、出力への影響は±
5%以下である。これはヒータブロック2でランプ4と
焦電素子6のみを温度制御すれば、周囲温度依存性を小
さくできることを示している。次に焦電素子6の出力は
ガス濃度に対して非線形であるが、折線増幅回路を用い
たためガス濃度に対してリニアな出力が得られる。
【0017】図9に装置の日差変動を示す。この図は2
月4日にCO2濃度4000ppmでフルスパン調整
し、2月7日に4000ppmのCO2を測定した後再
度スパン調整した際のものである。そして2月7日以降
はスパン調整無しで連続使用し、2月14日まで使用し
た。2月7日から2月14日までの間、周囲の室温が様
々に変動したにもかかわらず、出力変動は±5%以下で
充分に安定している。
【0018】図10,図11は焦電素子6のゲート端子
Gへのバイアス電圧の効果を示すもので、図10は0.
5Vのバイアス電圧を加えた際のもので、図11は抵抗
R4を除きゲート端子へのバイアス電圧を0にした際の
ものである。なお図10,図11において室温は25℃
で、ヒータブロック2はサーミスタ14の温度が57℃
となるように比例制御し、これらは焦電素子6のゲート
端子へのバイアス電圧の有無を除いて同じ条件で測定し
た。
【0019】焦電素子6の立ち上げ時の安定化は一般に
遅いが、ゲート端子Gにバイアス電圧を加えて立ち上げ
ると、焦電素子6の安定化時間が著しく短縮する。図1
0は時刻0〜17分までの焦電素子6の出力をフルスケ
ール5Vで表示し、時刻17分以降の出力をフルスケー
ル1Vに拡大して表示したものである。電源を投入する
と焦電素子6から一旦パルス状の出力が生じ、その後時
刻3分程度まで過渡的なピークが生じる。焦電素子の出
力はその後時刻6分程度で安定化し、時刻17分以降は
フルスケールを1Vに拡大しても変動はほとんど見られ
ない。これらのため電源の投入から例えば6分程度で、
ガスの検出を開始することができる。
【0020】これに対してゲート端子Gにバイアス電圧
を加えない図11の結果では、焦電素子6の出力は30
分以上経過して安定化している。バイアス電圧の有無に
よって焦電素子6の立ち上がり期間が短縮する原因は不
明であるが、安定化時間を数分の1に短縮して、電源の
投入から測定の開始までの待ち時間を短縮できる。
【0021】図12〜図15に変形例のセル60を示
す。NOx等の吸光係数の小さいガスの検出では光路長
を大きくする必要がある。そこでセルの長さを大きくせ
ずに、かつヒータブロックの直径を大きくせずに、光路
長を大きくしたのが、図12〜図15のセル60であ
る。セル60は金属板の板金加工等で製造し、用いる金
属板は表面を鏡面にして反射効率を増しておく。金属板
には例えばアルミニウム板を用いる。セル60のヒータ
ブロックと反対側の端面に上下方向に光を反射するミラ
ー62を設け、ヒータブロック側には横方向に光を反射
するミラー64を設ける。またセル60の内部には水平
方向の隔壁66と垂直方向の隔壁68を設け、隔壁6
6,68は断面を十字にしてセル60の内部を4つに分
割する。この結果セル60内での光路は光路70,7
2,74,76の4つとなり、これらの間でミラー6
2,64により光の向きを変える。即ちランプ4から入
射した光は光路70を進んで、ミラー62により上向き
に反射され、光路72に入る。光路72を進んだ光はミ
ラー64で横方向に反射されて光路74に入り、次いで
ミラー62で下向きに反射されて光路76に入り、焦電
素子6へ入射する。セル60の内面や隔壁66,68の
表面は鏡面で反射性があり、セル60の物理的長さに対
して光路長はほぼ4倍になる。穴32は例えば図13の
ように光路70,76に面した位置に一対設け、一方の
穴32からガスを吸引し、他方の穴32から排出する。
ヒータブロック80は例えば図15のように配置し、セ
ル60の横幅が小さいので、ヒータブロック80の直径
を小さくできる。これ以外の点は図1の装置と同様であ
る。
【0022】
【発明の効果】この発明では、 1) ガス検出装置全体を恒温化せずに、周囲温度依存性
を小さくする(請求項1〜3)。恒温化するのは受光素
子と光源とを収容したヒータブロックのみで、セルを恒
温化しないため装置が小形になり携帯に適するようにな
る。また恒温化する部分が限られるため、温度制御用ヒ
ータの消費電力が小さくなる。 2) 光源と受光素子を共通のヒータブロック内にまと
め、セルを反射型のセルとしたため、装置を小型化でき
る(請求項1〜3)。 3) 温度が急変した際の影響を小さくできる(請求項
2)。ヒータブロックは蓋との間の断熱層と外側ケース
との間の断熱層で周囲から断熱され、周囲温度が急変し
てもヒータブロックの温度変化が小さい。 4) ガス検出装置の立ち上がり時間を短縮できる(請求
項3)。焦電素子のゲートにバイアス電圧を加えると、
電源の投入から出力の安定化までの時間が短縮する。 5) ガス濃度に対して線形な出力が得られる(請求項
4)。非分散赤外ガス検出装置の出力はガス濃度に非線
形であるが、受光素子の出力を折線増幅回路で増幅する
と、出力はガス濃度に対して線形になり濃度表示が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の非分散赤外ガス検出装置の構造を
示す断面図
【図2】 実施例で用いたヒータブロックの平面図
【図3】 図2の横方向断面図
【図4】 図2の縦方向断面図
【図5】 実施例の付帯回路を示すブロック図
【図6】 実施例に用いた焦電素子の断面図
【図7】 実施例に用いた焦電素子の付帯回路を示す
回路図
【図8】 実施例の出力特性と温度特性を示す特性図
【図9】 実施例の日差変動特性を示す特性図
【図10】 実施例の立ち上がり特性を示す特性図
【図11】 焦電素子にバイアスを加えない実施例での
特性図
【図12】 変形例のセルの斜視図
【図13】 図12のセルの水平方向断面図
【図14】 図12のセルの垂直方向断面図
【図15】 図12のセルにヒータブロックを結合した
状態の平面図
【図16】 従来例での焦電素子の付帯回路を示す回路
【符号の説明】
2 ヒータブロック H1〜H3
ヒータ 4 ランプ I1
定電圧回路 6 焦電素子 I2
発振回路 8,10 フィルタ I3
LCD駆動回路 12 内側ケース A1〜A5
アンプ 14 サーミスタ R1〜R26
抵抗 20 外側ケース D1〜D7
ダイオード 22 断熱材 C1〜C3
コンデンサ 24 セル T1〜T2
トランジスタ 26 隔壁 V1,V2
ボリューム 28 往路セル 30 復路セル 32 穴 40 蓋 42,44 空気層 46 付帯回路 48 トランス 50 LCD 52 窓 54 バンドパスフィルタ 56 焦電セラミック 58 FET 60 セル 62,64 ミラー 66,68 隔壁 72,74,76,78 光路 80 ヒータブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と受光素子とを共通のヒータブロッ
    クに収容するとともに、前記ヒータブロックには温度検
    出素子と該温度検出素子の信号で駆動される恒温化用の
    ヒータとを設けて前記ヒータブロックのみを恒温化する
    ように構成し、 前記ヒータブロックの受光素子と光源とに面した側を一
    端とすると共に、少なくとも他端に反射面を設けたセル
    を設け、セルの内部には隔壁を設けて光源から前記反射
    面までの光路と反射面から前記受光素子までの光路とを
    分離した、非分散赤外ガス検出装置。
  2. 【請求項2】 前記セルを収容した外側ケースと、前記
    ヒータブロックを収容した内側ケースとを設け、該内側
    ケースを前記外側ケース内に収容し、さらに前記セルと
    反対側の位置に第1または内側ケースへの蓋を設け、 外側ケースと内側ケースの間、及び内側ケースと前記蓋
    との間に、それぞれ断熱層を設けたことを特徴とする、
    請求項1の非分散赤外ガス検出装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子はFETを内蔵した焦電素
    子で、該焦電素子はソース,ゲート,ドレインの少なく
    とも3端子を持ち、かつそのゲート端子にバイアス電圧
    を加えるようにしたことを特徴とする、請求項1の非分
    散赤外ガス検出装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子の出力側に折線増幅回路を
    設けたことを特徴とする、請求項1の非分散赤外ガス検
    出装置。
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