JPH085455A - 赤外線検出装置のスキャナー - Google Patents

赤外線検出装置のスキャナー

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JPH085455A
JPH085455A JP13548694A JP13548694A JPH085455A JP H085455 A JPH085455 A JP H085455A JP 13548694 A JP13548694 A JP 13548694A JP 13548694 A JP13548694 A JP 13548694A JP H085455 A JPH085455 A JP H085455A
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JP
Japan
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bar
scanner
permanent magnet
shaft
electromagnet
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Withdrawn
Application number
JP13548694A
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English (en)
Inventor
Sumihiro Uchida
澄広 内田
Hiroichi Hara
博一 原
Kenichi Mori
賢一 森
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線検出装置のスキャナーに関し、画像歪
の発生が抑制され、且つ走査の空白時間が短いスキャナ
ーを提供する。 【構成】 シャフト12を回転軸にしてスキャナミラー5
を、所定の走査角で回動駆動するモータ11と、シャフト
12の取着した角度検出器15と、スキャナミラー5に追動
して回動運動するよう中心部がシャフト12に軸着された
磁性材料よりなるバー40と、走査角を隔ててバー40の端
部に対向するよう設置した複数の電磁石50A,50B とを備
えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線検出装置のスキ
ャナーに関する。図10に図示したように、赤外線検出
装置に使用する赤外線検出素子2は、サファイア等から
なる基板1の表面に、長手方向(図10に示すV方向)に
等ピッチで配列形成されている。
【0002】それぞれの赤外線検出素子2は、HgCdTe等
の角片(一辺が50μm 〜100 μm,厚さが約10μm)で形成
された受光部からなり、受光部の相対向する側縁にそれ
ぞれ出力導体パターンを設けている。
【0003】図11の光路図に示したように、赤外線検
出装置は、物体が輻射する赤外線を対物レンズ系3(図
では凹レンズ3Aと凸レンズ3Bとで構成されている)で平
行光線にし、その平行光線を、集光レンズ4で赤外線検
出素子2の受光面に収束されて赤外線を検出している。
【0004】しかし、図10に図示したような赤外線検
出素子2の配列では、二次元の映像を得ることができな
い。したがって、図11に図示したように、対物レンズ
系3と集光レンズ4との間に、スキャナー10を設け、ス
キャナー10のスキャナミラー5で水平方向(図10に示
すH方向)に走査することで、二次元の映像を得るよう
にしている。
【0005】図12に図示したように、スキャナー10
は、スキャナミラー5の対向する端面の中心に垂直に
(又は中心部を貫通する)シャフト12を設け、このシャ
フト12のスキャナミラー5の両側部分に軸受13A,13B を
設けて、スキャナミラー5を回動自在に軸支している。
【0006】そして、シャフト12の一方の端部をモータ
11(例えばDCモータ)の駆動軸に連結し、モータ11を
正・逆回転駆動することで、シャフト12即ちスキャナミ
ラー5を所望の振角(±α)で回転させている。
【0007】赤外線検出装置の映像走査領域は、このス
キャナミラー5の振角により所定に定まる。ところでス
キャナミラー5及びモータ11は慣性を有するので、指令
した振角に一致した振角でスキャナミラー5が回動運動
するとは限らない。よって、制御系を設けて自動制御す
る必要がある。
【0008】よって、モータ11とは反対側のシャフト12
の端部に、角度検出器15(例えば、レゾルバー,シャフ
トエンコーダ等)を装着している。上述のように角度検
出器15を装着した赤外線検出装置のスキャナーは、図1
3に図示したように、設定部31からスキャナミラー5の
振角をサーボアンプ32を介してモータ11に指令し、モー
タ11によりスキャナミラー5に回動運動を付与し、スキ
ャナミラー5の実際の振角を角度検出器15で検出し、検
出した情報を補償回路33を介してサーボアンプ32にフィ
ードバックして、スキャナミラー5の実際の振角をコン
トロールしている。
【0009】さて赤外線検出装置のスキャナーの走査手
法(走査波形) には、図14の(A)に図示したような周
期T1(例えば30Hz)の三角波と、図14の(B) に図示し
たような周期T2(例えば60Hz)の鋸歯波とがある。
【0010】三角波, 鋸歯波のいずれの場合にも指令波
形は直線からなるシャープな波形であるが、前述のよう
にスキャナミラー,モータの慣性に起因して実際の走査
波形は、反転部分(折り返し点近傍)が円弧形となる。
【0011】この円弧部分を除いた直線線分の走査範囲
(±α)が、映像有効走査角Lであって、映像有効走査
角Lが赤外線検出装置の映像有効走査領域となる。ま
た、三角波の場合は片道の有効走査時間t1 がT1 /2
より短くなり、例えば11・66 ms となって、走査時間の
損失即ち走査の空白時間が発生する。
【0012】また、鋸歯波の場合は有効走査時間t2
2 /2より短くなり、例えば11・666ms となって走査
の空白時間が発生する。したがって、モータ及びスキャ
ナミラーの慣性が小さいこと、或いはそれらの慣性が減
勢されたスキャナーが要求されている。
【0013】一方、映像有効走査領域での直線性が劣化
(波打ち)すると、赤外線検出装置の画像歪が大きくな
る。よって、映像有効走査領域内の直線性が良好のこと
が望ましい。
【0014】
【従来の技術】走査上の空白時間を小さくするために、
従来は図15に図示したようなスキャナーの構成にして
いる。
【0015】図において、14は, 中心部がシャフト12に
固定された(中心部の孔にシャフト12を貫入し固着する
ことで、シャフト12に固定されている) 金属材よりなる
角柱形のバーである。
【0016】20A,20B は、バー14の一方の端部を挟んで
対向するように、赤外線検出装置の筐体等に固着したば
ね保持部材である。21A は、一方の座部分を一方のばね
保持部材20A のバー14側の端面側に着座させて、装着し
た圧縮コイルばねである。
【0017】21B は、一方の座部分を他方のばね保持部
材20B のバー14側の端面側に着座させて、装着した他の
圧縮コイルばねである。そして圧縮コイルばね21A のバ
ー14側の端末座とバー14の回転中心線とを結ぶ直線と、
他の圧縮コイルばね21B のバー14側の端末座とバー14の
回転中心線とを結ぶ直線とが構成する、頂角が2αとな
るようにしている。
【0018】上述のようにスキャナミラー5の反転時
に、バー14の端部を圧縮コイルばねの反撥力により反転
方向に付勢することで、スキャナミラー5及びモータ11
の慣性を減勢し、図16に図示したように走査の空白時
間を縮小している。
【0019】なお、図16では、鎖線で示すA1 が指令
波形であり、実線で示すA2 が実際の走査波形であり、
αが指令振角であり、点線で示す角度範囲が映像有効走
査角Lである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮コイル
ばねの反撥力により走査上の空白時間を縮小した従来の
スキャナーは、バーが圧縮コイルばねに衝突すると、圧
縮コイルばねとの間にチャッタリング現象が発生する。
【0021】したがって、反転時にスキャナミラーが振
動して図16に示したように、走査波形にチャッタリン
グKが発生する。即ち反転時近傍での走査波形の直線性
が劣化し、赤外線検出装置に画像歪が発生するという問
題点があった。
【0022】また、長期間使用すると圧縮コイルばねが
経時変化してばね定数が小さくなり、このことに起因し
て走査の空白時間が増加するという問題点があった。ま
た、従来の赤外線検出装置のスキャナーは、圧縮コイル
ばねの作用時間を調整することが出来ないので、走査波
形が鋸歯波のものに適用して殆ど効果がないものであっ
た。
【0023】本発明はこのような点に鑑みて創作された
もので、画像歪の発生が抑制され、且つ走査の空白時間
が短い赤外線検出装置のスキャナーを提供することを目
的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1に例示したように、シャフト12を回
転軸にしてスキャナミラー5を所定の走査角で回動駆動
するモータ11と、シャフト12の端部に取着した角度検出
器15と、スキャナミラー5に追動して回動運動するよ
う、中心部がシャフト12に軸着された磁性材料よりなる
バー40と、走査角よりも大きい角度を隔ててバー40の端
部に対向するよう設置した複数の電磁石50A,50B とを、
備える。
【0025】この電磁石50A,50B は、バー40の遠点側で
の反転時に通電することで、バー40の端部を近づく方向
に付勢する構成とする。図7に例示したように、バーを
永久磁石45とする。
【0026】そして、電磁石50A,50B は、永久磁石45の
遠点側での反転時に通電することで、永久磁石45の端部
を近づく方向に付勢するものとする。或いは、バーを永
久磁石45とする。そして電磁石50A,50B は、永久磁石45
の近点側での反転時に通電することで、永久磁石45の端
部を遠のく方向に付勢するものとする。
【0027】或いはまた、バーを永久磁石45とする。そ
して、電磁石50A,50B は、永久磁石45の遠点側での反転
時に通電することで、永久磁石45の端部を近づく方向に
付勢し、永久磁石45の近点側での反転時に通電すること
で、永久磁石45の端部を遠のく方向に付勢するものとす
る。
【0028】図9に図示したように、シャフト12を回転
軸にしてスキャナミラー5を、所定の走査角で回動駆動
するモータ11と、シャフト12の取着した角度検出器15
と、スキャナミラー5に追動して回動運動するよう、中
心部がシャフト12に軸着したバー40と、走査角よりも大
きい角度を隔ててバー40の端部に対向するよう設置した
複数のソレノイドコイル55-1,55-2,55-3,55-4 と、ソレ
ノイドコイル55-1,55-2,55-3,55-4 の中空部に挿抜自在
のように、バー40の両端部にそれぞれ装着された磁性材
料よりなる棒状の磁心体48-1,48-2 とを備える。
【0029】そして、ソレノイドコイル55-1,55-2,55-
3,55-4 は、バー40の遠点側での反転時に通電すること
で、磁心体48-1,48-2 を中空部内に吸引しバー40の端部
を近づく方向に付勢するものとする。
【0030】前述の電磁石又はソレノイドコイルに交互
に流す電流の振幅及びパルス幅を等しい値にして、赤外
線検出装置の走査波形を三角波とした構成とする。ま
た、前述の電磁石又はソレノイドコイルに交互に流す電
流の振幅及びパルス幅を所定に異なる値にして、赤外線
検出装置の走査波形を鋸歯波とした構成とする。
【0031】
【作用】本発明によれば、バーの遠点側での反転時に電
磁石又はソレノイドコイルに通電して、バーの端部を近
づく方向に付勢している。
【0032】したがって、モータ及びスキャナミラーの
慣性が減勢されるので、走査の空白時間が縮小されると
ともに、映像有効走査角が指令振角に近づく。また、バ
ーがばね等の他の部材に衝突することがないので、スキ
ャナミラーの反転時にチャッタリング現象が発生しな
い。
【0033】即ち、走査波形の直線性が劣化する恐れが
ないので、赤外線検出装置に画像歪が発生しない。ま
た、バーを永久磁石にして本発明によれば、電磁石の極
性を反転させることで、永久磁石がより強い力で減勢又
は付勢される。
【0034】よって、走査の空白時間がより縮小される
とともに、映像有効走査角がより指令振角に近づく。一
方、電磁石又はソレノイドコイルに交互に流す電流の振
幅及びパルス幅を等しい値にすることで、走査波形が望
ましい一定形状の三角波となる。
【0035】また、電磁石又はソレノイドコイルに交互
に流す電流の振幅及びパルス幅を所定に異なる値にする
ことで、走査波形が望ましい一定形状の鋸歯波となる。
【0036】
【実施例】以下図を参照しながら、本発明を具体的に説
明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示
す。
【0037】図1は請求項1の発明の実施例の構成図、
図2は本発明に係る制御系のブロック図、図3は請求項
1の発明の要所を示す図、図4は請求項1の発明の他の
実施例の要所を示す図である。
【0038】また、図5は三角波に適用した作用を説明
する図、図6は鋸歯波に適用した作用を説明する図であ
り、図7は請求項2の歯の実施例の図、図8は請求項2
の歯の作用を説明する図、図9は請求項5の歯の実施例
の図である。
【0039】図1に図示したように、スキャナー10は、
スキャナミラー5の対向する端面の中心に垂直に(又は
中心部を貫通する)シャフト12を設け、このシャフト12
のスキャナミラー5の両側部分に軸受13A,13B を設け
て、スキャナミラー5を回動自在に軸支している。
【0040】そして、シャフト12の一方の端部をモータ
11(例えばDCモータ)の駆動軸に連結し、モータ11を
正・逆回転駆動することで、シャフト12即ちスキャナミ
ラー5を所望の振角(±α)で回転させている。
【0041】40は、中心部がシャフト12に固定された
(中心部の孔にシャフト12を貫入し固着することで、シ
ャフト12に固定されている) 磁性材料よりなる角柱形の
バーである。
【0042】50A,50B は、バー40の一方の端部を挟んで
対向するように、赤外線検出装置の筐体等に固着した電
磁石である。電磁石50A のバー40側の端面とバー40の回
転中心線とを結ぶ直線と、他の電磁石50B のバー40側の
端面とバー40の回転中心線とを結ぶ直線とが構成する、
頂角が2αより大きいようにしている。
【0043】上述のように構成れた赤外線検出装置のス
キャナーは、図2に図示したように、設定部31からスキ
ャナミラー5の振角をサーボアンプ32を介してモータ11
に指令し、モータ11によりスキャナミラー5に回動運動
を付与し、スキャナミラー5の実際の振角を角度検出器
15で検出し、検出した情報を補償回路33を介してサーボ
アンプ32にフィードバックして、スキャナミラー5の実
際の振角をコントロールしている。
【0044】一方、スキャナミラー5の反転時に、設定
部31から電流指令生成回路35に指令して、電流指令生成
回路35から所定の信号を、電流アンプ36A,36B に交互に
指令している。
【0045】このことにより電流アンプ36A,36B は、所
定の振幅及びパルス幅の電流を対応する電磁石50A,50B
に供給する。詳述すると、図3の(A) に図示したように
モータ11によりバー40の端部が一方の電磁石50B 方向に
回動しモータ11が逆回転する瞬前、即ちスキャナミラー
5が往路の終点(所定の振角の反転時)に達する瞬前
に、他方の電磁石50A に所定の振幅及びパルス幅の電流
が供給される。
【0046】このことにより、電磁石50A がバー40の端
部を吸引する。したがって、モータ11及びスキャナミラ
ー5の慣性が減勢され、モータ11は、指令された角度の
終点で逆転する。即ちスキャナミラー5が所定の振角に
近い角度の位置で反転する。
【0047】反転したスキャナミラー5は、モータ11の
回転に等しい等角速度で回転する。そして図3の(B) に
図示したように、バー40の端部が他方の電磁石50A 方向
に回動してモータ11が逆回転する瞬前、即ちスキャナミ
ラー5が復路の終点(所定の振角の反転時)に達する瞬
前に、他方の電磁石50B に所定の振幅及びパルス幅の電
流が供給される。
【0048】このことにより、電磁石50B がバー40の端
部を吸引する。したがって、モータ11及びスキャナミラ
ー5の慣性が減勢され、モータ11は、指令された角度の
終点で逆転する。即ちスキャナミラー5が所定の振角に
近い角度の位置で反転する。
【0049】このことを繰り返すことで、スキャナミラ
ー5は指令された振角で、回動運動を行う。なお、電磁
石は、バー40の一方の端部に対向して配置することな
く、図4に図示したようにバー40の一方の端部に電磁石
50A を、バー40の他方の端部に他の電磁石50B を設置し
ても同様の効果を有する。
【0050】上述のように構成された赤外線検出装置の
スキャナーは、図5に図示したように三角波に適用する
ことができる。図5の(A) は指令波形A1 を示し、(B-
1) は一方の電磁石50A に通電する電流を示し、(B-2)
は他方の電磁石50B に通電する電流を示し、(C) は実際
にスキャナミラー5が回動する走査波形A2 を示す。
【0051】図5の(B-1),(B-2) に示すように、スキャ
ナミラー5の往路及び復路の終点に達する瞬前に、電磁
石50A と電磁石50B とに交互に流す電流の振幅及びパル
ス幅を等しくしている。
【0052】このことにより、モータ11及びスキャナミ
ラー5の慣性を減勢する吸引力及び吸引時間が等しくな
る。したがって、モータ11は指令された等角速度で回動
し、これに伴いスキャナミラー5も指令された等角速度
で回動運動を行う。よって、スキャナミラー5の走査波
形A2 は指令波形 (三角波)A1 にほぼ等しい。
【0053】図6に鋸歯波に適用した走査波形A2 を示
す。図6の(A) は指令波形A1 を示し、(B-1) は一方の
電磁石50A に通電する電流を示し、(B-2) は他方の電磁
石50B に通電する電流を示し、(C) は実際にスキャナミ
ラー5が回動する走査波形A2 を示す。
【0054】図6の(B-1),(B-2) に示すように、スキャ
ナミラー5の往路の終点に達する瞬前に、一方の電磁石
50A に振幅が大きく且つパルス幅が大きい電流を流す。
そして、モータ11即ちスキャナミラー5が反転して、よ
り速い等角速度で復路の回転運動を行い復路の終端に達
する瞬前に、他方の電磁石50B に振幅が小さく且つパル
ス幅が小さい電流を流す。このことによりモータ11は指
令された往路の角速度が遅く復路の角速度が速い鋸歯形
の回動運動を行う。
【0055】したがって、スキャナミラー5も指令され
た鋸歯形の回動運動を行う。よって、スキャナミラー5
の走査波形A2 は指令波形 (鋸歯波)A1 にほぼ等し
い。
【0056】請求項2,3,4,の発明は、図1の磁性
材料からなるバーに代えて、角柱状の永久磁石45にした
ものである。そして、請求項2の発明はスキャナミラー
5の往路の終点に達する瞬前に、復路の終点近傍に設置
した一方の電磁石50A に通電して、永久磁石45の対応す
る端部の極性と異なる極性を、その電磁石50A に発生さ
せ、永久磁石45の端部を近づく方向に付勢する。
【0057】そして、スキャナミラー5の復路の終点に
達する瞬前に、往路の終点近傍に設置した他方の電磁石
50B に通電して、永久磁石45の対応する端部の極性と異
なる極性を、その電磁石50B に発生させ、永久磁石45の
端部を近づく方向に付勢するようにする。
【0058】請求項3の発明は、スキャナミラー5の往
路の終点に達する瞬前に、往路の終点近傍に設置した一
方の電磁石50B に通電して、永久磁石45の対応する端部
の極性と同じ極性を、その電磁石50B に発生させ、永久
磁石45の端部を遠のく方向に付勢する。
【0059】そして、スキャナミラー5の復路の終点に
達する瞬前に、復路の終点近傍に設置した他方の電磁石
50A に通電して、永久磁石45の対応する端部の極性と同
じ極性を、その電磁石50A に発生させ、永久磁石45の端
部を遠のく方向に付勢するようにする。
【0060】請求項4の発明は、図7,8に図示したよ
うに、スキャナミラー5の往路の終点に達する瞬前に、
復路の終点近傍に設置した一方の電磁石50A に通電し
て、永久磁石45の対応する端部の極性(図ではN極性)
と異なる極性(S極性)を、その電磁石50A に発生さ
せ、永久磁石45の端部を近づく方向に付勢するととも
に、往路の終点近傍に設置した他方の電磁石50B に通電
して、永久磁石45の対応する端部の極性(N極性)と同
じ極性(N極性)を、その電磁石50B に発生させ、永久
磁石45の端部を遠のく方向に付勢する。
【0061】そして、図7の(B) に図示したように、ス
キャナミラー5の復路の終点に達する瞬前に、往路の終
点近傍に設置した電磁石50B に通電して、永久磁石45の
対応する端部の極性(N極性)と異なる極性(S極性)
を、その電磁石50B に発生させ、永久磁石45の端部を近
づく方向に付勢するとともに、往路の終点近傍に設置し
た電磁石50A に通電して、永久磁石45の対応する端部の
極性(N極性)と同じ極性(N極性)を、その電磁石50
A に発生させ、永久磁石45の端部を遠のく方向に付勢す
るようにする。
【0062】なお、図示した実施例は永久磁石45の一方
の端部に対向に一対の電磁石50A,50B を配置したもので
あるが、永久磁石45の両方の端部に、対向してそれぞれ
一対の電磁石を配置することで、吸引力、及び反撥力の
バランスがとれるので、得られるスキャナミラーの走査
波形はより望ましい方向に改善される。
【0063】請求項5の発明は、図1に図示したように
スキャナミラーの対向する端面の中心に垂直に(又は中
心部を貫通する)シャフトを設け、このシャフトのスキ
ャナミラーの両側部分に軸受を設けて、スキャナミラー
を回動自在に軸支している。
【0064】そして、シャフト12の一方の端部をモータ
の駆動軸に連結し、モータを正・逆回転駆動すること
で、スキャナミラーを所望の振角で回転させている。そ
して、図9に図示したように、角柱形のバー40の中心部
をシャフト12に固定して、バー40がスキャナミラーに追
動して回動運動するようにしている。
【0065】バー40の一方の端部に、走査角よりも大き
い角度を隔てて対向するように、一対のソレノイドコイ
ル55-1,55-2 を設置している。また、バー40の他方の端
部に、走査角よりも大きい角度を隔てて対向するよう
に、他の一対のソレノイドコイル55-3,55-4 を設置して
いる。
【0066】48-1は、バー40の一方の端部にピン42を軸
にして揺動可能に装着された棒状の磁心体である。磁心
体48-1はソレノイドコイル55-1及び55-2の中空部に挿抜
自在のようにバー40に装着されている。
【0067】48-2は、バー40の他方の端部にピン42を軸
にして揺動可能に装着された棒状の磁心体である。磁心
体48-2はソレノイドコイル55-3及び55-4の中空部に挿抜
自在のようにバー40に装着されている。
【0068】なお、図9では、ソレノイドコイル55-1,5
5-2 を断面図で示し、ソレノイドコイル55-3, 55-4を外
観図で示している。上述のように構成されたスキャナー
は、図9の(A) に図示したようにモータによりバー40が
往路の回転をし、磁心体48-1の一方の半体がソレノイド
コイル55-1の中空部の奥深く、他方の磁心体48-2の一方
の半体が、対角線上に対向する他のソレノイドコイル55
-4の中空部の奥深くそれぞれ挿入され、モータが逆回転
する瞬前、即ちスキャナミラーが往路の終点に達する瞬
前に、ソレノイドコイル55-1に対向配置したソレノイド
コイル55-2、及びソレノイドコイル55-4に対向配置した
ソレノイドコイル55-3に、所定の振幅及びパルス幅の電
流が供給する。
【0069】このことにより、ソレノイドコイル55-2が
磁心体48-1の半体を、ソレノイドコイル55-3が他の磁心
体48-2の半体を吸引する。したがって、モータ及びスキ
ャナミラーの慣性が減勢され、モータは、指令された角
度の往路の終点で逆転する。即ちスキャナミラーが所定
の振角に近い角度の位置で反転する。
【0070】そして図9の(B) に図示したように、モー
タによりバー40が復路の回転をし、磁心体48-1の他方の
半体がソレノイドコイル55-2の中空部の奥深く、他方の
磁心体48-2の他方の半体が、対角線上に対向する他のソ
レノイドコイル55-3の中空部の奥深くそれぞれ挿入さ
れ、モータが逆回転する瞬前、即ちスキャナミラーが復
路の終点に達する瞬前に、ソレノイドコイル55-2に対向
配置したソレノイドコイル55-1、及びソレノイドコイル
55-3に対向配置したソレノイドコイル55-4に、所定の振
幅及びパルス幅の電流が供給する。
【0071】このことにより、ソレノイドコイル55-1が
磁心体48-1の半体を、ソレノイドコイル55-4が他の磁心
体48-2の半体を吸引する。したがって、モータ及びスキ
ャナミラーの慣性が減勢され、モータは、指令された角
度の復路の終点で逆転する。即ちスキャナミラーが所定
の振角に近い角度の位置で反転する。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように構成された本発明は
下記のような効果を有する。バーの遠点側での反転時に
電磁石又はソレノイドコイルに通電して、バーの端部を
近づく方向に付勢することで、モータ及びスキャナミラ
ーの慣性が減勢され、走査の空白時間が縮小されるとと
もに、走査振角が指令振角に近づく。
【0073】また、反転時にバーが他の部材に衝突する
ことがないので、スキャナミラーの反転時にチャッタリ
ング現象が発生しない。即ち、走査波形の直線性が劣化
することがないので、赤外線検出装置に画像歪が発生し
ない。
【0074】また、バーを永久磁石にしたスキャナー
は、電磁石の極性を反転させることで、永久磁石がより
強い力で減勢又は付勢され、走査の空白時間がより縮小
されるとともに、走査振角がより指令振角に近づく。
【0075】さらにまた、電磁石又はソレノイドコイル
に交互に流す電流の振幅及びパルス幅を等しい値にする
ことで、走査波形が望ましい一定形状の三角波となる。
一方、電磁石又はソレノイドコイルに交互に流す電流の
振幅及びパルス幅を所定に異なる値にすることで、走査
波形が望ましい一定形状の鋸歯波となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例の構成図である。
【図2】本発明に係る制御系のブロック図である。
【図3】請求項1の発明の要所を示す図である。
【図4】請求項1の発明の他の実施例の要所を示す図で
ある。
【図5】三角波に適用した作用を説明する図である。
【図6】鋸歯波に適用した作用を説明する図である。
【図7】請求項2の歯の実施例の図である。
【図8】請求項2の歯の作用を説明する図である。
【図9】請求項5の歯の実施例の図である。
【図10】赤外線検出素子の斜視図である。
【図11】赤外線検出装置の光路図である。
【図12】スキャナーの基本構成を示す図である。
【図13】スキャナーの制御系のブロック図である。
【図14】走査波形を示す図である。
【図15】従来のスキャナーの構成図である。
【図16】従来の走査波形を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2 赤外線検出
素子 3 対物レンズ系 4 集光レンズ 5 スキャナミラー 10 スキャナー 11 モータ 12 シャフト 15 角度検出器 14,40 バー 31 設定部 32 サーボアン
プ 33 補償回路 35 電流指令生
成回路 45 永久磁石45 48-1,48-2 磁
心体 50A,50B 電磁石 55-1,55-2,55-3,55-4 ソレノイドコイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトを回転軸にしてスキャナミラー
    を、所定の走査角で回動駆動するモータと、 該シャフトの端部に取着した角度検出器と、 該スキャナミラーに追動して回動運動するよう、中心部
    が該シャフトに軸着された磁性材料よりなるバーと、 該走査角より大きい角度を隔てて該バーの端部に対向す
    るように、設置した複数の電磁石とを備え、 該電磁石は、該バーの遠点側での反転時に通電すること
    で、該バーの端部を近づく方向に付勢するものであるこ
    とを特徴とする赤外線検出装置のスキャナー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバーが永久磁石であっ
    て、 電磁石は、該永久磁石の遠点側での反転時に通電するこ
    とで、該永久磁石の端部を近づく方向に付勢するもので
    あることを特徴とする赤外線検出装置のスキャナー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のバーが永久磁石であっ
    て、 電磁石は、該永久磁石の近点側での反転時に通電するこ
    とで、該永久磁石の端部を遠のく方向に付勢するもので
    あることを特徴とする赤外線検出装置のスキャナー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のバーが永久磁石であっ
    て、 電磁石は、該永久磁石の遠点側での反転時に通電するこ
    とで、該永久磁石の端部を近づく方向に付勢し、該永久
    磁石の近点側での反転時に通電することで、該永久磁石
    の端部を遠のく方向に付勢するものであることを特徴と
    する赤外線検出装置のスキャナー。
  5. 【請求項5】 シャフトを回転軸にしてスキャナミラー
    を、所定の走査角で回動駆動するモータと、 該シャフトの端部に取着した角度検出器と、 該スキャナミラーに追動して回動運動するよう、中心部
    が該シャフトに軸着されたバーと、 該走査角よりも大きい角度を隔てて該バーの端部に対向
    するよう設置した複数のソレノイドコイルと、 該ソレノイドコイルの中空部に挿抜自在のように、該バ
    ーの両端部にそれぞれ装着された磁性材料よりなる棒状
    の磁心体とを備え、 該ソレノイドコイルは、該バーの遠点側での反転時に通
    電することで、該磁心体を中空部内に吸引し、該バーの
    端部を近づく方向に付勢するものであることを特徴とす
    る赤外線検出装置のスキャナー。
  6. 【請求項6】 電磁石又はソレノイドコイルに交互に流
    す電流の振幅及びパルス幅を等しい値にして、赤外線検
    出装置の走査波形を三角波としたことを特徴とする、請
    求項1,2,3,4,又は5記載の赤外線検出装置のス
    キャナー。
  7. 【請求項7】 電磁石又はソレノイドコイルに交互に流
    す電流の振幅及びパルス幅を所定に異なる値にして、赤
    外線検出装置の走査波形を鋸歯波としたことを特徴とす
    る、請求項1,2,3,4,又は5記載の赤外線検出装
    置のスキャナー。
JP13548694A 1994-06-17 1994-06-17 赤外線検出装置のスキャナー Withdrawn JPH085455A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004102249A (ja) * 2002-07-19 2004-04-02 Canon Inc マイクロ可動体
CN106441561A (zh) * 2016-08-31 2017-02-22 北京控制工程研究所 一种小型化摆动红外电路***
CN108663798A (zh) * 2018-07-23 2018-10-16 林家力 振镜

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