JPH0852244A - トレーニング装置 - Google Patents

トレーニング装置

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JPH0852244A
JPH0852244A JP19083394A JP19083394A JPH0852244A JP H0852244 A JPH0852244 A JP H0852244A JP 19083394 A JP19083394 A JP 19083394A JP 19083394 A JP19083394 A JP 19083394A JP H0852244 A JPH0852244 A JP H0852244A
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JP
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training
menu
exercise
cumulative
training menu
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JP19083394A
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Masami Oka
雅美 岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者のトレーニング状況に応じた安全で無
理がないトレーニングメニューを処方する。 【構成】 入力された個人データに基づいてその個人に
課する長期トレーニングメニューを作成するトレーニン
グメニュー作成部を備えたトレーニング装置において、
トレーニングメニューに基づくトレーニング実績におけ
る累積運動時間を記憶する記憶手段を備える。また作成
されたトレーニングメニューによる総運動時間と上記累
積運動時間とを比較する比較手段を備える。上記トレー
ニングメニュー作成部は比較手段による比較結果に基づ
いて次段階のトレーニングメニューを作成する。いった
ん作成されたトレーニングメニューに基づくトレーニン
グの状況に応じて、次段階のトレーニングメニューが作
成されるために、次に作成されるトレーニングメニュー
は使用者の体力や好みを反映したものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレーニング装置、殊
に入力された個人データに基づいてその個人に課する長
期トレーニングメニューを作成するトレーニングメニュ
ー作成機能を備えているトレーニング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トレーニング装置を用いてトレーニング
を行う場合、安全で且つ効果的なものとするために、運
動負荷値、1日当たりの運動時間、1週間当たりの運動
頻度等を使用者の体力に応じて設定したトレーニングメ
ニューを作成して、このトレーニングメニューに則って
トレーニングを行うことが好ましい。
【0003】この時、民間のフィットネスクラブ等の専
門のトレーナーがいるところでは、彼らが使用者の体力
やトレーニング目的等に応じてトレーニングメニューを
作成する上に、使用者の健康状態に応じてその日の運動
量の増減を行ったりするために、安心してトレーニング
を行うことができるが、近年、トレーニングメニューの
作成機能を備えたトレーニング装置が提供されており、
トレーニングメニューの作成をこのトレーニング装置に
依存することが多くなっている。特に、フィットネスク
ラブに通うには時間的に、あるいは金銭的に余裕がない
等の理由でこの種のトレーニング装置を購入してトレー
ニングを行う者が増加している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、トレー
ニングメニューは使用者の体力に応じて設定すべきもの
であり、このために使用者の体力の正確な測定が前提と
なっているわけであるが、体力測定モードを有している
トレーニング装置においても、その体力測定(最大酸素
摂取量の測定等)は間接法による簡易的なものが用いら
れており、このような体力測定モードがないものでは、
使用者の年齢や性別、身長、体重等のデータから標準的
な体力を求めて、この体力に応じたトレーニングメニュ
ーを作成しているに過ぎず、作成したトレーニングメニ
ューが使用者に適合したものとなっているかどうかにつ
いて、問題が多いのが現状である。また、使用者の体力
にたとえ適合していたとしても、作成されるトレーニン
グメニューにおける運動負荷値と運動時間との組み合わ
せが、使用者の好みにあっているとは限らない。
【0005】つまり、トレーニングメニューの作成機能
を備えたトレーニング装置を用いて作成されたトレーニ
ングメニューに則ったトレーニングを行う時、使用者の
体力や好みに合わず、このためにトレーニング装置の使
用によるトレーニングに嫌気がさしたり不満が生じたり
することが多いのが実状である。体力測定モードを有し
ているものにおいても、測定した体力が実際の体力に合
致しているかどうかの問題がある。
【0006】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは使用者のトレーニング
状況に応じた安全で無理がないトレーニングメニューを
処方するトレーニング装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、入力
された個人データに基づいてその個人に課する長期トレ
ーニングメニューを作成するトレーニングメニュー作成
部を備えたトレーニング装置において、作成されたトレ
ーニングメニューに基づくトレーニング実績における累
積運動時間を記憶する記憶手段を備えるとともに、作成
されたトレーニングメニューによる総運動時間と上記累
積運動時間とを比較する比較手段を備えて、または作成
されたトレーニングメニューに基づくトレーニング実績
における累積運動負荷量を記憶する記憶手段を備えると
ともに、作成されたトレーニングメニューによる総運動
負荷量と上記累積運動負荷量とを比較する比較手段を備
えて、あるいは作成されたトレーニングメニューに基づ
くトレーニング実績における累積運動時間及び累積運動
負荷量を記憶する記憶手段を備えるとともに、作成され
たトレーニングメニューによる総運動時間及び総運動負
荷量と上記累積運動時間及び累積運動負荷量とを比較す
る比較手段を備えて、上記トレーニングメニュー作成部
は比較手段による比較結果に基づいて次段階のトレーニ
ングメニューを作成するものであることに主たる特徴を
有しており、自転車型のトレーニング装置において、作
成されたトレーニングメニューに基づくトレーニング実
績における累積走行距離を記憶する記憶手段を備えると
ともに、作成されたトレーニングメニューによる総走行
距離と上記累積走行距離とを比較する比較手段を備えて
おり、上記トレーニングメニュー作成部は比較手段によ
る比較結果に基づいて次段階のトレーニングメニューを
作成するものであることに他の特徴を有しており、さら
に体力測定機能を備えているトレーニング装置におい
て、トレーニング実績における累積運動時間または累積
運動負荷量を記憶する記憶手段を備えるとともに、体力
測定結果と、累積運動時間または累積運動負荷量とを比
較して体力測定の精度を判別する判別部を備えているこ
とに別の特徴を有している。
【0008】
【作用】本発明の主たる特徴並びに他の特徴とするとこ
ろによれば、いったん作成されたトレーニングメニュー
に基づくトレーニングの状況に応じて、次段階のトレー
ニングメニューが作成されるために、次に作成されるト
レーニングメニューは使用者の体力や好みを反映したも
のとすることができる。
【0009】また別の特徴とするところによれば、体力
測定モードによって測定した使用者の体力判定の精度を
知ることができる。
【0010】
【実施例】本発明を実施例に基づいて詳述すると、ここ
におけるトレーニング装置は、たとえば自転車エルゴメ
ータと称されている自転車型のもので、図2に示すよう
に、ペダルを回転させる運動に対する負荷を調節するこ
とができる負荷部1と、トレーニングを行ったことによ
る累積運動時間、あるいは累積運動負荷量、あるいは累
積走行距離を記憶する記憶部2と、使用者の個人識別情
報や病歴、年齢、性別、身長、体重といった個人データ
を入力するための入力部3と、トレーニングメニュー作
成部4と、作成されたトレーニングメニューに基づいて
上記負荷部1を制御する負荷制御部5と、使用者に対す
る情報表示のための出力部6とを備えたもので、上記記
憶部2は、メモリーカードの形態で構成されている。
【0011】このトレーニング装置によるトレーニング
は、トレーニングメニュー作成部4によって作成された
トレーニングメニューに基づいて行うことになるのであ
るが、このトレーニングメニューは次のようにして作成
される。すなわち、図1に示すように、最初のトレーニ
ングメニューは、入力部3から入力される個人情報に適
合する目標値(運動負荷値と運動時間)をデータベース
から引き出して、この目標値に基づいてたとえば2カ月
間にわたるトレーニングメニューを作成する。たとえば
比較的健康な人に対しては、標準的な運動負荷値の運動
を1日20分、週に3〜5日程度行わせるものとする。
健康状態に不安がある人に対しては、運動負荷値を下げ
たり、1日当たりの運動時間を10分程度としたり、週
に2〜3日とする。
【0012】このように作成されたトレーニングメニュ
ーは、上述のようにメモリーカードの形態となっている
上記記憶部2に記憶される。そして、トレーニングを行
う時には、記憶部2から呼び出されたトレーニングメニ
ューにおける上記運動負荷値や1日当たりの運動時間等
が負荷制御部5にセットされ、負荷部1はトレーニング
メニューに沿った運動負荷を使用者に対して与えるとと
もに、所定の運動時間が経過すれば、その旨が使用者に
報知される。こうしてトレーニングを行えば、実際にト
レーニングを行った時間が記憶部2に記憶されるととも
に、この運動時間は、トレーニングを行うたびに加算さ
れていく。
【0013】最初のトレーニングメニューに沿ったトレ
ーニングが完了した時には、次のトレーニングメニュー
がトレーニングメニュー作成部4によって作成されるわ
けであるが、この時、トレーニングメニュー作成部4
は、新たに入力される使用者の年齢や体重、身長といっ
た個人情報と上記データベースとから次の目標値を設定
するとともに、前回のトレーニングメニューにおけると
ころの総運動時間と、このトレーニングメニューに沿っ
たトレーニングによるところの累積運動時間との比較か
ら上記目標値の補正を行い、補正後の目標値に基づいて
新たなトレーニングメニューを作成する。
【0014】トレーニングメニュー通りに2カ月間トレ
ーニングした場合、総運動時間はどの程度になるかを1
日あたりの運動時間と週当たりの運動頻度の中央値と2
カ月当たりの週数との積算で求め、記憶部2に記憶され
た実際に運動を行った時間の累積値である累積運動時間
と上記総運動時間とを比較して、この比較結果に基づい
て次段階の目標運動時間の補正を行うのである。
【0015】たとえば総運動時間に対して累積運動時間
の方が50%以上少なく、トレーニングをさぼっている
とみなせる場合には、前回の目標値が高すぎたかトレー
ニングに対する意欲を失いかけていると判断することが
できることから、1日当たりの運動時間や週当たりの回
数が相当低めとなるようにして、トレーニングに取り組
んでいけるようにする。
【0016】トレーニングをさぼってはいないが、累積
運動時間が総運動時間の50〜100%とやや少ない場
合には、週当たりの運動頻度は足りているが1日当たり
の運動時間が少ないか、1日当たりの運動時間は足りて
いるが週当たりの運動頻度が少ないと判断されることか
ら、前者の場合は1日当たりの運動時間を少なくして週
当たりの運動頻度を多く、後者の場合は週当たりの運動
頻度を少なくして1日当たりの運動時間を多くするな
ど、トレーニングの好みや実状に合わせた設定に変更す
る。
【0017】累積運動時間が総運動時間以上であるが、
前回の身体データと今回の身体データとの比較において
体力が向上していない場合、トレーニング効果がまだ現
れていないと判断し、前回と同じ目標を設定して現状維
持とする。累積運動時間が総運動時間以上であり体力も
向上している場合、前回よりも1日当たりの運動時間あ
るいは週当たりの運動頻度を増やしてステップアップし
た目標を設定する。なお、1日当たりの運動時間が60
分、週当たりの運動頻度が7日のようにかなり多く、こ
れ以上の運動時間を設定してもこれに従ったトレーニン
グは無理である場合には、運動負荷値を高くする。
【0018】運動時間の比較に変えて、運動負荷量、た
とえば消費カロリーによって比較して、この比較結果に
基づいて次のトレーニングメニュー作成を行ってもよ
い。消費カロリーは、次の式より算出される値を1秒毎
に累積して求める。 消費カロリー(kcal)=W×1/0.232×0.239
×1/1000 なお、Wは運動負荷値、0.232は自転車エルゴメー
タの運動効率、0.239は1秒当たりの消費カロリー
(cal)、1/1000はcalとkcalの単位換算である。
【0019】初回のトレーニングメニュー作成にあたっ
ては、健康状態や体格が共に普通の人であれば、トレー
ニング1回あたりの消費カロリーが100kcal、太り気
味の人であれば120kcal、健康状態に不安がある人に
は50kcalといった値をセットして、この値に基づくト
レーニングメニューで使用者にたとえば2カ月間のトレ
ーニングを行わせるが、次段階のトレーニングメニュー
の作成時には、トレーニングメニュー通りにトレーニン
グした場合の総消費カロリーを1回当たりの消費カロリ
ーと週当たりの運動頻度の中央値と2カ月当たりの週数
との積算で求め、記憶部2に記憶された実際に運動を行
うことで消費された消費カロリーの累積値である累積消
費カロリーと上記総消費カロリーとを比較して、この比
較結果に基づいて次段階の目標消費カロリーの補正を行
うのである。
【0020】たとえば総消費カロリーに対して累積消費
カロリーの方が50%以上少なく、トレーニングをさぼ
っているとみなせる場合には、前回の目標値が高すぎた
かトレーニングに対する意欲を失いかけていると判断す
ることができることから、1回当たりの消費カロリーが
相当低めとなるようにして、徐々にトレーニングに取り
組んでいけるようにする。
【0021】トレーニングをさぼってはいないが、累積
消費カロリーが総消費カロリーの50〜100%とやや
少ない場合には、トレーニングの好みあるいは体力レベ
ルのために低い運動負荷でトレーニングをしているため
に目標消費カロリーに至らなかったと判断されることか
ら、目標消費カロリーを前回より5〜10kcal低く設定
して、トレーニングの好みあるいは体力レベルに合わせ
る。
【0022】累積消費カロリーが総消費カロリー以上で
あるが、前回の身体データと今回の身体データとの比較
において体力が向上していない場合、トレーニング効果
がまだ現れていないと判断し、前回と同じ目標を設定し
て現状維持とする。累積消費カロリーが総消費カロリー
以上であり体力も向上している場合、前回よりも1回当
たりの消費カロリーを5〜10kcal多く設定する。な
お、1回当たりの消費カロリーが300kcalのようにか
なり多く、これ以上の消費カロリーを設定してもこれに
従ったトレーニングは無理である場合には、目標運動時
間を長くする。
【0023】運動時間と運動負荷量(消費カロリー)の
両方について累積値を求め、この両方について夫々総運
動時間及び総運動負荷量と比較し、この比較結果に基づ
いて新たなトレーニングメニューの作成を行うようにし
てもよい。たとえば、最初のトレーニングメニュー作成
にあたっての入力部3から入力された個人データに基づ
き、使用者を以下の4つのいずれかに分類する。 A:体格、体力とも普通 B:太り気味 C:体力あり D:健康、体力に自信なし このA〜Dの分類を図3中のA〜Dに当てはめて、標準
的な目標時間と目標消費カロリーを設定し、このトレー
ニングメニューに基づいてトレーニングを使用者に行わ
せる。Aと判断された人は運動時間・消費カロリーが共
に中程度、Bと判断された人には脂肪燃焼しやすいと言
われている低負荷長時間運動、Cと判断された人は高強
度の運動を短時間で行う筋力アップ運動、Dと判断され
た人は強度も運動時間も低くて無理のない運動を設定す
ることになる。運動時間は短で10分以下、長で20分
以上、消費カロリーはたとえば小でトレーニング1回あ
たり50kcal以下、多で150kcal以上である。
【0024】上記トレーニングメニューに沿った2カ月
のトレーニングが終わり、次のトレーニングに移る時に
は、累積運動時間と総運動時間との比較及び累積消費カ
ロリーと総消費カロリーとの比較を行い、比較結果に応
じて次段階のトレーニングメニューを次の目標運動時間
と目標消費カロリーとに基づいて作成する。体格及び体
力が共に普通でAと判断された人が累積運動時間は足り
ていても累積消費カロリーが少ない場合には、目標運動
負荷が高すぎたと判断し、運動時間は現状維持で消費カ
ロリーは前回より低めに設定する。
【0025】太り気味なのでBと判断された人が累積消
費カロリーは足りているのに累積運動時間が少ない場
合、運動時間が足りないと減量効果が現れにくいので、
1日当たりの運動時間を長く、あるいは週当たりの運動
頻度を多く設定する。体力があってCと判断された人が
ルイ整運動時間は足りているのに累積消費カロリーが少
ない場合、目標運動負荷が高すぎたと判断し、運動時間
は前回と同じとするものの消費カロリーを前回より低め
に設定する。
【0026】健康に不安があってDと判断された人なの
に累積運動時間と累積消費カロリーが共に多い場合は、
実はこの人は体力があったのだと判断し、累積運動時間
及び累積消費カロリーに従い、図3に当てはめ直し、運
動時間と消費カロリーを設定する。自転車エルゴメータ
であるトレーニング装置の場合、そのペダル回転数に応
じた走行距離を算出する(たとえばペダル1回転で何m
進むか)ことができるとともに、走行距離は運動時間及
び運動負荷量の両方について相関の高い数値であること
から、この走行距離を用いるようにしてもよい。走行距
離を利用する場合、距離によって日本縦断を試みるとい
った運動時間や運動負荷量とは異なる面白みをもたせる
ことができるために、トレーニングに対する意欲を使用
者に維持させることに有効であり、この時、初回のトレ
ーニングメニュー作成時には、比較的健康な人ならばト
レーニング1回当たり7km、健康状態に不安がある人
には3kmといった標準的な目標走行距離を設定し、2
カ月間それに従ってトレーニングするように処方する。
【0027】そして、トレーニングメニュー通りに2カ
月間トレーニングした場合、総走行距離はどの程度にな
るかを1回あたりの走行距離と週当たりの運動頻度の中
央値と2カ月当たりの週数との積算で求め、記憶部2に
記憶された実際の累積走行距離と上記総走行距離とを比
較して、この比較結果に基づいて次段階の目標走行距離
の補正(設定)を行う。
【0028】たとえば総走行距離に対して累積走行距離
の方が50%以上少なく、トレーニングをさぼっている
とみなせる場合には、前回の目標値が高すぎたかトレー
ニングに対する意欲を失いかけていると判断することが
できることから、1日当たりの走行距離をたとえば2〜
3kmのように相当低めとなるようにして、徐々にトレ
ーニングに取り組んでいけるようにする。
【0029】トレーニングをさぼってはいないが、累積
走行距離が総走行距離の50〜100%とやや少ない場
合には、週当たりの運動頻度は足りているが1日当たり
の走行距離が少ないか、1日当たりの走行距離は足りて
いるが週当たりの運動頻度が少ないと判断されることか
ら、目標走行距離を前回よりも1kmほど低くし、トレ
ーニングの好みや実状に合わせた設定に変更する。
【0030】累積走行距離が総走行距離以上であるが、
前回の身体データと今回の身体データとの比較において
体力が向上していない場合、トレーニング効果がまだ現
れていないと判断し、前回と同じ目標を設定して現状維
持とする。累積走行距離が総走行距離以上であり体力も
向上している場合、前回よりも1km多い目標走行距離
を設定する。なお、30kmのようにかなり多く、これ
以上の走行距離を設定してもこれに従ったトレーニング
は無理である場合には、目標運動負荷量を上げるよう
に、つまりペダルの1回転で進む距離を長くする。
【0031】トレーニング装置が体力測定モードを備え
ているものでは、使用者の体力測定(最大酸素摂取量の
測定)を行い、測定結果に基づいてトレーニングメニュ
ーの作成を行うことができ、この場合、使用者の体力に
より適合したトレーニングメニューの作成を行うことが
できる。もっとも、この種の体力測定モードは前述のよ
うに簡易的な測定であり、正確なものではないことか
ら、新たなトレーニングメニューの作成に際して、体力
測定を行った結果、前回に比べて体力が向上していて
も、使用者の累積運動時間や累積消費カロリーが上記体
力向上に見合ったものではなく、十分なトレーニングが
なされていないことが確認された時には、体力測定結果
が誤っている可能性があると判断して、再度体力測定を
行い、再測定においても同様の結果が得られた時には、
使用者はトレーニング装置によるトレーニング以外の要
因で体力が向上したと考えて、測定結果で得られた体力
に応じたトレーニングメニューを作成する。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明においては、いった
ん作成されたトレーニングメニューに基づくトレーニン
グの運動時間や運動負荷量といった状況に応じて、次段
階のトレーニングメニューが作成されるために、次に作
成されるトレーニングメニューは使用者の体力や好みを
反映したものとすることができるものであり、安全で無
理がない上にトレーニングに対する意欲を失わせたりす
ることのないトレーニングを使用者に行わせることがで
きるものである。
【0033】また別の特徴とするところによれば、体力
測定モードによって測定した使用者の体力判定の精度を
知ることができるために、誤った体力測定結果に基づく
トレーニングを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例における動作を示すフローチャートで
ある。
【図2】同上のブロック回路図である。
【図3】同上の説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 トレーニング装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレーニング装置、殊
に入力された個人データに基づいてその個人に課する長
期トレーニングメニューを作成するトレーニングメニュ
ー作成機能を備えているトレーニング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トレーニング装置を用いてトレーニング
を行う場合、安全で且つ効果的なものとするために、運
動負荷値、1日当たりの運動時間、1週間当たりの運動
頻度等を使用者の体力に応じて設定したトレーニングメ
ニューを作成して、このトレーニングメニューに則って
トレーニングを行うことが好ましい。
【0003】この時、民間のフィットネスクラブ等の専
門のトレーナーがいるところでは、彼らが使用者の体力
やトレーニング目的等に応じてトレーニングメニューを
作成する上に、使用者の健康状態に応じてその日の運動
量の増減を行ったりするために、安心してトレーニング
を行うことができるが、近年、トレーニングメニューの
作成機能を備えたトレーニング装置が提供されており、
トレーニングメニューの作成をこのトレーニング装置に
依存することが多くなっている。特に、フィットネスク
ラブに通うには時間的に、あるいは金銭的に余裕がない
等の理由でこの種のトレーニング装置を購入してトレー
ニングを行う者が増加している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、トレー
ニングメニューは使用者の体力に応じて設定すべきもの
であり、このために使用者の体力の正確な測定が前提と
なっているわけであるが、体力測定モードを有している
トレーニング装置においても、その体力測定(最大酸素
摂取量の測定等)は間接法による簡易的なものが用いら
れており、このような体力測定モードがないものでは、
使用者の年齢や性別、身長、体重等のデータから標準的
な体力を求めて、この体力に応じたトレーニングメニュ
ーを作成しているに過ぎず、作成したトレーニングメニ
ューが使用者に適合したものとなっているかどうかにつ
いて、問題が多いのが現状である。また、使用者の体力
にたとえ適合していたとしても、作成されるトレーニン
グメニューにおける運動負荷値と運動時間との組み合わ
せが、使用者の好みにあっているとは限らない。
【0005】つまり、トレーニングメニューの作成機能
を備えたトレーニング装置を用いて作成されたトレーニ
ングメニューに則ったトレーニングを行う時、使用者の
体力や好みに合わず、このためにトレーニング装置の使
用によるトレーニングに嫌気がさしたり不満が生じたり
することが多いのが実状である。体力測定モードを有し
ているものにおいても、測定した体力が実際の体力に合
致しているかどうかの問題がある。
【0006】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは使用者のトレーニング
状況に応じた安全で無理がないトレーニングメニューを
処方するトレーニング装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、入力
された個人データに基づいてその個人に課する長期トレ
ーニングメニューを作成するトレーニングメニュー作成
部を備えたトレーニング装置において、作成されたトレ
ーニングメニューに基づくトレーニング実績における累
積運動時間を記憶する記憶手段を備えるとともに、作成
されたトレーニングメニューによる総運動時間と上記累
積運動時間とを比較する比較手段を備えて、または作成
されたトレーニングメニューに基づくトレーニング実績
における累積運動負荷量を記憶する記憶手段を備えると
ともに、作成されたトレーニングメニューによる総運動
負荷量と上記累積運動負荷量とを比較する比較手段を備
えて、あるいは作成されたトレーニングメニューに基づ
くトレーニング実績における累積運動時間及び累積運動
負荷量を記憶する記憶手段を備えるとともに、作成され
たトレーニングメニューによる総運動時間及び総運動負
荷量と上記累積運動時間及び累積運動負荷量とを比較す
る比較手段を備えて、上記トレーニングメニュー作成部
は比較手段による比較結果に基づいて次段階のトレーニ
ングメニューを作成するものであることに主たる特徴を
有しており、トレーニング量を走行距離に換算する換算
部を備えたトレーニング装置において、作成されたトレ
ーニングメニューに基づくトレーニング実績における累
積走行距離を記憶する記憶手段を備えるとともに、作成
されたトレーニングメニューによる総走行距離と上記累
積走行距離とを比較する比較手段を備えて上記トレー
ニングメニュー作成部は比較手段による比較結果に基づ
いて次段階のトレーニングメニューを作成するものであ
ることに他の特徴を有しており、さらに体力測定機能を
備えているトレーニング装置において、トレーニング実
績における累積運動時間または累積運動負荷量を記憶す
る記憶手段を備えるとともに、体力測定結果と、累積運
動時間または累積運動負荷量とを比較して体力測定の精
度を判別する判別部を備えていることに別の特徴を有し
ている。
【0008】
【作用】本発明の主たる特徴並びに他の特徴とするとこ
ろによれば、いったん作成されたトレーニングメニュー
に基づくトレーニングの実施状況に応じて、次段階のト
レーニングメニューが作成されるために、次に作成され
るトレーニングメニューは使用者の体力や好みを反映し
たものとすることができる。
【0009】また別の特徴とするところによれば、体力
測定モードによって測定した使用者の体力判定の精度を
知ることができる。
【0010】
【実施例】本発明を実施例に基づいて詳述すると、ここ
におけるトレーニング装置は、たとえば自転車エルゴメ
ータと称されている自転車型のもので、図2に示すよう
に、ペダルを回転させる運動に対する負荷を調節するこ
とができる負荷部1と、トレーニングを行ったことによ
る累積運動時間、あるいは累積運動負荷量、あるいは累
積走行距離を記憶する記憶部2と、使用者の個人識別情
報や病歴、年齢、性別、身長、体重といった個人データ
を入力するための入力部3と、トレーニングメニュー作
成部4と、作成されたトレーニングメニューに基づいて
上記負荷部1を制御する負荷制御部5と、使用者に対す
る情報表示のための出力部6とを備えたもので、上記記
憶部2は、メモリーカードの形態で構成されている。
お、トレーニングメニュー作成部4は、パソコン等を用
いた別機器として構成されていてもよく、この場合、デ
ータは上記メモリーカードで授受する。
【0011】このトレーニング装置によるトレーニング
は、トレーニングメニュー作成部4によって作成された
トレーニングメニューに基づいて行うことになるのであ
るが、このトレーニングメニューは次のようにして作成
される。すなわち、図1に示すように、最初のトレーニ
ングメニューは、入力部3から入力される個人情報に適
合する目標値(運動負荷値と運動時間)をデータベース
から引き出して、この目標値に基づいてたとえば2カ月
間にわたるトレーニングメニューを作成する。たとえば
比較的健康な人に対しては、標準的な運動負荷値の運動
を1日20分、週当たりの運動頻度を3〜5日とする。
健康状態に不安がある人に対しては、運動負荷値を下げ
たり、1日当たりの運動時間を10分程度としたり、週
に2〜3日とする。
【0012】このように作成されたトレーニングメニュ
ーは、上述のようにメモリーカードの形態となっている
上記記憶部2に記憶される。そして、トレーニングを行
う時には、記憶部2から呼び出されたトレーニングメニ
ューにおける上記運動負荷値や1日当たりの運動時間等
が負荷制御部5にセットされ、負荷部1はトレーニング
メニューに沿った運動負荷を使用者に対して与えるとと
もに、所定の運動時間が経過すれば、その旨が使用者に
報知される。こうしてトレーニングを行えば、実際にト
レーニングを行った時間が記憶部2に記憶されるととも
に、この運動時間は、トレーニングを行うたびに加算さ
れていく。
【0013】最初のトレーニングメニューに沿ったトレ
ーニングが完了した時には、次のトレーニングメニュー
がトレーニングメニュー作成部4によって作成されるわ
けであるが、この時、トレーニングメニュー作成部4
は、新たに入力される使用者の年齢や体重、身長といっ
た個人情報と上記データベースとから次の目標値を設定
するとともに、前回のトレーニングメニューにおけると
ころの総運動時間と、このトレーニングメニューに沿っ
たトレーニングによるところの累積運動時間との比較か
ら上記目標値の補正を行い、補正後の目標値に基づいて
新たなトレーニングメニューを作成する。
【0014】トレーニングメニュー通りに2カ月間トレ
ーニングした場合、総運動時間はどの程度になるかを1
日あたりの運動時間と週当たりの運動頻度の中央値(
〜5日であった場合、4)と2カ月当たりの週数との積
算で求め、記憶部2に記憶された実際に運動を行った時
間の累積値である累積運動時間と上記総運動時間とを比
較して、この比較結果に基づいて次段階の目標運動時間
の補正を行うのである。
【0015】たとえば総運動時間に対して累積運動時間
の方が50%以上少なく、トレーニングをさぼっている
とみなせる場合には、前回の目標値が高すぎたかトレー
ニングに対する意欲を失いかけていると判断することが
できることから、1日当たりの運動時間や週当たりの回
数が相当低めとなるようにして、トレーニングに取り組
んでいけるようにする。
【0016】トレーニングをさぼってはいないが、累積
運動時間が総運動時間の50〜100%とやや少ない場
合には、週当たりの運動頻度は足りているが1日当たり
の運動時間が少ないか、1日当たりの運動時間は足りて
いるが週当たりの運動頻度が少ないと判断されることか
ら、前者の場合は1日当たりの運動時間を少なくして週
当たりの運動頻度を多く、後者の場合は週当たりの運動
頻度を少なくして1日当たりの運動時間を多くするな
ど、トレーニングの好みや実状に合わせた設定に変更す
る。
【0017】累積運動時間が総運動時間以上であるが、
前回の身体データと今回の身体データとの比較において
体力が向上していない場合、トレーニング効果がまだ現
れていないと判断し、前回と同じ目標を設定して現状維
持とする。累積運動時間が総運動時間以上であり体力も
向上している場合、前回よりも1日当たりの運動時間あ
るいは週当たりの運動頻度を増やしてステップアップし
た目標を設定する。なお、1日当たりの運動時間が60
分、週当たりの運動頻度が7日のようにかなり多く、こ
れ以上の運動時間を設定してもこれに従ったトレーニン
グは無理である場合には、運動負荷値を高くする。
【0018】運動時間の比較に変えて、運動負荷量、た
とえば消費カロリーによって比較して、この比較結果に
基づいて次のトレーニングメニュー作成を行ってもよ
い。消費カロリーは、次の式より算出される値を1秒毎
に累積して求める。 消費カロリー(kcal)=W×1/0.232×0.239
×1/1000 なお、Wは運動負荷値、0.232は自転車エルゴメー
タの運動効率、0.239は1秒当たりの消費カロリー
(cal)、1/1000はcalとkcalの単位換算である。
【0019】初回のトレーニングメニュー作成にあたっ
ては、健康状態や体格が共に普通の人であれば、トレー
ニング1回あたりの消費カロリーが100kcal、太り気
味の人であれば120kcal、健康状態に不安がある人に
は50kcalといった値をセットして、この値に基づくト
レーニングメニューで使用者にたとえば2カ月間のトレ
ーニングを行わせるが、次段階のトレーニングメニュー
の作成時には、トレーニングメニュー通りにトレーニン
グした場合の総消費カロリーを1回当たりの消費カロリ
ーと週当たりの運動頻度の中央値と2カ月当たりの週数
との積算で求め、記憶部2に記憶された実際に運動を行
うことで消費された消費カロリーの累積値である累積消
費カロリーと上記総消費カロリーとを比較して、この比
較結果に基づいて次段階の目標消費カロリーの補正を行
うのである。
【0020】たとえば総消費カロリーに対して累積消費
カロリーの方が50%以上少なく、トレーニングをさぼ
っているとみなせる場合には、前回の目標値が高すぎた
かトレーニングに対する意欲を失いかけていると判断す
ることができることから、1回当たりの消費カロリーが
相当低めとなるようにして、徐々にトレーニングに取り
組んでいけるようにする。
【0021】トレーニングをさぼってはいないが、累積
消費カロリーが総消費カロリーの50〜100%とやや
少ない場合には、トレーニングの好みあるいは体力レベ
ルのために低い運動負荷でトレーニングをしているため
に目標消費カロリーに至らなかったと判断されることか
ら、目標消費カロリーを前回より5〜10kcal低く設定
して、トレーニングの好みあるいは体力レベルに合わせ
る。
【0022】累積消費カロリーが総消費カロリー以上で
あるが、前回の身体データと今回の身体データとの比較
において体力が向上していない場合、トレーニング効果
がまだ現れていないと判断し、前回と同じ目標を設定し
て現状維持とする。累積消費カロリーが総消費カロリー
以上であり体力も向上している場合、前回よりも1回当
たりの消費カロリーを5〜10kcal多く設定する。な
お、1回当たりの消費カロリーが300kcalのようにか
なり多く、これ以上の消費カロリーを設定してもこれに
従ったトレーニングは無理である場合には、目標運動時
間を長くする。
【0023】運動時間と運動負荷量(消費カロリー)の
両方について累積値を求め、この両方について夫々総運
動時間及び総運動負荷量と比較し、この比較結果に基づ
いて新たなトレーニングメニューの作成を行うようにし
てもよい。たとえば、最初のトレーニングメニュー作成
にあたっての入力部3から入力された個人データに基づ
き、使用者を以下の4つのいずれかに分類する。 A:体格、体力とも普通 B:太り気味 C:体力あり D:健康、体力に自信なし このA〜Dの分類を図3中のA〜Dに当てはめて、標準
的な目標時間と目標消費カロリーを設定し、このトレー
ニングメニューに基づいてトレーニングを使用者に行わ
せる。Aと判断された人は運動時間・消費カロリーが共
に中程度、Bと判断された人には脂肪燃焼しやすいと言
われている低負荷長時間運動、Cと判断された人は高強
度の運動を短時間で行う筋力アップ運動、Dと判断され
た人は強度も運動時間も低くて無理のない運動を設定す
ることになる。運動時間は短で10分以下、長で20分
以上、消費カロリーはたとえば小でトレーニング1回あ
たり50kcal以下、多で150kcal以上である。
【0024】上記トレーニングメニューに沿った2カ月
のトレーニングが終わり、次のトレーニングに移る時に
は、累積運動時間と総運動時間との比較及び累積消費カ
ロリーと総消費カロリーとの比較を行い、比較結果に応
じて次段階のトレーニングメニューを次の目標運動時間
と目標消費カロリーとに基づいて作成する。体格及び体
力が共に普通でAと判断された人が累積運動時間は足り
ていても累積消費カロリーが少ない場合には、目標運動
負荷が高すぎたと判断し、運動時間は現状維持で消費カ
ロリーは前回より低めに設定する。
【0025】太り気味なのでBと判断された人が累積消
費カロリーは足りているのに累積運動時間が少ない場
合、運動時間が足りないと減量効果が現れにくいので、
総運動時間時間は減らすことなく運動に取り組みやすく
なるように、1日当たりの運動時間を長く、あるいは週
当たりの運動頻度を多く設定する。体力があってCと判
断された人が累積運動時間は足りているのに累積消費カ
ロリーが少ない場合、目標運動負荷が高すぎたと判断
し、運動時間は前回と同じとするものの消費カロリーを
前回より低めに設定する。
【0026】健康に不安があってDと判断された人なの
に累積運動時間と累積消費カロリーが共に多い場合は、
実はこの人は体力があったのだと判断し、累積運動時間
及び累積消費カロリーに従い、図3に当てはめ直し、運
動時間と消費カロリーを設定する。自転車エルゴメータ
であるトレーニング装置のように、運動量(ペダルの総
回転数)を走行距離に換算して表示する機能を有するも
のである場合、この走行距離を用いるようにしてもよ
い。運動時間の関数、あるいは運動時間及び運動負荷量
の関数でもある走行距離を利用する場合、距離によって
日本縦断を試みるといった運動時間や運動負荷量(消費
カロリー)とは異なる面白みをもたせることができるた
めに、トレーニングに対する意欲を使用者に維持させる
ことに有効であり、この時、初回のトレーニングメニュ
ー作成時には、比較的健康な人ならばトレーニング1回
当たり7km、健康状態に不安がある人には3kmとい
った標準的な目標走行距離を設定し、2カ月間それに従
ってトレーニングするように処方する。
【0027】そして、トレーニングメニュー通りに2カ
月間トレーニングした場合、総走行距離はどの程度にな
るかを1回あたりの走行距離と週当たりの運動頻度の中
央値と2カ月当たりの週数との積算で求め、記憶部2に
記憶された実際の累積走行距離と上記総走行距離とを比
較して、この比較結果に基づいて次段階の目標走行距離
の補正(設定)を行う。
【0028】たとえば総走行距離に対して累積走行距離
の方が50%以上少なく、トレーニングをさぼっている
とみなせる場合には、前回の目標値が高すぎたかトレー
ニングに対する意欲を失いかけていると判断することが
できることから、1日当たりの走行距離をたとえば2〜
3kmのように相当低めとなるようにして、徐々にトレ
ーニングに取り組んでいけるようにする。
【0029】トレーニングをさぼってはいないが、累積
走行距離が総走行距離の50〜100%とやや少ない場
合には、週当たりの運動頻度は足りているが1日当たり
の走行距離が少ないか、1日当たりの走行距離は足りて
いるが週当たりの運動頻度が少ないと判断されることか
ら、目標走行距離を前回よりも1kmほど低くし、トレ
ーニングの好みや実状に合わせた設定に変更する。
【0030】累積走行距離が総走行距離以上であるが、
前回の身体データと今回の身体データとの比較において
体力が向上していない場合、トレーニング効果がまだ現
れていないと判断し、前回と同じ目標を設定して現状維
持とする。累積走行距離が総走行距離以上であり体力も
向上している場合、前回よりも1km多い目標走行距離
を設定する。なお、30kmのようにかなり多く、これ
以上の走行距離を設定してもこれに従ったトレーニング
は無理である場合には、目標運動負荷量を上げるように
する
【0031】トレーニング装置が体力測定モードを備え
ているものでは、使用者の体力測定(最大酸素摂取量の
測定)を行い、測定結果に基づいてトレーニングメニュ
ーの作成を行うことができ、この場合、使用者の体力に
より適合したトレーニングメニューの作成を行うことが
できる。もっとも、この種の体力測定モードは前述のよ
うに簡易的な測定であり、正確なものではないことか
ら、新たなトレーニングメニューの作成に際して、体力
測定を行った結果、前回に比べて体力が向上していて
も、使用者の累積運動時間や累積消費カロリーが上記体
力向上に見合ったものではなく、十分なトレーニングが
なされていないことが確認された時には、体力測定結果
が誤っている可能性があると判断して、再度体力測定を
行い、再測定においても同様の結果が得られた時には、
使用者はトレーニング装置によるトレーニング以外の要
因で体力が向上したと考えて、測定結果で得られた体力
に応じたトレーニングメニューを作成する。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明においては、いった
ん作成されたトレーニングメニューに基づくトレーニン
グの運動時間や運動負荷量や走行距離といった状況に応
じて、次段階のトレーニングメニューが作成されるため
に、次に作成されるトレーニングメニューは使用者の体
力や好みを反映したものとすることができるものであ
り、安全で無理がない上にトレーニングに対する意欲を
失わせたりすることのないトレーニングを使用者に行わ
せることができるものである。
【0033】また別の特徴とするところによれば、体力
測定モードによって測定した使用者の体力判定の精度を
知ることができるために、誤った体力測定結果に基づく
トレーニングを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例における動作を示すフローチャートで
ある。
【図2】同上のブロック回路図である。
【図3】同上の説明図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された個人データに基づいてその個
    人に課する長期トレーニングメニューを作成するトレー
    ニングメニュー作成部を備えたトレーニング装置におい
    て、作成されたトレーニングメニューに基づくトレーニ
    ング実績における累積運動時間を記憶する記憶手段を備
    えるとともに、作成されたトレーニングメニューによる
    総運動時間と上記累積運動時間とを比較する比較手段を
    備えており、上記トレーニングメニュー作成部は比較手
    段による比較結果に基づいて次段階のトレーニングメニ
    ューを作成するものであることを特徴とするトレーニン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 入力された個人データに基づいてその個
    人に課する長期トレーニングメニューを作成するトレー
    ニングメニュー作成部を備えたトレーニング装置におい
    て、作成されたトレーニングメニューに基づくトレーニ
    ング実績における累積運動負荷量を記憶する記憶手段を
    備えるとともに、作成されたトレーニングメニューによ
    る総運動負荷量と上記累積運動負荷量とを比較する比較
    手段を備えており、上記トレーニングメニュー作成部は
    比較手段による比較結果に基づいて次段階のトレーニン
    グメニューを作成するものであることを特徴とするトレ
    ーニング装置。
  3. 【請求項3】 入力された個人データに基づいてその個
    人に課する長期トレーニングメニューを作成するトレー
    ニングメニュー作成部を備えたトレーニング装置におい
    て、作成されたトレーニングメニューに基づくトレーニ
    ング実績における累積運動時間及び累積運動負荷量を記
    憶する記憶手段を備えるとともに、作成されたトレーニ
    ングメニューによる総運動時間及び総運動負荷量と上記
    累積運動時間及び累積運動負荷量とを比較する比較手段
    を備えており、上記トレーニングメニュー作成部は比較
    手段による比較結果に基づいて次段階のトレーニングメ
    ニューを作成するものであることを特徴とするトレーニ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 入力された個人データに基づいてその個
    人に課する長期トレーニングメニューを作成するトレー
    ニングメニュー作成部を備えた自転車型のトレーニング
    装置において、作成されたトレーニングメニューに基づ
    くトレーニング実績における累積走行距離を記憶する記
    憶手段を備えるとともに、作成されたトレーニングメニ
    ューによる総走行距離と上記累積走行距離とを比較する
    比較手段を備えており、上記トレーニングメニュー作成
    部は比較手段による比較結果に基づいて次段階のトレー
    ニングメニューを作成するものであることを特徴とする
    トレーニング装置。
  5. 【請求項5】 体力測定機能を備えているトレーニング
    装置において、トレーニング実績における累積運動時間
    または累積運動負荷量を記憶する記憶手段を備えるとと
    もに、体力測定結果と、累積運動時間または累積運動負
    荷量とを比較して体力測定の精度を判別する判別部を備
    えていることを特徴とするトレーニング装置。
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