JPH0851970A - タバコ消火機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】タバコ吸い殻の火を早く確実に消火し、安全
で、無公害にして、ゴミとしての処理を合理的に行い、
集塵装置の活用で、省力化をする。 【構成】火消しローラー２組と、砕きローラー１組を低
速廻転でそれぞれ内廻りに減速したモーターに依り、伝
導装置を駆使して廻転させ、始動及び停止は、近接スイ
ッチに依り行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、低速廻転される火消し
ローラー及び、砕きローラーに依り、火の消えてないタ
バコ吸い殻を強制的に火消しを行い、小さく砕いてタバ
コ吸い殼の早期の火消しと、合理的にゴミとして処理が
出来るためのタバコ消火機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の火の消えてないタバコ吸い殻は、
灰皿と云われる器に入れて、手で火を消すものや、灰皿
の底に水を入れておいて、その水で火を消すもの、又は
大きな灰皿に小石を入れておいて、その小石の中に吸い
殻をすてるもの、或は灰皿の蓋か自由に開閉して、吸い
殼を捨てると自動的に蓋が閉じる様なものなどがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の、タバコ吸い殼
の処理方法であると、手で消すことは、熱くて確実に消
火することは出来ないし、水の中に入れて消火させるこ
とは、タバコの成分等や灰のために、水が濁り処理する
のに非常に困り、公害にもなっている。又、小石を入れ
た灰皿でも蓋の開閉型でも、不完全なもので、火はなか
なか消えないで煙をだしつずけ、空気を汚染する。今ま
でタバコは、吸っている時にでる煙で空気が汚染される
ばかりでなく、吸った後でも火がなかなか消せないで、
余分の汚染ともなる。又、水で消した後は、臭気がひど
いと云う問題点等が数多くあるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、タバコ吸い殻の火は、強制的に短時間に消火して
猶、ゴミとしての処理が合理的に出来ることと、多量に
タバコ吸い殼を捨てる様な所では、集中廃棄が可能のた
め、小さく砕く必要もある。本発明のタバコ消化機は、
火消しローラーと砕きローラーを低速で廻転させ、強制
的に早く確実に消火して、灰皿としての役目の箱に落し
てゴミとして廃棄する。 又、状況に応じて小さく砕
き、軽くして、集塵装置を活用して遠い場所に集中させ
て処理することも解決策である。

【０００５】火消しローラーは、完全を期するために２
ヶ所に設置して、それぞれ１対として、吸い殻の火を落
さないため、バネに依り、ローラーとローラーとが密着
する様にしておく。火消しローラーがそれぞれ内廻りに
低速で廻転して吸い殼を引込みなから圧延が始まると、
タバコ吸い殻を圧延出来る隙間になる仕組とする。火消
しロ−ラーに必要な隙間の巾は、それ以上開かないよう
な仕組として、ある程度強制的に圧延し、火を消しなが
ら吸い殻を下に落す。砕きローラーは、１対のうち、片
方だけ切刃を持ったものにして、片方には、切刃とすり
合う切り溝を設けて、互いに内廻りに廻転させてタバコ
吸い殼を小さく砕く様にする。そして、完全に消火して
砕けたタバコ吸い殻を引出しの箱に取納したり、集塵装
置のダクトの中へ落すものとする。

【０００６】

【作用】タバコの吸い殻を投入口から火のついた方を先
にして入れると、パイプ状の通り口をへて、１対である
火消しローラーＡ，火消しローラーＢが密着している中
央に落ちる。そして、近接スイッチかＯＮをすると、減
速付のモーターが低速で廻転を開始する。すると、カッ
プリングをへてシャフトＣに廻転が伝わり、片方のギヤ
を廻す。ギヤは２個が１対でかみ合い、共に内廻りの方
向に廻る。そして、同じシャフトＣに固定されているス
プロケットＣよりスプロケットＢ，スプロケットＡ及
び、一方のギヤが固定されているシャフトＤに固定して
いるスプロケットＣより、スプロケットＢ，スプロケッ
トＡがそれぞれ順次に連結されて、全部の各ローラーが
同時に同調して内廻りに回転する。すると、タバコ吸い
殻を、引き込みながら圧延する１対の火消しローラー
Ａ，火消しローラーＢから１対の火消しローラーＣ，火
消しローラーＤより小さく砕く１対の火消しローラー
Ａ，砕きローラーＢにより、火が消され、タバコの吸い
殼の葉の部分を小さく砕き、タバコのフィルターもつぶ
され、下に落ちてゆく。

【０００７】

【実施例】実施例を図面を参照して説明すると、図１，
図５，図６に於て、投入口（３３）は耐火性の材料で、
円形で、タバコ吸い殼（Ｉ）が入り易い様にテーパー状
のもので、下部にタバコ吸い殻（Ｉ）の太さよりやや大
き目の穴のパイプ状のものとして、本体上（２６）に接
着剤により固定する。火消しローラーＡ（１）は、ツバ
付の円形で廻転するシャフトＡ（７）の定位置に固定す
る。外周は、タバコ吸い殻（Ｉ）が引き込まれ易い様に
ローレット掛けを施しておく。火消しローラーＢ（２）
は、ツバなしの円形で、シャフトＡ（７）の定位置に固
定する。 外周は、やはり、ローレット掛けを施してあ
る。火消しローラーＣ（３）も、火消しローラ−Ａ
（１）と同じ要領でシャフトＢ（８）の定位置に固定さ
れる。 しかし、ツバなしでローレット掛けもしない。
火消しローラーＤ（４）も火消しローラーＢ（２）と同
じ要領でシャフトＢ（８）の定位置に固定する。 しか
し、ツバ付で外周はローレット掛けをしない。材料は何
れも鉄製のものとする。

【０００８】砕きローラーＡ（５）は、図１，図７に示
す様に、外周が４つの凸部が加工される。 凸部は、砕
きローラーＢ（６）とすり合うため、焼入れをする。砕
きローラーＢ（６）は外周の両側が凸部で、中央３つが
鋭角の切刃として、砕きローラーＡ（５）とすり合って
タバコ吸い殼を砕くため、やはり、切刃部を焼入れす
る。砕きローラーＡ（５）は、シャフトＣ（９）の定位
置に、砕きローラーＢ（６）はシャフトＤ（１０）の定
位置に固定する。 それぞれ材料は焼入銅とする。

【０００９】軸受Ａ（１１）は、図４，図５，図６，図
７に示す様に４個でシャフトＡ（７），シャフトＢ
（８）が入り廻転するもので、火消しローラーＡ
（１），火消しローラーＣ（３）がブラケットＡ（２
２），ブラケットＢ（２３）に明けられた長穴（２５）
の中で左右に可動させるために、ツバ部でない丸部の両
側か平削りされる。軸受Ｂ（１２）は８個で、火消しロ
ーラーＢ（２），火消しローラーＤ（４），砕きローラ
ーＡ（５），砕きローラーＢ（６）が固定されているシ
ャフトＡ（７），シャフトＢ（８），シャフトＣ
（９），シャフトＤ（１０）が廻転するもので、ブラケ
ットＡ（２２），ブラケットＢ（２３）の丸穴に固定さ
れる。材料はそれぞれ無給油材を使用して給油しないで
も摩擦がなく廻転出来るものとする。

【００１０】バネ受け（１３）は、図５，図６で示す様
に４個で４個のバネ（１４）を保持するもので、軸受Ａ
（１１）に固定する。バネ（１４）は、火消しローラー
Ａ（１），火消しローラーＣ（３）を密着させるために
使用するもので、バネ受け（１３）に取付けられ、それ
ぞれの軸受Ａ（１１）を中央寄りに押しつけるため圧縮
型で約１ｋｇ〜２ｋｇのバネ力のもので４個使用する。

【００１１】伝導装置は、図１，図３，図５，図６，図
７に示す様に全部が同調して内廻りに廻転する仕組とす
る。２個のスプロケットＡ（１５）はシャフトＡ（７）
のブラケットＢ（２３）側の先端にスプロケットＢ（１
６）よりチェーン（１８）を介して取付けられる。スプ
ロケットＢ（１６）は、やはり、２個で、スプロケット
Ａ（１５）と同じ要領でシャフトＢ（８）にスプロケッ
トＣ（１７）からチェーン（１８）を介して取付けられ
る。スプロケットＢ（１６）は、上下のスプロケットに
伝導するため、歯部が２列となっている。 又、２個の
スプロケットＣ（１７）は、やはり、スプロケットＡ
（１５）と同じ要領でシャフトＣ（９）とシャフトＤ
（１０）にスプロケットＢ（１６）とチェーン（１８）
を介して取付ける。ギヤ（１９）は２個が１対で、片方
がシャフトＣ（９）の定位置に取付けられ、片方かシャ
フトＤ（１０）の定位置に取付けられ、お互いにかみ合
う。 何れも鉄製とする。

【００１２】ブラケットＡ（２２）とブラケットＢ（２
３）は、図１，図３，図４，図５，図６，図７で示す様
に１対であって、片側の上と中に軸受Ａ（１１）が、左
右に可動出来る長穴（２５）か各２個と、軸受Ｂ（１
２）が固定される丸穴が各４個ずつ明けられていて、中
間プレート（２８）に下部をもってネジ止めで取付け
る。側板（２４）は両側に、やはり、中間プレート（２
８）に下部をもってネジ止めされ、上部は本体上（２
６）の上部内面に当り、お互いに補強となる様な形状と
する。 又、バネ（１４）の受けもかねている。 材料
は鉄板とする。火消しローラーＡ（１）と火消しローラ
ーＣ（３）が右に可動して圧延する隙間は、長穴（２
５）の右端へ軸受Ａ（１１）の右端が当ってストップし
て決まる。

【００１３】本体上（２６）は、図１，図２に示す様
に、カバーと外装をかねたもので、中間プレート（２
８）に下部の穴でネジ止めされる。本体下（２７）は、
やはり、カバーと外装をかねたもので、中間プレート
（２８）に上部の穴をもってネジ止めされ、下部は取付
け用の取付金具が両側に固定される。 材料は共に耐火
性のものとする。上シュート（２９）と下シュート（３
０）は、図１に示す様に、タバコ吸い殼（Ｉ）が急速に
落下しない様に、約４５度の勾配として互い違いに中間
プレート（２８）に取付ける。引出し（３１）は、タパ
コ吸い殻（Ｉ）の収納箱で、本体下（２７）の中にあっ
て、レール（３２）の上を取手をもって滑らせながら、
外へ引き出す構造にしてある。 材料は、それぞれ耐火
性のものとする。

【００１４】近接スイッチ（３４）は、図１，図２，図
５，図８に示す様に、タバコ吸い殻（Ｉ）が投入口（３
３）から落ちて、火消しローラーＡ（１）と火消しロー
ラーＢ（２）の中央に乗ると、スイッチは入となり、モ
ーター（２１）が廻転する。時間はタバコ吸い殻（Ｉ）
が引出し（３１）まで落ちる時間よりやや遅めに切れる
タイマーとしておき、タイマーにより、スイッチか切り
となり、ローター（２１）は停止する。

【００１５】モーター（２１）は、図２，図７に示す様
に、中間プレート（２８）に取付金具によりネジ止めさ
れる。モーター（２１）は、減速機構が組込まれた電動
式で１分間に約３廻転から約６廻転ぐらいの廻転数とす
る。カップリング（２０）は、モーター（２１）の出力
軸より、シャフトＣ（９）に連結され全部を廻転させる
ものである。

【００１６】又、本タバコ消火機（Ｅ）は、図１０に示
す様に、別の置台（Ｇ）の上に設置してもよく、図１１
に示す様に、本体下（２７）や、引出し（３１）等を外
して集塵装置ダクト（Ｈ）上に並べて、本体下を外した
タバコ消火機（Ｆ）として、中間プレ−ト（２８）を利
用して取付ける事も出来るものである。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記される様な効果を奏する。 １、タバコ吸い殻の火が早く消えて煙のでる時間が少な
く公害とならない。 ２、タバコ吸い殻をゴミとして処理するのに合理的であ
る。 ３、水を使用しないので、悪臭を発生しない。 ４、安全である。 ５、待合室、又は、パチンコ店の様に多く灰皿を必要と
する所（主にパチンコ店）では、タバコ吸い殻を回収す
る専従者が常時２〜３人必要で費用がかさむため、本発
明のタバコ消火機を集塵装置に取付けて、集中的に回収
が可能となり、この問題を解決出来たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】タバコ消火機の図２のＸ−Ｘ断面図

【図２】タバコ消火機の右側面図で上部を破断した図で
ある。

【図３】タバコ消火機の図２のＹ−Ｙ矢視図

【図４】タバコ消火機の図２のＺ−Ｚ矢視図

【図５】タバコ消火機の図１のＷ−Ｗ矢視図

【図６】タバコ消火機の図１のＶ−Ｖ矢視図

【図７】タバコ消火機の図１のＵ−Ｕ矢視図

【図８】火消しローラーＡと火消しローラーＢにタバコ
吸い殻が乗ったところの図

【図９】タバコ吸い殼が引込まれて圧延されて下に落ち
てゆく図

【図１０】タバコ消火機を置台に設置した図

【図１１】本体下を外したタバコ消火機を集塵装置ダク
トに並べて取付けた図

【符号の説明】

１ 火消しローラーＡ ２ 火消しローラーＢ ３ 火消しローラーＣ ４ 火消しローラーＤ ５ 砕きローラーＡ ６ 砕きローラーＢ ７ シャフトＡ ８ シャフトＢ ９ シャフトＣ １０ シャフトＤ １１ 軸受Ａ １２ 軸受Ｂ １３ バネ受け １４ バネ １５ スプロケットＡ １６ スプロケットＢ １７ スプロケットＣ １８ チェーン １９ ギヤ ２０ カップリング ２１ モーター ２２ ブラケットＡ ２３ ブラケットＢ ２４ 側板 ２５ 長穴 ２６ 本体上 ２７ 本体下 ２８ 中間プレート ２９ 上シュート ３０ 下シュート ３１ 引出し ３２ レール ３３ 投入口 ３４ 近接スイッチ Ｅ タバコ消火機 Ｆ 本体下を外したタバコ消火機 Ｇ 置台 Ｈ 収塵装置ダクト Ｉ タバコ吸い殼

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対称形である１対のブラケットＡ（２２）
   と、ブラケットＢ（２３）に、片側の上と中に、４個の
   軸受Ａ（１１）が、４個のバネ（１４）により可動する
   ための２個の長穴（２５）と、８個の軸受Ｂ（１２）が
   固定される丸穴が、片側の下と片側の上，中，下に４個
   それぞれに明けられ、上から順次に、軸受Ａ（１１），
   軸受Ｂ（１２），シャフトＡ（７）各２個に取付けられ
   る異形で１対の火消しローラーＡ（１）と火消しローラ
   ーＢ（２）及び、軸受Ａ（１１），軸受Ｂ（１２），シ
   ャフトＢ（８）各２個に取付けられる、異形で１対の火
   消しローラーＣ（３），火消しローラーＤ（４）と、軸
   受Ｂ（１２）４個に、シャフトＣ（９），砕きローラー
   Ａ（５）と、シャフトＤ（１０），砕きローラーＢ
   （６）を１対として、それぞれを連結し、同一駆動で同
   調に、低速で、内廻りにモーター（２１）により廻転さ
   せる構成から成るタバコ消火機（Ｅ）。