JPH0851636A - カラーネガティブ走査及び原シーンのカラーへの変換 - Google Patents

カラーネガティブ走査及び原シーンのカラーへの変換

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JPH0851636A
JPH0851636A JP7046095A JP4609595A JPH0851636A JP H0851636 A JPH0851636 A JP H0851636A JP 7046095 A JP7046095 A JP 7046095A JP 4609595 A JP4609595 A JP 4609595A JP H0851636 A JPH0851636 A JP H0851636A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像信号が、シーンのグレイ調子のために写真
をとられたシーンの輝度に直線的に関連されるような方
法でカラーネガ画をディジタル化し、かつ前記信号を補
正する方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、カラーディスプレイユニット39
上でシーン31の真のカラーの再現をカラー補正像信号
に基づいて得ることを可能にする。補正を決定するため
に、シーン31の中間色の輝度とスキャンシステムによ
って感知された濃度間の関係を各カラー成分のそれぞれ
に対して示す特性システム曲線の使用がなされる。前記
システム曲線を作成するための幾つかの方法が記載され
ている。さらに、 カラー変換によるカラー補正像信号を
得る方法及び変換を決定するための方法が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像キャリヤー上のカラ
ーネガ画をディジタル化し、かつ写真をとられたシーン
のスペクトル強度に像信号を比例させるために像信号を
変換する方法及び装置に関する。前記方法は、電子カラ
ースキャナ及びプリプレスシステムに使用することを意
図されている。
【0002】
【従来の技術】シーンの像に従った再現を形成すること
は、従来の写真技術では公知であり、それによってポジ
プリントを得る。ポジプリントに基づいて、ディスプレ
イ装置上又は再生上の像を発生するのに適しているディ
ジタルカラー値が発生され得る。プリント上のカラー像
のための前記ディジタルカラー値は、(a) カラー像を多
数のカラー成分に分解するステップと、(b) カラースキ
ャナによってあらゆるカラー成分を電気カラー値に変換
するステップと、(c) プリントの真のカラーの再生を得
るための変換によって電気カラー値をディジタルカラー
値に変換するステップと、及び(d) 選択された再生処理
に適している像キャリヤー上にディジタルカラー値を記
録するステップとによって得られる。
【0003】ディジタイザは、ディジタル化によって光
学像を、各々の個々の信号にキャリヤーの非常に限定さ
れた部分(ピクセル)の光学濃度の指示を与える電気信
号に変換することで公知である。カラー像に関しては、
カラー像が分析されているカラー成分を規定している異
なるスペクトル濃度が識別される。本書における表現
“ディジタル化”は、光学像の電気ディジタル像信号へ
の変換に関する。結果として、電子形式の像データは、
例えば、後述される方法で発生される。
【0004】カラー像は、例えば白光を放出するいかな
る発光素子にも露光される。放出された光の反射又は透
過から得られたそのように発生された光学像は、恐らく
それをカラーフィルタを通して、光像のピクセル強度を
例えば試料採取されたアナログ電気信号に変換する感光
性部材にピクセル毎に振り向けられた後に与えられ、か
つ恐らく増幅後、アナログ電気信号に基づいてディジタ
ル電気像信号を発生するADC(アナログ/ディジタル
変換器)に与えられる。前記像信号は、与えられた光像
を表している。ディジタル形式の前記像信号は、いかな
る伝送手段でも、例えば電気ケーブル又は光ケーブルに
よって像信号を揮発性記憶手段(ランダムアクセスメモ
リ)又は固定(ディスク)記憶手段に記憶するために配
置された装置に転写されることに適している。この像信
号は、後ほど検索され、電子形式の像を像キャリヤー上
の光学濃度変化に変換し、それによってそれを再び可視
的知覚のために使用可能にする像記録又は再生システム
を制御するために使用される。
【0005】電気カラー値は、多数の同様な信号と共に
像の表現を構成するアナログ又はディジタル電気信号の
各々である。前記同様な信号は、アナログビデオ用途
(それに代わるべきものとしてディジタルであってもよ
い)の同軸ケーブルのような電気導体上に連続して印加
され、時間的に均一に離隔され、連続的に変化するかも
しれない。像信号が一般に印加される瞬間は、前記像信
号が対応しているキャリヤー上のピクセルの位置を決定
する。多くの場合では、前記像信号の電圧振幅は、キャ
リヤー上の対応する位置での光学濃度に比例する。
【0006】像信号は、メモリユニットにディジタル形
式で記憶される。ディジタル形式の像信号に関しては、
一般に、その各々が0状態及び1状態を表している八つ
の記憶素子が使用されるので、256の別々の値があら
ゆるディジタル像信号に割当てられる。特定の用途に関
しては、特に、ディジタル化されるための像のダイナミ
ックレンジ又は光学濃度範囲がはっきりしないならば、
像信号当たり12ビット又は13ビットを使用すること
に有利であり、それによって別々の値の数を4096及
び8192までそれぞれを増加する。これらの別々の値
の各々に対して、像処理及び記録のための一定な光学濃
度が割当てられ、それの上に像が記録されることができ
るキャリヤー上の像の最適の可視知覚可能性及び審美的
外観を可能にする。もし含まれる像がカラー像であるな
らば、幾つかの像信号は、キャリヤー上のあらゆる位置
又はピクセルのために発生される。像上のピクセルから
のカラー信号は、三つのカラー成分、すなわち、赤、緑
及び青(RGB)に、像を連続して前述のカラーに露光
し、かつその上に光が当たる感光性部材の電気信号を試
料採取するか又は像を幅広いスペクトルを有する白光に
露光し、かつ光が感光性部材に当たる前に赤フィルタ、
緑又は青フィルタを通して像によって反射されるか又は
透過される光をフィルタすることによって一般に分解さ
れる。通常、あらゆるピクセルのために三つのカラー信
号、すなわち、赤、緑及び青信号が発生される。電気カ
ラー値への変換は、例えば、感光性部材によって発生さ
れたアナログ電気信号の記録及び短期間記憶に関連して
いる。しかし、もし単一の感光性部材が、従来のドラム
スキャナの場合のように、在る(時折カラー成分毎に一
つ)ならば、前記感光性部材はカラー像に関してその位
置をシフトさせるので、所与の瞬間にあらゆる基本画
素、すなわちピクセルは前記感光性部材に光を放出す
る。その瞬間に、部材によって発生された電気信号は、
利得Gで増幅され、基準電圧V0 と比較される。必要と
あれば、増幅は、(1) それの等しいレベル差がキャリヤ
ー上の等しくない光学濃度差、しかしながら、例えば、
等しい知覚可能性差に対応するアナログ信号を提供する
こと、(2) 感光性部材によって与えられたアナログ電気
カラー値に関する変換を目的をもって実行するために非
線形方法で行われる。そのように得られた新しい電気信
号は、試料採取され、ディジタル形式で、それがさらに
処理するために記憶される記憶手段に使用可能にされ
る。
【0007】カラースキャナは、光を2以上のスペクト
ル帯域に分解するために配置されたディジタイザであ
り、カラー像が、スペクトル帯域があるのと同じ数のカ
ラー成分に分割されるのを可能にする。好ましくは、こ
のスペクトル帯域は、カラー像がカラー成分を結合する
ことによって再構成されるような方法で選択される。像
のカラー成分は、カラースキャナと同じ経路に沿って光
を進行させることによって得られた完全像である。も
し、例えば、像が赤の像信号を得るための赤フィルタを
通過する光に露光されるならば、赤のカラー成分が発生
される。本書に関連する用語“カラー成分”はスキャナ
関連カラー成分に関連する。
【0008】前述のように、ピクセルのカラー成分又は
スペクトル帯域は、カラーフィルタ又は異なるカラー露
光によって得られる。US5157516では、幾つか
のシステムが開示される。
【0009】変換によって電気カラー値をディジタルカ
ラー値に変換することは、(1) 前述のようなアナログ信
号の非線形増幅によって、(2) ディジタル化された像信
号の数値の変更によって、又は(3) 両方の処理の結合に
よって行われる。
【0010】電気カラー値はアナログ又はディジタルで
あってもよい。本発明で使用されるような表現のカラー
値は変換によって補正されるカラー値に関連する。
【0011】ポジカラー像は、一般にカラースキャナに
よってディジタル化される。ポジカラー像は、多かれ少
なかれ、例えば、ずっと昔に写真で記録されたいかなる
実シーンもの真のカラーの再現である。ポジカラー像
が、透明画の場合のように透明キャリヤー上に与えられ
る。カラー写真は、主に不透明なキャリヤー、例えば紙
の上のポジカラー像の他の形式である。カラー写真に関
しては、カラー写真撮影の共通処理は写真をとられるた
めのシーンのカメラで形成された像に写真のネガ材料を
最初に露光することにあるので、通常透明キャリヤー上
のカラーネガ画は、使用可能である。透明の写真材料を
現像した後、ポジプリントは、透明保持体上の像に不透
明の保持体上のカラー感光性材料を露光することによっ
て得られる。
【0012】透明ネガ材料は少なくともそれのポジプリ
ントと同一の像情報量を含むことが理解されるだろう。
さらに、ネガ材料はより多くの像情報を含むと推測され
得る。その推測は、写真処理によって正確な方法でほと
んどポジ像に表され得ない多数の情報を含む露光過度及
びネガ露光不足ネガに対しては全く真実である。カラー
ネガフィルムは、それだけで広い濃度範囲、一般に約0
から4Dまでを示し、さらに、撮影されたシーンの明る
さの範囲はネガ材料に圧縮された形式で表される。結果
として、カラーネガフィルムは、スライドフィルムによ
って応じられ得ない大きな動作ウィンドウを示す。した
がって、最大量の情報の写真記録が対象とされるなら
ば、スライドフィルムの代わりにカラーネガフィルムに
よって一つ及び同一のシーンを写真をとることは有利で
ある。しかしながら、それは、ポジ像を表している再現
を得るために前記情報を最適に使用する問題点を残して
いる。その問題点は、とりわけ、カラー写真撮影技術で
は、幾つかの処理がポジプリントの色相及び色調の最大
可能範囲の真のカラー表現を可能にするために適用され
るという事実にある。Hunt R. W. G 著の「写真撮影の
カラー再現、プリント及びテレビジョン(The Reprodu
ction of Colour in Photography,Printing and
Television )」、第4版、1987年発行、第12及
び15章には、カラーマスク形成、発色剤及び他の写真
処理によってネガ及びポジ像のインターイメージ効果を
中和するための方法が開示されている。さらに、カラー
写真撮影のための材料のあらゆる製造者は、特定の処理
を利用し、最終のポジプリントに最も満足する結果を得
るためにネガ材料にカラー変化を導入する。ネガ材料及
びポジプリントを形成する材料は、したがって互いに合
致される。カラーネガ中間画は著しく異なっているけれ
ども、異なった写真材料の基型によって得られた二つの
ポジプリントは非常に類似していることが起こるかもし
れない。実際、前述の理由のために、真のカラー再現を
得るためにネガはディジタル化されないが、ポジ像は前
述のように制限された情報内容を有するけれども、かな
りのポジ像は基剤として使用される。従来の処理による
と、ポジプリントの真の表現が目標とされる。ポジプリ
ントの外観は、さらにかなりの数の時折の主観的なパラ
メータに依存しており、さらに、シーンに関する特定の
色相は消失されたので、ポジ像をディジタル化すること
によって得られた再現は、カラーネガ画をディジタル化
することによって、かつ得られた像情報を正確に使用す
ることによって理論的に与えられた品質よりも悪い品質
である。
【0013】WO 91/10316では、とりわけネ
ガフィルム上に最初に捕獲された像を走査し、 かつ反射
又は透過スキャナからのRGB像を保持する信号から原
シーンが捕獲されたとき受信された相対三色露光値に対
応する記憶計量へ変換するための方法が開示されてい
る。この変換は、公知の光源によって発光された公知の
反射率の試験物体の像から得られ、かつ三色露光値R′
G′B′を計算することによって得られる。RGB像を
保持する信号を対応する試験カラーの公知のR′G′
B′の露光に関連させる変換が形成される。この変換は
少なくとも下記のステップを必要とする。すなわち、 (1) 適当な1次元のルックアップテーブルによるRGB
像を保持する信号からRGB濃度への変換 (2) 3×3マトリックスを使用することによるステップ
1からのRGB濃度の調整 (3) 他のマトリックス演算又は3次元LUTによるステ
ップ2からのRGB濃度の調整 (4) 入力フィルムの中性スケール濃度がそのフィルムの
中性スケール濃度に変換されるような1次元LUTによ
る任意の個々の変換 (5) 基準の像獲得装置を参照するために他のマトリック
ス演算による任意の他の変換。
【0014】三色露光値を計算するこの方法は、数理問
題を解決するのを困難にし、(a) 変換式(e) を確立する
及び(b) 大多数のステップでこの変換式(e) を走査され
た信号に適用するのに容易ならない量の計算努力を必要
とする。
【0015】この方式は、四つの変換ステップ後のみ、
原像に中間色を有する物体は、中間色(例えばr=g=
b)を指示する信号によって電子的に表現される。3次
元カラー変換は、したがって全てのカラーに対して必要
とされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シー
ンのカラー写真ネガ画をディジタル化することによって
前記シーンの像の再現を得ることにある。
【0017】本発明の他の目的は、補正された像信号が
像信号によって表されたシーンのピクセルのスペクトル
輝度に比例する値によって表されるような方法で変換に
よるディジタル化された像信号を補正することにある。
【0018】本発明の他の目的は、シーンに関するデー
タを繰り返すこと及びカラーネガ画から得られた写真ポ
ジ像の処理を有することを必要としないで変換で調子曲
線を決定することにある。
【0019】本発明の他の目的は、原シーンの特定のカ
ラーと簡単な変換によるディジタルカラー値との一致を
確定することによる。
【0020】本発明のさらに他の目的は、写真処理から
得られるカラーシフト及びディジタイザのスペクトル制
限を除去する付加的カラー補正を決定することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラーモニタ
又はカラー再現上のシーンの原像を描写するのに適して
いるディジタルカラー値を前記原像を表すカラーネガ像
をディジタル化することによって発生する方法に関連
し、下記のステップを備え、カラーネガ像を複数のカラ
ー成分に分解するステップと、イメージスキャナによっ
て各カラー成分を電気カラー値に変換するステップと、
前記カラー成分毎に原像の一部と対応する電気カラー値
との関係を確定するステップと、前記関係により前記電
気カラー値をディジタルカラー値に変換するステップ
と、各前記関係は、原像の前記一部の輝度と対応する電
気カラー値との間の1対1の関係であることを特徴とす
る。
【0022】カラーネガ画を走査する利点は、最適使用
がシーンの再現を電子的に得るためにこのような画に明
白に含まれる像情報でなされるという事実にある。ポジ
像を得るための特定された調整のために幾らかの情報が
消失されるかもしれないことが起こるかもしれない。こ
の情報はカラーネガ画に含まれ、好ましくは再現に含ま
れるけれども、それは写真処理によって消失される。
【0023】付加的利点は、一般に補充の写真ステップ
を必要とするポジ像を形成する必要がないという事実に
ある。
【0024】ネガ像は、シーン又はポジプリントの“完
全なネガ”ではないけれども、たとえそれが再現処理の
制限内にあっても、それは本発明の方法を使用すること
によってなお真のカラーの再現を得ることができる。
【0025】ネガ材料の特性の当然な考慮をするとき、
カラーネガ画のディジタル化は、種々の製造者の写真材
料に適用可能である付加的利点を提供する。
【0026】カラーネガ画のディジタル化された像信号
を変換するとき、本発明の方法は、当業者に公知である
方法によりシーンのポジプリントの真のカラーの像を再
構成しようと試みるよりもむしろシーンそれ自身の輝度
に比例する像信号を形成しようと試みる。それは、消失
される色相の危険を減少するため、このシーンを基準と
することは有利である。しかしながら、そのために、記
録システムの独特の機能、カラーネガフィルム及びスキ
ャナが考慮されるべきである。
【0027】ネガ像を走査することによって得られたカ
ラー信号は、ディジタル像に所望されていない写真効果
を中和するために非線形変換に依存しなければならな
い。本発明に典型的な式がここで下記に定義される。
【0028】上記に引用された従来技術の文献WO 9
1/10316に記載されたような方法と反対に、好ま
しくは、各個々のカラー成分の電気カラー値と原像又は
シーンの無色に彩色された物体の輝度との間の関係が確
定される。 原像からの三色値R′G′B′を処理し、3
次元問題を解決するために数理問題を表現する代わり
に、本発明は、原像と走査されたカラー成分間の関係を
得るためにシーンのみの無色に彩色された物体の輝度L
V を取り扱う。これは、数理問題を解決するのにより少
なく困難にし、変換式(e) の確定及び走査された信号へ
の変換式(e) の適用を行うことにより少ない計算努力を
必要とする。この方式は、第1次元ルックアップテーブ
ル変換後、原像に中間色を有する物体は、中間色(すな
わち、r=g=b)を指示する信号によってまた電子的
に表される。したがって、3次元カラー変換はより飽和
されたカラーのみ必要である。
【0029】本発明の処理が基礎とされるカラーネガ画
は、透明又は不透明なキャリヤー上の光学濃度差として
人間の眼によって知覚される。この像は、連続的な調子
の像、すなわち、眼によって知覚されるような光学濃度
のほとんど連続的な表現を有する像の共通な意味に対応
する連続的な調子である。表現カラーネガの用語“ネ
ガ" は、本発明の処理の像をそれのカラーがシーンのカ
ラーと本質的に補色である像に制限している。カラーネ
ガ画はシーンの表現である。シーンの赤の物体は、シア
ン分解像としてカラーネガ画に現れる。シーンのうすい
灰色の物体は、カラーネガの暗い灰色として現れる。前
述のように、写真処理は、カラーネガ画のカラーシフト
又は色調を生じさせる。カラーシフトにもかかわらず、
このような像は表現のカラーネガ画の下で分類されるべ
きである。
【0030】表現写真パラメータは、特に下記のものを
参照している。望まれていない露光、例えば、フラッシ
ュランプ露光の場合、明るく輝く雪におおわれた風景の
豊富な青い光、不十分に露光されたシーン又は過露光さ
れたシーン等、幾らかの場合、特定の露光は日没にとら
れた写真のように意図された効果を生じる。カメラ機能
(使用されたレンズ及び焦点距離、絞り、シャッタ時
間)、所与の波長での露光から得られるカラー層の染料
濃度によって特徴付けられた種々のカラー層のスペクト
ル感度、現像処理機能、カラー層のスペクトル透過特
性、すなわち、波長の関数としての光透過。
【0031】表現スキャナパラメータは、とりわけ下記
のものを参照している。露光モジュールのスペクトル特
性、すなわち、スキャナの光源の種々の波長範囲の輝度
分布、カラーフィルタのスペクトル特性、すなわち、入
射光の波長の関数としてのカラーフィルタの光透過、感
光性部材のスペクトル感度、すなわち、例えば、CCD
(電荷結合装置)の場合では、入射光の所与の波長での
一定露光により形成された電荷量、例えば、対数変換、
利得G及び基準電圧V0 によって実現されたγ補正又は
線形変換である電気信号が依存される固有変換。
【0032】本発明の方法はまた、( シアン、マゼン
タ、黄)(CMY) に関する像信号を発生するシステムに
適用する。RGB及びCMYを除いて、完全な又は一様
に不完全な色空間を記述するあらゆる他のシステムは、
本発明による像信号によってカラーを表すために使用さ
れ得る。さらに、本発明の幾らかの方法は、白黒ネガ画
にうまく適用され得る。
【0033】変換は、調子曲線のインプリメンテーショ
ンによって最初に実現される。通常、ルックアップテー
ブル(LUT)は、そのために使用されるけれども、本
発明の方法は、それに限定されない。調子曲線は、ディ
ジタルカラー値への電気カラー値の一次元変換を記述す
る数学的関係を一般に意味する。
【0034】物理的実現は、幾つかの方法で、調子曲線
で指示された関係に従ってアナログ像信号をアナログ及
び他のディジタル像信号に変換する電子回路によって、
及びディジタル表示の未補正像信号がメモリセル又はL
UTのこのシリーズのインデックスとして使用されるの
に、補正された像信号のための値をディジタルメモリ、
例えば、RAMに、連続するメモリセルに記憶すること
によって達成され得る。
【0035】頻繁な参照が、相関されている二つの特性
曲線に対してここで下記になされるが、参照の定義及び
結末は著しく異なっている。
【0036】特性フィルム曲線は、x軸上にルクス秒で
表した露光量HV の対数対y軸上にHV に露光後及びカ
ラー写真ネガの処理後に得られた光学濃度(無次元)を
プロットするグラフである。
【0037】特性システム曲線は、x軸上にシーンの中
間色を有する物体のカンデラ平方メートル(cd/m
2 )で表された輝度LV の対応する対数対y軸上にそれ
ぞれカラー濃度DR 、DG 、DB をカラー成分のそれぞ
れに対してプロットするグラフである。シーンの点の輝
度は、シーンに向いていて、かつ部分的にそれによって
反射される光から生じる。反射された光の一部は、シー
ンの結像の結果としてカメラの写真像キャリヤーによっ
て捕獲される。像キャリヤーに突き当たる光量は前述の
ように露光量HV を規定する。ここで下記に使用される
表現中間色は、もっぱら白黒を混合することによって得
られたあらゆるカラー、すなわち、白、黒、うすい灰
色、暗い灰色等のみに関連している。
【0038】現像されたネガ上の点のカラー密度DR
は、任意の付加定数を除いて、赤の像成分によって与え
られた光ビームを受け取る感光性部材に突き当たる露光
量BRの負の対数である。同様な定義が、特性システム
曲線DG =FG(LV)及びDB =FB (LV )に適用す
る。したがって、 三つの特性システム曲線は、同一の意
味を有するx軸LV 及び異なる意味のy軸を有する。x
軸は一般的であるのに対して、y軸はほぼ下記のことに
依存することが明らかである。中性光に対する写真結像
材料のカラー層のスペクトル感度、写真結像材料に形成
された色素のスペクトル特性、スキャナの光源のスペク
トル、スキャナのカラーフィルタのスペクトル特性、フ
ィルタされた光信号を電気信号に変換するスキャナの感
光センサのスペクトル感度。
【0039】前述の曲線は、結像材料及び特定のスキャ
ナパラメータを有するスキャナの両方によって構成され
たシステムに依存するので、この曲線は、単に写真結像
材料に依存する特性フィルム曲線と対照的に特性システ
ム曲線と呼ばれる。
【0040】
【実施例】図1を参照すると、システムが、像取得から
ビデオディスプレイユニット39上のディジタル信号の
表示までを図形で表される。シーン31は、較正された
光源による試験装置で、所与の光源(図示せず)によっ
て、通常、直接の又は拡散された日光によって、照らさ
れる。カメラ32は、シーン31によって拡散するよう
に反射された光LV の一部をレンズ又はレンズユニット
を通して捕獲し、それの画素上のシーンの単一点によっ
て与えられた光線をカメラ32にある写真材料33上に
集束する。集束された光は、波長範囲の関数として、キ
ャリヤー33の感光性被覆を露光及び励起する。潜像が
それによって形成される。次に、写真キャリヤー34
は、その中で潜像が現像されるプロセッサ35に供給さ
れる。処理後、潜像は、写真キャリヤー34上のカラー
ネガ画として可視的に知覚できる。その結果、キャリヤ
ーは、幅広いスペクトルを有する光を放射するランプ3
6にディジタイザで露光される。光は透明キャリヤー3
7に当たり、可視的に知覚できる像を形成する色素によ
ってフィルタされる。光路では、色素によって変調され
た光は、三つのフィルタ、すなわち赤フィルタ43、緑
フィルタ44及び青フィルタ45をそれぞれ通過する。
赤フィルタ43によってフィルタされた光の光路は、こ
こで後述される。同様な説明が残りの像信号(緑及び
青)に適用可能である。このフィルタによって透過され
た赤い光は、光路に沿って適当な感光性部材に到達し、
その位置でルクス(1x)で表され、さらに赤のカラー
成分が含まれることを指定するためにER で示される所
与の照度EV を示す。短い時間の間、感光性部材は、所
与の露光量HV を生じさせる光エネルギーを捕獲する。
また、添字Vは、Rで置き換えられ、したがって、HR
である。HR は直接的にER に依存する。ER は、光を
透過するキャリヤーのその部分に関する色素のスペクト
ル特性に依存する。さらに、HR は露光時間又は積分時
間に依存する。この積分時間は、“感度”、“ダイナミ
ックレンジ”又は“光増幅”の調整を可能にするディジ
タル化システムの重要なパラメータである。その代わり
に、ディジタル化システムの“感度”は、光源の光度を
増加することによって増大される。感光性部材は、露光
量HR をHR に比例する電荷QR に変換する。電子回路
によって、電荷QR は、電荷QR に比例し、電子操作の
ためにより便利である電圧VRに変換される。スキャナ
タイプにより、電圧VR は、線形又は非線形変換に委ね
られる。図1で図形で表されている最も簡単で、また線
形変換は、利得G40及び基準電圧V0 41によって行
われる。結果として、電圧VR は、ADCの特定された
電圧範囲内にある他の電圧V′R に変換される。ADC
46は、アナログ電圧信号を一定のビット数を有するデ
ィジタル信号r′に変換する。最新式のカラースキャナ
では、そのビット数は少なくとも8ビットであるので、
256のV′R の等距離レベルが微分化される。グラフ
ィック技術応用のための高性能スキャナは、一般にカラ
ー値r′に対して12ビット(図に示されているよう
に)、13ビット又は16ビットさえ発生するADCを
備えている。もしADCが1ピクセルに12ビット以上
を発生するならば、G及びV0 が調整できることは、ウ
ィンドウがもっと後になって使用可能なレベルからディ
ジタル的に選択されるかもしれないため、一般に必要と
されない。8ビットのADCを有するシステムの場合、
G及びV0 は、走査されるためのキャリヤーの濃度範囲
により、通常調整できる。一般に、像は2度走査され
る。1度は、プリスキャンステップ中、1度は、最終ス
キャンステップ中である。ADCが十分なビット数を発
生するシステムに関しては、最も幅広い可能なディジタ
ルウィンドウは、プリスキャン中に選択される。このプ
リスキャンは、最終スキャンステップ中にセットされる
最適ウィンドウの大きさを決定している。
【0041】利得G及び基準電圧V0 を有するシステム
に関しては、後者の二つはプリスキャンステップ中最小
値にセットされるので、どちらの最低濃度又は最高濃度
も、ADCをその飽和状態にしないので、すなわち、高
濃度を有する点のためと同様に低濃度を有する点のため
の両方のV′R は、ADCの指定された入力電圧に従
う。ここで後述されるように、プリスキャンから得られ
た像信号は、像のために特有であるG及びV0 の値を決
定する。
【0042】モートゼール市のAgfa-Gevaert N.V. によ
って製造され、配給されたFOCUS COLOR(Agfa-Gevaert
N.V. の商標)スキャナは、感光性部材のための露光が
走査速度を調整することによって調整されることがで
き、それによって積分時間の修正を可能にする8ビット
カラースキャナである。モートゼール市のAgfa-Gevaert
N.V. によって製造され、配給されたHORIZON(Agfa-Gev
aert N.V. の商標) スキャナのシステムは、9ビットA
DCを有し、感光性部材のキャリヤーの露光及び積分時
間をキャリヤーの濃度範囲に対して調整する手段を備え
ているシステムである。
【0043】また、Agfa-Gevaert N.V. のスキャンシス
テムであるHORIZON PLUSは、13ビットADCを備えて
いる。それのアナログ経路は、ダイナミックレンジを調
整するための制御装置を備えていない。それのウィンド
ウ機能は、それの結果として像の最低よりも下で、かつ
最高よりも上の濃度がさらに処理されない変換TR 、T
G 、TB を実行する調子曲線によって行われる。ACS
100では、Agfa-Gevaert N.V. のグラフィック技術応
用のための高性能スキャナは、13ビットADCを備え
ていて、原像の光学的拡大のために可変積分時間を示
す。前記スキャナの調子曲線は、8ビットの補正された
出力信号rを供給するシステムのために十分である入力
として13ビットを受容する。しかしながら、調子曲線
が電気カラー値を多かれ少なかれ8ビットに変換するこ
とがまた可能である。
【0044】ADCから得られている電気の赤のカラー
値r′は、調子曲線TR によってディジタル( 補正され
た) の赤のカラー値に変換される。調子曲線TR を続行
及びドラフトを行う方法は、ここで下記にさらに詳述さ
れる。赤、緑及び青のための調子曲線は、ネガ画のディ
ジタル表示のピクセル値r′、 g′及びb′をピクセル
値r、g及びbを有するポジ画のディジタル表示に変換
する。
【0045】緑に対するディジタルカラー値g及び青に
対するカラー値bが同様な方法で得られたならば、像信
号は、PHOTOSHOP(Adobe Inc .の商標) のようなカラー
応用に使用するために対話方法でさらに操作され得る像
を供給するのに適しているのと同様にシーンの中性調子
の真のカラー描写に既に適している。さらに、写真処理
から生じるカラーシフトの補正が通常必要とされる。こ
れは、カラー補正されたカラー値r、g及びbを結合す
ること及びカラー変換システム38のカラー補正された
カラー値R、G及びBからそこで計算されることによっ
て達成される。これらのR、G及びB信号に応じて制御
されるラービデオディスプレイユニット39は、ディス
プレイ装置のカラー全域の制限内で、シーンの真のカラ
ーの再現である像を再生する。したがって、このような
像は、原シーンの再現を再生するための基礎として非常
に適している。
【0046】図2を参照すると、アナログ利得G及び基
準電圧V0 の設定を最適に選択するか又はディジタルウ
ィンドウのための制限を決定する方法の説明が与えられ
る。プリスキャンステップは像キャリヤーの濃度範囲を
決定することを意図される。そのために、走査は、スキ
ャナの性能により、0.0Dと2.0〜3.0Dの間で
変化する全濃度範囲をカバーする。前述のようにHORIZO
N スキャナは、0〜2.5Dのダイナミックレンジ、0
〜3DのACS100を有する。ディジタル化されるた
めの像の濃度範囲に合致して、ダイナミックレンジは、
感光性部材のための積分時間を調整することによって、
光路に絞りをセットすることによって、及びアナログ電
気路に利得Gを賢明に選択することによって縮小され
る。ディジタル化されるための像の濃度範囲を決定する
ために、カラー成分のそれぞれに対して像の最小及び最
大濃度が見つけられねばならない。当該技術分野では、
最小濃度調子はハイライトと呼ばれ、最大濃度調子はシ
ャドウと呼ばれる。それらは、例えば、会話処理によっ
て又はカラー成分のそれぞれに対するヒストグラムを分
析することによって見つけられるかもしれない。
【0047】会話処理は、ユーザがシーンに“白点”を
マークすることが必要である。プリスキャンから得られ
たカラーネガ画に関して、それは像の最も暗い点に対応
する。ユーザはスクリーン上のマークを像上のその点に
移動させ、選択された点が“白点”であることをシステ
ムに知らせる。結果として、このシステムは、どれが表
示されねばならないシーンの最高の輝度であるかを見つ
けることができる。
【0048】濃度範囲の自動決定に関しては、例えば、
ヒストグラムは、全てのピクセルのためのカラー成分の
それぞれの電気カラー値に基づいてプロットされる。次
に、ヒストグラムは、各々が母集団のほぼ2%を含むク
ラスにより分類される。最初のクラスは、低カラー値又
は高濃度に対応し、最後のクラスは、高カラー値又は低
濃度に対応する。最初のクラスの下限は最大濃度DM
決定するのに対して、最後のクラスの上限は最小濃度D
m を決定する。ヒストグラム手順を使用することによっ
て、ランダムスキャン誤差が、最小及び最大カラー濃度
を決定するとき除去される。その代わりに、このような
走査問題の効果は、雑音抑圧手順を使用することによっ
て中性化される。
【0049】赤のカラー成分から得られた像信号に関し
ては、DmRによって図2に示された最小濃度及び最大濃
度DMRが得られる。同じことが、緑分解像から得られた
像信号のためにDmG及びDMGと青分解像から得られたD
mB及びDMBとをそれぞれに利用する。
【0050】8ビットADCのみを備えたスキャナで
は、アナログ回路の利得G及び基準電圧V0 の最適設定
は有利であるので、有用な濃度、すなわち、ディジタル
化されるための像の濃度範囲内に実際見つけられる濃度
を表すためのカラー値に対するディジタル容量を最適に
使用されることができ、それによってそのカラー値が像
に発生しない濃度に関連されるだろう。G及びV0 をセ
ットする際に、シーンの中性調子が個々に異なる値を有
する電気カラー値r′、 g′及びb′に生じさせるだろ
うことを意味する望ましくないカラーシフトの発生が避
けられるべきである。したがって、チャネルのそれぞれ
に対してG及びV0 をセットするとき、全ての三つのカ
ラー成分のカラー信号が考慮されなければならない。こ
れらの信号は、カラーチャネルのそれぞれに対してG及
びV0 のための指定値を別々に決定する。さらに、利得
Gをあまり大きくセットすることは逆効果を及ぼすこと
になるだろう。実際、走査された像が、像キャリヤー上
又はそれに最も近い十分透明な領域から部分的に得られ
るならば、幾らかのCCD素子は超飽和状態に達し、か
つブルーミングとして公知の効果を生じさせるかもしれ
ない。結果として、隣接するCCD素子はまた、その特
定の位置の走査された像のこのような効果に対する明白
な原因もなくて飽和状態にまた達する。
【0051】G及びV0 の特定の設定は、等しい電気カ
ラー値r′、 g′及びb′によってシーンの中性調子を
表すことを目指している。そのために、G及びV0 は、
カラー成分のそれぞれに対して対応する特性システム曲
線を使用することによって決定され、これらを得る方法
はここでさらに後述される。G及びV0 は、推測された
シーンの被写体輝度範囲(Lm 、LM )に基づいて決定
される。
【0052】図2を参照すると、被写体輝度範囲の推測
はさらに詳述される。第1に、カラー成分のそれぞれの
濃度範囲( DmR、DMR) 、( DmG、DMG) 及び( DmB
MB) は、それぞれの軸DR 、DG 及びDB 上にプロッ
トされる。これらの濃度範囲の各々は、被写体輝度範囲
( LmR、LMR) 、( LmG、LMG) 及び( LmB、LMB)に
それぞれ対応する。最も広い被写体輝度範囲( Lm 、L
M)は、各カラー成分の推測された被写体輝度範囲の最小
値Lm =min(LmR、LmG、LmB)、最大値LM =m
ax(LMR、LMG、LMB)をそれぞれ選択することによ
ってそこから決定される。得られたグローバル被写体輝
度範囲( Lm 、LM)は、それによってカラー成分のそれ
ぞれに対して補正された濃度範囲( D′mR、D′MR) 、
( D′mG、D′MG) 及び( D′mB、D′MB) を与える特
性システム曲線を使用することによってy軸DR 、DG
及びDB に移動される。補正された濃度範囲の各々は、
ADCのためにアナログ電圧値を規定する利得G及び基
準電圧V0 を必要とされるカラー成分に対して決定す
る。この方法で、例えば、8ビットシステムでは、シー
ンの最も暗い中性点の画素がピクセル値( r′、g′、
b′)=(255、255、255)に結像され、 最も
明るい中性点がピクセル値(0、0、0)に生じさせる
ことが達成され得る。 ディジタルウィンドウ機能を有す
るシステムの場合、それぞれD′mR及びD′MRに対応す
るr′mR及びr′MRが決定される。
【0053】カラー面、すなわち、像上の一つの単一の
カラー成分に対するカラー成分セットのそれぞれに対し
て、調子曲線はそれぞれにTR 、TG 及びTB を決定さ
れる。調子TR は、電気カラー値r′をディジタルカラ
ー値rに変換する。同様な方法で、gは、TG によって
g′から得られ、bはTB によってb′から得られる。
調子曲線TR 、TG 及びTB は、シーンの全ての中性調
子に対して三つのディジタルカラー値r、g及びbは、
共通のディジタルカラー値k、すなわち、k=r=g=
bを有するのみならず、シーンの中性調子の輝度LV
下記の対応する共通ディジタルカラー値k間に線形関係
があるような方法で選択される。 k=s. LV +t (1) 定数s及びtは、推測された被写体輝度範囲の境界値L
m 及びLM を代入し、かつ線形式のそのように得られた
システムを解くことによってはっきりと計算され得る。
k=0に対して最小値を有し、かつk=255に対して
最大値を有する8ビットシステムに関して、下記のシス
テムが得られる。 s. Lm +t=0 (1a) s. LM +t=255 (1b)
【0054】調子曲線を決定することは後述されるよう
に続行できる。実例として、電気カラー値r′をディジ
タルカラー値rに変換する変換テーブルTR (ルックア
ップテーブル、すなわちLUT)を作成する手順が説明
される。そのために、あらゆる可能な値r′に対して、
対応するrが決定されねばならない。スキャナの大部分
では、調整可能ではないG及びV0 を有するスキャナで
さえ、利得G及び基準電圧V0 の一定値又は設定値によ
って独特に規定される線形関係が、赤のカラー成分に対
してr′と感光性部材の露光量HR と間にある。したが
って、露光に対する式は下記のようになる。 HR =p. r′+q (2) ここで、p及びqはG及びV0 によって規定される。そ
の中でγ補正がアナログ回路で実行されるスキャナ、す
なわちV′R =Vmax *( VR/Vmax)γを生じる電圧信
号VR の非線形増幅の場合、HR 及びr′との関係は電
子回路の理論モデルを使用することによってか又は測定
することによってまた既知である。幾らかのスキャナに
対して、必要とされるオリジナルが反射するか透明かに
よってγは調整可能である。もしオリジナルが反射する
ならば、一般にγ=1が選択され、もしオリジナルが透
明ならば、一般にγ=1.5が選択される。
【0055】HR 及びr′との関係は既知であるので、
r′のあらゆる値から、HR の対応する値は計算され得
る。DR に対する式が下記の式によって与えられるの
で、 DR =C−log( HR) (3) DR は、任意の定数Cがスキャナの指定一定値を有する
ので、上記の式にHRを代入することによって直ちに決
定され得る。特性システム曲線は、DR からスキャナの
赤チャネルの濃度DR を生じさせるだろうシーンの中性
調子を有する点の輝度LV を計算することを可能にす
る。LV の決定のためにDR の値がDR 軸上にプロット
される。次に、LV 軸に平行な直線経路が、特性曲線の
方にたどられる。特性曲線との交点からDR 軸に平行な
直線経路がLV 軸の方にたどられる。LV 軸との交点
で、log( HR)の値が読み取られ得る。読み取られた
値は、真数をとることによってLV に変換される。LV
のそのように得られた値は、式(1) に代入され、線形シ
ステム(1a、1b)を解くことによって、s及びtに
対して見つけられた値である。最初に使用された電気赤
カラー値r′に対応しているディジタルの赤のカラー値
rのための値が得られる。もしrが負ならば、LV <L
m のため、r=0の値rが採用される。後者の二つの条
件はディジタルウィンドウ機能を実現する。
【0056】r′からrを計算するためのステップが
r′の可能な値のそれぞれに対して実行される。一旦、
対(r′、r)が計算されると、rのために計算された
値は、TR を規定するLUTのインデックスr′を有す
るメモリ記憶位置に記憶される。ルックアップテーブル
を使用することによって、全部の赤のカラー面の高速変
換は、ADCによって発生された電気カラー値r′がT
R を規定するLUTのインデックスとして使用されるこ
とができ、ディジタルカラー値rがインデクシングステ
ップから直ちに生じるために、可能である。
【0057】調子曲線TR は、例えば、制限された
(r′、r)対の数を決定し、かつ線形補間又は任意の
近似形式によって計算された対からテーブル値を直接得
ることによって他の方法で計算される。もし必要とされ
るならば、制限された計算された対の数は、r値を利用
し、かつもし特性曲線の反転が困難を引き起こすなら
ば、特に有用であるr′値をそれから得ることによって
決定され得る。
【0058】変換TG 及びTB はTR に対して記載され
ているのと同様な手順により作成される。
【0059】変換はディジタル的には実行される必要が
ない。それが、アナログ電気カラー値r′、g′及び
b′を電子回路によって実行されることが考えられ、す
るとすぐ、ADCは、LV に直線的に関連つけられるデ
ィジタルカラー値r、g及びbを直ちに提供する。
【0060】利得G又は基準電圧V0 は、全くセットさ
れ得ないか又は全てのカラー成分に対して等しいG及び
0 によってセットされ得るだけであることが、さらに
可能である。それは、通常、簡単な設計のスキャナに関
するか又はアナログ電圧信号を、例えば、12ビット、
13又は16ビットカラー値r′、g′、b′に変換す
るADCを組み込んでいるスキャナに関する場合であ
る。 式(2) に表されるような線形関係はなお利用し、p
及びqは、しかしながら、三つのカラー成分に対して異
なるかもしれない一定のスキャナパラメータである。も
しこのようなスキャナがアナログ回路でいかなる補正も
実行するならば、例えば、r′とHR との関係は、理論
的に又は測定でなお決定され得る。さもなければ、調子
曲線TR、TG 及びTB は、後述のように行われる。特性
システム曲線DR =f( LV)を作成し、r′及びrの決
定のためにそれを使用するよりもむしろ、r′=g( L
V)のためのグラフが、特に、利得G及び基準電圧V0
ための一定値を設定することによってアナログ回路の一
定の設定に対して作成される。したがって、LV は、
r′の関数gの逆に数値を求めることによって直接得ら
れ、他の手順は前述と同様である。
【0061】ディジタルピクセル値r、g、bは、シー
ンの中間色の点の輝度の正確な再現である。発色剤又は
マスキングコンパウンドは、カラーネガに組み込まれて
いるために、シーンの彩色された点を表す値は、なお実
質的なカラーシフトを含むことができる。商用的に使用
可能なフィルムのためのカラーシフトが、log( LV)
空間で直線的で、かつ加法的であることが分かった。こ
の空間が、例えば、カラーシフトを補償している一定の
係数を有する3×3マトリックスによって特徴づけられ
る線形変換がその空間にあることを意味する。もしカラ
ーシフトの挙動が図示された線形モデルから逸脱するな
らば、カラーシフトは、例えば、一定の係数を有するク
ロス乗積を組み込まれているより複雑な非線形モデルに
よって特徴つけられ得る。線形近似の利点は、係数を決
定することはより簡単であり、かつより少ない計算ステ
ップが、変換を実現するとき必要とされるという事実に
ある。
【0062】前述のマトリックスの係数の決定は、ここ
でさらに後述される。第一に、電気カラー値r′、
g′、b′のディジタルカラー値r、g、bへの変換及
びカラー補正されたカラー値へのそれらの他の変換が記
載されるだろう。 別々の調子曲線TR 、TG 、TB は、
前述と同様な方法で決定される。しかしながら、真数を
とることによってLV の値をlog(LM )から計算す
るよりもむしろ、ディジタルカラー値、例えば、rにl
og( LV )を直線的に変換することは好都合である。
使用可能なディジタル容量、例えば、 8ビットディジタ
ルカラー値の場合には256値の最適使用は、log
(Lm )を0に、 log(LM )を256に表現するこ
とによって与えられる。 もしLX が各式でlog( LX)
によって代入されるならば、式1、1a、1bは正当な
ままである。この手順の利点は、ポスタリゼーションと
呼ばれる逆効果を避けることにある。
【0063】オリジナルの小さいカラーシフトが再現で
著しく明白なカラーシフトを生じさせるとき、特にこの
ような効果がほとんど一定のカラーの大きい領域で見つ
かったならば、また、ランドスケーピング又は誤った輪
郭制御と呼ばれたポスタリゼーションが起こる。これ
は、例えば、4ビット又は6ビットシステムでのカラー
値の数の制限又はカラー値の濃度へのへたな割り当ての
せいであるかもしれない。もし多数のカラー値が幾らか
の操作の結果としてもはやカラー面で見つけられなく、
かつカラー面のヒストグラムがそれがギャップであった
ように示すならば、ポスタリゼーションがまた起こるか
もしれない。このようなギャップの近くにカラー値を有
する分解は、しばしばポスタリゼーションを示してい
る。ポスタリゼーションに生じさせるかもしれない操作
は、8ビット信号の8ビット信号への変換である。この
信号は対数関係により相互関係される。対数変換は、ポ
スタリゼーションのリスクを減らすために調子曲線に含
まれる。
【0064】前述のように、調子曲線TR は、カラー値
r′をシーンの中性調子に対してlog(LV )に直線
関係を有するカラー値rに変換する。同様な表現がTG
及びTB に適用する。次に、ディジタルピクセル値r、
g、bは、前述の変換マトリックスによってlog(L
V )空間でカラー補正されたピクセル値R′、G′及び
B′にそれぞれ変換され得る。このピクセル値R′、
G′及びB′は、下記のようになる。 R′=MRr・r+MRg・g+MRb・b+R0 G′=MGr・r+MGg・g+MGb・b+G0 B′=MBr・r+MBg・g+MBb・b+B0 ベクトルR0 、G0 、B0 と共にマトリックスMCcは、
さらにまたカラー変換と呼ばれる。定数を除いて、r、
g及びbはlog(LV )に比例し、その結果のR′
G′及びB′は出来るだけ正確に所与のディジタル容量
(例えば、0、255) を満たすべきであるため、ベク
トルR0 、G0 、B0 は、導入される定数のセットであ
る。
【0065】したがって、 log(LV )空間にそのよ
うに得られたカラー補正されたカラー値R′、 G′及び
B′は、それぞれ別々に累乗法に委ねられるので、定数
を除いて、シーンの中性調子に対してLV に比例する
R、G及びB値が得られる。R′からRへの変換を考察
すると、式は下記のようになる。 R=v. 10R ′+w (4) 定数v及びwは、R、G及びBに対するディジタル容量
の最適使用がなされるような方法で再び選択される。そ
の結果として、輝度Lm を有するシーンのグレイの見本
は、( R、G、B) =(0、0、0)を生じさせ、輝度
M を有するシーンのグレイの見本は、( R、G、B)
=(255、255、255)を生じさせる。
【0066】カラー変換(r、g、b)→(R、G、
B)の後、赤、緑及び青カラー値間の相対割合はグレイ
とは異なる色調を有するシーンの点のために変えられた
かもしれないけれども、関係R=G=Bは、シーンの中
性調子を有する点に対してなお正当なままである。
【0067】特性システム曲線を得て、変換マトリック
スの係数を計算する方法は、いまさらにまた詳述され
る。
【0068】特性システム曲線を決定する一つの方法
は、ネガ材料の特性フィルム曲線から開始することにあ
る。フィルム曲線のx軸上のネガ材料の露光量HV は、
システム曲線のx軸上のシーンの結像点の輝度LV に比
例する。比例係数は、シーンの露光量、カメラとシーン
との距離、カメラの光路によって及びかなりの程度まで
カメラのシャッタ時間によって規定される。この比例定
数は、それがディジタル容量の使用を最適化する線形変
換によって除去されるので、任意に選択され得る。さら
に、特性フィルム曲線のy軸上の光学濃度及び特性シス
テム曲線のy軸上のカラー成分の各々のカラー密度は、
明かにほとんど等しく、初期の近似の際、これらは、た
だほんの加法的定数だけ異なる。スキャナの露光特性に
よって規定されたこの定数及び使用されるカラーフィル
タは、好ましくは下記のように計算される。特性フィル
ム曲線は、かぶりレベルDfog における光学濃度、すな
わち細長い一本の露光されていない処理フィルムで測定
された光学濃度と呼ばれる最小値をそのy軸上に示す。
測定された値は全ての三つのカラー成分に対して変えら
れるので、DfogR、DfogG及びDfogB間で区別がなされ
る。細長い一本の露光されていない処理フィルム上で、
例えば、二つの録画されているテープ間の領域上で、カ
ラー濃度DfR、DfG及びDfBは、スキャナによって測定
され得る。差DfogR−DfRは、特性システム曲線の近似
であるために特性フィルム曲線は、どの程度まで下方に
シフトされねばならないかを決定する。もしフィルム曲
線が表形式で与えられるならば、あらゆる濃度値は前述
のように差だけ減少され得る。このように、本発明の処
理に適している特性システム曲線は特性フィルム曲線か
ら得られる。カラー成分のそれぞれのかぶりレベルの光
学濃度の決定は、プリスキャンの場合に行われ得る。カ
ラーネガ画の実際のディジタル化は、したがって、最適
なスキャナ設定( 利得G及び基準電圧V0 又は濃度範囲
に基づいたディジタルウィンドウ機能及び得られた被写
体輝度範囲)並びにかぶりレベルの光学濃度を決定する
短い較正ステップに先行される。
【0069】特性システム曲線を近似する第2の方法
は、この曲線が作動ウィンドウ内で線形であり、赤、緑
及び青のカラー成分に対してそれぞれ傾斜γR 、γG
はγBを有するという仮定に基づいている。さらに、曲
線は、く形軸log(LV )及びDX の原点を通過す
る。この他の方法の利点は、カラーネガ材料の三つのγ
値のみが使用可能でなければならないという事実にあ
る。これは、写真材料の製造者によって提供され得る。
図形形式又は表形式の全特性曲線の処理をさせる必要も
なく、又はかぶりレベルで光学濃度を測定する必要もな
い。さらに、線形関数は数値を求めかつ反転することが
容易である。
【0070】特性システム曲線を決定する第3の方法
は、特性フィルム曲線を明白に使用していないが、カラ
ーネガ画のディジタル化のために使用されるだろうスキ
ャナのタイプによってフィルム材料の目的のある測定に
むしろ基づいている。標準化された環境では、試験ター
ゲットは、特徴付けられるようにネガ材料に写真をとら
れる。潜像は現像され、得られた現像されたカラーネガ
画は、特徴付けられるためにスキャナで走査される。シ
ーンの中性調子を有する多数のネガ像上の点に関して
は、全ての三つのカラー成分に対して感光性部材のシー
ン輝度LV 及び露光量HR 、HG 及びHB が決定され
る。好ましくは、これは、後述の方法で達成される。I
T8.7/2反射カラー基準ターゲットは、5000K
のカラー温度を有するランプに露光される。IT8.7
/2カラー基準ターゲットは、IT8SC4、すなわ
ち、ANSI委員会IT8( ディジタルデータ交換標
準) の分科委員会4(カラー) によって規定されたカラ
ー像である。特に、それは反射像キャリヤーに適してい
る。全カラーターゲットは、それぞれが異なるグレイ又
は色調の異なる見本から構成される。ターゲット見本の
調子は、緊密にそれらが、基準ターゲットのための不透
明なキャリヤー上に実現されるかもしれないカラー空間
又はカラー全域の適正な表示を構成するような方法で、
選択される。さらにまた、基準ターゲットは、とりわ
け、その濃度が標準化委員会によって勧告され、かつデ
ンシメータの測定によってそれぞれの別々のIT8.7
/2コピーに対して正確に決定される別々のグレイ見本
からなるグレイのくさびを含む。基準ターゲットは、ネ
ガフィルム材料を含むカメラによって写真をとられる。
基準ターゲットによって形成されたシーンに対する絞り
及び距離は、一定に保持される。連続録画テープは、そ
れぞれ異なるシャッタ時間によって基準ターゲットから
形成される。もし後者が2倍ならば、ネガ材料の露光は
また、2倍になるだろう。この処理を使用することによ
って、基準ターゲットの被写体輝度範囲が事実上拡張さ
れる。このフィルムは現像され、単一の選択された標準
シャッタ時間に対応する像がスキャナによってディジタ
ル化される。グレイ見本のそれぞれに関して、見本の平
均をとる電気値r′、g′又はb′はあらゆるカラー成
分で得られる。この電気値は、感光性部材の露光量H
R 、HG 、HB に変換され得る。
【0071】例えば、赤分解像に対するこの露光量DR
の負の対数は、y軸上にプロットされ、シーンの対応す
るグレイ見本の輝度の対数log(LV )は、x軸上に
プロットされる。測定された点数は、2倍にされたシャ
ッタ時間によって得られた像をまたディジタル化するこ
とによって増加され得る。その場合、標準シャッタ時間
で輝度の2倍の明るさの輝度がシーンのグレイ見本に割
り当てられる。もし必要とされるならば、半分のシャッ
タ時間及びさらに他のシャッタ時間で、同様な処理が利
用され得る。得られた別々の測定された点は、調子曲線
を作成するために必要とされる点の特性システム曲線を
評価するのに不十分である。したがって、これらの別々
の測定された点から、被写体輝度範囲の全域の特性シス
テム曲線を規定している連続関数が得られる。最も明白
な方法は、あらゆる二つの連続的な測定された点間の線
形補間にある。そのように得られた特性システム曲線は
破線である。実際、曲線の強烈に顕著な点は、前述のよ
うにその部分に対してホスタリゼーションを生じる調子
曲線の不規則な推移を生じさせることが明かになる。顕
著な点がない補間方法は、3次(スプライン)補間であ
る。測定された点では、規則的連続性は除いて、また、
顕著な点の不存在に帰する第1及び第2の微分係数は連
続的である。
【0072】この方法によれば、しかしながら、もし測
定された点が、例えば測定誤差のために不規則に分布さ
れるならば、測定された点を結合する曲線は不正確な推
移を示す。確かに曲線は、厳密に上昇すべきであり、傾
斜は実質上あまり変化すべきでない。前述のために、補
間は放棄され、好ましくは、また測定誤差を平均してい
るいかなる近似法も利用される。近似の一つの方法は、
減少された内部ノード数を有する3次スプライン関数を
有する最小二乗近似である。近似の他の方法は、下記の
式で表される。
【数2】 カラー成分のそれぞれに関して、四つのパラメータD
min 、Dmax 、a及びbは、測定された点が最も曲線に
近い方法でそれぞれ規定される。図2に示された曲線
は、測定データによってこの近似方法により作成され
た。この近似方法により得られたパラメータは、下記に
列挙される。 赤に対しては、Dmin =0.271 、Dmax =2.003 、a=
0.699 、b=1.721 緑に対しては、Dmin =0.581 、Dmax =2.963 、a=
0.576 、b=1.704 青に対しては、 Dmin =0.799 、Dmax =2.946 、a=
0.666 、b=1.988
【0073】後者の近似関数の利点は、反転することは
簡単であり、Dfog に対応し、かつ特性システム曲線の
理論モデルを正確に記述しているDmin に対する値を与
えることは簡単であるという事実にある。幾つかの方法
は、例えば、 Press William H他の“Numerical Rec
ipes in C ”、第2版、 ケンブリッジ大学出版、19
92年、第683ページ〜688ページのように測定さ
れた点からパラメータを計算するために開示された。こ
の基本関数の典型的な特性は、そのグラフがS字状であ
るということである。すなわち、それは規定された間隔
の全域を常に上昇し、かつこの間隔の端点で水平方向の
推移に向かう。このような多数の基本関数は、Oldrich
Pytela 及びJaroslav Majer 著“Quantitative Inte
rpretation of Sensitometric Curves of Photogr
aphic Materials”、Journal of Imaging Science
、第35巻、第6号、11/12月、1991、第3
62ページによって開示される。
【0074】実際、たとえ一群の同一フィルムのタイプ
が考慮されるとしても、特性システム曲線は、フィルム
群毎に異なることが明かになる。これは、製造処理、フ
ィルムエージング及び処理条件から生じるフィルム材料
の速度変動の結果である。ネガ画を走査するとき、これ
らのバッチ変動を考慮することは極めて重要である。し
かしながら、他方に対して一方を適正な距離によって垂
直にシフトされるとき、二つの別個の同一のフィルムタ
イプ群の特性システム曲線が一方を他方の中に混合する
ように見えた。もし特性システム曲線を決定する前述の
測定が、同一のフィルムタイプのランダム群から選択さ
れた基準フィルムで実行されるならば、一般的な特性シ
ステム曲線が作成され得る。一般名は添字gによって示
される。さらに、赤(R)、緑(G)及び青(B)のカ
ラー成分に対するそれぞれのかぶり(添字f)レベルに
おける一般(添字g)濃度DfRg 、DfGg 及びDfBg
は、スキャナのディジタル化によってこの基準フィルム
で測定される。同一タイプのいかなる他のフィルムに対
する特性システム曲線も後述のように得られる。第一
に、かぶりレベルDfR、DfG及びDfBにおける濃度は、
選択されたスキャナのディジタル化によって現像された
フィルム上の二つの画記録間の未露光領域上で測定され
る。次に、 log(LV )の関数としてシステム曲線D
R 、DG 及びDBは、下記の式を実現することによって
一般システム曲線DRg、DGg及びDBgから得られる。 DR =DRg+DfR−DfRgG =DGg+DfG−DfGg (6) DB =DBg+DfB−DfBg
【0075】上記の関係は、既に上述したように調子曲
線TR 、TG 及びTB の決定のために使用されるように
特性システム曲線を与える。
【0076】前述の方法は、同一のフィルムタイプから
の異なるフィルム群に効果的であり、同一の走査システ
ム上で走査され、そこで、この群に対するカラー成分毎
の特性システム曲線は、垂直な曲線にわたって対応する
一般特性フィルム曲線をシフトすることによって得られ
得る。より正確な測定は、各々の個々の特性システム曲
線に関してはまた曲線の特定水平シフトは必要であるか
もしれないことを示した。このシフトは、(log(L
V )、DC )領域で優先的に行われる。ここで、LV
輝度を表し、DC は、成分Cに対して特定のスキャナに
よって測定された濃度である。ここで、Cは、例えば、
赤、緑又は青であり得る。前述のように、垂直シフト
は、フィルムのかぶり濃度によって決定される。各カラ
ー成分に対する水平シフト量は、原像の中性点が等しい
ディジタルカラー値r=g=bを与えるにちがいないと
いう要求によって優先的に確定される。これは下記のと
おりに行われる。まず第一に、log(LV )の関数と
しての三つの予備特性曲線DR 、DG 及びDB は、垂直
距離にわたって一般特性曲線をシフトすることによって
確定され、かつかぶり濃度から得られる。したがって、
オペレータは、原像からの中性点を表すディジタル化さ
れた像上の点を会話式に選択する。これは、例えば原像
の最も白点であり得た。指示された点のための電気カラ
ー値は登録される。
【0077】走査システムの特性により、対応する密度
値DR 、DG 及びDB が得られる。予備特性曲線を介し
て、DR 、DG 及びDB に対するlog(LV )値は、
逆評価によって得られる。もし三つの予備特性曲線が正
しく位置決めされたならば、log(LV )値は、これ
らの三つの逆評価に対して同一である。実際には、これ
らの値は異なり、log(LVR)、log(LVG)及び
log(LVB)によって指示され得る。三つの値の内の
一つをとり、平均値又はメジアン値あるいは推測された
補正値をとることによって、これらの三つの結果に対し
て必要とされるlog(LVF)を固定することができ
る。一旦、この値が確定されると、下記の式によって表
される三つの予備特性システム曲線PR 、PG 、PB
は、 DR =PR (log(LV )) DG =PG (log(LV )) DB =PB (log(LV )) 変換によって有効特性システム曲線ER 、EG 、EB
変換される。すなわち、 DR =ER (log(LV ))=PR (log(LV
+log(LVR)−log(LVF)) DG =EG (log(LV ))=PG (log(LV
+log(LVG)−log(LVF)) DB =PB (log(LV ))=PB (log(LV
+log(LVB)−log(LVF)) 有効特性システム曲線ER 、EG 、EB の逆評価によっ
て“白点”の濃度DR 、DG 、DB は、同一の一定lo
g(LVF)値に変換される。
【0078】もし走査システムが、1.9の最大濃度値
を正確に走査する Agfa - GevaertN.V. によって市場に
出されている Arcus IIスキャナのような制限された濃
度範囲を有するならば、この水平シフト動作のためのパ
ラメータを確定するために原像から最も白点を取り出す
ことは有利でない。最も白点は、異なるカラー成分に対
して著しく異なり得る各カラー成分のために特定のスキ
ャナによって得ることが可能な最高の可能な濃度を与え
るだろう。もしシフトパラメータが正確に走査されるこ
とができない“白点”の測定に基づいているならば、こ
れは、正確に走査される濃度を有する点に対して悪い変
換結果を生じるだろう。したがって、濃度が最大可能濃
度よりわずかに下である中性点を有する“白”点を選択
することが好まれる。これは、必要とされる結果を生じ
る。一旦、有効特性曲線が識別されると、輝度範囲が識
別され得て、前述のような全ての他のカラー処理ステッ
プが、カラーの補正像を得るために行われ得る。もしネ
ガカラー像のあらゆるカラー成分の最高濃度がスキャナ
によって到達された最大濃度よりも低いならば、LM
は、最高輝度を有する原像の点によって決定されるだろ
う。もしカラー成分の最大密度が走査システムによって
正確に走査されることができないならば、各カラー成分
の最大達成可能密度に対応する輝度は、LM 値を決定す
るだろう。このLM 値を得るための処理は、ハイエンド
及びローエンドのスキャナの両方に対して同一のままで
ある。
【0079】もしカラー補正カラー値がディジタル化後
に必要とされるならば、前述の変換マトリックスの12
の係数を決定することがさらに必要である。そのため
に、下記の手順が優先的に続いて行われる。既に前述し
たように、IT8.7/2基準ターゲットは、標準条件
の下で写真をとられ、それによって選択されたタイプの
カラーネガ材料を露光している。現像後、ネガ画は完全
に走査される。一般特性システム曲線は、前述の方法で
決定され、その曲線から三つの調子曲線TR 、T G 及び
B が計算される。対応する調子曲線による電気カラー
値r′、g′及びb′を変換することによって、ディジ
タルカラー値r、g及びbは、画上のあらゆるピクセル
に対して決定される。ディジタルカラー値r、g及びb
は、シーンの中性調子に対するLV の線形関数である。
【0080】一方、IT8.7/2基準ターゲットはま
た、 比色計で測定されるように測定される。 あらゆる基
準見本の内で、所与の種類のディスプレイユニットに対
するカラー空間の三刺激値が決定され、三つの座標は、
所与のディジタル容量の最適使用のために、 8ビットシ
ステムの256の数値に再スケールされる。A、B及び
Cによって示される再スケールされた三刺激値は、カラ
ー補正値R、G及びBに対するターゲット値を表す。し
たがって、マトリックス変換は、カラー補正ピクセル値
R、G及びBが出来るだけ近似して対応するカラー見本
の再スケールされた三刺激値A、B及びCを近似してい
る。マトリックス要素MCc及びベクトル要素R0 、G0
及びB0 を計算することは、強度領域A、B及びCの最
小二乗法により非線形式の重複決定システムを解くこと
によって行われる。このシステムを構成する式は、故意
に考慮されるべきであるカラー見本を列挙することによ
って見つけだされる。このリストは、好ましくは、中性
カラーを有する全ての基準見本を含む。また、幾つかの
カラー飽和レベルを有するシアン、黄及びマゼンタ色を
有しているシーンの基準見本が考察されることが好まし
い。ディジタルカラー値r、g及びb及び列挙されたカ
ラー見本の再スケールされた三刺激値A、B及びCが決
定される。ディジタルカラー値r、 g及びbは、前述の
ようにlog(LV )空間に変換される。値A、B及び
Cを同一の方法で続行することによって、A″、 B″及
びC″が得られる。カラー見本のそれぞれに対して、
r″、g″、b″、A″、B″及びC″の値は、三つの
式に代入されるので、あらゆるカラー見本に対して、三
つの付加式が重複決定システムのために得られる。カラ
ー見本数は4よりも大きく、得られた式の数は未知数を
越えている。 この問題は、上記に引用された出版“Numer
ical Recipes in C ”に記載されているように従来
の近似方法によって解決される。このように、カラー変
換マトリックスを必要とされる係数が得られる。
【0081】実際、これらのマトリックス係数は、他の
カラーマスク又は発色剤が使用されたが、別々の同一の
フィルムタイプのネガ材料に対してわずかに異なってい
るのみであるフィルムタイプに強く依存しているのみで
あることが明かになる。したがって、カラー変換マトリ
ックスの係数は、一つの特定の種類のスキャナに結合さ
れた一つの種類のネガフィルム材料に普遍的に適用され
得る。フィルムタイプとスキャナとのあらゆる結合に対
して、新しい係数セットは、好ましくは前述の方法によ
り決定されねばならない。
【0082】前述から、あらゆるフィルムタイプ及びあ
らゆるスキャナに対する下記の関係を決定することは極
めて重要であることが明らかである。 (a)一般特性システム曲線及び対応するかぶり値 (b)カラー変換マトリックスの係数
【0083】ディジタルカラー値は、対応するカラー成
分のための特性システム曲線から得られた単一の調子曲
線によってカラー面のそれぞれの電気カラー値を変換す
ることによって得られる。特性システム曲線は、ネガ材
料群に対して特有で、基準フィルム及びディジタル化さ
れるためのフィルムのかぶりレベルの濃度を合致させる
ことによって同一フィルムタイプの基準フィルムの一般
特性システム曲線から得られる。
【0084】カラー補正ピクセル値は、 ディジタルピク
セル値をlog(LV )領域に変換することによって得
られ、一定係数を有するカラー変換をこれらのピクセル
に実現し、そのように得られた値に累乗法を実行する。
カラー変換マトリックスのための係数は、同一のフィル
ムタイプの単一の基準フィルムのために選択されたスキ
ャナで決定されなければならない。
【0085】他のスキャナシステムが切り替えられると
きはいつでも、特徴づけステップ、一般システム曲線の
決定及び変換マトリックス決定が、また実行されねばな
らない。
【0086】本発明は、好ましい実施例に関して記載さ
れているけれども、設計及び細部の変更が、本発明の意
図及び範囲を逸脱しないで導入されるかもしれないこと
は当業者に明らかであるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】シーンの写真及びカラーネガ画のディジタル化
の概略を表している。
【図2】被写体輝度範囲が推測され得る所与のタイプの
フィルム及びスキャナのための特性システム曲線を表
す。
【符号の説明】 31 シーン 32 カメラ 33 写真キャリヤー 34 写真キャリヤー 35 プロセッサ 36 ランプ光源 37 透明キャリヤー 38 カラー変換システム 39 ビデオディジタルユニット 40 アナログ増幅 41 基準電圧との比較 42 感光性部材 43 赤フィルタ 44 緑フィルタ 45 青フィルタ 46 アナログーディジタル変換器ADC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/48 7/18 W 9/68 A (72)発明者 クリス・トゥイン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27、アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーンの原像をカラーモニタ又はカラー
    再現上に、前記原像を表すカラーネガ像をディジタル化
    することによって表現することに適するディジタルカラ
    ー値を発生する方法において、 前記カラーネガ像を複数のカラー成分に分解するステッ
    プと、 像スキャナによって各カラー成分を電気カラー値に変換
    するステップと、 前記原像の一部とその対応する電気カラー値の間の関係
    を各前記カラー成分に対して確定するステップと、 前記電気カラー値を前記関係に従ってディジタルカラー
    値に変換するステップとを含み、 各前記関係は、前記原像の一部の輝度と対応する電気カ
    ラー値間は、一対一の関係であることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 前記変換するステップは、前記関係から
    得られたカラー成分毎の一つの曲線調子によって独立し
    て行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記カラー成分のそれぞれに対して前記
    調子曲線の作成は、 前記カラーネガ画によって表現されるような前記シーン
    のグローバル被写体輝度範囲を確定するステップと、 あらゆる電気カラー値に対して前記シーンの中性カラー
    見本の対応する輝度を決定するステップと、 もし前記対応する輝度が前記グローバル被写体輝度範囲
    の最低輝度範囲よりも低いならば、最小値に割り当てら
    れるディジタルカラー値をあらゆる電気値に関連づける
    ステップと、 もし前記対応する輝度が前記グローバル被写体輝度範囲
    の最高輝度範囲よりも高いならば、最大値に割り当てら
    れるディジタルカラー値をあらゆる電気値に関連づける
    ステップと、 もし前記輝度が前記グローバル被写体輝度範囲内にある
    ならば、前記対応する輝度と線形関係にある前記最小値
    と前記最大値との間の値に割り当てられるディジタルカ
    ラー値をあらゆる電気値に関連づけるステップとからな
    ることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記シーンの前記グローバル被写体輝度
    範囲の推測は、 前記カラーネガ画をディジタル化するステップと、 前記カラー成分の各々の濃度範囲を決定するステップ
    と、 前記カラー成分の各々の前記決定された濃度範囲から前
    記カラー成分の各々の被写体輝度範囲を決定するステッ
    プと、 前記カラー成分の各々の前記被写体輝度範囲の各々の結
    合としてグローバル被写体輝度範囲を決定するステップ
    とからなることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記電気カラー値から前記シーンの中性
    見本の輝度を決定するステップは、 前記電気カラー値に対応している前記カラー濃度を決定
    するステップと、 前記カラー濃度に対応しているシーンの中性カラー見本
    の輝度を決定するステップとからなることを特徴とする
    請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 カラー濃度から前記シーンの中性カラー
    見本の輝度を決定するステップは、 前記カラー成分に関連される前記特性システム曲線の濃
    度軸上に前記カラー濃度をプロットするステップと、 プロットされた前記カラー濃度の前記特性システム曲線
    の逆評価によって前記輝度を決定するステップとからな
    ることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ある種のカラーネガ材料に含まれるカラ
    ーネガ材料のサンプルに対してカラースキャナのカラー
    成分cに関連される特性システム曲線を作成するステッ
    プは、 前記種類のカラーネガ材料の基準サンプルを選択するス
    テップと、 前記基準サンプルに対して前記カラースキャナの前記カ
    ラー成分のための一般特性システム曲線Dcg(LV )を
    作成するステップと、 前記基準サンプル上の前記カラースキャナによってカラ
    ー成分cのかぶりレベルDcfg の前記一般密度を測定す
    るステップと、 前記サンプル上の前記カラースキャナによってカラー成
    分cのかぶりレベルDcfの前記密度を測定するステップ
    と、 前記サンプルに対して前記特性システム曲線DC (L
    V )を、それが下記の式を満足する方法で決定するステ
    ップと、 DC (LV )=Dcg(LV )+Dcf−Dcfg からなることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記カラー成分cのかぶりレベルDcf
    びDcfg の密度を測定するステップは、 カラースキャナによって未露光領域を含む像キャリヤー
    をディジタル化するステップと、 未露光領域の像の前記カラー成分を電気カラー値に変換
    するステップと、 前記電気カラー値に対応する前記カラー濃度を決定する
    ステップとからなることを特徴とする請求項7に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 ある種のカラーネガ材料の像キャリヤー
    に対して前記カラースキャナのカラー成分に関連される
    前記一般特性システム曲線を作成するステップは、 前記カラー成分の各々に対して前記カラーネガ材料の階
    調γを決定するステップと、 前記決定された階調を傾斜として有する直線として前記
    特性曲線を規定し、かつすなわち、さらにかぶりレベル
    の一般密度の点でy軸を交差するステップとからなるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ある種のカラーネガ材料の像キャリヤ
    ーに対して前記カラースキャナのカラー成分に関連され
    る前記一般特性システム曲線を作成するステップは、 前記カラー成分の各々に対して前記カラーネガ材料の特
    性フィルム曲線Dcmを決定するステップと、 前記曲線上の最低密度として前記特性フィルム曲線から
    前記カラー成分cのかぶりレベルDcfogの密度を読み取
    るステップと、 前記サンプル上の前記カラースキャナによってカラー成
    分cのかぶりレベルDcfの密度を測定するステップと、 前記サンプルに対して前記特性システム曲線DC を、そ
    れが式、DC =Dcm+Dcf−Dcfogを満足するような方
    法で決定するステップとからなることを特徴とする請求
    項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ある種のカラーネガ材料の像キャリヤ
    ーに対して前記カラースキャナのカラー成分に関連され
    る前記一般特性システム曲線を作成するステップは、 (1)多数の中間色見本を含むシーンを選択するステッ
    プと、 (2)前記像キャリヤー上の前記シーンの前記カラーネ
    ガ画を鮮明に記録するステップと、 (3)前記シーンの中間色見本の輝度LV を決定するス
    テップと、 (4)中間色見本の前記カラーネガ画の前記カラー成分
    を前記カラースキャナによって電気カラー値に変換する
    ステップと、 (5)前記電気カラー値に対応する前記カラー密度DC
    を決定するステップと、 (6)測定された点を輝度LV 及びカラー密度DC であ
    るとして規定するステップと、 (7)前記シーンの全中間色見本に対して(3)〜
    (6)のステップを繰り返すステップと、 (8)ステップ(7)で得られた測定された点に基づい
    た連続関数DC (LV)を決定するステップとからなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記選択されたシーンは、標準化され
    た露光条件の下でIT8.7/2であることを特徴とす
    る請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記シーンの露光は、5000Kのカ
    ラー温度を有する光源によって行われることを特徴とす
    る請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記測定された点の数は、前記像キャ
    リヤーの写真露光時間を増加及び/又は減少することに
    よって拡張されることを特徴とする請求項11に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 前記連続関数DC (LV )は、五つの
    パラメータよりも少ないパラメータを有するS字形状の
    基本関数を使用することによって測定された点の近似に
    よって得られることを特徴とする請求項11に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 前記基本関数は、下記の式によって与
    えられることを特徴とする請求項15に記載の方法。 【数1】 ここで、Dmin 、Dmax 、a及びbはパラメータを表
    し、このパラメータは測定された点を使用することによ
    って決定される。
  17. 【請求項17】 前記変換は、カラー補正によって後続
    される色調補正によって行われることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記色調補正は、 前記カラー成分の各々に対して調子曲線を作成するステ
    ップと、 あらゆる電気カラー値を別々にかつ残りのカラー成分か
    ら独立して前記カラー成分の各々に対して前記調子曲線
    によってディジタルカラー値に変換するステップとによ
    って特徴づけられる請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記カラー成分の各々に対して前記調
    子曲線を作成するステップは、 それの前記カラーネガ画が表現である前記シーンの前記
    グロバール被写体輝度範囲を推測するステップと、 あらゆる電気カラー値に対して前記シーンの中間色見本
    の対応する輝度を決定するステップと、 もし前記対応する輝度が前記グローバル被写体輝度範囲
    の最低の輝度よりも低いならば、最小値に割り当てられ
    るディジタルカラー値をあらゆる電気値に関連づけるス
    テップと、 もし前記対応する輝度が前記グローバル被写体輝度範囲
    の最高の輝度よりも高いならば、最大値に割り当てられ
    るディジタルカラー値をあらゆる電気値に関連づけるス
    テップと、 もし前記輝度が前記グローバル被写体輝度範囲内にある
    ならば、前記対応する輝度の対数と線形関係にある前記
    最小値と前記最大値との間の値に割り当てられるディジ
    タルカラー値をあらゆる電気値に関連づけるステップと
    からなることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 カラー補正は、一つの単一のピクセル
    のディジタルカラー信号を取得するステップと、ディジ
    タルカラー信号をカラー補正されたカラー信号に変換す
    るステップとによって特徴づけられる請求項17に記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 前記変換は、下記の特徴ステップによ
    ってによって決定されるパラメータに依存する変換モデ
    ルによって行われることを特徴とする請求項20に記載
    の方法。 (1)多数の中間色でかつ彩色されたカラー見本を含む
    シーンを選択するステップ、 (2)前記像キャリヤー上の前記シーンの前記カラーネ
    ガ画を鮮明に記録するステップ、 (3)前記シーンの色見本の三刺激値を決定するステッ
    プ、 (4)色見本の前記カラーネガ画のあらゆるカラー成分
    を前記カラースキャナによって電気カラー値に変換する
    ステップ、 (5)前記電気カラー値を請求項19に特定されるよう
    な方法に従って得られた前記関連された調子曲線によっ
    てディジタルカラー値に変換するステップ、 (6)測定された点を前記ディジタルカラー値に実現さ
    れた三刺激値及び指数変換であるとして規定するステッ
    プ、 (7)前記シーンの全色見本に対して(3)〜(6)の
    ステップを繰り返すステップ、 (8)前記三刺激値とステップ(7)で得られた全ての
    測定された点の全域の指数的に変換されたディジタルカ
    ラー値の間の偏差の和を最小にすることから前記パラメ
    ータを決定するステップ。
  22. 【請求項22】 変換モデルは、一定係数及び加法的定
    数を有する線形変換からなることを特徴とする請求項2
    1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 選択されたシーンは、5000Kのカ
    ラー温度を有する光源に露光されたIT8.7/2であ
    ることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記一部は中間色を有することを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  25. 【請求項25】 各調子曲線は、垂直距離及び水平距離
    にわたってシフトされた一般特性曲線から得られること
    を特徴とする請求項2に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記垂直距離は、ネガカラー材料のか
    ぶり濃度に依存することを特徴とする請求項25に記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 前記水平距離は、原像の中間色を有す
    る点に対応する電気信号に依存することを特徴とする請
    求項25に記載の方法。
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