JPH085132B2 - フィルム張付装置 - Google Patents

フィルム張付装置

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JPH085132B2
JPH085132B2 JP4022013A JP2201392A JPH085132B2 JP H085132 B2 JPH085132 B2 JP H085132B2 JP 4022013 A JP4022013 A JP 4022013A JP 2201392 A JP2201392 A JP 2201392A JP H085132 B2 JPH085132 B2 JP H085132B2
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wet roller
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    • B29C65/02Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure
    • B29C65/18Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure using heated tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B32B37/00Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • H05K3/0073Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces
    • H05K3/0079Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces characterised by the method of application or removal of the mask

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  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空泡防止液の付着され
た基板のフィルム張付面に圧着ローラによりフィルムを
張付けるためのフィルム張付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器に使用される
プリント配線板は、銅等からなる所定パターンの配線が
絶縁基板の片面又は両面に形成されたものである。
【0003】この種のプリント配線板の製造工程におい
ては、先ず、絶縁性基板上に設けられた導電層(銅薄
膜)上に、感光性樹脂(フォトレジスト)層とそれを保
護する透光性樹脂フィルム(保護膜)とからなる積層体
フィルムを熱圧着(熱圧着ラミネートとも称される)す
る。この熱圧着は、フィルム張付装置(薄膜張付装置と
も称される)、いわゆるラミネータによる量産工程にお
いて行われる。
【0004】前記のフィルム張付装置に関して、従来か
ら種々の技術が提案されている(例えば、出願人が既に
特開昭63−208037号公報、特開平3−7344
号公報で提案したものがある)。
【0005】図7は、前記のような従来のフィルム張付
装置の構成例を示すものである。なお、図7には、絶縁
性基板(以下単に基板という)の搬送経路を中心に上・
下の構成機器が略同様なため、当該経路から上部側の構
成のみを示している。
【0006】フィルム張付装置においては、透光性樹脂
フィルム、感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムの3層
構造からなる積層体フィルム(以下、3層積層体フィル
ムという)が、供給ローラ2に連続的に巻き回されてい
る。該3層積層体フィルム1は、前記供給ローラ2から
巻き出され、その後、薄膜分離ローラ3で、透光性樹脂
フィルム1Aと、1面(接着面となる)が露出された感
光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィ
ルム1Bとに分離される。分離された積層体フィルム1
Bは、テンションローラ9を経由してメインバキューム
プレート(フィルム供給部材)5の表面上に供給され
る。その後、積層体フィルム1Bの供給経路にはサブバ
キュームプレート13とカッタ14とが設けられ、その
先にバキュームバー15及び圧着ロール16が設けられ
ている。
【0007】前記圧着ロール16は、一般に、金属ロー
ルの表面をゴムシートで被覆した構造とされている。
【0008】前記メインバキュームプレート5は、前記
積層体フィルム1Bを吸着して保持しながら、前記供給
ローラ2から基板6の導電層上に仮付けするためのもの
である。前記メインバキュームプレート5は、図7に示
されるように、前記基板6に近接し且つ離反する(矢印
B方向に移動する)支持部材7に進退動可能に設けられ
ている。
【0009】前記この支持部材7は、ガイド部材8に摺
動して矢印B方向に移動可能なように装置本体(フィル
ム張付装置のフレーム部材)9に設けられる。又、支持
部材7は、前記基板6の搬送経路を中心に、上下、一対
に設けられており、上部の支持部材7と下部の支持部材
7とは、ラックアンドピニオン機構により連動的に動作
する。つまり、上下、一対の支持部材7には、各々にラ
ック7Aが設けられており、この各々のラック7Aと噛
合うピニオン7B(このピニオン7Bは前記装置本体9
に固定されている)が設けられて、図示しない駆動源の
駆動力が与えらることにより、連動的に動作する。
【0010】又、前記メインバキュームプレート5は、
前記支持部材7の移動とは独立的に基板6に近接し且つ
離反する(矢印C方向に移動する)動作をするように、
支持部材7に設けられている。即ち、メインバキューム
プレート5は、支持部材7に設けられたシリンダ等から
なるラックアンドピニオン機構により前記のような動作
をする。このラックアンドピニオン機構は、支持部材7
に固着された第1のラック12Aと、第2の駆動源11
により前記ラック12Aに沿い前後動し、且つ当該ラッ
ク12Aと噛合うピニオン12Bと、前記ラック12A
と平行に移動し、且つ、前記ピニオン12Bと噛合う第
2のラック12Cとからなる。
【0011】なお、前記メインバキュームプレート5の
先端には仮付部5Aが設けられている。この仮付け部5
Aはその内部に発熱体5Bが設けられている。メインバ
キュームプレート5で積層体フィルム1Bを基板に仮付
けするときには、前記仮付け部5Aが積層体フィルム1
Bを巻き付けた状態で基板6に近接(あるいは当接)す
る。この際、前記仮付部5Aは、前記発熱体5Bの発熱
により加熱されており、これにより積層体フィルム1B
の先端部を熱圧着により仮付けする。
【0012】前記サブバキュームプレートは、前記積層
体1Bの供給方向の先端部を吸着し、前記仮付け部5A
に当該先端部を吸着(保持)させるように動作する。こ
のサブバキュームプレート13の動作は、支持部材7に
取付けられた、例えばエアシリンダからなる駆動源13
Aで、積層体1Bの供給経路に対して近接及び離反(矢
印D方向に移動)することにより行われる。又、この動
作は、メインバキュームプレート5が積層体フィルム1
3を基板6に仮付けする際も行われる。
【0013】前記カッタ14は、積層体フィルム1Bを
基板6の寸法に応じた長さ分に切断するものである。前
記カッタ14は、前記サブバキュームプレート13に前
記供給経路を挟んで、対向して設けられる。
【0014】前記圧着ローラ16は、基板搬送経路の上
・下に設けられており、上・下の圧着ロール16は、積
層体フィルム1Bが仮付された基板6を所定圧力で挟
み、且つ、熱を加えることにより、該積層体フィルム1
Bを基板6に熱圧着する。
【0015】前記のようなフィルム張付装置により、積
層体フィルム1Bを圧着するに際しては、圧着後に該フ
ィルム1Bと基板6間に気泡(空泡)が生じては、圧着
製品の不良の原因になる。
【0016】従って、フィルムと基板の密着性を良好に
する必要がある。特に、配線パターンが複雑で密着性が
悪くなる恐れがある場合に必要となる。
【0017】そこで、この気泡を防止するため、フィル
ム張付装置には、圧着前の基板6に水等の空泡防止液を
塗布するウェットローラ18が設けられている。
【0018】前記従来のウェットローラ18は、圧着ロ
ーラ16の入側方向に、搬送される基板の上・下面に接
するように固定して設けられている。該ウェットローラ
18の従来の構成例には、出願人が既に特開平3−73
44号公報で開示したものがある。
【0019】即ち、公報に開示したウェットローラは主
に給水パイプと、被覆層とを有している。該給水パイプ
は、例えばステンレス等の錆び難い金属あるいは硬質プ
ラスチックからなる円筒体に複数個の水供給孔が設けら
れて構成される。又、被覆層は、当該軸部材表面上にス
ポンジ等の水を含み易い多孔性物質からなる被覆層が設
けられて構成される。
【0020】前記ウェットローラ18で基板6に空泡防
止液を付着させる際には、まず、前記給水パイプの軸方
向端部から前記防止液、例えば水を供給し、前記供給孔
を介して前記被覆層を湿らせる。この被覆層が前記基板
6に転接して当該基板6に空泡防止液が付着する。
【0021】前記ウェットローラの被覆層は、前記のよ
うにスポンジ等の多孔性物質からなる被覆層を有するた
め、ある一定期間使用されたならば、塑性変形や消耗等
により劣化が生じて、空泡防止液の塗布性能が劣化する
恐れが生じる。従って、当該ウェットローラはある一定
期間使用されたならば交換する必要がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のウェットローラは固定式であるため、交換に際して
の作業が困難で、且つ、時間がかかり作業負荷となると
いう問題点があった。特に、フィルム張付装置において
連続運転を高速に行おうとする場合に大きな障害となっ
ていた。
【0023】又、基板の用途によっては、ウェットロー
ラを用いずにドライ状態で基板にフィルムを密着させる
要請がある。従来のウェットローラを有するフィルム張
付装置でそのような要請に答えるべくウェットロールを
取外そうとする場合、前記の問題点から作業負荷となっ
ていた。
【0024】本発明は、ウェットローラの交換が容易に
行えるようにして作業性の向上が図れると共に、空泡防
止液を付着させない運転にも容易に対応し得るフィルム
張付装置を提供することを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板のフィル
ム張付面に圧着ローラによりフィルムを張付けるフィル
ム張付装置において、水等の空泡防止液をフィルム張付
け前の基板上・下両面に塗布させるように基板搬送経
路を挾んで上・下に設けられたウェットローラと、前記
のウェットローラの軸方向両端を支持するウェットロー
ラ軸受部材と、前記上下のウェットローラの少なくとも
軸方向一端の前記ウェットローラ軸受部材に設けられ、
対応するウェットローラ内に空泡防止液を供給するため
の給液プラグと、前記下側のウェットローラ及びこれを
支持する下側のウェットローラ軸受部材の下方を被うと
共に、該下側のウェットローラ軸受部材を支持するユニ
ットベースと、このユニットベースに連結して設けら
れ、このユニットベース及び前記ウェットローラ軸受部
材を介してウェットローラを基板搬送経路に着脱可能に
取付けるための取付部材とが一体的なユニット構造とさ
れ、且つ、前記上側のウェットローラ軸受部材は、前記
下側のウェットローラ軸受部材方向に、ばねにより付勢
して設けられていて、空泡防止液を基板に塗布させるこ
とが所望される場合に、前記ユニット構造を前記基板搬
送経路の圧着ロール入側に取付部材により取付けること
により、前記課題を解決するものである。
【0026】又、本発明において、更に、基板搬送経路
に、基板を搬送方向に駆動するための駆動ローラを設け
て、該駆動力ローラの駆動力を前記ウェットローラに伝
達するための伝達部材を設けることができる。
【0027】又、本発明において、駆動ローラは、基板
搬送経路の幅方向両端外側に立設された搬入部ベース部
材に回転自在に支持し、前記伝達部材は、前記駆動ロー
ラの前記搬入部ベース部材外側に突出した軸端に設けら
れたタイミングベルト用ホイールと、前記上下のウェッ
トローラの一方に設けられたタイミングベルト用ホイー
ルと、前記2つのタイミングベルト用ホイールに巻き掛
けられるタイミングベルトと、から構成し、前記タイミ
ングベルトは、前記ユニット構造に含まれ、該ユニット
構造の前記基板搬送経路への着脱時に、前記駆動ローラ
側のタイミングベルト用ホイールに着脱自在とすること
ができる。
【0028】又、本発明においては、取付部材を、基板
搬送経路に設けられた係止部材に係止させる切欠き構造
とすることができる。
【0029】
【作用】本発明においては、ウェットローラ、ウェット
ローラ軸受部材、給液プラグ、ユニットベース、及び、
取付部材を一体的なユニット構造としている。
【0030】従って、予め、前記ユニット構造にウェッ
トローラを備えておき、ウェットローラの交換が必要と
なった場合、前記ユニット構造の交換によりウェットロ
ーラを交換する。ウェットローラ軸受部材、給液プラグ
の交換、メンテナンス時にも同様にユニット構造を交換
する。
【0031】よって、従来のようにウェットローラの交
換に際して、ウェットローラのみをその搬送経路から取
外して交換する必要がなく、ウェットローラの交換作業
が容易となり、作業性が向上する。又、空泡防止液を塗
布させない運転が所望される場合、当該運転に容易に対
応し得る。更に、ウェットローラ及びウェットローラ軸
受部材の下方はユニットベースにより被われているので
運転時、交換時の液漏れを防止できる。
【0032】又、本発明においては、更に、基板搬送経
路に基板を搬送方向に駆動するための駆動ローラが設け
られている場合に、該駆動ローラの駆動力を伝達部材に
より前記ウェットローラに伝達する。このようにすれ
ば、ウェットローラを駆動させるのに別体に駆動源を必
要とせず、フィルム張付装置の全体構成が簡略化する。
又、ウェットローラを単に基板に従動させるのに比較し
て、空泡防止液塗布性能が向上する。なお、本発明にお
いては、駆動ローラの駆動力でウェットローラを駆動す
ることに限定されず、ウェットローラの駆動力源を駆動
ローラと別体に設けることができるのは勿論である。
【0033】更に、本発明において、前記ユニット構造
側に予め取り付けられているタイミングベルトを、ユニ
ット構造の着脱時に、駆動ローラ側のタイミングベルト
用ホイールに着脱することにより、動力伝達系も容易、
確実に搬送経路に着脱することができる。又、本発明に
おいては、取付部材を、基板搬送経路に設けられた係止
部材に係止させる切欠き構造とすれば、容易、且つ、簡
単な操作でユニット構造を基板搬送経路に取付け、且
つ、取外すことができる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0035】この実施例は、基板(絶縁性基板)6のフ
ィルム張付面に基板の長さに応じた積層体フィルム1B
を張付けるためのフィルム張付装置に本発明を実施した
ものである。
【0036】図1は、実施例に係るフィルム張付装置の
全体的な構成を示すものである。
【0037】又、図2は、前記張付装置の基板搬送路か
ら上方向の構成を中心に示したものである。
【0038】図1及び図2に示されるように、前記フィ
ルム張付装置は、主に、基板6を仮付け及び圧着位置に
前進させて搬入するための搬入部20と、前記積層体フ
ィルム1Bが圧着された基板6を搬出するための搬出部
22と、透光性樹脂フィルム、感光性樹脂層及び透光性
樹脂フィルムの3層構造からなる3層積層体フィルム1
を蓄積し、一面(接着面)が露出された感光性樹脂層及
び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィルム1Bを供
給するための積層体フィルム蓄積部24と、供給された
積層体フィルム1Bを吸着し、基板6のフィルム張付面
に積層体フィルム1の先端側を仮止めするための仮止め
部26と、前記フィルム1Bが仮止めされた基板6に当
該フィルム1Bを圧着ローラ28で熱圧着(熱圧着ラミ
ネート)させるための圧着部30とを有する。
【0039】即ち、図1及び図2に示されるように、前
記積層体フィルム蓄積部24においては、前記3層積層
体フィルム1が、供給ローラ2に連続的に巻き回されて
蓄積されている。巻き回された積層体フィルム1は、巻
き出されて、ガイドローラ32を介してフィルム分離ロ
ーラ(フィルムの分離部材)3に至る。このフィルム分
離ローラ3は、前記積層体フィルムを、透光性樹脂フィ
ルム(保護膜)1Aと、前記一面(接着面)が露出され
た感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体
フィルム1Bとに分離するものである。分離された透光
性樹脂フィルム1Aは、ガイドローラ34を介して前記
巻き回されて積層体フィルム1上を移動し、巻取ローラ
4に巻取られるようになっている。なお、巻き回されて
積層体フィルム1の側面側には、フィルムの蓄積されて
いる量を、フィルム巻径から検出する巻径検出センサ、
即ち、フィルム巻径用が所定に大きいことを検出する大
径用フィルム巻径検出センサ36Aと、フィルム巻径が
所定に小さいことを検出する小径用フィルム巻径検出セ
ンサ36Bが設けられる。
【0040】前記搬入部20には、基板6に駆動力を与
えて搬送するための駆動ローラ38が、搬入経路に沿っ
て、適宜の間隔で複数設けられている。この駆動ローラ
38は、図示されないモータ等の駆動手段から駆動力が
与えられて駆動する。又、この駆動ローラ38の1つお
き(又は、適宜の駆動ローラ38)のものの搬送経路を
挟んで対向する位置には、回動自在な従動ローラ40が
設けられている。この従動ローラ40は、駆動ローラ3
8と共に基板6を挟んで、基板6に確実に駆動力を付与
するものである。
【0041】又、前記搬送経路に沿い、且つ、駆動ロー
ラ38間の適宜の箇所には、前記基板6の幅方向位置を
所定位置に合せるための幅寄せ器42が設けられてい
る。
【0042】又、前記駆動ローラ38のうち、圧着部3
0側終端のものの搬送経路を挟んで対向する側には、回
動自在な基板押えローラ46が設けられている。例えば
この基板押えローラ46はエアシリンダからなる基板押
え部材44により上昇及び下降する。この基板押えロー
ラ46は、基板押え部材44により下降したときに、当
該駆動ローラ38と共に基板6を挟持して、積層体フィ
ルム1Bが仮付け又は熱圧着される際の基板6の上下方
向の揺動を制止するものである。
【0043】又、前記終端の駆動ローラ38の搬送方向
下流側には、熱圧着される積層体フィルム1Bと基板6
との間に気泡(空泡)が生じるのを防止するため、水等
の空泡防止液を基板6に塗布するためのウェットローラ
48が設けられている。
【0044】このウェットローラ48は、ユニットベー
ス90に設けられていて、ユニットベース90と共に、
基板6の搬送経路に取付け及び取外しが自在となってい
る。このウェットローラ48及びユニットベース90の
詳細な構成は図3に示すようになっており、この詳細に
ついては後に説明する。
【0045】なお、前記基板6の搬送経路の近傍には、
基板6を検出する各センサS1〜S3が設けられる。搬
送経路の上流側に設けられたセンサS1は、前記搬入部
20中に送られてきた基板6の例えば先端位置を検出し
て、その検出信号により、前記幅寄せ器42を作動させ
るための幅寄せ開始センサS1である。又、この幅寄せ
開始センサS1の下流側に設けられたセンサS2は、基
板6の後端部を検出するための基板後端検出センサS2
である。又、前記圧着部30入側に設けられたセンサS
3は、基板6の先端部を検出するための基板先端検出セ
ンサS3である。
【0046】前記搬出部22には、基板6に駆動力を与
えて搬送するための、図示されない駆動モータで駆動さ
せる出側駆動ローラ50が複数設けられる。その駆動ロ
ーラ50の適宜のものには、搬送経路を挟んでに対向す
る位置に、回動自在な従動ローラ52が設けられてい
る。この従動ローラ52は、前記駆動ローラ50と共に
基板6を挟んで、基板6に確実に駆動力を付与するため
のものである。又、この搬出部22の圧着部30出側近
傍には、基板6の通過したことを検出するための基板通
過検出センサS4が設けられる。
【0047】前記仮付部26には、前記積層体フィルム
蓄積部24から供給された積層体フィルム1Bが、テン
ションローラ54を介して搬送されるようになってい
る。なお、このテンションローラ54は、前記供給ロー
ラ2とメインバキュームプレート(フィルム供給部材に
相当)56との間の積層体フィルム1Bに適度な張力を
与えるものである。この適度な張力により前記メインバ
キュームプレート56に供給する積層体フィルム1Bに
はしわ等が生じない。
【0048】又、前記テンションローラ54出側からメ
インバキュームプレート56迄の積層体フィルム1B供
給経路上には、当該積層体フィルム1Bの静電気を除去
する静電気除去器58が設けられている。
【0049】又、メインバキュームプレート56と前記
圧着部30間の積層体フィルム搬送路上には、先端巻き
付けフィルム保持部材60と、カッタ62と、サポート
ローラ64が設けられている。
【0050】前記メインバキュームプレート56は、前
記供給ローラ2から送られてきた積層体フィルム1Bの
先端側を吸着し、且つ、搬送された基板6の搬送方向先
端部に近接して、当該基板6先端部表面(上・下の両表
面)に積層体フィルム1Bの先端側を仮付けするよう作
動するものである。なお、このメインバキュームプレー
ト56は取付け部材66に固着されて当該取付部材66
と一体的に作動し、且つ、上・下のメインバキュームプ
レート56が同調して動作し、基板6に同時に接近して
仮付けするようになっている。
【0051】前記先端巻き付けフィルム保持部材60
は、前記積層体フィルム1Bの先端側を負圧により吸引
し、基板搬送方向(図1中に、矢印Aの方向)に後退す
ることによりメインバキュームプレート56の先端側フ
ィルム仮付け部56Aに当該積層体フィルム1Bを吸着
させるものである。
【0052】前記カッタ62は、円筒部材の外周面にや
や螺旋を描くように切断刃が設けられた回転刃62Aと
直線状の切断刃からなる固定刃62Bを有するものであ
る。固定刃62B上を搬送される積層体フィルム1B
を、前記回転刃62Aの回転によりフィルム1Bをその
搬送方向に直角に切断するものである。カッタ62は回
転刃62Aが回転することにより、回転刃62A及び固
定刃62B同士を接近させて積層体フィルム1Bを基板
6の寸法に応じた所定の長さに切断するものである。こ
のカッタ62は積層体フィルム1Bを供給する方向に直
角に切断するため、積層体フィルム1B供給中に回転刃
62A及び固定刃62Bの長手方向片側を供給方向に移
動させ、カッタ62の切断点が供給方向に移動する速度
を前記フィルム1Bの供給速度と同調するようになって
いる。
【0053】前記サポートローラ64は、カッタ62及
び圧着ローラ28間のフィルム供給経路上に前記メイン
バキュームプレート56の吸着面上のフィルム供給経路
と同一平面に接するように設けられたローラからなるも
のである。
【0054】前記サポートローラ64は、圧着ローラ2
8に送られる積層体フィルム1Bが、前記カッタ62で
切断された後の、しわ等が寄らないように当該ロール2
8に円滑に送るように導くものである。
【0055】前記メインバキュームプレート56が固着
される取付部材66は、図1に示すように、上と下で同
様の構成を有し、これら取付部材66を、同調して基板
方向に移動させるため、各取付部材66にはラックギヤ
68が設けられると共に、当該ラックギヤ68の双方に
噛合うピニオンギヤ70が設けられる。
【0056】又、前記取付部材66は、ガイドレール7
2上を摺動して移動し、このガイドレール72に従った
取付け部材66の移動方向がメインバキュームプレート
56の移動方向となるようになってる。
【0057】前記ピニオンギヤ70は、フィルム張付装
置の本体フレームの一定位置で回動するため、ラックギ
ヤ68と共に上・下のメインバキュームプレート56を
同調動作させる。又、前記ピニオンギヤ70は、図示さ
れないサーボモータ(メインバキュームプレート駆動用
サーボモータ)で電磁クラッチを介して駆動される。上
・下の取付部材66にはバキュームプレート56幅方向
に一対設けられたシリンダ(図示省略)のシリンダ管
体、ピストンロッドがそれぞれ連結され、上・下の取付
部材66が連動するようになっている。なお、実施例で
は、基板6から所定距離となるまでは前記サーボモータ
で前進させる。その後、電磁クラッチを切り、シリンダ
で駆動して仮付けし、仮付け後、基板からの離反はシリ
ンダで行うようになっている。
【0058】前記圧着部30には、前記積層体フィルム
1Bを基板上に熱圧着するための圧着ローラ28と共
に、当該圧着ローラ28が軸支され、当該圧着ローラ2
8を前後動させるように保持する圧着ローラ保持部材7
4と、当該圧着ローラ28の周囲を、前記積層体フィル
ム1Bを吸着しながら回動するバキュームバー76と、
前記圧着ローラ28に付着した水等の空泡防止液を拭き
取るための圧着ローラ拭き取りローラ78と、圧着後の
基板6の表面の空泡防止液を拭き取るための基板拭き取
りローラ80と、上・下に対称となる圧着ローラ保持部
材78を揺動させて、圧着ローラ28で積層体フィルム
1Bを基板6上に圧着させるための圧着ローラ上下移動
用エアシリンダ82を有する。
【0059】圧着ローラ保持部材74の基板6搬出側に
は、前記基板6に付着した残余の空泡防止液を拭き取る
ための基板拭き取りローラ80が回動自在に設けられて
いる。
【0060】なお、前記圧着ローラ上下移動用エアシリ
ンダ82は、左右で上下に対になっている圧着ローラ保
持部材74に対して一つずつ設けられている。
【0061】ここで、ウェットローラ48及びユニット
ベース90とその周辺の詳細な構成を、図3に基づき説
明する。
【0062】図3に詳細に示すように、一対のウェット
ローラ48は、基板搬送経路を挾んで対向するように上
下に設けられており、各ウェットローラ48は、その軸
方向両端部がウェットローラ軸受部材92に軸支されて
いる。
【0063】又、図3に示すように、ユニットベース9
0は、ウェットローラ軸受部材92を含むウェットロー
ラ48の軸方向長さと同様の長さを基板幅方向に有し
これらの下方を被って配置され、ユニットベース90の
両端部(前記軸方向の両端部)に前記ウェットローラ軸
受部材92が取付けられる。該ユニットベース90の各
端部において、上・下の軸受部材92には上下方向に貫
通する一対の孔が設けられており、この孔にピン部材9
4が摺動可能に設けられる。
【0064】このピン部材94の下端部は、前記ユニッ
トベース90に取付けられる。又、このピン部材94上
部には、ワッシャーが係止されており、該ワッシャーと
軸受部材92の間にはばね部材96が設けられている。
このばね部材96により、上の軸受部材92には、下方
向への付勢力が与えられる。
【0065】上・下のウェットローラ48は基板6を挾
みながら適宜の押圧力で基板6に転接して空泡防止液を
基板6に塗布するようになっている。
【0066】又、前記ばね部材96の軸受部材92に対
する付勢力の調整により、ウェットローラ48が基板を
挾む際の押圧力が適切なものとなるように調整可能とな
っている。
【0067】搬入部20の駆動ローラ38及び従動ロー
ラ42は、図3に符号98で示す搬入部ベース部材に設
けられている。前記ユニットベース90には、前記ユニ
ットベース90を搬入部ベース部材98の圧着ローラ2
8側端部に着脱可能に取付けるためのウェットローラ取
付部材100が設けられる。このウェットローラ取付部
材100は、ユニットベース90の両側端部に、上・下
のウェットローラ軸受部材92の重ねられている近傍の
搬入部ベース部材98側に立上がるようにして形成され
る。又、このウェットローラ取付部材100は、搬入部
ベース部材98の圧着ローラ28側に設けられた係り止
め用ねじ部材又はピン部材102に係止される上・下の
係止部100A・100Bを有している。
【0068】前記上側の係止部100Aは、搬入部ベー
ス部材98方向に開口する切欠構造とされ、下側の係止
部100Bは、下方向に開口する切欠構造とされてい
る。
【0069】このように、ウェットローラ取付部材10
0は、各係止部100A、100Bの切欠構造を前記ピ
ン部材102に装入して係り止めさせることにより、ユ
ニットベース90を搬入部ベース部材98に取付ける構
造となっている。従って、ウェットローラ48の交換の
ために行うユニットベース90を搬入部ベース部材98
に取付けたり取外したりする作業が非常に容易である。
又ユニットベース90はウェットローラ48及びウェッ
トローラ軸受部材92の下方を被っているので運転中、
交換時の液漏れ飛散を防止できる。
【0070】前記ウェットローラ48の軸方向両側又は
片側(図3では両側の場合を示している)の軸受部材9
2近傍には、タイミングベルト用ホイール104が設け
られる。又、圧着ローラ28側端部の駆動ローラ38
は、その軸両端部が搬入部ベース部材98を貫通してお
り、その両端部にタイミングベルト用ホイール106が
設けられている。前記ウェットローラ48のタイミング
ベルト用ホイール104には、予めタイミングベルト1
08が巻き掛けられている。
【0071】前記ユニットベース90が、ウェットロー
ラ取付部材100及び取付ピン102により搬入部ベー
ス部材98に係り止めされた状態で、各タイミングベル
ト用ホイール104、106間にはタイミングベルト1
08が巻き回される。
【0072】従って、基板6の搬送において駆動ローラ
38が駆動すれば、その駆動ローラ38と同期してウェ
ットローラ48が回動するようになっている。なお、本
発明の実施においては、ウェットローラ48の駆動は、
駆動ローラ38の駆動力によることに限定されるもので
はなく、ウェットローラ48の駆動力源を駆動力ローラ
38とは別体に設けることができる。
【0073】ここで、前記ウェットローラ48には、例
えば出願人が前記特開平3−7344で開示したよう
な、ステンレス、防錆処理アルミニウム等の錆び難い金
属あるいは硬質プラスチックからなる円筒体に複数個の
液供給孔が設けられた給液パイプ(給水パイプ)と、該
給液パイプの表面上に設けられた、スポンジ等の水を含
み易い多孔性の物質からなる被覆層とを有するものを用
いることができる。但し、これは一例であり、他の構成
のウェットローラでも本発明を構成できることは勿論で
ある。
【0074】又、実施例では、この給液パイプに空泡防
止液を送るため、図3に示すように、ウェットローラ軸
受部材92のウェットローラ48の設けられている側の
反対側には、前記給液パイプに連通する給液プラグ11
0が設けられる。この給水プラグ110を介して、管材
から送液した空泡防止液水を給液パイプひいてはウェッ
トローラの被覆層に供給する。ウェットローラ48が、
この供給された空泡防止液を搬送される基板6表面に転
接しながら塗布するようになっている。
【0075】又、実施例のフィルム張付装置において、
基板6に空泡防止液を塗布しない運転が望まれる場合に
は、ユニットベース90を搬入部ベース部材98から取
外して、例えば図4に示すガイドローラ112を該ベー
ス部材98に取付けることができるようになっている。
ユニットベース90取外し時には、タイミングベルト1
08もタイミングベルト用ホイール106から取外す。
【0076】図4に示すような、前記ガイドローラ11
2は、搬入部20から搬送された基板を載置しながら圧
着ローラ28に導くものであり、搬入部ベース部材98
の圧着ローラ28側に取付けられる。このガイドローラ
112は、その軸の両端部がガイドローラ取付部材11
4に支持されており、ガイドローラ112の前記ベース
部材98への取付けは、該ガイドローラ取付部材114
を前記取付ピン102に係止させることにより行う。こ
の係止のため、前記ガイドローラ取付部材114には係
止部114A、114Bが設けられている。この係止部
114A、114Bは、図3に示したウェットローラ取
付部材100の各係止部100A、100Bと同様の切
欠構造であり、搬入部ベース部材98側に設けられてい
る。
【0077】なお、このガイドローラ112は、ガイド
ローラ取付部材114に回動自在に設けられており、駆
動ローラ38の駆動力は伝達されないようになってい
る。
【0078】前記実施例のフィルム張付け装置の制御系
の信号経路を図5に示す。
【0079】図5に示すように、この制御系において
は、各センサS1〜S4と共に、各シリンダ前・後端の
検出センサ(図示省略)やフィルム巻径の各センサ36
Aと36Bの検出信号に従って、中央制御ユニット12
0が各シリンダ用ソレノイド及び各モータの制御信号を
出力するようになっている。又、カウンタやタイマの機
能も有している。この中央制御ユニット120は、図6
に示す手順に従って前記フィルム張付装置を制御するよ
うに構成されている。この中央制御ユニット120は、
例えばプログラマブルコントローラやリレーシーケンス
回路により構成することができる。
【0080】次に、実施例の作用を説明する。
【0081】実施例に係るフィルム張付装置は、主に図
6の手順に従って作動する。
【0082】先ず、積層体フィルム1Bの張付け開始準
備状態に手動により設定する(ステップ1)。即ち、十
分な三層積層体フィルム1が巻き回された供給ローラ2
をこのフィルム張付装置に設置する。次いで、前記三層
積層体フィルム1をガイドローラ32からフィルム分離
部材3に通過させて、透光性樹脂フィルム1A、積層体
フィルム1Bに分離する。フィルム分離部材3で分離さ
れた積層体フィルム1Bをメインバキュームプレート5
6からカッタ62の先まで送る。この場合、カッタ62
の回転刃62Aは、手動により固定刃62Bと離すこと
ができ、その間に前記積層体フィルム1Bを通す。
【0083】次いで、積層体フィルム1Bをカッタ62
で切断する(ステップ2)。即ち、回転刃62A及び固
定刃62Bを傾斜させない状態で手動により回転刃62
Aを回転させてフィルム1Bを切断する。
【0084】次いで、メインバキュームプレート56、
圧着ローラ28等を原位置とする(ステップ3)。この
場合、メインバキュームプレート56は、上昇端からあ
る程度下がると共に、メインバキュームプレート56と
先端巻き付けフィルム保持部材60のフィルム搬送面側
は一致する状態とする。
【0085】次いで、自動運転を開始する(ステップ
4)。
【0086】即ち、自動運転が開始すると、前記フィル
ム保持部材60が積層体フィルム1Bを吸着しながら基
板搬送方向に移動する。これにより、積層体フィルム1
Bは、メインバキュームプレート56の先端の仮付け部
56Aに巻き付けられる。
【0087】一方、基板の搬入部20においては、基板
6が搬送されてきて、幅寄せ開始位置センサS1で当該
基板6が検出されると、該基板6は、幅寄せ装置42で
幅寄せされ、所定の幅方向位置になる。
【0088】次いで、幅寄せされた基板6を搬送方向に
進行させ、当該基板の先端を基板先端検出センサS3で
検出すると、その検出信号に従って、中央制御ユニット
120がカウンタのカウントを始める。このカウント
は、予め設定された所定時間をカウントして、基板6の
搬送方向先端部を仮付け位置に停止させる。又、前記基
板先端検出センサS3の信号により、前記中央制御ユニ
ット120の他のカウンタがカウントを開始する。該カ
ウンタが所定時間カウントすると、前記先端巻き付けフ
ィルム保持部材60が基板搬送方向出側に後退して、メ
インバキュームプレート56の仮付部56Aに積層体フ
ィルム1Bを巻付ける。
【0089】なお、前記メインバキュームプレート56
が前進して仮付けするまでに、基板押えローラ46は、
基板押え部材44の駆動により基板6方向に下降し、駆
動ローラ38と共に基板6を挟み付ける。又、前進する
基板6には、ウェットローラ48で空泡防止液が塗布さ
れる。
【0090】次いで、メインバキュームプレート56の
前進により、積層体フィルム1Bを基板6に仮付けする
(ステップ7)。
【0091】即ち、前記他のカウンタが作動しながら、
上・下のメインバキュームプレート56は、ラックギヤ
68及びピニオンギヤ70により同調しながらメインバ
キュームプレート駆動用サーボモータ(図示省略)の駆
動により、基板6の上・下面に向かって前進してくる。
この場合、基板6の上・下面表面上の例えば2cm手前の
位置で、メインバキュームプレート駆動用サーボモータ
の駆動を停止する。その後、メインバキュームプレート
駆動用エアシリンダ(図示省略)の駆動力で上下のメイ
ンバキュームプレート56を前進させ、仮付部56Aを
基板6上・下表面に接近させる。この際、メインバキュ
ームプレート幅方向(積層体フィルム1B幅方向に沿
う)両端に設けられた一対のエアシリンダで仮付けの押
圧力を与える。このため、基板6の両面には、同じ力で
積層体フィルム1Bを仮付けすることができる。なお、
この際、前記サーボモータの駆動力は、前記サーボモー
タの電磁クラッチが解放されるため、ピニオンギヤ70
へは伝達されないようになっている。
【0092】次いで、メインバキュームプレート56を
基板6から離す方向へ後退させ、圧着ローラ28は、前
記メインバキュームプレート56の仮止め部56Aと干
渉し合わないように前進させて、当該圧着ローラ28で
前記仮止めされた積層体フィルム1Bの圧着を開始する
(ステップ8)。
【0093】次いで、積層体フィルム1Bの圧着ローラ
28による圧着が進行していき、基板6に張付けるべき
積層体フィルム1Bの後端がカッタの位置まできたと
き、メインバキュームプレート56による積層体フィル
ム1Bの吸着、及びカッタ62による当該フィルム1B
の切断を行う(ステップ9)。
【0094】即ち、カッタ62の切断点が積層体フィル
ム1Bの供給速度と応じた積層体フィルムを供給方向に
直接に切断可能な傾斜をカッタ62に与えて、カッタ6
2で切断を開始させる。この切断により、積層体フィル
ム1Bは搬送方向に直角に切断される。
【0095】なお、切断中及び切断後、積層体フィルム
1Bはサポートローラ64で誘導される。このため、圧
着ローラ28の径が小さいものであっても、積層体フィ
ルム1Bは固定刃62Bに摺動することなく送られる。
又、圧着中及び切断後にバキュームバー76の吸引が開
始されており、このバキュームバー76は、積層体フィ
ルム1Bを吸着しながらその外周面上を滑らせて、熱圧
着させる。熱圧着するべき積層体フィルム1Bの後端部
に近くなったならば、バキュームバー76は、基板6に
接近するように圧着ローラ28の周囲を旋回動し、熱圧
着が終了する直前まで吸着動作を行う。これにより、積
層体フィルム1Bに適度な張力を与え、積層体フィルム
1Bにしわ等が発生することを防止している(ステップ
9)。なお、前記積層体フィルム1Bをカッタ62で切
断した後は、メインバキュームプレート56及び先端巻
き付けフィルム保持部材60は吸着動作を行い、積層体
フィルム1Bを吸着して保持する。
【0096】次いで、積層体フィルム1Bの熱圧着動作
を続行するか否かを判断する。続行するならば、ステッ
プ5から再び圧着作業を続行する。又、続行しないなら
ば、この作業を終了する。
【0097】なお、前記実施例においては、図1及び図
2に示すフィルム張付装置に対して、図3に示すユニッ
ト構造のウェットローラを適用実施していたが、本発明
のユニット構造のウェットローラを用いることができる
フィルム張付装置は、図1及び図2の構成のものに限定
されず、他のいずれの種類のフィルム張付装置でも本発
明のウェットローラを用いることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ウ
ェットローラの交換を容易とし作業性の向上を図ること
ができると共に、空泡防止液を付着させない運転にも容
易に対応し得るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係るフィルム張付装
置の全体構成を示す側面図である。
【図2】図2は、前記フィルム張付装置の基板搬送路か
ら上側の構成を詳細に示す側面図である。
【図3】図3は、前記フィルム張付装置に設けられるウ
ェットローラの詳細な構成を示す要部斜視図である。
【図4】図4は、前記装置からウェットローラを取外し
た後に取付けるガイドローラの詳細な構成を示す要部斜
視図である。
【図5】図5は、前記装置の電気的な信号入出力の構成
を示すブロック図である。
【図6】図6は、前記実施例の作用を説明するための前
記装置におけるフィルム圧着手順を示す流れ図である。
【図7】図7は、従来のフィルム張付装置の構成例を示
す側面図である。
【符号の説明】
1B…積層体フィルム、 2…供給ローラ、 3…分離ローラ、 20…搬入部、 22…搬出部、 24…積層体フィルム蓄積部、 26…仮付け部、 28…圧着ローラ、 30…圧着部、 38…駆動ローラ、 40…従動ローラ、 42…幅寄せ器、 44…基板押え部材(エアシリンダ)、 46…基板押えローラ、 48…ウェットローラ、 56…メインバキュームプレート、 60…先端巻付フィルム保持部材、 76…バキュームバー、 90…ユニットベース、 92…ウェットローラ軸受部材、 94…ピン部材、 96…ばね部材、 98…搬入部ベース部材、 100…ウェットローラ取付部材、 100A、100B…係止部、 102…取付ピン、 104、106…タイミングベルト用ホイール、 108…タイミングベルト、 110…給液プラグ、 112…ガイドローラ、 114…ガイドローラ取付部材、 114A、114B…係止部、 120…中央制御ユニット、 S1…幅寄せ開始位置センサ、 S2…基板後端検出センサ、 S3…基板先端検出センサ、 S4…基板通過検出センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00 31:34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板のフィルム張付面に圧着ローラにより
    フィルムを張付けるフィルム張付装置において、 水等の空泡防止液をフィルム張付け前の基板の上・下両
    面に塗布させるように基板搬送経路を挾んで上・下に設
    けられたウェットローラと、前記のウェットローラの軸方向両端を支持するウェット
    ローラ軸受部材と、 前記上下のウェットローラの少なくとも軸方向一端の前
    記ウェットローラ軸受部材に設けられ、対応するウェッ
    トローラ内に空泡防止液を供給するための給液プラグ
    と、 前記下側のウェットローラ及びこれを支持する下側のウ
    ェットローラ軸受部材の下方を被うと共に、該下側のウ
    ェットローラ軸受部材を支持するユニットベースと、 このユニットベースに連結して設けられ、このユニット
    ベース及び前記ウェットローラ軸受 部材を介してウェッ
    トローラを基板搬送経路に着脱可能に取付けるための取
    付部材とが一体的なユニット構造とされ、且つ、前記上
    側のウェットローラ軸受部材は、前記下側のウェットロ
    ーラ軸受部材方向に、ばねにより付勢して設けられてい
    て、 空泡防止液を基板に塗布させることが所望される場合
    に、前記ユニット構造を前記基板搬送経路の圧着ロール
    側に取付部材により取付けることを特徴とするフィル
    ム張付装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、更に、 基板搬送経路に、基板を搬送方向に駆動するための駆動
    ローラが設けられていて、 該駆動ローラの駆動力を前記ウェットローラに伝達する
    ための伝達部材を設けたことを特徴とするフィルム張付
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、駆動ローラは、基板搬
    送経路の幅方向両端外側に立設され た搬入部ベース部材
    に回転自在に支持され、 前記伝達部材は、前記駆動ローラの前記搬入部ベース部
    材外側に突出した軸端に設けられたタイミングベルト用
    ホイールと、前記上下のウェットローラの一方に設けら
    れたタイミングベルト用ホイールと、前記2つのタイミ
    ングベルト用ホイールに巻き掛けられるタイミングベル
    トと、から構成され、前記タイミングベルトは、前記ユ
    ニット構造に含まれ、該ユニット構造の前記基板搬送経
    路への着脱時に、前記駆動ローラ側のタイミングベルト
    用ホイールに着脱自在とされたことを特徴とするフィル
    ム張付装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 取付部材が、基板搬送経路に設けられた係止部材に係止
    させる切欠き構造となっていることを特徴とするフィル
    ム張付装置。
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