JPH08510621A - ハンディ送／受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 非伝導材料からなるハウジング、当該ハウジング内の電気回路、ハウジング内の電気的接地面、当該接地面にほぼ平行に配置され第１自由端と接地コネクタによって接地面に電気的に接続された第２端とを有するアンテナ共振子要素、並びに接地面と共振子要素とを電気回路に接続するための手段を備えてなるハンディタイプの送信及び／又は受信装置。共振子要素、接地面及び接地コネクタはハウジングの内部に位置した分離誘電体に固定されている。このアンテナは製造するのが簡単で、当該アンテナの電気的パラメータの機械的公差及び機械的、熱的影響からの依存性を減少する。

Description

【発明の詳細な説明】 ハンディ送／受信装置 本発明は、非伝導材料からなるハウジング、当該ハウジング内部の電気回路、 非伝導材料からなるハウジング内部の電気的接地面（electrical ground plane ）、当該接地面にほぼ平行に配置され第１自由端及び接地コネクタ（ground con nector）によって接地面に電気的に接続された第２端を有するアンテナ共振子要 素並びに接地面と共振子要素を電気回路に接続するための手段とを備えてなるハ ンディタイプの送信及び／又は受信装置に関するものである。 この種の装置はヨーロッパ特許公報第４８４４５４号（EP 0 484 454 B1）に 開示されており、そのアンテナ共振子要素はプラスチックハウジングの外側に施 与された金属箔の折り曲げられた金属シートの形態を有している。電気的接地面 はプラスチックハウジング内部の電気回路を含んだシールドハウジングの形態を 有している。アンテナ共振子要素の範囲でのプラスチックハウジングとシールド ハウジングの間に、エアギャップが位置する。アース導出部（lead through）は プラスチックハウジングのスリットを通って延在し、Ｌ形状のアンテナ共振子要 素の折れ曲げられた脚部をシールドハウジングに接続している。 この公知の装置は、導出部用のプラスチックハウジングでのス リットを形成することが困難である欠点を有している。ハウジングを形成する際 にスリットを形成しなければならないか、その後にスリットをカットしなければ ならない。更に、スリットを通って案内する接地コネクタを備えること、及び当 該コネクタを一方でアンテナ共振子に、及び他方でプラスチックハウジング内部 のシールドハウジングに接続することが困難である。 この公知の装置の重要な電気的欠点は、シールドハウジングとアンテナ共振子 要素が固定されたプラスチックハウジングとの間のエアギャップに起因する。共 振子要素の電気的パラメータはこのエアギャップに依存している。このエアギャ ップの寸法の公差と機械的、熱的影響に依存する変化とは避けがたいので、アン テナの電気的パラメータを保証し一定に維持することは不可能である。結果とし て、ミスマッチング、アンテナへのフィードラインにおける定常波及び放射パタ ーンの変化となる。 本発明の課題は、従来技術のこの状態の欠点を克服すること、即ち、製造を簡 単にし、機械的公差及び機械的、熱的影響からアンテナの電気的パラメータの依 存を減らすことにある。 本発明の基本的考えは、アンテナの全ての部品、即ち、共振子要素、接地面及 び接地コネクタを別の誘電体に固定することである。その結果、アンテナの伝導 要素と誘電体の間のエアギャップがなくなる。それで、アンテナの電気的パラメ ータは誘電体の厚み及び当該誘電体の材料の誘電値のみに依存する。製造中に誘 電 体の厚みの小さな公差を保証することが容易である。時間による変動も小さい。 本発明の一つの実施例によれば、共振子要素、接地面及び接地コネクタは誘電 体上の電気的に伝導な層又はコーティングの形態である。このアンテナユニット は製造するのに簡単で、アンテナをハウジングに組み立ててもたらす前に整調す ることができる。 接地面を備えた誘電体は、ハウジングの内側幅全体にほぼわたって延在し、接 地面は電気回路のアース導体（ground）に接続され、当該電気回路の少なくとも 一部を覆う。それ故、接地面は電気回路に対するシールドとして供される。 共振子要素は、接地面とほぼ同じ幅を有し、アンテナの良好に広いバンド特性 を与えうる。同じ利点は接地コネクタが共振子要素の全幅にわたって延在する別 の改良からも起因する。 別の改良によれば、細長いフィーダー要素が共振子要素の一側に位置するよう に備えられ、共振子要素にフィーダー要素が連結され、フィーダー要素の一端が 共振子要素を電気回路に接続するための手段に連結された供給端に相当する。こ の改良は、電気回路と共振子要素の間のガルヴァーニ接触を回避する。好適には 、フィーダー要素は共振子要素の全長にほぼわたって延在する。これによって、 電磁連結が達成する。付加的にフィーダー要素の供給端は共振要素の自由端に位 置することができる。 アンテナユニットの伝導要素が誘電体上の電気的に伝導な層又 はコーティングの形態である本発明に一つの改良によれば、突起が共振子要素の 自由端の縁部に備えられる。当該突起は、共振子要素よりも小さな幅を有してい る。突起の長さを調整することによって、共振子要素の共振周波数は整調可能で ある。好適には、突起の幅は共振子要素の幅の１０倍かそれ以下である。突起の この寸法決めによって、共振子要素の細かな整調が可能である。 本発明の一つの改良によれば、接地面及び／又は共振子要素及び／又は供給要 素は、対向する接触点乃至接触線の間で加圧下に位置した電気的に伝導な弾性材 料によって電気回路に接続される。これは、アンテナユニットがハウジング内に 挿入される場合に組み立て中にアンテナユニットと電気回路の間の接続が自動的 になされる利点を有する。 本発明の一つの改良によれば、誘電体は凹部を有し、その表面は接地面の伝導 層で覆われている。当該凹部は接地面の伝導層で覆われた突出部乃至リブ部によ って取り囲まれ、接地面を電気回路のアース導体に接続する。これによって、電 気回路の要素のための遮蔽された窪みが備えられる。 単一のアンテナ共振子要素の代わりに、少なくとも２つの共振子要素を接地面 にわたって位置させてもよい。 以下に本発明は図に示された例を用いてより詳細に述べられよう。ここで、 図１は電気回路が省略された本発明の一実施例の断面概略図で あり、 図２は図１の上部をより詳細に示す拡大断面図であり、 図３は図２でのアンテナユニットの斜視図である。 図１は、非伝導材料からなるハウジング１、イヤホン２、マイクロフォン３並 びに共振子要素５、接地面６及び共振子要素５の一端を接地面６に接続する接地 コネクタ７からなるアンテナユニット４を備えてなるハンディトランシーバーの 概略的断面図である。電気回路がハウジング１内部に位置しているが、図示され ていない。 アンテナ要素５、接地面６及び接地コネクタ７は、一緒になってハウジング１ の内壁に固定された独立アンテナユニット４を形成する分離誘電体８上の伝導層 である。アンテナユニット４は機械的保持及び／又は電気的接続目的のためにハ ウジング１と電気回路の間で挟持されうる。アンテナの電気要素の全てがハウジ ング１内部なので、どのような場合でもアンテナの電気要素をハウジング１内部 の電気回路に接続することがより簡単である。 図２は、図１のそれと類似のアンテナ配置を備えたハンディ装置の別の例の上 部を通る断面をより詳細に示す。その殆どが剥がされたハウジング１０の壁９の 内側に、電気層の形態でアンテナ共振子要素１３、接地コネクタ１４及び接地面 １５が固定された誘電体１２からなるアンテナユニット１１が位置する。接地面 １５は、図示されない電気リード線及び要素を公知のように担持す る回路基板１９上の弾性伝導層１８に接触する突出部１６及び１７を有する。 誘電体１２は凹部２０を有し、接地面１５の電気層によって十分に遮蔽された 回路基板１９上の回路要素が延在する窪み２１を備える。 図３は、誘電体１２、共振要素１３、接地コネクタ１４及び接地面１５を備え てなるアンテナユニット１１を斜視図で示す。共振要素１３の自由端の縁部２２ から突起部２３が延在し、その幅は共振要素１３の幅よりもかなり小さいことが 認められる。突起部２３は整調目的のために短縮可能である。 図３において更に、共振要素１３の一側でフィーダー要素２４が誘電体１２の 表面に固定され、当該フィーダー要素２４が共振子要素１３の全長にほぼわたっ て延在することが認められる。フィーダー要素２４の自由端は接地コネクタ１４ の近くにあり、フィーダー要素２４の他端２５は接地面１５が位置する誘電体１ ２の側に延在する。したがって、フィーダー要素２４は、接地面１５が層１７に よって回路基板１９に接続すると丁度同じように弾性で低い伝導の層によって回 路基板１９の電気リード線に接続可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．−非導体材料からなるハウジング、 −当該ハウジング内部の電気回路、 −ハウジング内部の電気的接地面、 −当該接地面にほぼ平行に配置され、第１自由端と接地コネクタによって接地面 に電気的に接続された第２端とを有するアンテナ共振子要素、 −接地面と共振子要素とを電気回路に接続するための手段、 を備えてなるハンディ送／受信装置において、 共振子要素（５、１３）、接地面（６、１５）及び接地コネクタ（７、１４） がハウジング（１）の内部に位置した分離誘電体（８、１２）上に固定されてい ることを特徴とする装置。 ２．共振子要素（１３）、接地面（１５）及び接地コネクタ（１４）が、誘電体 （１２）上の電気的に伝導な層乃至コーティングの形態であることを特徴とする 請求項１に係る装置。 ３．接地面（１５）を備えた誘電体（１２）が、ハウジング（１０）の内側幅全 体にほぼわたって延在しており、接地面（１５）が電気回路基板（１９）上の電 気回路のアース導体に連結し、電気回路の少なくとも一部を覆っていることを特 徴とする請求項２に係る装置。 ４．共振子要素（１３）が接地面（１５）とほぼ同じ幅を有する ことを特徴とする請求項２に係る装置。 ５．接地コネクタ（１４）が共振子要素（１３）の全幅にわたって延在すること を特徴とする請求項２に係る装置。 ６．細長いフィーダー要素（２４）が共振子要素（１３）の一側に位置して、共 振子要素（１３）にフィーダー要素（２４）が連結しており、フィーダー要素（ ２４）の一端（２５）は、共振子要素（１３）を電気回路に接続するための手段 に連結する供給端に相当することを特徴とする請求項２に係る装置。 ７．フィーダー要素（２４）が共振子要素（１３）の全長にほぼわたって延在す ることを特徴とする請求項６に係る装置。 ８．フィーダー要素（２４）の供給端が共振要素（１３）の自由端に位置するこ とを特徴とする請求項６に係る装置。 ９．突起部（２３）が共振子要素（１３）の自由端の縁部（２２）に備えられ、 当該突起部（２３）が共振子要素（１３）よりも小さな幅を有することを特徴と する請求項２に係る装置。 １０．突起部（２３）の幅が共振子要素（２３）の幅の１０倍かそれより少ない ことを特徴とする請求項９に係る装置。 １１．接地面（１５）及び／又は共振子要素（１３）及び／又はフィーダー要素 （２４）が、対向する接触点乃至接触線の間で加圧下に位置した電気的に伝導な 弾性材料によって電気回路に接続されたことを特徴とする請求項１又は６に係る 装置。 １２．誘電体（１２）が凹部（２０）を有し、その表面が接地面 （１５）の伝導層で覆われており、当該凹部（２０）が接地面（１５）の伝導層 で覆われた突出部（１６、１７）によって取り囲まれ、電気回路のアース導体に 接地面（１５）を接続し、電気回路の要素のための遮蔽窪み（２１）を備えてい ることを特徴とする請求項２に係る装置。 １３．少なくとも２つの分離共振子要素が接地面にわたって位置することを特徴 とする請求項１に係る装置。