JPH08509656A - 自然燃焼性触媒を処理する方法 - Google Patents

自然燃焼性触媒を処理する方法

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Abstract

(57)【要約】 自然燃焼性触媒の自己加熱性は、その触媒を少なくとも12個の炭素原子を有する炭化水素で処理することにより低減される。この処理は、硫化可能な金属酸化物含有触媒、予備硫黄化された触媒、予備硫化された触媒または還元された触媒の自己加熱性を低減させるのに殊に適当である。硫黄含有触媒に応用されるとき、この処理は、硫黄保留または活性を実質的に弱めることなく抑制された自己加熱性を有する触媒を与える。さらには、酸素含有炭化水素で処理された水添分解触媒は向上した生成物収率を与える。さらには、反応器から触媒を安全に排除する方法が提供され、この場合反応器中の触媒は、触媒を湿潤するために酸素含有炭化水素を含む液体混合物で処理される。

Description

【発明の詳細な説明】 自然燃焼性触媒を処理する方法 本発明は、自然燃焼性触媒及びそのような触媒からもたらされる触媒組成物を 処理する方法に関する。一態様において、本発明は、低減された自己加熱性をも つ触媒組成物を生じさせる触媒を製造する方法に関する。別の態様において、本 発明は水添処理及び/または水添分解方法に関する。 自然燃焼性触媒は、200℃またはそれ以下の温度において空気または酸素の 存在下に自己加熱または燃焼する傾向を有する何れかの触媒組成物である。殊に 、典型的には硫黄及び水素化触媒のような還元された触媒を含む、水添処理触媒 、水添分解触媒及びテイルガス処理触媒のような多くの炭化水素処理触媒は、自 然燃焼性触媒として分類される。炭化水素処理触媒のうちのいくつかも還元され た触媒でありうる。 炭化水素処理触媒は炭化水素原料の水素化に触媒作用をなすために、そして最 も特定的にはその原料の特定の成分、例えば硫黄、窒素及び金属を含む有機化合 物及び不飽和物を水素化するために、使用される。水添分解触媒は、大きくかつ 複雑な石油由来分子を分解して、それらの分子への水素の付随的添加を伴なって より小さい分子を得るために使用される。そのような水添分解触媒は、残油転化 ユニットのために使用される触媒を包含する。テイルガス触媒は、有害排出ガス 流をより低害生成物へ転化する反応に触媒作用をなすために、そして最も特定的 には硫黄の酸化物を、回収することが可能であり容易に元素状硫黄に転化されう る硫化水素へ転化するために、使用される。還元された触媒は、オレフィン水素 添加触媒のように還元された状態で金属を含む何れかの触媒である。そのような 金属は、典型的には、水素またはギ酸のような還元剤によって還元される。これ らの還元された触媒上の金属は、完全に還元され、または部分的に還元されるこ とがある。 水素添加触媒は周知であり、そしていくつかのものが商業的に入手しうる。典 型的には、この触媒の活性相は、周期律表の第VIII、VIB、IVB、IIBまたはI B族の少なくとも1種の金属、典型的には、Pt、Pd、Ru、Ir、Rh、O s、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、W、Ti、Hg、AgまたはAuに基づい てお り、普通はアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナまたは炭素のような担体上に担 持されている。そのような還元された触媒は自然燃焼性でありうる。 水添処理及び/または水添分解またはテイルガス処理のための触媒組成物は周 知であり、そしていくつかのものは商業的に入手しうる。殊に、コバルト−モリ ブデン、ニッケル−タングステン及びニッケル−モリブデンを包含する金属酸化 物触媒であり、普通はアルミナ、シリカ及び/または、シリカ−アルミナ、また ゼオライト及びキャリヤー上に担持されている。その他の遷移金属触媒もこれら の目的のために使用されることがあり、V、Cr、Mn、Re、Co、Ni、C u、Zn、Mo、W、Rh、Ru、Os、Ir、Pd、Pt、Ag、Au、Cd 、Sn、Sb、Bi及びTeの少なくとも1種を含むものが包含される。 最高の効果のためには、金属酸化物触媒は、少なくとも一部が金属硫化物に転 化される。金属酸化物触媒は、反応器中で硫化水素、または硫黄含有油または原 料と高温で接触させることにより(現場で;in−situ)、硫化されうる。 しかしながら、使用者にとっては、硫黄を、元素または有機硫黄化合物の形で 導入された金属酸化物触媒を供給されるのが有利である。このような予備硫黄化 触媒は反応器中へ充填して、水素の存在下に反応条件にまでされて、その硫黄ま たは硫黄化合物を水素及び金属酸化物と反応せしめ、それによって何らの追加の プロセス工程なしで硫化物に転化せしめる。これらの予備硫黄化触媒は経済的利 点を与え、またプラント運転者が触媒を硫化するために硫化水素、液体硫黄、多 硫化物及び/またはメルカプタンを使用するときには出会う発火性及び毒性のよ うな危険の多くを回避する。 金属酸化物触媒を予備硫黄化するいくつかの方法は公知である。水添処理触媒 は、例えば有機多硫化物または元素状硫黄(この場合には、現場で元素状硫黄を 硫化水素に転化するための還元剤として水素を使用する)を用いて、炭化水素原 料を水添処理するに先立って、多孔質触媒中へ硫黄化合物を導入することにより 、予備硫黄化ざれてきた。米国特許A−4,943,547号は触媒の細孔中へ 元素状硫黄を昇華させ、次いで触媒を活性化させる水素の存在下にその硫黄−触 媒混合物を硫黄の融点以上の温度に加熱することを開示している。WO−A−9 3/02793は元素状硫黄を多孔質触媒に導入し、そしてそれと同時にまたは そ れに続いて、触媒を液体オレフィン系炭化水素で処理する方法を開示している。 しかしながら、自然燃焼性であり、また自然性または自己加熱性である(これ らの2つの群は自然燃焼性の程度の差である)これらの非現場(ex−situ)予備 硫黄化触媒は、その使用者またはプラント操作者のところまで輸送されなければ ならない。自然性物質は少量であっても空気に触れると5分間以内に発火し、一 方自己加熱性物質は多量のときのみ、そして長時間の後に空気中で発火する。自 然性物質は、TDGオタワ「トランスポート・カナダ・フォ・クラス4,ディビ ション4.2」によって1987年4月に出版された「危険物スペシャル・ブリ ティン」に推奨されている試験法によれば、典型的には部門4.2包装グループ Iとして分類され、また自己加熱性物質は包装グループIIまたは包装グループII Iのいずれかとして分類される。 これらの自然燃焼性物質は、国連指定250kg金属ドラムに包装されるか、ま たは100kgプラスチック繊維ドラムまたはそれよりも小さい小型パッケージで なければならない。 これらの予備硫黄化触媒を、流動ビン(bin)またはスーパーサックにおける ような多量に輸送することは明かに望ましいが、それらは自然燃焼性物質につい ての試験に合格しなければならない。 さらに、若干の担持金属酸化物触媒の先行技術非現場予備硫黄化方法は、炭化 水素供給原料の存在下での水添処理反応器の始動時に硫黄の過度のストリッピン グという難点があった。その結果として、触媒の活性または安定性の低減が見ら れ、そして装置の下流側の汚れが生じうる。 従って、本発明の一目的は自然燃焼性触媒をそれらの自己加熱性を抑制するよ うに処理することである。 本発明は、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1種の酸素含有炭 化水素からなる物質でその少なくとも一部を被覆された自然燃焼性触媒からなる 組成物を提供するものであり、これは触媒を酸素含有炭化水素を少なくとも0℃ の温度において接触させることにより達成できる。そのような組成物は、被覆さ れていない自然燃焼性触媒と比較したときに低減された自然燃焼性を有する。 さらには、本発明は、硫化可能金属または金属酸化物含有触媒を予備硫黄化し て、自己加熱性を抑制する改善された方法を提供するものであり、この方法は、 (a)その触媒を元素状硫黄、硫黄含有化合物またはそれらの混合物と、その 硫黄または硫黄化合物の少なくとも一部が含浸、昇華及び/または溶融によって 触媒の細孔に取り入れられるような温度で接触させ、そして (b)その前に、それと同時にまたはそれに続いて、その触媒粒子を少なくと も12個の炭素原子を有する酸素含有炭化水素の存在下に接触させることからな る。 この方法は炭化水素流を水添分解するための水添処理及び/または水添分解ま たはテイルガス処理触媒に応用するのに殊に適している。 さらには、本発明は、反応器中の触媒を取り出す前に少なくとも12個の炭素 原子を有する酸素含有炭化水素と接触させる、反応器の運転の停止中に触媒を取 り出す方法を提供する。 少なくとも12個の炭素原子を有する酸素原子含有炭化水素との接触によって 自然燃焼性触媒を処理することにより、得られる触媒が、一般的にはそれがもは や自然燃焼性物として分類されない程度にまで抑制された自己加熱性を有するこ とが見出された。従って、この方法は、そのようにしないと自然燃焼性である触 媒を、例えば流動ビン、スーパーサックや吊りビンのような適宜な包装材で輸送 または移送可能とする。 ここで使用する「自然燃焼性触媒」は、TDGオタワ「トランスポート・カナ ダ・フォ・クラス4、ディビジョン4.2により1987年4月に出版された危 険物スペシャル・ブリティンに推奨されている試験方法に従って自然燃焼性物質 として分類されうるか、または以下に記載される自己加熱ランプ(坂)テストに より測定して200℃以下での発熱開始点を有するものであり、任意には、担体 上に担持された、いずれかの不均一または固体の金属−金属酸化物−金属硫化物 −またはその他の金属化合物−含有触媒である。ここに用語「金属−」、「金属 酸化物−」及び「金属硫化物−」含有触媒は、さらなる処理または活性化の後に 触媒として使用されうる前駆物質を包含する。さらに、用語「金属」は部分的に 酸化された形の金属を包含する。用語「金属酸化物」は、部分的に還元された形 の金属酸化物を包含する。用語「金属硫化物」は部分的に硫化された金属ならび に完全に硫化された金属である金属硫化物を包含する。 通常の触媒製造技術は金属酸化物を生成させるであろうが、触媒金属を、ゼロ 価状態のような還元された形で生じさせる特殊な製造技術を用いることが可能で ある。ゼロ価状態の金属は、酸化物と同様に、硫化条件に付されたときに硫化さ れるであろうから、還元されたまたはゼロ価状態にあってもそのような硫化可能 金属を含む触媒は、「硫化可能金属酸化物触媒」を考えられるであろう。また本 発明の方法は、金属硫化物が酸化物に完全には転化されていない再生触媒に応用 できる。 炭化物、ホウ化物、窒化物、オキシハロゲン化物、アルコキシド及びアルコレ ートのようなその他の成分も存在しうる。 本発明の一具体化において、自然燃焼性触媒は、少なくとも約0℃、好ましく は少なくとも15℃から350℃、そしてさらに好ましくは20〜150℃の温 度で少なくとも1種の酸素含有炭化水素と接触させられる。接触時に、酸素含有 炭化水素は自然燃焼性触媒中へ含浸され、かくして触媒の表面はその酸素含有炭 化水素で被覆される。定義の目的で、触媒の表面は、触媒の外部表面ならびに触 媒の内部表面を包含する。「被覆」なる用語は、以下に定義されるような若干の 反応を排除するものではない。 酸素含有炭化水素が自然燃焼性触媒の自己加熱性を抑制する機構は知られてお らず、そして便宜のため「反応」または「反応する」という様に表わすことにす る。抑制された自己加熱結果は、以下に示すように酸素含有炭化水素を用いそし て用いずに異なる温度/時間処理に付された触媒の特異上昇温度についての発熱 開始温度を測定することに、過渡の実験をせずに容易に決定できる。 硫黄含有触媒が処理されるときには、それらの硫黄保留または活性は実質的に は損なわれない。硫化触媒は現場(in−situ)予備硫化方法、または非現場(ex −situ)予備硫化もしくは予備硫黄化方法により硫化された触媒でありうる。そ のような触媒は、新鮮なものまたは酸化再生されたもの、例えばU.S.−A− 4,530,917;4,177,136;4,089,930;5,153, 163;5,139,983;5,169,819;4,530,917または 4,943,547、あるいはWO−A−93/02793に開示されているも の、あるいはU.S.特許第5,032,565号に開示されているような還元 水素化触媒でありうる。 この処理は予備硫化可能な金属または金属酸化物触媒を予備硫黄化する前に、 それと同時に、またはその後にも適用できる。好ましくは触媒は高温で元素状硫 黄または硫黄化合物と接触させ、そして硫黄が触媒に固定するのに充分な時間の 後に加熱される。そのような加熱工程は、酸素含有炭化水素での処理の前または 後でありうる。 一般に本発明の触媒は、炭化水素供給原料の存在下での水添処理及び/または 水添分解反応器内の始動時中の硫黄のストリッピングに対する強い抵抗をも有す る。これが生じる機構は知られておらず、そして便宜のため「反応」もしくは「 反応する」と称することとする。硫黄ストリッピング抵抗を決定するのに適当な 方法は以下に記載されるが、その方法でトルエンをストリッピング剤として使用 する。 さらには、元素状硫黄導入触媒についての未知の理由のため、硫黄の保留率は 、この処理によって、殊に若干の高細孔容積触媒について、一般的に改善される 。 予備硫黄化プロセスを実施するには三つの一般的方法がある。 第1の方法では、多孔質触媒粒子を、元素状硫黄または硫黄化合物もしくはそ れらの混合物と接触させて、その硫黄または硫黄化合物が、含浸により、昇華に より、溶融により、またはそれらの組合せにより触媒の細孔中に導入させるよう にして「硫黄導入触媒」を生じさせる。 硫黄導入触媒粒子は、それらの触媒粒子が抑制された自己加熱性を示すように するのに充分な温度及び時間で酸素含有炭化水素と接触される。 元素状硫黄を使用するときには、触媒は、元素状硫黄が昇華及び/または溶融 によって触媒の細孔中へ実質的に導入されるような温度で接触される。触媒粒子 は溶融状態の硫黄と接触されうるが、まず触媒粒子を粉末の元素状硫黄と混合し 、次いでその混合物を硫黄の昇華が生じる温度以上に加熱するのが好ましい。 一般的には、触媒粒子は、粉末元素状硫黄の存在下に約80℃よりも高い温度 に加熱される。典型的には、触媒及び粉末硫黄は振動または回転式ミキサー中に 入れられ、導入のために充分な時間、典型的には0.1〜10時間もしくはそれ 以 上にわたって所望の温度に加熱される。 好ましくは、硫黄含浸工程は、90℃〜130℃あるいはそれよりも高い硫黄 の沸点(約445℃)までにおいて実施される。下方の温度限界は、含浸の特定 の条件下での硫黄の昇華/溶融特性によって固定されるが、上方の温度限界は、 高い温度はより経費を必要としまたより作業が困難であるので、主として経済面 から固定される。 硫黄導入触媒は、酸素含有炭化水素での処理の前または後に、約150℃より 高い温度、好ましくは175℃〜350℃、さらに好ましくは200℃〜325 ℃でさらに加熱されて、導入硫黄を触媒に固定させることもできる。 好ましい硫黄化合物は、例えば硫化アンモニウム、有機モノ−、ジ−及びポリ サルファイド、ジアルキルスルホキシド及び硫化される金属酸化物の存在下での 加熱または還元のときにこれらから誘導される化合物、ならびにそれらの混合物 を包含する。有機サルファイドの例は、一般式R−S(n)−R′またはHO−R −S(n)−ROH(nは3〜20の整数であり、R及びR′は独立的に1〜50 炭素原子の有機ラジカルである。)のジ−t−ドデシルポリサルファイドのよう なポリサルファイド、及びジエタノールジサルファイド;2−メルカプトエタノ ールのようなメルカプトアルコール;n−ブチルメルカプタンのようなアルキル メルカプタン;ジチオプロピレングリコールのようなチオグリコール;ジ−n− ブチルサルファイド及びジフェニルサルファイドのようなジアルキルまたはジア リールサルファイド;ジメチルスルホキシドのようなジアルキルスルホキシド; 及びそれらの混合物を包含する。 使用前に、硫黄化合物は典型的には、例えばU.S.−A−5,153,16 3;5,139,983;5,169,819;及び4,530,917に記載 されているような、炭化水素、または軽質ガソリン、ヘキサンもしくはホワイト スピリットタイプのガソリンに均等な非炭化水素の如き有機溶液または水性溶液 で含浸される。得られる触媒は典型的には水素またはギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エ チル、アセトアルデヒドもしくはメチルアルコールのようなその他の有機還元剤 によって還元される。硫黄化合物導入触媒は還元工程の前及び/または後に、前 記の元素状硫黄導入触媒のための条件下で酸素含有炭化水素で処理されうる。 第2の方法では、多孔質の硫化可能金属酸化物含有触媒は、粉末元素状硫黄及 び/または硫黄化合物と酸素含有炭化水素との混合物と、好ましくは結果の混合 物を約80℃以上の温度に加熱しながら、接触させられる。 この具体化において、触媒粒子は、元素状硫黄、好ましくは粉末及び/または 少なくとも1種の硫黄化合物、及び酸素含有炭化水素と同時に接触させられる。 オレフィンのようなその他の炭化水素は、任意に同時に添加されうる。粉末元素 状硫黄及び/または硫黄化合物と、酸素含有炭化水素との混合物が最初に作られ る。元素状硫黄が用いられるときに、炭化水素と硫黄の重量比は、典型的には1 :2ないし30:1、好ましくは1:1〜6:1である。混合物は、殊にもしも 炭化水素が周囲条件で液体でないならば、均質性を増すために加熱されてよく、 あるいは混合物は懸濁物であってもよい。トルエンまたはその他の軽質炭化水素 溶媒を添加して、混合物の粘度を低減させることができる。増大した熱は同じ効 果を達成しよう。硫黄化合物が硫黄源として使用されるときに、炭化水素を硫黄 化合物の重量比は典型的には1:2ないし30:1である。次いで混合物は、予 め秤量した触媒試料に添加され、混合される。元素状硫黄及び硫黄化合物の混合 物が硫黄源として使用されるときに、炭化水素と合計硫黄の1:2ないし30: 1の重量比が適当である。 元素状硫黄が少なくとも一部分使用されるとき、その場合には混合物は約80 ℃以上の温度で硫黄を導入するために加熱される。その時間及び温度は、第1の 具体化におけるものと同じでありうる。硫黄化合物が使用される場合に、触媒は 第1の具体化について上記したように還元されてよい。 第3の方法において、多孔質の硫化可能な金属酸化物含有触媒は、予備硫黄化 工程の前にまず酸素含有炭化水素と接触させられる。得られる混合物は、固体ま たは半固体炭化水素については、ほぼ室温(すなわち、約25℃)以上の温度に まで任意に加熱されて、それが触媒へ含浸されるようにしうる。触媒及び/また は酸素含有炭化水素は好ましくは、その炭化水素が液体または半液体になる温度 以上にまで加熱される。炭化水素で処理された触媒は、次いで第1方法について 記載したように、元素状硫黄及び/または硫黄化合物との接触によって予備硫黄 化される。随意には、炭化水素処理され予備硫黄化された触媒を前の熱処理と関 係なく硫黄化工程中、または硫黄化合物の含浸の前に、加熱してもよい。触媒は 好ましくは、硫黄との接触後のある時点で約150℃以上の温度に加熱して硫黄 を触媒上に固定するようにすべきである。 触媒は、好ましくはよりすぐれた自己加熱性抑制のために硫黄及び/または硫 黄化合物の導入後に酸素含有化合物で処理されるべきである。もしも硫黄及び/ または硫黄化合物と炭化水素が、金属または金属酸化物触媒に同時に接触される のであれば、触媒が80℃以上の温度で炭化水素と反応し、または炭化水素で被 覆される前に、硫黄及び/または硫黄化合物が触媒の細孔中に導入または含浸さ れうるように触媒を接触させるのが好ましい。 上記の方法のいずれにおいても、硫黄または硫黄化合物の使用量は、触媒中に 存在する触媒金属の量によって左右されよう。典型的には、使用量は触媒上の金 属の全体を硫化物の形に転化するのに必要とされる。硫黄または硫黄化合物の理 論量に基づいて決定される。例えばモリブデンを含有する触媒は、モリブデンの 各1モルを二硫化モリブデンに転化するには2モルの硫黄またはモノ−硫黄化合 物を必要とするであろう。再生触媒については、存在している硫黄の濃度は必要 とされる元素状硫黄の量についての計算において補正されよう。 理論的に必要な量の約50パーセント以上の量で予備硫黄化用硫黄を添加する と、向上した水添脱硝活性を有する触媒がもたらされることが見出された。それ は水添処理及び第一段階水添分解触媒の重要な性質である。従って触媒中への導 入のために使用される予備硫黄化用硫黄の量は、典型的には理論量の0.2〜1. 5倍、そして好ましくは約0.4〜約1.2倍である。 第VIB及び/または第VIII族金属を含む水添処理/水添分解用及びテイルガス 処理用触媒については、使用される予備硫黄化用硫黄の量は、仕込触媒の重量の 典型的には2%〜15%そして最も好ましくは6%〜12%である。細孔が完全 に充填される程に多量の硫黄または硫黄化合物を触媒に添加しないのが好ましい 。残留細孔容積を残すことにより、酸素含有炭化水素がそれらの細孔に浸入し、 その中で反応できる。 本発明におけるキイ工程は、触媒を少なくとも12個の炭素原子を有する酸素 含有炭化水素と、その炭化水素が触媒に含浸し(またはそれと反応し)、そして 自然燃焼性が低くそして硫黄化触媒については炭化水素と接触されたかったもの よりも硫黄浸出により抵抗性である触媒を与えるのに充分な時間にわたって接触 させることである。典型的には、接触温度は約0℃より高く、望ましくは15℃ 〜35℃、好ましくは20℃〜約150℃である。接触温度は炭化水素の融点ま たは昇華温度により変る。例えば酸素含有炭化水素がラードのように固体または 半固体であるときには、温度は、好ましくは少なくともその融点と同じ位い高く 、触媒が自由に流動でき(乾燥しているように見えて粘着したり団結したりしな い)、すなわち流体または半流体で、炭化水素が触媒を被覆及び/または含浸し うるのに充分な時間である。例えばラードは好ましくは約80℃の初期温度で接 触される。このプロセス温度は、所与の圧力環境での固体、たは半固体の融点に より、あるいは酸素含有炭化水素が流動するかどうかを目視でチェックすること により容易に決定できる。接触時間は、酸素含有炭化水素の温度及び粘度に左右 されるであろう。温度が高いほど短い時間を必要としまた粘度が高いほど長い時 間を必要とする。一般に、時間は2分から2時間もしくはそれ以上であろう。 好ましくは、酸素含有炭化水素は触媒との充分な接触を与えるために充分に流 動性または昇華性である。接触の高温において液体である炭化水素は、取扱いの 容易のためにより好ましい。炭化水素は高級炭化水素であること、すなわち12 個より多い炭素原子、好ましくは16個より多い炭素原子、さらに好ましくは2 0個より多い炭素原子を有するものであるのが好ましい。炭素原子数の上限は、 問題とする炭化水素の融点、固化点、または発煙点によって決定される。100 より多い炭素原子数を有する固体脂肪族酸素含有炭化水素は使用できるが、それ らは液体に変えられるのにそのような高温度にまで加熱されなければならないの で、不都合であるが、それらは溶媒と一緒に使用できる。12〜100の炭素原 子、好ましくは16〜80の炭素原子をもつ炭化水素が最も有用であることが見 出されている。 ここで使用されている用語「酸素含有炭化水素は、少なくとも1個の酸素原子 を含む炭化水素分子を指称するものであり、それは例えば酸、酸エステル、アル コール、アルデヒド、ケトン及びエーテルを包含する。酸エステルとアルコール 、及び異なる酸エステルのような混合物も使用できる。それは、1級、2級もし く は3級、直鎖もしくは分岐鎖、環状、非環状もしくは芳香族、飽和もしくは不飽 和でありうる。好ましくは、炭化水素部分は、水添処理、水添分解またはテイル ガス処理用触媒としてのすぐれた活性のためには少なくとも若干の不飽和を含み 、典型的には不飽和脂肪酸エステルである。ここで使用の用語「不飽和」は、少 なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む炭化水素、または若干の炭素−炭素二 重結合を含む化合物を指称するものであり、これはアメリカン・オイル・ケミス ト・ソサイエテイ(AOCS)公式方法Cd1−25または1987年ブラック ウエル・サイエンティフィック・パブリケーションズ発行の「インターナショナ ル・ユニオン・オブ・ピュア・アンド・アプライド・ケミストリィ」第7版に記 載されたIUPAC方法2.205、あるいは他のいずれかの標準的ヨウ素測定 法のような標準的ヨウ素測定法で測定して少なくとも60のヨウ素価を有するで あろう。ここで使用の用語「飽和」は、炭素−炭素二重結合を含まない酸素含有 炭化水素化合物または極少の炭素−炭素二重結合を含む化合物を指称し、AOC S公式方法Cd 1−25、IUPAC方法2.205または他のいずれかの標 準的ヨウ素測定法で測定して60より少ないヨウ素価を有するものを指称する。 好ましい炭化水素は少なくとも12、好ましくは少なくとも16、さらに好ま しくは少なくとも20個の炭素原子を有するものを包含し、例えばドデカノール 、ヘキサデカノール、ファーネゾール、ヘキセストロール、オレイルアルコール 、セチルアルコール、ヘキサコサノール、トリアコンタノール、コクセリールア ルコール及びオクタコサノールのような高級アルコール;ジセチルエーテルのよ うな高級エーテル;パルミトン、10−ヒドロキシパルミトン及び3−オクタデ カノンのような高級ケトン;パルミトアルデヒド及びオレアルデヒドのような高 級アルデヒド;ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びド コサン酸のような飽和酸のような高級酸、あるいはパルミレイン酸、オレイン酸 、リノレイン酸、エレオステアリン酸、リシノレイン酸、エイコセン酸、ドコセ ン酸、エイコサテトラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸及び ドコサヘキサエン酸のような不飽和高級酸;上記の酸のアルキル及びアリールエ ステル(例えばベンジルオレート及びブチルオレート)及び上記の酸とモノグリ セライド、ジグリセライド及びトリグリセライド及びそれらの混合物とのエステ ル を包含するモノ−、ジ−、トリ−及びポリ−脂肪酸エステルを包含する高級酸エ ステルがある。16〜100、さらに好ましくは18〜90、最も好ましくは2 0〜80個の炭素原子を有するグリセライド脂肪酸エステルが好ましい。 市販のグリセライド脂肪酸エステルの例は、大豆油、あま油、サフラワー油、 コーン油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、桐油、ヒマシ油、菜種油、タル油 、落花生油、ココナツ油、ヤシ油、カンブラ油、えの油、ラード、牛脂、魚油脂 (例えばニシン及びイワシ)のような海生動物油脂、植物かす、及びそれらの混 合物を包含する。市販の高級アルコールの若干の例は、C9,C10及びC11アル カノールの混合物(NEODOL 91)、C12及びC13アルカノールの混合物 (NEODEL 23)、C12、C13、C14及びC15アルカノールの混合物(N EODEL 25)、及びC14及びC15アルカノールの混合物(NEODEL 45)を包含するNEODELアルコール類(シェル・ケミカル社);C10及び C12アルカノールの混合物(ALFOL 1012)、C12及びC14アルカノー ルの混合物(ALFOL 1214)、C14及びC18アルカノールの混合物(A LFOL 1418)及びC16、C18及びC20アルカノールの混合物(ALFO L1620)を包含するALFOLアルコール類(ビスタ・ケミカル社);C10 及びC12アルカノールの混合物(EPAL 1012)、C12及びC14アルカノ ールの混合物(EPAL 1214)及びC14、C16及びC18アルカノールの混 合物(EPAL 1418)を包含するEPALアルコール類(エシィル・ケミ カル社);及びC12、C13、C14及びC15アルカノールの混合物(JERGIT OL−L 125)を包含するJERGITOL−Lアルコール類(ユニオン・ カーバイド社から)のようなアルコール混合物を包含する。天然脂肪酸エステル の還元によって作られた市販の適当なアルコールは、例えばプロクター・アンド ・ギャンブル社のCO及びTA製品、及びアッシュランド・オイル社のTAアル コール類を包含する。アルキレングリコールのようなポリオールの高級オリゴマ ー及びポリマーも高級アルコールとして適当である。 随意には、酸素含有炭化水素処理した触媒は、その炭化処理にさらに加えて、 またはそれと同時に、またはそれに先立って、オレフィンで処理されて、水添分 解、水添処理またはテイルガス処理における触媒活性を増強することができる。 ここで使用される用語「オレフィン」は少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を 包む炭化水素を指称する。オレフィンはモノオレフィン、ポリオレフィン、環状 または非環式、線状または分岐でありうる。適当なモノオレフィンはデセン、ウ ンデセン、ドデセン、トリデセン、テトラデセン、ペンタデセン、ヘキサデセン 、ヘプタデセン、オクタデセン、ノナデセン及びエイコセンを包含し、分岐、線 状または環状であっても、アルファまたは中間オレフィンのいずれであってもよ い。ジ−、トリ−及びポリオレフィンの形の類似の物質を使用しうる。多環式オ レフィン及びポリオレフィンも使用しうる。ジシクロペンタジエンは有用である ことが判明している。酸素含有炭化水素は、アルカンまたは芳香族溶媒のような その他の炭化水素とも混合されてよい。 一般に、プラントにおける始動時の触媒のすぐれた活性のために、この方法に おいて使用されるいずれかの炭化水素の不飽和化合物の重量パーセントは(不飽 和酸素含有炭化水素及びオレフィンを含めて)、約5重量%以上、好ましくは約 10重量%以上、最も好ましくは約30重量%以上であるべきである。一般に、 不飽和化合物のより高い重量%、例えば約50重量%以上が用いられ、最も都合 良くは、不飽和炭化水素の重量パーセントは100重量%である(不希釈状態、 不飽和の酸素含有炭化水素及び/またはオレフィンのみ)。例えば、触媒がオレ フィン及び酸素含有炭化水素で処理される場合に、不飽和は、飽和酸素含有炭化 水素を用いるとオレフィンのみから提供され、またはオレフィンと若干の不飽和 酸素含有炭化水素から提供される。もちろん、オレフィンなしで不飽和酸素含有 炭化水素のみも使用されうる。酸素含有炭化水素は、低分子量酸(例えばC12酸 よりも低級)とグリセロールとの反応により高級トリグリセライド酸エステルを 生成させる場合のように、反応温度に到達する前または到達したときに酸素含有 炭化水素に転化される酸素含有炭化水素前駆物質として供給されてもよいことは 、了解されるべきである。 使用される酸素含有炭化水素の最少量は、得られる触媒が自然燃焼性が低くな るようにすべきである。使用される酸素含有炭化水素の最大量は主として経済に よって決定される。好ましい具体例において、酸素含有炭化水素を含む物質また は混合物の量は、含浸触媒の細孔容積を丁度満たす量、または細孔容積の約50 パーセント以上、好ましくは約70パーセント以上のわずかに少ない量である。 一般的な範囲は、50〜95パーセント、さらに好ましくは70〜90パーセン トである。好ましい目標範囲は80〜95パーセントであるが、100%を越え る炭化水素を使用しうる。このようにすると、処理された触媒は「乾燥」してい る(自由に流動する)であろうし、取扱うのが一層便利である。 上記の予備硫黄化方法によって得られる予備硫黄化触媒は、少なくとも約20 0℃、好ましくは200℃〜425℃もしくは450℃の温度で例えば0.5時 間から3日間までの間水素との接触によって硫化触媒に転化されうる。 好ましい操作において、予備硫黄化触媒は、水添処理及び/または水添分解反 応管、またはテイルガス反応器中へ装填され、そして水素の流動が反応器へ向け て開始され、そして反応器は運転(水添処理及び/または水添分解あるいはテイ ルガス処理)条件にまで加熱されて触媒の活性化を生じさせ、金属酸化物及び水 素は触媒細孔中に導入された実質上すべての硫黄と反応し、かくして硫化水素、 水及び金属硫化物を生成させる。水添処理及び/または水添分解プロセスにおい て炭化水素供給原料流は、水素と同時にあるいはそれよりも後に開始されうる。 本発明の方法は、酸化再生された使用済触媒の硫黄化にもさらに応用しうる。 従前の酸化再生プロセスの後に、酸化再生された触媒は上記に示した新鮮触媒の ように予備硫黄化されうる。 本発明はまた、元素状硫黄を含む担持金属触媒、殊に第VIB及び/または第VI II族金属触媒を、酸素含有炭化水素と、それが触媒を含浸し及び/または触媒と 反応するのに充分な温度及び時間で、接触させることにより、触媒を安定化させ る(自然燃焼性をより低くまたは自己加熱性を低くする)方法も提供する。 触媒に酸素含有炭化水素を適用するに際して、酸素含有炭化水素は、バッチで 添加し、そして触媒を酸素含有炭化水素と共に噴霧することにより同時に混合ま たは添加することができる。 本発明方法は、水添処理及び/または水添分解あるいはテイルガス処理触媒に 応用するのに殊に適当である。これらの触媒は、典型的にはアルミナ、シリカ、 シリカ−アルミナまたはゼオライトのような多孔質担体に担持された第VIB及び /またはVIII族金属からなる。それらは、例えばU.S.−A−4,530,9 1 1;4,520,128及び4,584,287に記載された技法によって製造 されうる。好ましい水添処理及び/または水添分解あるいはテイルガス処理触媒 は、アルミナに担持されたモリブデン、タングステン及びそれらの混合物から選 択される第VIB族金属及びニッケル、コバルト及びそれらの混合物から選択され る第VIII族金属からなる。種々の反応器条件下で良好な活性を示す多能な水添処 理及び/または水添分解触媒は、アルミナに担持されたニッケル−モリブデン及 びコバルト−モリブデン触媒、及びゼオライトに担持されたニッケル−モリブデ ン及びニッケル−タングステン触媒である。リンはプロモーターとして場合によ り添加される。種々の反応器条件下で良好な活性を示す多能なテイルガス処理触 媒はアルミナ担持コバルト−モリブデン触媒である。 上記のように予備硫黄化または予備硫化されたアルミナ担持ニッケル−モリブ デン触媒のような、水添脱硝操作のために特別に設計された水添処理触媒は、酸 素含有炭化水素処理なしの触媒と比較して、同等な活性、殊に水添脱硝活性を有 する。前述のように予備硫黄化されたゼオライトまたはシリカ−アルミナ担体上 のニッケル−モリブデンまたはニッケル−タングステンのような水添分解触媒は 、酸素含有炭化水素処理なしの触媒よりも増加した液体収率を与える。従って、 本発明は、水添処理及び/または水添分解条件において炭化水素供給原料及び水 素を、前記のように予備硫黄化され、そして水素及び随意に炭化水素供給原料の 存在下に水添処理及び/または水添分解温度に加熱された触媒と接触させること からなる改善された水添処理及び/または水添分解方法をも提供する。自然燃焼 を回避する能力は予備硫黄化触媒に著しい商業的利点を与える。 本発明の非現場予備硫黄化方法は、水添処理、水添分解及び/またはテイルガ ス処理反応器が、予備硫化工程を省いた現場操作と比較して一層迅速に始動され るようにする。さらには、本発明の予備硫黄化触媒は、従前の非現場予備硫黄化 触媒よりも便宜に取り扱える。従って、本発明は前述のように予備硫黄化された 触媒を反応器に装填し、そして水素及び随意に炭化水素供給原料の存在下に運転 条件にまで反応器を加熱することによりその触媒を活性化させることからなる、 水添処理及び/または水添分解反応器の始動方法をも提供する。さらには触媒を 水素及び大気圧で少なくとも35℃、好ましくは40℃、さらに好ましくは85 ℃から700℃、好ましくは500℃までの沸点を有する少なくとも1種の供給 原料または炭化水素の存在下で加熱することにより活性化された触媒は、ガスで 活性化された触媒と比較して増大した収率を与えることも判明した。そのような 炭化水素は、例えば、ジェット燃料、ケロシン、ディーゼル燃料、ガソリン、ガ スオイル、残ガスオイル及び炭化水素供給流(供給原料)を包含する。触媒は2 5℃から500℃、好ましくは450℃までの温度及び50、好ましくは350 から3000psigまでの水素圧で適切に活性化される。炭化水素流量は、典 型的には0.1、好ましくは0.2から約20、好ましくは15、さらに好ましく は10hr-1までの液体毎時空間速度(LHSV)を有するであろう。 水添処理条件は典型的には100℃から450℃、好ましくは425℃までの 温度及び40気圧以上の圧力からなる。全圧は典型的には400〜2500ps igの範囲である。水素分圧は典型的には200〜2200psigの範囲とな ろう。水素供給速度は典型的には1バレル当り200〜10000標準立方フィ ート(SCF/BBL)の範囲となろう。供給原料速度は典型的には0.1〜1 5の液体毎時空間速度(LHSV)を有するであろう。 水添分解条件は、典型的には100℃、好ましくは150℃、さらに好ましく は200℃から500℃、好ましくは485℃、さらに好ましくは450℃まで の温度、及び40気圧以上の圧力からなる。全圧は典型的には100〜3500 psigとなろう。水素分圧は典型的には、100、好ましくは300、さらに 好ましくは600psigから、3500、好ましくは3000psigまでの 圧力の範囲であろう。水素供給速度は典型的には1000、さらに好ましくは2 000から15,000、さらに好ましくは10,000SCF/BBLまでの 範囲であろう。供給原料速度は、典型的には0.05、好ましくは0.1から20 、好ましくは約15、さらに好ましくは約10までのLHSVを有するであろう 。供給原料の可成りの水添処理を行なう第1段階水添分解器は水添処理器よりも 高い温度でそして第2段階水添分解器よりも低い温度で稼働する。 テイルガス処理反応器は、典型的には100℃、好ましくは200℃から約4 50℃、好ましくは400℃までの温度、及び大気圧で稼働する。典型的には、 反応器へ供給されるテイルガスの0.5〜5容量%は水素からなるであろう。反 応 器でのテイルガスの標準的な気体毎時空間速度は500〜10,000hr-1の 範囲であろう。クラウス装置供給またはテイルガスは触媒を始動させるのに使用 できる。必要により、水素を生成させるために理論比以下で稼働するガスバーナ ーによって、補充水素を供給してもよい。 本発明のもう一つの態様において水添分解、水添処理、テイルガス処理、水素 化、脱水素異性化及び脱ワックス化のような精製またはケミカルプラント反応器 中の触媒は、反応器から排出される前に酸素含有炭化水素、及び随意には供給油 及び/または融合環芳香族炭化水素のようなキャリヤー油で処理されることがで き、典型的には運転が精製または化学反応の終了により、例えば供給の終了また は低い温度により、中断され、停止され、途中停止されたときに、本発明方法は 最小限の触媒の酸化及び劣化で触媒を安全に排出する方法を与える。酸素含有炭 化水素を含む混合物(混合物は不稀釈の酸素含有炭化水素でありうる。)は、反 応器の運転の中断(または停止)後の反応器中の温度において触媒の表面に浸入 し、触媒の細孔中へ拡散し、そして触媒を膜で「被覆」する。 反応器塔内の温度は混合物が反応器中の触媒に加えられるときには、酸素含有 炭化水素の発煙点または沸点(反応器の運転圧力における)よりも低いのが好ま しい。従って反応器の運転が停止された後に、供給物及び/または触媒を運転温 度から、反応器を周囲温度と平衡化させ、あるいは供給物を冷却ユニットにリサ イクルまたは通過させることにより、冷却することができる。反応器への供給は 随意に遮断することができる。多くの酸素含有炭化水素について、反応器及び/ または触媒の温度は、炭化水素が触媒と大気圧で接触されるときに、好ましくは 約175℃以下、さらに好ましくは約125℃以下である。炭化水素が高い反応 器圧力で触媒と接触されるときには、反応器及び/または触媒の温度は、より高 くてもよい。接触温度は排出温度またはそれ以下のように低くてもよい。典型的 には触媒はほぼ室温ないし約70℃の温度で排出される。 酸素含有炭化水素混合物は反応器運転の中断後に反応器塔に導入されうる。そ の混合物は、触媒を含むバッチに対して、あるいはリサイクル流に対して加える ことができる。随意には、反応器塔からの重質油またはいずれかの類似の原料は 、炭化水素添加前に除去しておいてよい。触媒は、接触及び導入のときに炭化水 素 によって被覆され、かくして触媒を酸化から防御しそして触媒の自然燃焼性も低 めることにより、排出作業の安全性を高める。 好ましくは混合物の1〜100重量%の量で酸素含有炭化水素を含む混合物は 反応器中の触媒と、触媒を被覆し、そして触媒の自己加熱性を低減するのに有効 な時間にわたり接触させる。好ましくはその混合物は触媒の表面を被覆するのに 充分な量で使用されるべきである。 酸素含有炭化水素は、融合環芳香族炭化水素及び/またはキャリヤーオイルと の混合物で適用してよい。好ましい融合環芳香族炭化水素は、例えば、アルキル ナフタレンのようなナフタレン類、アルキルアントラセンのようなアントラセン 類及びアリルピレンのようなピレン類のような少なくとも2個の環、好ましくは 2〜4個の環を含むいずれかの融合環芳香族炭化水素を包含する。そのような融 合環芳香族炭化水素は、例えばアルキルまたはアリール部分によって、置換され ていても、置換されていなくてもよい。キャリヤーオイルは、精製操作で用いら れるいずれかの炭化水素流、あるいは約38℃以上の引火点を有するそのブレン ドであってもよい。好ましくはキャリヤーオイルは、直留重質ガスオイル(HG O)、真空ガスオイル(VGO)、ディーゼル油等を包含する。 酸素含有炭化水素及び随意の融合環芳香族炭化水素及び/またはキャリヤーオ イルは別々のラインを介して添加され、次いで混合されてよく、あるいは混合後 に添加されてもよい。所望ならば、混合物は加熱炉、バンドヒーター、加熱コイ ルまたは熱交換器のような任意の加熱手段によって所望の温度にまで加熱されう る。 本発明をここで以下の限定的でない実施例により説明する。実施例I この実施例は、触媒をまず予備硫黄化し、次いで酸素含有炭化水素で処理する 場合を示す。部A:硫黄含浸 以下表示の性質を有する市販水添処理触媒を用いた。 250グラムの上記試料を真空下に371℃で1時間乾燥させ、次いで周囲温 まで冷却した。試料を次いでフラスコに入れ、粉末状の硫黄を85℃で約10重 量%の硫黄濃度とするに足りる量加えた。硫黄に触媒を被覆させ、次いで遅い窒 素パージを具備して加熱マントル中に置かれたフラスコをさらに120℃に30 分間加熱した。この時間中に、フラスコを連続的に振動させて硫黄と触媒とを混 合させた。最終の硫黄濃度は、全触媒の約10重量%であった。硫黄含浸触媒の 水細孔容積は約0.37cc/gであると測定された。部B:酸素含有炭化水素反応及び比較例 部Aからの硫黄含浸触媒を表2に挙げた種々の酸素含有炭化水素で含浸した。 部Aからの触媒を、比較例として、ディーゼル及びNeodene14/16/18ア ルファオレフィンでも含浸した。含浸は下記式で計算して細孔容積の80%を満 たすのに充分であった: (部Aからの触媒の細孔容積)(80%)(触媒の調整重量)(酸素含有炭化水 素または比較化合物の密度)=酸素含有炭化水素または比較化合物のグラム数。 触媒の細孔容積は、水で測定した(ml/g)。「調製重量」は保留及び細孔容 積分析後に残っている硫黄/触媒の量である。 ラード、植物かす及びココナツ油(室温で固体または半固体である)を、触媒 に適用する前にほぼ80℃に加熱した。その他のすべての炭化水素は室温で単に 触媒に加えた。触媒を炭化水素と共に、触媒が乾燥しているよう見えそして自由 流動性であるようになるまで、振とうした。これは1試料につい約10分間かか った。炭化水素が吸収されたならば、触媒温度を室温にまで戻した。 150gの触媒を、熱電対を一つの首を通して備え加熱マントル中に置かれた 1リットルの四口フラスコに仕込んだ。フラスコのもう一つの首は、空気の逆拡 散(出口)を防止するためにシリコーン油充填容器に管で結ばれたコンデンサー を備えたもう一つのフラスコに管で結ばれていた。窒素流をフラスコ(入口)の もう一つの首を介してフラスコに対して273cc/分で導入した。残りの首には 栓を付けた。フラスコを振動テーブルに取付け、下記の熱処理時間中に振動させ た。 反応器を10〜12分間にわたって260℃まで加熱し、典型的にはその温度 に30分間保持した。熱処理終了後、反応器内容物を窒素パージ下に室温にまで 冷却した。試料を硫黄含量について分析し、そして試料の発熱開始温度を試験し た。部C:自己加熱ランプ(傾斜)試験 試験試料の約12グラムの部分を直径3.1cm、高さ4.6cmの、250メッシ ュのステンレス鋼ネット製で30メッシュのステンレス鋼ネットでカバーされた 試料容器に入れた。その容器カバーは、正方形の底ネットを有してその四つの隅 を折り曲げて四つの脚を形成し、試料容器をプラットホームから0.8cm持ち上 げるようになっていた。 試料容器を不流動雰囲気をもつ周囲温度のプログラム可能炉中に入れた。熱電 対を試料の中央に配置した。もう一つの熱電対を試料容器の近くに置いて炉温を モニターした。炉は0.4℃/分で450℃まで上昇させた。温度データは以下 のように収集されそしてプロットされた。 時間−温度プロフィルをY軸に温度そしてX軸に時間として、触媒温度及び炉 温度についてプロットした。 この温度プロフィル試験の発熱開始温度は、発熱の開始時点での試料の温度軌 跡上に45°接線を描くことにより決定ざれた。その接線位置から、炉軌跡に向 けて垂直線を描き、次いでその点からY軸へ向けて水平線を描き温度を読む。自 己加熱ランプ試験の結果は下の表2に示されている。 部D:硫黄浸出試験 触媒が硫黄浸出に耐える能力を測定するための抽出溶媒としてトルエンを用い た。一般に、試料を熱トルエン抽出に付し、次いで石油エーテルで洗浄し、乾燥 して分析した。抽出の前及び後の硫黄分析値を用いて硫黄保留率を計算した。試 料の完全な乾燥が、分析中の人為的に高い炭素及び硫黄の読み値を防ぐために必 要である。 沸とう用フラスコ(500ml)及びアリーンコンデンサーを備えたソックスレ ー抽出器(200ml)を用いた。抽出器の綿シンブルに、分析されるべき触媒約 10グラムを入れて、ソックスレー抽出器に仕込んだ。沸とう用フラスコにトル エンを約3/4まで(約350ml)満たした。トルエンを急激沸とう状態となし 、シンブルの充満及び排出のサイクルが約7〜9分毎に起こるようにした。触媒 試料を最低4時間から最高18時間抽出した。サイホン管中の抽出液が水のよう に透明になったときに、抽出を停止した。触媒を冷却し、ブフナー漏斗内のフィ ルター上に置き、50mlの石油エーテルで洗浄してトルエンを置換し、次いで1 00℃の炉中で1時間乾燥した。永引く乾燥は試料からの硫黄の損減により結果 の信頼性を落すことがある。別の乾燥方法は試料を窒素で2〜3時間パージする ことである。抽出された触媒は、LECO社のCS−244炭素−硫黄分析器に よって炭素及び硫黄の含量(重量%)について分析される。抽出後に保留されて いる硫黄の百分率を下の表3に示す。この硫黄保留率は、部Dの抽出後の触媒上 の硫黄の量(新鮮基準:後)を、部Bの酸素含有炭化水素処理後の触媒中の硫黄 (新鮮基準:部)で割り、100%を掛けることにより計算される。新鮮基準は 下記の式を用いて計算された。 新鮮基準硫黄=硫黄重量%/{100−(炭素重量%+硫黄重量%)}×10 0% 部E:硫黄保留試験 下に表示の性質を有する市販の水添処理触媒を用いて予備硫黄化触媒を作った 。 5.9重量%の硫黄を用いて部Aの方法に従って硫黄を含浸させ、そして大豆 油及びNeodene14/16/18を部Bの方法に従って含浸させた。触媒の炭素及び硫 黄含量はLECO社のCS−244炭素−硫黄分析器を用いて分析した。新鮮基 準 硫黄は部Dに示した式を用いて計算した。理論硫黄百分率は(新鮮基準硫黄)を (添加硫黄の量)で割り、100%を掛けることにより計算した。 この表から判るように、硫黄の保留率は、グリセライド脂肪酸エステルを用い ることにより著しく改善される。実施例II : この実施例は予備硫化または予備硫黄化触媒が酸素含有炭化水素で被覆される 場合の具体化を示す。 下記表示の性質を有する市販の硫黄化された水添処理触媒を用いた。 表7に挙げた酸素含有炭化水素を表に示した量で硫黄化触媒に添加した。炭化 水素は周囲温度で触媒に加えて、細孔に吸収させた。処理触媒はそれが粘着性で なく自由に流動するように物質を吸収するのに若干の時間を要することがある。 自己加熱ランプ試験は実施例Iの部Cと同様にして測定した。 実施III: 予備硫黄化触媒を実施例Iと同様に製造して、これを水添処理プロセスにおい て使用した。7タイプの触媒(1つ比較)を用いた。これらは下記の通りであっ た。 1)COMP触媒−下記のように水素及び硫化水素を用いる工業的に許容されて いる硫化方法によって硫化された表1に挙げられている市販の水添処理触媒。 2)A触媒−100%理論量硫黄でそして表2に記載のラードを用いて例示具体 例Iに記載されるように製造された触媒。 3)B触媒−100%理論量硫黄で、表2に記載の植物かすを用いて例示具体例 Iに記載されるように製造された触媒。 4)C触媒−100%理論量硫黄で、表2に記載ココナツ油を用いて例示具体例 Iに記載されるように製造された触媒。 5)D触媒−100%理論量硫黄で、表2に記載のメチルエステルを用いて例示 具体例Iに記載されるように製造された触媒。 6)E触媒−100%理論量硫黄で、表2に記載の植物油及び表2に記載のNeod ene 14/16/18アルファ・オレフィンを1:1の重量比で用いて、例示具体例I に記載されるように製造された触媒。 触媒を下記のように反応器に装填した:48CCの触媒(基本詰嵩密度)を三 部分に分割した。第1の部分は4CCの触媒を含み、そして10〜14メッシュ のアルミナで、10:1のアルミナ:触媒の比に稀釈された。残りの二つの部分 はそれぞれ22CCの触媒を含み、アルミナで1:1に稀釈された。これらの部 分を反応器管に、稀薄物が頂部(入口端)になるように装填した。活性試験 50wt%真空ガスオイル、25%軽質サイクル油及び25wt%CC重質ガスオ イル(VGO/LCO)のブレンドを下記の性質を有する供給原料として用いた 。 %wt 硫黄 1.93 ppm 窒素 1420 屈折率 1.5377(25℃) API比重 17.8° 1)COMP触媒活性化 触媒を空気中で1時間400℃で乾燥し、デシケーター中で冷却し、そして反 応器に装填した。それは、下記のスケジュールに従って95容量%水素/5容量 %硫化水素の60Nl/hrの流れの中で硫化された。 a.1時間で周囲温から218℃まで、 b.218℃で1時間保持、 c.218℃から329℃まで1時間で加熱、 d.229℃から343℃まで1時間で加熱、 e.343℃で1時間保持、 f.反応器を冷却し246℃に保持。 2)ディーゼル活性化 この方法は、自動車及びトラック用の精製ディーゼルを用いて触媒を活性化す るのに使用されたものであり、下記の通りであった。 a.装置を700psigに加圧して、水素循環を1000SCF/BBL(N l/hr)で確立した。 b.ディーゼル供給を1.5LHSV及び周囲温度において触媒床へ開始した。 c.反応器温度を1時間で121℃まで上昇させ、次いで27.8℃/分の速度 で343℃まで上昇させた。温度は343℃に30分間保持した。 d.次いで反応器を2時間で246℃まで冷却した。 3.活性度試験 活性を試験するために、装置を700psigまで加圧し、220SCF/b bl(13.2Nl/hr)の水素ガス速度で246℃まで加熱した。VGO/ LCO供給を1.5LHSV(66g/hr)で装置に対して開始した。供給物 が床全体を湿潤した(そして生成物が分離器中に認められた)後、温度を22. 2℃/hrで329℃まで上昇させた。 反応器が329℃になった後、12時間の使いならし時間を開始した。この期 間の生成物は分析しなかった。試験は、12時間の追加重量期間で継続し、第3 重量期間(37〜48時間)の生成物も窒素及び硫黄について分析した。これら の価から、水添脱硝(HDN)反応及び水添脱硫(HDS)反応についての速度 定数を計算した。これらは触媒がどの位い活性であるかの指標を与えるものであ り、速度定数が高ければ高いほど、所与の空間速度(供給量)で硫黄及び窒素の 転化量が高くなる。HDNについては、反応次数は1.0であり;k値は下記式 によって計算される。 HDについては、反応は一次ではなく、多くの値が用いられるが、1.7が最 も使用され、ここでは下記のように計算するのに使用される: 相対的速度定数は、COMP触媒についての第3重量期間の値に対して平準化 されて、表8に与えられている。 明かなように、本発明の触媒は、伝統的な水添処理触媒に比肩しうる水添脱硝 化活性(著しい活性の低下なく)を示す。さらには、不飽和炭化水素を含む触媒 は水添脱硝化活性に関して、飽和炭化水素のみを含む触媒よりも利点を示す。実施例IV Z−753Ni−W/超安定Yゼオライトに基く水添分解触媒(ゼオライト・ インターナショナル社製)を、実施例Iの概記の操作に従って予備硫黄化した。 硫黄は部Aの方法に従って、5.5重量%の硫黄を用いて導入された。大豆油 及びNeodeneは部Bの方法に従って含浸された。触媒の炭素及び硫黄含量はLE CO社のCS−224炭素−硫黄分析器を用いて分析された。新鮮基準硫黄は部 Dに示した式を用いて計算された。理論硫黄百分率は、新鮮基準硫黄百分率を、 酸 化物状のニッケル及びタングステンを対応するNi32及びWS2相に完全転化 するのに計算された硫黄百分率で割ることによって計算された。 表10から判るように、硫黄の保留は、大豆油のようなグリセライド脂肪酸エ ステルを用いることによって著しく改善される。性能試験 75容量%の水添処理分解ざれた重質ガスオイル及び25容量%の水添分解器 底流のブレンドを、実施例IVから得られたゼオライト系水添分解触媒及び新鮮Z −753(対照触媒)の性能試験のための供給原料として使用した。供給原料の 性質の若干を表11に示す。DMDS及びn−アミラミンを供給原料に添加して 所要水準のH2S及びNH3をそれぞれ発生せしめた。 性能試験条件 上記ゼオライト系触媒の性能試験のために用いた条件は表12に与えられてい る。 触媒活性化操作 1)ゼオライト対照触媒:気相活性化 新鮮Z−753触媒を空気中で1時間482℃で乾燥させ、デシケーター中で 冷却し、反応器内に装填した。それは、下記の気相スケジュールに従って、15 00hr-1のGHSVにおいて95容量%水素/5容量%硫化水素の流れの中で 硫化された。 a.周囲温度から149℃、1時間保持、 a.149℃から371℃まで6時間で、 b.371℃で2時間保持、 c.反応器を149℃に冷却して、保持、 d.純粋水素流に切り換える。 1b)ゼオライト対照触媒:液相活性化 ゼオライト触媒を活性化するために、それを乾燥状態で装填後、反応器を純粋 水素1800psigとなし、8935scf水素/bbl供給物の循環速度と した。使用した活性化供給原料は、気相中に2.5容量%のH2Sを生成させるの に充分なジメチルジスルフィド(DMDS)及び150ppmのNH3を生成さ せるのに充分なn−アミラニンをそれぞれ含む性能試験用供給原料からなるもの であった。活性化のための操作は下記の通りであった。 a.反応器を運転圧力及び水素流量とした b.活性化供給原料を149℃で導入した。 c.3時間で149℃から232℃へ。 d.18時間で232℃から302℃へ。 e.8時間で302℃から315℃へ。 f.8時間315℃保持。 g.活性度試験用供給原料に切り換え、そして温度を原料の80重量%の転化を 維持するように調節。 工程c〜fの間、H2S及びi−ブタンが反応器の出口ガス流中で継続してモ ニターされた。温度は、H2Sが2000ppm(容)以上にとどまり、そして イソブタン濃度が0.4%(容)以下にとどまっている限り上昇させた。さもな ければ、上昇はこれらの水準が認められるまで中断された。 2)ゼオライト触媒 5.0容量%H2Sでの気相活性化 実施例IVからのゼオライト系水添分解触媒を空気中で1時間482℃で乾燥 させ、デシケーター中で冷却し、反応器に装填した。それはこの実施例のケース 1)における触媒と同じ方式で活性化された。 2a)ゼオライト系触媒 0.5容量%のH2Sでの気相活性化 実施例IVからのゼオライト系水添分解触媒25ccを反応器に装填し、圧力 試験をした後、下記の操作を再循環ガス中の0.5%H2Sを模擬する気相活性化 のために使用した。 a.反応器を純粋H2で450psigに加圧して320hr-1のGHSVを確 立、 b.14℃/hrで温度を120℃まで上昇させ、各0.5時間毎にH2Sについ て反応器排出ガスの試料採取を開始、 c.0.5%H2S/95.5%H2混合物へ切り換え、 d.205℃から14°/hrで温度を上昇、 e.205℃で圧力を1500psigまで増大し、850hr-1のGHSVを 確立、 f.温度14℃/hrで370℃まで上昇し、もし反応器排出ガス中のH2Sが 2000ppm(容)以下に降下したならばその温度上昇を中断させ、 g.370℃で4時間保持、 h.149℃に冷却 i.純粋H2に切り替え、圧力及び流量を性能試験用に設定する。 2b)ゼオライト系触媒:液体供給物活性化 対照触媒液体活性化のためのものと同じ方法を用いて実施例IVからのゼオライ ト系触媒を活性化した。同じ活性度試験用供給原料を、気相において2000p pmH2S及び150ppmNH3を生じさせるのに充分なジメチルジスルフィド (DMDS)及びn−アミラニンをそれぞれ加えて使用した。DMDSは、商業 的装置のガス循環ループにおける活性化中に許容できるH2Sの最小水準を模擬 するために供給物に添加された。 全気相活性化触媒(1),(2),(2a): 硫化水素/水素混合物での活性化後に、反応器を149℃に冷却し、下記の 始動操作を実行した: a.活性度試験用供給物を149℃で導入 b.5時間で149℃から260℃へ。 c.22℃/日で4日間、 d.5.5℃/日で5日間、 e.反応器温度を供給物中338+℃の80wt%の転化率を維持するように調整 。 転化率(wt%)は下記のように定義される: この転化率の定義において、気状生成物が包含されている。性能試験結果 液体及び気体生成物流の両者を分析し、供給油及び水素に基く質量バランス収 率を計算した。三つのゼオライト触媒の試験からの代表的な重量期間の結果が表 13に見られる。生成物カットについての値は供給物に基く質量バランスwt%と して報告されている。 表13から明らかなように、本発明のゼオライト系触媒(2,2a,2b)は 、対照触媒(1,及び1b)と比較して液体収率において著しい改善を示す。こ の改善は対照触媒が液相で活性化されようが気相で活性化されようが関係なく生 じるが、二つの液相活性化のより適切な比較は、本発明触媒についてのより大き な利点を明かにする。この場合に、触媒は、80wt%転化率で3℃低い温度要件 によって活性における利点も示す。 表14は、実施例IVによって作られた触媒の液相活性化のプロセスに関連する 収率安定性のさらなる利点を示している。気相活性化対照触媒(1)及び液相活 性化本発明触媒(2b)の両者は、5.6wt%/1000時間の初期C1〜C4 収率低減率を有する。しかしながら、(2b)の場合には、供給物についての1 000〜1600時間の収率低減率は0.8wt%/1000時間まで降下したが 、(1)のそれは2.8wt%/1000時間である。これはナフサ範囲(82〜 190℃)液体収率を検討するときに、このことはより一層著しい。1000〜 1600時間の液体収率低減率は、(1)について3.2wt%/1000時間で あるが(2b)のそれはわずかに0.5wt%/1000時間である。この収率安 定性は、精製業者にとって価値のある生成物の産出の著しい改善と同時に価値の 低いC1〜C4流の生成の減少と解釈することができる。実施例V この実施例では、自然燃焼性または自己加熱性触媒が酸素含有炭化水素での処 理後に反応器から排出される。 下に示した高度に自己加熱性の使用済の水添処理触媒(水添処理反応器から得 られた)を、キャリヤーオイル(原料流)中の1.5wt%大豆油で処理し、そし て同じものの第2の試料を100%大豆油で処理した。その混合物を窒素下で1 40℃に1時間加熱し、次いで冷却し、液を分離した。このものを、49CFR 173の付録E(連邦規則コード中のクラス4、ディビジョン4.2物質のため の試験)に従って自己加熱性について試験した。この試験は2.5cm立方の大き さの試料及び10cm立方の大きさの試料を必要としている。 試料は、DSC27HP DSC測定セルを用い示差熱走査熱量計であるメッ テラーのTA400により発熱開示について分析された。この試験の目的のため に、開始及び第1のピークまでの軌跡に沿った距離の半分は開始温度及び曲線の 勾配を計算するために採り入れられた。試料は30℃から500℃まで毎分10 ℃で加熱された。試験中500cc/分の空気がDSC測定をパージする。 大豆油(1.5及び100%で)により処理された両方の試料は49CFR1 73の付録Eに記載されているラージ・バスケット・テストに合格した。未処理 試料はラージ・バスケット・テストに合格しなかった。 DSCによって測定した試料の発熱開始温度は下記の通りである。 大豆油で処理された試料は低減した自己加熱性を有する。100%大豆油で処 理された試料は、各試料について積分値によって示されるように、1.5wt%処 理試料よりも小さい全発熱量を有する。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月7日 【補正内容】 (1)原出願明細書第3〜6頁挿し変えの翻訳 金属酸化物触媒を予備硫黄化するいくつかの方法は公知である。水添処理触媒 は、例えば有機多硫化物または元素状硫黄(この場合には、現場で元素状硫黄を 硫化水素に転化するための還元剤として水素を使用する)を用いて、炭化水素原 料を水添処理するに先立って、多孔質触媒中へ硫黄化合物を導入することにより 予備硫黄化されできた。米国特許A−4,943,547号は触媒の細孔中へ元 素状硫黄を昇華させ、次いで触媒を活性化させる水素の存在下にその硫黄−触媒 混合物を硫黄の融点以上の温度に加熱することを開示している。WO−A−93 /02793は元素状硫黄を多孔質触媒に導入し、そしてそれと同時にまたはそ れに続いて、触媒を液体オレフィン系炭化水素で処理する方法を開示している。 しかしながら、自然燃焼性であり、また自然性または自己加熱性である(これ らの2つの群は自然燃焼性の程度の差である)これらの非現場(ex-situ)予備 硫黄化触媒は、その使用者またはプラント操作者のところまで輸送されなければ ならない。自然性物質は少量であっても空気に触れると5分間以内に発火し、一 方自己加熱性物質は多量のときのみ、そして長時間の後に空気中で発火する。自 然性物質は、TDGオタワ「トランスポート・カナダ・フォ・クラス4,ディビ ション4.2」によって1987年4月に出版された「危険物スペシャル・ブリ ティン」に推奨されている試験法によれば、典型的には部門4.2包装グルプI として分類され、また自己加熱性物質は包装グループIIまたは包装グループIII のいずれかとして分類される。 これらの自然燃焼性物質は、国連指定250kg金属ドラムに包装されるか、ま たは100kgプラスチック繊維ドラムまたはそれよりも小さい小型パッケージで なければならない。 これらの予備硫黄化触媒を、流動ビン(bin)またはスーパーサックにおける ような多量に輸送することは明らかに望ましいが、それらは自然燃焼性物質につ いての試験に合格しなければならない。 EP−A−447,211はそのような触媒を用いる水添処理または水添分解 反応器の始動時のストリッピングを最小化する水添処理または水添分解触媒を予 備硫黄化する方法を開示している。 さらに、若干の担持金属酸化物触媒の先行技術非現場予備硫黄化方法は、炭化 水素供給原料の存在下での水添処理反応器の始動時に硫黄の過度のストリッピン グという難点があった。その結果として、触媒の活性または安定性の低減が見ら れ、そして装置の下流側の汚れが生じうる。 従って、本発明の一目的は自然燃焼性触媒をそれらの自己加熱性を抑制するよ うに処理することである。 本発明は、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1種の酸素含有炭 化水素からなる物質でその少なくとも一部を被覆された自然燃焼性触媒からなる 組成物を提供するものであり;これは触媒を酸素含有炭化水素を少なくとも0℃ の温度において接触させることにより達成できる。そのような組成物は、被覆さ れていない自然燃焼性触媒と比較したときに低減された自然燃焼性を有する。 さらには、本発明は、硫化可能金属または金属酸化物含有触媒を予備硫黄化し て、自己加熱性を抑制する改善された方法を提供するものであり、この方法は、 (a)その触媒を元素状硫黄、硫黄含有化合物またはそれらの混合物と、その 硫黄または硫黄化合物の少なくとも一部が含浸、昇華及び/または溶融によって 触媒の細孔に取り入れられるような温度で接触させ、そして (b)その前に、それと同時にまたはそれに続いて、その触媒粒子を少なくと も12個の炭素原子を有する酸素含有炭化水素の存在下に接触させることからな る。 この方法は炭化水素流を水添分解するための水添処理及び/または水添分解ま たはテイルガス処理触媒に応用するのに殊に適している。 さらには、本発明は、反応器中の触媒を取り出す前に少なくとも12個の炭素 原子を有する酸素含有炭化水素と接触させる、反応器の運転の停止中に触媒を取 り出す方法を提供する。 少なくとも12個の炭素原子を有する酸素原子含有炭化水素との接触によって 自然燃焼性触媒を処理することにより、得られる触媒が、一般的にはそれがもは や自然燃焼性物として分類されない程度にまで抑制された自己加熱性を有するこ とが見出された。従って、この方法は、そのようにしないと自然燃焼性である触 媒を、例えば流動ビン、スーパーサックや吊りビンのような適宜な包装材で輸送 または移送可能とする。 ここで使用する「自然燃焼性触媒」は、TDGオタワ「トランスポート・カナ ダ・フォ・クラス4、ディビジョン4.2により1987年4月に出版された危 険物スペシャル・ブリティンに推奨されている試験方法に従って自然燃焼性物質 として分類されうるか、または以下に記載される自己加熱ランプ(坂)テストに より測定して200℃以下での発熱開始点を有するものであり、任意には、担体 上に担持された、いずれかの不均一または固体の金属−金属酸化物−金属硫化物 −またはその他の金属化合物−含有触媒である。ここに用語「金属−」、「金属 酸化物−」及び「金属硫化物−」含有触媒は、さらなる処理または活性化の後に 触媒として使用されうる前駆物質を包含する。さらに、用語「金属」は部分的に 酸化された形の金属を包含する。用語「金属酸化物」は、部分的に還元された形 の金属酸化物を包含する。用語「金属硫化物」は部分的に硫化された金属ならび に完全に硫化された金属である金属硫化物を包含する。 通常の触媒製造技術は金属酸化物を生成させるであろうが、触媒金属を、ゼロ 価状態なような還元された形で生じさせる特殊な製造技術を用いることが可能で ある。ゼロ価状態の金属は、酸化物と同様に、硫化条件に付されたときに硫化さ れるであろうから、還元されたまたはゼロ価状態にあってもそのような硫化可能 金属を含む触媒は、「硫化可能金属酸化物触媒」を考えられるであろう。また本 発明の方法は、金属硫化物が酸化物に完全には転化されていない再生触媒に応用 できる。 炭化物、ホウ化物、窒化物、オキシハロゲン化物、アルコキシド及びアルコレ ートのようなその他の成分も存在しうる。 (2)原出願明細書第11〜14頁挿し変えの翻訳 第VIB及び/または第VIII族金属を含む水添処理/水添分解用及びテイルガス 処理用触媒については、使用される予備硫黄化用硫黄の量は、仕込触媒の重量の 典型的には2%〜15%そして最も好ましくは6%〜12%である。細孔が完全 に充填される程に多量の硫黄または硫黄化合物を触媒に添加しないのが好ましい 。残留細孔容積を残すことにより、酸素含有炭化水素がそれらの細孔に浸入し、 その中で反応できる。 本発明におけるキイ工程は、触媒を少なくとも16個の炭素原子を有する酸素 含有炭化水素と、その炭化水素が触媒に含浸し(またはそれと反応し)、そして 自然燃焼性が低くそして硫黄化触媒については炭化水素と接触されたかったもの よりも硫黄浸出により抵抗性である触媒を与えるのに充分な時間にわたって接触 させることである。典型的には、接触温度は約0℃より高く、望ましくは15℃ 〜35℃、好ましくは20℃〜約150℃である。接触温度は炭化水素の融点ま たは昇華温度により変る。例えば酸素含有炭化水素がラードのように固体または 半固体であるときには、温度は、好ましくは少なくともその融点と同じ位い高く 、触媒が自由に流動でき(乾燥しているように見えて粘着したり団結したりしな い)、すなわち流体または半流体で、炭化水素が触媒を被覆及び/または含浸し うるのに充分な時間である。例えばラードは好ましくは約80℃の初期温度で接 触される。このプロセス温度は、所与の圧力環境での固体または半固体の融点に より、あるいは酸素含有炭化水素が流動するかどうかを目視でチェックすること により容易に決定できる。接触時間は、酸素含有炭化水素の温度及び粘度に左右 されるであろう。温度が高いほど短い時間を必要としまた粘度が高いほど長い時 間を必要とする。一般に、時間は2分から2時間もしくはそれ以上であろう。 好ましくは、酸素含有炭化水素は触媒との充分な接触を与えるために充分に流 動性または昇華性である。接触の高温において液体である炭化水素は、取扱いの 容易のためにより好ましい。炭化水素は高級炭化水素であること、すなわち12 個より多い炭素原子、好ましくは16個より多い炭素原子、さらに好ましくは2 0個より多い炭素原子を有するものであるのが好ましい。炭素原子数の上限は、 問題とする炭化水素の融点、固化点、または発煙点によって決定される。100 より多い炭素原子数を有する固体脂肪族酸素含有炭化水素は使用できるが、それ らは液体に変えられるのにそのような高温度にまで加熱されなければならないの で、不都合であるが、それらは溶媒を一緒に使用できる。16〜100の炭素原 子、好ましくは16〜80の炭素原子をもつ炭化水素が最も有用であることが見 出されている。 ここで使用されている用語「酸素含有炭化水素は、少なくとも1個の酸素原子 を含む炭化水素分子を指称するものてあり、それは例えば酸、酸エステル、アル コール、アルデヒド、ケトン及びエーテルを包含する。酸エステルとアルコール 、及び異なる酸エステルのような混合物も使用できる。それば、1級、2級もし くは3級、直鎖もしくは分岐鎖、環状、非環状もしくは芳香族、飽和もしくは不 飽和でありうる。好ましくは、炭化水素部分は、水添処理、水添分解またはテイ ルガス処理用触媒としてのすぐれた活性のためには少なくとも若干の不飽和を含 み典型的には不飽和脂肪酸エステルである。ここで使用の用語「不飽和」は、少 なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む炭化水素、または若干の炭素−炭素二 重結合を含む化合物を指称するものであり、これはアメリカン・オイル・ケミス ト・ソサイエテイ(AOCS)公式方法Cd1−25または1987年ブラック ウエル・サイエンティフィック・パブリケーションズ発行の「インターナショナ ル・ユニオン・オブ・ピュア・アンド・アプライド・ケミストリィ」第7版に記 載されたIUPAC方法2.205あるいは他のいずれかの標準的ヨウ素測定法 のような標準的ヨウ素測定法で測定して少なくとも60のヨウ素価を有するであ ろう。ここで使用の用語「飽和」は、炭素−炭素二重結合を含まない酸素含有炭 化水素化合物または極少の炭素−炭素二重結合を含む化合物を指称し、AOCS 公式方法Cd 1−25、IUPAC方法2.205または他のいずれかの標準 的ヨウ素測定法で測定して60より少ないヨウ素価を有するものを指称する。 好ましい炭化水素は少なくとも16、好ましくは少なくとも20個の炭素原子 を有するものを包含し、例えばドデカノール、ヘキサデカノール、ファーネゾー ル、ヘキセストロール、オレイルアルコール、セチルアルコール、ヘキサコサノ ール、トリアコンタノール、コクセリールアルコール及びオクタコサノールのよ うな高級アルコール;ジセチルエーテルのような高級エーテル;パルミトン、1 0−ヒドロキシパルミトン及び3−オクタデカノンのような高級ケトン;パルミ トアルデヒド及びオレアルデヒドのような高級アルデヒド;ラウリン酸、ミスチ リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びドコサン酸のような飽和酸のような高 級酸、あるいはパルミトレイン酸、オレイン酸、リノレイン酸、エレオステアリ ン酸、リシノレイン酸、エイコセン酸、ドコセン酸、エイコサテトラエン酸、エ イコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸のような不飽 和高級酸;上記の酸のアルキル及びアリールエステル(例えばベンジルオレート 及びブチルオレート)及び上記の酸とモノグリセライド、ジグリセライド及びト リグリセライド及びそれらの混合物とのエステルを包含するモノ−、ジ−、トリ −及びポリ−脂肪酸エステルを包含する高級酸エステルがある。16〜100、 さらに好ましくは18〜90、最も好ましくは20〜80個の炭素原子を有する グリセライド脂肪酸エステルが好ましい。 市販のグリセライド脂肪酸エステルの例は、大豆油、あま油、サフラワー油、 コーン油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、桐油、ヒマシ油、菜種油、タル油 、落花生油、ココナツ油、ヤシ油、カンブラ油、えの油、ラード、牛脂、魚油脂 (例えばニシン及びイワシ)のような海生動物油脂、植物かす、及びそれらの混 合物を包含する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B01J 27/047 9538−4D B01J 27/047 Z 27/19 9538−4D 27/19 Z 29/16 9538−4D 29/16 Z 37/20 9538−4D 37/20 C10G 49/02 9547−4H C10G 49/02 49/08 9547−4H 49/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BR,CA,CN,F I,JP,KR,NL,NO,NZ,RU,UA (72)発明者 パーティン,ジョン・アレグザンダー アメリカ合衆国テキサス州77381,ザ・ウ ッドランズ,インバーミアー 2035 (72)発明者 サモンテ,エドワード・ロイ アメリカ合衆国ルイジアナ州70508,ラフ ァエット,アメリカン・ブールバード 100 (72)発明者 ロックメイヤー,ジョン・ロバート アメリカ合衆国テキサス州77479,シュガ ー・ランド,ストーニー・ミスト・ドライ ブ 3403

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくともその一部が少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1 種の酸素含有炭化水素で被覆され及び/または含浸された自然燃焼性触媒からな る組成物。 2. 酸素含有炭化水素が酸、酸エステル、アルコール、ケトン、アルデヒドま たはエーテルである請求項1の組成物。 3. 酸エステルが16〜100個の炭素原子を有するグリセライド脂肪酸エス テルである請求項2の組成物。 4. 酸素含有炭化水素が16〜80個の炭素原子を有する請求項1〜3のいず れかの組成物。 5. 酸エステルが不飽和脂肪酸エステルである請求項3または4の組成物。 6. エステルがパルミトレイン酸、オレイン酸、リノレイン酸、リノール酸、 エレオステアリン酸、リシノール酸、エイコセン酸、ドコセン酸、エイコサテト ラエン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸もしくはドコサヘキサエ ン酸またはそれらの混合物から誘導される請求項5の組成物。 7. エステルが大豆油、アマニ油、サフラワー油、ヒマワリ油、コーン油、、 綿実油、オリーブ油、桐油、ヒマシ油、菜種油、タル油、落花生油、カンブラ油 、えの油、植物かす、海生動物油またはこれらの混合物から誘導される請求項5 または6の組成物。 8. エステルが飽和脂肪酸エステルである請求項3または4の組成物。 9. 飽和脂肪酸エステルがココナッツ油、ヤシ油、ラードもしくは牛脂または これらの混合物から誘導される請求項8の組成物。 10.触媒が周期律表の第VIBまたはVIII族の金属のうちの少なくとも1種の金 属、金属硫化物または金属酸化物からなる前記請求項のいずれかの組成物。 11.触媒がアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ゼオライトまたはこれらの 混合物に担持されている請求項10の組成物。 12.触媒が予備硫黄化または硫化された触媒である前記請求項のいずれかの組 成物。 13.触媒が還元された触媒である請求項1〜11のいずれかの組成物。 14.触媒が水添分解触媒である請求項1〜11のいずれかの組成物。 15.触媒が水添処理触媒である請求項1〜11のいずれかの組成物。 16.自然燃焼性触媒を少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1種の 酸素含有炭化水素と接触させる自然燃焼性触媒の自己加熱性を低減する方法。 17.炭化水素が請求項1〜9のいずれかに規定されたものである請求項16の 方法。 18.触媒が請求項10〜15のいずれかに規定されたものである請求項16ま たは17の方法。 19.請求項12に記載の予備硫化された組成物を水素の存在下に200℃〜5 00℃に加熱して金属硫化物を生成させることからなる、炭化水素流またはテイ ルガス処理含硫黄ガス流の水添処理及び/または水添分解に適当な触媒を製造す る方法。 20.処理された予備硫黄化触媒を25℃〜430℃の温度において大気下に水 素と少なくとも約35℃の沸点を有する少なくとも1種の炭化水素の存在下に、 50psig〜3000psigの水素分圧及び0.1〜20hr-1の液体毎時 空間速度で、加熱することにより触媒を活性化させる請求項19の方法。 21.炭化水素が40℃〜700℃の沸点を有する請求項20の方法。 22.炭化水素が85℃〜500℃の沸点を有する請求項20及び21の方法。 23.炭化水素がジェット燃料、ケロシン、ディーゼル燃料、ガソリン、ガス油 、残油または炭化水素原料油である請求項20〜22のいずれかの方法。 24.少なくとも1種の金属または金属酸化物を含む硫化可能触媒の多孔質粒子 を予備硫黄化する方法であって: (a)その触媒を元素状硫黄と、その硫黄の少なくとも一部が触媒の細孔 に昇華及び/または溶融により入り込むような温度で、接触させ、そして (b)その前に、同時に、またはその後に、触媒粒子を少なくとも12個 の炭素原子を有する少なくとも1種の酸素含有炭化水素と、接触させることから なる前記方法。 25.少なくとも1種の金属または金属酸化物を含む硫化可能触媒の多孔質粒子 を予備硫黄化する方法であって: (a)その触媒を少なくとも1種の硫黄化合物と、その硫黄化合物の少な くとも一部を触媒の細孔に含浸によって導入するような条件下に、接触させ、そ して (b)その前に、同時に、またはその後にその触媒粒子を少なくとも20 個の炭素原子を有する少なくとも1種の酸素含有炭化水素と接触させる、ことか らなる前記方法。 26.炭化水素が請求項3及び5〜8のいずれかに規定のものである請求項24 または25の方法。 27.少なくとも1種の金属または金属酸化物を含む硫化可能触媒の多孔質粒子 を予備硫黄化する方法であって; (a)その触媒を少なくとも1種の硫黄化合物と、その硫黄化合物の少な くとも一部を含浸によって触媒の細孔中に導入する条件下で、接触させ、そして (b)その前、同時に、またはその後に触媒粒子を、少なくとも12個の 炭素原子を有する少なくとも1種のグリセライド脂肪酸エステルと、接触させる 、ことからなる前記方法。 28.炭化水素が請求項2,4及び9〜15のいずれかに規定のものである請求 項24〜27のいずれかの方法。 29.炭化水素流またはテイルガス処理硫黄含有ガス流を水添処理及び/または 水添分解する方法であって、該流を水素の存在下に、請求項14または15の硫 化触媒または請求項19の方法で作られたものと、接触させることからなる前記 方法。 30.該流を100℃〜450℃の温度で水添分解触媒と接触させる請求項29 の方法。 31.自然燃焼性の触媒を少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1種 の酸素含有炭化水素と接触させ、処理された触媒を容器中に入れ、そしてその容 器を輸送することからなる自然燃焼性触媒を輸送する方法。 32.少なくとも100kgの触媒を容器に入れる請求項31の方法。 33.少なくとも250kgの触媒を容器に入れる請求項32の方法。 34.反応器の操作を停止させ、反応器中の触媒を少なくとも12個の炭素原子 を有する少なくとも1種の酸素含有炭化水素と接触させ、次いでその酸素含有炭 化水素処理触媒を反応器から除くことからなる、操作中の反応器から触媒を除く 方法。 35.炭化水素が請求項2〜9のいずれかに規定されたものである請求項29〜 34のいずれかの方法。
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