JPH08508976A - 改善化免疫療法用組成物 - Google Patents

改善化免疫療法用組成物

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JPH08508976A
JPH08508976A JP6516525A JP51652594A JPH08508976A JP H08508976 A JPH08508976 A JP H08508976A JP 6516525 A JP6516525 A JP 6516525A JP 51652594 A JP51652594 A JP 51652594A JP H08508976 A JPH08508976 A JP H08508976A
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アルケメード,スタンリー・ジエイ
マクレイ,グレム
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ベトレフアーム・インコーポレーテツド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、動物およびヒトにおける様々な疾患を治療するのに有効である免疫療法剤に関する。より具体的には本発明は、油を含まず、体が感染、腫瘍、および他の疾患を中和、中断、もしくは排除するように動物もしくはヒトの免疫系を剌激することが可能な改変化微生物細胞壁抽出物の調製物である。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫療法用組成物 技術分野 本発明は、動物およびヒトにおける多様な疾患を治療するのに有効な免疫療法 剤に関する。より具体的には、本発明は油を含まず、体が感染、腫瘍、および他 の疾患を中和、中断、もしくは排除するように動物もしくはヒトの免疫系を剌激 することが可能な改変化ミコバクテリア細胞壁抽出物の調製物である。 発明の背景 ミコバクテリアの細胞壁抽出物を利用する免疫療法は動物の腫瘍モデル、癌を 患う患者、および感染性疾患のための治療において広範囲に評価されている。能 動的な免疫療法においては腫瘍増殖に対する内因的な耐性を増強させるという概 念に基づき、腫瘍宿主に対して直接様々な免疫剌激剤、免疫修復剤、もしくは腫 瘍細胞ワクチンが投与されている。免疫学的に腫瘍増殖を阻害する試みでは数々 の細菌および細菌産物が投与されている。他のものの中でもバチレ カルメッテ −グエリン(bacille Calmette−Guerin)(BCG)、 コリネバクテリウム(Corynebacterium)種、コリネバクテリウ ム パルブム(Corynebacterium parvum)、ミコバクテ リウム(Mycobacterium)種、コリネホルム(Corynefor )細菌、プロピオネバクテリウム アクネス(Propionebacter ium acnes)(C.パルブム(parvum ))、ロドコッカス(Rhodococcus)種、エウバクテリ ウム(Eubacterium)種、リステリア モノサイトゲネス(List eria monocytogenes)、ボルデテラ(Bordetella )種、およびノカルディア(Nocardia)種がこのような研究に用いられ ている。免疫剌激剤を用いる免疫療法に成功を修めるには一般的には、新生物の 免疫原性、免疫剌激剤の投与の至適用量および計画、ならびに免疫刺激剤と腫瘍 細胞との間の直接接触が必要である。 油を用いるBCGの病変内注射はリンパ節転移を伴う十分に定着したモルモッ トの皮内肝癌移植片の退行を生じることが報告されており、そしてこれは遠距離 疾患を除去することができる全身性腫瘍特異的免疫を樹立することができる。ヒ トにおいては黒色腫内への油を用いるBCGの直接的病変内注射により、注入を 行った小節の退行、およびずっと程度は低いが非注入の小節の退行が生じた。こ の療法は、注入の数時間後に開始し、そして約24時間持続する重度の流感様全 身症状を併発する。 BCGの膀胱内投与により皮相膀胱癌の腫瘍退行が生じた。 提案される免疫剌激剤活性に関連する2つの構成成分がBCG複合体から同定 および単離されている。N−アセチル−ムラミニル−アラニル−3−イソグルタ ミン(ムラミルジペプチド、もしくはMDP)はミコバクテリア細胞壁の小構成 成分であり、これはフロインドの(Freund’s)完全アジュバンドの油中 水型乳液中では完全なミコバクテリアにより生産されるアジュバンド活性を介在 することができる。MDPはマクロファージを活性化し、そしてT−およびB− 細胞介在性反応を可能にすることが報告されている。マクロファージはMDPに ***され るリポソームの食作用により活性化されることがある。実験的腫瘍転移において は、リポソームに***されるMDPの複数回注射が肺およびリンパ節転移の数を 減少させることが報告されている。アジュバンド活性を有する他のミコバクテリ ア構成成分であるジミコール酸トレハロース(TDM)はマウス腫瘍モデルにお いて抗腫瘍活性を有することが報告されている。 他の化学的物質も殺腫瘍性活性を増強させるための作用物質としての臨床試験 を受けており、これらにはピランコポリマー、および駆虫薬のレバミソール(l evamisole)が含まれる。レバミソールは、ヒトの癌を治療するのに用 いる場合には明白な有益効果を全く示さなかった。 BCGおよび他の細菌産物の局所的および局部的効果については2つの一般的な 作用が提案されている。腫瘍細胞は免疫刺激剤により誘導される重度の炎症の傍 観者として殺されることがあるか、あるいはこれらの同じ作用物質が腫瘍に対す る免疫性を亢進するためのアジュバンドとして作用することがある。マクロファ ージ(幾つかの細菌産物により直接、あるいはT細胞による媒介物の産生を介し て間接的に活性化される)との接触は、殺腫瘍細胞における重要な因子と考えら れている。 ペプチドグリカン類もしくはリポ多糖類のような大きな複合分子が用いられよ うとも、あるいはムラミルジペプチドのような単純な分子が用いられようとも、 共通経路がアジュバンド活性のメカニズムとしてのマクロファージの活性化を指 示する。アジュバンドによるマクロファージの剌激化は、抗原取り込みの増大、 細胞障害性、飲食作用、過酸化水素産生、アラキドン酸代謝、酵素分解、ならび にポリペプチドモノカイン 類の合成および放出の亢進をもたらす。ポリペプチドモノカイン類は重要な役割 を担っており、それはそれらが様々な細胞についての潜在的な生物学的特性を保 持するためである。今日までにはこれらのモノカイン類には、インターロイキン 1、アルファーインターフェロン、腫瘍壊死因子(カケクチン)、およびコロニ ー剌激化因子が含まれる。各モノカインは順々に他の細胞に生物学的に活性なサ イトカイン類を産生させるための引き金を引くことができる。 ミコバクテリア細胞壁抽出物による活性を証明するこれらの研究においては、 その抽出物をまず、被験体に投与する前に通常は乳剤として油と混合する必要が ある。油は細胞壁構成成分を免疫系内の適切な細胞に対して効果的に提示するの に必要であると考えられている。しかしながら調製物中の油の存在は治療薬とし てのこのような調製物の利用法を非常に複雑にしてしまう。ミコバクテリア細胞 壁抽出物中の油の存在は注射部位において重篤な作用をもたらす可能性を有する 。その上、油は肉芽腫を形成させる可能性がある。細胞壁調製物中の油により引 き起こされる過度の反応性が、この調製物をヒト用の治療薬としては容認されず らくしている。 従って、必要とされるのは、調製物中の油の存在により引き起こされる反応を 伴わずにヒトもしくは動物における免疫系を剌激することが可能なミコバクテリ ア細胞壁抽出物である。この調製物は、油乳液中のミコバクテリア細胞壁抽出物 のものに類似する免疫剌激化活性を有するはずである。その上油を伴わない細胞 壁抽出物は最終産物を最後に滅菌して(オートクレーブ処理)滅菌産物を得るこ とを可能にするであろう。 発明の要約 本発明は油もしくは油様物質の存在を伴わずにヒトもしくは動物に投与するこ とが可能な、そしてヒトもしくは動物の免疫系を全般的に剌激化するであろうミ コバクテリア細胞壁抽出物の懸濁物を提供することにより上記問題を解決する。 ミコバクテリアの細胞壁抽出物は中でも、ミコバクテリウム フレイ(Myco bacterium phlei)を初めとするミコバクテリウム(Mycob acterium )種、コリネバクテリウム(Corynebacterium )種、およびノカルディア(Nocardia)種から抽出されることが好まし く、これらはまたミコバクテリア細胞壁抽出物の好ましい源でもある。先の懸濁 物から得られる免疫系の剌激化はヒトもしくは動物に感染性作用物質を中和させ るか、あるいは癌細胞の増殖を阻止させる。 本発明のミコバクテリア細胞壁抽出物の投与は免疫系を全般的に刺激化する。 例えばウイルス感染が本発明のミコバクテリア細胞壁抽出物の利用により中断さ れる際には、ウイルス複製により生じる兆候および症状、ならびに細菌の二次感 染はかなり低減もしくは除去されるが、その理由はウイルス複製の阻害が感染周 期を損なうことである。 本発明は、油を伴わない食塩もしくは他の水溶液中の改変化細胞壁分画の懸濁 液を含む。この細胞壁分画は、バチレ カルメッテ−グエリン(bacille Calmette−Guerin)(BCG)、コリネバクテリウム(Cor ynebacterium )種、コリネバクテリウム パルブム(Coryne bacterium parvum)、ミコバクテリウム(Mycobacte rium )種、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピオネバクテ リウム アクネス(Propionebacterium acnes)(C. パルブム(parvum ))、ロドコッカス(Rhodococcus)種、エウバクテリ ウム(Eubacterium)種、リステリア モノサイトゲネス(List eria monocytogenes)、ボルデテラ(Bordetella )種、およびノカルディア(Nocardia)種から抽出することができる。 簡便に述べると、細菌を液体培地中で増殖させ、そして回収する。細胞を破壊す ることにより細胞壁を調製し、そしてその後には破壊した細菌を遠心沈降により 回収する、この細胞壁分画(遠心段階からのペレット)をその後に蛋白質分解酵 素での消化により脱蛋白質化する。得られる分画をその後に洗剤で処理し、そし て洗浄する。得られる不溶性分画をその後に凍結乾燥する。この分画を食塩水の ような水溶液中に懸濁させ、そして動物もしくはヒトに注射して免疫系を刺激化 させる。改変化細胞壁分画を油分画に対して吸着させたり、あるいは油分画と混 合したりしないことが本発明の主要素である。我々は改変化細胞壁分画が、その 調製物中に油を伴わなくともかなり有効であるを予期せず発見した。 得られる脱蛋白質化細胞壁分画を用いて、いずれかのウイルス、細菌、もしく は細胞内生物体により引き起こされる多様な感染症を治療することができ、それ らの感染症には、ウマの鼻肺炎、ウシの伝染性鼻気管炎、単純庖疹、帯状庖疹、 眼球のヘルペス、ネコのウイルス性鼻気管炎のようなヘルペスウイルス、および ネコの気管に感染するヘルペスウイルスによる感染症が含まれるがこれらには限 定されない。本発明はまた、若いイヌのパルボウイルス感染の治療における補助 物としても有効である。本発明のミコバクテリア細胞壁抽出物は一般的なヘルペ ス感染およびヒトの後天性免疫不全症候群、ならびに動物およびヒトの他のウイ ルス感 染のための治療薬として有効である。本発明はまた、ヒトおよび動物の両方にお いて生じる様々な癌の治療にも有効である。これらの癌は原発性もしくは転移性 であることができる。 本発明のミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物は、本発明が非特異的に免 疫系を活性化させ、このことにより微生物および癌による多種多様の感染症に対 する保護を提供するという点で従来の治療法とは異なる。従って、本発明は感染 性生物体に対して免疫化されていない動物における感染症を治療するのに有効で ある。 従って、油分画を含まず、かつヒトもしくは動物の免疫系を活性化するのに依 然として有効であるミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することが 本発明の目的である。 油分画を含まず、かつ微生物により生じる多種多様の感染症を治療するのに有 効であるミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することが本発明の別 の目的である。 ある油分画がレシピエントに対して毒性である可能性がある場合にはその油分 画を含まないミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することが本発明 の他の目的である。 油分画を含まず、かつ宿主をツベルクリン皮膚テストに対して感作しないミコ バクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することが本発明の他の目的である 。 油分画を含まず、かつ腫瘍の治療に有効なミコバクテリア細胞壁抽出物の水性 懸濁物を提供することが本発明の更に他の目的である。 本発明の他の目的は、油分画を含まず、そして長期間保存可能でありかつ効力 を保持することができるミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸 濁物を提供することである。 本発明の更に他の目的は、油分画を含まず、そしてそのために微細塞栓症の危 険性がより低い細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することである。 本発明の他の目的は、油分画を含まず、そして肉芽腫および脂肪性塞栓症を引 き起こすことが知られていない細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することである 。 本発明の他の目的は、油分画を含まず、そしてレシピエントにおける反応を生 じないであろうミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することである 。 本発明の他の目的は、免疫寛容もしくは免疫抑制後に正常な免疫応答を再剌激 化することである。 本発明の他の目的は、最後の滅菌化(オートクレーブ処理)を介して油を含ま ない滅菌産物を提供することである。 本発明の他の目的は、投与部位での反応を生じないであろうミコバクテリア細 胞壁抽出物調製物を提供することである。 本発明の更に他の目的は、油分画を含まず、そして注射部位での重篤な反応を 生じない細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することである。 本発明の他の目的は、油分画を含まず、そして過敏性応答を生じないであろう ミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を提供することである。 本発明のこれらの目的および他の目的、特徴、および利点は、開示される態様 および添付される特許請求の範囲の以下に記載される詳細な説明の照査後に明ら かになるであろう。 開示される態様の詳細な記述 本発明は、動物およびヒトの免疫系を治療するのに有効なミコバクテリア細胞 壁抽出物の水性懸濁物に関する。この水性懸濁物は所望される場合には一つの構 成成分としてヒアルロン酸のようなグリコサミノグリカン類を有することができ る。本発明は、油もしくは油様物質を含まない改変化細菌細胞壁の水性調製物で ある。本発明からなるミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物中には油が全く 存在しないため、従来の技術における細胞壁抽出物中に存在する望ましくない副 作用が除去される。ミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物は、動物もしくは ヒトの免疫系を刺激化することが可能であり、このことにより体への感染症を中 和もしくは中断させるか、あるいは癌の増殖を阻止もしくは排除させる。 本発明はレシピエントにおいて陽性ツベルクリン反応を生じることがなく、か つ反復注射の際に過敏性応答を生じることがほとんどない。本発明のミコバクテ リア細胞壁抽出物の水性懸濁物を用いてヒトもしくは動物の多種多様の疾患を治 療することができる。 本発明は免疫化法ではなく、動物もしくはヒトの免疫系を、個々の固有の免疫 系が迅速に疾患を排除することが可能になるように全般的に剌激化することが可 能な作用物質であるものと理解される。従って、本発明のミコバクテリア細胞壁 抽出物の水性懸濁物は進行中のウイルス感染の治療に概念的には適しており、そ してこれは通常の予防的免疫化とは対照的な新規の免疫療法剤である。 ミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物は、この懸濁液を投与するヒトもし くは動物の免疫系を全般的に刺激化するのに有用である。具体的には本発明は、 微生物、特にウイルス感染により生じる感染性疾患を 駆除するのに有用である。その上本発明は、原発性腫瘍および転移癌を含む多種 多様な腫瘍の増殖を阻止もしくは排除するのに有用である。原発性腫瘍を治療す る際には水性ミコバクテリア細胞壁抽出物を腫瘍内に直接注射することができる か、あるいはそれを全身的に投与することができる。 本発明は、いずれの油もしくは油様物質を含まない改変化細菌細胞壁調製物の 水性懸濁物を含む。この水性懸濁物は所望される場合には一つの構成成分として グリコサミノグリカン類(GAG’s)を有することができる。この例には、ポ リ硫化GAG’s、およびヒアルロン酸ナトリウムを初めとするヒアルロン酸の 塩が含まれるがこれらに限定はされない。好ましいグリコサミノグリカンはヒア ルロン酸であり、これは鶏の鶏冠もしくは連鎖球菌を源とするものである。連鎖 球菌属から得られるヒアルロン酸は、300,000−2,000,000ダル トン(D)、そして好ましくは500,000−1,200,000Dの範囲に わたる分子量、ならびに0.001%−1.0%、そして好ましくは0.01% −0.1%の範囲にわたる濃度を有する。 好ましい微生物はミコバクテリウム フレイ(Mycobacterium phlei )である。しかしながらいずれのミコバクテリウム(Mycobac terium )種を用いても本発明のミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物 を調製することができる。細胞壁の源として用いることができる他の細菌には以 下のものが含まれ、それらはバチレ カルメッテ−グエリン(bacille Calmette−Guerin )(BCG)、コリネバクテリウム(Cory nebacterium )種、コリネバクテリウム パルブム(Coryneb acte rium parvum)、ミコバクテリウム(Mycobacterium) 種、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピオネバクテリウム ア クネス(Propionebacterium acnes)(C.パルブム(parvum))、ロドコッカス(Rhodococcus)種、エウバク テリウム(Eubacterium)種、リステリア モノサイトゲネス(Li steria monocytogenes)、ボルデテラ(Bordetel la )種、およびノカルディア(Nocardia)種であるが、これらには限 定されない。 基本的には本発明は、微生物ミコバクテリウム フレイ(Mycobacte rium phlei)を、例えばペトラナニ(Petragnani)培地( Difco Labs社、Detroit、MI)での初期培養後にバクト A C ブイヨン(Bacto AC broth)(Difco Labs社、D etroit、MI)中で10−20日間、もしくはロウエンスタイン−ジェン セン(Lowenstein−Jensen)培地(Difco Labs社、 Detroit、MI)中で10−20日間増殖させることにより調製する。細 胞を遠心沈降により回収し、そして圧力下でか、あるいは超音波破壊によるいず れかで破壊する。細菌の破壊は、細菌の可溶性含有物を周辺環境内に放出させる ように細菌の細胞壁を破壊することを意味する。破壊した細菌細胞を遠心により 回収し、そして蒸留水に再懸濁する。細胞/水懸濁物を最初にブレンダー内で高 速で処理する。この細菌細胞を、ブランソン ソニファイヤー(Branson Sonifier)350 細胞破壊機(Branson Sonic Po wer Co.社、Danbury、CT)のような超音波処理機内での超音波 処理により更に破 壊する。この細胞を更に、リビ セル フラクシオネーター(Ribi Cel l Fractionator)のような高圧細胞分画装置内で破壊する。この 特別な細胞分画装置はもはや製造されてはいないが、当業者にはよく知られてい る。この細菌細胞を高圧細胞分画装置内のチャンバーに入れる。その後にこのチ ャンバーを、平方インチ当たり30,000を上回る圧力にまで加圧する。その 後にこの圧力を迅速に解除し、そして細胞を減圧により破壊する。 その後にこの細胞壁分画を洗浄し、そしていずれの未破壊細胞からも分離する 。排出物もしくは超音波処理物を遠心管に移し、そして約27,500×gで1 時間、15℃で中速遠心機内で遠心する。遠心後、上清溶液を棄却し、そして沈 降する未精製細胞壁分画をブレンダー内に移す。この段階では未破壊細胞の最低 限の白色ペレットを棄却することが重要である。この細胞壁を脱イオン化滅菌水 中に懸濁させ、そして遠心により洗浄する。洗浄した細胞壁分画を脱イオン化滅 菌水中に再懸濁させ、そして低速で遠心して(約350−500×g)いずれの 未破壊細胞をも除去する。この低速遠心後に細胞壁分画を27.500×gでの 遠心により上清溶液からペレット化する。 その後にこの未精製細胞壁分画は、この細胞壁を幾つかのプロテイナーゼで処 理することにより脱蛋白質化させる。多くの異なるプロテイナーゼを、そして化 学的抽出法でさえも細胞壁改変法におけるこの段階に使用することができる。細 胞壁の脱蛋白質化の好ましい方法は、トリプシンおよびプロナーゼでの細胞壁分 画の連続的処理によるものである。この未精製細胞壁分画を、0.05Mのトリ ス−HCl、pH7.5のような水性緩衝溶液中に再懸濁させる。トリプシン( 膵臓トリプシン、 Sigma Chemical Co.社、St.Louis、MO)を添加し 、そしてこの混合物を室温で6−24時間撹拌する。トリプシン処理後、プロナ ーゼ(ストレプトルニセス グリセウス(Streptornyces gri seus )のプロテアーゼ、Sigma Chemical Co.社、St Louis、MO)を添加し、この懸濁物を室温で6−24時間インキュベート させる。 その後にこの細胞壁分画を、所望される場合には洗剤およびフェノールで処理 して、その細胞壁分画中に存在する可能性のあるいずれの核酸および/または脂 質も抽出する。好ましい抽出混合物は、尿素、Triton X−100、およ びフェノールである。例えば、約40−80gの間の尿素、0.5−4mlの1 00%Triton X−100、および50−150gのフェノールを脱蛋白 質化細胞壁懸濁液の各リットル当たりに添加する。その後にこの懸濁物を約60 −80℃に暖め、そして1時間撹拌する。フェノールおよび洗剤での加熱段階後 には、この懸濁物を約16,000×gで10分間、GSAローター内、中速遠 心機内で、蓋をした遠心管内で遠心する。上清溶液をデカンテーションし、そし てペレットの下にある暗色のフェノール溶液を注意深く取り出す。この細胞壁ペ レットを更に数回遠心により洗浄していずれの残存性フェノールも除去する。 次にはこの改変化細胞壁ペレットを凍結乾燥するが、この方法は当業者にはよ く知られている。凍結乾燥した細胞壁ペレットをデシケータのジャー内に−20 ℃で無期保存することができる。 チメロサル(Thimerosal)(エチル水銀チオサリチル酸エステル、 Sigma Chemical Co.社、St Louis、 MO)を、所望される場合には保存料として添加することができる。チメロサル (Thimerosal)の好ましい濃度はリットル当たり約0.1gである。 チメロサル(Thimerosal)および追加的緩衝液を、所望される場合に は60−80℃での1時間の混合段階の前に乳化させた細胞壁に添加する。 凍結乾燥化細胞壁抽出物の食塩水中での再懸濁後、この抽出物を2つの方法の 内の一つで取り扱うことができる。最初の方法ではこの抽出物を、バイアルビン にこの抽出物を満たし、そして無菌条件下で密封することにより無菌的に処理す ることができる。別法ではこの抽出物を最後に滅菌し(オートクレーブ処理)、 このことにより抽出物の取り扱い中の滅菌条件の必要性を回避することができる 。 油を含まない調製物は最後に滅菌することができる。その上、最後に滅菌した 調製物は滅菌されていることを保証することができる一方で、無菌的な処理を経 てきた調製物はそのレベルの確証を達成することができず、そして汚染されてい ることがある。従って油を含まない細胞壁抽出物は、それについて滅菌されてい ることを保証することができ、価格が低く押さえられ、そして調製がさほど難し くないという点で別の利点を有する。 本発明の一つの態様においては、ミコバクテリウム フレイ(Mycobac terium phlei)からのミコバクテリア細胞壁(MCW)抽出物の単 離を以下にまとめる。 1. 細胞増殖 a. 純粋なミコバクテリウム フレイ(Mycobacterium ph lei )としての種培養物の同定 b. エーレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコ内でのブイヨン培 地の接種 c. 36℃での7−14日間のインキュベート 2. 完全な細胞の濃縮 a. 遠心。 3. 完全な細胞の洗浄 a. 蒸留水中での反復遠心 4. 完全な細胞の不活性化および破壊 a. ブランソン ソニケーター(Branson Sonicator)( もしくは) b. リビ セル フラクシオネーター(Ribi Cell Fracti onator) 5. 破壊した細胞の解毒 a. 脱イオン水中での反復遠心 6. 未処理のMCWの濃縮 a. 遠心 7. 未処理のMCWの脱蛋白質化 a. 酸溶液中での懸濁 b. 6−24時間のトリプシン中での分解 c. 6−24時間のプロナーゼ中での分解 d. 1時間の尿素/フェノール中でのインキュベーション 8. 1時間の60−80℃での低温殺菌 9. 脱蛋白質化および精製を行ったMCWの濃縮 a. 遠心 10.安定化 a. 凍結乾燥 b. 所望される場合はチメロサル(Thimerosal)を添加 11.食塩水中での再懸濁 a. 無菌充填(もしくは) b. オートクレーブ処理による最後の滅菌 本発明は、その作用物質の単回用量を筋肉内的に注射することにより用いるこ とが好ましい。しかしながら本発明は、皮下的、静脈内的に注射される場合、あ るいは腫瘍内的、膀胱内的、局所的、もしくは経口的に投与される場合に有効で あることが理解されるべきである。原発性腫瘍を治療するためには、ミコバクテ リア細胞壁抽出物の水性懸濁物を腫瘍内に直接注射することができる。幾つかの 疾患のためには、一つを上回る治療が所望されることがある。本発明のミコバク テリア細胞壁抽出物の水性懸濁物の至適用量は、治療を受けている動物もしくは ヒトのサイズに伴って変化する。免疫系を刺激化するのに十分な量のみが必要と される。単回用量は普通では、約0.25−5.0mlの総容量中のml当たり 約500μg−10mgの細胞壁の懸濁液である。好ましい単回用量は、mlあ たり約300μg−6mgの細胞壁からの乳剤である。最も好ましい単回用量は 、約0.25−5.0mlの総容量中のml当たり約100μg−2mgの細胞 壁の乳剤である。 ミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物がいずれの油分画もしくは油様分画 を含まないことは本発明の重要な態様である。発明者らに知られるミコバクテリ ア細胞壁抽出物の従来の技術の全ての調製物は油分画もしくは油様分画を含む。 予期せぬことに、本発明に従って作成される ミコバクテリア細胞壁抽出物はヒトもしくは動物における免疫刺激化活性のため に油を必要としない。本発明のミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物の抗感 染性もしくは抗癌性比活性は一般的に、従来の技術による油中水型調製物の比活 性に等しいか、あるいはそれをやや下回る。しかしながら、水溶液中のミコバク テリア細胞壁抽出物の濃度を上昇させてもいずれの望ましくない副作用は全く生 じないことを見いだした。 以下に示す実施例は本発明を更に詳細に説明するために用いられるであろうが 、しかしながらそれと同時にそれらに何らかの制限を課すことはない。それとは 対照的に、その手段は、本明細書中の説明を読んだ後に本発明の精神および/ま たは添付される請求項の範囲から逸脱することがなく当業者に本発明の様々な他 の態様、変法、および等価物を示唆する可能性があることは明確に理解されるべ きである。 実施例I ミコバクテリウム フレイ(Mycobacterium phlei)は、 Institut fur Experimental Biologic a nd Medizin、Borstel、West Germany、から取得 し、そして−60℃で滅菌ミルク中の懸濁物として保存した。改変化細胞壁の免 疫刺激剤活性をいずれも低減することなく、1976年と1985年との間にそ の単離物の約11の転移体(transfers)を作成した。M.フレイ(phlei)は、ペトラナニ(Petragnani)培地(Difco L abs、Detroit、MI)中で培養した。 実施例II 細菌細胞壁は、リビ セル フラクシオネーター(Ribi Cel l Fractionator)を用いて調製した。リビ(Ribi)のシリン ダー、ピストン、およびバルブ構成部品は使用前毎に清浄および組み立てを行っ た。約400グラムの湿った細胞塊を約1200mlの容量を有する清浄なブレ ンダー内に入れた。この細胞塊を30−60秒の間、高速で混合した。混合後、 6mlのTween 80および200mlと400mlとの間の滅菌水をこの 細胞混合物に添加した。その後に全細胞懸濁物を約10秒間低速でブレンダー内 で混合した。この細胞懸濁物を冷却し、そしてリビ(Ribi)シリンダーの再 充填前毎に再混合した。リビ(Ribi)シリンダーにこの細胞懸濁物を充填し 、そして平方インチ当たり33,000ポンドで分画装置内での処理を行った。 その後にこのシリンダーを再充填し、そして全細胞懸濁物が処理されるまでこの 手順を反復する。リビ(Ribi)シリンダーからの排出液は分画化操作の間は 滅菌フラスコ内に保存した。 実施例III 実施例IIの分画化操作からの排出液を250mlの遠心管に移し、そして2 7,500×gで1時間、15℃下で、GSAローターを用いる中速遠心機内で 遠心した。その後に遠心からの上清液をデカンテーションにより取り出し、そし て棄却した。未破壊の細胞の最低限の白色ペレットを棄却した。沈降した未精製 細胞壁分画をブレンダーに移し、そして低速での混合により滅菌した脱イオン水 中に懸濁させた。この未精製細胞壁分画を再懸濁および遠心(27,500×g で1時間、15℃下)により洗浄した。再び未破壊の細胞の最低限の白色ペレッ トを棄却した。 この未精製細胞壁分画の洗浄後にペレットを滅菌した脱イオン水中に再懸濁さ せ、そして350×gで5分間遠心して未破壊の細胞を沈降さ せた一方で、細胞壁は上清液中に残存していた。この上清液をその後にデカンテ ーションにより取り出し、そして27,500×gで1時間、15℃下で遠心し て未精製の細胞壁分画を沈降させた。 実施例IV 実施例IIIからの未精製細胞壁分画を、その後に蛋白質分解酵素での消化に より脱蛋白質化した。約400gの完全な細胞から得られるこの未精製細胞壁分 画を、1リットルの0.05M トリス−HCl、pH7.5中に、低速での混 合により再懸濁させた。この未精製細胞壁分画を完全にそのトリス緩衝液中に再 懸濁させた後に、50mgのトリプシン(脾臓トリプシン、Sigma Che mical Co.社、St.Louis、MO)を添加し、そして磁石撹拌棒 を用いて室温で24時間撹拌した。トリプシン処理後に50mgのプロナーゼ( ストレプトミセス グリセウス(Streptomyces griseus) のプロテアーゼ、Sigma Chemical Co.社、St.Louis 、MO)を、トリプシン消化させた細胞壁懸濁物の各リットル毎に添加した。こ の懸濁物を磁石撹拌棒を用いて室温で24時間撹拌した。 実施例V 実施例IVからのプロテアーゼ消化した細胞壁分画を、その後に洗剤およびフ ェノールで処理した。細胞壁懸濁物の各リットル毎に60gの尿素(J.T.B aker Chemical Co.社、Phillipsburg、NJ)、 2.0mlの100% Triton X100(ポリオキシエチレンエーテル 、Sigma Chemical Co.社、St.Louis、MO)、およ び100gのフェノール結 晶(Fisher Scientific社、Fair Lawn、NJ)を添 加した。この懸濁物を含むフラスコはアルミホイルで緩く蓋をし、そして60− 80℃に暖め、そして1時間撹拌した。脱蛋白質化した細胞壁分画をその後に1 0分間、16,000×gで、GSAローター(Ivan Sorvall,I nc.社、Norwalk、CT)中で遠心した。この上清分画をデカンテーシ ョンし、そして棄却し、そしてペレットの下にある暗色の液体を使い捨て用ピペ ットを用いて取り出した。この細胞壁ペレットは、それを約1リットルの滅菌水 中に再懸濁させ、そして16,000×gで10分間、GSAローター中で遠心 させることにより3回洗浄した。 実施例VI 洗浄した改変化細胞壁ペレットはその後に、この懸濁物を少量の脱イオン化滅 菌水を含む凍結乾燥用フラスコに移すことにより凍結乾燥した。 一本の300mlの凍結乾燥用フラスコを30グラムの湿った細胞壁出発材料毎 に使用した。この細胞壁懸濁物を、固形二酸化炭素を用いて予め冷却してあるエ タノール中でそのフラスコを回転させることによりシェル凍結させた。フラスコ の内容物が凍結した後に、そのフラスコを凍結乾燥用装置(Virtis Co .,Inc.社、Gardiner、NY)に連結させた。試料が凍結乾燥され た後に、それを滅菌したねじ蓋式容器に移した。この材料を無水硫酸カルシウム を含むデシケータージャー内で−12℃に保存した。 実施例VII 油を含まない細胞壁調製物の効力をテストするためにマウス巨脾腫効力テスト を実施する。7週令と8週令との間の年齢、および20gと3 0gとの間の体重の雌のCD1マウスを用いてこのテストを実施する。これらの 動物を無作為化し、そして20匹の動物からなる11の群に分ける。これらのマ ウスはケージ毎に5匹づつ飼育する。食料および水を不断給餌させる。実施例V Iからのミコバクテリア細胞壁抽出物の最終濃度は400μg/mlである。テ スト材料の注射直前に3mlの最終産物を4.5mlのPBSもしくはPBS− Dに希釈する。PBS−Dの製剤法は以下のとうりであり、16.5mlの0. 2M NaH2PO4、33.5mlの0.2MのNa2HPO4、7.4gのNa Cl、そして水を用いて1リットルの最終容量に希釈する。 動物は、頭部を下向けにして背側横臥位に置き、そして0.5mlのテスト材 料を27ゲージ1/2インチの注射針を用いて腹膜内に注射する。 20匹のマウスにテスト材料組成物(400μg/mlの0.5ml)を注射 し、そして他の20匹の対照マウスには0.5mlの生理食塩水(PBS)を注 射する。更に他の群の20匹のマウスに0.5mlの表Iに示される他のテスト 材料の内の一つを注射する。どんな異常(酸素欠乏症、窮迫、縮こまり、荒れた 外皮、もしくは死)も毎日記録する。 1000ml当たりの水中油型懸濁物(乳剤対照)の製剤法は以下のとうりで あり、1000μgのミコバクテリア細胞壁抽出物(MCWE)、2%の鉱油、 100mg/Lのチメロサル(Thimerosal)、および975 PBS −Dである。全ての懸濁物は注入前によく混合する。 全ての動物は7日後に頸椎脱臼もしくは二酸化炭素中毒により屠殺し、そして 体重を決定する。安楽死直後に正中線切開を行い、そして腹壁を まくって内蔵を露出させる。腹膜を切開し、そして腸および周辺臓器を脾臓から 遠ざける。付着組織の混入が全くないことを確認しながら脾臓を摘出する。少な くとも0.001gの感度を有するはかりを用いて個々の脾臓を即座に計量する 。 体重に対する脾臓重量の関係を、以下に示す式 により各動物の脾臓重量をmg脾臓/100g体重に変換することにより決定す る。対照およびテスト群の各々についての脾臓重量(mg)/100g体重の平 均を算出する。テスト産物の平均脾臓重量に対する対照群の平均脾臓重量を、平 方偏差の分析(ANOVA)により比較する。p<0.01の統計学的有意性を 陽性効力テストとみなす。 表Iに示されるように、油を含まないミコバクテリア細胞壁抽出物は、通常の 水中油型乳液ミコバクテリア細胞壁抽出物調製物とほぼ同じ位有効である。 当然のことながら、前述のことがらは本発明の好ましい態様にのみ関し、そし てその多数の変法もしくは別法が添付される請求の範囲に記載される本発明の精 神および範囲から逸脱することなく作成することができることが理解されるべき である。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1994年7月12日 【補正内容】 1. ヒトもしくは動物の免疫系を剌激化する方法であって、そのヒトもしく は動物に、油を含まないミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物の有効量を投 与することを含み、前記ミコバクテリア細胞壁抽出物が本質的に脂質を含まない 、上記方法。 2. ミコバクテリア細胞壁抽出物が、バチレ カルメッテ−グエリン(ba cil le CalmetteGuerin)(BCG)、コリネバクテリウ ム パルブム(Corynebacterium parvum)、ミコバクテ リウム(Mycobacterium)種、コリネバクテリウム(Coryne bacterium )種、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピ オネバクテリウム アクネス(Propionebacterium acne )(C.パルブム(parvum))、ロドコッカス(Rhodococ cus )種、エウバクテリウム(Eubacterium)種、リステリア モ ノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、ボルデテ ラ(Bordetella)種、およびノカルディア(Nocardia)種か らなる群より抽出される、請求の範囲1に記載の方法。 3. ミコバクテリア細胞壁抽出物がミコバクテリウム フレイ(Mycob acterium phlei)から抽出される請求の範囲2の方法。 4. ミコバクテリア細胞壁抽出物が更にグリコサミノグリカン類を含んでな る請求の範囲1の方法。 5. グリコサミノグリカンがヒアルロン酸である請求の範囲4の方法。 6. 油を含まないミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を含み、前記ミ コバクテリア細胞壁抽出物が本質的に脂質を含まない免疫剌激化用組成物。 7. 更にグリコサミノグリカン類を含む請求の範囲6の組成物。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月12日 【補正内容】 明細書 改善化免疫療法用組成物 技術分野 本発明は、動物およびヒトにおける多様な疾患を治療するのに有効な免疫療法 剤に関する。より具体的には本発明は、実質的に脂質および蛋白質を含まず、そ して体が感染、腫瘍、および他の疾患を中和、中断、もしくは排除するように動 物もしくはヒトの免疫系を剌激することが可能な改変化ミコバクテリア細胞壁分 画の調製物である。 発明の背景 ミコバクテリアの細胞壁抽出物を利用する免疫療法は動物の腫瘍モデル、癌を 患う患者、および感染性疾患のための治療において広範囲に評価されている。能 動的免疫療法においては腫瘍増殖に対する内因性耐性を増強させるという概念に 基づき、腫瘍宿主に対して直接様々な免疫刺激剤、免疫修復剤、もしくは腫瘍細 胞ワクチンが投与されている。免疫学的に腫瘍増殖を阻害する試みでは数々の細 菌および細菌産物が投与されている。他のものの中でもバチレ カルメッテ−グ エリン(bacille Calmette−Guerin)(BCG)、コリ ネバクテリウム(Corynebacterium)種、コリネバクテリウムパ ルブム(Corynebacterium parvum)、ミコバクテリウム (Mycobacterium)種、コリネホルム バクテリア(Coryne form bacteria)、 しかしながら、調製物中の油の存在は治療薬としてのこのような調製物の利用法 を非常に複雑にしてしまう。ミコバクテリア細胞壁抽出物中の油の存在は注射部 位における重篤な反応の可能性を有する。その上、油は肉芽腫を形成させる可能 性がある。細胞壁調製物中の油により引き起こされる過度の反応性が、この調製 物をヒト用の治療薬としては容認されずらくしている。 従って、必要とされるのは、調製物中の油の存在により引き起こされる反応を 伴わずにヒトもしくは動物における免疫系を刺激することが可能なミコバクテリ ア細胞壁抽出物である。この調製物は、油乳液中のミコバクテリア細胞壁抽出物 のものに類似する免疫剌激化活性を有するはずである。その上油を伴わない細胞 壁抽出物は最終産物を最後に滅菌して(オートクレーブ処理)滅菌産物を得るこ とを可能にするであろう。 発明の要約 本発明は、実質的に脂質および蛋白質を含まず、油もしくは油様物質の存在を 伴わずにヒトもしくは動物に投与することが可能な、そしてヒトもしくは動物の 免疫系を全般的に剌激化するであろうミコバクテリア細胞壁分画の懸濁物を提供 することにより上記問題を解決する。ミコバクテリアの細胞壁分画は中でも、ミ コバクテリウム フレイ(Mycobacterium phlei)を初めと するミコバクテリウム(Mycobacterium)種、コリネバクテリウム (Corynebacterium)種、およびノカルディア(Nocardi )種から取得されることが好ましく、これらはまたミコバクテリア細胞壁分画 の好ましい源でもある。先の懸濁物から得られる免疫系の刺激化はヒトもしくは 動物に、感染性作用物質を中和させるか、あるいは癌細胞の増 殖を阻止させる。 本発明のミコバクテリア細胞壁分画の投与は、免疫系を全般的に剌激化する。 請求の範囲 1.ヒトもしくは動物に、細菌性細胞壁分画の水性懸濁物の有効量を投与する ことを含んでなるヒトもしくは動物の免疫系を刺激化する方法であって、前記細 菌性細胞壁分画が実質的に脂質および蛋白質を含まない、上記方法。 2. 細菌性細胞分画が、バチレ カルメッテ−グエリン(bacille Calmette−Guerin )(BCG)、コリネバクテリウム パルブム (Corynebacterium parvum)、ミコバクテリウム(My cobacterium )種、コリネバクテリウム(Corynebacter ium )種、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピオネバクテリ ウム アクネス(Propionebacterium acnes)(C.パ ルブム(parvum))、ロドコッカス(Rhodococcus)種、 エウバクテリウム(Eubacterium)種、リステリア モノサイトゲネ ス(Listeria monocytogenes)、ボルデテラ(Bord etella )種、およびノカルディア(Nocardia)種からなる群より 選択される細菌から取得される請求の範囲1に記載の方法。 3. 細菌性細胞壁分画がミコバクテリウム フレイ(Mycobacter ium phlei)から取得される請求の範囲2の方法。 4. 細菌性細胞壁分画の水性懸濁物が更にグリコサミノグリカン類を含んで なる請求の範囲1の方法。 5. グリコサミノグリカンがヒアルロン酸である請求の範囲4の方法。 6. 細菌性細胞壁分画の水性懸濁物を含む、免疫剌激化用組成物であって、 前記細菌性細胞壁分画が実質的に脂質および蛋白質を含まない組成物。 7. 更にグリコサミノグリカン類を含んでなる請求の範囲6の組成物。 8. グリコサミノグリカンがヒアルロン酸である請求の範囲7の組成物。 9. 細菌性細胞壁分画が、ミコバクテリウム(Mycobacterium )種、コリネバクテリウム(Corynebacterium)種、バチレ カ ルメッテ−グエリン(bacille Calmette−Guerin)(B CG)、コリネバクテリウム パルブム(Corynebacterium arvum )、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピオネバクテ リウム アクネス(Propionebacterium acnes)(C. パルブム(parvum))、ロドコッカス(Rhodococcus)種 、エウバクテリウム(Eubacterium)種、リステリア モノサイトゲ ネス(Listeria monocytogenes)、ボルデテラ(Bor detella )種、およびノカルディア(Nocardia)種からなる群か ら取得される請求の範囲6の組成物。 10. 細菌性細胞壁分画がミコバクテリウム フレイ(Mycobacter ium phlei)からのものである請求の範囲6の組成物。 11. その組成物を最後に滅菌する請求の範囲6の組成物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ヒトもしくは動物の免疫系を刺激化する方法であって、そのヒトもしく は動物に、油を含まないミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物の有効量を投 与することを含むんでなる上記方法。 2. ミコバクテリア細胞壁抽出物が、バチレ カルメッテ−グエリン(ba cille Calmette−Guerin)(BCG)、コリネバクテリウ ム パルブム(Corynebacterium parvum)、ミコバクテ リウム(Mycobacterium)種、コリネバクテリウム(Coryne bacterium )種、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピ オネバクテリウム アクネス(Propionebacterium acne )(C.パルブム(parvum))、ロドコッカス(Rhodococ cus )種、エウバクテリウム(Eubacterium)種、リステリア モ ノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、ボルデテ ラ(Bordetella)種、およびノカルディア(Nocardia)種か らなる群より抽出される請求の範囲1の方法。 3. ミコバクテリア細胞壁抽出物がミコバクテリウム フレイ(Mycob acterium phlei)から抽出される請求の範囲2の方法。 4. ミコバクテリア細胞壁抽出物が更にグリコサミノグリカン類を含んでな る請求の範囲1の方法。 5. グリコサミノグリカンがヒアルロン酸である請求の範囲4の方法。 6. 油を含まないミコバクテリア細胞壁抽出物の水性懸濁物を含ん でなる免疫刺激化用組成物。 7. 更にグリコサミノグリカン類を含んでなる請求の範囲6の組成物。 8. グリコサミノグリカンがヒアルロン酸である請求の範囲7の組成物。 9. ミコバクテリア細胞壁抽出物が、ミコバクテリウム(Mycobact erium )種、コリネバクテリウム(Corynebacterium)種、 バチレ カルメッテ−グエリン(bacille Calmette−Guer in )(BCG)、コリネバクテリウム パルブム(Corynebacter ium parvum)、コリネホルム(Coryneform)細菌、プロピ オネバクテリウム アクネス(Propionebacterium acne )(C.パルブム(parvum))、ロドコッカス(Rhodococ cus )種、エウバクテリウム(Eubacterium)種、リステリア モ ノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、ボルデテ ラ(Bordetella)種、およびノカルディア(Nocardia)種か らなる群より抽出される請求の範囲6の組成物。 10. ミコバクテリア細胞壁抽出物がミコバクテリウム フレイ(Mycob acterium phlei)から抽出される請求の範囲6の組成物。 11. その組成物を最後に滅菌する請求の範囲6の組成物。
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