JPH08508789A - 不織布ウェブの後処理 - Google Patents

不織布ウェブの後処理

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JPH08508789A
JPH08508789A JP5517825A JP51782593A JPH08508789A JP H08508789 A JPH08508789 A JP H08508789A JP 5517825 A JP5517825 A JP 5517825A JP 51782593 A JP51782593 A JP 51782593A JP H08508789 A JPH08508789 A JP H08508789A
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JP5517825A
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ビー.,ジュニア ハッセンボーラー,チャールズ
シー. ワズワース,ラリー
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ザ ユニバーシティ オブ テネシー リサーチ コーポレーション
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C3/00Stretching, tentering or spreading textile fabrics; Producing elasticity in textile fabrics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 前記ウェブを横方向に圧縮し、それによって前記ウェブ中の最大孔径の測定値を減少させることを含む前駆物質不織布ウェブの後処理方法。この結果得られた不織布ウェブもまた、フィルターとして製品ウェブの有用性が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 不織布ウェブの後処理 産業上の利用分野 本発明は、一般的には、ウェブ中の孔径を狭めるために後処理が行われた不織 布ウェブに関する。本発明の1つの特徴は、溶融吹出ウェブを様々な用途に使用 するためにそのウェブの特性を向上させる後処理に関する。本発明の他の特徴は 、同様の目的のためのスパンボンドウェブの後処理に関する。本発明のさらに別 の特徴は、熱条件下で最初に延伸され、次に機械的に圧縮され効率よくウェブを 形成しているファイバーの幾何学的な配列を変化させ、孔径測定値が狭められた ウェブを得ることに関する。発明の背景 溶融吹出は、溶融した熱可塑性樹脂を細いキャピラリー孔(オリフィス)を通 して押し出し、前記押し出されたフィラメントの各々の側に熱い空気を吹き付け てこのフィラメントを細くし、延伸することにより不織布製品を製造する方法で ある。前記フィラメントは、スクリーンまたは他の適切な収集装置(collection device)上に、無秩序にからんだ不織布ウェブとして集められる。このウェブは 、引き抜かれ、さらに、マット類、布類、力布、フィルター類、バッテリーのセ パレーター類等の消費材に加工されてもよい。また、上記消費材は溶融吹出ライ ンを有するラインで製造されてもよい。 上述したように、本発明は、不織布ウェブのフィラメント間隔と構造を変化さ せるためのウェブの後処理に関する。不織布中の「(複数の)ファイバー」は、 一般的には不連続ストランドを意味し、「フィラメント」は連続ストランドを意 味するが、「フィラメント」または「ファイバー」という単語は、ここでは、相 互に変換して使用できることが観察されるはずである。本発明は、連続フィラメ ントおよび/または不連続ファイバーのウェブを企図するものである。 1951年にナバル リサーチ ラボラトリー(Naval Research Laboratory )によって溶融吹出方法が開発されて以来(「極細有機ファイバー類の製造(MA NUFACTURE OF SUPERFINE ORGANIC FIBERS)」という表題の記事で米国商務省に より1954年に発表された)、微小なサイズに作ったファイバーを含む不織布製品 の新たな用途を発見するために、産業界で操業している幾つもの会社によって、 相当の努力が払われてきた。無秩序で、幾何学的なファイバーの集合物または構 造と、比較的小さなファイバーサイズのため、これらファイバー類は、フィルタ ーとして広範な用途で使用されてきた。 多くの無方向に置かれたまたはランダムなファイバー性ウェブの形成工程にお いては、生ずる孔のサイズはファイバー直径の二乗に逆比例する。スパンボンド 工程は、ウェブを形成するフィラメントの自己接着および均一でない引落し(塑 性変形)によって、溶融吹出と区別される。かくして、溶融吹出ウェブのファイ バー直径は、比較的広範囲に分布する。溶融吹出で製造された典型的な不織布ウ ェブの直径は0.5〜20ミクロン、好ましくは、0.5〜8ミクロンであり、 5ミクロンの粒子を80%以上の効率で濾別する上で好適である。 多孔度や厚みなどの他の形成パラメータを制御すると同時に、どんどん小さい 直径のファイバーを製造するウェブ形成工程を実施することによって、濾過が改 善されることは公知である。上述のように、これは、より小さい孔サイズを生じ させ、それによって濾過での粒子の除去効率を改善する。極限の条件下で溶融吹 出工程を稼働させることによって、ファイバーサイズは0.1〜5ミクロンのオ ーダーで製造される。この工程は、しかしながら、以下の不利益がある:生産速 度が遅く、エネルギー消費が大きい。不織布ウェブの特性を改良するために、い ろいろな工程でウェブを後処理する努力が行われてきた。こうした努力としては 、ウェブの引張強さを改善するためにウェブを後圧延(ポストカレンダー)する こと、ウェブの濾過性能を改善するために米国特許4,592,815に開示された後帯 電するということが、これらの努力の2つの例として挙げられる。これらの先行 技術は、いずれも、特に、ウェブ中の孔のサイズを減少させるための平面的固化 (圧縮、consolidation)を示していないということに留意することが重要であ る。 不織布の圧延(カレンダリング)はファイバーを偏平にし、ウェブの平面の法 線方向にウェブを圧縮し、厚みを減少させる。しかしながら、これは、多くの濾 過目的を維持するために重要な特性である透過性を低下させる。米国特許4,048, 364は、溶融吹出ウェブを縦方向に延伸し、後延伸ウェブの引張強度を10倍上 げる溶融吹出ウェブの延伸工程を開示している。しかしながら、この発明で要求 される前駆物質ウェブは、比較的粗いファイバー(平均ファイバー径10〜約4 0ミクロン)と低い結晶度のポリマーを含むことに留意することが重要である。 低い結晶化度とは、一般的には約22%以下をいう。ウェブの延伸引き伸ばしは 、ファイバーの直径を縦方向に、延伸比2:1〜10:1、好ましくは5:1〜 7:1の範囲で、平均直径1〜8ミクロンに減少させる。この工程の主目的は、 分子の配向性を大きくし、大きく延伸されたファイバー(greatly drawn fiber )の強度を向上させることである。後処理延伸比能の非常に高い前駆物質 ウェブが、ウェブ延伸工程におけるファイバーの破断を防ぐために必要とされる 。試験では、約5:1〜10:1の加熱延伸(例えば、前駆物質の融点よりも1 0°F低い)延伸能を有する前駆物質ウェブの引き伸ばしは、ウェブ孔径の測定 値を変えないということが示された。このことは、多分、ファイバーの延伸性が 高く容易に延伸できるので、丈夫なファイバーをウェブ中で曲げ、そして物理的 に全体的なその孔径寸法と孔径の測定値分布を減少させるための圧縮力が十分大 きくなることを妨げるという事実によるものである。発明の概要 驚くべきことに、所望の特性を有する不織布ウェブを選択し、所望の条件下で そのウェブを延伸することにより、ウェブを作っているファイバーが再構成され 縮小された孔径とより狭い孔径分布を有するウェブが提供されることが見いださ れた。このような後処理されたウェブは、フィルター、真空掃除機バッグ、保護 衣類、顔用マスク、ダイヤパーまたは生理用ナプキン部品、外傷用包帯、人口呼 吸装置、拭くもの(wipes)、化学的リザーバー、傷口にはめ込むガーゼ、およ び外科用カーテンなどの色々な末端消費材への応用に理想的に好適なものとされ る、独特な孔径測定値、吸収の方向、および弾性回復特性を有する。 本発明の方法は、後処理の間の比較的低い引張伸び率(破断時の低い延伸比に 反映される)を有する接着された熱可塑性の不織布ウェブを、昇温下で一次延伸 に供することを含む。縦方向(MD)へのこの一軸方向の延伸は、ウェブを側面 方向に非常な程度に圧縮し、それによってウェブの平均孔径を小さくし、孔径分 布を狭いものとする。その結果得られたウェブは、孔径が改善されて均一となり 、約120%の破断点伸びを有する「延伸性織物」の高い側面方向の弾性特 性を示す。 他の実施態様においては、延伸されたウェブは補助的な機械的圧縮手段を通っ て、一次ウェブ圧縮を誘導しおよび/または精錬してもよい。 本発明は溶融吹出ウェブとスパンボンドウェブに関して記載され例証されてい るが、水流でからませたウェブ、ニードルドウェブ(needled web)、およびこ れらの薄層の組み合わせなどの他の不織布との応用、およびエアレイド(air la id)などの他のウェブの形態に応用することを含むものであると理解すべきであ る。図面の簡単な説明 図1は、溶融吹出ウェブを製造する装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施のための装置の斜視図である。 図3は、圧縮するウェブに圧縮力を可変的に伝えるための円環(トーラス、to rus)表面を延伸ウェブが通過していることを示す本発明の実施のための他の装 置の斜視図である。 図4は、本発明で使用可能な前駆物質ウェブの無方向(ランダム)な性質を示 す溶融吹出ウェブの微小平面セグメントの平面拡大図である。 図5は、本発明に含まれる機構の分析を促進する前駆物質ウェブの繊維を表す 理想化された平面図である。 図6は、ウェブが延伸された後の図5と同様の図である。 図7は、ウェブの延伸前後の孔径分布を示す2つの曲線を示す。 図8は、8ミクロンより小さい平均ファイバー直径を有する(表IおよびII よりの試料データ)前駆物質溶融吹出ウェブ(丸印)が、後延伸によって次第に 密度を高められた(四角印)ことを示すプロットである。 図9は、約8ミクロンを越えるファイバー直径を有する前駆物質溶融吹出ウェ ブ(丸印)は、後延伸後(四角印)、粒子の濾過効率の改善をほとんど示さない ことを表すプロットである。好適な実施態様の記載 上述したように、本発明は、前駆物質不織布ウェブの後処理に関し、ウェブの ファイバーを再構成し整復し、および孔径の測定値を減少させる。ここで使用さ れる「不織布」という語は、ランダムに横たわったファイバーまたはフィラメン トがウェブを形成し、かなりのファイバーがファイバー同士の融着またはファイ バーのからみ合いによる接着、または点接着による熱接着によって接着されるこ とを意味する。「孔径(pore size)」という語は、全体的に、ウェブ平面に法 線の方向で配向された流路の物理的な直径を数量化したものである。ここで用い られた孔径値は、標準試験法ASTM F 316−86に基づく。 好適なウェブへの特別の言及とともに記載された本発明は溶融吹出ウェブであ ろう;しかしながら、方法とそれによって製造された物は、他の不織布ウェブ類 、特に、スパンボンドウェブ、水流からみ合いウェブ、ニードルドウェブおよび これらを積層した組み合わせを含むということが強調される。本発明により製造 されたウェブはまた、他のウェブまたはエラストマー高分子類、微孔質フィルム または100%未満のCD伸び率を限定するために後に積層された伸びが制限さ れている物質類(stretch limiting materials)からのウェブ類などの基材と組 み合わせて使用されて、他の有用性にとって付加的な性能特性を提供する。 溶融吹出しは、一般的に図1に模式的に記載された装置を利用する公知の工程 である。この工程は、熱可塑性樹脂を押出し成形機10に導入し、ここでポリマ ーを加熱して溶融し、ダイ11を通して押し出して複数の並んでいるフィラメン ト(side-by-side filaments)12を成形する。一方、フィラメント12の成形 中に熱風(フィラメントの列の各側上のスロット13から吹き出されている)の 層が収束し、フィラメントと接触し、そして牽引力によりフィラメント12が引 張られてあるミクロンサイズに細くなる。ファイバー12は不織布ウェブ17を 形成する回転スクリーン15などのコレクターに集められ、後処理のために巻き 取りローラー上で延伸されてもよい。コレクター15は、ライン18を通って、 真空ポンプ19によって真空にされる真空スクリーンを含んでもよい。 熱空気(一次ジェット空気)は、ライン14を通って押出しダイ11の反対側 から導入される。図には示されていないが、一次空気/繊維の流れ中に吸い込ま れた二次空気は押出しダイ11から吐出されているフィラメントを冷却する。 上述のプロセスおよび装置は、本発明のいずれの部分も形成しない;しかしな がら、このプロセスで使用される変更可能なもの、(使用される樹脂のタイプ、 量および一次空気とポリマー溶融の温度を含む)は、この前駆物質ウェブ特性に 重要な影響を与えるだろう。 簡単に言えば、本発明の一態様におけるこの工程は、 (a)実質的なファイバー接着がされていて、比較的低い加工伸び率を有する 熱可塑性プラスチック不織布前駆物質ウェブを選択する工程と、(b)該不織布 ウェブを加熱した範囲を通過させて、縦方向(MD,machine direction)にウ ェブを延伸する間にウェブの温度を熱可塑性プラスチックの軟化温度に上昇 させ、それによってウェブ中の交差方向のファイバー(the cross directional fibers)を可塑的に大きく曲げ、そしてウェブを横方向(CD)に圧縮して、前 駆物質ウェブの最大孔径を少なくとも20%、より好ましくは、孔径分布を少な くとも20%減少させる。以下に詳述するように、前駆物質ウェブは圧縮を促進 する特性を有するものでなければならない。 好適なプロセスを実行するための装置は図2に模式的に示されており、ここで は、前駆物質ウェブ17はロール20から巻き戻され、対向供給ローラー22の ニップを通して送られ、炉23を通り、最後に対向ローラー24のニップを通る 。炉23は、前駆物質ウェブ17をウェブ中のポリマーの軟化点と融点の間の温 度に加熱するための温度に維持される。好ましくは、ウェブはその融点の15° F以内の温度に加熱する。回転ローラー24は、回転供給ローラー22より速い 速度で駆動され、ウェブの出力速度(V2)は、速度比(V2/V1)の関数で ある延伸比のぶんの供給速度(V1)以上である。ウェブ17の熱条件下での最 初の延伸により、図2におけるウェブセクション17bで図示されたように、そ の供給幅17aから炉23の幅内に収縮される。この収縮は、一義的に、全体的 なウェブのCDファイバーの平面圧縮による熱可塑性変形によるものであり、そ れによってウェブの孔径の測定値を減少させる。ウェブ中にはファイバー−ファ イバー接着の網状構造の性質とあいまって、延伸の間に低いMD歪みで増大され た高いMD引張力は、多くのCDファイバーセグメント27を容易に曲げる圧縮 応力を増大させ、図6に示されたようにCDにウェブを圧縮するということに留 意することが重要である。ファイバーの曲げ剛性はファイバー直径の第4の力( fourth power)に関連するから、小さな平均ファイバー直径を有す るウェブのみが孔径測定値の減少に関連する有効な応力によって圧縮される。溶 融吹出ウェブのための平均ファイバー直径は、好ましくは約9ミクロン未満であ り、スパンボンドウェブでは約50ミクロン未満である。 側面方向の収縮は、孔径を減少させるが、MDファイバーの平均ファイバー直 径は有意には減少しない。ウェブの孔径を減少させるための必要以上の連続した ウェブの引き伸しは、ファイバーの直径を減少させるかもしれない。ウェブ17 が炉23を出るとき、またはウェブ17がローラー24のニップを通過するとき に、ウェブは最少幅17cに収縮される。ウェブを冷却すること、またはウェブ が炉23中とローラー24のニップの間で自然に冷却されてもよく、それによっ て、応力下で再構成されたファイバー中で、ヒートセット(熱硬化)またはアニ ーリング(熱なまし)することを制御することは好適であるが必須ではない。 ウェブ17が130℃と90℃(ポリプロピレンについて)の間の温度に冷え るとき、ウェブ製品に耐久性のある良好な濾過効率を付与するためにウェブを静 電気的に帯電させることができる。(ローラー24のニップとローラー22のニ ップとは好ましくは平行であるため、ローラー24によって負荷される引張力と ローラー22によって負荷される抵抗力は、単一方向である[例えば、一軸]) 。 さらに孔径分布を制御するまたは狭くするために、補足的または選択的なウェ ブ幅圧縮手段を図3に模式的に図示したように、17aと17cとの間に付加し てもよい。図3は、ウェブが円環の(傾斜をつけた)部分25からなる補助的ま たは選択的なウェブを圧縮する装置を通過する一の選択的なウェブ処理の実施態 様を示す。ウェブ17と円環棒25との圧縮の区間は、炉内に置かれて加熱され 、またはウェブを延伸し圧縮するために適切な温度を提供するために加熱される 。ウェブは、幅寸法17dで(直径Dの)円環の外表面に進み、より小さい幅寸 法17eを有する円環の内表面近くで出てゆく。円環をめぐる経路の収束表面は 、入口幅17dのウェブの平面に横圧縮力を負荷する。加えられた圧縮力は、効 果のない状態で変形された大きなCDファイバーセグメントの曲げ抵抗以上であ り、または(もし使用されたならば)次の一次圧縮でのウェブ17中に残ってい る不完全な部分を解消する。このことは、孔径の均一性を良くする。図2(全体 延伸)および図3(第二の延伸)の装置の加熱と引き伸ばしは、連続して行われ る。最初の加熱延伸ステップは全体圧縮を行い、一方、第二の円環圧縮機(the secondary torus consolidator)が加工精錬を行う。円環表面の周囲を約180 度横に移動させることによってウェブに負荷された最大圧縮歪みは、(D−d) /Dで与えられ、ここでDは入口幅17dに関連するトーラス外のまたは入口の 周長であり、dはトーラス内またはウェブが出る円環25の周長である。補足的 圧縮の程度は、円環25の2つの直径を図3に示された圧縮装置または「c−ロ ール」を調整することにより、調整される。c−ロールが真っ直ぐ(すなわち、 半径=無限大)に作られるならば、その後横方向の圧縮は行われず、ロールは単 にアニール時間を長くし、ウェブの厚みを維持する。円環表面は固定されてもよ く、または回転可能な湾曲した可撓性の棒にしてもよい。円環表面とウェブとの 間に空気ベアリングを有する固定された円環25は、側面方向の圧縮歪みを高く し、付加的なMD延伸のための摩擦を低くする。「曲がりロール」を回転させる ことは、幅が広がっている表面の周りを生地が移動すると きに織物を横方向に引き伸ばすことによって、動いている生地織物の皺をのばす ために生地に応用して使用されているに過ぎないということに留意すべきである 。 前駆物質ウェブ17の重要なパラメータおよび処理条件は、その処理によって 生産されたウェブの独特の特性とともに以下に詳細に記載する。 前駆物質ウェブ:弾性体でない不織布前駆物質ウェブは、その寸法、その熱間 加工引張応力特性(例えば、破断伸び)に基づいて選ばれる。一般的には、25 00%/分を越える歪み速度および軟化点以上であるがポリマーの融点より少な くとも10°F低い温度での熱延伸の間に評価される熱間加工の間のウェブの破 断延伸比は、4.0未満かつ約1.4を越える範囲とすべきである。これは、本 発明のプロセスによるウェブの孔径測定値分布を減少させる原因となるCDファ イバーの腰折れ、曲げにとって十分な歪みに到達するための前駆物質の分子配向 状態の重要な指標である。室温での破断伸び(歪み)は、インストロン引張試験 機(Instron tensile testing machine)を用いてASTM D1117−77 試験法に基づき、2から40%、好ましくは5から20%とすべきである。米国 特許4,048,364で開示された前駆物質ウェブは、少なくとも50%、好ましくは 少なくとも70%の破断前の標準化された伸びを有し、好ましくは最大処理延伸 比が5より大きいことで特徴付けられるため、本発明における使用を全体として 満足しないことに留意すべきである。低いモジュラス、低い結晶度(22%未満 )からなるウエブは、加熱および延伸において低い張力で伸び過ぎを示すので必 要な応力が大きくならない。米国特許4,048,364のプロセスにおいて有用なウェ ブは、上記の熱延伸条件下で4をはるかに越える最大延伸比を有 するものである。これらの延伸比は5を越えると概算される。 本発明のCDファイバーを腰折れさせて曲げる圧縮応力は、ファイバーの引張 応力の正弦関数で与えられ、そして含まれる角度(図4および5を見よ)はMD 処理延伸比が大きくなると小さくなり、圧縮力は延伸比とともに減少する。さら に、上述の前駆物質ウェブ中のフィラメント直径の分布は、本発明のこれらより も一桁大きく、かくしてCDファイバーの曲げ剛性は、非常に強い。一方、圧縮 応力は処理の間比較的小さい。弾性高分子ウェブ(例えば、エラストマーまたは ゴムのゴム様特性を有するエラストマー類;すなわち、室温で、それらのもとの 長さを少なくとも2倍に引き伸ばすことができ、収縮させることができるもの) は本発明に使用することができない。 本発明の前駆物質不織布ウェブは、選ばれたポリマーがフィラメントの引張加 工モジュラスを十分に高くしてウェブ上に高い側面方向の圧縮力がかかるように する様々な溶融吹出できる熱可塑性樹脂から作られてもよい。不織布の製造に使 用できる熱可塑性プラスチック樹脂は、ポリエチレン、高密度ポリエチレンを含 むポリプロピレン、エチレン共重合体類(高い引張モジュラスを有するEVAお よびEMA共重合体を含む)、ナイロン、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチ レン、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリメチルメタクリレート、ポリトリフ ロロクロロエチレン、ポリウレタン類、ポリカーボネート類、シリコーン類、ポ リフェニレンスルフィド類などの弾性体でないポリオレフィンを含む。 前駆物質ウェブの結晶度は、好ましくは室温で破断伸びが40%未満となるよ う十分に高くすべきである。本発明で使用可能な溶融吹出ウェブは、ASTM試 験法D 5035−90による40%未満の歪みで破断すべきである。30から 70パーセントの範囲の結晶度が好ましい。一般的には、前駆物質の適切な高い モジュラスと分子配向性が、破断延伸比でウェブを後処理する間の、最大または 破断延伸比が4.0未満であることにもっとも良く反映される。 後処理工程において、ウェブの厚みは好ましくは、少なくとも2ミル以上約2 00ミルまでとすべきである。ウェブの幅は、無論、幅の制限範囲内で様々であ り、5から150インチであることが好ましい。前駆物質溶融吹出ウェブの平均 ファイバー直径は0.5から8ミクロンの範囲にあることが好ましく、PPウェ ブのための処理引張剛性の適当な範囲を提供するために、2から6ミクロンがよ り好ましい。半製品ウェブ(precursor web)の多孔度は、通常、50から95 パーセントの範囲にあるだろう。圧延した(カレンダーにかけた)前駆物質ウェ ブは50%に近づく。 ウェブの他の、臨界的ではないが重要な特性は、大きなショットの発生率の低 さ(a low occurrence of large shot)または過剰の粘着性(ropiness)を含む ことである。 前駆物質ウェブの他の重要な特徴は、溶融吹出ウェブで典型的であるファイバ ー同士の接着を少なくとも含むということである。接着は、固有のファイバー同 士の融合によって、または点接着、圧延(カレンダリング)によって、またはフ ァイバーのからみ合いによって行われる。選ばれたポリマーの特性は、溶融吹出 処理の操作によって多少は制御できる。これらの制御できる変量は、以下の実験 で開示されている。 処理条件:上に示したように、本発明の処理の第一の目的は、交差方向にウェ ブを圧縮し、ウェブ中の孔径の分布と平均孔径を減少させることである。交差方 向のウェブの圧縮は、圧延によって生じた圧縮とは区別される。なぜなら、厚み を減少させるための圧縮は、ファイバーを偏平にし流路を塞ぐので、かくしてウ ェブの透過性を延伸圧縮ウェブと比べてより大きく減少させるからである。 熱接着および/またはフィラメントのからみ合いを伴う低い伸びの溶融吹出ウ ェブのランダムな性質が、MD応力を大きくしてファイバーを再配向することを 可能にし、そして十分な圧縮歪みを作り出して横方向に圧縮しまたはそれらを一 緒に絞り出し、かくして一軸延伸の間に空隙の大きさを減少させる。これはウェ ブの平面の一体性を損なうことなくウェブ幅を狭め、独特の特性の製品を製造す る。後延伸処理の間、フィラメントセグメントが延伸されている間に実質的なモ ジュラスは、処理時間−温度効果に依存する。CDでの最大圧縮は、ウェブ中の CDセグメントの集団にとって臨界的な座屈応力を最大範囲で上回る試行錯誤に よるモジュラスで達成される。これは、好ましくは、ポリマーがゴム状態である 温度で行われる後延伸処理で図示されている。これは、図4、5および6にもっ とも良く図示されており、これらの図は各々、不織布ファイバーの無方向な堆積 、圧縮されていない不織布ファイバーの理想化された代表例、および圧縮された 不織布ファイバーの理想化された代表例を示している。溶融吹出ウェブの薄い平 面層を形成するフィラメントの無方向な堆積は図4に表示されており、ここでは 軸方向のファイバー26は全体的にMDに伸び、横断方向のファイバー27はC Dに伸び、そしてファイバーの中間セグメント28はMD(machine direction )およびCD(cross direction)に対応する角度で伸びている。 分析の目的のために、この平面的堆積は、図5に示される代表的なセル(cell ) によって表されてもよい。図5における理想化された代表例またはモデル中、フ ァイバー26、27、および28は、ファイバーの接点29でゆるい網目構造と して相互につながれたまたは接着されたファイバーを示す。再び強調するならば 、接着は、溶融吹出処理の間に、またはファイバーのからみ合いによって、また は熱点圧延技術によって融着接着される。図5に示されるウェブ構造がMDに張 力を提供するとき、相互につながれたファイバー28は容易にMDに整列され、 かくしてCDファイバー27がセルの圧縮に抵抗しようとするにもかかわらず孔 の測定値は減少する。CDファイバー27は、セルの圧縮に抵抗して、セル中で は、図6に示されたように結合されており、座屈しても曲がっていてもよい。こ の結果、本発明による前駆物質ウェブの横方向の圧縮は、CDファイバーが座屈 する程度に依存してウェブ層のいたるところに孔空間を残す。直径と長さの縦横 比が高いファイバーはより容易に座屈する。理想的には、図6の要素27上の圧 縮力は、2Tsin(θ)であり、ここでTは要素28の引張力であり、θは要 素28とMDとの間の角度である。接点29の接着がないと、カードされた(梳 かれた)ウェブのように、ウェブは側面方向(横方向、CD)の圧縮を生じずに 容易に破断する。実際のウェブは、図4および5に示されたような理想化された 構造だけを含む訳ではないが、図6および7のような熱延伸処理を伴って減少さ れた孔度を提供するのに十分な接着があり、また選ばれた前駆物質ウェブ中で発 現する応力がある。座屈したCDファイバー27は残存孔度を限定するスペーサ ー(間座)として作用し、そして孔寸法は、MD引張延伸力により生じた圧縮力 によって変化したことに留意せよ。大きな直径のファイバーおよびショット(sh ot)の圧縮を補助的するものとして、外部の機 械的手段をさらに組み込んで、加熱延伸のみによって得られた曲げおよび座屈以 上のファイバーの曲げおよび座屈を増加させるために、17cの近くの熱延伸ウ ェブをさらに圧縮する。このような一の装置の実施態様は、上述した図3に示さ れており、大部分延伸されたウェブは、横断方向の圧縮力を受ける。なぜなら、 ウェブは円環の収束表面をたどるからである。 炉から取り出され、好ましくはヒートセットされた後延伸ウェブは、2つの驚 くべきそして非常に有用な特性を示す:(1)孔空間およびすべての孔径の分布 測定値が減少し、(2)ウェブはCD中で驚くべき弾性を示す。これらの2つの 特性は、後に詳しく議論されるだろう。 上述の改善された特性を有するウェブとするための後延伸処理条件および前駆 物質特性は、以下の通りである: 図5中の理想化されたウェブの完全な横方向の圧縮のための幾何学的に最小の MD歪みは42%、またはDR=1.42であるということが観察されるはずで ある。しかしながら、最も好ましい実施態様において発明は、延伸比がより高い と、部分的に座屈したCDファイバーの間座効果で制限されている孔度の減少を 促進するだろうから、約1.42を越える延伸比を意図する。 作用 樹脂の選択と溶融吹出操作条件、必要な特性を有する前駆物質ウェブは、上述 の記載に基づいて得てもよい。 溶融吹出(それらが必要な特性を有することが提供される)で用いられる熱可 塑性プラスチックポリマーのいずれかで作られる前駆物質ウェブが使用されても よいが、以下のポリプロピレン前駆物質溶融吹出ウェブが、テネシー大学で行わ れた実験で特に優れた結果をもたらした。 PP級(エクリン級) PD−3495−G MFR 800 厚み 13ミル 幅 14インチ 基本重量 1.50z/yd2 孔度 87% 結晶度 50% 破断ウェブ伸び 10% 図2に示されたように、全体的に平らな配置された前駆物質ウェブ17は、ポ リマーの軟化点と融点との間の温度(例えば、PPでは、約310°F)の炉2 3の中を平らなウェブ17を通すことによって、本発明に従って処理される。ラ イン速度および延伸比を選択し、炉の入口ウェブ幅と出口ウェブ幅との比(図2 中のc/a)として表される所望の横方向の圧縮を行う。このc/a値は1.3 から4であり、好ましくは1.5から3、さらに好ましくは2から2.5である 。炉の入口のウェブの厚みは2〜100ミルの範囲であればよく、そしてこれら の出口の厚みは2〜150ミルの範囲であればよく、厚みは一定の条件下では増 やしてもよい。1.05から3.00、好ましくは1.10から2.00、さら に好ましくは1.2から1.8の延伸比が、所望の圧縮を達成するために使用さ れてもよい。ライン速度(V2)は、10から400fpmの範囲を取り得る。 上述のように、約4より大きい延伸比で破断する熱間加工の可能なウェブは不適 当である。 圧縮されアニールされたウェブは炉を離れ、変形される条件においてファイバ ーに残留歪み(セット)を与えるよう室温または補助的な空気のいずれかによっ て冷却される。圧縮されたヒートセット(歪み)ウェブは、末端使用製品とする 後の加工のためにロールに巻き取られる。 ウェブの圧縮は、MDにおいてほとんどのファイバーを整列させることにより ウェブのファイバーを再構成する。ファイバーの接着は、上述の様式で延伸応力 をCD圧縮中に変換させ、それによってすべてのウェブの孔径の分布の測定値を 減少させる。ウェブのこれらの孔径分布測定値は、コールター ポロメーターで 測定された最大孔径(MAX)、平均流れ孔径(MFP)、および最小孔径(M IN)であり、実験に関しては以下に記載する。コールター ポロメーター は特性分布−各ウェブのサイズプロットを作成し、この各ウェブのサイズプロッ トはウェブを通過する微分流量(differential flow)のパーセントを孔径に対 してプロットしたものである。図7は、前駆物質ウェブ(プロット31)の特性 曲線と圧縮されたウェブ(プロット32)の特性プロットを比較した。プロット 31(前駆物質ウェブ)とプロット32(圧縮されたウェブ)の比較は、圧縮の 劇的な効果を示した。図7に見られるように、孔径分布は約13〜約40ミクロ ンの範囲であり(27ミクロンの広がりまたは範囲)、そして平均流れ孔径は約 20ミクロンであった。 圧縮されたウェブ(プロット32)においては、孔径の分布は6〜17.5ミ クロンの範囲であり(11.5ミクロンの広がりに過ぎない)、平均流れ孔径は 9.4ミクロンであった。本発明によるウェブの圧縮は、かくして孔径分布の広 がりを25ミクロンから11.5ミクロンに、そして平均孔径を約20ミクロン (プロット31)から約9ミクロン(プロット32)へと減少させた。最大孔径 (BP)は38.7ミクロンから17.5ミクロンに減少した。圧縮されたウェ ブは、CDに特に優れた「伸縮性織物」弾性を示し、フィルターとしてとくによ く試験された。実験 定義:ここで使用された単語、特に以下に記載された実験で使用された単語を さらによく理解するために、業界で入れられる技術的定義と一致する以下の定義 が提出される。 ウェブの孔空間(孔度)−パーセンテージで表された総容量に対する物質の境 界範囲内に含まれる空気または空隙の容量比。充填密度は1マイナス孔度に等し い。 コールター ポロメーター−ASTM F 316−86による試料の分布お よび孔径測定値を測定するための液体排除技術を用いる半自動化装置。 ウェブの孔径分布−コールターIIポロメーターでASTM F 316−8 6により測定された最大および最小孔径の間の孔径分布。(最大孔径[または泡 立ち点]測定値は、我々が研究した溶融吹出ウェブの系統全体にとって透過性、 圧降下、および濾過効率性能特性に強く関連するという点で区別される。) ASTM F 316−86孔径分布の測定値−MAXはウェブを通る流れを 維持する径の分布における最大孔流路の直径を標準化した測定値である。MFP は、総流量を維持する孔のための中程度の(または平均の)孔の流路直径の測定 値である。MINは、ウェブのために測定された最小孔径である。 ポリマーの結晶度−ほとんど秩序だっていない非晶質領域に対する高度に秩序 だった分子構造領域の相対的な割合。結晶度は、X−線またはDSC(示差走査 熱量測定)分析により測定される。 ポリマーの複屈折−物質が異方性であるとき、すなわちその反射係数が方向性 によるときに光学顕微鏡で通常観察される特性。高度に軸方向性である分子鎖を 有するファイバーは非常によく複屈折し、そして破断引張伸びが比較的低い。 軟化点−融解に先立って物質が粘着性になり、粘稠になり、または弾性を示し (柔らかくなり)、室温のモジュラスを失って(そして塑性伸びとなり得る)最 大分子配向と破断を導く温度で特徴付けられるポリマーの熱的特性。 平均ファイバー直径−目的の繊維ウェブの電子顕微鏡写真を走査するときに焦 点を合わせたファイバー直径の個々の測定値から得られたウェブ中のファイバー の平均ファイバー直径の測定値--約100本のファイバーが測定される。より細 いファイバーは、一般的に、溶融吹出で大きなたれさがりを生じ、複屈折の度合 いがより高い。 破断ウェブ伸び−結晶性ポリマーにとっては歪み速度と温度に依存性する。破 断伸びは、一次的には、初期状態で始まりポリマーの分子方向(MO)がよくそ ろった最終状態で終わる塑性変形過程の範囲を測定する。結晶度が高く秩序だっ たファイバーを有する前駆物質ウェブは、破断伸びが低い(R.J.サミュエルズ、 ストラクチュアド ポリマー プロパティーズ(Structured Polymer Propertie s),ジョン ワイリー&サンズ、1973年)。溶融吹出ウェブにとって、破断伸 びによって前駆物質のMO状態を評価することは、ファイバー直径の範囲、溶融 吹出ウェブ中のMO状態および接着が多岐にわたるため、標準化されたASTM D 5035−90室温試験にかえて高温でもっともよく行われる。溶融吹出 前駆物質ウェブは、少なくとも25/分(または2500%/分)の歪み速度お よび前駆物質熱可塑性ポリマーの融点より少なくとも10°F低い温度での熱延 伸の間に達成された破断延伸比によって特徴付けられた(熱破断延伸比)。 ウェブ引張モジュラス−小さな引っ張り(または圧縮)を作りだすために必要 とされる力の測定値である。高度に延伸できない物質は、通常モジュラスが大き い。 ウェブの弾性−変形後元の大きさと形状に回復する本体(ボディ)の特性。伸 びからの弾性回復は、(引き伸ばされた長さ−回復された長さ)/(引き伸ばさ れた長さ−もとの長さ)で与えられる。最初の伸びからの回復、例えば、100 %CD歪みからの回復で記載する。 材料および装置:この実験で使用された試料はすべて、テネシー大学の溶融吹 出ラインで調製された。評価のための所望の試料の製造条件は、以下のように制 御された: (a)熱延伸性のレベルは、加工中の複屈折と引張モジュラスとに関連するが 、ファイバー−直径の関数であり、70から95%で一次空気レベルを変化させ ることによって制御され、 (b)ウェブ中の接着レベルは、空気対ポリマー比、ダイとコレクターとの距 離、空気の温度、融点およびコレクターの真空度を調整することにより制御され た。靱性と破断伸びを試料の接着強さを定量化するために使用した。 大きさと同様に圧縮に供されたファイバーセグメントの縦横比は、最終的に上 記の延伸によって大きくなった曲げ力の大きさと関連がある。 前駆物質ウェブの後延伸は、図2および3に図示されたと同様の実験装置で行 った。ローラーは、速度を制御して提供した。 すべての試験に用いられた試料はポリプロピレン(PP)であった。試験で用 いられたPP前駆物質ウェブ試料を表Iに示した。 濾過測定:濾過効率は、呼称1.0μmの単分散ラテックス粒子を用いて、ア エロゾル流速10cm/秒(ASTM 1215)で乾燥粒子捕捉効率試験に基 づいて行った。 濾過実験は、上述のように行った。各ウェブの「濾過」性能は、以下の式に基 づく粒子捕捉効率(濾過効率)で表される: ウェブ測定:ファイバー直径は、試料のSEM(走査型)電子顕微鏡写真で測 定した。 最大孔径、平均流れ孔径、最小孔径、および最大孔径と最小孔径の間の孔径分 布の広がりは、ASTM F 316−86に従いコールター ポロメーターに 準拠した。 孔空間:乾燥試料重量と既知の密度の液体で濡らしたときの試料重量に基づい て測定した。平面含浸は、乾燥ウェブ重量対空隙のないウェブ(the void-free web)の重量によって与えられた充填密度(PD)測定値の増加によって証明さ れた。ウェブの孔度または孔空間は、1−充填密度で与えられる。 圧縮されたウェブの弾性を測定するための試験は、以下の通りである:与えら れた%(CD)伸びのすぐ後に回復した試料のもとの(CD)長さに対するパー センテージを測定した。例えば、試料Aは100%CD伸び後そのもとの長さの 92%に回復した。圧縮されたウェブでの他の試験は、液体の方向性質のある吸 収を含む。ファイバーの水の湿潤性を向上させる界面活性剤を、水の吸収試験の 前にPPウェブに塗布した。界面活性剤は、ノニオン性またはノニオン性ポリオ キシエチレン化tert−オクチルフェノール、アニオン性ラウリル硫酸アンモニウ ム、およびカチオン性スルフォベタインなどの他のタイプを用いた。方向性のあ る吸収は、MLの液体が水平面上に支持された試料の点にのせられたときに作ら れる吸収パターンのアスペクト比で特徴付けられた。溶融吹出およびスパンボン ド試料の多様性のために、吸収アスペクト比は1.7から約5の範囲であった。 DRが2で圧縮されたウェブ上で行われた試験結果を表IIに示した。表III は、延伸比1.0(延伸していない前駆物質ウェブ)、1.5(50%延伸され た前駆物質)、2.0(これらのデータもまた図9にプロットした)、および2 .5で様々に圧縮した溶融吹出ウェブの濾過効率の値を与える。 表IIのデータおよびDR=2で圧縮されたウェブの特性は、試料AからDの孔 径が38から65%減少していたことおよび同試料の充填密度が163から30 2%に増加していたことを明らかにする。 表I中、最大熱延伸比は、熱間加工の間の破断延伸比の大きさであり、もっぱ ら前駆物質溶融吹出ウェブのフィラメント中に存在する分子配向を定義する。約 3.5より大きい最大DRを有するPPウェブは本発明によっては圧縮されない 。表Iの孔測定値と表IIのDRが2.0で生じた変化を比較した。図9のデー タは、濾過効率は、ファイバーサイズが、好適なファイバーサイズおよびより好 適なファイバーサイズである8ミクロン未満、特に6ミクロン未満であると有意 に改善されることを示す。これらの小さなファイバーサイズは、さらに米国特許 4,048,364と区別されることに留意せよ。 図8は、充填密度(PD)対前駆物質および処理されたウェブの平均ファイバ ー直径のプロットである。図8は、ウェブの充填または圧縮が、溶融吹出ポリプ ロピレンウェブ用の約8μm未満の平均ファイバー直径を有する溶融吹出前駆物 質ウェブで始まったことを示す。約8ミクロンより大きいファイバー直径を有す る前駆物質からのMBウェブは、本発明の方法によって充填密度(または他 の性能特性)がほとんどまたは全く変化しなかった。濾過効率、空気透過性、お よび最大孔径などのウェブ性能の他の測定値は(表I、IIおよび表IIIを参 照せよ)、濾過効率を示す図9に示された平均ファイバー直径と同じような対応 を示す。この実験において、これらの特性は、前駆物質の延伸比が1.5から2 .0の間のときに後処理によって一般的に最大となった。他の実施態様 スパンボンドウェブ:上記のように、本発明中で実施されたされた原理は、溶 融吹出ウェブ以外の不織布ウェブに応用した。たとえば、7から50ミクロンの 平均フィラメント直径を有すること、および破断伸びがASTM試験D 503 5−90によって約200%より小さいことで特徴付けられるスパンボンドウェ ブである。スパンボンドウェブは、塑性変形引き落としによる分子的に配向され た多数のフィラメントを溶融吹出紡糸し、図4に示したと同様に配列された均一 なフィラメントをランダムに集める駆動コレクター上に同様に堆積する(DEPOSI T)ことによって調製した。堆積されたフィラメントは、その後機械的絡み合い 、ニードリング(刺し縫い)、加熱圧延または他の熱的接着によって多数の点で 接着され、スパンボンド材料に結合性と強度を付与した。熱的または機械的接着 等の接着が、通常フィラメントが典型的に融合されていないか、コレクター上に 堆積され、または重ねられた上で十分に絡み合っていないために必要とされると いうことに留意すべきである。スパンボンド前駆物質類にとって、接着は、局所 的に伸び、座屈し、そしてウェブの結合性を損なうことなく(図5および6を参 照せよ)フィラメントのセグメントを曲げるために強固(高温点接着などのよう に)でなければならない。その理由は、延伸フィラメントは比較的高 い靱性とモジュラスとを有しているためである。点接着では、接着点と接着の模 様は、一般的に以下の通りである:加熱された接着点は、ロールの面積の5から 25%であり、(点接着で)浮き彫りになる点の形状は、菱形または様々な他の 形状にすることができ、点状に分布にさせることができる。 本発明によるスパンボンド(SB)ウェブの圧縮は、以下のように行う:孔の 測定値の特許性のある減少のために、フィラメントのCDセグメントを可塑的に 座屈させて曲げるように、引張力が十分な圧縮力を生み出すので、熱延伸される SBウェブは、孔径測定値を減少させCD弾性を作りだす。CD方向の弾性は、 図6で理想化して示されたと同様に配列された強いフィラメントの十分に接着さ れた網状構造の、曲げからの弾性的回復の結果である。 スパンボンド法の例は、以下の通りである:スパンボンドウェブは、テネシー 大学にて、ライコフィル(Reicofil)機上で90から140℃の間で接着され、 35 MFR PPから製造された1m幅、1.0oz/yd2のものである。 炉温は315°F、延伸比1.20、出力速度(V2)は50FPM(フィート /分)である。 静電気で帯電されたウェブ:本発明によって企図された他の変形は、圧縮され たウェブに静電気を印加して帯電させ、その濾過効率特性を向上させるものであ る。エレクトレットの製造における帯電は、特許文献に記載された様々な技術に よって行われてもよい。例えば、米国特許4,592,815を参照せよ。米国特許4,592 ,815で開示された内容は、引用文献として、本明細書に含まれる。加熱圧縮され たウェブのファイバーの充填密度がより高いと、ウェブ中への電子注入効果が予 想外に高くなった。圧縮された試料を帯電するウェブの濾過効率(FE)にお ける効果の例としては、1.0oz/yd2の前駆物質溶融吹出試料が30%の FEをもち、1.5のDRでこのウェブを圧縮のみした後のFEは79%であり 、この圧縮されたウェブを帯電させた後の最終FEは99.8%であった。 溶融吹出ウェブとスパンボンドウェブは比較的等方性であるから、本発明の方 法もまた(負のまたは最小のMD引張応力で幅出し機などを用いて)連続処理と して、または「部分」(by piece)処理として、CDに熱延伸することによって も行うことができる。 積層および複合ウェブ:上述したように、前駆物質ウェブは以下の組み合わせ を含んでもよい:溶融吹出ウェブ/溶融吹出ウェブ(異なるウェブ)、溶融吹出 ウェブ/他の不織布ウェブ(例えば、スパンボンドウェブ、水流絡み合いウェブ など)、また、熱可塑性プラスチックウェブ類/熱可塑性プラスチックでないウ ェブ類の組み合わせも、有用な前駆物質を作る。これらの複合前駆物質は、先行 技術で公知の技術を用いて製造することができる。複合体はまた、2層以上を含 んでもよい。溶融吹出ウェブの複合体は、上述のような特性を有するだろう。 ある特に有用な複合体前駆物質は、スパンボンド/溶融吹出/スパンボンド( SMS)構造のものである。 この溶融吹出ウェブは、上述の溶融吹出ウェブの特性を有するはずである。こ のスパンボンドウェブは、同一であるか、または異なっていても上述のスパンボ ンドウェブ類が有する特性を有するはずである。このSMS複合体前駆物質は、 先行技術で公知の従来の方法で製造してもよい。 その構造に強度および摩擦抵抗性が付与されたスパンボンドウェブは、かくし て本発明の方法で圧縮されたウェブの適用範囲を、とりわけ、外科手術用着、カ ーテン、ヘルスケア用包装等への応用を広げている。圧縮された複合体は、以下 のもので特徴付けられる: (a)CDにおける良好な弾性; (b)良好な強度;および (c)改善された濾過効率。 加熱または冷却CD引き伸ばしに続くMD引き伸ばしによる圧縮は(上述のよ うに)、開放構造のために例外的なウェブの均一性と高い孔度を有する開放網状 構造を作りだす。高い延伸比(例えば約1.4)でのCDでの加熱引き伸ばしは 編まれた構造を作り、これは高い孔度のHVACフィルターおよび容器などに応 用されている。 以下の実験は、本発明の方法でSMS前駆物質ウェブを延伸した効果を示す。 SMSウェブは、熱点接着され、以下の成分を有した: この前駆物質ウェブは、延伸比1.9で、21fpmで315°Fの炉を通し て処理した。延伸されたウェブは、MD張力がかけられている間に、室温まで冷 却された。 CDにおける循環荷重−伸び試験を行った。表IVに結果を示す。 延伸されたSMS布の弾性は、比較的高い強度、伸縮性および遮断特性を要求 する外科手術用着衣類で、特にこの布を有用なものとする。 同じ圧縮されたSMS布を濾過効率試験した。濾過試験は、圧縮していないS MS布と圧縮後のSMS布を用いて行った。延伸されたまたは圧縮されたSMS ウェブは、前駆物質SMSウェブが67.7%の濾過効率を示したにすぎなかっ たのに対して、80.8%の濾過効率を示した。要約 (SUMMARY) ここで実験データに示したように、本発明の方法は、この布を様々な分野へ応 用する独特の有用な特性を有する不織布を製造する。減少された孔径と孔径の分 布というこの特性は、ウェブを濾過および吸収に理想的に適するものとする。C D弾性の特性は、濾過(例えば、顔の輪郭によく沿う外科用マスク)、柔軟な衣 類またはダイヤパー類および衛生製品などの用途におけるウェブの有用性を増大 させる。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1993年9月27日 【補正内容】請求の範囲 請求項1(a)少なくとも30%の結晶度を有するランダムに集められた非弾性体の熱 可塑性ファイバーを含む前駆物質不織布ウェブを加熱し、圧縮されたウェブは相 互に結合されたファイバーのゆるい網状構造を形成し前記熱可塑性プラスチック の融点より少なくとも10°F低い温度および少なくとも2500%/分の歪み 速度で、破断時に4より小さい最大処理延伸比と、ASTM F 316−86 に基づく4から250ミクロンの最大孔径測定値とを有し、前記加熱は前記熱可 塑性プラスチックファイバーの軟化点と融点との間で行われ、 (b)前記加熱したウェブを実質的な縦方向に張力をかけて延伸し、前記ウェ ブを前記ウェブの平面の一体性を損なうことなく横方向に圧縮しそれによってウ ェブの最大孔径測定値を少なくとも20%まで減少させ、ここで前記加熱および 延伸工程は前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させて第二の線速度 で炉内から引出すことによって連続的に行い、前記第二の線速度は前記第一の線 速度より大きく 、および (c)前記ウェブを冷却または放冷する 工程を含むウェブの横方向の圧縮方法および減少された孔径のための方法。 請求項2.前記延伸工程が、前記前駆物質ウェブの平均流れ孔径よりも少なく とも20%小さい平均流れ孔径を有するウェブを提供するために十分である請求 項1に記載の方法。 請求項3.前記延伸工程が、前記前駆物質ウェブよりも少なくとも20%高い 充填密度を提供するために十分である請求項1に記載の方法。 請求項4.前記冷却工程が、延伸張力をゆるめる前に行われ、ウェブを熱可塑 性プラスチックの軟化点以下の温度に冷却する請求項1に記載の方法。 請求項5.前記不織布前駆物質ウェブが、平均ファイバー直径0.5から8ミ クロン、ASTM D 5035−90に基づく破断伸びが少なくとも30%未 満の溶融吹出ウェブである請求項1に記載の方法。 請求項6.前記熱可塑性ブラスチックが、ポリプロピレン、ポリエチレン、お よびそれらの共重合体からなる群から選ばれる1のポリオレフィンであり、前記 加熱工程が190から350°Fでおこなわれる請求項1に記載の方法。 請求項7.前記熱可塑性プラスチックが、ポリエステル、ポリアミド、セルロ ース三酢酸、セルロースニ酢酸、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリフェニレ ンスルフィド、液晶ポリマーおよびフロロポリマーからなる群から選ばれる請求 項1に記載の方法。 請求項8.前記溶融吹出前駆物質ウェブが、ランダムに全体的に分布されたフ ァイバー−ファイバー接着を有する請求項6に記載の方法。 請求項9.前記前駆物質不織布ウェブが、7から50ミクロンの平均直径を有 し、前記ウェブ中に全体的に分布した間隔のあいた接着を有するスパンボンドウ ェブである請求項1に記載の方法。 請求項10.さらに、前記ウェブ幅の中心方向への横断方向の圧縮力を付与す る表面を有する棒またはローラーを越えて前記延伸されたウェブを通過させる工 程を含む請求項1に記載の方法。 請求項11.前記前駆物質不織布ウェブが、ASTM D 5035−90に 基づく40%未満の破断伸びを有する請求項5に記載の方法。 請求項12.前記第一の線速度が前記加熱工程の前に第一の対向ローラーのニ ップを前記前駆物質ウェブが通ることによって制御され、前記第二の線速度が加 熱工程後に第二の対向ローラーのニップを前記固化されたウェブが通ることによ って制御され、そしてここで前記固化されたウェブは、第二の対向ローラーのニ ップを通過する前に前記熱可塑性プラスチックの軟化点以下の温度に冷却されて もよい請求項1に記載の方法。 請求項13.前記前駆物質不織布ウェブが少なくとも2つの別個の不織布ウェ ブの積層体から作られ、各ウェブはランダムに集められた非弾性体の熱可塑性プ ラスチックファイバーから作られそして各ウェブは一面に分布したファイバー− ファイバー接着を有する請求項1に記載の方法。 請求項14.前記前駆物質ウェブが、スパンボンド後/溶融吹出層/スパンボ ンド層を圧縮した複合体であり、ここで上記各層が熱的に間隔を開けて一緒に接 着されている請求項14に記載の方法。 請求項15.前記前駆物質ウェブが、幅6から160インチ、厚さ2から10 0ミルでありそしてここで前記延伸ウェブが前記前駆物質ウェブの80%未満の 幅と2から150ミルの厚みを有し、ここで前記延伸ウェブと前記前駆物質ウェ ブの厚みの比が1:1から1.5:1である請求項1に記載の方法。 請求項16少なくとも30%の結晶化度を有するランダムに堆積された非弾 性体の熱可塑性プラスチックファイバーを含む前駆物質不織布ウェブから作られ た横方向に圧縮され減少された孔径を有する不織布ウェブであって、相互に結合 されたファイバーのゆるい網状構造を形成し、前駆物質熱可塑性プラスチックの 融点より少なくとも10°低い温度および少なくとも2500%/分の歪み速度 で、破断時4未満の最大処理延伸比と、ASTM F 316−86に基づく4 から250ミクロンの最大孔径測定値を有し、 前記前駆物質ウェブを第一の線速 度で炉内を通過させ、第二の線速度で前記前駆物質ウェブを炉内から引き出し て連続的に前記前駆物質ウェブを一軸方向に延伸しそしてヒートセットし、ここ で前記第二の線速度は前記第一の線速度より大きく、それによって大部分のファ イバーは延伸方向に圧縮され全体的に整列され、ファイバーのセグメントのわず かな部分が前記ウェブの平面的一体性を損なうことなく延伸方向を横切るように または交差するように堆積され、それによって前記ウェブは前記前駆物質ウェブ の最大孔径の80%未満の最大孔径によって特徴付けられる不織布ウェブ。 請求項17.前記ウェブが、ランダムに接着された0.5から8ミクロンの平 均直径を有する非弾性体の熱可塑性プラスチックの溶融吹出ファイバーからなる 請求項16に記載の不織布ウェブ。 請求項18.前記ファイバーが、前記布の水濡れ性をよくするために、少なく とも部分的に界面活性剤で覆われている請求項16に記載の不織布ウェブ。 請求項19.前記ウェブが3から40ミクロンの平均流れ孔径を有する請求項 18に記載の不織布ウェブ。 請求項20. (a)請求項16のウェブ;と (b)前記ウェブに接着されたポリマーの基材 とを含む積層体。 請求項21.前記基材が弾性ウェブである請求項21に記載の不織布ウェブ。 請求項22.前記基材が膜である請求項21に記載の不織布ウェブ。 請求項23.前記基材が、交差方向の伸び率が100%未満の歪みに限定され ている生地である請求項21に記載の積層体。 請求項24.前駆物質ウェブからつくられる不織布ウェブであって、前記前駆 物質ウェブが、非弾性体のファイバーを有する個々の不織布ウェブの積層化を含 み一軸方向に延伸およびヒートセットされ、ここで前記一軸方向の加熱および延 伸が、前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させそして前記前駆物質 ウェブを第二の線速度で炉内から引き出すことによって連続して行われ、そして ここで前記第二の線速度と第一の線速度の比が1.1:1から2:1であり、そ れによって前記ファイバーの大部分が固化され全体的に延伸方向に整列され、フ ァイバーのセグメントのわずかな部分が延伸方向の交差方向または横断方向に堆 積され、それによって前記ウェブは、前記前駆物質ウェブの最大孔径の80%よ り小さいことで特徴付けられそして交差方向の50%伸びから少なくとも70% 回復することによって定義される交差方向の弾性を有する不織布ウェブ。 請求項25少なくとも30%の結晶度を有するランダムに集められた非弾性 体の熱可塑性プラスチックファイバーを含む前記前駆物質ウェブから作られる横 方向に圧縮され減少された孔径を有する不織布ウェブであって、圧縮されたウェ ブが相互に結合されたファイバーのゆるい網状構造を形成し前駆物質熱可塑性プ ラスチックの融点より少なくとも10°F低い温度で少なくとも2500%/分 の歪み速度で、破断時4未満の最大処理延伸比と、ASTM F 316−86 に基づく4から250ミクロンの最大孔径測定値を有し、この圧縮されたウェブ は大部分が ウェブの長さ方向を横断する方向に圧縮され、熱可塑性プラスチック ファイバーは前記ウェブの長さを横断する方向に圧縮されそして前記ウェブの縦 方向に全体的に堆積され前記ウェブ中のファイバーのわずかな部分は前駆ウェブ の縦方向を横断するように引き伸ばされており、これらファイバーの一部はウェ ブの平面方向の一体性を損なうことなく縦方向のファイバーに接着され 、ここで 前記圧縮は前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させ第二の線速度で 炉内から引き出すことによって行われ、前記第二の線速度は前記第一の線速度よ り大きく 、それによって前記ウェブの最大孔径は前記前駆物質ウェブ最大孔径の 70%未満であることを表し、そして前記 ウェブはさらに前記ウェブの縦方向に交差する方向の50%伸びから少なくとも 70%回復することによって定義される弾性のレベルを有するとして特徴付けら れる不織布ウェブ。 請求項26請求項16に記載の不織布ウェブから構築された減少された孔径 を有する横方向に圧縮されたウェブの フィルター。 請求項27.1.5oz/yd2より少ない基本重量を有する前記フィルター が、10cm/秒のアエロゾル速度で測定された1ミクロン以上の粒子の少なく とも50%を捕捉できる請求項27に記載のフィルター。 請求項28.請求項27に記載のフィルターを含む顔用マスク。 請求項29.前記ファイバーが静電気の帯電を有している請求項27に記載の フィルター。 請求項30.前記ウェブがその上に静電気が帯電された請求項27に記載のフ ィルター。 請求項31交差方向の50%伸びから少なくとも70%回復する交差方向の 弾性を有する請求項16に記載の不織布ウェブ。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1993年10月25日 【補正内容】請求の範囲 請求項1. (a)少なくとも30%の結晶度を有するランダムに集められた非弾性体の熱 可塑性ファイバーを含む前駆物質不織布ウェブを加熱し、圧縮されたウェブは相 互に結合されたファイバーのゆるい網状構造を形成し前記熱可塑性プラスチック の融点より少なくとも10°F低い温度および少なくとも2500%/分の歪み 速度で、破断時に4未満の最大処理延伸比と、ASTM F 316−86に基 づく4から250ミクロンの最大孔径測定値とを有し、前記加熱は前記熱可塑性 プラスチックファイバーの軟化点と融点との間で行われ、 (b)前記加熱したウェブを実質的な縦方向に張力をかけて延伸し、前記ウェ ブを前記ウェブの平面の一体性を損なうことなく横方向に圧縮しそれによってウ ェブの最大孔径測定値を少なくとも20%まで減少させ、ここで前記加熱および 延伸工程は前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させて第二の線速度 で炉内から引出すことによって連続的に行い、前記第二の線速度は前記第一の線 速度より大きく、および (c)前記ウェブを冷却または放冷する 工程を含むウェブの横方向の圧縮方法および減少された孔径のための方法。 請求項2.前記延伸工程が、前記前駆物質ウェブの平均流れ孔径よりも少なく とも20%小さい平均流れ孔径を有するウェブを提供するために十分である請求 項1に記載の方法。 請求項3.前記延伸工程が、前記前駆物質ウェブよりも少なくとも20%高い 充填密度を提供するために十分である請求項1に記載の方法。 請求項4.前記冷却工程が、延伸張力をゆるめる前に行われ、ウェブを熱可塑 性プラスチックの軟化点以下の温度に冷却する請求項1に記載の方法。 請求項5.前記不織布前駆物質ウェブが、平均ファイバー直径0.5から8ミ 1ロン、ASTM D 5035−90に基づく破断伸びが少なくとも30%未 満の溶融吹出ウェブである請求項1に記載の方法。 請求項6.前記熱可塑性プラスチックが、ポリプロピレン、ポリエチレン、お よびそれらの共重合体からなる群から選ばれる1のポリオレフィンであり、前記 加熱工程が190から350°Fでおこなわれる請求項1に記載の方法。 請求項7.前記熱可塑性プラスチックが、ポリエステル、ポリアミド、セルロ ース三酢酸、セルロースニ酢酸、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリフェニレ ンスルフィド、液晶ポリマーおよびフロロポリマーからなる群から選ばれる請求 項1に記載の方法。 請求項8.前記溶融吹出前駆物質ウェブが、ランダムに全体的に分布されたフ ァイバー−ファイバー接着を有する請求項6に記載の方法。 請求項9.さらに、前記溶融吹出前駆物質ウェブが、7から50ミクロンの平 均直径を有し、前記ウェブ中に全体的に分布した間隔のあいた接着を有するスパ ンボンドウェブである請求項1に記載の方法。 請求項10.さらに、前記ウェブ幅の中心方向への横断方向の圧縮力を付与す る表面を有する棒またはローラーを越えて前記延伸されたウェブを通過させる工 程を含む請求項1に記載の方法。 請求項11.前記前駆物質不織布ウェブがASTM D 5035−90に基 づき40%未満の破断伸びを有する請求項5に記載の方法。 請求項12.第一の速度が前記加熱工程の前に前記前駆物質ウェブを第一の対 向ローラーのニップを通すことによって制御され、第二の速度が前記加熱工程の 後に前記圧縮されたウェブを第二の対向ローラーのニップを通すことによって制 御され、そしてここで第二の対向ローラーを通過する前に前記圧縮されたウェブ が前記熱可塑性プラスチックの軟化点以下の温度に冷却されてもよい請求項1に 記載の方法。 請求項13.前記前駆物質不織布ウェブが少なくとも2つの別個の不織布ウェ ブの積層体から作られ、各ウェブはランダムに集められた非弾性体の熱可塑性プ ラスチックファイバーから作られそして各ウェブが全体的に分布したファイバー −ファイバー接着を有する請求項1に記載の方法。 請求項14.前記前駆物質ウェブが、スパンボンド層、溶融吹出層、およびス パンボンドを含む複合体であり、ここで前記各層は間隔を空けて一緒に接着さ れている、請求項13に記載の方法。 請求項15.前記前駆物質ウェブが6から160インチ幅、厚さ2から100 ミルでありそしてここで前記延伸ウェブが前記前駆物質ウェブの80%未満の幅 と2から150ミルの厚みを有し、ここで前記延伸ウェブと前記前駆物質ウェブ の厚みの比が1:1から1.5:1である請求項1に記載の方法。 請求項16.少なくとも30%の結晶化度を有するランダムに堆積された非弾 性体の熱可塑性プラスチックファイバーを含む前駆物質不織布ウェブから作られ た横方向に圧縮され減少された孔径を有する不織布ウェブであって、相互に結合 されたファイバーのゆるい網状構造を形成し、前駆物質熱可塑性プラスチックの 融点より少なくとも10°F低い温度および少なくとも2500%/分の歪み速 度で、破断時に4未満の最大処理延伸比と、ASTM F 316−86に基づ く4から250ミクロンの最大孔径測定値を有し、前記前駆物質ウェブを第一の 線速度で炉内を通過させ、第二の線速度で前記前駆物質ウェブを炉内から引き出 して連続的に前記前駆物質ウェブを一軸方向に延伸しそしてヒートセットし、こ こで前記第二の線速度は前記第一の線速度より大きく、それによって大部分 のファイバーは延伸方向に圧縮され全体的に整列され、ファイバーのセグメント のわずかな部分が前記ウェブの平面的一体性を損なうことなく延伸方向を横切る ようにまたは交差するように堆積され、それによって前記ウェブは前記前駆物質 ウェブの最大孔径の80%未満の最大孔径によって特徴付けられる不織布ウェブ 。 請求項17.前記ウェブが、ランダムに接着された0.5から8ミクロンの平 均直径を有する非弾性体の熱可塑性プラスチックの溶融吹出ファイバーからなる 請求項16に記載の不織布ウェブ。 請求項18.前記ファイバーが、前記布の水濡れ性をよくするために、少なく とも部分的に界面活性剤で覆われている請求項16に記載の不織布ウェブ。 請求項19.前記ウェブが3から40ミクロンの平均流れ孔径を有する請求項 18に記載の不織布ウェブ。 請求項20. (a)請求項16のウェブ;と (b)前記ウェブに接着されたポリマーの基材 とを含む積層体。 請求項21.前記基材が弾性ウェブである請求項21に記載の不織布ウェブ。 請求項22.前記基材が膜である請求項21に記載の不織布ウェブ。 請求項23.前記基材が、交差方向の伸び率が100%未満の歪みに限定され ている生地である請求項21に記載の積層体。 請求項24.前駆物質不織布ウェブから作られる不織布ウェブであって、前記 前駆物質ウェブが、非弾性体のファイバーを有する個々の不織布ウェブの積層を 含み、一軸方向に延伸およびヒートセットされ、ここで一軸方向のヒートセット と延伸が前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させ第一の線速度より速い 第二の線速度で前記前駆物質ウェブを炉から引出すことによって連続的に行われ 、それによって前記ファイバーの大部分が圧縮され延伸の方向に全体的に整列さ れ、ファイバーのセグメントのわずかな部分が延伸方向の交差方向または横断方 向に堆積され、それによって前記ウェブが前記前駆物質ウェブの最大孔径の80 %未満の最大孔径で特徴付けられそして交差方向での50%伸びから少なくとも 70%回復することで定義される交差方向の弾性を有する不織布ウェブ。 請求項25.少なくとも30%の結晶度を有するランダムに集められた非弾性 体の熱可塑性プラスチックファイバーを含む横方向に圧縮された前駆物質不織布 ウェブより減少された孔径を有し、圧縮されたウェブが相互に結合されたゆるい 網状構造を形成し、前記前駆物質の熱可塑性プラスチックの融点より少なくとも 10°F低い温度、少なくとも2500%/分で破断時に、4より小さい最大処 理延伸比と、ASTM F 316−86に基づき4から250ミクロンの最大 孔径測定値を有し、圧縮されたウェブ大部分が非弾性体の熱可塑性プラスチック であり、熱可塑性プラスチックファイバーは前記ウェブの長さを横断する方向に 圧縮され前記ウェブの縦方向に全体的に堆積され、ウェブ中のファイバーのわず かな部分は前記ウェブの縦方向を横断するように引き伸ばされ、その一部のファ イバーはウェブの平面的な一体性を損なうことなく縦方向の繊維に接着され、こ こで圧縮は前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させそして第二の線速度 で前記前駆物質ウェブを炉内から引き出すことによって行われ、第二の線速度は 第一の線速度より大きく、それによって前記ウェブの最大孔径は前記前駆物質ウ ェブの最大孔径の70%未満と表され、そして前記ウェブの縦方向の交差方向の 50%伸びから少なくとも70%回復することによって定義されるレベルの弾性 を有するとしてさらに特徴付けられる不織布ウェブ。 請求項26.請求項16に記載の不織布ウェブから構築された減少された孔径 を有する横方向に圧縮された不織布ウェブのフィルター。 請求項27.10cm/秒のアエロゾル速度で測定された1ミクロン以上の粒 子の少なくとも50%を捕捉できる1.5oz/yd2未満の基本重量を有する 請求項27に記載のフィルター。 請求項28.請求項27に記載のフィルターを含む顔用マスク。 請求項29.前記ファイバーが静電気の帯電を有している請求項27に記載の フィルター。 請求項30.前記ウェブがその上に静電気が帯電された請求項27に記載のフ ィルター。 請求項31.交差方向の50%伸びから少なくとも70%回復する交差方向の 弾性を有する請求項16に記載の不織布ウェブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワズワース,ラリー シー. アメリカ合衆国 37922 テネシー州 ナ ッシュビル,ビッショプス ブリッジ ロ ード 2024

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 請求項1.(a)前駆物質の熱可塑性プラスチックの融点よりも少なくとも1 0°F低い温度において少なくとも2500%/分の歪み速度における最大処理 破断延伸比が4未満であり、そしてASTM F 316−86に基づく最大孔 径測定値が4から250ミクロンである、少なくとも30%の結晶度を有する、 ランダムに集められた非弾性体の熱可塑性ファイバーで作られた前駆物質不織布 ウェブを選び; (b)前記熱可塑性プラスチックの軟化点と融点との間の温度で前駆物質ウェ ブを加熱し; (c)実質的に縦方向に張力をかけて前記加熱したウェブを延伸し、横方向に ウェブを圧縮し、それによってウェブの最大孔径測定値を少なくとも20%減少 させ、ここで、前記加熱および延伸工程は前駆物質ウェブを第一のライン速度で 炉内を通過させ、そして前記前駆物質ウェブを第二のライン速度で炉内から引出 して連続的に行い、前記第二のライン速度は第一のライン速度に対して1.1: 1から2:1の比であり、 (d)前記ウェブを冷却または放冷する; 工程を含む不織布ウェブの後処理方法。請求項2 .前記延伸工程が、前記前駆物質ウェブの平均流れ孔径よりも少なくと も20%小さい平均流れ孔径を有するウェブを提供するために十分な請求項1に 記載の方法。 請求項3.前記延伸工程が、前記前駆物質ウェブよりも少なくとも20%高い 充填密度を提供するために十分な請求項1に記載の方法。 請求項4.前記冷却工程が前記延伸張力をゆるめる前に行われ、前記ウェブを 熱可塑性プラスチックの軟化点以下の温度に冷却する請求項1に記載の方法。 請求項5.前記不織布前駆物質ウェブが、0.5から8ミクロンの平均ファイ バー直径を有し、ASTM D 5035−90に基づく破断伸びが少なくとも 30%より小さい溶融吹出ウェブである請求項1に記載の方法。 請求項6.前記熱可塑性プラスチックが、ポリプロピレン、ポリエチレン、お よびそれらの共重合体からなる群から選ばれるポリオレフィンであり、前記加熱 工程が190から350°Fでおこなわれる請求項1に記載の方法。 請求項7.前記熱可塑性プラスチックが、ポリエステル、ポリアミド、セルロ ース三酢酸、セルロースニ酢酸、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリフェニレ ンスルフィド、液晶ポリマーおよびフロロポリマーからなる群から選ばれる請求 項1に記載の方法。 請求項8.前記溶融吹出前駆物質ウェブが、ランダムに全体的に分布したファ イバー−ファイバー接着を有する請求項6に記載の方法。 請求項9.前記溶融吹出前駆物質ウェブが、7から50ミクロンの平均直径を 有し、前記ウェブ中に全体的に分布した間隔の離れた接着を有するスパンボンド ウェブである請求項1に記載の方法。 請求項10.さらに、前記ウェブ幅の中心方向に横断方向の圧縮力を付与する 表面を有する棒またはローラーの上を前記延伸されたウェブを通過させる工程を 含む、および請求項1に記載の方法。 請求項11.前記前駆物質不織布ウェブが、ASTM D 5035−90に 基づく40%未満の破断伸びを有する請求項5に記載の方法。 請求項12.前記第一のライン速度が、前記加熱工程に先立って第一の対向ロ ーラーのニップを前記前駆物質ウェブが通ることによって制御され、前記第二の ライン速度が加熱工程後に第二の対向ローラーのニップを前記圧縮されたウェブ が通ることによって制御され、そしてここで前記圧縮されたウェブは、第二の対 向ローラーのニップを通過する前に前記熱可塑性プラスチックの軟化点以下の温 度に冷却される請求項1に記載の方法。 請求項13.前記前駆物質不織布ウェブが少なくとも2つの別個の不織布ウェ ブの積層体からなり、各ウェブはランダムに集められた非弾性体の熱可塑性プラ スチックファイバーで作られそして各ウェブは全体に分布したファイバー−ファ イバー接着を有する請求項1に記載の方法。 請求項14.前記前駆物質ウェブが、各層が熱的に間隔を開けて一緒に接着さ れているスパンボンド層/溶融吹出層/およびスパンボンド層を圧縮した複合体 である上記請求項14に記載の方法。 請求項15.前記前駆物質ウェブは、幅6から160インチ、厚さ2から10 0ミルであり、ここで前記延伸されたウェブが前記前駆物質ウェブの80%未満 の幅と2から150ミルの厚みを有し、前記延伸ウェブと前記前駆物質ウェブの 厚みの比が1:1から1.5:1である請求項1に記載の方法。 請求項16.前駆物質不織布ウェブから作られる、ランダムに堆積された非弾 性体の熱可塑性ファイバーを含み、一軸方向に延伸されヒートセットされ、ここ で一軸方向の加熱と延伸は前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させ 、前記前駆物質ウェブを第二の線速度で炉内から引き出すことによって連続して 行われ、第二の線速度と第一の線速度の比が1.1:1から2:1の範囲で あり、それによって前記ファイバーの大部分が圧縮されそして全体的に延伸方向 に整列されファイバーのわずかなセグメントが延伸方向に対して繊維に交差方向 または横断方向に堆積され、それによって前記ウェブが前記前駆物質ウェブの8 0%未満の最大孔径を有することによって特徴付けられ、そして交差方向での5 0%伸びから少なくとも70%回復する交差方向の弾性を有する不織布ウェブ。 請求項17.前記ウェブが、ランダムに接着され、0.5から8ミクロンの平 均直径を有する非弾性体の熱可塑性プラスチックの溶融吹出ファイバーよりなる 請求項17に記載の不織布ウェブ。 請求項18.前記ファイバーが、前記布の水濡れ性をよくするために、少なく とも部分的に界面活性剤で覆われている請求項17に記載の不織布ウェブ。 請求項19.前記ウェブが3から40ミクロンの平均流れ孔径を有する請求項 18に記載の不織布ウェブ。 請求項20. (a)請求項17に記載のウェブ;と (b)前記ウェブに接着されたポリマーの基材 とを含む積層体。 請求項21.前記基材が弾性ウェブである請求項21に記載の不織布ウェブ。 請求項22.前記基材がフィルムである請求項21に記載の不織布ウェブ。 請求項23.前記基材が、交差方向の伸び率が100%未満の歪みに限定され ている生地である請求項21に記載の積層体。 請求項24.前記不織布ウェブからつくられる不織布ウェブであって、前記前 駆物質ウェブが、弾性体でないファイバーを有する個々の不織布ウェブの積層化 を含み、一軸方向に延伸およびヒートセットされ、ここで前記一軸方向の加熱お よび延伸が、前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉内を通過させ、そして前記 前駆物質ウェブを第二の線速度で炉内から引き出すことによって連続して行い、 ここで前記第二の線速度と第一の線速度の比が1.1:1から2:1であり、そ れによって前記ファイバーの大部分が圧縮され全体的に延伸方向に整列され、フ ァイバーのセグメントのわずかな部分が交差方向または横断方向に配列され、そ れによって前記ウェブは、前記前駆物質ウェブの最大孔径の80%未満の最大孔 径で特徴付けられ、そして交差方向の50%伸びから少なくとも70%回復する ことによって定義される交差方向での弾性を有する不織布ウェブ。 請求項25.非弾性体の熱可塑性プラスチックファイバーを有する前駆物質不 織布ウェブから作られる縦方向に引き伸ばされた不織布ウェブであって、大部分 のファイバーが前記ウェブの長さを横断する方向で圧縮され全体的に前記ウェブ の縦方向に整列され、ここで前記圧縮は前記前駆物質ウェブを第一の線速度で炉 内を通過させ第二の線速度で炉内から引き出すことによって行われ、このときの 第二の線速度と第一の線速度との比は、1.1:1から2:1であり、それによ って前記ウェブの最大孔径は前記前駆物質ウェブ最大孔径の70%未満で、前記 引き伸ばされたウェブ中の前記ファイバーのわずかな部分が前記ウェブの縦方向 を横断し、そしてその一部が縦方向のファイバーに接着され、前記ウェブがさら に前記ウェブの縦方向に交差する方向への50%伸びから少なくとも70%回復 することによって定義される弾性レベルを有するとして特徴付けられる不織 布ウェブ。 請求項26.平均直径0.5から8ミクロンの弾性体でない熱可塑性プラスチ ックファイバーを有し、前記ファイバーの大部分は全体的に一方向に整列され、 ここで前記ファイバーは、第一の線速度で前駆物質ウェブを炉内を通過させ第二 の線速度で引き出すことによって整列され、第二の線速度と第一の線速度の比は 約1.1:1から2:2であり、前記ウェブは2から50ミクロンの平均流れ孔 径を有し、孔径分布幅は4から100ミクロンであり、そして整列されたファイ バーの法線方向に50%伸びから少なくとも40%の弾性回復を有する溶融吹出 ウェブを含むフィルター。 請求項27.1.5oz/yd2未満の基本重量を有する前記フィルターが、 10cm/秒のアエロゾル速度で測定された1ミクロン以上の粒子の少なくとも 50%を捕捉できる請求項27に記載のフィルター。 請求項28.請求項27に記載のフィルターを含む顔用マスク。 請求項29.前記ファイバーが静電気で帯電されている請求項27に記載のフ ィルター。 請求項30.前記ウェブがその上に静電気が帯電された請求項27に記載のフ ィルター。
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