JPH08508591A - 打楽器のための担持及び（あるいは）保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 打楽器のための担持及び（あるいは）保持装置、特に少なくとも１つの上部軸受部及び少なくとも１つの下部軸受部によってバス・ドラムの胴部（１）に振動を減衰させるように固定される、トムトムのような楽器のための取付け部（３）の場合に、下部軸受部が回動軸受（１２）として構成されていると、振動特性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】 打楽器のための担持及び（あるいは）保持装置 本発明は、打楽器のための担持及び（あるいは）保持装置、特に上部軸受部及 び下部軸受部によってバス・ドラムの胴部に振動を減衰させるように固定される 、トムトムのような楽器のための取付け部に関する。 ドイツ実用新案第８８０３０８４．９号明細書により、振動を減衰させかつ（ あるいは）振動を吸収する非金属性材料から成る可撓性の結合部材または減衰部 材を、打楽器のための担持及び（あるいは）保持装置の担持部材と保持部材との 間に配置することは周知である。担持部材は楽器本体に配置されており、剛性の 保持部材は支持部、例えば脚部、アーム部、スタンド、及び（あるいは）支持枠 、に固定されている。保持部材は楽器本体または胴部の外側にあり、担持部材は 内側にある。それによってそこに形成される振動遮断部は、担持部材と胴部の内 側との間に配置された第一の部分、及び保持部材と胴部の外側との間に配置され た第二の部分から構成される。これらの２つの部分の１つは、胴部の貫通口にも 係合する。当該貫通口は保持部材と担持部材との間の引張アンカーによって貫か れている。 打楽器の場合には、取付け部のための軸受として用いられる減衰部材が、１つ の楽器、例えばバス・ドラムから別の楽器、例えばバス・ドラムに取り付けられ たトムトムへの機械的な振動伝達 を妨げなければならない。通例、いくつかの異なる打楽器が規定どおりの使用の ために楽器セット、打楽器群へ組み立てられる。 本発明の課題は、はじめに述べた種類の担持及び保持装置の場合に、振動特性 の改善を可能にすることである。 前記課題は、本発明により、下部軸受部が回動軸受として構成されていること によって解決される。それによって、取付け部によって担持される楽器のそのと きどきの自重の影響を最初から自動的に受ける減衰特性曲線が達成され得る。下 部軸受部または回動軸受の上方に位置することになる、取付け部によって保持さ れるべき楽器を装着すると、もっぱら楽器（トムトム）の重量による負荷に基づ いて、槓桿アームを介して回動軸受の調節が行なわれ、従って緩衝が生じる。 本発明の有利な態様に係る回動軸受が、胴部と取付け部との間に配置された圧 縮ばねを有するならば、回動軸受による緩衝の効果が助長される。重量、または 、トムトムを打ち鳴らすことによってさらに強められる負荷状態に応じて、ばね が適宜に押し縮められるかあるいは緩められる。 本発明の１つの態様では、圧縮ばねは、振動を減衰させかつ（あるいは）振動 を吸収する材料から成るほろによって取り囲まれている。例えば柔軟な合成物質 あるいはゴムから成るほろは、緩衝する回動軸受の減衰運動を助長する。なぜな らば、場合によって金属製の圧縮ばねに生じる震えを当該ほろが吸収するからで ある。その他の点では、適宜に異なるばね強度をもつ圧縮ばねを 組み込むことによって、取付け部によって担持されるべき楽器のそのときどきの 重量と緩衝特性との適合に影響を及ぼすことが当然可能である。 本発明では、圧縮ばね及びほろが、取付け部の下部の保持湾曲部にねじ込まれ ている頭に刻みを付けたねじのねじ付きボルト部に配置されていることが提案さ れる。このようにして、圧縮ばねに可変に力を加えること、及び、それによって 弾力性を変化させること、従って音響状態を変化させることが可能である。つま り、そのために、頭に刻みを付けたねじを保持湾曲部に適当な程度だけねじ込め ばよい。 頭に刻みを付けたねじのねじ付きボルト部の、刻みを付けた頭部と反対側の自 由端が、ロックリングを備えていることが好適である。当該ロックリングは、一 方では、頭に刻みを付けたねじが保持湾曲部から不都合にゆるんで抜けることを 妨げ、他方では、圧縮ばねの最大の開き、すなわち緊張緩和状態を制限するスト ッパーとなる。 用いられる取付け部または担持部が、（それ自体は公知であるように）端部を それぞれ柔軟な結合部材を介して胴部に固定された、上部及び下部の保持湾曲部 から成り、それらの保持湾曲部が湾曲部中央に配置された細条片様の連結部材を 介して互いと連結されており、当該連結部材が、装着されるべき楽器を受ける保 持アームのための締め付け装置を上方端部に有し、回動軸受を下方端部に有する ことが提案される。弾力のある回動軸受は、簡単な 方法で、すでにある取付け部に設けることができる。従って、当該取付け部は簡 単に装置を変えることができる。 以下に、本発明の実施例を示す図面により、本発明の別の構成及び利点を詳細 に説明する。 図１は打楽器ドラムの胴部に配置され、かつ減衰のために回動軸受として構成 された下部軸受部を有する担持及び（あるいは）保持装置の部分的に切り開かれ た側面図、 図２は重量を負荷された状態の、すなわち取付け部によって楽器が担持された 場合の、図１に示す回動軸受の詳細図、 図３は回動軸受の圧縮ばねを図１に対し予め緊張した打楽器ドラムの胴部の図 １に対応する図 である。 図１及び図３に示すように、打楽器ドラム２の胴部１には、胴部１の周囲の一 部分に延在する取付け部３または担持及び（あるいは）保持装置が配置されてい る。取付け部３は、上部及び下部の保持湾曲部４、５から成る。当該保持湾曲部 ４または５は、胴部１の外周から距離をおいて位置しており、そしてその曲げら れた湾曲部端部６によって、図示されていない可撓性の結合部材（ゴムスリーブ ）を介して胴部１に固定されている。両方の保持湾曲部４、５は、湾曲部端部６ の間の湾曲部中央に配置された垂直の連結細条部７を介して互いに連結されてい る。 連結細条部７は、ゴム軸受８として構成された上部軸受部を介して上部の保持 湾曲部４に固定されている。さらに、この位置に 連結細条部７は、刻み付ナット９によって操作できる締め付け装置１０を形鋼製 の保持アーム１１のために有する。担持装置のまたは取付け部３のこの保持アー ム１１に、（図示されていない）別の楽器、例えばトムトムを打楽器ドラム２の 胴部１に配置することができる。 連結細条部７の下方端部は、回動軸受１２を介して下部の保持湾曲部５に固定 されている。回動軸受１２は、胴部または保持湾曲部５と取付け部３またはその 連結細条部７との間に配置されかつほろ１３によって取り巻かれた圧縮ばね１４ を有する。圧縮ばね１４及びそれを包み込むほろ１３は、連結細条部７に差し込 まれ、かつ、下部の保持湾曲部５にねじ込まれた頭に刻みを付けたねじ１６のね じ付きボルト部１５に配置されている。ねじ付きボルト部１５を自由なねじ込み によって差し込まれたロックリング１７（ロック座金または止め座金）が、頭に 刻みを付けたねじ１６の抜き取り方法を限定する。頭に刻みを付けたねじ１６の ねじ付きボルト部１５のための連結細条部７の貫通口は、ゴム製の座金によって または組み込まれたゴムスリーブ１８によって振動を減衰させるように形成され ている。 回動軸受１２は、押し縮められるあるいは緊張を緩和される圧縮ばね１４によ って、担持装置または取付け部３を、従って保持アーム１１に配置された楽器を 揺れるように懸架することを可能にする。従って、当該楽器は振動を減衰させる ように懸架されている。図１に示す初期状態の場合、圧縮ばね１４は開いている 、 すなわち、緊張を解かれている。楽器が保持アーム１１に固定されるやいなや、 連結部材７の次のような位置調節が生じる。すなわち、この位置調節は、連結細 条部７の軸受８と下部の保持湾曲部５に配置された回動軸受１２との間でのてこ の作用に基づいて助長され、また、圧縮ばね１４を押し縮める。連結部材または 連結細条部７の位置調節は、保持アーム１１に配置された楽器として演奏者によ って打ち鳴らされるトムトムを考えるときももちろん生じる、または、さらに強 められる。その際、圧縮ばね１４は図２に示す押し縮められた位置を占める。そ の際、連結部材７の縦軸心１９は、胴部１の外周に関してその位置を変え、かつ 、図１及び２に図式的に描かれた傾斜位置に達する。図３からわかるように、頭 に刻みを付けたねじ１６のねじ付きボルト部１５をさらに保持湾曲部５にねじ込 み、それによって圧縮ばね１４を適宜にさらに押し縮めると、圧縮ばね１４に加 わる力を変化させることができる。この場合には、比較的に堅い懸架になる。そ の際、もちろん同時に回動軸受１２の振動特性が低下させられる。それによって 、加わる力の変化によって回動軸受１２の弾性の変化、従って楽器の音響状態の 変化が達成され得る。さらに、図３に示す図は図１に示す図と区別されず、図３ との関連でもう一度言及されないときにも同一の部材が同一の符号を有する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 打楽器のための担持及び（あるいは）保持装置、特に少なくとも１つの上 部軸受部及び少なくとも１つの下部軸受部によってバス・ドラムの胴部に振動を 減衰させるように固定される、トムトムのような楽器のための取付け部において 、下部軸受部が回動軸受（１２）として構成されていることを特徴とする担持及 び（あるいは）保持装置。 ２． 回動軸受（１２）が、胴部（１）と取付け部（３）との間に配置された圧 縮ばね（１４）を有することを特徴とする、請求項１に記載の担持及び（あるい は）保持装置。 ３． 圧縮ばね（１４）が、振動を減衰させかつ（あるいは）振動を吸収する材 料から成るほろ（１３）によって取り囲まれていることを特徴とする、請求項２ に記載の担持及び（あるいは）保持装置。 ４． 圧縮ばね（１４）及びほろ（１３）が、取付け部（３）の下部の保持湾曲 部（５）にねじ込まれた頭に刻みを付けたねじ（１６）のねじ付きボルト部（１ ５）に配置されていることを特徴とする、請求項２または３に記載の担持及び（ あるいは）保持装置。 ５． 頭に刻みを付けたねじ（１６）のねじ付きボルト部（１５）の、刻みの付 いた頭部と反対側の自由端が、ロックリング（１７）を備えていることを特徴と する、請求項４に記載の担持及び（あるいは）保持装置。 ６． 取付け部（３）が、端部をそれぞれ柔軟な結合部材を介して胴部（１）に 固定された、上部及び下部の保持湾曲部（４または５）から成り、当該保持湾曲 部（４または５）が、湾曲部中央に配置された細条片様の連結部材（７）を介し て互いと連結されており、当該連結部材（７）が、装着されるべき楽器を受ける 保持アーム（１１）のための締め付け装置（１０）を上方端部に有し、かつ、回 動軸受（１２）を下方端部に有することを特徴とする、請求項１から５の１つに 記載の担持及び（あるいは）保持装置。