JPH08507551A - 抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体 - Google Patents

抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体

Info

Publication number
JPH08507551A
JPH08507551A JP7518374A JP51837495A JPH08507551A JP H08507551 A JPH08507551 A JP H08507551A JP 7518374 A JP7518374 A JP 7518374A JP 51837495 A JP51837495 A JP 51837495A JP H08507551 A JPH08507551 A JP H08507551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
formula
mixture
added
mmol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7518374A
Other languages
English (en)
Inventor
ラジェシュワー シン
智宏 山下
チャールズ フィアクプイ
ジョージ トーマス
チャン ハー
宏 松本
敏夫 大谷
真治 大家
ロナルド ミケティシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JPH08507551A publication Critical patent/JPH08507551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/42Oxazoles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、抗腫瘍剤としての、式(I)で表される3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体又はその薬学的に許容される塩の使用に関する。 (式中、Rは:−水素、又はCOOR2[式中、R2は、アリール基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基である]であり、R1は:−水素、又は1又は2個のアリール基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基である。)。

Description

【発明の詳細な説明】 抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4 −オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル) アラニン誘導体 本発明は、抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシク ロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体の使用に関する。 発明の背景 天然のβ−ラクタマーゼ阻害剤であるクラブラン酸(clavulanic acid)の分 離および構造解明以来、多くの 718(DE 3727651 A1)、クラバマイシン(Clavamycin)(ジャーナル オブ アンティバイオティックス(J.of Antibiotic),39,510(1986))、同書3 9 ,516(1986))、Ro 22-5417(ジャーナル オブ アンティバイオティックス (J.of Antibiotic),36,217(1983))が、ストレプトマイセス(streptomy ces)属の培養株から単離されてきた。こららの代謝産物は、いずれもβ−ラク タマーゼ阻害活性を示さなかった。しかしながら、多くの場合には、これらの抗 菌活性及び抗真菌活性に注意が払われてきた。 我々は、G0069A(JP 61-212587)を抗腫瘍剤とし て開発することに注目した。しかしながら、この化合物を大量に得ることには多 くの困難があった。例えば、十分にコントロールされた発酵技術および適切な実 験条件下における後であっても、10Lの発酵ブロス(broth)から、わずか2 0mgのG0069Aが単離できるにすぎなかった。 G0069Aは、化学的に不安定な単離手順であり、非常に複雑で特殊な技術 を必要とした。これは、暗所で低温下に行なわれるべきであった。この様な発酵 ブロスからのG0069Aの単離における複雑さに加えて、これらが5−不斉炭 素中心およびジペプチド側鎖を有するために、合成的アプローチも極めて困難な 多段工程の方法であるように思われた。従って、比較的合成が容易で、G006 9Aよりも短鎖を有し、化学的に安定であり、且つより強力な抗腫瘍作用を有す る化合物を得る必要がある。 発明の概要 本発明は、有効量の下記式(I)で示される3−(7−オキソ−1−アザ−4 −オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体またはその 薬学的に許容される塩 および薬学的に許容される担体を含む抗腫瘍組成物に関する。 式中、Rは: − 水素、又はCOOR2[式中、R2は、1−3のアリール基で置換されてい てもよいC1−C3アルキル基である]であり、 式中、R1は: − 水素、又は1−3のアリール基で置換されていてもよいC1−C3アルキル 基である。 R1及びR2中の置換基としてのC1−C3アルキル基の例としては、メチル、エ チル、プロピル又はイソプロピルがある。 より詳細には、一般式(I)において、Rは水素、メトキシカルボニル、エト キシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルから選ばれ、R1は水素、メチル 、ベンジル、ジフェニルメチル又はトリフェニルメチルから選ば れる。 薬学的に許容される塩の例は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシ ウム、塩化水素、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ク エン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスル ホン酸塩等である。 本発明は、腫瘍を有する哺乳動物に有効量の式(I)の誘導体を投与すること を含む哺乳動物における腫瘍を治療する方法を提供する。 さらに、本発明は、腫瘍治療のための薬理学的組成物を調製するための、式( I)の誘導体の使用を提供する。 上記2環核(bicyclic nucleus)は、3位および5位に、2個の不斉炭素原子 を有し、4−ジアステレオ異性体(diastereoisomers)として存在することがで きる。一般に、好ましい異性体は、種々の悪性細胞、例えば、P388、KB、 NUGC4、WI38、L−1210、サルコーマ(sarcoma)180、 コロン(colon)26等に対する優れた毒性のために、(3R,5S)及び (3S,5R)又はこれらの混合物である。そのようなジアステレオ異性体およ びそれらの混合物も、抗腫瘍剤としてのオキサペナム(oxapenam)誘導体の使用 の範囲内に含まれる。 2環核のC3位にある鎖状アラニンは、D及びL異性体を有する1個の不斉炭 素原子を有する。異性体(D及びL)の両方が、抗腫瘍剤としてのオキサペナム (oxapenam)誘導体の使用の範囲内に含まれる。 上述の化合物の抗腫瘍活性は、胃腸管、肺、乳部、肝臓、子宮のような幾つか の固形癌、白血病などに対して期待される。 好ましい実施態様の説明 本発明は、優れた抗腫瘍活性を有するオキサペナム誘導体の使用に関する。本 発明の化合物は、一般式(I) により特徴づけられる。 一般式(I)の化合物の合成は、出発原料として、DL−アリル−グリシンを 用いて、下記の合成スキームに従って行なわれた。 TBDMS:t−ブチルジメチルシリル;TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム 。 R及びR1は、上記に同じである。 R3は、メタンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル、ベンゼンスルホ ニル,4−クロロベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル等の置換された スルホニル基等である。 Xは、フッ素、ホウ素、塩素又はヨウ素などのハロゲン原子である。 Mは、ナトリウム、カリウム、リチウム等の金属である。 上記記載において、反応物は、溶剤と共に、高温下又は低温下において、反応 が完結するために十分な時間反応させる。反応条件は、反応物の性質及び反応性 に依存する。塩基(base)が反応に用いられる場合には、それらは、トリエチル アミン、ピリジン、4−ジアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、2, 6−コリジン(colidine)、イミダゾール、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジ ン、モルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0.]ウンデカ−7−エン 、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、炭酸ナトリウム、炭 酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリ ウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素セシウム等から選ばれる 。 反応の為に選ばれる溶剤は、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノー ル、メタノール、ベンゼン、クロロホルム、酢酸エチル、アセトン、塩化メチレ ン、水、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸ト リアミド等の非反応性溶媒である。また、溶媒混合物も使用できる。 反応温度は、通常、−20℃〜140℃の範囲であろう。反応物の好ましいモ ル比は、1:1〜5.0である。反応時間の範囲は、反応物に応じて、0.5〜 72時間である。 酸化剤は、二重結合のジヒドロキシル化のために使用され、四酸化オスミウム 、オスミウム酸カリウム、過マンガン酸カリウム、t−ブチル ヒドロペルオキ シド、過酸化水素、ADミックス−α(AD mix-α)、又はADミックス−β (AD mix-β)から選ばれる。ADミックス−α及びβは、キラルジオール(c hiral diol)の製造に使用できる(ジャーナル オブ オーガニックケミスト リー(J.org.chem.57,2768(1992);テトラヘドロン レター(Tetrahedron Lett.)34,2267(1993))。 N及びC保護基の脱保護は、水素化、又はメタノール、 エタノール、プロパノール、酢酸エチル等の溶剤中での塩酸などの鉱酸を用いた 加水分解のいずれかによって行なわれる。水素化反応は、通常、Pd、Pt、R h等の金属触媒の存在下に、常圧から高圧の水素下で行われる。 化合物の構造は、合成方法及び広い高磁場核磁気共鳴スペクトル方法(extens ive high field nuclear magnetic resonance spectral technique)によって確 認された。化合物11のNMRスペクトルは、デ ベルナルド(De Bernardo)他 により示されたもの(ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Org. Chem.50,3457(1985))と同一であった。 本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳動物の悪性腫瘍を治療するための薬剤とし て使用されるときには、注射剤、坐剤、エアロゾールなどの非経口製剤、および 錠剤、被覆された錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤などの経口製剤を含 む医薬的投与形態をとり得る。注射剤が、一般に好ましい。上記の製剤は、当分 野の公知の方法で製剤化される。 経口投与のための固形製剤を製剤化するには、本発明の化合物に、賦形剤、お よび、必要に応じて、結合剤、崩壊剤、潤滑剤、着色剤、矯正剤、矯味矯臭剤な どを添加し、次いで、錠剤、被覆された錠剤、顆粒剤、粉末剤、 カプセル剤などを慣用されている方法により調製する。 注射剤を製剤化するには、本発明の有効成分に、pH調節剤、緩衝剤、安定剤 、等張化剤、局所麻酔剤などを添加し、皮下的、筋肉内または静脈内投与用の注 射剤を慣用されている方法により調製できる。 坐剤を調製するには、本発明の有効成分に、基剤(base)、および、必要に応 じて、界面活性剤を添加し、慣用されている方法により坐剤を調製する。 経口投与のための固体製剤に有用な賦形剤は、一般に当分野で使用されている ものであり、有用な例は、ラクトース、スクロース、塩化ナトリウム、スターチ 、炭酸カルシウム、カオリン、結晶性セルロース、メチルセルロース、グリセリ ン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴムなどの賦形剤、ポリビニルアルコール 、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、アラビアゴ ム、シェラック(schellac)、スクロース、水、エタノール、プロパノール、カ ルボキシメチルセルロース、リン酸カリウムなどの結合剤、ステアリン酸マグネ シウム、タルクなどの潤滑剤等であり、さらに、通常公知の着色剤、崩壊剤など の添加剤も含まれる。坐剤の製剤化に有用な基剤(base)の例としては、カカオ バター、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸トリグリセ リド、ウィテプゾル(Witepsol)[商標、ダイナマイトノーベル社(Dynamite N obel Co.,Ltd.)]等のような油性の基剤がある。液体製剤は、水性または油性 の懸濁剤、液剤、シロップ、エリキシル剤などの形態であって良く、それらは、 通常の添加剤を用いて慣用されている方法により調製することができる。 本発明の医薬組成物中に含有される本発明の化合物(I)の量は、投与形態、 当該化合物の溶解性および化学的特性、投与経路、投与計両などによって変化す る。好ましくは、その量は、経口製剤の場合、約1〜25w/w%、非経口製剤 である注射剤の場合は、約0.1〜約5w/w%である。 本発明の化合物(I)の薬用量(dosage)は、被験体の症状、年齢および性別 などを考慮に入れ、個々の場合に応じて、適宜決定される。通常、経口投与の場 合の薬用量は、成人(adult)に対しては2〜4回に分けて1日当たり約50〜 約1000mgであり、注射剤の場合の薬用量は、例えば、静脈投与によれば、 成人(adult)に対しては、1日に1回、2ml(約1〜約50mg)を投与し 、その際、注射剤は、必要に応じて、生理食塩水またはグルコース注射液で希釈 しても良く、少なくとも5分間かけてゆっくりと投与される。坐剤の場合の薬用 量 (dosage)は、約1〜約500mgであり、1日に1回または6〜12時間の間 隔をおいて2回投与され、その際、坐剤は直腸に挿入することにより投与される 。 下記に製剤例を示す。以下の製剤例において、化合物番号は、後記参考例にお いて使用される化合物番号に一致する。 化合物11、ラクトース、コーンスターチおよび加水分解されたスターチを混 合し、水を加えることにより顆粒化して、活性なペーストを調製した。45℃で 一晩乾燥させた後、顆粒を篩にかけた。これに、ステアリン酸カリウムを加え、 錠剤機(tabletting machine)を用いて360mgの重量で10mmの直径を有 する錠剤を製造した。 化合物11、ラクトースおよびコーンスターチを混合し、粉砕した。タルクを 添加した後、該混合物を、硬ゼラチンカプセル内に入れた。 製剤例3:注射剤 化合物11(50g)および400gのグルコースに、全体積が10リットル になるまで、撹拌しながら、注射剤用蒸留水を添加した。該混合物を滅菌濾過し 、アンプル中に入れ、窒素ガスをその中に通気し、その後密封し、これにより各 アンプルについて、それぞれ10mlの体積を有する注射用製剤を製造した。 製剤例4:坐剤形態 「ウィテプゾル W−35」(”Witepsol W-35”)[商標、ダイナマイトノ ーベル社(Dynamite Nobel Co.Ltd.,)(西ドイツ)の製品]を、約60℃で溶 融し、この溶液を約45℃で維持した。該溶液および化合物6を、下記の割合で 混合し、適当な坐剤製造装置(suppository-forming device)を使用して、各1 gずつの重量を有する坐剤形態に成形した。 抗腫瘍作用として利用するために必要とされる、一般式(I)の化合物は、文 献記載の方法、または当業者の知識範囲内にある方法のいずれかにより調製され た。本発明において抗腫瘍剤として使用されている化合物を、参考例として報告 する。 参考例1 N−ベンジルオキシカルボニル−(DL)−(アリルグリシン)(1) THF−H2O(1:3)混合物(80ml)中にアリルグリシン(5.2g 、45ミリモル)を入れた懸濁液に、NaHCO3(37.95g)450ミリ モル)を添加した。この混合物を−10℃に冷却し、飽和NaHCO3水溶液の 添加によりpHを約8に維持しながら、ベンジルクロロホルマート(benzylchlo roformate)(11.6g、67ミリモル)を滴下した。この混合物を一晩攪拌 し、エーテル(100ml)で希釈した。エーテル部 分を分離し、水部分を氷浴中で冷却した。濃HClで酸性化し、次いで酢酸エチ ル(3×150ml)で抽出した。酢酸エチル溶液を乾燥し(MgSO4)、溶 剤を減圧除去して、濃厚な油状物として、純粋な(7.9g、70%)を得た 。1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:2.56(2H、m);4.48 (1H、m);5.12(2H、s);5.17−5.34(3H、m);5. 71(1H、m);7.34(5H、s);8.20(1H、br.s)。 IR(ニート(Neat)):3325、3185、3075、2950、1719 、1709、1582、1521cm-1参考例2 N−ベンジルオキシカルボニル−(DL)−アリルグリシン ジフェニルメチ ル エステル(2) ジクロロメタン(50ml)中にN−ベンジルオキシカルボニル−(DL)− アリルグリシン(1.8g、7.22ミリモル)を入れた溶液に、ジクロロメタ ン(30ml)中にジフェニルジアゾメタン(1.4g、7.2ミリモル)を入 れた溶液を滴下した。添加後、溶剤を濃縮し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1) を溶離液として 使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより生成物を精製して、油状 物として(2.2g、75%)を得た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:2.57(2H、m);4.58 (1H、m);4.96−5.04(2H、m);5.09(2H、s);5. 31(1H、d、J=8.0Hz);5.45−5.65(1H、m);6.9 0(1H、s);7.31(15H、m)。 IR(ニート):3345、3175、3035、1728、1719 cm-1 参考例ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,5−ジヒ ドロキシペンタノアート(3) 水(30ml)−アセトン(240ml)中に(DL)−N−(ベンジルオキ シカルボニル)−アリルグリシン ジフェニルメチル エステル(25.57g )61.5ミリモル)を入れた溶液に、N−メチルモルホリンN−オキシド(1 2.6ml)及び四酸化オスミウム(4重量%水溶液)(5ml)を添加した。 この混合物を一晩攪拌し、飽和重亜硫酸ナトリウム溶液(50ml) で失活させた。10分間攪拌した後、該混合物を酢酸エチル(3×150ml) で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、溶剤を減圧除去した。ヘ キサン−酢酸エチル(1:4)を溶離液として使用して、シリカゲルカラムクロ マトグラフィーにより精製して、油状物として3(20.74g、70%)を得 た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:(立体異性体の混合物)1.93 (2H、m);2.35−2.56(1H、br.s);3.30−3.96( 4H、m);4.50−4.82(1H、m);5.15(2H、s);5.8 9(1H、br.s)、6.96(1H、s);7.30(15H、m)。 IR(ニート):3390、3340、2935、1772、1737、171 2 cm-1参考例4 ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−(t− ブチルジメチルシリル)オキシ−4−ヒドロキシペンタノアート(4) ジクロロメタン(100ml)中にジオール(4.59g、10.2ミリモ ル)を加えた氷***液に、イミダゾール(0.903g、13.2ミリモル)及 びtert−ブチルジメチルシリル クロライド(2.31g、15. 3ミリモル)を添加した。添加後、該混合物を室温下に一晩攪拌し、ジクロロメ タン(50ml)で希釈した。このジクロロメタン溶液を水(2×100ml) 、ブライン(2×100ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶剤を減圧除 去した。ヘキサン−酢酸エチル(3:2)を溶離液として使用して、シリカゲル カラムにより精製して、油状物として(4.1g、75%)を得た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:0.03(6H、s);0.87 (9H、s);1.92(2H、m);3.08(1H、br.s);3.43 (2H、m);3.55(1H、m);4.70(1H、m);5.17(2H 、s);5.90(1H、br.s);6.90(1H、s);7.33(15 H、m)。 IR(ニート):3395、3065、2955、1782、1722 cm-1 参考例5 ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(アゼ チジン−2−オン−4−イル)オキシ−5−(t−ブチル−ジメチルシリル)オ キシペンタノアート(5) ベンゼン(500ml)中に4−アセトキシアゼチジノン(10.52g、8 1ミリモル)及びアルコール (21.83g、41ミリモル)を入れた溶液に、トリエチルアミン(8.19 g、81ミリモル)及び酢酸パラジウム(II)(1.82g、8.1ミリモル) を添加した。この混合物を窒素雰囲気下に室温で20時間攪拌し、セライト(ce lite)のパッド(pad)を通過させて濾過した。このセライトを酢酸エチル(3 00ml)で洗浄し、一緒にした有機層をブライン(3×150ml)で洗浄し 、乾燥し(MgSO4)、溶剤を減圧除去した。溶離液としてヘキサン−酢酸エ チル(1:1)を使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し て、発泡物として(16.76g、65%)を得た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:(ジアステレオマーの3:1混合 物)0.03(6H、s);0.87(9H、s);1.75−1.94(2H 、m);2.79−3.07(2H、m);3.46−3.69(3H、m); 4.53−4.76(1H、m);4.96(1H、m);5.09(2H、s );5.52−5.60(1H、br);6.30−6.45(1H、br.s );6.88(1H,br.s;7.32(15H、m)。 IR(ニート):3325、3065、3044、2955、1776、173 7m 1521 cm-1参考例6 ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−ヒドロ キシ−4−(アゼチジン−2−オン−4−イル)オキシペンタノアート(6) THF(200ml)中にシリルオキシ化合物5(19.5g、30.8ミリ モル)を入れた氷***液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中の1M 溶液)(40ml、46.2ミリモル)及び氷酢酸(5ml)を添加した。添加 後、該混合物を室温で4時間攪拌した。溶剤を濃縮し、残査をシリカゲルカラム に供給した。ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶離して、不純物を除去した。 酢酸エチル−アセトン(4:1)による溶離後、目的のアルコール(10.1 g、63%)を発泡物として得た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)(ジアステレオマーの混合物)δ:1 .85−1.99(2H、m);2.61−2.92(2H、m);3.46− 3.69(3H、m);4.29(1H、br.s);4.78(1H、m); 4.98−5.07(3H、m);6.78(1H、s);7.36(15H、 s);7.81(1H、br.s);8.38(1H、br.s)。 IR(ニート):3385、3065、2930、17 43、1736、1583、1514 cm-1参考例7 ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(アゼ チジン−2−オン−4−イル)オキシ−5−(p−トルエンスルホニルオキシ) ペンタノアート(7) −10℃に冷却したピリジン(42ml)中にアルコール(9.0g、17 .3ミリモル)を入れた溶液に、塩化p−トルエンスルホニル(4.96g)2 6ミリモル)を添加した。得られた混合物を4時間混合して、2N HClの冷 却溶液(600ml)に注入した。この混合物を酢酸エチル(3×200ml) で抽出し、酢酸エチル部分を水(100ml)、ブラインで洗浄し、乾燥して( MgSO4)、溶剤を減圧除去した。溶離液としてヘキサン−酢酸エチル(1: 1)を使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の 発泡物として(9.92g、85%)を得た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)(ジアステレオマーの混合物)δ:1 .75−1.98(2H、m);2.40(3H);2.50(1H、m);2 .85(1H、m);3.76(1H、m);3.99−4.22(3H、m) ;4.96−5.06(3H、m); 6.78(1H、s);7.35(17H、m);7.77(3H、m);8. 39(1H、br.s)。 参考例8 ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−ブロモ −4−ヒドロキシペンタノアート(8) ジクロロメタン(10ml)中にトリフェニルホスフィン(2.0g、7.5 ミリモル)を入れた溶液を、ジクロロメタン(15ml)中にジオール(2. 25g)5.0ミリモル)及び四臭化炭素(2.49g、7.5ミリモル)を入 れた氷***液に添加した。添加後、この混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、水 (60ml)、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶剤を減圧除去した 。溶離液としてヘキサン−酢酸エチル(3:1)を使用して、シリカゲルカラム クロマトグラフィーにより精製して、油状物として(1.29g)50%)を 得た。1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:1.75−2.05(2H、m) ;3.40(2H、m);3.63−3.90(2H、m);4.65(1H、 m);5.15(2H、s),5.90(1H、br.s);6.90(1H、 s),7.32(15H、m)。 参考例9 ジフェニルメチル 2−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−ブロモ −4−(アゼチジン−2−オン−4−イル)オキシペンタノアート(8) 方法A: ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)(20ml)にトシル化物(1 .9g)2.82ミリモル)を入れた溶液に、臭化リチウムを添加し、この混合 物を窒素雰囲気下に60℃で3時間加熱した。この溶液を冷水(250ml)に 注入し、酢酸エチル(3×150ml)で抽出した。酢酸エチル部分を水(3× 100ml)、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶剤を減圧除去した 。溶離液としてヘキサン−酢酸エチルを使用して、シリカゲルカラムクロマトグ ラフィーにより精製して、白色の発泡物として(1.02g、62%)を得た 。1 H NMR(CDCl3、200MHz)(ジアステレオマーの混合物)δ:1 .75−1.99(2H、m);2.56−2.63(1H、m);2.80− 2.98(1H、m);3.53−3.66(3H、m);4.21(1H、m );4.91−5.07(3H、m);6.72(1H、s);7.28(15 H、s);7.83(1H、br.s);8.45(1H、br.s)。 IR(ニート):3340、3005、1766、1745 cm-1方法B: ベンゼン(50ml)中に4−アセトキシアゼチジノン(0.48g、3.7 1ミリモル)及びブロモヒドリン(0.95g,1.85ミリモル)を入れた 攪拌溶液に、トリエチルアミン(0.52ml、3.71ミリモル)及び酢酸パ ラジウム(II)(0.083g、0.37ミリモル)を添加した。この混合物を 窒素雰囲気下に、室温で20時間攪拌し、セライトのパッドを通過させて濾過し た。このセライトを酢酸エチル(100ml)で洗浄し、一緒にした有機層を水 (40ml)、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶剤を減圧除去した 。溶離液としてヘキサン−酢酸エチル(1:1)を使用して、シリカゲルカラム クロマトグラフィーにより精製して、発泡物として(0.32g、30%)を 得た。 参考例10 N−ベンジルオキシカルボニル−3−[(3RS,5SR)−7−オキソ− 1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル]−L−アラニ ン ジフェニルメチル エステル(10A)及びN−(ベンジルオキシカルボニ ル)−3−[(3RS,5SR) −7−オキソ−1−アザ−4−オキサ ビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イ ル]−D−アラニン ジフェニルメチル エステル(10B) 方法A: ジメチルホルムアミド(DMF)(20ml)中に臭化物(0.47g)0 .81ミリモル)を入れた溶液に、シルバー6,6,7,7,8,8,8−ヘプ タフルオロ−2,2−ジメチル−3,5−オクタンジオナート(silver 6,6,7,7 ,8,8,8-heptafluoro-2,2-dimethyl-3,5-octanedionate)(FOD)(0.75 g、1.86ミリモル)を添加し、この反応混合物を窒素雰囲気下、60℃で2 0時間加熱した。酢酸エチル(200ml)を添加し、この混合物をセライトの パッドを通過させて濾過した。酢酸エチル溶液をブライン(3×100ml)で 洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶剤を減圧除去した。溶離液としてヘキサン− 酢酸エチル(1:1)を使用して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより 精製して、淡黄色の発泡物として10(0.18g、45%)(異性体の混合物 −方法B参照)を得た。方法B: ジメチルスルホキシド(DMSO)(10ml)中に臭化物(0.57g、 0.98ミリモル)を入れた弱 ***液(4℃)に、炭酸セシウム(0.32g、0.98ミリモル)を添加した 。この混合物を窒素雰囲気下に30分間攪拌し、次いで、水(200ml)に注 入した。得られた混合物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出し、酢酸エチル 部分をブラインで洗浄し、乾燥して(MgSO4)、溶剤を減圧除去した。溶離 液としてヘキサン−酢酸エチル(2:1)を使用して、シリカゲルカラムクロマ トグラフィーにより精製して、合計収量0.24g(49%)で主要異性体(ma jor isomer)及び少量異性体(minor isomer)を得た。主要異性体のプロトンn mrデータは、二保護のクラバラニン(clavalanine)について報告されたもの (ジャーナルオブ オーガニック ケミストリー(J.Org.Chem.)50,3457(1 985))と同一であった。10A(主要異性体): 1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:2.02(2H、dd、J=5. 1、6.0Hz);2.47(1H、dd、J=7.0、11.5Hz);2. 67(1H、d、J=16.5Hz);3.20(1H、dd、J=2.8、1 6.5Hz);3.79(1H、dd、J=6.1、11.6Hz);3.99 (1H、d、J=6.3Hz);4.71(1H、m);5.11 (2H、s);5.24(1H、d、J=2.5Hz);5.75(1H、d、 J=8.9Hz);6.91(1H、s);7.33(15H、br.m)。 IR(ニート):3420、3056、1782、1765、1567、150 6 cm-110B(少量異性体): 1 H NMR(CDCl3、200MHz)δ:2.06(2H、dd、J=5. 7、6.2Hz);2.46(1H、dd、J=6.4、11.5Hz);2. 53(1H、d、J=16.3Hz);2.96(1H、dd、J=2.5、1 6.2Hz);3.84(1H、dd、J=6.4、11.5Hz);4.27 (1H、m);4.55(1H、m);4.66(1H、d、J=2.5Hz) ;5.03(2H、s);5.55(1H、d、J=8.5Hz);6.87( 1H、s);7.25(15H、br.m)。 IR(ニート):3360、3065、2960、1781、1745、171 8、1561 cm-1参考例11 3−[(3RS,5SR)−7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[ 3.2.0]ヘプト−3−イル]−L−アラニン(11) メタノール(25ml)−酢酸エチル(10ml)中に二置換のアラニルク ラバム(alanyl clavam)10A(0.07g、0.14ミリモル)を入れた溶 液に、活性炭上に担持されたパラジウム(10%、53.8%水分)を添加した 。この混合物を50psiで1.5時間水素化分解し、セライトのパッドを通し て濾過した。このセライトをメタノール(30ml)で洗浄し、一緒にしたメタ ノール溶液を減圧除去した。水(10ml)を添加し、その溶液を酢酸エチル( 20ml)で洗浄した。水層を凍結乾燥して、灰色の固体として11(18mg 、67%)を得た。1 H NMR(D2O、200MHz)δ:2.21(2H、m);2.78(d d、1H、J=7.4、11.7Hz);2.97(1H、d、J=17.0H z);3.41(1H、dd、J=2.9、16.8Hz);3.96(1H、 t、J=5.2Hz);4.08(1H、dd、J=6.1、11.9Hz); 4.43(1H、m);5.48(1H、d、J=2.7Hz)。 IR(ヌジョール(Nujol)):3170、1775、1774、1712、1 660 cm-1参考例12 3−[(3RS,5SR)−7−オキソ−1−アザ− 4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル]−D−アラニン(12) 参考例11と同様にして、化合物10Bの脱保護により、92%の収率で標記 の化合物を得た。1 H NMR(D2O)200MHz)δ:2.21(2H、m);2.78(d d、1H、J=6.9、11.3Hz);2.96(1H、d、J=17.1H z);3.41(1H、dd、J=2.3、16.5Hz);3.86(1H、 m);4.10(1H、dd、J=6.2、11.8Hz);4.59(1H) m);5.46(1H、d、J=2.7Hz)。 IR(ヌジョール):3370、3280、1772、1634 cm-1試験例1 インビトロでのKB細胞の細胞毒性(Cytotoxicity)アッセイ インビトロでのKB細胞の細胞毒性アッセイを、クリスタルバイオレットアッ セイ(グリリスら(Grillis et al.,)、アナリティカル バイオケミストリー (Anal Biochem.),159,109-113(1986))を改変して行った。 KB細胞を、10%仔ウシ血清を加えたイーグル最小必須培地中で培養し、加 湿した5%CO2雰囲気中37℃ でインキュベートし、細胞ストック(cell stock)を調製した。細胞をノイバイ エル血球計算器(neubauer hemocytometer)を用いてカウントし、96ウェルプ レートに、100μlの3×104細胞/mlを播種し、1日培養した。供試化 合物を希釈し、100μlの溶液をトリプリケート ウエル(triplicate wells )において加え、終濃度が10、5、1、0.5、0.1、0.05及び0.0 1μg/mlになるようにした。コントロールのウエルは、供試化合物が入って いない以外は同一にした。これらを3日間培養した。その後、細胞を20μlの 25%グルタルアルデヒドを加えて15分間固定し、水洗した後乾燥させた。そ して、100μlの0.05%クリスタルバイオレットで15分間染色し、水洗 した後乾燥させた。ウエルを100μlの0.05M NaH2PO4/エタノー ル(1:1 v/v)で溶出し、OD540をマルチスキャンスペクトロフォトメ ーター(multiscan spectrophotometer)上で読んだ。細胞成長の阻害率を下記 式を用いて、光学濃度に基づいて算出した。 TD50値を、ログ−ロジット(log-logit)プロットの直線状の回帰線(regre ssion line)から算出した。 式(I)の化合物は、この方法により、KB細胞系(KB cell lines)に対し てアッセイされた。これらのTD50値を表1に示す。 試験例2 インビトロでのL1210細胞の細胞毒性アッセイ インビトロでのL1210細胞の細胞毒性アッセイを、マイクロカルチャーテ トラゾリウムアッセイ(アレイら(Alley et al.,)、キャンサーリサーチ(Can cer Research),48,589-601(1988))の方法によって行なった。 L1210細胞を、10%仔ウシ胎児血清及び50μlの2−メルカプトエタ ノールを加えたRPMI1640培地中で、加湿した5%CO2雰囲気中37℃ で培養し、細胞ストックを調製した。細胞をノイバイエル血球計算器を用いてカ ウントし、96ウェルプレートに、100μlの0.5×104細胞/mlを播 種した。供試化合物を希釈し、100μlの溶液をトリプリケート ウエルにお いて加え、終濃度が10、5、1、0.5、0.1、0.05及び0.01μg /mlになるようにした。コントロールのウエルは、供試化合物が入っていない 以外は同一にした。これらを3日間培養した。結果は、簡単にマイクロカルチャ ーテトラゾリウムアッセイを利用してアッセイした。各々のウエルに、50μl のMTTフ ォルマゾアンワーキング溶液(MTT formazoan working solution)(培養培地中 1:5 v/v)を加え、培養物を37℃で4時間インキュベートした。培養 プレートを低速で5分間遠心した。10〜20μlの培養培地上清を除くすべて を、徐々に吸引して除去し、機械的なシェイカーにより置換し、OD540をマル チスキャンスペクトロフォトメーターで読んだ。細胞成長の阻害率を下記式を用 いて、光学濃度に基づいて算出した。 TD50値を、ログ−ロジット(log-logit)プロットの直線状の回帰線から算 出した。 式(I)の化合物は、この方法により、L1210細胞系に対してアッセイさ れた。これらのTD50値を表2に示す。 試験例3 サルコーマ180に対するインビボでの抗腫瘍活性 マウスにサルコーマ(Sarcoma)180を異種移植(xenografted)された腫瘍 に対して、以下に示すように、一般式(I)の化合物をインビボで試験した。 5×106細胞のサルコーマ180を、雄のICRマウス(6週令)に、0日 に皮下投与(S.C.)によって接種した。薬物を1、5及び9日に投与した。 移植後12日に、マウスを殺し、腫瘍の重量を測定した。腫瘍の 増殖(growth)の阻害パーセント(percentage inhibition)を、コントロール 群と比較して処置群の平均の腫瘍の重量から計算した。各々の群で用いたマウス の数は6〜10匹であった。式(I)の化合物による腫瘍サルコーマ180群の 阻害パーセントを表2にまとめる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ, VN (72)発明者 山下 智宏 埼玉県日高市武蔵台7―8―5 (72)発明者 フィアクプイ チャールズ カナダ国 ティー6ジェイ 2エル2 ア ルバータ エドモントン 3607―106 ス トリート (72)発明者 トーマス ジョージ カナダ国 ティー6エル 2ビー2 アル バータ エドモントン 1225―56 ストリ ート (72)発明者 ハー チャン カナダ国 ティー5ピー 1エー6 アル バータ エドモントン 15726―108 アベ ニュー (72)発明者 松本 宏 徳島県板野郡藍住町乙瀬字中田115―5 (72)発明者 大谷 敏夫 徳島県板野郡松茂町広島字北ノ川57―35 (72)発明者 大家 真治 東京都杉並区西荻南3―7―7 (72)発明者 ミケティシュ ロナルド カナダ国 ティー8エー 3ヴィ6 アル バータ シャーウッド パーク ブラエサ イド テラス 12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.有効量の式(I) (式中、Rは: −水素、又はCOOR2[式中、R2は、1−3のアリール基で置換されていて もよいC1−C3アルキル基である]であり、 R1は: −水素、又は1−3のアリール基で置換されていてもよいC1−C3アルキル基 である。) で表される3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘ プト−3−イル)アラニン誘導体又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に 許容される担体を含む抗腫瘍組成物。 2.RがCOOR2であり、R2が水素、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ ル又はベンジルオキシカルボニルから選ばれる請求項1に記載の抗腫瘍組成物。 3.RがCOOR2であり、R2が水素又はベンジルオキシカルボニルから選ばれ る請求項1に記載の抗腫瘍組成物。 4.R1が水素、メチル、ベンジル又はジフェニルメチルから選ばれる請求項1 に記載の抗腫瘍組成物。 5.R1が水素又はジフェニルメチルから選ばれる請求項1に記載の抗腫瘍組成 物。 6.2環核に存在する4個のジアステレオ異性体の内で、(3R,5S)、(3 S,5R)又はこれらの混合物として説明される異性体である請求項1に記載の 抗腫瘍組成物。 7.1個の不斉炭素中心を有するアラニン側鎖のd及び1異性体の両方である請 求項1に記載の抗腫瘍組成物。 8.腫瘍を有する哺乳動物に有効量の式(I)の誘導体を投与することを含む哺 乳動物における腫瘍の治療方法。 9.腫瘍の治療のための薬理学的組成物を製造するための式(I)の誘導体の使 用。
JP7518374A 1994-01-07 1995-01-06 抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体 Pending JPH08507551A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9400239.1 1994-01-07
GB9400239A GB9400239D0 (en) 1994-01-07 1994-01-07 -3-(7-oxo-1-aza-4-oxabicyclo (3.2.0) hept-3-yl) alanine derivative as antitumor agent
PCT/GB1995/000023 WO1995018611A1 (en) 1994-01-07 1995-01-06 3-(7-oxo-1-aza-4-oxabicyclo[3.2.0]hept-3-yl) alanine derivative as antitumor agent

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08507551A true JPH08507551A (ja) 1996-08-13

Family

ID=10748503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7518374A Pending JPH08507551A (ja) 1994-01-07 1995-01-06 抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5652234A (ja)
EP (1) EP0690714A1 (ja)
JP (1) JPH08507551A (ja)
AU (1) AU688441B2 (ja)
CA (1) CA2157603A1 (ja)
GB (1) GB9400239D0 (ja)
WO (1) WO1995018611A1 (ja)
ZA (1) ZA95107B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5925633A (en) * 1996-03-06 1999-07-20 Synphar Laboraties, Inc. 3-Substituted-4-oxa-1-azabicyclo 3,2,0!heptan-7-one as cysteine protease inhibitors

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61212587A (ja) * 1985-03-18 1986-09-20 Taiho Yakuhin Kogyo Kk G0069a物質

Also Published As

Publication number Publication date
ZA95107B (en) 1995-02-07
AU688441B2 (en) 1998-03-12
GB9400239D0 (en) 1994-03-02
EP0690714A1 (en) 1996-01-10
US5652234A (en) 1997-07-29
AU1324995A (en) 1995-08-01
WO1995018611A1 (en) 1995-07-13
CA2157603A1 (en) 1995-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11617733B2 (en) Bicyclic compound and use thereof for medical purposes
EP3686196B1 (en) Polycyclic compound acting as ido inhibitor and/or ido-hdac dual inhibitor
CN111295372B (zh) 硝羟喹啉前药及其用途
CA2552565A1 (fr) Derives de type aryloxyalkylcarbamates, leur preparation et leur application en therapeutique
CN111836807A (zh) 氧杂螺环类化合物及其制备方法和用途
JPH09508144A (ja) 抗真菌ソルダリン誘導体
US5206230A (en) Fluorine-containing vitamin D3 analogues and pharmaceutical composition containing the same
US6011069A (en) Multidrug resistance inhibitors
EP3164404B1 (en) Tricyclic benzoxaboroles as antibacterial agents
HU203355B (en) Process for producing azabicyclo (3,2,0)hept-2-enecarboxylic acid derivatives and pharmaceutical compositions comprising same
FR2758329A1 (fr) Derives d'imidazole-4-butane boronique, leur preparation et leur utilisation en therapeutique
WO2006002125A1 (en) Indolylalkylamine metabolites as 5-hydroxytrytamine-6 ligands
JPH08507551A (ja) 抗腫瘍剤としての3−(7−オキソ−1−アザ−4−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプト−3−イル)アラニン誘導体
FR2995605A1 (fr) Derives de macrolides, leur preparation et leur application therapeutique.
CA2196102A1 (fr) Derives de streptogramine, leur preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent
US5561126A (en) 4-oxa-1-azabicyclo [3,2,0] heptan-7-one derivatives as antitumor agents
JPS59199693A (ja) インドリルグリシルセフアロスポリン誘導体
JPH08217672A (ja) キサントン誘導体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬
KR20070108938A (ko) 항균제로서의 7-플루오로-1,3-다이하이드로-인돌-2-온옥사졸리디논
EP1345945B1 (fr) Derives de streptogramines, leur preparation et les compositions qui les contiennent
KR830001902B1 (ko) 폐니실란산유도체의 제조방법
JPH10195065A (ja) カルボキシヒドロキサミド誘導体
US5585373A (en) 3-(7'-oxo-1'-aza-4'-oxabicyclo[3.2.0]-hept-3'-YL)propionic acid derivative as antitumor agent
JPH0834788A (ja) ピロロベンゾカルバゾール誘導体及びその製造方法
JPH07149750A (ja) 3−メトキシ−5−メチルナフタレン−1−カルボン酸エステル誘導体を有効成分とする制癌剤