JPH08506468A - 無線システムの加入者ステーションを制御する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、チャンネルを通して通信する少なくとも１つのベースステーション（BS1）と、加入者ステーション（MS1,MS2,MS3）とを備えた無線システムにおいて直接モードチャンネル（102,103）を経て通信する加入者ステーション（MS1,MS2）を制御する方法に係る。加入者ステーションを所望の瞬間に所望のチャンネルに案内するために、無線システム（MX）は、これが直接モードチャンネルを経て加入者ステーション（MS1）と通信する瞬間及びそのチャンネルの識別子を加入者ステーション（MS1）に対して決定するための通信情報メッセージ（104）を直接モードチャンネルを経て加入者ステーション（MS1）へ送信し（101）、そして加入者ステーション（MS1）は、上記受け取った通信情報メッセージ（104）に含まれた情報をそのメモリに記憶し、そして直接モードチャンネル（102,103）を経て通信する加入者ステーション（MS1）は、上記通信情報メッセージ（104）によって決定された上記瞬間に、使用されるべき上記チャンネルへ移動し、そして上記チャンネルを経て無線システム（MX；BS1）と通信する（201）。

Description

【発明の詳細な説明】 無線システムの加入者ステーションを制御する方法発明の分野 本発明は、チャンネルを通して通信する少なくとも１つのベースステーション と、加入者ステーションと、上記ベースステーションに接続されて上記加入者ス テーション間に遠隔通信接続を確立するための少なくとも１つの交換機とを備え た無線システムにおいて直接モードチャンネルを経て通信する加入者ステーショ ンを制御する方法に係る。先行技術の説明 本発明はトランク無線電話システムの分野に属する。トランクシステムとは、 無線チャンネルの共通使用により多数の組織に会社特有の無線ネットワークのサ ービスを提供する個別の無線ネットワークである。トランクシステムは、制御交 換機、ベースステーション及び無線電話機を備え、そして通常はセルラー構造を 有し、各セルは１つ又は多数の無線チャンネルを備え、これらチャンネルの１つ 又は多数は信号伝送に使用されそして他のものはトラフィックチャンネルとして 使用される。通話の確立、登録、等は、信号伝送チャンネルを経て行われる。ト ラフィックチャンネルは、スピーチの伝送及び交換データ接続に使用される。こ れらのいわゆるシステムチャンネルに加えて、無線システムとの接続に、いわゆ る直接モードチャンネルを使用することができ、これらチャンネルは、無線電話 がシステムを介さずに互いに直接通信できる周波数にある。 直接モードチャンネルは、通常は、例えば、システムチャンネルを使用できな いようなベースステーションからの距離において多数のハンドヘルド無線電話が 互いに通信するときの状態に使用される。この状態は、一般に、車両に搭載され た送信出力の高い無線電話に対して無線カバー域が確立されるような人口がまば らな領域の無線システムの場合である。ハンドヘルド無線電話は、送信出力が低 いために、無線電話により送信された信号はベースステーションまで届かない。 経済的な理由で、一般に、ハンドヘルド無線電話をカバーするようなベースステ ーションの高密度のネットワークで周辺エリアをカバーすることはしない。この ような周辺エリアで作業を行う場合、作業チーム等の間の内部通信は、直接モー ドチャンネルを使用することによりハンドヘルド無線で行うことができる。 直接モードチャンネルの別の重要な用途は、システムのサービスエリアのある 部分、例えば、あるドット状部分においてシステムのトラフィックが急激に増加 するときに容量を増大することである。このような必要性は、通常、当局の閉じ た無線ネットワークにおいて生じ、この場合も、経済的に、特殊な事態に対して 必要なチャンネルを与えるようにベースステーションの容量を確立することはし ない。 直接又は単重チャンネル或いは単重接続という用語は、直接モードチャンネル に使用される。直接モードチャンネルとは、通常はシステムによって全く使用さ れないチャンネルである。これは、一対の周波数ではなく、システムのチャンネ ルの巾をもつ例えば１２．５ｋＨｚ又は２５ｋＨｚの１つのチャンネルのみであ る。直接モードチャンネルで動作する無線電話の送信者は、その送信器をチャン ネルに同調し、スピーチ又はデータ情報を送信する。直接モードチャンネルを使 用する状態に構成された他方の無線電話は、それらの受信器を同じチャンネルに 同調し、それにより、メッセージを直接聞く。 直接モードチャンネルにおいては、アナログ変調又はデジタル変調で動作する ことができる。このチャンネルを経て送信する無線電話は、アクセス権及び優先 順位の情報や、そのチャンネルで動作するグループの情報といった信号情報も送 信することができる。直接モードチャンネルでは暗号化を実現することもできる し、又は普通のスピーチを送信することもできる。 無線電話システムのような従来技術による無線システムが、直接モードチャン ネルにおいて他の加入者ステーションと通信している加入者ステーションに通信 したいときには、無線システムは、上記加入者ステーションと無線システムとの 間に通信を形成することができない。このような通信は、例えば、無線電話接続 の確立、通話の設定又は例えばデータメッセージの送信、或いは加入者ステーシ ョンの位置の更新である。従来技術による解決策では、直接モードチャンネル上 の加入者ステーションと無線システムとの間に通信を形成する唯一の可能性は、 直接モードチャンネル上の加入者ステーションのユーザがいわゆるユーザのデュ アルウオッチ（二重見張り）動作を実行することである。これは、ユーザが所定 の間隔で手動のチャンネル切り換えを実行し、ベースステーションの送信を監視 しながら、加入者ステーションのユーザが無線システム特にそのベースステーシ ョンの送信を監視するためにその無線を同調しなければならない瞬間及びチャン ネルが無線によりユーザに知らされることを意味する。 このような手順に伴う問題は、加入者ステーションのユーザが、直接モードチ ャンネルで通信している間に、無線システムがいつそしてどのチャンネルを経て 加入者ステーションに関する情報を送信するかについての情報を無線システムか ら受信したいときに、加入者ステーションのユーザ自身が、手動のチャンネル切 り換えを実行し、無線システムの送信を監視し、そして無線システムが直接モー ドチャンネル上の加入者ステーションに情報を送信する瞬間を覚えておかねばな らないことである。当然、ユーザ自身により所望の正確な瞬間に実行されるこの ような手動のチャンネル切り換えは、精度を必要とする困難な作業であり、この 作業の成功性は不確実である。 従来技術の解決策に伴う別の問題は、無線システムがおそらく加入者ステーシ ョンへ情報を送信したり又は通話を接続したりする瞬間及びチャンネルについて の情報を受信した際に、加入者ステーションのユーザ自身がこれらの瞬間に正し いチャンネル上で無線システムの監視を手動で行わねばならないことである。こ れは、当然ながら、非常に労力のかかることである。というのは、ユーザが必要 な瞬間及びチャンネルの識別を覚えておくと共に、時間に従って、正しい瞬間に 所定のチャンネルを監視するように無線を同調しなければならないからである。 従来の解決策に伴う更に別の問題は、無線システム又はそのベースステーショ ンが加入者ステーションに対する情報を送信するとユーザが仮定するところのチ ャンネルを加入者ステーションが無益に走査しなければならないことである。発明の要旨 本発明の目的は、公知解決策の問題を解消することであり、即ち直接モードチ ャンネルで通信している加入者ステーションのユーザが、無線システムが加入者 ステーションに情報を送信する場合に、無線システムの送信を時々監視するため にユーザの無線を同調する必要がないようにした方法及び構成体を提供すること である。 無線システムの直接モードチャンネルで通信している加入者ステーションを制 御するこの新規な方法は、無線システムが直接モードチャンネルを経て加入者ス テーションと通信する瞬間及びそのチャンネルの識別子を加入者ステーションに 対して決定するための通信情報メッセージを無線システムが直接モードチャンネ ルを経て加入者ステーションへ送信し、上記加入者ステーションは、上記受け取 った通信情報メッセージに含まれた情報をそのメモリに記憶し、直接モードチャ ンネルを経て通信する上記加入者ステーションは、通信情報メッセージによって 決定された上記瞬間に、使用されるべき上記チャンネルへ移動し、そして上記チ ャンネルを経て無線システムと通信するという段階を備えたことを特徴とする本 発明の方法によって達成される。 更に、本発明は、少なくとも１つのベースステーションと、加入者ステーショ ンと、無線システムの交換機とを備えた無線システムに係る。 本発明の無線システムは、無線システムが直接モードチャンネルを経て加入者 ステーションと通信する瞬間及びそのチャンネルの識別子を加入者ステーション に知らせる通信情報メッセージを形成すると共に、このメッセージを直接モード チャンネルを経て所望の加入者ステーションヘ送信するための手段を備えたこと を特徴とする。 又、本発明は、メモリ手段と、トランシーバと、ユーザインターフェイスと、 加入者ステーションの動作を制御するコントローラとを備えた無線システムの加 入者ステーションにも係る。 本発明の加入者ステーションは、上記メモリ手段が、加入者ステーションによ り受け取られた通信情報メッセージに含まれた情報であって、無線システムが直 接モードチャンネルを経て加入者ステーションと通信する瞬間及びチャンネルに 関する情報を記憶するように構成され、そして上記加入者ステーションは、上記 通信情報メッセージによって指示された瞬間及びチャンネルにおいて無線システ ムと通信するように、強制制御のもとで又はユーザによって制御されて、加入者 ステーションのトランシーバを同調するための手段を更に備えたことを特徴とす る。 本発明は、無線電話システムが、通信情報メッセージにより、直接モードチャ ンネルで通信している無線即ち加入者ステーションに、その加入者ステーション に情報が送られる瞬間及びチャンネルを知らせるという考え方に基づいている。 次いで、加入者ステーションは、上記通信情報メッセージにより決定された瞬間 に、短い時間中、無線電話システム、通常は、そのベースステーションの送信を 監視するように自動的に切り換えを行う。 無線システムの直接モードチャンネルで通信している加入者ステーションを制 御する上記方法、無線システム、及び加入者ステーションの効果は、本発明の方 法を実施することにより、直接モードチャンネルで通信している加入者ステーシ ョンに、必要に応じて、全無線システムのサービスを提供できることである。と いうのは、本発明によれば、直接モードチャンネルで通信している加入者ステー ションは、無線システムの信号を監視できると共に、加入者ステーションがベー スステーションのカバー域内にある場合に無線システムによって送られた情報を 受信できるからである。 本発明の効果は、加入者ステーションが所望の瞬間に無線システムの所望のチ ャンネルを監視するように自動的に切り換えできることである。というのは、無 線システムが通信情報メッセージを送信しそしてそのメッセージの内容が加入者 ステーションのメモリに記憶されるからである。従って、加入者ステーションの ユーザは、必ずしも判断を行ったり又は動作を実行したりする必要はない。とい うのは、加入者ステーションは、加入者ステーションの無線ユニットが所望の瞬 間に無線システムの所望のチャンネルの監視を開始するように自動的に機能する からである。 本発明の別の効果は、無線システムが特定の加入者ステーションに情報を送信 するときだけその加入者ステーションが無線システムの送信を実際に監視できる ことである。というのは、加入者ステーションは、本発明により、無線システム の送信をいつ監視すべきか分かるからである。無線システムにより加入者ステー ションへ送られる情報の到着は、従来技術による構成よりも安全である。これに より、無線システムから情報を受け取ろうとする加入者ステーションは、無線シ ステムが上記加入者ステーションへ実際に情報を送信するときだけ無線システム のメッセージを監視するだけでよい。従って、直接モードチャンネルでの加入者 ステーションの通信は、あまり妨げを受けないことになる。というのは、無線シ ステムが加入者ステーションヘ実際に送信するときだけ加入者ステーションが無 線システムの送信を監視すれば充分だからである。 本発明の更に別の効果は、加入者ステーションがいつそしてどのチャンネルに 上記情報が送られるか分かるので、加入者ステーションがそれに意図された情報 を容易に見つけられることである。従って、本発明の効果は、加入者ステーショ ンが、それに送られるべき情報を無益にサーチする必要がないことである。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明を詳細に説明する。 図１は、直接モードチャンネルで通信している加入者ステーションへ通信情報 メッセージが送られるときの状況において本発明による構成を示す機能ブロック 図である。 図２は、通信情報メッセージを受け取った加入者ステーションが無線システム との通信を開始するときの状況において本発明による構成を示す機能ブロック図 である。 図３は、本発明による通信情報メッセージのブロック図である。 図４は、本発明による加入者ステーションのブロック図である。好ましい実施の形態の詳細な説明 図１は、無線システム、通常、そのベースステーションＢＳ１が、直接モード チャンネル１０２、１０３を経て他の加入者ステーションＭＳ２、ＭＳ３と通信 している加入者ステーションＭＳ１へ通信情報メッセージ１０４（図３）を送信 するときの状態において本発明による構成を示したブロック図である。通信情報 メッセージ１０４（図３）により、無線システムは、少なくとも無線システムが 加入者ステーションにある情報を送信しようと試みるところの瞬間及びチャンネ ルを、直接モードチャンネルで通信している加入者ステーションＭＳ１に知らせ る。この情報は、例えば、入呼び、出呼び、信号メッセージ、データメッセージ 又は他の何らかのメッセージである。無線システムと加入者ステーションとの間 で上記通信情報メッセージ及び他の通信を送ることは、一般に、ベースステーシ ョンＢＳ１を経て行われる。又、ベースステーションと加入者ステーションとの 間には中継ステーションが存在することがあり、この中継ステーションは、例え ば、無線システムのベースステーション及び加入者ステーションと直接モードチ ャンネルを経て通信することができる。通信情報メッセージ１０４は、通常は、 無線システムの交換機によって送られ、この交換機は、無線システムが直接モー ドチャンネル上の加入者ステーションと通信する瞬間及びチャンネルの識別子を 加入者ステーションに知らせるところの通信情報メッセージを形成しそしてその 通信情報メッセージを直接モードチャンネルを経て所望の加入者ステーションへ 送信するための手段１０１を備えている。これら手段１０１は、通常は、無線シ ステムの交換機において実現されるが、無線システム内の他のいずれの場所でも 実現することができる。この手段１０１は、例えば、交換機の制御部において、 例えば、ソフトウェアで実現することができる。上記通信情報メッセージ１０４ （図３）は、直接モードチャンネル上に他のトラフィックがないときに加入者ス テーションＭＳ１に送ることができる。一方、通信情報メッセージは、直接モー ドチャンネル上の他のトラフィックと同時に、直接モードチャンネルを経て加入 者ステーションＭＳ１へ送ることができる。通信情報メッセージ１０４を受信す ると、加入者ステーションＭＳ１は、無線システム（ＭＸ、ＢＳ１）へ確認メッ セージ１０５を送信する。 本発明による無線システムは、更に、どの直接モードチャンネルを経て各加入 者ステーションＭＳ１、ＭＳ２、ＭＳ３が通信するかの情報を維持するデータベ ースＤＢを備えている。この情報に基づいて、通信情報メッセージ１０４は、所 望の直接モードチャンネルを経て、例えば、加入者ステーションＭＳ１に送られ る。無線システムは、どの直接モードチャンネルを経て加入者ステーションが通 信するかそしてどこへ通信情報メッセージを送信すべきかの情報をデータベース ＤＢから読み取ることができる。更に、データベースＤＢは、上記加入者ステー ションＭＳ１へ情報を送信する間にどのベースステーションを通るのが良いかの 情報を含むことができる。データベースの使用は、通信情報メッセージの送信を 特に効率的なものにする。というのは、通信情報メッセージは、直接モードチャ ンネルを経て、又は上記加入者ステーションによって監視される別のチャンネル を経て、正しい加入者ステーションへ直接送信できるからである。従って、加入 者を無益にページングする必要がなく、上記通信情報メッセージは、ベースステ ーションから、上記加入者ステーションによりおそらく監視されるチャンネルを 経て送信されるだけでよい。 図２は、通信情報メッセージ１０４（図１）を受け取った加入者ステーション ＭＳ１が無線システムとの通信を開始したときの状態において本発明による構成 を示す機能ブロック図である。通信情報メッセージを受信すると、加入者ステー ションＭＳ１は、どのチャンネルを経てそしていつ加入者ステーションが無線シ ステムと通信すべきかの情報の内容を記憶する。その後に、加入者ステーション は、時間の経過に従い、その無線ユニットを正しい瞬間に通信情報メッセージに より指示されたチャンネルに同調する。次いで、加入者ステーシヨンＭＳ１は、 チャンネル２０１を経て無線システムと通信し、このチャンネルは、ベースステ ーション又は直接モードステーション（無線システムのベースステーションと加 入者ステーションとの間に中継ステーションがある場合）のトラフィックチャン ネル又は制御チャンネルである。同時に、他の加入者ステーションＭＳ２、ＭＳ ３は、直接モードチャンネル１０３を経て互いに通信する。 図３は、通信情報メッセージのブロック構造を示す。通信情報メッセージのブ ロック４１は、メッセージの特定の識別子を備え、この識別子は、当該メッセー ジが通信情報メッセージであることを受信者に知らせる。ブロック４２は、メッ セージの受信者、受信者のグループ又は多数の受信者の識別を備えている。ブロ ック４３は、通信情報メッセージを受信する加入者ステーションが無線システム との通信を所望するときに通るベースステーションの識別子を備えている。ブロ ック４４は、通信情報メッセージにより意図された接続即ち通信の所望の確立の 重要性を知らせる通信情報メッセージの優先順位情報を備えている。加入者ステ ーションにより受信された通信情報メッセージ（図３）に含まれた優先順位４４ は、加入者ステーションが直接モードチャンネルを経て参加している通話の優先 順位と比較される。通信情報メッセージに含まれた優先順位４４が、加入者ステ ーションが直接モードチャンネルを経て参加している通話の優先順位より高い場 合には、加入者ステーションのトランシーバは、通信情報メッセージによって指 示された時間及びチャンネルにおいて無線システムと通信するように強制制御の もとで同調される。従って、例えば、電話接続又は短いメッセージ接続は加入者 ステーションで確立することができる。更に、通信情報メッセージ（図３）は、 上記通信情報メッセージに係るサービスの識別子であるフィールド４５を備えて いる。通信情報メッセージ及びそこに含まれた接続の確立に対する要求又はコマ ンドは、実際には、ある所定のサービスのみに関するものであり、例えば、スピ ーチ接続サービス、短いメッセージのサービス又は他のサービスの組合せのみに 関するものである。又、通信情報メッセージは、他のフィールド４６、例えば、 通信情報メッセージを受信した加入者ステーションがいつ無線システムの送信を 監視すべきかの情報も含む。この情報は、例えば、経過後にチャンネルの切り換 えを行わねばならないところの時間であってもよい。又、この情報は、他の時間 定義、例えば、クロックによる正確な時間であってもよい。これらの時間は１つ 以上であってもよいことに注意されたい。ブロック４７は、加入者ステーション が無線システムとの通信を所望するときに通るチャンネルの識別子である。 図４は、本発明による加入者ステーションのブロック図である。この図は、典 型的な加入者ステーション、即ち加入者により使用される無線電話の構造体を示 している。トランシーバ（ＴＸ／ＲＸ）５０１の目的は、使用されるたびに無線 チャンネルに適用されることである。無線チャンネルは、無線システムのベース ステーションのトラフィック又は制御チャンネルであるか或いは直接モードチャ ンネルである。トランシーバ５０１にはアンテナ５０２が接続され、これは無線 経路ＲＰに接触する。一般に、６０ないし１０００ＭＨｚの高周波（ＶＨＦ及び ＵＨＦレンジ）が使用される。又、他の周波数も考えられる。無線経路ＲＰには アナログ変調を使用することができ、変調方法は通常は位相変調である。又、他 の変調方法を使用することもできる。例えば、共通チャンネル信号のような信号 の転送については、例えば、音声周波数のサブキャリア（ＦＦＳＫ）を使用する ことができる。又、無線経路の転送は、デジタルであってもよい。 加入者ユニット５０５は、電気−音響変換手段、典型的には、ホンハンドル５ ０６及びマイクロホン５０８と、おそらくは通話を開始、終了及び選択するため のユーザインターフェイス５０７のキーパッドとを備えている。トランクシステ ムの無線経路ＲＰ上の通話は単重であるのが好ましいので、加入者ユニットは、 ほとんどの場合に、話をする間に押圧すべきスピーチキーを備えている。しかし ながら、トラフィックは、二重トラフィックであってもよい。 コントローラ５０３の目的は、加入者ステーションの動作を制御することであ る。コントローラ５０３は、加入者ユニット５０５に接続され、そこから、例え ば、通話を開始及び終了するためのコマンドを受け取る。加入者ユニット５０５ 又はユーザインターフェイス５０７により、コントローラ５０３は、無線電話及 び／又は無線電話システムの動作に関連したユーザ音響又は可視信号を与えるこ ともできる。 コントローラ５０３は、トランシーバＴＸ／ＲＸ５０１に接続される。トラン シーバにより使用されるチャンネルは、コントローラ５０３によって決定され、 これは、トランシーバ５０１がコントローラ５０３により決定されたチャンネル 即ち無線周波数に同調されることを意味する。又、トランシーバ５０１は、コン トローラ５０３の制御のもとでスイッチオンされる。コントローラ５０３は、ト ランシーバ５０１を通して信号メッセージ即ち通話メッセージを受信及び送信す る。 コントローラ５０３には、固定データ及び可変データより成るメモリ手段５０ ４が接続される。固定データは、例えば、加入者ステーションの個々の加入者番 号、加入者ステーションが属するグループの番号及びシステムに属する無線チャ ンネルである。可変データは、加入者ステーションの瞬時の状態、例えば、アイ ドル状態、通話確立の状態、通話状態等と、例えば、ステーションがどのチャン ネルに同調されるかについての情報である。本発明による加入者ステーションの メモリ手段５０４は、加入者ステーションによって受信された通信情報メッセー ジ１０４（図３）に含まれた情報であって、無線システムが直接モードチャンネ ル上の加入者ステーションと通信する瞬間４７及びチャンネル４３又はベースス テーションについての情報を記憶するように構成される。又、この通信情報メッ セージは、メモリ手段５０４に記憶されるべき他の情報も含む。この情報の例は 図３の説明に関連して述べた。 更に、図４に示す加入者ステーションは、通信情報メッセージによって指示さ れた瞬間及びチャンネルにおいて無線システムと通信するように、強制制御のも とで或いはユーザにより制御されて、加入者ステーションのトランシーバ５０１ を同調するための手段５０９を備えている。これらの手段は無線ユニットの制御 部５０３に配置することもできるし、或いは無線ユニットの他のどこかに配置す ることもできる。 更に、図４に示す加入者ステーションは、加入者ステーションによって受信さ れた通信情報メッセージ（図３）に含まれた優先順位４４を、加入者ステーショ ンが直接モードチャンネルを経て参加している通話の優先順位と比較し、そして 通信メッセージの優先順位が、加入者ステーションが直接モードチャンネルを経 て参加している通話の優先順位より高い場合には、通話情報メッセージによって 指示された瞬間及びチャンネルにおいて無線システムと通信するように強制制御 のもとで加入者ステーションのトランシーバ５０１を同調するための手段５１０ を備えている。これらの手段は無線ユニットの制御部５０３に配置することもで きるし、或いは無線ユニットの他のどこかに配置することもできる。 添付図面及びそれに関連した説明は、本発明の考え方を単に解説するものに過 ぎない。無線システムの直接モードチャンネルで通信している加入者ステーショ ンを制御するための本発明による方法、無線システム、及び加入者ステーション は、その細部が請求の範囲内で種々変更し得る。主としてトランク無線システム に関連して本発明を説明したが、本発明は、従来の移動電話システムのような他 の種類の無線システムに関連して使用することもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．チャンネルを通して通信する少なくとも１つのベースステーション（BS1） と、加入者ステーション（MS1,MS2,MS3）と、上記ベースステーション（BS1）に 接続されて上記加入者ステーション（MS1,MS2,MS3）間に遠隔通信接続を確立す るための少なくとも１つの交換機（MX）とを備えた無線システムにおいて直接モ ードチャンネル（102,103）を経て通信する加入者ステーション（MS1,MS2）を制 御する方法において、 上記無線システム（MX）は、これが加入者ステーション（MS1）と通信する瞬 間（46）及びそのチャンネルの識別子を直接モードチャンネル上の加入者ステー ション（MS1）に対して決定するための通信情報メッセージ（104；図３）を直接 モードチャンネルを経て加入者ステーション（MS1）へ送信し（101）、 上記加入者ステーション（MS1）は、上記受け取った通信情報メッセージ（104 ；図３）に含まれた情報（42-47）をそのメモリ（504）に記憶し、そして 上記直接モードチャンネルを経て通信する上記加入者ステーション（MS1）は 、上記通信情報メッセージ（104；図３）によって決定された上記瞬間（46）に 、使用されるべき上記チャンネル（47）へ移動し、そして上記チャンネル（47） を経て無線システム（MX；BS1）と通信する（201）、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 ２．上記無線電話システム（MX）はデータベース（DB）を維持し、これには、ど の直接モードチャンネル（102,103）を経て及び／又はどのベースステーション のカバー域内で直接モードチャンネル上の各加入者（MS1,MS2,MS3）が通信する かの情報が記憶され、そして 上記無線電話システム（MX）は、上記通信情報メッセージ（104；図３）を送 信するときにこの情報を使用する請求項１に記載の方法。 ３．上記通信情報メッセージ（104；図３）は、他のトラフィックが上記直接モ ードチャンネル（102,103）にないときに上記加入者ステーション（MS1）に送ら れる請求項１又は２に記載の方法。 ４．上記通信情報メッセージ（104；図３）は、上記の直接モードチャンネル（1 02,103）上の他のトラフィックと同時に直接モードチャンネルを経て上記加入者 ス テーション（MS1）へ送られる請求項１又は２に記載の方法。 ５．上記加入者ステーション（MS1）は、上記通信情報メッセージ（104；図３） を受信する際に確認メッセージ（105）を無線システムに送信する請求項１、２ 、３又は４に記載の方法。 ６．上記通信情報メッセージ（104；図３）は、それ自身の識別子（41）と、所 望の１つ又は複数の受信器の情報（42）と、ベースステーションの識別子（43） 及び／又は無線システムが後で加入者ステーションと通信するために通るチャン ネルの識別子（47）とを含む請求項１、２、３、４又は５に記載の方法。 ７．上記通信情報メッセージ（104；図３）は、上記加入者ステーシヨン（MS1） の手前の接続に対して無線システムと加入者ステーションとの間に確立すべき接 続（201）の重要性を知らせる優先順位情報（44）を更に備えている請求項６に 記載の方法。 ８．上記通信情報メッセージは、該メッセージに係るサービスの識別子（45）も 含む請求項６又は７に記載の方法。 ９．少なくとも１つのベースステーション（BS1）と、無線により該ベースステ ーションに接続される加入者ステーション（MS1,MS2,MS3）と、上記ベースステ ーション（BS1）に接続され、上記加入者ステーション（MS1,MS2,MS3）間に遠隔 通信接続を確立するための少なくとも１つの交換機（MX）とを備えた無線システ ム（図１及び２）において、 上記無線システムは、この無線システム（MX）が加入者ステーション（MS1） と通信する瞬間（46）及びそのチャンネルの識別子（43）を直接モードチャンネ ル上の加入者ステーション（MS1）に知らせる通信情報メッセージ（104；図３） を形成すると共に、このメッセージ（104；図３）を直接モードチャンネルを経 て所望の加入者ステーション（MS1）へ送信するための手段（101）を備えたこと を特徴とする無線システム。 10．上記システムは、更に、どの直接モードチャンネル（102,103）を経て及び ／又はどのベースステーションのカバー域内で直接モードチャンネル上の各加入 者ステーション（MS1,MS2,MS3）が通信するかの情報、及び通信情報メッセージ （104；図３）が所望の直接モードチャンネルを経て上記加入者ステーションへ 送られるときにベースとなる情報を維持するデータベース（DB）を備えた請求項 ９に記載の無線システム。 11．メモリ手段（504）と、トランシーバ（501）と、ユーザインターフェイス（ 507）と、加入者ステーションの動作を制御するコントローラ（503）とを備えた 無線システムの加入者ステーション（図４）において 上記メモリ手段（504）は、直接モードチャンネル上の加入者ステーションに より受け取られた通信情報メッセージ（104；図３）に含まれた情報であって、 無線システム（MX）が加入者ステーション（MS1）と通信する（201）瞬間（46） 及びチャンネル（47）に関する情報を記憶するように構成され、そして 上記加入者ステーション（図４）は、上記通信情報メッセージ（104；図３） によって指示された瞬間（46）及びチャンネル（47）において無線システム（MX ）と通信するように、強制制御のもとで又はユーザによって制御されて、加入者 ステーションのトランシーバ（501）を同調するための手段（509）を更に備えた ことを特徴とする加入者ステーション。 12．上記加入者ステーションは、更に、上記加入者ステーション（MS1）によっ て受け取られた通信情報メッセージ（104；図３）に含まれた優先順位（44）を 、その加入者ステーション（MS1）が直接モードチャンネルを経て参加している 通話（102,103）の優先順位と比較し、そして上記通信情報メッセージ（104；図 ３）に含まれた優先順位（44）が、加入者ステーション（MS1）が直接モードチ ャンネルを経て参加している通話（102,103）の優先順位より高い場合に、上記 通信情報メッセージ（104；図３）により指示された瞬間（46）及びチャンネル （47）において無線システム（MX）と通信するように強制制御のもとで加入者ス テーションのトランシーバ（501）を同調するための手段（510）を備えた請求項 １１に記載の加入者ステーション（MS1；図４）。