JPH08505413A - 高親水性および高疎水性のノニオン性界面活性剤を組み合わせたクリーニング組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、高親水性および高疎水性のノニオン性界面活性剤の混合物を含むノニオン性界面活性剤系を含んでなるクリーニング組成物を包含する。本発明は、前記組成物を水で希釈した後、これを用いて硬質表面をクリーニングする方法も包含する。本発明は、本発明の方法で得られる希釈したクリーニング組成物も包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 高親水性および高疎水性のノニオン性界面活性剤を組み合わせたクリーニング 組成物 技術分野 本発明は、クリーニング組成物に関する。本発明は主として硬質表面クリーニ ング組成物に適用されるものであるが、皿洗いおよび洗濯洗剤組成物などの他の クリーニング組成物に対しても興味深いものである。 背景 希釈した形態で用いることができる組成物は、当該技術分野において知られて いる。これらの組成物では、技術的問題は、希釈時に効率的なクリーニング性能 を維持することにある。希釈クリーニング用のこれらの組成物は、例えば欧州特 許ＥＰ−Ａ−Ｏ５０３２１９号明細書に記載されている。これらの組成物では、 希釈クリーニング性能は、アルカノールアミンを用いて得られる。この′２１９ 号特許出願明細書には、ノニオン性界面活性剤の使用も記載されており、それら の界面活性剤としてエトキシル化脂肪アルコールが挙げられている。 高エトキシル化ノニオン性界面活性剤であって、希釈形態で使用することかで きるものなどの各種の界面活性剤を含んでなる硬質表面クリーニング組成物も、 当該技 術分野において知られている。この先行技術の代表的なものは、欧州特許出願Ｅ Ｐ９２８７００４５．９号明細書に記載されている組成物である。 いくつかの点において良好な性能を有するクリーニング組成物を開発するため 、不断の努力が行なわれている。油汚れおよび石鹸滓などの総ての汚れを良好に クリーニングすることは、例えば硬質表面のクリーニングによく用いられるニー トおよび希釈組成物のいずれについても主要な目的であることは勿論である。こ のような油汚れは、通常は油および脂肪性食品で調理することにより、および人 の皮膚と単に接触することによって生じるのであり、従ってこれらはほとんどの 表面、特に浴室および台所に見られる。 従って、本発明の目的は、各種表面並びに洗濯物に希釈した形態で効果的に用 いて、各種の汚れおよび染みをクリーニングすることができるクリーニング組成 物を提供することである。更に具体的には、本発明のもう一つの目的は、硬質表 面クリーナーとして用いるときに十分な光沢性能と表面の安全性を提供すること である。 この目的は、特殊なノニオン性界面活性剤系を含んでなるクリーニング組成物 を処方することによって効率的に適えられることが判明している。実際に、ＨＬ Ｂが少なくとも１２（親水性−親油性バランス）である少なくとも１種類の第一 のノニオン性界面活性剤と、ＨＬＢが １０を下回りかつ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小さい少なくとも １種類の第二のノニオン性界面活性剤を含んでなるクリーニング組成物は、これ がクリーニングすることができる汚れの種類に大きな柔軟性を示すことを見出し た。これらの組成物は、意外なことには、希釈時には典型的なノニオン性界面活 性剤を含んでなる組成物と比較して優れたクリーニング性能を示すが、ニート、 すなわち未希釈組成物のクリーニング性能は、前記のノニオン性界面活性剤系が 含まれていることとは無関係に同じである。 すなわち、ＨＬＢが少なくとも１２である少なくとも１種類の第一の界面活性 剤と、ＨＬＢが１０を下回りかつ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小 さい少なくとも１種類の第二のノニオン性界面活性剤とのノニオン性界面活性剤 系を含んでなるクリーニング組成物は、ニートおよび希釈して用いるいずれの場 合にも、優れたクリーニング性能を示すことが判った。 具体的には、本発明による組成物は、硬水中で使用する場合および軟水中で使 用する場合のいずれの場合にも油汚れに特に有効である。実際に、本発明の特に 有利な点は、この製品を希釈するのに用いた水の硬度の変化などの様々な使用条 件に耐え得ることである。 本発明は、ＨＬＢが少なくとも１２である少なくとも１種類の第一の界面活性 剤と、ＨＬＢが１０を下回りか つ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小さい少なくとも１種類の第二の ノニオン性界面活性剤との組み合わせにより、他の成分の濃度を減少させて、し かも最適クリーニング性能を保持したまま、組成物処方することができるので、 特に有用であり、また使用者は同じ仕事をするのに製品が少なくて済む。この利 点は、環境適合性に関して特に重要である。 発明の概要 本発明は、ノニオン性界面活性剤系を総組成物の重量の０．５％〜３０％含ん でなる水性クリーニング組成物であって、 前記ノニオン性界面活性剤系が、 ＨＬＢが少なくとも１２である第一の界面活性剤を総組成物の重量の少なくと も０．１％、 ＨＬＢが１０を下回りかつ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小さい 第二の界面活性剤を総組成物の重量の少なくとも０．１％含んでなる。 本発明は、前記のニート組成物および希釈組成物の両方を包含する。希釈組成 物は、ノニオン界面活性剤系を総組成物の重量の０．５％〜３０％含んでなる前 記ニート組成物を水で希釈することによって得られる。この希釈組成物は、前記 ノニオン性界面活性剤系を総組成物の重量の０．００１％〜５％含む。 本発明は、硬質表面のクリーニング方において、ＨＬＢが少なくとも１２であ る第一の界面活性剤を総組成物の重量の少なくとも０．１％と、ＨＬＢが１０を 下回りかつ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小さい第二の界面活性剤 を総組成物の重量の少なくとも０．１％とを含んでなるノニオン性界面活性剤系 を含む組成物を水で希釈した後、前記硬質表面に適用することを特徴とする方法 も包含する。 発明の詳細な説明 本発明の組成物は、本質的成分として、ＨＬＢが少なくとも１２である少なく とも１種類のノニオン性界面活性剤（以下、高親水性界面活性剤という）と、Ｈ ＬＢが１０を下回りかつ前記の高親水性界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小 さい少なくとも１種類のノニオン性界面活性剤（以下、高疎水性界面活性剤とい う）とを含んでなるノニオン性界面活性剤系を含む。 この界面活性剤系を提供するのに好適なノニオン性界面活性剤は、市販のアル コキシル化アルコールまたはアルコキシル化フェニルアルコールであって、各種 のアルコール鎖長および各種のアルコキシル化度を有するものである。アルコー ルの鎖長および／またはアルコキシル化度を変更するだけで、異なるＨＬＢ値を 有するアルコキシル化アルコールまたはアルコキシル化フェニルアルコールを得 ることができる。任意の特定の化合物のＨＬ Ｂ値は文献から得ることができることを当業者であれば理解すべきである。 本発明で用いられる高親水性および高疎水性のノニオン性界面活性剤を製造す るのに好適な化学的方法としては、対応するアルコールとアルキレンオキシドと を所望な割合で縮合させることが挙げられる。このような方法は当業者には周知 であり、当該技術分野で詳細に報告されている。もう一つの方法としては、本発 明で用いるのに好適な多種多様なアルコキシル化アルコールは、様々な供給業者 により市販されている。 本発明で用いられる高親水性のノニオン性界面活性剤は、ＨＬＢが少なくとも １２であり、好ましくは１４を上回り、最も好ましくは１５を上回る。これらの 高親水性のノニオン界面活性剤は、油汚れで覆われた典型的な硬質表面を速やか に湿潤化するのに特に効率的であり、効果的な汚れ懸濁液を提供するが判った。 本発明で用いられる高疎水性のノニオン性界面活性剤は、ＨＬＢが１０を下回 り、好ましくは９を下回り、最も好ましくは８．５を下回る。これらの高疎水性 のノニオン性界面活性剤は、優れたグリース切断および乳化特性を提供すること が判った。 本発明による組成物に用いられる好ましい高親水性のノニオン性界面活性剤は 、ＨＬＢが１２〜２０であり、下記の式を有する界面活性剤である。 ＲＯ−（Ｃ₂Ｈ₄Ｏ）_n（Ｃ₃Ｈ₆Ｏ）_mＨ （ここで、ＲはＣ₈〜Ｃ₂₂アルキル鎖またはＣ₈〜Ｃ₂₈アルキルベンゼン鎖であり 、ｎ＋ｍは６〜１００であり、ｎは０〜１００であり、ｍは０〜１００であり、 好ましくはｎ＋ｍは２１〜５０であり、ｎおよびｍは０〜５０であり、更に好ま しくはｎ＋ｍは２１〜３５であり、ｎおよびｍは０〜３５である。）本明細書の 説明において、ｎおよびｍは、平均エトキシル化／プロポキシル化度を表す。本 発明で用いられる好ましいＲ鎖は、Ｃ₈〜Ｃ₂₂アルキル鎖である。本発明で用い られる高親水性のノニオン性界面活性剤の例は、BASFから市販されているＬＵＴ ＥＮＳＯＬ^RＡＯ３０（ＨＬＢ＝１７、ＲはＣ₁₃およびＣ₁₅アルキル鎖の混合物 であり、ｎは３０であり、ｍは０である）、WITCO Alfonic^Rから市販されている ＣＥＴＡＬＯＸ^R５０（ＨＬＢ＝１８、ＲはＣ₁₆およびＣ₁₈アルキル鎖の混合物 であり、ｎは５０であり、ｍは０である）、Ａｌｆｏｎｉｃ^Rおよび８１０−６ ０（ＨＬＢ＝１２、ＲはＣ₈およびＣ₁₀アルキル鎖の混合物、ｎは６、およびｍ は０）、およびHULSから市販されているＭＡＲＬＩＰＡＬ^R０１３／４００（Ｈ ＬＢ＝１８、ＲはＣ₁₂およびＣ₁₄個の混合物、ｎは４０、ｍは０）である。 本発明による組成物に用いられる好ましい高疎水性のノニオン性界面活性剤は 、ＨＬＢが２〜１０であり、下 記の式を有する界面活性剤である。 ＲＯ−（Ｃ₂Ｈ₄Ｏ）_n（Ｃ₃Ｈ₆Ｏ）_mＨ （ここで、ＲはＣ₈−Ｃ₂₂アルキル鎖またはＣ₈−Ｃ₂₈アルキルベンゼン鎖であり 、ｎ＋ｍは０．５〜５であり、ｎは０〜５であり、ｍは０〜５であり、好ましく はｎ＋ｍは０．５〜４であり、ｎおよびｍは０〜４であり、更に好ましくはｎ＋ ｍは１〜４であり、ｎおよびｍは０〜４である。）本発明で用いる好ましいＲ鎖 はＣ₈−Ｃ₂₂アルキル鎖である。本発明で用いられる高疎水性のノニオン性界面 活性剤の例は、SHELLから市販されているＤＯＢＡＮＯＬ^R９１−２．５（ＨＬＢ ＝８．１、ＲはＣ₉およびＣ₁₁アルキル鎖の混合物、ｎは２．５、ｍは０）、BAS Fから市販されているＬＵＴＥＮＳＯＬ^RＡＯ３（ＨＬＢ＝８、ＲはＣ₁₃およびＣ₁₅ アルキル鎖の混合物、ｎは３、ｍは０）、UNI0N CARBIDEから市販されている Ｎｅｏｄｏｌ ２３−３（ＨＬＢ＝７．９、ＲはＣ₁₂およびＣ₁₃アルキル鎖の混 合物、ｎは３、ｍは０）、およびＴＥＲＧＩＴＯＬ^R２５Ｌ３（ＨＬＢ＝７．７ 、ＲはＣ₁₂〜Ｃ₁₅アルキル鎖長の範囲にあり、ｎは３、ｍは０）である。 それぞれ種類のノニオン性界面活性剤（高親水性または高疎水性）について、 この種類に属するノニオン性界面活性剤の一つ、またはそれらの混合物を用いる ことができる。 本発明による水性クリーニング組成物は、前記ノニオン性界面活性剤系を総組 成物の重量の０．５％〜３０％、好ましくは２％〜２５％、更に好ましくは４％ 〜２０％含んでいる。 本発明による組成物は、前記の高親水性のノニオン性界面活性剤を少なくとも ０．１％、好ましくは少なくとも０．５％、更に好ましくは少なくとも２％の量 で、および前記の高疎水性のノニオン性界面活性剤を少なくとも０．１％、好ま しくは少なくとも０．５％、更に好ましくは少なくとも２％の量で含んでいる。 本発明による組成物では、前記の高親水性および高疎水性のノニオン性界面活 性剤は、互いの重量比が０．１：１〜１：０．１、好ましくは０．２：１〜１： ０．２で用いることができる。 本発明は、希釈組成物であって、前記組成物を希釈することによって得ること ができるものも包含しており、この希釈組成物は前記のノニオン性界面活性剤混 合物を総組成物の重量の０．００１％〜５％、好ましくは０．０１％〜０．５％ 含む。 本発明の好ましい態様では、本発明による組成物はアニオン性界面活性剤を含 んでいる。先行技術には、アルキルベンゼン硫酸塩およびスルホン酸塩、アルキ ルエーテル硫酸塩、パラフィンスルホン酸塩、脂肪酸および脂肪酸エステルのス ルホン酸塩、スルホコハク酸塩、サル コシン酸塩などのアニオン性界面活性剤が詳細に記載されており、これらの界面 活性剤は総て、本発明で用いるのに好適である。前記アニオン性界面活性剤は、 それらの塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウムおよび アルカノール／アルキルアンモニウム塩の形態で用いることもできる。本発明で 用いられる好ましいアニオン性界面活性剤はパラフィンスルホン酸塩またはアル キル硫酸塩、好ましくはそれらのナトリウムまたはアンモニウム塩の形態のもの である。本発明による水性クリーニング組成物は、アニオン性界面活性剤を総ニ ート組成物の重量の１５％まで、好ましくは２％〜６％を含む。 本発明によるクリーニング組成物は、他のノニオン性界面活性剤、両性および 双性イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物を含むこともできる。これらの 典型的なものは、アミンオキシド、ベタイン、スルホベタインなど、洗浄性技術 分野で周知のものである。 本発明による組成物は、アルカノールアミンまたはその混合物を、総ニート組 成物の重量の０．１％〜１０％、好ましくは０．５％〜５％、最も好ましくは０ ．８％〜３％の範囲の量で含むこともできる。このような濃度では、アルカノー ルアミンは、未希釈生成物中のアルカリ性生成物に対して干渉作用を有し、また 希釈組成物のクリーニング性能に対して予想外の促進作用を有する。本 発明の組成物で用いるのに好適なアルカノールアミンとしては、モノアルカノー ルアミン、ジアルカノールアミン、トリアルカノールアミン、アルキルアルカノ ールアミン、ジアルキルアルカノールアミン、およびアルコキシルアルカノール アミンが挙げられる。本発明で用いられる好ましいアルカノールアミンとしては 、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノエチルプロパンジオー ル、２−アミノメチルプロパノール、およびエトキシエタノールアミンが挙げら れる。特に好ましいものは、モノエタノールアミン、トリエタノールアミンおよ びエトキシエタノールアミンである。 本発明による組成物は、ビルダーを含んでもよい。本発明で用いられる好適な ビルダーとしては、ニトリロトリアセテート（ＮＴＡ）、ポリカルボキシレート 、ジピコリネート、シトレート、水溶性ホスフェート例えばトリ−ポリリン酸お よび正−およびピローリン酸ナトリウム、シリケート、エチレンジアミン四酢酸 （ＥＤＴＡ）、アミノ−ポリホスホネート（ＤＥＱＵＥＳＴ）、ＥＰ−Ａ−２８ ６１６７号明細書に記載のエーテルカルボキシレートビルダー、ホスフェート、 ＥＰ−Ａ−３１７５４２号、ＥＰ−２６２１１２号およびＥＰ−Ａ−３９９１３ ３号明細書に記載のイミノニ酢酸誘導体、およびそれらの混合物が挙げられる。 本発明で用いられる好ましいビルダー／金属イオン封鎖剤は、ピロリン酸四カリ ウム およびクエン酸から選択される。本発明による水性クリーニング組成物は、ビル ダーを総ニート組成物の重量の１５％まで、好ましくは１％〜１０％含むことが できる。 本発明による組成物は、溶媒を含むこともできる。本発明で用いられる好適な 溶媒としては、ｎ−ブトキシプロパノールまたはｎ−ブトキシプロポキシプロパ ノールのようなプロピレングリース誘導体、水溶性のＣＡＲＢＩＴＯＬ^R溶媒ま たは水溶性のＣＥＬＬＯＳＯＬＶＥ^R溶媒が挙げられ、水溶性ＣＡＲＢＩＴＯＬ^R 溶媒は、２−（２−アルコキシエトキシ）エタノールのクラスの化合物であって 、アルコキシ基がエチル、プロピルまたはブチルから誘導されたものであり、好 ましい水溶性カルビトールはブチルカルビトールとしても知られている２−（２ −ブトキシエトキシ）エタノールである。水溶性ＣＥＬＬＯＳＯＬＶＥ^R溶媒は 、２−アルコキシエトキシエタノールのクラスの化合物であり、２−ブトキシエ トキシエタノールが好ましい。他の好適な溶媒としては、ベンジルアルコール、 および２−エチル−１，３−ヘキサンジオールおよび２，２，４−トリメチル− １，３−ヘキサンジオールのようなジオール類、およびそれらの混合物が挙げら れる。本発明で用いられる好ましい溶媒は、ｎ−ブトキシプロポキシプロパノー ル、ＢＵＴＹＬ ＣＡＲＢＩＴＯＬ^R、およびそれらの混合物である。 本発明による組成物は、溶媒を総ニート組成物の重量の １５％まで、好ましくは３％〜１０％含む。 本発明による組成物は、美観または他の生成物の性能上の利点を提供するため の微量成分を含むこともできる。典型的な微量成分としては、香料、染料、蛍光 増白剤、汚れ懸濁剤、洗剤用酵素、ゲル調節剤、増粘剤、凍結−解凍安定剤、殺 菌剤、防腐剤、クメンスルホン酸ナトリウムのようなヒドロトロープ剤などが挙 げられる。 本発明は、硬質表面のクリーニング法も包含する。本発明によれば、ノニオン 性界面活性剤系を総組成物の重量の０．５％〜３０％を含んでなる水性クリーニ ング組成物であって、このノニオン性界面活性剤系が、ＨＬＢが少なくとも１２ である第一の界面活性剤を総組成物の重量の少なくとも０．１％と、ＨＬＢが１ ０を下回りかつ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小さい第二の界面活 性剤を総組成物の重量の少なくとも０．１％含んでなるクリーニング組成物を水 で希釈して、前記のノニオン性界面活性剤系を総組成物の重量の０．００１％〜 ５％となるようにした後、前記硬質表面に適用する。 本発明による方法では、前記組成物をその重量の１０〜２００倍、更に好まし くは５０〜１５０倍の水に希釈した後、これを前記硬質表面に適用するのである 。 本発明を、下記の実施例によって更に説明する。 実施例１ 下記の組成物を、油汚れ上で希釈して用いたときのク リーニング性能について試験した。 下記の組成物を、下記の成分を下記の割合で混合することによって作成した。 これらの組成物を、それらのグリース除去効率について評価した。高い指数は 高性能と相関している。 希釈クリーニング性能（指数） 前記の実施例では、（１）は、先行技術で代表的な、ＨＬＢが１２のエトキシ レートノニオン性界面活性剤である。化合物（２）および（３）は、本発明によ るエトキシレートノニオン性界面活性剤である。（２）はＨＬＢが１７の高親水 性のノニオン性界面活性剤であり、 ここでＲはＣ₁₃およびＣ₁₅アルキル鎖の混合物であり、ｎは３０である。（３） はＨＬＢが８の高疎水性のノニオン性界面活性剤であり、ここでＲはＣ₁₃および Ｃ₁₅アルキル鎖の混合物であり、ｎは３である。 この組成物１〜３は、ニートでまたは希釈して用いることができる。本発明の クリーニング性能試験において、これらの組成物をその重量の６４倍の水に希釈 した後、硬質表面に適用する。 これらの組成物について得られた典型的な希釈グリースクリーニングの結果を 、前記の実施例について示す。中程度のＨＬＢ（１２）を有するノニオン性界面 活性剤を含んでなる組成物＃１は、クリーニング指数が１００となり、対照とし て用いられる。 本発明によれば、アルコールエトキシレート３０ＥＯ（高親水性のノニオン性 界面活性剤）およびアルコールエトキシレート３ＥＯ（高疎水性のノニオン性界 面活性剤）を含むノニオン性界面活性剤系を含んでなる組成物＃２および＃３は 、硬水および軟水のいずれで希釈したときにも、優れたクリーニング性能を示す 。実際に、硬水で用いるときには、組成物＃２および＃３は組成物＃１よりもほ ぼ４倍効率的であり、軟水で用いたときには、組成物＃２および＃３は組成物＃ １よりも２倍効率的であった。 前記の結果は、意外なことには、本発明による希釈組 成物を用いると、中程度のＨＬＢ（例えば、１２）を有するノニオン性界面活性 剤のみを含む組成物と比較して硬水および軟水のいずれでもグリースクリーニン グが著しく有利であることを示している。実施例ＩＩ 下記の組成を有する濃縮組成物を製造する。 この組成物は、良好な性能を示し、パッケージングは余り必要ない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ９３２０１７５７．７ (32)優先日 1993年６月18日 (33)優先権主張国 欧州特許機構（ＥＰ） (31)優先権主張番号 ９２８７０１８１．０ (32)優先日 1993年８月31日 (33)優先権主張国 欧州特許機構（ＥＰ） (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｚ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＶ ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ノニオン性界面活性剤系を、総組成物の重量の０．５％〜３０％含んで なる水性クリーニング組成物において、前記ノニオン性界面活性剤系が ＨＬＢが少なくとも１２である第一の界面活性剤を総組成物の重量の少なくと も０．１％、 ＨＬＢが１０を下回りかつ第一の界面活性剤のＨＬＢより少なくとも４小さい 第二の界面活性剤を総組成物の重量の少なくとも０．１％ 含んでなることを特徴とする、組成物。 ２． 前記のノニオン性界面活性剤系において、前記の高親水性界面活性剤の ＨＬＢが１４を上回り、好ましくは１５を上回り、前記の高疎水性界面活性剤の ＨＬＢが９を下回り、好ましくは８．５を下回る、請求の範囲第１項に記載の組 成物。 ３． 総組成物中の前記の高親水性のノニオン性界面活性剤の量が少なくとも ０．５重量％、好ましくは少なくとも２％であり、総組成物中の前記の高疎水性 のノニオン性界面活性剤の量が少なくとも０．５重量％であり、好ましくは少な くとも２％である、請求の範囲第１項または第２項に記載の組成物。 ４． 前記の高親水性のノニオン性界面活性剤対前記の高疎水性のノニオン性 界面活性剤の重量比が０．１： １〜１：０．１であり、好ましくは０．２：１〜１：０．２である、請求の範囲 第１〜３項のいずれか１項に記載の組成物。 ５． 高親水性のノニオン性界面活性剤が、式 ＲＯ−（Ｃ₂Ｈ₄）_n（Ｃ₃Ｈ₄）_mＨ （ここで、ＲはＣ₈〜Ｃ₂₂アルキル鎖またはＣ₈〜Ｃ₂₈アルキルベンゼン鎖であり 、ｎ＋ｍは６〜１００であり、ｎおよびｍは０〜１００であり、好ましくはｎ＋ ｍは２１〜５０であり、ｎおよびｍは０〜５０であり、最も好ましくはｎ＋ｍは ２１〜３５であり、ｎおよびｍは０〜３５である）を有するノニオン性界面活性 剤である、請求の範囲第１〜４項のいずれか１項に記載の組成物。 ６． 高疎水性のノニオン性界面活性剤が、式 ＲＯ−（Ｃ₂Ｈ₄）_n（Ｃ₃Ｈ₄）_mＨ （ここで、ＲはＣ₈−Ｃ₂₂アルキル鎖またはＣ₈−Ｃ₂₈アルキルベンゼン鎖であり 、ｎ＋ｍは０．５〜５であり、ｎおよびｍは０〜５であり、好ましくはｎ＋ｍは ０．５〜４であり、ｎおよびｍは０〜４であり、最も好ましくはｎ＋ｍは１〜４ であり、ｎおよびｍは０〜４である）を有するノニオン性界面活性剤である、請 求の範囲第１〜５項のいずれか１項に記載の組成物。 ７． 更にアニオン性界面活性剤を、総組成物の重量の１５％まで含む、請求 の範囲第１〜６項のいずれか１項に記載の組成物。 ８． 前記のアニオン性界面活性剤が、ナトリウム塩の形態のパラフィンスル ホン酸塩である、請求の範囲第７項に記載の組成物。 ９． 請求の範囲第１〜８項のいずれか１項に記載のクリーニング組成物を水 で希釈した後、硬質表面に適用することを特徴とする、硬質表面のクリーニング 法。 １０． 前記組成物をその重量の１０〜２００倍、更に好ましくは５０〜１５ ０倍の水に希釈した後、前記硬質表面に適用する、請求の範囲第９項に記載の方 法。 １１． 前記ノニオン性界面活性剤を、請求の範囲第１〜８項のいずれか１項 に記載の組成物の総重量の０．００１％〜５％、好ましくは０．０１％〜０．５ ％含んでなる前記組成物を水で希釈することによって得られる、希釈した硬質表 面クリーニング組成物。