JPH08505110A - 分割供給および混合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 混合されたときに硬化する成分をカートリッジから静的混合要素に同時に分割供給するための分割供給および混合装置。成分がカートリッジを離れたとき相互に混合することなく、成分はカートリッジを出て混合要素内に入り込む。成分の最初の混合は混合要素内で行われる。成分がカートリッジから出たときはまだ成分は混合されてなく、かつ硬化されていないので、カートリッジは再使用可能である。カートリッジ内の室は、半円筒形状を有し、また丸みをつけたコーナーを有している。押し出すときに変形しないようにカートリッジを補強するために、カートリッジ上にリブを設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 分割供給および混合装置 ［発明の背景］ 本発明は、分割供給および混合装置、さらに詳細には分割供給（ｄｉｓｐｅｎ ｓｉｎｇ）カートリッジを複数の静的（ｓｔａｔｉｃ）ミキサと共に再使用可能 にする独特かつ簡単な構造に関するものである。さらに本発明は、カートリッジ の壁厚を薄くしても、高い押出圧力に抵抗可能であり、かつピストンにより伝達 される大きな押出圧力にも抵抗可能なカートリッジ構造に関する。さらに、この カートリッジは、材料を室内に保持しやすくした形状の室を含む。 従来技術において、接着剤、継手充填剤、発泡材、シーラントおよび成形コン パウンドのような種々のペースト状製品または高粘度製品用の分割供給および混 合装置は既知である。製品は典型的には、カートリッジ内の別々の室内に分離貯 蔵された２つ以上の成分からなっている。カートリッジに着脱可能に結合された 使い捨て型の静的ミキサ内にオリフィスから成分を押し出すために、通常各室内 のピストンに当接してプランジャが前進させられる。成分がミキサ内を流れると き、成分は相互に完全に混合され、かつ成分間に化学反応が開始され、シールさ れるべき部品内に該成分が挿入されたときに、該成分は最終的に硬化または凝固 することになる。 凝固には所定の時間を必要とするが、もし静的ミキサ内に残された場合、成分 は所定時間たつと凝固して、静的ミキサはもはや使えなくなるであろう。静的ミ キサが取り外された後に、もしカートリッジ内の室の出口部分で、または該室の 任意の延長部において、成分が相互に接触した場合、接触した成分は硬化し、か つ凝固するので、もし可能ならば凝固した材料を除去する必要がある。このよう な凝固材料はしばしば除去できないので、カートリッジがまだ使いきってなくて もカートリッジを他のミキサに再使用することが不可能になる。この結果、１回 使用するごとにカートリッジは廃棄しなければならないので、材料の無駄となる 。押出材料が歯科用のように高価な場合、このような廃棄物はとくに好ましくな い。 カートリッジが再使用できなくなることを防止するために、カートリッジの端 部における材料の硬化を回避するという課題を解決する試みがなされてきた。こ の課題を解決するためのきわめて複雑かつ高価な構造の１つの例が、１９９２年 １月１４日に発行された米国特許第５０８０２６２号に開示されている。この特 許は、２成分がカートリッジ内の別個の室内に貯蔵される構造を開示している。 成分がカートリッジから押し出されるとき、一方の成分は環状オリフィス内に移 動され、当該環状オリフィスは、他方の成分用の中心円筒オリフィスを包囲して いる。静的ミキサが設けられ、静的ミキサはカートリッジ内にねじ込まれ、かつ 種々の位置において種々の壁および端縁を有し、またこれらの壁および端縁はカ ートリッジの同軸端部上に設けられている相手の壁および端縁と組み合うのに必 要な複雑な形状を有し、このようにして環状オリフィスおよび中心円筒オリフィ スの延長部分を形成している。この複雑な構造は、静的ミキサをきわめて高価な ものとし、またもし成分がミキサ内で硬化した場合には、各使用ごとにミキサを 廃棄することが必要となる。さらに、カートリッジ内の材料の通路を共直線式か ら共軸式に換えることにより、余分の圧力が必要となる。 １９８８年８月３０日に発行された米国特許第４７６７０２６号は、混合され るべき２つの成分がカートリッジ内の別個の室内に貯蔵されている分割供給およ び混合装置を記載している。成分がミキサ内に押し出されるときに、当該成分を 分離して維持するために、共通のオリフィス内に、二重壁バッフル（ｂａｆｆｌ ｅ）が設けられている。しかしながら、混合はカートリッジの端縁に位置するバ ッフルの端部において行われる。典型的には、特定の使用のための押出しが完了 した後、静的ミキサは次に使用するときまでキャップとして残されている。しか しながら、バッフルの端部において成分が混合しないようにする特別の構造が設 けられていないので、静的ミキサの上流側へ成分が逆方向に硬化して、当該成分 の硬化により、カートリッジは未使用の材料と共に廃棄されることになろう。こ の場合、カートリッジ内で成分保持室同士の間に薄い分離バッフルが設けられ、 また２つの成分の混合は、カートリッジの端部に位置するバッフルの端部で発生 する点で、この装置は、多くの従来技術によるものの典型的な例である。 カートリッジは典型的にはプラスチック材料から製作され、プラスチック材料 は常にある程度多孔質であり、したがってプラスチックカートリッジの外壁を通 してガスおよび水分がゆっくりと室内に浸透してくる。歯科用に使用されるある 種の材料はこのようなガスにより汚染され、また水分ときわめて反応しやすい。 カートリッジの露出表面積が大きくなればなるほど、所定の壁厚を通して室内に 入り込むガスおよび水分の量は多くなる。 さらに、ピストンにより連続的に圧力が加えられると、カートリッジの壁は変 形を起こすことがある。この変形を防止するために、室の壁は典型的には比較的 厚くされる。使用済プラスチックは一般的に生物分解性ではなく、またカートリ ッジはリサイクルされないので、使用済プラスチックは環境問題ともなる。 さらに高圧押出の場合、ピストンの周りに成分の漏洩がしばしば発生し、利用 可能な圧力を制限する。さらに、漏洩があると、ピストンを押し出すのに使用さ れる装置をそれ以上使用不可能にすることになる。 また、静的ミキサとカートリッジとの間の継手装置は、ねじ山またはクランプ 装置を必要として、しばしば複雑であった。これは、クイック接続をする場合に 時間のロスとなり、かつ静的ミキサを既存のカートリッジと共に容易に使用する ことを不可能にしてきた。 上記のことから、カートリッジを再使用可能にする簡単な構造があれば、それ はきわめて有効であろう。これらの改良は、もしカートリッジが圧力がかかった ときの変形に抵抗するのに十分な強度を有するという固有の特徴を有し、一方同 時に、カートリッジの重量および厚さを小さくすることができる場合に、特に有 利であろう。さらに、成分の漏洩なく押出圧力に容易に抵抗できることは、静的 ミキサとカートリッジとの間に改良された継手装置が設けられたのと同様に、き わめて好ましいことであろう。 ［発明の概要］ したがって、新規で、かつ改良された分割供給および混合装置を提供すること が本発明の目的である。 複数の静的ミキサに粘性成分を分割供給（分配）するために使用可能な使い捨 てカートリッジを提供することが本発明の他の目的である。 分割供給される成分がカートリッジから分割供給されるときには、その成分が 混合されないようにする分割供給カートリッジを提供することが本発明の他の目 的である。 成分を高圧で分割供給するための分割供給カートリッジを提供することが本発 明のさらに他の目的である。 別々に分割供給された成分が静的ミキサに入るときに別々のままである混合装 置を提供することが本発明のさらに他の目的である。 壁厚を薄くしても高圧に耐えて変形が少ないカートリッジを提供することが本 発明の他の目的である。 個別成分をカートリッジから吐出させ、かつ静的ミキサ内で当該成分を混合さ せるようにしたカートリッジと静的ミキサとの間の境界構造を提供することが本 発明のさらに他の目的である。 要約すると、本発明により、粘性成分を保持する個別の室を有するほぼ円筒形 のカートリッジが提供される。各室はほぼ半円筒形の断面形状を有しているが、 室と室との間の結合壁におけるコーナーには丸みがつけられている。室は、各々 一端において、類似形状のピストンを受け入れている。半円筒形状は、水分およ びガスが浸透する材料の外部露出面を小さくしている。丸みがつけられたコーナ ーは、ピストンと室との係合を容易かつ良好にし、これによりシールを改善して 、より大きな押出圧力を使用可能にしている。 各室の他方の端部に出口オリフィスが設けられ、これらのオリフィスは互いに 離れて配置されていて、成分の混合を防止している。カートリッジの壁は、典型 的にはプラスチックで製作され、また押出し中における壁の過大な変形を防止す るために、該カートリッジの壁には複数の外側リブが設けられている。これらの リブの間隔は、カートリッジの全長に沿った変形の度合に対応している。 カートリッジの出口端部に、バヨネット（ｂａｙｏｎｅｔ）形固定装置が設け られ、この固定装置内に静的ミキサが固定される。この固定構造は、出口オリフ ィスをミキサ内の入口オリフィスと整合させ、これにより、押し出された成分は 分離されたままであり、かつそれらが室を出たときもまだ混合しない。静的ミキ サはアダプタセ部分を含み、アダプタ部分は、成分の硬化がカートリッジ内へ逆 方向に進行するのを防止するのに十分な量だけ、成分の混合位置をカートリッジ 端部から離している。 本発明の上記の目的、特徴および利点の一部は具体的に開示され、また一部は 付属図面に関する本発明の以下の詳細説明から明らかになろう。 ［図面の簡単な説明］ 図面において： 図１は、本発明の原理に従って製作された分割供給および混合装置の概略正面 図； 図２は、図１に示した分割供給および混合装置の概略断面図； 図３は、図２に示したミキサアダプタ部分の概略断面図； 図４は、カートリッジの全長にわたり分配された、変形を防止するためのリブ 構造を示す、カートリッジの後部フランジ端部から見た斜視図； 図５は、カートリッジのミキサとの継手端部におけるカートリッジを示し、か つカートリッジと結合されるミキサアダプタ部分を示す分解斜視図； 図６は、カートリッジに結合されるミキサアダプタ部分の継手装置を示すミキ サアダプタ部分の斜視図； 図７は、成分が分離されてカートリッジから出る出口を示す概略断面図； 図８は、静的ミキサの斜視図；および 図９は、図８の線８−８による断面図である。 ［好ましい実施態様の詳細な説明］ ここで図面を参照すると、図１に全体的に１０で参照される分割供給および混 合装置が示されている。装置１０は、カートリッジ１２、および全体的に１４で 参照される静的ミキサを含む。プランジャ付ディスペンサ１６が略図で示され、 ディスペンサ１６は、後に説明するように、粘性成分をカートリッジから押し出 すために使用される。カートリッジ１２およびミキサ１４は、典型的にはプラス チックで製作される。ミキサ１４は、静的ミキサ１８およびミキサアダプタ部分 ２０の２つで構成されている。静的ミキサ１８の内部は、押出成分を混合する技 術分野において既知であり、また米国特許第４５３８９２０号、第３９２３２８ ８号、第３６３５４４４号などに記載の例に示すような種々のタイプであってよ い。ここでの説明は、２つの室を有するカートリッジに関するものであるが、カ ートリッジは２成分を超える多成分を同時に押し出すためにより多くの室を有し てもよい。 図２を参照すると、カートリツジ１２には、２つの室２２、２４が示され、こ れらの室内に粘性成分が貯蔵されている。これらの成分は、典型的には、接着剤 、パテ、歯科用印象材、シーラントおよびその他の歯科用コンパウンドの要素で あり、これらは混合されると化学的に反応して、硬化または凝固過程を開始する 。各室２２、２４は、その左側端部が開放している。室２２、２４に成分が充填 される前に、反対側端部のオリフィス２６、２８は典型的なシールプラグ（図示 なし）で封止される。充填時においては、カートリッジ１２はミキサ１４に装着 されていない。室２２、２４に成分が充填されると、ピストン３２、３４が室２ ２、２４のそれぞれの開放端部に挿入され、これにより成分を各室内に保持する 。 図４を参照すると、室２２、２４は各々ほぼ半円筒形状を有している。しかし ながら、典型的には鋭いエッジを有するとされているコーナー３６、３８、４０ 、４２には丸みがつけられ、これにより前記室２２、２４は結合壁４３の方向に 向かう２つの端部において内方に折返し曲げられている。ピストン３２、３４は 、前記室２２、２４と同じ形状を有し、これらの室内でピストン３２、３４はは め合いを形成している。図２に示すように、各ピストン３２、３４には、ノッチ 内にゴム製Ｏリング４４、４６がそれぞれ設けられている。鋭いエッジがないの で、ピストンと前記室の壁との間に、ぴったりしたシールが形成される。さらに 、後に説明するように、半円筒形構造は、前記室の壁を補強するためのリブの設 置に好都合であり、これにより変形を少なくすることができ、または所定の変形 を許容するときは、所定の押出圧力に対し薄い外壁を有するカートリッジを使用 することを可能にする。前記室２２、２４に対し半円筒形状を使用することによ り、周囲からのガスおよび水分の侵入に露出される前記室２２、２４の外表面積 をより小さくすることができる。 図５を参照すると、カートリッジ１２の継手端部３０が示されている。継手端 部３０は２つのバヨネット形取付部４８、５０を含み、これらの取付部内にミキ サアダプタ部分２０が固定される。また、これらの取付部４８、５０の厚さは、 各取付部の入口側５５から反対側に向かって増加している。さらに、継手端部３ ０は、突起部５６を含み、突起部５６は、後に説明するように、ミキサアダプタ 部分２０をオリフィス２６、２８と整合させるのに使用される。 図２、８および９に示すように、静的ミキサ１８は、当業者に既知のように、 チューブ５８およびチューブ内部の複数の静止混合羽根６０で構成されている。 羽根６０は種々の形状であってもよく、またチューブ５８内を押し出される成分 を相互に完全に混合させる。静的ミキサ１８は２つ割れ部分で形成され、そのう ちの１つが図９に示されている。これらの部分は、中心の円筒形チャネル５９を 含み、また両側に、支持リブ６３を形成する外方伸長フランジ６１を含んでもよ い。さらに支持を補強するために、上方部分に相互に９０゜の角度をなして広い リブ構造部６５を形成してもよい。これらの外方伸長リブ構造部はミキサチュー ブを掴むのを容易にし、また押出圧力を加えるときにミキサチューブを補強して いる。 図５および６に示すように、ミキサアダプタ部分２０は、たとえば超音波溶接 により、面６９（図５）をフランジ７１（図８）に溶接することにより、溶接線 ６７に沿って静的ミキサ部分１８に結合される。ミキサアダプタ部分２０は、そ の結合端部に環状凹部６２を有し、環状凹部６２はカートリッジ端部３０内に突 起部５６を受け入れる寸法を有している。ミキサアダプタ部分２０の凹部６２内 に２つのオリフィス６４、６６が配置され、オリフィス６４、６６はカートリッ ジ端部３０内のオリフィス２６、２８と同じ直径であり、またオリフィス２６、 ２８と整合配置されている。図２、３および９に示すように、ミキサチューブの 受入端部６８は、ミキサアダプタ部分２０の外壁７０内にはめ合いをなして通路 ７２、７４を形成し、通路７２、７４はオリフィス６４、６６のそれぞれから伸 長し、かつ静的ミキサ内に収束し、これにより成分の合流点が点７１に形成され る。図６に示すように、ミキサアダプタ部分２０は、バヨネット形取付部４８、 ５０内に挿入される突縁部７６、７８と、ミキサアダプタ部分が所定位置に固定 されたときに取付部の頂部４９、５１（図５）と当接するストッパを形成する縁 部８０、８２とを有している。ミキサアダプタ部分は、カートリッジ内に軸方向 に挿入され、また突縁部７６、７８が取付部４８、５０の後側で回転されたとき に、次第に厚くなっていく取付部４８、５０により突縁部７６、７８が徐々に締 め付けられ、これによりカートリッジおよびアダプタ内のオリフィスを相互に密 に保持する。バヨネット形取付部４８、５０とストッパ８０、８２との組合せ、 および組み合う突起部５６と凹部６２との結合により、ミキサアダプタ部分内の オリフィスとカートリッジ内のオリフィスとの整合が確実に行われる。 図５、６および７からよくわかるように、突起部５６は、外側周縁の環状壁７ ９を含み、該環状壁７９は外側の保護壁８３および８４によりオリフィス２６、 ２８を支持している。外側保護壁８３、８４の間に支持隔璧８６が形成されてい る。しかしながら、隔壁８６は、壁８３、８４から僅かに引っ込んでいることが わかるであろう。 凹部６２内の組み合わせ部分に関して、図６から同様な配置がわかるであろう 。オリフィス６４、６６の周りに外壁９０、９２が設けられている。架橋支持部 材９４はこれら２つの部分の間の支持体となり、また点９５において支持部材９ ４が２つの隣接部分から僅かに引っ込んでいるのがわかるであろう。この凹部６ ２は、２つの成分間の混合を、カートリッジから離れた合流点７１まで阻止する 働きをなしている。 局部的に密な接合を可能とするために、僅かに盛上がった突起部を、周囲壁８ ３および８４または９０および９２のセットのいずれかが有していてもよい。 合流点７１が静的ミキサに沿ってカートリッジの終端部から十分に離れている ので、静的ミキサが取り付けられたまま材料の硬化が発生したときでも、ミキサ の上流側へカートリッジ内に硬化の逆進行が起こらないことがわかるであろう。 したがって、カートリッジ出口孔２６、２８の詰まりが発生せず、これによりカ ートリッジは常に使用可能な状態となっている。 この結果、この配置は、軸方向の挿入およびバヨネット形固定装置により、静 的ミキサをカートリッジの端部に容易に装着することを可能にする。さらに、し っかりした継手が設けられており、これによりいずれの成分もカートリッジの正 面端部から漏れることはない。さらに静的ミキサは十分に固定されているので、 追加の圧力を加えても、静的ミキサは、カートリッジから外れることなく、その 位置に固定されたままである。 さらに重要なことは、静的ミキサが使用された後に、それが取り外されて廃棄 できることである。しかしながら、典型的には余剰の成分を有しているカートリ ッジは、カートリッジの正面において成分を混合することなく、したがってカー トリッジは、その正面において、２つの成分の混合により詰まることはない。こ のように、カートリッジは、カートリッジの内容物のすべてが使い終わるまで多 くの静的ミキサに再使用可能である。 さらに持ちやすく、かつ掴みやすくするために、ミキサアダプタ部分２０の外 周に複数のリブ９８が設けられている。 図４および５に示すように、カートリッジ内の半円筒形室２２、２４の形状は 、圧力がかかったときの変形に対し室２２、２４の壁を補強する一連のリブ１０ ０のための空間を提供している。このとき、これにより壁を薄くすることができ 、したがってカートリッジのコストを下げ、かつ充填剤の不足が避けられるので 、このことは重要である。リブ構造により、カートリッジの全長にわたり変形を 小さくし、かつ均等化するので、より薄い壁でも所定の圧力レベルに抵抗するこ とができる。カートリッジの全長のうちで最も変形の大きい中央の大部分の変形 を抑えるために、リブ１００は中央部において密に配置されている。代替態様と して、変形を吸収するためにカートリッジの周りにソリッドスリーブを設けても よい。 図４に示すように、カートリッジの外側端部に、外方を向くフランジ部分１１ ０があり、フランジ部分１１０は、適切に配置されたプランジャ部分に結合する のに使用される。フランジ部分１１０は、開放空隙部１１２を含み、これにより フランジ構造内に複数のリブ部分１１４を形成している。このように、このフラ ンジ構造は骨格構造ではあるが剛な構造を提供し、これによりプラスチック材料 の所要量を少なくしている。しかしながら、フランジ構造は中実であってもよい 。 半円筒形構造の配置により、中央壁で間隔配置された２つの別個のカートリッ ジが提供されることがわかる。これは外部のガスおよび水分に露出される面積の 大きさを減少する。同時に、カートリッジの外側全体は円形である。したがって 、 適切なラベルをカートリッジの円形周縁に張ることができ、また梱包および貯蔵 を容易にできるという利点を与えている。同時に、半円筒形構造の配置は、２つ の室の必要な分離も可能にしている。さらに、コーナーに丸みをつけることによ り、室とピストンとの間のシールを良好にすることができる。 使用する時に、ミキサ１４は、環状突起部５６を環状凹部６２内に挿入し、か つ縁部８０、８２をノッチの壁４９、５１に当接固定させることにより、充填済 みカートリッジ１２に結合される。ハンドル１１６、１１８が圧搾されると、ピ ストン３２、３４は室内の成分に当接しながら前進させられる。成分はオリフィ ス２６、２８から直接オリフィス６４、６６内に押し出される。オリフィス２６ 、２８から出た点においては、成分は十分に離されているので、いかなる混合お よび硬化も発生することはない。成分が混合する最初の点は静的ミキサ１８内の 通路７２、７４の端部の点７１である。使用し終わったとき、静的ミキサ内の成 分は硬化するであろう。ミキサは典型的には次に使用するときまで、キャップと してカートリッジ上に残されたままである。この間、ミキサの上流側への硬化の 逆進行が発生するが、これはカートリッジまでは到達せず、したがってカートリ ッジの出口は詰まることはない。 装置が再使用されなければならないとき、ミキサがカートリッジから取り外さ れ、オリフィス２６、２８は新しい静的ミキサを用いて再使用可能となる。 本発明の好ましい実施態様を説明してきた。しかしながら、本発明の精神およ び範囲から逸脱することなく、本発明に対し種々の変更態様および修正態様が可 能であることは理解されよう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年６月３０日 【補正内容】 請求の範囲 １．接触により相互に反応する少なくとも２つの成分を混合するための分割供 給および混合装置において： 成分を各々保持するために、細長い平行な室を個別に有するカートリッジであ って、各室は、成分を押し出すためのピストンを受け入れる開放端部およびその 反対側端部内の出口オリフィスを有し、分離手段がカートリッジの外側端部に設 けられ、該分離手段は、前記室の出口オリフィスを含み、かつ該出口オリフィス を分離して横方向に相互に間隔をあけた出口開口とし、これによりカートリッジ の外側端部における成分の接触を防止するようになっている前記カートリッジ； 入口端部および出口端部を有する使い捨て式混合要素であって、混合室および 前記入口端部に設けられ前記混合室に接続したアダプタ手段を有し、前記アダプ タ手段は、使用後に廃棄可能であり、前記室の出口オリフィスと整合するように 離隔配置された入口オリフィスを有し、前記入口オリフィスと連通する通路を有 し、該通路により前記混合室を前記入口オリフィスから隔てて、これにより成分 が、入口オリフィスから離れた点で、混合室内ではじめて相互に接触するように した前記使い捨て式混合要素；および 前記室の出口オリフィスおよび混合要素のアダプタ手段の入口オリフィスが整 合するように、アダプタ手段をカートリッジの分離手段に対し整合かつ取り外し 可能に固定し、これにより出口オリフィスを通して成分を押し出している間、成 分は、相互に接触することなく、前記通路内に直接入り込むようになっている整 合および固定手段； を有する分割供給および混合装置。 ２．前記整合および固定手段が、前記アダプタ手段および前記分離手段の一方 に設けた環状突起部と、該環状突起部を受け入れるための、前記アダプタ手段お よび前記分離手段の他方に設けた環状凹部とを含み、これにより混合要素のカー トリッジへの軸方向挿入を可能にする請求項１記載の分割供給および混合装置。 ３．前記整合および固定手段が、対応するオリフィスが整合されるように混合 要素およびカートリッジを相互に押圧させるバヨネット形継手をさらに含む請求 項２記載の分割供給および混合装置。 ４．前記室が相互に平行な離隔関係を有し、および前記出口オリフィスもまた 相互に平行な離隔関係を有し、これにより成分が直線経路に沿って押し出される 請求項１記載の分割供給および混合装置。 ５．前記分離手段内の前記出口オリフィスの各々、および前記継手手段内の前 記入口オリフィスの各々が、それぞれ周縁壁部材により包囲され、各壁部材が同 じ手段内で隣接の壁部材から隙間により隔てられている請求項１記載の分割供給 および混合装置。 ６．前記カートリッジがほぼ円筒形状を有する請求項１記載の分割供給および 混合装置。 ７．２つの室が存在し、および各室がほぼ半円筒形状を有し、かつ室間に共通 の径方向分離壁を含む請求項６記載の分割供給および混合装置。 ８．各室の対向端部は、前記分離壁に向けて丸みがつけられ、これにより室の 断面形状内の鋭いエッジを除去している請求項７記載の分割供給および混合装置 。 ９．カートリッジの変形防止用支持体を設けるために、溝に渡して長手方向に 離隔配置された横リブをさらに含む請求項８記載の分割供給および混合装置。 １０．前記リブの長手方向間隔が不均一である請求項９記載の分割供給および 混合装置。 １１．前記カートリッジの長手方向中央付近のリブの数が比較的多く、またカ ートリッジの末端付近のリブの数が比較的少ない請求項１０記載の分割供給およ び混合装置。 １２．前記混合要素が、混合要素の全長の少なくとも一部分の周囲に、それか ら径方向外方に突出する複数の補強リブをさらに含む請求項１記載の分割供給お よび混合装置。 １３．室内を移動可能なピストンとおよびピストンの周縁を囲むＯリングとを さらに有し、ここでＯリングが丸みを有する断面形状内で、密なはめあいを形成 している請求項８記載の分割供給および混合装置。 １４．前記カートリッジが前記開放端部に継手フランジを含む請求項１の分割 供給および混合装置。 １５．前記フランジが骨格構造をなしている請求項１４記載の分割供給および 混合装置。 １６．前記開放端部にディスペンサに結合するための継手手段を含む請求項１ 記載の分割供給および混合装置。 １７．前記出口オリフィスが相互にほぼ平行である請求項１記載の分割供給お よび混合装置。 １８．前記出口オリフィスが直線状に相互に離隔配置されている請求項１記載 の分割供給および混合装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接触により相互に反応する少なくとも２つの成分を混合するための分割供 給および混合装置において： 成分を各々保持するために、細長い平行な室を個別に有するカートリッジであ って、各室は、成分を押し出すためのピストンを受け入れる開放端部およびその 反対側端部内の出口オリフィスを有し、分離手段がカートリッジの外側端部に設 けられ、該分離手段は、各室の出口オリフィスを含み、かつ該出口オリフィスを 横方向に相互に間隔をあけて分離し、これによりカートリッジの外側端部におけ る成分の接触を防止するようになっている前記カートリッジ； 入口端部および出口端部を有する混合要素であって、前記入口端部に設けられ たアダプタ手段が、前記室の出口オリフィスと整合するように離隔配置されたオ リフィスを有し、前記入口オリフィスが混合要素内部の通路と連絡し、これによ り成分が混合要素内部の入口オリフィスから離れた点で、はじめて相互に接触す るようにした前記混合要素；および 前記室の出口オリフィスおよびミキサの入口オリフィスが整合するようにアダ プタ手段を分離手段に対し整合かつ固定し、これにより出口オリフィスを通して 成分を押し出している間、成分は相互に接触することなく、入口オリフィス内に 直接入り込むようになっている整合および固定手段； を有する分割供給および混合装置。 ２．前記整合および固定手段が、前記継手手段および前記分離手段の一方に設 けた環状突起部と、該環状突起部を受け入れるための、前記継手手段および前記 分離手段の他方に設けた環状凹部とを含み、これにより混合要素のカートリッジ への軸方向挿入を可能にする請求項１記載の分割供給および混合装置。 ３．前記整合および固定手段が、対応するオリフィスが整合されるように混合 要素およびカートリッジを相互に押圧させるバヨネット形継手をさらに含む請求 項２記載の分割供給および混合装置。 ４．前記室が相互に平行な離隔関係を有し、および前記出口オリフィスもまた 相互に平行な離隔関係を有し、これにより成分が直線経路に沿って押し出される 請求項１記載の分割供給および混合装置。 ５．前記分離手段内の前記出口オリフィスの各々、および前記継手手段内の前 記入口オリフィスの各々が、それぞれ周縁壁部材により包囲され、各壁部材が同 じ手段内で隣接の壁部材から隙間により隔てられている請求項１記載の分割供給 および混合装置。 ６．前記カートリッジがほぼ円筒形状を有する請求項１記載の分割供給および 混合装置。 ７．２つの室が存在し、および各室がほぼ半円筒形状を有し、かつ室間に共通 の径方向分離壁を含む請求項６記載の分割供給および混合装置。 ８．各室の対向端部は、前記分離壁に向けて丸みがつけられ、これにより室の 断面形状内の鋭いエッジを除去している請求項７記載の分割供給および混合装置 。 ９．カートリッジの変形防止用支持体を設けるために、前記溝に渡して長手方 向に離隔配置された横リブをさらに含む請求項８記載の分割供給および混合装置 。 １０．前記リブの長手方向間隔が不均一である請求項９記載の分割供給および 混合装置。 １１．前記カートリッジの長手方向中央付近のリブの数が比較的多く、またカ ートリッジの末端付近のリブの数が比較的少ない請求項１０記載の分割供給およ び混合装置。 １２．前記混合要素が、混合要素の全長の少なくとも一部分の周囲に、それか ら径方向外方に突出する複数の補強リブをさらに含む請求項１記載の分割供給お よび混合装置。 １３．室内を移動可能なピストンとおよびピストンの周縁を囲むＯリングとを さらに有し、ここでＯリングが丸みを有する断面形状内で、密なはめあいを形成 している請求項８記載の分割供給および混合装置。 １４．前記カートリッジが前記開放端部に継手フランジを含む請求項１の分割 供給および混合装置。 １５．前記フランジが骨格構造をなしている請求項１４記載の分割供給および 混合装置。 １６．前記開放端部にディスペンサに結合するための継手手段を含む請求項１ 記載の分割供給および混合装置。 １７．前記出口オリフィスが相互にほぼ平行である請求項１記載の分割供給お よび混合装置。 １８．前記出口オリフィスが直線状に相互に離隔配置されている請求項１記載 の分割供給および混合装置。