【発明の詳細な説明】
フィルタシガレット
本発明は、喫煙時に喫煙者に及ぼす好ましくない成分の量が、従前の既知の同
形式のフィルタシガレットに比べて非常に少ないフィルタシガレットに関する。
喫煙用及び他の消費形態のためのタバコ製品を構成するとき、消費者に与えら
れる好ましくない物質の量を最大限度制限することに長期間の努力がなされてい
る。しかしながら、この努力は、しばしば、消費者に受け入れられる製品を製造
する努力と矛盾する。なぜならば、本来的にタバコに含有されているか、タバコ
の燃焼時に形成されるこれらの成分の多くが、製品の味及び芳香に寄与するから
である。
喫煙製品（より詳しくはシガレット）の吸い口側端部に設けられるフィルタの
助けを借りて、喫煙製品から生じる主流煙中の好ましくない物質の濃度を低減さ
せることに長期間努力されてきた。このようなフィルタ用の多くの材料及び構造
が文献に記載されている。
シガレットの製造に最も広く使用されているフィルタ材料として、クレープ紙
、種々の形態の再生セルロース等のセルロースをベースとする繊維質材料、特に
酢酸セルロース繊維がある。このような繊維質フィルタ材料の主目的は、煙から
幾分かのエアゾール「タール」を除去することにある。またシガレットフィルタ
には、ガス状煙成分を捕捉するための種々の添加物を添加することもできる。こ
の点に関しては、種々の形式の活性炭が最も良く知られており且つ最も普遍的に
使用されている。活性炭は多数の出発物質から製造され、非常に広範囲の特性を
もつ目的製品を得ることができる。また、当業者は、ガス状物質を捕捉する活性
炭の能力を変えるべく活性炭を処理する多くの異なる方法を知っている。シガレ
ットフィルタに活性炭を設けると、ガス状物質及び揮発性タール成分の両者を異
なる度合いで捕捉するできる。また、種々の形式の活性炭が、煙の味及び芳香の
度合いを変える作用をする。活性炭は、フィルタ材料として単独で使用すること
は困難であり、他の何らかの材料（好ましくは繊維質材料）と組み合わせる必要
が
ある。
活性炭又は他の何らかの活性物質を含んだシガレットフィルタは、通常、マル
チコンポーネントの形態に製造され、この形態では、活性物質が、シガレットの
タバコ部分の直ぐ近くに配置されたフィルタの部分内に分散されるか、或いは繊
維質材料からなる２つのフィルタ部分の間のセクション内に分散される。これら
の一般的な両フィルタ構造は、本発明に従って構成されるフィルタを得るのに適
用できる。
フィルタの作用機構は、エアゾールの幾分かの粒子が繊維質フィルタ材料の表
面上に吸着され、粒子の成分が繊維質材料中に連続的に吸収されるものと考えら
れる。これに対し、活性炭は、煙中に存在するガス状成分を主として吸着する。
２コンポーネントモデルに従って構成されたこの種のフィルタは、「ＣＵＲ−
ＺＥＬ」の登録商標で知られている。
いわゆる通気を導入することによりシガレットフィルタの濾過度を改善する努
力がなされている。通気とは、フィルタを包む紙に小さな孔を形成すること、又
は空気透過性（air-pervious）のある紙を使用することを意味する。通気は、第
２に、シガレットフィルタの周囲の空気浸透性（air-permeable）領域を通って
吸引される空気を稀釈する一方、同時にシガレットの着火側端部を直接通る全吹
かし体積（total puff volume）の一部としてシガレットを吸う。
シガレットの煙の好ましくない成分の量は、異なる種類のタバコ葉を使用する
ことにより又は特殊処理されたタバコ葉を使用することにより、一定限度に制限
される。これらを測定すると、煙の粒状物質及びタールの量に測定可能な変化が
生じるけれども、ガス状成分の変化は極く僅かである。
１９９３年以来、欧州共同市場が到達した決定によれば、シガレットに許容さ
れる最高タール発生量は１５mgに制限され、スウェーデン市場では５〜１２mgの
タール量が最も一般的である。しかしながら、１mgのタール量を下回る極めて低
い煙発生量のシガレットが数種類存在する。生成されるタール量は、ＩＳＯ規格
３３０８及び４３８７等の標準化された方法により測定される。
好ましくない煙成分の発生量が少ないシガレットを開発する多くの研究がなさ
れているけれども、この技術分野には依然として改善の余地がある。これらの改
善は、本発明によりかなりの程度まで達成される。
従って本発明によれば、可燃性包囲体内に包まれた喫煙可能材料と、該喫煙可
能材料に隣接するフィルタとを有するフィルタシガレットが提供され、該フィル
タシガレットは、フィルタがマルチコンポーネントフィルタであるという特徴を
有する。フィルタは２コンポーネントフィルタとして構成でき、これらのコンポ
ーネントのうち、１つのコンポーネントがセルロースをベースとする繊維質フィ
ルタ材料及び活性炭からなり且つ喫煙可能材料に最も近接して連結され、他のコ
ンポーネントが活性炭を含まないセルロースをベースとする繊維質フィルタ材料
からなる。別の構成として、フィルタは３コンポーネントとして構成され、該フ
ィルタは、活性炭、又は繊維質フィルタ材料と活性炭との前記組合せを備えたセ
クションを有し、該セクションの両端部は、カーボン粒子を保有しない繊維質フ
ィルタ材料のコンポーネントに連結される。
本発明のフィルタ構造の全てのコンポーネントは円筒状であり且つ喫煙可能材
料の棒状体の周囲と実質的に等しい周囲を有している。本発明に従って構成され
たこの種のフィルタは、タバコ工業界において一般的な測定機器で測定して少な
くとも５０％の通気度に通気される。
以下、添付図面に概略的に示す本発明のフィルタシガレットの３つの異なる実
施例に関連して本発明をより詳細に説明する。３つの図面は、フィルタシガレッ
トの吸い口側端部における縦断面図である。これらの図面において、対応するコ
ンポーネントは同じ参照番号で示されている。
第１図は、可燃性巻き紙２内に包み込まれた喫煙可能な材料１（より詳しくは
タバコ葉）の棒状体を備えたシガレットの一部を示す。シガレットの吸い口側端
部には、２つのフィルタコンポーネント３、４からなるフィルタが設けられてい
る。図示の例では、前方のフィルタコンポーネント３は、繊維質フィルタ材料５
（ジグザグ線で示す）と、活性炭の粒子６（ドットで示す）との混合物である。
シガレットの吸い口側端部に最も近接した後方のフィルタコンポーネント４は、
繊維質材料７のみからなる。
第２図は、フィルタが３つのフィルタコンポーネント８、９、１０からなる別
の実施例を示している。この場合には、前方のフィルタコンポーネント８が繊維
質フィルタ材料７からなり、中間のフィルタコンポーネント８は活性炭の粒子６
からなり、いかなる繊維質フィルタ材料も備えていない。シガレットの吸い口側
端部に最も近接した後方のフィルタコンポーネント１０は繊維質フィルタ材料７
のみからなる。
第３図は、フィルタが３つのフィルタコンポーネント１１、１２、１３からな
る第３の実施例を示している。この場合には、第２図の実施例と同様に、前方及
び後方のフィルタコンポーネント１１、１３が繊維質フィルタ材料のみからなる
。これに対し、中間のフィルタコンポーネント１２は、第１図の実施例における
フィルタコンポーネント３と同様に、繊維質フィルタ材料５と活性炭の粒子６と
の混合物からなる。
３つの異なる実施例のフィルタコンポーネントは、全体として、少なくとも５
０％程度まで通気される。この通気は、フィルタの包装材料に微孔を設けるか、
フィルタ包装を多孔質材料で形成することにより達成される。フィルタの通気が
達成される方法は当業者に良く知られており、従って図面に詳細には示さない。
喫煙可能材料は、現在の工業規格に従って加工できるタバコ葉が好ましい。シ
ガレット工業における標準プラクティスに従って、少量の芳香添加剤及び他の添
加剤をタバコ葉に添加することができる。タバコ葉は、体積膨張されたタバコ葉
又は還元タバコ葉（reconstituted tobacco）等の全体又は一部が特殊処理され
たタバコ葉で構成できる。
可燃性包囲体は、主として慣用的なシガレットペーパからなるけれども、別の
構成として、還元タバコ葉のようなタバコ葉材料で全部又は一部を構成すること
もできる。包囲体は、製造時に本来的に多孔質に作られているもので製造するか
、包囲体の製造後に顕微鏡的微孔を設けることもできる。タバコ葉材料からなる
可燃性包囲体を備えたフィルタシガレットは、幾つかの国において、「シガー（
c-igars）」又は「葉巻きタバコ（cigarillos）」として分類されている。しか
しながら、このような製品も本発明に包含される。
可燃性材料に連結されたフィルタは、製造時に本来的に多孔質に作られている
紙、或いは紙又はシガーの製造工程中に、タバコ葉の棒状体にフィルタを取り付
けた後に孔が設けられた紙により巻かれる。
フィルタを巻くこれらの多孔質紙又は穿孔紙は、シガレットを吸うときに通気
を与え、通気度は、シガレット工業界で良く知られている慣用的な方法及び機器
で測定して、少なくとも７０％、できれば８０％以上であるのが好ましい。
特に好ましい実施例の場合、喫煙可能材料はタバコ葉材料からなり、また標準
的な方法により定められているように、上記通気範囲において多くても約５mgの
タールを発生する。前記フィルタは、前述の３つのマルチフィルタ構造のうちの
いずれかにより構成される。
セルロースをベースとするフィルタ材料は、この目的のために従前から知られ
ている任意の材料で作られる。フィルタ材料は、クレープ紙、再生セルロース又
は酢酸セルロース繊維が特に好ましい。セルロースをベースとするフィルタ材料
の混合物を使用することもできる。
使用される活性炭は、植物、鉱物又は動物を原料としており且つ商業的に入手
できる任意の形式の活性炭でよい。活性炭は、その全体的又は特定の吸着特性を
改善すべく種々の点で改質させるため、種々の化学的又は物理的処理を施すこと
ができる。
鉱物（より詳しくは石炭）を原料とする活性炭は、特別有効な結果が得られる
ことが判明している。
分析によれば、本発明に従って構成されたフィルタシガレットは、他のフィル
タシガレットに比べ、喫煙者に与えられるガス状煙成分（これらの成分の多くが
好ましくないものである）を大幅に減少できることが証明されている。この減少
は、今日の技術的見地に基づく知識により考えられる減少量に比べ驚異的に大き
いものである。シガレット１本当たり約６mgのタールを発生し且つ約５０％の通
気度を有するシガレットに上記好ましいフィルタを使用すると、ガス相中の好ま
しくない成分の量を、基準シガレット（該基準シガレットは、上記フィルタを酢
酸セルロースフィルタで置換した点のみが異なっている）に比べ約５０％だけ減
少できる。これに対し、約８０％の通気度を有し且つ各シガレットにつき約１mg
のタール放出を行なう本発明の好ましいフィルタを使用すると、ガス相中の好ま
しくない成分の量を、他の全ての点で同一である酢酸セルロースフィルタのみを
備えたシガレットに比べ、完全に７８％減少できる。
高度の通気を行ってタール放出を小さくした上でのこの減少割合は全体として
驚異的である。低い通気度及び高いタール含有量をもつシガレットについての本
発明のフィルタの性能を知る当業者は、通気を増大させると多くて５０％程度の
揮発性成分の減少を期待するであろう。
本発明のフィルタシガレットからの主流煙は、ガス相中の好ましくない成分の
濃度に関する比較試験及び細胞毒性に関する比較試験を受けており、これらの試
験を以下に詳細に説明する。
試験シガレット及び基準シガレットは、同じタバコ葉材料を有し、且つ標準的
な方法により決定された約１mg／シガレットのタール発生（tar yield）、約0.2
mg／シガレットのニコチン発生及び約１mg／シガレットのＣＯ発生を有する。
本発明のシガレットフィルタは、２つの部分からなり、１つの部分は酢酸セル
ロース繊維と鉱物質石炭から得た活性炭との混合物からなり、他の部分は、シガ
レットの吸い口側端部に最も近接して配置された酢酸セルロース繊維のみからな
る。基準シガレットのフィルタは慣用的な酢酸セルロース繊維のみからなる。本
発明のシガレット及び基準シガレットの両者の通気度は約８０％である。
１．ガス相の化学的分析
異なる官能基に属する多数のガス相成分の濃度が、慣用的な方法で、高分解能
のガスクロマトグラフィーの補助により定量的に測定された。基準シガレットと
比較した本発明のフィルタシガレットについてのガス相成分の濃度の低下が、下
記の表１に百分率（％）で示されている。
２．細胞毒性試験
細胞毒性は、シガレットの煙が、チャイニーズハムスターの肺からの単一のＶ
７９細胞についての不全を誘起して集落を形成する能力を測定することにより、
既知の方法で決定される（Jenssen，D.，in: G．J．Kilbey，M．Legator，W．N-
ichols及び C．Ramel著、「変異原性試験処置ハンドブック（“Handbook of Mu-
tagenicity Test Procedures”」（Elsevier Science Publishers BV社発行、ア
ムステルダム、１９８４年、第２６９〜２９０頁））。
細胞毒性は、新鮮な（非濃縮）ガス相及び新鮮な全煙について測定される。こ
の結果はＩＣ−５０％の形態に（すなわち、未処置調整群に対して５０％だけ形
成された集落の数を減少させるシガレット吹かし（cigarette puffs）の回数と
して）与えられる。この結果を次の表２に示す。
この表に示された結果から、基準シガレットからのガス相の細胞毒性は、本発
明のシガレットのガス相の毒性のほぼ３倍大きいこと、及び行なわれた試験にお
いて基準シガレットからの全煙の細胞毒性は本発明のシガレットからの全煙の細
胞毒性のほぼ２倍であることが理解されよう。
要約すれば、これらの結果は、本発明に従って構成されたフィルタシガレット
が、基準シガレット（使用したフィルタの点においてのみ本発明のフィルタシガ
レットとは異なっている）と比較して、ガス相中の好ましくない成分の濃度の顕
著な低下、及びガス相及び全煙の極めて低い細胞毒性を呈することを実証してい
る。かくして、本発明のフィルタシガレットは、現在の技術的見地から見てかな
り優れたものであることを示している。
当業者にとって、当該技術におけるこの段階的進歩は驚異的である。なぜなら
ば、ガス相の好ましくない成分の濃度低下は、前に例示した低通気度及び高ター
ル発生のシガレットについて対応するフィルタ間の比較を行なうときに得られる
濃度低下よりも非常に大きいからである。高い通気度により得られるより稀釈さ
れたガス相では、高度ではなく低度の減少が期待できる。この予期しない効果は
本発明に従って構成されるフィルタシガレットにより得られる。
以上、本発明は、本発明に従って構成されたフィルタシガレットの特別な例に
関連して説明したが、本発明はこのような特定実施例にのみ限定されるものでは
なく、請求の範囲に記載の範囲内で考えられる種々の変更を含むものである。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION Filter Cigarette The present invention, the amount of undesirable components on the smoker during smoking, relates very small filter cigarettes in comparison to the filter cigarette of the previous known same format. When constructing tobacco products for smoking and other forms of consumption, there has been a long-term effort to maximally limit the amount of undesired substances given to consumers. However, this effort is often inconsistent with efforts to produce consumer acceptable products. This is because many of these ingredients that are inherently contained in tobacco or are formed during the burning of tobacco contribute to the taste and aroma of the product. There has been a long-standing effort to reduce the concentration of undesired substances in the mainstream smoke originating from smoking products, with the help of filters provided at the mouth end of smoking products (more particularly cigarettes). Many materials and structures for such filters are described in the literature. The most widely used filter materials for the manufacture of cigarettes are crepe paper, cellulose-based fibrous materials such as regenerated cellulose in various forms, especially cellulose acetate fibers. The primary purpose of such fibrous filter materials is to remove some aerosol "tar" from smoke. Further, various additives for capturing a gaseous smoke component can be added to the cigarette filter. In this regard, various types of activated carbon are best known and most commonly used. Activated carbon is produced from a large number of starting materials, and it is possible to obtain target products with a very wide range of properties. Also, those skilled in the art are aware of many different methods of treating activated carbon to alter the ability of activated carbon to capture gaseous substances. When activated carbon is provided in the cigarette filter, both the gaseous substance and the volatile tar component can be captured to different degrees. Also, various types of activated carbon act to alter the taste and aroma of smoke. Activated carbon is difficult to use alone as a filter material and must be combined with some other material (preferably fibrous material). Cigarette filters containing activated carbon or some other active substance are usually manufactured in a multi-component form in which the active substance is dispersed within a portion of the filter that is located immediately adjacent to the cigarette portion of the cigarette. Or distributed in a section between two filter parts made of fibrous material. Both of these general filter structures are applicable for obtaining filters constructed according to the invention. The mechanism of action of the filter is believed to be that some particles of the aerosol are adsorbed on the surface of the fibrous filter material and the constituents of the particles are continuously absorbed into the fibrous material. In contrast, activated carbon mainly adsorbs gaseous components present in smoke. A filter of this kind constructed according to the two-component model is known under the registered trademark "CUR-ZEL". Efforts have been made to improve the filterability of cigarette filters by introducing so-called ventilation. Venting means making small holes in the paper that wraps the filter, or using paper that is air-pervious. Ventilation, secondly, dilutes the air drawn through the air-permeable region around the cigarette filter, while at the same time total puff volume through the lit side of the cigarette. Smokes as part of. The amount of undesired constituents of cigarette smoke is limited to a certain extent by using different types of tobacco or by using specially treated tobacco. These measurements produce measurable changes in the amount of smoke particulate matter and tar, but the changes in the gaseous components are negligible. According to the decision reached by the European Common Market since 1993, the maximum tar yield allowed in cigarettes is limited to 15 mg, with a tar amount of 5-12 mg being most common in the Swedish market. However, there are several cigarettes with extremely low smoke yields below the tar amount of 1 mg. The amount of tar produced is measured by standardized methods such as ISO standards 3308 and 4387. Although much research has been done to develop cigarettes that produce low amounts of undesired smoke components, there is still room for improvement in this technical field. These improvements are achieved to a large extent by the present invention. Accordingly, in accordance with the present invention, there is provided a filter cigarette having a smokable material enclosed within a flammable enclosure and a filter adjacent to the smokable material, the filter cigarette wherein the filter is a multi-component filter. It has characteristics. The filter can be configured as a two-component filter, one of these components consisting of a cellulose-based fibrous filter material and activated carbon and connected to the smokable material in the closest proximity, while the other component is activated carbon. It consists of a cellulose-based fibrous filter material that does not contain. Alternatively, the filter is constructed as three components, the filter having a section comprising activated carbon or said combination of fibrous filter material and activated carbon, the ends of the section being free of carbon particles. It is connected to a component of fibrous filter material. All components of the filter structure of the present invention are cylindrical and have a perimeter that is substantially equal to the perimeter of the rod of smokable material. A filter of this kind constructed in accordance with the invention is vented to an air permeability of at least 50% as measured by measuring equipment common in the tobacco industry. The invention will be described in more detail below with reference to three different embodiments of the filter cigarette according to the invention, which are shown schematically in the accompanying drawings. The three drawings are vertical cross-sectional views at the end portion on the mouthpiece side of the filter cigarette. Corresponding components are designated with the same reference numerals in these figures. FIG. 1 shows a portion of a cigarette with a rod of smokable material 1 (more specifically tobacco leaf) wrapped in a flammable wrapper 2. A filter comprising two filter components 3 and 4 is provided at the mouth end of the cigarette. In the example shown, the front filter component 3 is a mixture of fibrous filter material 5 (indicated by zigzag lines) and activated carbon particles 6 (indicated by dots). The rear filter component 4 closest to the mouth end of the cigarette consists only of fibrous material 7. FIG. 2 shows another embodiment in which the filter consists of three filter components 8, 9, 10. In this case, the front filter component 8 consists of fibrous filter material 7, the middle filter component 8 consists of particles 6 of activated carbon and does not comprise any fibrous filter material. The rear filter component 10 closest to the mouth end of the cigarette consists solely of fibrous filter material 7. FIG. 3 shows a third embodiment in which the filter consists of three filter components 11, 12, 13. In this case, as in the embodiment of FIG. 2, the front and rear filter components 11, 13 consist exclusively of fibrous filter material. In contrast, the intermediate filter component 12 consists of a mixture of fibrous filter material 5 and activated carbon particles 6, similar to the filter component 3 in the embodiment of FIG. The filter components of the three different embodiments are generally vented to at least about 50%. This ventilation is achieved by providing micropores in the filter packaging material or by forming the filter packaging with a porous material. The manner in which ventilation of the filter is achieved is well known to the person skilled in the art and is therefore not shown in detail in the drawing. The smokable material is preferably tobacco leaf that can be processed according to current industry standards. Small amounts of fragrance and other additives can be added to tobacco according to standard practice in the cigarette industry. The tobacco leaves may be tobacco leaves that have been specially treated in whole or in part, such as volume-expanded tobacco leaves or reconstituted tobacco leaves. Although the combustible enclosure consists primarily of conventional cigarette paper, it may alternatively be composed wholly or partly of tobacco material such as reduced tobacco. The enclosure may be made of one that is inherently porous at the time of manufacture, or microscopic pores may be provided after the manufacture of the enclosure. Filter cigarettes with combustible enclosures of tobacco leaf material are classified as "c-igars" or "cigarillos" in some countries. However, such products are also included in the present invention. Filters connected to flammable materials were perforated during the manufacturing process for paper, or paper or cigars that were originally made porous during manufacture, after the filter was attached to tobacco rods. Wrapped in paper. These porous or perforated papers that wind the filter provide ventilation as the cigarette is sucked, the permeability being at least 70% as measured by conventional methods and equipment well known in the cigarette industry. It is preferably 80% or more if possible. In a particularly preferred embodiment, the smokable material comprises tobacco leaf material and produces at most about 5 mg tar in the above aeration range, as defined by standard methods. The filter is composed of any of the three multi-filter structures described above. The cellulose-based filter material is made of any material previously known for this purpose. The filter material is particularly preferably crepe paper, regenerated cellulose or cellulose acetate fibers. It is also possible to use mixtures of cellulose-based filter materials. The activated carbon used may be any type of activated carbon of vegetable, mineral or animal origin and commercially available. Activated carbon can be subjected to various chemical or physical treatments in order to modify it in various ways in order to improve its overall or specific adsorption properties. Activated carbon from minerals (more specifically coal) has been found to give particularly effective results. Analysis shows that filter cigarettes constructed in accordance with the present invention can significantly reduce the gaseous smoke constituents given to smokers, many of which are objectionable, compared to other filter cigarettes. Proven. This reduction is surprisingly large compared to the amount of reduction that is possible with today's technical knowledge. Use of the preferred filter for cigarettes that produce about 6 mg of tar per cigarette and have an air permeability of about 50% results in the amount of undesired constituents in the gas phase being determined by the reference cigarette (the reference cigarette being the filter The difference is that the cellulose acylate filter is replaced by a cellulose acetate filter). In contrast, with the preferred filter of the invention having an air permeability of about 80% and a tar release of about 1 mg for each cigarette, the amount of undesired constituents in the gas phase is, in all other respects, reduced. A complete 78% reduction compared to cigarettes with identical cellulose acetate filters only. This rate of reduction, on the whole, with a high degree of aeration to reduce tar emissions is surprising. Those skilled in the art who know the performance of the filter of the invention for cigarettes with low air permeability and high tar content will expect a reduction in volatile constituents of at most 50% with increased air flow. The mainstream smoke from the filter cigarettes of the present invention has undergone comparative tests for the concentration of undesired constituents in the gas phase and comparative tests for cytotoxicity, these tests being described in detail below. The test cigarette and the reference cigarette had the same tobacco leaf material and had a tar yield of about 1 mg / cigarette determined by standard methods, a nicotine production of about 0.2 mg / cigarette and about 1 mg / cigarette. Has CO generation. The cigarette filter of the present invention comprises two parts, one part consisting of a mixture of cellulose acetate fibers and activated carbon obtained from mineral coal, the other part being closest to the mouth end of the cigarette. It consists only of cellulose acetate fibers arranged. The filter of the reference cigarette consists only of conventional cellulose acetate fibers. The air permeability of both the cigarette of the present invention and the reference cigarette is about 80%. 1. Chemical analysis of the gas phase The concentrations of a number of gas phase components belonging to different functional groups were quantitatively determined in a conventional manner with the aid of high resolution gas chromatography. The reduction in concentration of gas phase components for the filter cigarettes of the present invention compared to the reference cigarette is shown in Table 1 below in percentage. 2. Cytotoxicity test Cytotoxicity is determined in a known manner by measuring the ability of cigarette smoke to induce deficiency and form colonies for single V79 cells from Chinese hamster lungs ( Jenssen, D., in: G. J. Kilbey, M. Legator, W. N-ichols and C. Ramel, "Handbook of Mutagenicity Test Procedures" (Elsevier Science Publishers). BV, Amsterdam, 1984, pp. 269-290)) Cytotoxicity is measured on fresh (non-enriched) gas phase and fresh whole smoke.The results are in the form of IC-50% ( That is, given as the number of cigarette puffs that reduce the number of colonies formed by 50% relative to the untreated control group. The results are shown in Table 2 below. From the results shown in this table, the gas phase cytotoxicity from the reference cigarette is approximately three times greater than the gas phase toxicity of the cigarette of the present invention, and in the tests carried out the cells of whole smoke from the reference cigarette are shown. It will be appreciated that the toxicity is almost twice the cytotoxicity of whole smoke from the cigarettes of the present invention. In summary, these results show that filter cigarettes constructed in accordance with the present invention are preferred in the gas phase as compared to reference cigarettes (which differ from the filter cigarettes of the present invention only in the filters used). It demonstrates a marked reduction in the concentration of non-ingredients and an extremely low cytotoxicity of the gas phase and whole smoke. Thus, the filter cigarette of the present invention has proved to be considerably superior from the current technical point of view. For those skilled in the art, this stepwise advancement in the art is amazing. This is because the reduction in the concentration of the undesired components in the gas phase is much greater than the reduction in concentration obtained when comparing the corresponding filters for the low air permeability and high tar generation cigarettes exemplified above. . In the more dilute gas phase obtained by the high air permeability, a low, but not a high, reduction can be expected. This unexpected effect is obtained with a filter cigarette constructed according to the invention. Although the present invention has been described above in connection with a particular example of a filter cigarette constructed in accordance with the present invention, the present invention is not limited to only such specific embodiments, and is claimed. It includes various changes that can be considered within the range.
【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項
【提出日】１９９４年４月２１日
【補正内容】
請求の範囲
１．可燃性包囲体内に包まれた喫煙可能材料の棒状体と、該棒状体の一端に連結
されたフィルタとを有するフィルタシガレットにおいて、フィルタは、活性炭と
、セルロースをベースとする繊維質フィルタ材料を備えた少なくとも１つのコン
ポーネントとからなるマルチコンポーネントフィルタであり、フィルタは、シガ
レットに取り付けられると少なくとも５０％の通気度を有し、且つフィルタシガ
レットは、標準煙分析法により測定して、多くても５mgのタールを発生すること
を特徴とするフィルタシガレット。
２．前記フィルタは、活性炭と混合された、セルロースをベースとする繊維質フ
ィルタ材料を備えた前方のフィルタコンポーネントと、シガレットの吸い口側端
部に最も近接して配置され且つ単に繊維質フィルタ材料のみを備えている後方の
フィルタコンポーネントとからなることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の
フィルタシガレット。
３．前記フィルタが３つのコンポーネントすなわち、単に繊維質フィルタ材料の
みを備えた前方のフィルタコンポーネントと、単に活性炭のみを備えた中間のフ
ィルタコンポーネントと、単に繊維質フィルタ材料のみを備えた後方のフィルタ
コンポーネントとからなることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のフィルタ
シガレット。
４．前記フィルタが３つのコンポーネントすなわち、単に繊維質フィルタ材料の
みを備えた前方のフィルタコンポーネントと、活性炭と混合された繊維質フィル
タ材料を備えた中間のフィルタコンポーネントと、単に繊維質フィルタ材料のみ
を備えた後方のフィルタコンポーネントとからなることを特徴とする請求の範囲
第１項に記載のフィルタシガレット。
５．前記活性炭が鉱物、より詳しくは石炭を原料とすることを特徴とする請求の
範囲第１項〜第４項のいずれか１項に記載のフィルタシガレット。
６．前記喫煙可能材料がタバコ葉であることを特徴とする請求の範囲第１項〜第
５項のいずれか１項に記載のフィルタシガレット。
７．前記シガレットが、少なくとも７０％の通気度を有することを特徴とする請
求の範囲第１項〜第６項のいずれか１項に記載のフィルタシガレット。
８．前記セルロースをベースとする繊維質材料が、クレープ紙、再生セルロース
又は酢酸セルロース繊維であることを特徴とする請求の範囲第１項〜第７項のい
ずれか１項に記載のフィルタシガレット。[Procedure Amendment] Patent Law Article 184-7, Paragraph 1
[Submission date] April 21, 1994
[Correction content]
The scope of the claims
1. A rod of smokable material wrapped in a flammable enclosure and connected to one end of the rod
In a filter cigarette having a filtered filter, the filter is activated carbon and
, At least one component comprising a cellulose-based fibrous filter material
It is a multi-component filter consisting of
Has a permeability of at least 50% when attached to the
Lett produce at most 5 mg tar as measured by standard smoke analysis
A filter cigarette characterized by.
2. The filter is a cellulose-based fibrous fiber mixed with activated carbon.
Front filter component with filter material and cigarette end
Of the rear, which is located closest to the part and which comprises only fibrous filter material
The filter according to claim 1, characterized in that it comprises a filter component.
Filter cigarette.
3. The filter consists of three components, namely fibrous filter material.
Front filter component with only the middle and middle filter with just activated carbon.
A rear filter with filter components and just fibrous filter material
Filter according to claim 1, characterized in that it comprises a component.
cigarette.
4. The filter consists of three components, namely fibrous filter material.
Front filter component with ridges and fibrous fill mixed with activated carbon
Intermediate filter components with filter material and just fibrous filter material
And a rear filter component with
The filter cigarette according to item 1.
5. The activated carbon is a mineral, more specifically, coal is a raw material, characterized in that
The filter cigarette according to any one of claims 1 to 4.
6. The said smokable material is tobacco leaf, Claim 1-Claim 1 characterized by the above-mentioned.
The filter cigarette according to any one of 5 items.
7. The cigarette, wherein the cigarette has an air permeability of at least 70%.
The filter cigarette according to any one of claims 1 to 6.
8. The cellulose-based fibrous material is crepe paper or regenerated cellulose.
Alternatively, it is a cellulose acetate fiber.
The filter cigarette according to item 1.
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(81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，
ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ
Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ
，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，
ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，
ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ
Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＧ
，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，
ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ─────────────────────────────────────────────────── ───
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