JPH08503681A - バケットコンベアー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、スプロケットチェーンの外部及び内部リンク（５，６）がコネクターバー（２）及びブッシュ（７，９）によってバケット（１）に連結されるバケットコンベアーに関し、前記ブッシュ（７，９）は外部リンク内に挿入される一方で、これらと対応する共通のブッシュ（８）を介して内部リンク（６）を支持しているリンクピン（１０）の端部をその内部に保持している。

Description

【発明の詳細な説明】 バケットコンベアー 本発明はバケットコンベアーに関し、特にバケットはコネクターウェブによっ て、外部及び内部リンク板をチェーンピンで連結した板リンク鎖に固定され、内 部リンク板の横断孔部内には、チェーンピン用の軸受けブッシュが嵌め込まれた 構成のバケットコンベアーに係る。 この種のバケットコンベアーは、ドイツ公開特許公報第３５ ４５ ６３４号 から公知であり、板リンク鎖における外部リンク板の両端部は、個別の内部リン ク板の端部に連結され、ここで外部リンク板の端部は、各チェーンピンにより直 接内部リンク板の端部に支持される軸受けブッシュに取り付けられる。この公知 の構成によると、横断孔部により形成され、チェーンピンを受け取る役割を果た す外部リンク板のアイレットは、チェーンピンを取り付ける軸受けブッシュが嵌 め込まれる内部リンク板のアイレットと同一の直径を有していないので完全に満 足のできるものではない。従って公知の方法では、同一の外部及び内部リンク板 を使用することは考慮されていない。加えて、外部リンク板はチェーンピン自体 の幅に対応する狭い領域でのみ支持されるので、チェーンピンと外部リンク板の 間の圧入ジョイントを解除する場合、チェーンプーリーの領域において内部リン ク板によりチェーンピンに発生する回転運動に起因して摩耗が増加し、厚入ジョ イントを行う際の嵌合を困難にする。 本発明の目的は、チェーンの装着が快適且つ迅速に行え、チェーン長の短縮及 び延長を容易に行うことが可能な型のバケットコンベアーを提供することであり 、チェーンのジョイント部は簡単な形状 で低摩耗性の形状に形成されている。本発明のこの目的を達成するために外部リ ンク板にもはめ込み軸受けブッシュが設けられ、これにより外部リンク板をコネ クターウェブに連結することができる。外部リンク板の軸受けブッシュは、主に 軸受けとして用いられるが、チェーンピンとコネクターウェブの間のブリッジと しての役割も同時に果たしているので、本発明では、バケットコンベアーの外部 リンク板と内部リンク板を連結するために、コネクターウェブにバケット搬送用 の軸受けジャーナルが設けられる場合においても、簡単なシリンダー状チェーン ピンを使用することが可能になる。ピンはブッシュ内でピン自体の長さに亘って 取り付けられているので、全てのリンク板に対してピンが回転するにも拘らず摩 耗度は低く抑えることができる。同一形状のリンク板を使用することは、すなわ ち多量に生産する場合に安価なリンク板を提供することが可能であることを意味 する。バケットは特別な工具を必要とせずに、迅速に取り付け及び取り外しがで きる。 チェーンピンが両外部及び内部リンク板の軸受けブッシュに回転自在に取り付 けられるか、少なくとも外部リンク板用の軸受けブッシュが、これらブッシュを 嵌め込む孔部の両面に亘ってそれぞれ突出している場合は特に有益である。これ により外部リンク板の領域においてチェーンピンの摩耗を減少することができる ことに加え、チェーンピンに緩く取り付けられた外部リンク板の傾斜抵抗を増加 することができる。 添付図面を参照し、以下に本発明の詳細を述べる。 図１は、バケットの後部に連結される第１板リンク鎖を一部断面 にて示した図である。 図２は、バケットの後部に連結される第２板リンク鎖を一部断面にて示した図 である。 図３は、バケットの後部に連結される第３板リンク鎖を一部断面にて示した図 である。 図４は、図１に示す外部及び内部リンク板の軸受けブッシュ用のシールを示す 。 図５は、シールの変形例を示す。 図６は、チェーンピンを挿入する軸受けブッシュ用の特に簡単なシールを示す 。 図１には、板リンク鎖に連結されたバケットコンベアーの２つの連続するバケ ットを符号１で示す。バケット（１）の板リンク鎖への連結は、ねじ（３）によ りバケット後部壁にねじ止めされるアンギュラー連結ウェブ（２）によって行わ れる。各連結ウェブ（２）には、２つの相互に間隔を置いて配された軸受けジャ ーナル（４）が設けられ、バケット（１）を板リンク鎖から吊り下げる役割を果 たす。図示した例の板リンク鎖は、外部リンク板（５）及び内部リンク板（６） からなり、これらのリンク板は、それぞれ対になって配され、横断孔部によって 形成されるリンク板のアイレットには軸受けブッシュ（７乃至９）が嵌め込まれ る。軸受けブッシュ（７乃至９）は同一の外径を有し、これにより同一形状の内 部及び外部リンク板（５，６）を用いることが可能になる。全ての軸受けブッシ ュ（７，８，９）は、チェーンピン（１０）が軸受けブッシュ（７乃至９）の領 域内に浮動式に取り付けられるような、適当な遊び等 の隙間嵌めを有している。特に図１の下方部に示すように、軸受けブッシュ（７ ，９）は、軸受けジャーナル（４）とチェーンピン（１０）の間にブリッジを形 成し、軸受けジャーナル（４）と軸受けブッシュ（７，９）の間の遊びをチェー ンピン（１０）と軸受けブッシュ（７乃至９）の間の遊びよりも大きく取ってい る。 この種のバケットコンベアーにおいては、バケットの装着は非常に簡単に行わ れる。コネクターウェブ（２）を事前に取り付けたバケット（１）をユニットと して供給しても良い。板リンク鎖は、相互に嵌め込むことによって予め取り付け られた部材からなる。バケット（１）を組み立て済みのチェーンに連結する際、 バケットに予め取り付けられているコネクターウェブ（２）の軸受けジャーナル （４）は、該ジャーナル用に設けられた軸受けブッシュ（７）内に嵌め込まれる 。次に、バケット（１）を装着するのに必要な第２コネクターウェブ（２）を対 応する軸受けブッシュ（９）内に取り付け、これをバケット後部壁にねじ止めす る。 図２には、図１の実施例に対応する部材を同一の符号で示す。ここではバケッ ト（１）の板リンク鎖への連結は、変更型連結ウェブ（１１）によって行われ、 これらのウェブ（１１）も同様にねじ（３）によりそれぞれのバケット後部壁に 強固にねじ止めされる。各コネクターウェブ（１１）は、外部リンク板（５）の アイレットに嵌め込まれる軸受けブッシュ（１３，１４）の各外端部が取り付け られる２つの相互に間隔を配した孔部（１２）を有している。この場合にも、軸 受けブッシュ（１３，１４）は内部リンク板（６）の軸受けブッシュ（８）と同 一の外径を有し、これにより同一形状 の外部及び内部リンク板（５，６）を使用することが可能になる。始めに詳述し た実施例におけるチェーンピン（１０）は軸受けブッシュ（８，１３，１４）内 で浮動式に取り付けられるが、ここでも同様にチェーンピン（１０）と軸受けブ ッシュ（８，１３，１４）の間の遊びは、軸受けブッシュ（１３，１４）と孔部 （１２）の間の遊びよりも小さくなっており、コネクターウェブ（１１）がチェ ーンに発生する引張力による応力の影響を受ける可能性はなくなる。外部リンク 板（５）の軸受けブッシュ（１３，１４）における外方に向いた開口部はストッ パー（１５）により閉鎖され、ブッシュ端部にほこりが入るのを防ぐ。 図３に示す実施例は、バケットの吊り下げに関して、図１の実施例と広義に対 応している。この場合、平坦なスチールで形成されるリンク板の代りに、落し鍛 造で形成された外部及び内部リンク板（１６，１７）が用いられ、連続するチェ ーンピンは、２つの同一形状の外部リンク板（１６）及び外部リンク板（１６） に対して補強した内部リンク板（１７）により正確に交互に連結される。 平坦なスチールまたは落し鍛造で形成されたリンク板の代りに、打ち抜き金属 板のパックからなるリンク板を用いることも可能であり、パックの厚みは特定の 状況に応じて変更することができる。同様に、リンク板をドイツ特許第１５ ５ ６ １７３号に記載されている公知の板リンク鎖のように、丸鋼リンクとして形 成することも可能である。 図４乃至６は、内部のチェーンピンを容易にシールすることが可能な軸受けブ ッシュ（７，８，９）を示す。図４に示す実施例では、 Ｏ−リング（１８）用のジグを一面で受け取るために、軸受けブッシュ（７乃至 ９）の端部面のみが僅かに角取りされている。所望であれば、潤滑ニップル（１ ９）を介して軸受け部に潤滑グリースを供給することができる。図５に例示した 実施例では、特殊なシールリング（２０，２１）が用いられ、一方、図６の実施 例には簡単なスリーブ（２２）が用いられた例を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダルフェルス、ハンス ドイツ連邦共和国、デー―73433 アーレ ンワッサーアルフィンゲン、エイフェルシ ュトラッセ 21 (72)発明者 ボグダン、ズボニミール ドイツ連邦共和国、デー―73430 アーレ ンアブストグムンド、ツェッペリンシュト ラッセ ４ (72)発明者 ツェンカー、ハートウィグ ドイツ連邦共和国、デー―73432 アーレ ン―エブナト、サリエルシュトラッセ11

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．バケットがコネクターウェブによって、外部及び内部リンク板をチェーンピ ンで連結した板リンク鎖に固定され、内部リンク板の横断孔部内には、チェーン ピン用の軸受けブッシュが嵌め込まれ、この場合外部リンク板（５；１６）には はめ込み軸受けブッシュ（７，９；１３，１４）が設けられ、これにより外部リ ンク板をコネクターウェブ（２；１１）に連結することができることを特徴とす るバケットコンベアー。 ２．チェーンピン（１０）は、両外部及び内部リンク板（５，６）の軸受けブッ シュ（７，８，９）に回転自在に取り付けられることを特徴とする請求項１記載 のバケットコンベアー。 ３．外部リンク板（５）の軸受けブッシュ（７，９）は、一端にコネクターウェ ブ（２）の軸受けジャーナル（４）を、他端には該ジャーナルに取り付けられる チェーンピン（１０）をその内部に保持することを特徴とする請求項１または２ に記載のバケットコンベアー。 ４．外部リンク板（５）の軸受けブッシュ（１３，１４）における各外端部は、 それぞれコネクターウェブ（１１）の孔部（１２）内に突出する軸受けジャーナ ルを形成することを特徴とする請求項１または２に記載のバケットコンベアー。 ５．チェーンピン（１０）の長さは、バケットのコネクターウェブ（１１）間の 距離よりも大きいことを特徴とする請求項４記載のバケットコンベアー。 ６．外部リンク板（５）の軸受けブッシュ（１３，１４）における 外方に向いた開口部は、ストッパー（１５）により閉鎖されていることを特徴と する請求項４または５に記載のバケットコンべアー。 ７．少なくとも外部リンク板（５；１６）用の軸受けブッシュ（７，９；１３， １４）は、それぞれこれらの軸受けブッシュを包囲する横断孔部に亘って両面に 突出していることを特徴とする請求項１乃至６のいづれか一項に記載のバケット コンベアー。 ８．チェーンピン（１０）は、外部及び内部リンク板（５，６；１６，１７）の 軸受けブッシュ（７，８，９；１３，８，１４）内で、遊びをもって取り付けら れることを特徴とする請求項１乃至７のいづれか一項に記載のバケットコンベア ー。 ９．外部及び内部リンク板（５，６）は同一形状に形成されることを特徴とする 請求項１乃至８のいづれか一項に記載のバケットコンベアー。 １０．チェーンピン（１０）は、対になっている同一形状の外部リンク板（１６ ）及びこれらに対してオフセットした個別の内部リンク板（１７）により交互に 連結されることを特徴とする請求項１乃至８のいづれか一項に記載のバケットコ ンベアー。 １１．軸受けブッシュ（７，８，９）の相互に面している端部面間のジョイント における領域、及び軸受けブッシュ（７，９）の端部面とコネクターウェブ（２ ）の間のジョイントにおける領域の両方に、シール（１８，２０乃至２２）を設 けたことを特徴とする請求項１乃至１０のいづれか一項に記載のバケットコンベ アー。