JPH08503677A - 加熱装置、冷凍器及びそれに類似するような大容積装置のための輸送包装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 冒頭で述べた形式の公知の輸送包装装置にあっては被輸送装置の被覆装置としてボール紙の箱が使用されており、その背面壁は内方に位置する木材枠によって補強されていて、該木材枠内には付加的に木材又はボール紙から成る支持兼充填部材が挿入されている。プラスチックから成る背面壁（１２）と、運動可能に相互に結合されて有利には同じ様にプラスチックプレートとして形成されているその他の壁部分（１４，１６，１８，２０，２２）とから成っている本発明の包装装置の構造は、付加的な充填部材を必要とせずかつその個々の部分を新たな使用のために供給することができるので環境保護的である。有利な利用領域はガス−水−加熱器のための包装装置である。

Description

【発明の詳細な説明】 加熱装置、冷凍器及びそれに類似するよ うな大容積装置のための輸送包装装置 技術分野 本発明は請求項１の上位概念に記載の輸送包装装置に関する。 背景技術 この種の公知の包装装置の場合には被覆部として、内方に位置する木材枠によ って補強されたボール紙の箱が使用されており、該木材枠は被覆部内で装置の傾 動を阻止している保持部材を有している。包装する際には先づ、長手方向縁部で 閉ぢてスリーブの形状を成したボール紙の箱を木材枠及びその上に位置する装置 を介して押し込む。その後木材及びボール紙から成る別の支持兼保持部材を被輸 送装置と被覆部との間のギャップ内に挿入し、底部緩衝プレートを装置の下側に 差し込みかつ被覆部の側壁に当接した端壁部分を対状に反対方向に折畳んで相互 にクランプする。この構成は、本来の被覆部の外に付加的な複数の包装部材を必 要としており、被覆部を形成しているボール紙の箱が使用後もたとえ再利用可能 であっても、これを新たに再使用することはできない。 発明の開示 請求項１に記載の特徴を備えた本発明の装置は、背面壁を補強しかつ保持部材 を支持する木材枠を省くことができ、底部緩衝プレートの外には別の充填兼支持 部材を設けなくて宜く、かつ付加的な作業工程でこれを被覆部内に挿入する必要 もないという利点を有している。更には、少くともプラスチックプレートとして 構成された包装装置の背面壁を新たな使用のために再度利用することができる。 請求項２以下に述べられている特徴によって、請求項１に基く装置の別の有利 な構成が可能である。 本発明の有利な構成にあっては、前方壁、側壁及び端壁も、相互に旋回運動可 能に結合されているプラスチックプレートとして構成されている。これによって 総ての部分を再使用することのできる、特に環境保護的な包装装置を形成するこ とができる。 包装装置を著しく変更することなしに種々の装置型式に適合させることができ るようにするため、保持部材が調節可能に背面壁に固定されている。 請求項４乃至７に記載の特徴によって、旋回の際の各部分の套壁状の纏めと、 背面壁上及び被運搬装置上への各部分の載置とを簡素化することができる。更に 包装装置の個々の部分を完成した套壁状の形状で輸送に耐えるように結び付けて おくため、ヘッド側の端壁だけが付加的なロック装置によって背面壁に不動に保 持されうるように構成されている。 ヘッド側端壁を背面壁にロックするため有利には、ヘッド側端壁に設けられた 少くとも１つの保持係合装置が係合結合装置として形成されている。このため付 加的に、緊締部材、例へば接着テープを端壁及び背面壁の部分に亘って取り付け ることも可能である。 使用の前後に包装部分の輸送を簡素化することのできる、輸送容積の最小化さ れた構成にあっては、不使用の場合側壁及び端壁が前方壁の上に旋回可能であり 、かつこの位置で外方に位置する前方壁、側壁及び端壁の領域が、載置された背 面壁を位置正しく固定するための肩部と、上下に載置された多数の包装装置を位 置正しく固定するための切欠き及び積重ね突起部とを有している。 輸送中の衝突負荷を緩衝するため被輸送装置を受容している底部緩衝プレート が、衝突の際弾性的に変形可能な領域を有しており、これによって被輸送装置を 出発位置に戻すことの可能な復原力を形成することができる。更に底部緩衝プレ ートは、種々の被輸送装置のためのアダプタ部材として役立ち、かつ被輸送装置 の型式に適応した種々の保持装置を有している。 図面の簡単な説明 本発明の実施例を図面に概略的にかつ縮尺不同に図示し、次にこれを詳しく説 明することにする。その際図１は本発明に基いて包装された加熱装置の縦断面図 、図２は図１のＡ部の拡大詳細図、図３は図１の包装装 置の側面図、図４、図５及び図６は図３の線ＩＶ−ＩＶ，Ｖ−Ｖ及びＶＩ−Ｖ１ に沿った断面図、図７は包装装置を上方からみた図、図８は折畳まれて積み重ね られた２つの包装装置の部分切断図、図９は図４のＢ部の変化態様の詳細図、図 １０は特別な底部緩衝プレートの図、を夫々示している。 実施例の説明 例へば壁形装置として構成されたガス−水−加熱器である加熱装置のための包 装装置は、背面壁１２と、前方壁１４と、２つの側壁１６，１８と、底部側端壁 ２０と、ヘッド側端壁２２とから成る被覆装置を有している。総ての壁部分１２ 乃至２２は適当な補強リブを備えたプラスチックプレートとして構成されている 。被覆装置の内部には底部緩衝プレート２４が配置されており、起立輸送の場合 には加熱装置１０が該プレート２４上に載置され、該プレート２４自体は底部側 の端壁２０に支持されている。底部緩衝プレート２４は、ばね負荷可能に設計さ れて別の部材と同じ様なプラスチックから成っており、かつ加熱装置１０の内方 部分に当接して載置されている加熱装置１０に対し底部緩衝プレート２４の側方 への移動を阻止している付加部２６，２８，３０を有している。背面壁１２には 、図１で覆われて前後に位置している２つの長孔３２が設けられており、該長孔 ３２内では夫々１つのフック状の保持部材３４が夫々異なった高さ位置で不動に 緊締 可能である。両保持部材３４は内方の装置支持フレームの横方向支柱３６の後方 に係合して、被輸送装置が底部緩衝プレート２４に対して傾動しないようにこれ を不動に保持している。 両側壁１６，１８及び両端壁２０，２２は、有利には１体成形された蝶番部材 によって前方壁１４に回転運動可能に結合されており、かつ蝶番側縁部において これらの壁部１６，１８，２０，２２が、前方壁に対し直角に起立している使用 位置から、前方壁１４の内側に向って前方壁１４に対し平行に位置する非使用位 置に旋回できるように構成されている。その際この装置は、側壁１６，１８の蝶 番軸線３８の前方壁１４に対する間隔が側壁２０，２２の蝶番軸線４０の前方壁 １４に対する間隔よりも小さいように構成されており、しかもこの間隔は、旋回 の後側壁１６，１８が夫々被輸送装置幅に応じて並列状又は重なり合って前方壁 １４上に載置されかつ端壁２０，２２が側壁１６，１８上に載置されうる様に選 択されている。この構成によって非使用の場合に全包装装置を、最小の容積を備 えた取扱い易いユニットに纏めることができる。 背面壁１２は図１に重なって前後に位置している３つの縦長の突起４２を有し ており、該突起４２は底部側端壁２０内の対応するスリット４４に適合して係止 可能である。側壁１６，１８は背面壁１２と協働するその長手方向縁部にバヨネ ット状の切欠き４６を有し、 該切欠き４６は、背面壁１２に１体成形された突起４８の挿入及び受容のために 役立っている。側壁１６，１８は下方縁部にスリット５０を有し、該スリット５ ０には、端壁平面に対し平行に配向された保持肩部を備えた、端壁２０のフック 状の突起５２が係止可能である。ヘッド側の端壁２２は側方で下方に向って突き 出ている縁部条片５４を有し、該縁部条片５４は側壁１６，１８の条片状の付加 部５６の上方に適当に係合している。更にヘッド側の端壁２２は、図１に覆われ て前後に位置しているスリット５８を有し、該スリット５８を貫いて、背面壁１ ２に１体成形された係合部材６０が入り込んでいる。端壁２２が背面壁１２の上 方端縁部上に旋回させられている場合、各係合部材６０は係合肩部６４の後方で 端壁２２に係合する係合ヘッド部６２を有している。 包装の際には加熱装置１０を先づ背面壁１２に取り付けて、保持部材３４が被 輸送装置支持フレームの横方向支柱３６に後方で係合できるようにする。その際 有利には背面壁１２を支台上に水平に載置する。その後で底部緩衝プレート２４ を加熱装置１０の下方側部に位置正しく差し込む。次の作業ステップで先づ底部 側の端壁２０を、次いで側壁１６，１８を、夫々前方壁１４に対して直角状に開 放し、その際端壁２０の突起５２を側壁１６，１８のスリット５０内に到達せし める。これによって端壁２０が前方壁１４に対して後 方に戻らないようになる。このように旋回させられて端面で閉ぢられた套壁構造 物は次に、背面壁１２上のヘッド側の端壁２２が前方壁１４への差込み位置にも ってこられて、背面壁１２の側方の突起４８が側壁１６，１８のバヨネット形切 欠き４６の挿入領域内に立ち入ることができるような位置に加熱装置１０を載置 することができるようになる。その後套壁構造物を加熱装置１０の長手方向軸線 の方向に押しやり、その際背面壁１２の突起４８がバヨネット状の切欠き４６の ロック領域に到達する。その後ヘッド側の端壁２２を閉鎖位置に折畳み、その際 背面壁１２の係合部材６０が係合肩部６４の後方で端壁２２に係合していて、係 合部材６０が不都合に解離しないように、閉鎖位置でこれを不動に保持している 。この位置において端壁２２がその縁部条片５４によって側壁１６，１８を開放 された位置で付加的に不動に保持し、それによって側壁及び端壁の別の保持係止 部と協働して、加熱装置１０の閉ぢた耐輸送性の被覆装置を形成することができ る。底部緩衝プレート２４は、閉ぢた被覆装置内で実用上遊びなしで不動に保持 されうるように設計されている。 背面壁１２の保持部材３４と協働して加熱装置１０は、付加的な充填部材を包 装装置内に挿入することなしに、輸送包装装置内で遊びなしかつ傾動不能に不動 に保持可能である。包装ユニットを良好に取扱うこと ができるようにするため、側壁１６，１８とヘッド側及び底部側の端壁２０及び ２２には握り孔６６が設けられている。このため付加的に、側壁１６，１８の上 部外方の角隅領域に軽く補強された波形溝面６８が設けられている。要求があれ ば係止結合装置のために付加的に、上方端壁２２が接着テープ又はそれに類似す るものによって背面壁１２に結合されていても宜い。 包装装置の非使用の場合には、側壁１６，１８を、続いて端壁２０，２２を前 方壁１４の方に折り畳み、その後背面壁１２を端壁２０，２２上に載置する。端 壁２０，２２及び背面壁１２は、この位置で相互に向い合う面において、相互の センタリング及び不動保持のための図示されていない手段を有しており、このた め包装装置の総ての部分が、緊締テープ又はそれに類似するものを取り付けた後 は使用の前後で省スペース的なユニットとして支承されかつ輸送されうる様にな っている。 このように一緒に折り畳まれた複数の包装装置を良好に積み重ねることができ るようにするため、有利には前方壁１４の上方及び下方端部が積重ね突起部７０ を有しており（図７）、該突起部７０は、端壁２０，２２が折畳まれた場合前方 壁１４の面に対して垂直に突出し、かつ複数の包装装置を上下に載置する場合に は複数の包装装置が前方壁１４乃至１４′の切欠き７２に係合できるようになっ ている（図８）。 特に包装装置を背面壁１２上に載置した状態で輸送を実現することができるよ うにするため、付加部２６を底部緩衝プレート２４に１体成形するのではなくて 背面壁１２に１体成形することも可能である。これによって被輸送装置１０と背 面壁１２との間のギャップを小さくすることができる。更に付加部２６に類似し た付加部を長孔３２の領域に設けることも可能であり、積重ね輸送の場合には該 長孔３２上で被輸送装置を支持することも可能である。別の構成にあっては、底 部緩衝プレート２４に類似したカバー緩衝プレートを被輸送装置の上側とヘッド 側端壁２２との間に挿入できるように構成されている。この形式は、保持部材３ ４が取り付けられないような場合に特に有利である。 図４に基く切欠き４６及び突起４８の代りに、図９によれば当接肩部１７を備 えたバヨネット閉鎖装置が切欠き１４６を有していて、該切欠き１４６内に突起 １４８がカラー１７６と共に係合できるようになっている。カラー１７６は対応 する当接肩部１７４に後方から係合し、それによって側壁１１６の不都合な開放 が阻止されている。 衝突に敏感な被輸送装置のための特別な底部プレート１２４は弾性的な領域１ ７８，１８０，１８２を有し、該領域は、衝突を弾性的に緩衝することができ、 かつ衝突後被輸送装置を再び出発位置に戻すことができるように構成されている 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オッセンベルク−エンゲルス，ホルガー ドイツ連邦共和国 Ｄ―73257 ケンゲン ブラームスヴェーク 13 (72)発明者 グルントマン，マティアス トルコ国 45030 マニサ クルトゥア ティカレト シテシ シー―ブロック ナ ンバー 22 (72)発明者 シュポリス，クリスティアン ドイツ連邦共和国 Ｄ―89150 ライヒン ゲン エンツィアンヴェーク ７ (72)発明者 ヴンストルフ，ディートマー ポルトガル国 3800 アベイル エストラ ダ デ カーシア (72)発明者 レンメルト，ゲルハルト ドイツ連邦共和国 Ｄ―32791 ラーゲ ハルディサー シュトラーセ 111

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．加熱装置、冷凍器及びそれに類似するような大容積装置のための輸送包装装 置であって、底部緩衝プレートと、被輸送装置の背面側を延びる、保持部材のた めの支持装置と、被輸送装置を四方から取り囲む被覆装置とを備えている形式の ものにおいて、 底部緩衝プレート（２４，１２４）が、被輸送装置を側方に移動させないこと を保証するため被輸送装置部分に当接している突起を有しており、被輸送装置の 背面側に係合する保持部材（３４）のための支持装置として、プラスチックプレ ートから形成された被覆装置の背面壁（１２）が直接役立っており、背面壁（１ ２）から隔離して構成された被覆装置の部分、すなわち、前方壁（１４）、側壁 （１６，１８）及び端壁（２０，２２）が旋回運動可能に相互に結合されており 、各壁部（１２乃至２２）は、運動不能に結合された縁部領域に突起（４２，４ ８，６０，５２，５４，５６，１４８）の保持肩部と窪み乃至スリット（４６， ５０，４４，５８，１４６）とを有しており、該肩部及びスリットは、套壁状に 旋回させた場合及び背面壁（１２）上に載置した場合には相互に係止し得るよう に構成されていることを特徴とする、加熱装置、冷凍器及びそれに類するような 大容積装置のための輸送包装装置。 ２．前方壁（１４）、側壁（１６，１８）及び端壁（２０，２２）も、相互に旋 回運動可能に結合されているプラスチックプレートとして構成されていることを 特徴とする、請求項１記載の包装装置。 ３．保持部材（３４）が調節可能に背面壁（１２）に固定されていることを特徴 とする、請求項２記載の装置。 ４．背面壁（１２）が下方縁部に、背面壁平面に対し平行に配向された突起（４ ２）を有しており、該突起（４２）は底部側端壁（２０）内の窪み乃至スリット （４４）に適合して係合し、側壁（１６，１８）は背面壁（１２）と協働する縁 部に、背面壁（１２）の突起（４８，１４８）を挿入及び受容するためのバヨネ ット状の切欠き（４６，１４６）を有していることを特徴とする、請求項１から ３までのいづれか１項記載の包装装置。 ５．切欠き（１４６）が突起（１４８）に１体成形されたカラー（１７６）を支 持している当接肩部（１７４）を有していることを特徴とする、請求項４記載の 包装装置。 ６．底部側端壁（２０）と協働している側壁（１６，１８）の縁部及びこの端壁 （２０）の対応する縁部には、適合して相互に係合可能な突起（５２）及び窪み 乃至スリット（５０）が設けられており、これらは端壁平面に対して平行に配向 された保持肩部に よって制限されていることを特徴とする、請求項１から５までのいづれか１項記 載の包装装置。 ７．ヘッド側端壁（２２）には縁部条片（５４）が設けられており、該縁部条片 （５４）は縁部付加部（５６）を介し側壁（１６，１８）に適合して係合してい ることを特徴とする、請求項１から６までのいづれか１項記載の包装装置。 ８．殊にヘッド側端壁（２２）に設けられた、背面壁（１２）に対する少くとも １つの保持係合装置が、係止結合装置として構成されていることを特徴とする、 請求項１から７までのいづれか１項記載の包装装置。 ９．不使用の場合には側壁及び端壁（１６，１８，２０，２２）が前方壁（１４ ）の上に旋回可能であり、かつこの位置で外方に位置する側壁乃至端壁には載置 された背面壁（１２）を位置正しく固定するための肩部が設けられていることを 特徴とする、請求項２記載の包装装置。 10．不使用の場合には側壁及び端壁（１６，１８，２０，２２）が前方壁（１４ ，１４′）の上へ旋回可能であり、かつ背面壁（１２，１２′）を上に載せるこ とができ、前方壁が切欠き（７２）を有し、かつ前方壁、側壁又は端壁が積重ね 突起部（７０）を有していて、上下に載置された複数の包装装置を位置正しく固 定できるようになっていることを特徴と する、請求項２又は９記載の包装装置。 11．底部緩衝プレート（１２４）が弾性的な領域（１７８，１８０，１８２）を 有していることを特徴とする、請求項１記載の包装装置。