JPH08500796A - 液体輸送コンテナ用排出口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ほぼ剛性のコンテナフレームを有する輸送コンテナのための排出口が流体輸送用のフレキシブルなバッグに取り付けられている。同コンテナの底に配設された前記排出口を通じて前記バッグの内容物は排出される。吐出し口と、前記排出口を前記輸送用のバッグに固着するためのフランジとを前記排出口は有する。前記排出口は中空のハウジングの形態を有し、排出が前記取付用フランジから離れたところで行われるように同ハウジングの一側に吐出し口が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】 液体輸送コンテナ用排出口 この発明は、液体輸送コンテナ用排出口(an outlet for a transport or liqu id container)であって請求の範囲第１項の前提部に述べられたタイプのものに 関する。 液体コンテナはよく知られたものであり、閉じられたコンテナ、或は箱形のコ ンテナを形成するための壁を持ったフレームを備えている。同コンテナは、輸送 されるべき流体を入れたバッグ(bag)を有する。その一例がデンマーク特許出願 １７８７／８６中に示されている。しばしば使い捨てバッグであるバッグは、コ ンテナ中に置かれて充たされる。同コンテナは、たためるので再使用可能である 。好ましくはフレキシブルであって充分な引裂強さを有する前記バッグは、例え ばポリエチレンのようなプラスチックの複数の層で作られ得る。前記バッグはコ ンテナに所要の液密性(tightness)を与え、一方、現行の壁付きコンテナフレー ムは、必要な機械的安定度(mechanical stability)を与える。 従って、コンテナは、大き目に、箱形に、典型的には１ｍ3より大きい容量を有 して作られ得る。従って、積込み、積みおろしは、フォークリフトトラックを用 いて行なわれる。 樽その他のタンクが、不都合な幾何学的形状ゆえに空間をかなり無駄に占めるこ とと比べると、輸送用の収納スペースを非常に高度に利用できるので、これは、 液体を（液体だけでなく、顆粒その他の当該粒状材料を）扱う、非常に魅力的な 方法である。コンテナが折りたためるか、或は分解・組立ができるものであるの で、コンテナの返送時には収納スペースを小さくできる。 しかし、従来技術においてはコンテナの内容物の排出が問題である。なぜなら 、排出用管が取り付けられる、バッグに設けられた排出口を通じて、この排出が 行われるからである。コンテナが地上に置かれて内容物を排出させられるように 構 成されているので、バッグへの溶接のための平らなフランジと同フランジから垂 直に突出した排出用管取り付け用スリーブとを有する単なるプラスチック製排出 口である前記排出口は、前記コンテナの側部の幾分上に設けられる。従って、手 により、或は自動的に傾斜させることなく同コンテナを空けることはできない。 傾斜させなければ同コンテナの内容物の一部が前記バッグに残るからである。 米国特許第５ ０６４ ０９６号明細書は、底に排出口を有するタンクのため の保護ライナとして機能するバッグを開示している。突出した管継手の付いた排 出口が、溶接されたフランジを介してバッグに取り付けられている。前記タンク の底における排出口の上のスリーブに適合するよう、前記管継手は作られている 。タンクとライナーとの間から液体が漏れることを防止するため、前記管継手と 前記排出口上の前記スリーブとの間に加圧ばめ(a press fit)が与えれる。言い 換えれば、バッグの排出口とタンクの排出口の間に液密の結合が得られるように バッグを構成することは困難である。この構造は、定置して取り付けられた貯蔵 タンクには適しているが、バッグがしばしば交換される輸送コンテナには役に立 たない。 英国特許明細書第２ ２４５ ８８３号は、輸送コンテナ用ライナを開示して いる。同コンテナの底におけるライナには、排出口として機能するたわみ管が備 えられている。同たわみ管は同コンテナの底の穴に通され、同コンテナのボトム パレット(bottom pallet)内のハウジングにおける同たわみ管用の孔を有する壁 におねじとめねじ付きリングとで取り付けられる。バッグの内容物を排出するこ とは容易であるが、バッグが取り付けられるときに前記たわみ管を保持すること が困難である。なぜなら、コンテナ下部のスペースは限られていて、現実にはフ ォークリフトトラックが、そのフォークをパレットの脚の下に差し込むことを許 容するだけである。 したがって、本発明の目的は、液体或は流体のコンテナのバッグに取り付けら れるべき排出口構造物を提供し、内容物を充たす前に同コンテナ内に同バッグを 配置し易く、更に同バッグから内容物を出し易いようにすることである。 請求の範囲第１項の特徴部に規定される排出口は、コンテナの内容物を空ける ことに関する前述の課題を解決する。 これは、それ自体既知のやり方で排出口をバッグに取り付けるためのフランジを 同排出口が有し、かつ、同フランジから延出して一側に吐出し口を有するほぼ剛 性のハウジングを同排出口が有するからである。その剛性の壁は、取付用フラン ジに対して吐出し口が堅固であることを保証し、また、例えば外部からの排出管 を取り付けるなどの、吐出し口に関する仕事が、ハウジングを更に補強したり支 えたりせずに行えることを保証する。 その結果、前記排出口は、これをバッグの底面に取り付けることができ、コンテ ナのＵ字形脚に守られて、コンテナの一側から連結ができる。 前記吐出し口は、その排出方向が取付用フランジの形成する平面の法線に対し ほぼ垂直になるように配設されるとよい。 もしも前記バッグが使い捨てバッグであれば、内容物排出前に破られる仕切り 壁で吐出し口が密封されているのがよい。再使用可能なバッグの場合、同仕切壁 が破られてからこわされ、捨てられるのはそれだけというねじ込み口金(screw c aps)に前記仕切壁が設けられてもよい。同仕切壁は、その周縁部に沿って切られ るのがよく、請求の範囲第４項に規定される特徴は、膜製丁番で互いに連結され たいくつかの部分のように同仕切壁が働くことを保証し、同仕切壁は、同仕切壁 がその縁の一部に沿って排出口にまだ付いていてもほぼ自由な流れを可能ならし める。 請求の範囲第５項に述べられているように、傾斜した案内壁を吐出し口と反対 の例にハウジングが有することは好ましい。このことによって、排出口における 乱流が減少するので、排出が速められる。排出口の終端部は、請求の範囲第６項 に述べられているように、内容物を空ける目的で外部の排出管が取り付けられる ことを許容する。同排出管の管継手の内部にナイフが備えられれば、請求の範囲 第７項に規定された特徴は、仕切壁が同仕切壁の周縁部に沿って切られることを 保証する。 次に本発明を、好ましい実施例によって図面を参照して更に詳細に説明する。 第１図は本発明による排出口の、好適な実施例の斜視図であり、 第２図は第１図に示される排出口の側断面図であり、 第３図は第１図に示される排出口の正面図であり、 第４図は第１図に示される排出口に連結するための排出管用管継手の断面図で あり、 第５図は液体コンテナ中に用いるバッグにおける排出口の位置を示す図であり 、 第６図は液体コンテナの底フレームを示し、排出口がどう位置するかを示す図 である。 第１図ないし第３図は本発明による排出口を示し、同排出口は全体として引用 符号１０で示される。前記排出口は、板状のフランジ部１５を有し、液体コンテ ナ用バッグ（第５図）に同フランジ部１５によって取り付けられる。フランジ部 １５の上面１４上に溶接され得るように、バッグ５は、よく３層以上の薄いポリ エチレンで製造される。この接合は当業者に知られた技術によって行われる。前 記排出口は前記フランジ部１５から突き出たハウジング２０を有する。ハウジン グ１５の１側には、バッグ５からの排出を行う吐出し口２１が設けられている。 吐出し口２１は仕切壁２４によって密閉されていて、バッグの内容物の排出の前 に同仕切壁２４は除去される。吐出し口２１には、めねじ２５が設けられている 。輸送中にはハウジング２０の内部は液で充たされており、前記バッグは、仕切 壁２４を破ることによって容易に内容物をぬいて空にできる。ハウジング２０は 、仕切壁に対して傾斜した後部壁２２を有する。液が排出されるとき、前記後部 壁 ２２が案内壁として働くので、乱流が避けられ、バッグの内容物を迅速にぬき出 すことができる。 仕切壁２４には放射状に弱め部(weakenings)２６として、弱いすじ部分が設け られている。バッグの内容物の排出のために仕切壁２４が、その端縁に沿って、 例えば２７０゜ほど切り払われると、バッグの内容物が排出されるときに、ほぼ 自由な流出を保証するように前記弱め部は、前記仕切壁がその中心線すなわち一 部の弱め部から曲がることを保証する。液からの圧力は、吐出し口２１を通る、 ほぼ自由な通路をもたらす。もしも仕切壁２４に弱め部がなかったとすれば、も しも同仕切壁がまだその周縁の、たとえば１／４に沿って前記ハウジングに付い ていたとすれば、同仕切壁は僅かに外にたわむだけであろう。従って、前記弱め 部を設けることによって、排出速度が大幅に増大させられる。 前記フランジ部１５の上面の内縁と外縁とは、前記排出口がバッグに面して鋭 い角部を持たないように、上に丸みを帯びている。 第４図は、排出口１０への連結のための排出管用管継手を示す。同管継手３０ は、前記排出口のめねじ２５に適合するおねじ３１を有する。管継手３０は一側 に円周に沿った片刃ナイフ３２を有し、同ナイフ３２は、排出口１０に同管継手 がねじ込まれるときに仕切壁２４を周縁に沿って切るものである。同管継手のね じが充分にねじ込まれる前に仕切壁周縁の約３／４に沿って仕切壁２４を切り裂 けるだけの大きなピッチ、例えば仕切壁（２４）の厚さと同程度のピッチを、ね じ２５及び３１は都合よく与えられていてもよい。それ自体知られている前記管 継手は管部材３４にとり付けられ、同部材に対し回転することができる。Ｏリン グによるガスケット３５が、必要な密封機能を果たしている。 第５図は、バッグ５に排出口１０をとり付けた様子を示す。更に、液入れ口８ が同バッグの上面にとり付けられ、バッグを液体で充たせるようになっている。 同図に見られるように、排出口１０は同バッグの底に取り付けられ、一方、排液 管の連結は同バッグの側縁に沿って為され得る。 第６図は液体コンテナのための底部構造を示す。ここで底フレーム６は、Ｕ字 形脚７を有する。同脚によって液体コンテナは地上に静置される。前記Ｕ字形脚 の間に設けられた空間はフォークリフトトラックのフォークのためのものである 。これらのＵ字脚のうちで中央のもののところで、底フレーム６にはバッグ５の 排出口１０を受け入れるための穴４が設けられている。底板には穴４の周縁に沿 って段凹み３が設けられ、同段凹み３は、フランジ部１５を受けて所定の位置に 案内する。バッグの、最も低い部分がこの部分に位置することになるので、この ことにより、バッグ中の全内容物を排出口１０を通じて排出できる。 従って、液体コンテナを傾ける必要がない。 前記タイプの液体コンテナの一例がデンマーク国特許出願１７８７／８６に既述 されている。液体コンテナの底部に備えられて、排出口は中央のＵ字形脚７によ って充分に保護される。金属製のＵ字形脚７に充分に保護されるので、このよう に、排出口１０は手荒に取り扱われることなく、外部から液排出口への連絡が自 由にできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ほぼ剛性のコンテナフレームを有するタイプの輸送コンテナのための排出 口（１０）であって、同フレームに流体輸送用のフレキシブルなバッグ（５）が 保持され、前記コンテナの底に配設された前記排出口（１０）を通じて前記バッ グ（５）の内容物が排出され、吐出し口（２１）と、前記排出口を前記輸送用の バッグ（５）に固着するためのフランジ（１３）とを前記排出口が有する輸送コ ンテナ用排出口において、剛性の壁（２２）を有する中空のハウジングの形態を 前記排出口（１０）が有し、同ハウジングが前記バッグ（５）の表面から外に突 出し、同ハウジングの一側に、排出が取付用フランジ（１５）から離れたところ で行われるように、吐出し口（２１）が設けられていることを特徴とする輸送コ ンテナ用排出口。 ２． 前記排出口が前記取付用フランジ（１５）と吐出し口（２１）との間の流 路を形成し、前記取付用フランジ（１５）に規定される平面が、前記吐出し口（ ２１）の排出方向を横断する平面にほぼ垂直になるように同流路が曲がっている ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の輸送コンテナ用排出口。 ３． 前記吐出し口（２１）が、排出前に除去されるべき仕切壁（２４）によっ て閉じられていることを特徴とする請求の範囲第１項又は同第２項に記載の輸送 コンテナ用排出口。 ４． 前記仕切壁（２４）が半径方向に複数の弱め部（２６）を有することを特 徴とし、前記仕切壁がほぼ円形である、請求の範囲第３項記載の輸送コンテナ用 排出口。 ５． 前記ハウジングに関して規定された前記流路が、傾斜した案内壁（２２） を前記吐出し口（２１）と反対の側に有することを特徴とする請求の範囲第１項 ないし同第４項のいずれかに記載の輸送コンテナ用排出口。 ６． 前記仕切壁（２４）に閉じられた前記吐出し口（２１）を前記流路がめね じ（２５）付き管部材の形態を有して通り抜けることを特徴とする請求の範囲第 １項ないし同第５項のいずれかに記載の輸送コンテナ用排出口。 ７． 前記めねじ（２５）が前記仕切壁（２４）の厚さと同程度のピッチを有す ることを特徴とする請求の範囲第６項に記載の輸送コンテナ用排出口。