JPH0849786A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH0849786A
JPH0849786A JP18583594A JP18583594A JPH0849786A JP H0849786 A JPH0849786 A JP H0849786A JP 18583594 A JP18583594 A JP 18583594A JP 18583594 A JP18583594 A JP 18583594A JP H0849786 A JPH0849786 A JP H0849786A
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JP
Japan
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valve
mover
solenoid valve
wall
oil passage
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Application number
JP18583594A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Shimura
泰博 四村
Haruhiko Uno
春彦 宇野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で吸引力が大きく体格の小型化可
能な電磁弁を提供する。 【構成】 ポペット弁20は、非磁性体の金属で形成さ
れており、ポペット弁20のフランジ部20cの外周壁
はボディ12の内壁と摺動する。可動子21は、ポペッ
ト弁20と反対側の端部外周壁で案内部材22の内壁と
摺動し、圧縮コイルスプリング16により弁座32方向
に付勢されている。可動子21の外径はフランジ部20
cの外径よりも僅かに小さく形成されており、案内部材
22の内径はボディ12の内径よりも小さいので可動子
21の外周壁は、ボディ12の内壁と磁気的なサイドギ
ャップ30を形成している。磁気回路部12aと磁性体
からなる可動子21との間のサイドギャップ30を小さ
くできるとともに、可動子21の外径を大きくできるの
で可動子21に働く吸引力が大きくなるという効果があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体流路を開閉制御す
る電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】流体圧力制御または油圧制御回路の切り
換えに使用される従来の電磁弁として、励磁コイルを巻
回したボビンの内壁に、磁気回路を構成する円筒状磁性
部材、さらにこの円筒状磁性部材の内壁に非磁性体から
なる円筒状の案内部材を圧入し、この案内部材の内壁に
より軸方向に摺動可能に可動子が支持されているものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁弁では、ボビンの内径から円筒状磁性部
材および案内部材の板厚分を引いた寸法が可動子の外径
の上限値になる。また案内部材は、円筒状磁性部材に圧
入可能なように少なくとも0.3mm程度の板厚が必要で
ある。一般に、コイルに供給する励磁電流により発生す
る磁力により可動子に働く吸引力は、可動子の外径が
大きいほど大きくなり、円筒状磁性部材と可動子間の
径方向に形成される案内部材の厚みを含む磁気的サイド
ギャップが小さいほど大きくなる。しかし、サイドギャ
ップは案内部材の厚み以下には短縮できないため、高圧
流体の制御を行う場合、電磁弁の吸引力を上げようとす
るとボビンの内径を拡大し可動子の外径を大きくする必
要があり、電磁弁の径方向の体格が大きくなるという問
題を生じる。
【0004】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、簡単な構成で吸引力が大きく体格
の小型化可能な電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の請求項1記載の電磁弁は、内部に円筒孔を有
するボディと、このボディに設けられ、コイルを巻回し
たボビンと、このボビン外周に配設されたケースと、前
記ボビンの一端に隣接して設けられた固定鉄心と、前記
円筒孔に往復動可能に収容され、前記コイルへの通電に
より前記固定鉄心側に磁気吸引される可動子と、前記固
定鉄心と反対側の前記可動子の端部に固定され、前記円
筒孔内を往復動可能な非磁性体からなる弁体とを有する
可動部と、前記固定鉄心と反対側に前記可動部を付勢す
る付勢手段とを備えた電磁弁であって、前記可動部は、
一端側が前記可動子の前記固定鉄心側でボビン内周壁の
第1の摺動部と、他端側が前記弁体に設けられた前記円
筒孔の内周壁に摺動可能な第2の摺動部とによって、前
記円筒孔の内周壁に往復動可能に支持されていることを
特徴とする。
【0006】本発明の請求項2記載の電磁弁は、前記可
動子の外周壁と前記円筒孔の内周壁とで形成される磁気
的間隙をできるだけ小さくするように、前記第2の摺動
部の外径よりも前記可動子の外周壁の外径を僅かに小さ
くしたことを特徴としている。本発明の請求項3記載の
電磁弁は、前記弁体とボール弁とにより三経路の流体流
路を開閉制御する三方弁の電磁弁であって、前記ボール
弁を収容可能な収容孔を軸方向に有し円筒状に形成され
た樹脂製の支持部材を備え、前記支持部材の側壁の軸方
向に形成されたスリットにより前記ボディに嵌挿可能で
あることを特徴としている。
【0007】本発明の請求項4記載の電磁弁は、取付け
部に組付ける場合、前記ボディの前記取付け部に収容さ
れる部分の前記円筒孔から前記取付け部の外部への流体
排出手段として、前記取付け部内に収容される前記ボデ
ィの側壁を径方向に貫通して前記円筒孔と連通する流体
通孔を形成し、前記流体通孔が形成された前記ボディの
外側壁周囲を前記取付け部の外部まで切り欠いて前記流
体通孔と連通する環状の空間部を形成したことを特徴と
している。
【0008】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載の電磁
弁によると、可動子と弁体とからなる可動部がボビン内
周壁に設けられた第1の摺動部と弁体に設けられた第2
の摺動部とによりボディの円筒孔の内周壁に軸方向に異
なる2か所で往復動可能に支持されるため、可動部の軸
振れを抑制することができるとともに摺動摩擦を小さく
できる。
【0009】また本発明の請求項2記載の電磁弁による
と、弁体に設けられた第2の摺動部の外径よりも可動子
の外周壁の外径を僅かに小さくすることにより、可動子
の外周壁と円筒孔の内周壁とで形成される磁気的間隙を
できるだけ小さくできるので、可動子を吸引する吸引力
を大きくできる。さらに本発明の請求項3記載の電磁弁
によると、弁体とボール弁とにより三経路の流体通路を
開閉制御する三方弁において、ボール弁の半径方向のガ
タつきを防止するための支持部材を円筒状に形成された
樹脂製の支持部材とすることにより、安価に構成でき
る。また、前記支持部材にスリットを設けることにより
組付けが容易になる。
【0010】さらにまた本発明の請求項4記載の電磁弁
によると、流体通孔が形成されたボディの外側壁周囲を
取付け部の外部まで切り欠いて環状の空間部を設けたこ
とにより、取付け部外部のボディ側壁に流体通孔を形成
しないでも円筒孔と取付け部の外部とが流体通孔、環状
の空間部を介して連通可能である。このため、弁体に設
けられた第2の摺動部の下端位置を下げることができ弁
体の軸長が短縮可能であるので、電磁弁の軸方向の体格
を小さくできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による電磁弁を図1
に示す。電磁弁1は、三経路の流体出入口を有する三方
弁であり、相手取付け部100内に一部を収容されてい
る。電磁弁1のケース11は、相手取付け部100に収
容されない部分の外周を覆っている。鉄製のボディ12
の一方の端部はケース11内に嵌挿されている。ボディ
12の上方端部には図1の上方向に延びる円筒状の磁気
回路部12aが設けられ、ケース11の内壁と磁気回路
部12aの外壁との間にコイル14を巻回した樹脂製の
ボビン13が収容されている。
【0012】固定鉄心15は、円筒部15aとこの円筒
部15aの端部から径方向外側に延びる円環状のフラン
ジ部15bとからなる。ボビン13の一端から後述する
可動子21に向けて円筒部15aが突出するように、固
定鉄心15は図1の上方からケース11に挿入されフラ
ンジ部15bの外周部をケース11によりかしめ固定さ
れている。磁気回路部12a側の円筒部15a周縁部に
は環状部15cが形成され、この環状部15cと磁気回
路部12aとの間にボビン13の内壁に当接するように
第1の摺動部をなす環状の案内部材22が挟持されてい
る。固定鉄心15と可動子21間にはエアギャップ31
が形成されている。
【0013】ボディ12の軸方向内部には、ポペット弁
20および可動子21を収容し、両者が円滑に摺動する
ための円筒孔10が設けられ、この円筒孔10の前記可
動子21との反対側にはオイル通路12bが形成され、
オイル通路12bのオイル上流側に後述する支持部材5
0の内壁によりオイル通路41が形成されている。オイ
ル通路41には図示しないオイル供給源からオイルが供
給される。オイル通路12bとオイル通路41との境界
部にオイル通路12bおよびオイル通路41と連通可能
なオイル通路42がボディ12の側壁を貫通して形成さ
れている。オイル通路43は、相手取付け部100内に
オイル通路43の一部が収容される位置にオイル通路1
2bと連通するようにボディ12の側壁を径方向に貫通
して形成されている。オイル通路43の形成されたボデ
ィ12の外周壁は環状に切り欠かれ、オイル通路43外
周と相手取付け部100との間に環状の空間部10aが
形成されている。オイル通路11aは、ケース11の下
端部を軸心から外周方向に向かって一部切欠いて形成さ
れ、空間部10aを介しオイル通路43と連通してい
る。オイル通路11aは図示しないドレインに接続して
いる。ドレインに排出されるオイルは、オイル通路12
bからオイル通路43、空間部10aへと径方向外側に
流れ、その後図1の上方に空間部10aからオイル通路
11aへ流れ、再び径方向外側に向けて流出する。
【0014】このような折れ曲がったオイル排出経路を
構成したのは次の、の理由による。ポペット弁2
0の弁座32との当接部から第2の摺動部をなすフラン
ジ部20cまでの軸長(オーバハング)を延ばし図1の
上方にオイル通路11aを形成すればオイル通路12b
から径方向外側に直線的にオイルを排出できるが、弁体
の全軸長が長くなり、結果的に電磁弁1の軸方向の体格
が大きくなってしまう。本実施例の構成による排出経路
では、この問題を回避できる。また、オーバハングが
短縮されポペット弁20の軸長が短縮することにより、
ポペット弁20がボディ12の内壁を摺動するとき、ポ
ペット弁20の軸振れが抑制されるのでポペット弁20
の往復動を円滑に行うことができる。
【0015】弁体であるポペット弁20および可動子2
1は、それぞれボディ12の内壁および案内部材22の
内壁により軸方向に摺動可能かつ往復動可能に支持され
ている。ポペット弁20は、非磁性体の金属、例えばオ
ーステナイト系ステンレスで形成され、大径部20a、
大径部20aの一方の端部に一体に形成された小径部2
0b、大径部20aの外周に一体に形成されたフランジ
部20cからなり、フランジ部20cの外周壁はボディ
12の内壁と摺動する。大径部20aの他方の端部は可
動子21に圧入されている。可動子21は、ポペット弁
20と反対側の端部外周壁で案内部材22の内壁と摺動
し、圧縮コイルスプリング16により弁座32方向に付
勢されている。圧縮コイルスプリング16の付勢力は、
図示しないオイル供給源からオイル通路41に供給され
る油圧によりボール弁51を図1の上方に押し上げる力
よりも大きくなるように設定されている。つまり、コイ
ル14への通電オフ時、ボール弁51は弁座33から離
座しオイル通路41はオイル通路42と連通するので、
電磁弁1は常開(ノーマリーオープン)である。
【0016】図2に示すように、可動子21の外径はフ
ランジ部20cの外径よりも僅かに小さく形成されてお
り、案内部材22の内径はボディ12の内径よりも小さ
く可動子21の外径とほぼ等しいので、可動子21の外
周壁は、ボディ12の内壁と磁気的なサイドギャップ3
0を形成している。サイドギャップ30の間隙aは、
0.02〜0.2mmに形成することが望ましい。サイド
ギャップの間隙aが小さければ小さいほど可動子に働く
軸方向吸引力は強くなるが、0.02mmより小さくする
ことは加工上困難であり、0.2mmより大きくすると所
望の吸引力が得られなくなる。間隙aは、加工が容易に
なるとともに吸引力がより大きくなるので、0.05〜
0.1mmに形成することがさらに望ましい。
【0017】非磁性体であるフランジ部20cの外周壁
とボディ12の内壁とが摺動することにより、オイル通
路12b内のオイルが可動子21側と遮断されるので、
オイル通路12b内のオイルに含まれる異物、例えば鉄
粉等が磁性体である可動子21側に侵入し可動子21に
引き付けられることを防止できる。このため、ポペット
弁20および可動子21が滑らかに往復動可能になる。
また、円筒状の磁気回路部12aが可動子21の外周を
覆っていることにより可動子21から軸方向に対し垂直
方向のコイル14に向けて磁束が漏れることを防止でき
るので、軸方向への可動子21の吸引に作用する磁束の
流れを充分に確保できる。固定鉄心15の環状部15c
と磁気回路部12aとの間に非磁性体である案内部材2
2が挟持されているのは、磁気回路部12aから直接固
定鉄心15に流れる磁束を遮断し、コイル14で発生す
る磁束をケース11から磁気回路部12a、可動子2
1、固定鉄心15、再びケース11へと通過させるため
である。また、案内部材22により固定鉄心15側から
可動子21とボディ12間に異物が混入することを防止
できるので、ポペット弁20および可動子21が滑らか
に往復動可能になる。
【0018】図1に示すように、円筒状に形成された樹
脂製の支持部材50がボディ12の他方の端部に組付け
られている。支持部材50の内壁により形成されるオイ
ル通路41に鋼球からなるボール弁51が収容されてい
る。支持部材50の内壁には、弁座33側から軸方向に
貫通した図3および図4に示すような溝状の切欠き50
aが2か所設けられ、ボール弁51とこの切欠き50a
とで形成される流路をオイルが流通可能となっている。
各切欠き50aに続き下方に向けスリット50bが形成
されている。また支持部材50の下端外周壁に環状の突
部50cが形成されている。突部50cの外径は、支持
部材50を収容するボディ12の内径よりも僅かに大き
い。ボディ12の他方の端部に支持部材50を組付ける
際、スリット50bの間隔が縮むことにより突部50c
がボディ12内に収納可能になり、ボディ12の内壁に
形成された環状の凹部12cに突部50cが嵌合するの
で、支持部材50はボディ12に係止される。
【0019】次に、電磁弁1の作動について説明する。 (1) コイル14への通電オフ時、可動子21、ポペット
弁20およびボール弁51は圧縮コイルスプリング16
の付勢力により図1の下方に付勢され、ポペット弁20
は弁座32に着座する。これによりオイル通路42とオ
イル通路12bとの連通は遮断される。ボール弁51は
ポペット弁20の小径部20cにより図1の下方に押し
下げられ、弁座33から離座する。するとオイル通路4
1とオイル通路42とが連通し、オイル供給源から制御
用オイルが油圧制御対象に供給される。
【0020】(2) コイル14に励磁電流が供給される
と、コイル14に発生する磁力によりエアギャップ31
に吸引力が働き可動子21が固定鉄心15側に吸引さ
れ、ポペット弁20とともに図1の上方にリフトする。
すると、ポペット弁20が弁座32から離座することに
より、油圧制御対象に供給されていた高圧オイルがオイ
ル通路42、オイル通路12b、オイル通路43、空間
部10a、オイル通路11aを介し低圧のドレイン側に
排出され、油圧制御対象側のオイル通路42とドレイン
側のオイル通路11aの油圧が等しくなる。また、ボー
ル弁51は、オイル供給源から供給される油圧により付
勢され弁座33に着座するので、オイル通路41とオイ
ル通路42との連通が遮断される。
【0021】円筒状の案内部材を設けない第1実施例と
円筒状の案内部材を設けた従来例における、可動子径お
よびサイドギャップに対する吸引力の特性を図5示す。
第1実施例のサイドギャップを0.1mmとする。従来例
は、円筒状の案内部材の板厚分だけサイドギャップが大
きくなるので0.3mmとなる。可動子径が同じ場合で比
較すると、サイドギャップの小さい第1実施例の方が吸
引力が大きく、吸引力が同じ場合で比較すると第1実施
例の方が可動子径を小さくできる。つまり、同程度の吸
引力が必要な場合、第1実施例の方が従来例よりも電磁
弁の径方向の体格を小さくできる。
【0022】第1実施例では、ポペット弁20および可
動子21からなる可動部はボディ12および第1の摺動
部である案内部材22からなる固定部と軸方向に異なる
位置で摺動し、軸方向に摺動可能に可動子を案内する円
筒状の非磁性体からなる案内部材を設けていないので、
可動部と固定部との摺動摩擦力が低下する、磁気回
路部12aと磁性体からなる可動子21との間のサイド
ギャップ30を小さくできるとともに可動子21の外径
を大きくできるので可動子21に働く吸引力が大きくな
るという効果がある。
【0023】また第1実施例では、第2の摺動部である
フランジ部20cを弁体であるポペット弁20と一体に
形成したので、可動部の部品点数を増加することなく可
動部の摺動性を向上することができる。さらに第1実施
例では、ボール弁51を収容する支持部材50にスリッ
ト50bを設けることにより、ボディ12に容易に支持
部材50を挿入可能となり組付け工数が低減する。
【0024】なお、第1の摺動部としてボビン13の内
壁に設けた案内部材22を用いたが、ボビン13の内壁
自身を利用してもよい。図6に第1実施例の変形例を示
す。変形例では、固定鉄心55側の可動子21の端部外
周に環状の摺動部56を可動子21と一体に形成すると
ともに固定鉄心55の可動子21側が平坦に形成されて
いるので、可動子21は摺動部56をガイドとして往復
動可能となる。摺動部56の外周壁が樹脂製のボビン1
3の内壁に摺動するので、コイル13に供給する励磁電
流のオンオフ頻度が少ない、つまり摺動部56とボビン
13との摺動回数の少ない電磁弁に本変形例を適用する
ことが望ましい。
【0025】図6に示す変形例においては、第1実施例
の案内部材22が不要であるので、その分安価に電磁弁
を構成できる。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図7に示す。鉄製
のボディ60の軸方向内部には、ポペット弁20および
可動子21を収容し、両者が円滑に摺動するための円筒
孔10が設けられ、この円筒孔10の前記可動子21と
の反対側にはオイル通路60aが形成され、オイル通路
60aのオイル上流側にオイル通路61が形成されてい
る。オイル通路61には図示しないオイル供給源からオ
イルが供給される。オイル通路60aとオイル通路61
との境界部にオイル通路60aおよびオイル通路61と
連通可能なオイル通路62がボディ60の側壁を径方向
に貫通して形成されている。オイル通路63は、オイル
通路60aと連通するようにボディ60の側壁を径方向
に貫通して形成されている。オイル通路63の形成され
たボディ60の外周壁は環状に切り欠かれている。
【0026】案内部材22は非磁性体よりなり、磁気回
路部60bと環状部15cとの間に挟持されている。ポ
ペット弁20および可動子21からなる可動部は、ボデ
ィ60および案内部材22からなる固定部と軸方向に異
なる位置で摺動している。ポペット弁20は、圧縮コイ
ルスプリング16の付勢力によりボディ60の内壁に固
定された円環状のシート部材64側に付勢されるが、シ
ート部材64に着座はしない。ボール弁51は、ボディ
60に形成された弁座60cとシート部材64に形成さ
れた弁座64aとの間に所定寸法の軸方向移動が可能な
様に収容されている。
【0027】次に、電磁弁70の作動を説明する。 (1) コイル14への通電オフ時、圧縮コイルスプリング
16の付勢力により可動子21、ポペット弁20および
ボール弁51は図7の下方に付勢され、オイル供給源か
らオイル通路61に供給される油圧に抗しボール弁51
は弁座60cに着座する。これにより、オイル通路61
とオイル通路62との連通は遮断されオイル通路60a
とオイル通路62とが連通するので、油圧制御対象にオ
イルを供給するオイル通路62からオイル通路60a、
オイル通路63、オイル通路11aを経てドレインにオ
イルが排出される。
【0028】(2) コイル14への通電がオンすると、コ
イル14に発生する磁力により可動子21が固定鉄心1
5側に吸引され、ボール弁51は、オイル通路61内の
油圧により弁座64aに着座する。すると、オイル通路
60aとオイル通路62との連通が遮断され、オイル通
路61とオイル通路62とが連通し、油圧制御対象にオ
イルが供給される。
【0029】第2実施例は第1実施例と異なり、コイル
14への通電オフ時、オイル供給側のオイル通路61が
閉塞する常閉(ノーマリークローズ)の電磁弁である
が、第1実施例と同様に、可動部と固定部との摺動摩
擦力を低下する、磁気回路部60bと磁性体からなる
可動子21間のサイドギャップ30を小さくできるとと
もに可動子21の外径を大きくできるので可動子21に
働く吸引力が大きくなるという効果がある。
【0030】以上説明した本発明の実施例では、三経路
の流体出入口を有する三方弁に本発明の電磁弁を適用し
たが、本発明では、二経路の流体出入口を有する二方弁
に本発明の電磁弁を適用することは可能である。また本
実施例では、オイルの流路制御に本発明の電磁弁を用い
たが、本発明では、液体として例えば水、軽油、ガソリ
ン、気体として例えば空気等の流路制御に本発明の電磁
弁を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による電磁弁を示す断面図
である。
【図2】第1実施例の主要部分を示す拡大断面図であ
る。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】第1実施例の支持部材を示す斜視図である。
【図5】可動子の径と吸引力との関係を示す特性図であ
る。
【図6】第1実施例の変形例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例による電磁弁を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 電磁弁 10 円筒孔 10a 空間部 11 ケース 11a オイル通路 12 ボディ 12a 磁気回路部 12b オイル通路 13 ボビン 14 コイル 15 固定鉄心 16 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 20 ポペット弁(弁体) 20c フランジ部(第2の摺動部) 21 可動子 22 案内部材(第1の摺動部) 41 オイル通路(収容孔) 42 オイル通路 43 オイル通路(流体通孔) 50 支持部材 50b スリット 51 ボール弁 55 固定鉄心 56 摺動部 100 相手取付け部(取付け部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に円筒孔を有するボディと、 このボディに設けられ、コイルを巻回したボビンと、 このボビン外周に配設されたケースと、 前記ボビンの一端に隣接して設けられた固定鉄心と、 前記円筒孔に往復動可能に収容され、前記コイルへの通
    電により前記固定鉄心側に磁気吸引される可動子と、前
    記固定鉄心と反対側の前記可動子の端部に固定され、前
    記円筒孔内を往復動可能な非磁性体からなる弁体とを有
    する可動部と、 前記固定鉄心と反対側に前記可動部を付勢する付勢手段
    とを備えた電磁弁であって、 前記可動部は、一端側が前記可動子の前記固定鉄心側で
    ボビン内周壁の第1の摺動部と、他端側が前記弁体に設
    けられた前記円筒孔の内周壁に摺動可能な第2の摺動部
    とによって、前記ボディの円筒孔の内周壁に往復動可能
    に支持されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記可動子の外周壁と前記円筒孔の内周
    壁とで形成される磁気的間隙をできるだけ小さくするよ
    うに、前記第2の摺動部の外径よりも前記可動子の外周
    壁の外径を僅かに小さくしたことを特徴とする請求項1
    記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体とボール弁とにより三経路の流
    体流路を開閉制御する三方弁の電磁弁であって、前記ボ
    ール弁を収容可能な収容孔を軸方向に有し円筒状に形成
    された樹脂製の支持部材を備え、前記支持部材の側壁の
    軸方向に形成されたスリットにより前記ボディに嵌挿可
    能であることを特徴とする請求項1または2記載の電磁
    弁。
  4. 【請求項4】 取付け部に組付ける場合、前記ボディの
    前記取付け部に収容される部分の前記円筒孔から前記取
    付け部の外部への流体排出手段として、前記取付け部内
    に収容される前記ボディの側壁を径方向に貫通して前記
    円筒孔と連通する流体通孔を形成し、前記流体通孔が形
    成された前記ボディの外側壁周囲を前記取付け部の外部
    まで切り欠いて前記流体通孔と連通する環状の空間部を
    形成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    電磁弁。
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