JPH0848672A - ピリミジン誘導体 - Google Patents

ピリミジン誘導体

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JPH0848672A
JPH0848672A JP15865895A JP15865895A JPH0848672A JP H0848672 A JPH0848672 A JP H0848672A JP 15865895 A JP15865895 A JP 15865895A JP 15865895 A JP15865895 A JP 15865895A JP H0848672 A JPH0848672 A JP H0848672A
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冬彦 西島
Hiroyuki Enari
宏之 江成
Michihito Ise
道仁 伊勢
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 血圧に対する作用を示さず腎障害に対し充分
な改善効果を示す化合物の提供。 【構成】 一般式(I)で表される新規ピリミジン誘導
体又はその塩及び当該化合物を含有する医薬組成物: 〔R1 はH、C16 (ハロ)アルキル、NHR11;R
2 はH、C16 (ハロ)アルキル、(CH2m 6
5 、NH2 、NHR12、NH(CH2n 65
N(R14)(CH2q 65 、NHC(=O)
15、NHC(=O)CH(C652 、OR16、又
は−O(CH2s 65 ;R3 はCOOH、COO
17、OH、OR18、NH2 、N(R192 、NH
20、アゾール、スルホン酸基;R11はC16 アルキ
ル、C16 ハロアルキル;R12、R14、R15、R16
17、R18、R19、R20はC16 アルキル;mは0〜
6;nは0〜6;pは0〜6;qは0〜6;rは0〜
6;sは0〜6〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピリミジン誘導体又はそ
の塩及びそのピリミジン誘導体又はその塩を有効成分と
して含有する医薬組成物、特には抗腎疾患剤に関する。
本発明によるピリミジン誘導体は、血圧低下作用に関わ
るアンジオテンシンII受容体タイプ1に対する拮抗作用
が実質的に認められないか非常に弱いにもかかわらず、
腎障害に対しては充分な改善作用を有する。
【0002】
【従来の技術】腎機能に障害を有する患者は近年ますま
す増加する傾向を示している。その理由としては、人口
の高齢化、生活環境の変化と共に、腎疾患に対する的確
な薬剤の開発が遅れていることなどが考えられる。従っ
て、その治療薬が従来から強く求められている。即ち、
腎炎や糖尿病性腎症、腎不全などの腎疾患では、疾患に
伴う病変を治療する対症療法が未だ主体となっている。
つまり、降圧剤、利尿剤、抗炎症剤や食事療法、運動療
法などである。特に、腎疾患では高血圧を伴うことが多
く、また高血圧は腎疾患の悪化要因の一つと考えられて
いるので、降圧剤が用いられることが多い。その中で
も、アンジオテンシンIIの産生や作用を抑制する薬剤に
ついての試みが多い。即ち、アンジオテンシンIIが血圧
を上昇させる作用を有するとともに、腎臓の間質細胞の
増殖を促すなどにより腎疾患を増悪させる原因となると
考えられており、従ってその要因をできるだけ排除する
ことが腎疾患の改善をもたらすものと考えられるからで
ある。
【0003】具体的には、アンジオテンシンIから昇圧
作用を有するアンジオテンシンIIへ変換する酵素(即
ち、アンジオテンシン変換酵素:ACE)を阻害する物
質、つまりアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE
I)である降圧剤(例えば、エナラプリルやカプトリ
ル)を用いると、血圧を下げるとともに腎障害の進行が
改善されることが報告されている(J.Clin.Ph
armacol.,30:155〜158,199
0)。また米国特許第5071867号明細書の記載に
よれば、腎障害ラットに対して、降圧目的に使用する通
常の量よりも更に高い用量を投与することにより腎障害
の改善がもたらされたことから、ヒト(患者)でも慎重
に用量を徐々に増してゆけば、高用量に耐えることがで
き、腎障害の治療の恩恵がもたらせるとされている。し
かし、一方ではこの種の薬剤の特性としての空咳などの
副作用や、降圧に伴い急性腎不全をきたす危険もあり慎
重な投与が必要であることが指摘されている(最新医
学,48:1404〜1409,1993)。
【0004】更にその後には、アンジオテンシンIIの受
容体拮抗剤(AGIIRA)が降圧剤として開発されてい
る。アンジオテンシンIIの受容体には現在タイプ1とタ
イプ2の2種類が知られている。このうちタイプ2が関
与する作用についてはまだ十分解明されていないが、タ
イプ1は血圧に関与することが判っているので、タイプ
1受容体の拮抗剤が降圧剤開発の目標となっている。ア
ンジオテンシンII受容体に対して強い拮抗作用を示す降
圧剤であって、腎疾患に対する作用も調べられている化
合物として、イミダゾール誘導体である2−ブチル−4
−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)−1−〔〔2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕イミダゾール(DuP753又はMK95
4)が知られている。このイミダゾール誘導体を腎障害
ラットに投与すると、蛋白尿や糸球体硬化に対しては効
果があったが、同時に明らかな血圧降下を伴っていた
(J.Clinical Invest.,90:76
6−771,1992)。また、このイミダゾール誘導
体を高脂血症ラットに投与した場合、低用量では血圧に
対する影響がほとんどなくて腎病変を改善したが、腎病
変に対してより効果的な高用量では明確な降圧作用を伴
っていた(Nephron,65:426−432,1
993)。
【0005】更に、前記のイミダゾール誘導体と類似の
構造を有する化合物が、例えば、特開昭63−2386
8号公報や、米国特許第5153197号、第5128
355号及び第5155118号各明細書に開示されて
いる。即ち、それらの化合物が、特開昭63−2386
8号公報では高血圧及び鬱血性心不全に対して有効であ
ること、米国特許第5153197号明細書には高血圧
に対して有効であること、米国特許第5128355号
明細書には心不全に対して有効であること、そして米国
特許第5155118号明細書には非ステロイド抗炎症
剤による腎不全に対して有効であることが記載されてい
る。しかし、これらのイミダゾール誘導体はいずれも強
いアンジオテンシンII受容体拮抗作用を特徴としてお
り、降圧作用を有する。
【0006】一方、ピリミジン骨格を有する化合物が、
例えば、EP0475206A2号公報に開示されてお
り、腎疾患への適用も記載されている。しかし、そのピ
リミジン化合物は強いアンジオテンシンII受容体拮抗作
用とそれに伴う降圧作用を特徴とするものである。ま
た、そのピリミジン類縁化合物に属する2−〔N−プロ
ピル−N−〔〔2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕アミノ〕ピリジン
−3−カルボン酸(A−81988)を腎疾患ラットに
投与すると蛋白尿の改善が示されたが、同時に血圧降下
を伴っていたとの報告もある(J.Pharmaco
l.Experimental Therapeuti
cs,267:657−663,1993)。即ち、前
記のピリミジン類縁化合物は強いタイプ1受容体拮抗作
用に基づく降圧作用を有するので、腎疾患に適用した場
合、急性腎不全などをもたらす恐れがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様に、これまでの
降圧剤による腎疾患の治療では、基本的にはできるだけ
降圧作用の強い薬剤が望まれている。しかし、腎疾患に
おいて、高血圧は是正すべき重要な病態ではあるが、単
に低下させればよいのではなくて、適正な血圧に維持す
ることが重要である。そのためには病態に応じて降圧剤
の種類や用量を組み合わせて血圧を調節することが必要
になる。一方、腎疾患自体は充分な用量による持続的治
療が望ましいので、従来の薬剤を使用する限り、一つの
薬剤で血圧の調節と腎疾患の効果的な治療とを両立させ
るには、基本的に無理があった。前述のような降圧剤を
用いた場合の急性腎不全の問題は、その一例である。本
発明者は、血圧に対する作用を有さずに、腎障害に対し
ては充分な改善効果を示すという、従来はまったく知ら
れていなかった特性を有する化合物を見出すべく鋭意研
究を重ねたところ、アンジオテンシンIIのタイプ1受容
体に対する拮抗力が、降圧剤として標準的な効果を有す
る拮抗剤の1/100から1/1000以下であって実
質的な拮抗作用がないにもかかわらず、腎障害に対して
は充分な改善効果を示す新規のピリミジン誘導体を見出
した。本発明は、こうした知見に基づくものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は一般式
(I)
【化2】 〔式中、R1 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数1〜6のハロアルキル基、又は−NHR11であ
り;R2 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
数1〜6のハロアルキル基、ハロゲン原子、−(CH
2m 65 、−NH2 、−NHR12、−NH(CH
2n 65 、−NH(CH2p 64−O
13、−N(R14)(CH2q 65 、−NHC
(=O)R15、−NHC(=O)(CH2r 6
5 、−NHC(=O)CH(C652 、−OR16
又は−O(CH2s 65 ;R3 は−COOH、−
COOR17、ヒドロキシル基、−OR18、−NH2 、−
N(R192 、−NHR20、アゾール基、又はスルホン
酸基であり;R11は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭
素数1〜6のハロアルキル基であり;R12、R13
14、R15、R16、R17、R18、R19及びR20はそれぞ
れ独立して炭素数1〜6のアルキル基であり;mは0又
は1〜6の整数であり;nは0又は1〜6の整数であ
り;pは0又は1〜6の整数であり;qは0又は1〜6
の整数であり;rは0又は1〜6の整数であり;sは0
又は1〜6の整数である〕で表されるピリミジン誘導体
(以下、本物質と称することがある)又はその塩に関す
る。
【0009】本明細書においてアルキル基は、直鎖状又
は分枝状アルキル基を含み、例えば、炭素数1〜4のア
ルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、
s−ブチル基又はt−ブチル基であり、炭素数1〜5の
アルキル基としては、前記の各基の他に、例えば、n−
ペンチル基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、t−ペ
ンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、
1,2−ジメチルプロピル基又は1−エチルプロピル基
を挙げることができ、そして炭素数1〜6のアルキル基
としては、前記の各基の他に、例えば、n−ヘキシル
基、i−ヘキシル基又は2−エチルブチル基を挙げるこ
とができる。
【0010】ハロゲン原子は、例えば、塩素原子、臭素
原子、フッ素原子又はヨウ素原子である。また、炭素数
1〜6のハロアルキル基は、前記の炭素数1〜6のアル
キル基に前記のハロゲン原子1〜13個が置換した基で
あり、好ましいハロアルキル基としては、例えば、トリ
フルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、4,4,
4−トリフルオロブチル基を挙げることができる。アゾ
ール基は、ヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子又
はイオウ原子)2〜4個を含む5員環であり、例えば、
イミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、ピラ
ゾール基、イソオキサゾール基、イソチアゾール基、ト
リアゾール基、オキサジアゾール基、チアジアゾール
基、テトラゾール基、オキサトリアゾール基又はチアト
リアゾール基を挙げることができる。好ましいアゾール
基としては、例えば、テトラゾール基を挙げることがで
きる。
【0011】前記一般式(I)において、R1 が水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のハロア
ルキル基、又は−NHR11であり;R2 は水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル
基、ハロゲン原子、−(CH2m 65 、−NH
2 、−NHR12、−NH(CH2n 65 、−NH
(CH2p 64 −OR13、−N(R14)(CH
2q 65 、−NHC(=O)R15、−NHC(=
O)(CH2r 65 、−NHC(=O)CH(C
652 、−OR16、又は−O(CH2s 6
5 ;R3 は−COOH、−COOR17、ヒドロキシル
基、−OR18、−NH2 、−N(R192 、−NH
20、アゾール基、又はスルホン酸基であり;R11は炭
素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のハロアル
キル基であり;R12、R13、R14、R15、R16、R17
18、R19及びR20はそれぞれ独立して炭素数1〜4の
アルキル基であり;mは0又は1〜4の整数であり;n
は0又は1〜4の整数であり;pは0又は1〜4の整数
であり;qは0又は1〜4の整数であり;rは0又は1
〜4の整数であり;sは0又は1〜4の整数である、前
記一般式(I)で表される化合物又はその塩が好まし
い。
【0012】前記一般式(I)において、R2 がピリミ
ジン環の2位又は6位にあり、R3がフェニル環の4位
(p位)にある化合物又はその塩が更に好ましく、R2
がピリミジン環の6位にあり、R3 がフェニル環の4位
(p位)にある化合物又はその塩が一層好ましい。
【0013】本物質の塩には、無機酸若しくは有機酸と
の塩や無機塩基若しくは有機塩基との塩が含まれ、薬学
的に許容される塩が好ましい。酸付加塩としては、例え
ば、塩酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩又はp−トル
エンスルホン酸塩、更には、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、マレイン酸又はフマル酸などのジカルボン酸との
塩、更に、酢酸、プロピオン酸又は酪酸などのモノカル
ボン酸との塩等を挙げることができる。また、本物質の
塩の形成に適した無機塩基は、例えば、アンモニア、ナ
トリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アル
ミニウム等の水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩等である。
有機塩基との塩としては、例えば、メチルアミン、ジメ
チルアミン、トリエチルアミンのようなモノ−、ジ−、
及びトリ−アルキルアミン塩、モノ−、ジ−、及びトリ
−ヒドロキシアルキルアミン塩、グアニジン塩、N−メ
チルグルコサミン塩、アミノ酸塩等を挙げることができ
る。
【0014】本物質の代表例として、化合物No.1〜
No.90の構造を以下の表1〜4に示し、それらの各
化合物の元素分析及び質量分析の結果を表5〜9に示
す。なお、以下の表1〜4に示した各化合物を、本明細
書の以下の記載において、その化合物No.で示すこと
がある。以下の各表において、Meはメチル基、Etは
エチル基、Prはプロピル基、Buはブチル基、Pen
はペンチル基、Hexはヘキシル基、Phはフェニル基
を示す。
【0015】
【表1】No. R1 R2 R3 分子式 1 n-Bu 6-Cl 4-COOMe C18H21N4O3Cl 2 n-Bu 6-OMe 4-COOH C18H22N4O4 3 n-Bu 6-NHCH2Ph 4-COOMe C25H29N5O3 4 n-Bu 6-NH(CH2)2Ph 4-COOMe C26H31N5O3 5 n-Bu 6-NH(CH2)3Ph 4-COOMe C27H33N5O3 6 n-Bu 6-NHCH2Ph-4-OMe 4-COOMe C26H31N5O4 7 n-Bu 6-NHCH2Ph 4-COOH C24H27N5O3 8 n-Bu 6-NH(CH2)2Ph 4-COOH C25H29N5O3 9 n-Bu 6-NH(CH2)3Ph 4-COOH C26H31N5O3 10 n-Bu 6-NHCH2Ph-4-OMe 4-COOH C25H29N5O4 11 n-Bu 6-OCH2Ph 4-COOH C24H26N4O4 12 n-Pen 6-OMe 4-COOH C19H24N4O4 13 n-Hex 6-OMe 4-COOH C20H26N4O4 14 n-Pr 6-OMe 4-COOH C17H20N4O4 15 Et 6-OMe 4-COOH C16H18N4O4 16 n-Bu 6-NHPh 4-COOH C23H25N5O3 17 n-Pen 6-NH(CH2)2Ph 4-COOH C27H33N5O3 18 n-Pen 6-NH(CH2)3Ph 4-COOH C28H35N5O3 19 n-Bu 6-NH(CH2)4Ph 4-COOEt C29H37N5O3 20 n-Bu 6-OEt 4-COOH C19H24N4O4 21 n-Bu 6-O-n-Bu 4-COOH C21H28N4O4 22 n-Pen 6-OCH2Ph 4-COOH C25H28N4O4 23 n-Bu 6-Cl 4-COOH C17H19N4O3Cl 24 n-Bu 6-Br 4-COOH C17H19N4O3Br 25 n-Bu 6-F 4-COOH C17H19N4O3F 26 n-Bu 6-Ph 4-COOH C23H24N4O3
【0016】
【表2】No. R1 R2 R3 分子式 27 n-Bu 6-(CH2)2Ph 4-COOH C25H26N4O3 28 n-Bu 6-(CH2)4Ph 4-COOH C27H30N4O3 29 n-Bu 6-NH2 4-COOH C17H21N5O3 30 n-Bu 6-NHMe 4-COOH C18H23N5O3 31 n-Bu 6-NH-n-Bu 4-COOH C21H29N5O3 32 n-Bu 6-NH-n-Hex 4-COOH C23H33N5O3 33 n-Pr 6-NHCH2Ph-4-OMe 4-COOH C24H27N5O4 34 n-Bu 6-NH(CH2)2Ph-4-OMe 4-COOH C26H31N5O4 35 n-Bu 6-N(n-Pr)CH2Ph 4-COOH C27H33N5O3 36 n-Bu 6-N(n-Bu)(CH2)4Ph 4-COOH C31H41N5O3 37 n-Bu 6-N(n-Bu)Ph 4-COOH C27H33N5O3 38 n-Bu 6-N(n-Hex)Ph 4-COOH C29H37N5O3 39 n-Bu 6-NHC(=O)Me 4-COOH C19H23N5O4 40 n-Bu 6-NHC(=O)Et 4-COOH C20H25N5O4 41 n-Bu 6-NHC(=O)n-Bu 4-COOH C22H29N5O4 42 n-Bu 6-NHC(=O)n-Hex 4-COOH C24H33N5O4 43 n-Bu 6-NHC(=O)(CH2)2Ph 4-COOH C26H29N5O4 44 n-Bu 6-NHC(=O)(CH2)4Ph 4-COOH C28H33N5O4 45 n-Bu 6-NHC(=O)(CH2)6Ph 4-COOH C30H37N5O4 46 n-Bu 6-NHC(=O)CHPh2 4-COOH C31H31N5O4 47 n-Bu 6-Cl 4-OH C16H19N4O2Cl 48 n-Bu 6-Cl 4-OMe C17H22N4O2Cl 49 n-Bu 6-Cl 4-O-n-Bu C20H27N4O2Cl 50 n-Bu 6-Cl 4-O-n-Hex C22H31N4O2Cl 51 n-Bu 6-Ph 4-OH C22H24N4O2 52 n-Bu 6-CH2Ph 4-OMe C24H28N4O2
【0017】
【表3】No. R1 R2 R3 分子式 53 n-Bu 6-(CH2)2Ph 4-OMe C25H30N4O2 54 n-Bu 6-Ph 4-NHMe C23H27N5O 55 n-Bu 6-Ph 4-N(Me)2 C24H29N5O 56 n-Bu 6-CH2Ph 4-N(Me)2 C25H31N5O 57 n-Bu 6-(CH2)2Ph 4-N(Me)2 C26H33N5O 58 n-Bu 6-(CH2)4Ph 4-N(Me)2 C28H37N5O 59 n-Bu 6-(CH2)3Ph 4-N(Et)2 C29H39N5O 60 n-Bu 6-(CH2)6Ph 4-N(Et)2 C32H45N5O 61 n-Bu 6-N(Me)CH2Ph 4-COOH C25H29N5O3 62 n-Bu 6-NH-n-Bu 4-COOEt C23H33N5O3 63 n-Bu 6-NH-n-Hex 4-COO-n-Bu C27H41N5O3 64 H 6-OMe 4-COOH C14H14N4O4 65 H 6-CH2Ph 4-COOH C20H18N4O3 66 H 6-O(CH2)4Ph 4-COOH C23H24N4O4 67 H 6-NHPh 4-COOH C19H23N5O3 68 H 6-NHCH2Ph 4-COOH C20H25N5O3 69 H 6-Cl 4-COOH C13H11N4O3Cl 70 H 6-CF3 4-COOH C14H11N4O3F3 71 H 6-CF2CF3 4-COOH C15H11N4O3F5 72 H 6-NH2 4-COOH C13H13N5O3 73 H 6-NH-n-Bu 4-COOH C17H21N5O3 74 H 6-NHC(=O)Me 4-COOH C15H15N5O4 75 H 6-NHC(=O)n-Bu 4-COOH C18H21N5O4 76 H 6-NHC(=O)n-Pen 4-COOH C19H23N5O4 77 NH-n-Pr 6-NHCH2Ph 4-COOH C23H26N6O3 78 NH-n-Pr 6-Cl 4-COOH C16H18N5O3Cl
【0018】
【表4】No. R1 R2 R3 分子式 79 NH-n-Pr 6-NHC(=O)Me 4-NH2 C18H25N7O2 80 NH-n-Pr 6-CF3 4-COOH C17H18N5O3F3 81 NH-n-Pr 6-OMe 4-COOH C17H21N5O4 82 NH-n-Pr 6-OCH2Ph 4-COOH C23H25N5O4 83 NH-n-Pr 6-NH2 4-COOH C16H20N6O3 84 NH-n-Pr 6-NHCH2Ph-4-OMe 4-COOH C24H28N6O4 85 NH-n-Pr 6-Cl 4-OH C15H18N5O2 86 n-Bu 6-OMe 4-CN4H C18H22N8O2 87 n-Bu 6-OMe 4-SO3H C17H22N4O5S 88 n-Bu 6-NHPh 4-OMe C23H27N5O2 89 n-Bu 6-NHCH2Ph 4-OMe C24H29N5O2 90 n-Bu 6-NH(CH2)2Ph 4-OMe C25H31N5O2
【0019】
【表5】 No. 分子量 質量分析 元素分析計算値 元素分析実測値 C(%) H(%) N(%) C(%) H(%) N(%) 1 376.84 376(EI) 57.37 5.62 14.87 57.32 5.48 14.82 2 358.40 358(EI) 60.32 6.19 15.63 60.04 6.58 15.35 3 447.54 447(EI) 67.09 6.53 15.65 66.83 6.93 15.39 4 461.57 461(EI) 67.66 6.77 15.17 67.81 6.85 15.32 5 475.59 475(EI) 68.19 6.99 14.73 68.10 7.13 14.64 6 477.57 477(EI) 65.39 6.54 14.66 65.01 6.64 14.28 7 433.51 433(EI) 66.50 6.28 16.15 66.13 6.54 15.78 8 447.54 447(EI) 67.09 6.53 15.65 67.05 6.38 15.61 9 461.57 461(EI) 67.66 6.77 15.17 67.67 6.84 15.18 10 463.54 463(EI) 64.78 6.31 15.11 65.02 6.26 15.35
【0020】
【表6】 No. 分子量 質量分析 元素分析計算値 元素分析実測値 C(%) H(%) N(%) C(%) H(%) N(%) 11 434.50 434(EI) 66.34 6.03 12.89 65.98 5.61 12.53 12 372.43 372(EI) 61.28 6.50 15.04 60.93 6.68 14.69 13 386.45 386(EI) 62.16 6.78 14.50 62.34 6.61 14.68 14 344.37 344(EI) 59.29 5.85 16.27 59.48 5.78 16.46 15 330.34 330(EI) 58.17 5.49 16.96 58.29 5.55 17.08 16 419.49 419(EI) 65.86 6.01 16.70 65.70 5.82 16.54 17 475.59 475(EI) 68.19 6.99 14.73 68.28 7.14 14.82 18 489.62 489(EI) 68.69 7.21 14.30 68.98 6.90 14.59 19 503.65 503(EI) 69.16 7.41 13.91 68.92 7.44 13.67 20 372.43 372(EI) 61.28 6.50 15.04 61.38 6.62 15.14 21 400.48 400(EI) 62.98 7.05 13.99 62.97 7.13 13.98 22 448.52 448(EI) 66.95 6.29 12.49 66.80 5.89 12.34 23 362.82 362(EI) 56.28 5.28 15.44 56.06 5.49 15.22 24 407.27 406(EI) 50.14 4.70 13.76 50.32 4.54 13.94 25 346.36 346(EI) 58.95 5.53 16.18 58.81 5.52 16.04 26 404.47 404(EI) 68.30 5.98 13.85 68.46 5.87 14.01 27 430.51 430(EI) 69.75 6.09 13.01 70.08 5.82 13.34 28 458.56 458(EI) 70.72 6.59 12.22 70.84 6.80 12.34 29 343.39 343(EI) 59.46 6.16 20.39 59.35 6.15 20.28 30 357.41 357(EI) 60.49 6.49 19.59 60.68 6.57 19.78 31 399.50 399(EI) 63.14 7.32 17.53 62.98 7.41 17.37 32 427.55 427(EI) 64.61 7.78 16.38 64.72 7.61 16.49 33 449.51 449(EI) 64.13 6.05 15.58 63.77 5.84 15.22 34 477.57 477(EI) 65.39 6.54 14.66 65.35 6.58 14.62 35 475.59 475(EI) 68.19 6.99 14.73 67.92 7.10 14.46
【0021】
【表7】 No. 分子量 質量分析 元素分析計算値 元素分析実測値 C(%) H(%) N(%) C(%) H(%) N(%) 36 531.70 531(EI) 70.03 7.77 13.17 69.89 7.03 13.04 37 475.59 475(EI) 68.19 6.99 14.73 67.94 7.05 14.48 38 503.65 503(EI) 69.16 7.41 13.91 69.07 7.25 13.82 39 385.42 385(EI) 59.21 6.02 18.17 59.11 6.18 18.07 40 399.45 399(EI) 60.14 6.31 17.53 60.31 6.57 17.70 41 427.51 427(EI) 61.81 6.84 16.38 61.76 6.62 16.33 42 455.56 455(EI) 63.28 7.30 15.37 63.55 6.99 15.64 43 475.55 475(EI) 65.67 6.15 14.73 65.42 6.31 14.48 44 503.60 503(EI) 66.78 6.61 13.91 66.71 6.50 13.84 45 531.66 531(EI) 67.77 7.02 13.17 67.54 7.05 12.94 46 537.62 537(EI) 69.26 5.81 13.03 69.31 5.89 13.08 47 334.81 334(EI) 57.40 5.72 16.73 57.72 5.76 17.05 48 349.84 349(EI) 58.37 6.34 16.01 58.43 6.33 16.07 49 390.92 390(EI) 61.45 6.96 14.33 61.28 6.99 14.16 50 418.97 418(EI) 63.07 7.46 13.37 62.95 7.70 13.25 51 376.46 376(EI) 70.19 6.43 14.88 70.45 6.23 15.14 52 404.51 404(EI) 71.26 6.98 13.85 70.99 6.66 13.58 53 418.54 418(EI) 71.74 7.23 13.39 71.94 7.11 13.59 54 389.50 389(EI) 70.92 6.99 17.98 70.85 6.94 17.91 55 403.53 403(EI) 71.44 7.24 17.36 71.09 7.34 17.01 56 417.56 417(EI) 71.91 7.48 16.77 72.23 7.83 17.09 57 431.58 431(EI) 72.36 7.71 16.23 72.24 7.94 16.11 58 459.64 459(EI) 73.17 8.11 15.24 73.10 8.05 15.17 59 473.66 473(EI) 73.54 8.30 14.79 73.36 8.35 14.61 60 515.75 515(EI) 74.52 8.80 13.58 74.91 8.69 13.97
【0022】
【表8】 No. 分子量 質量分析 元素分析計算値 元素分析実測値 C(%) H(%) N(%) C(%) H(%) N(%) 61 447.54 447(EI) 67.09 6.53 15.65 66.88 6.76 15.44 62 427.55 427(EI) 64.61 7.78 16.38 64.68 7.71 16.45 63 483.66 483(EI) 67.05 8.54 14.48 67.19 8.38 14.62 64 302.29 302(EI) 55.63 4.67 18.53 55.66 4.89 18.56 65 362.39 362(EI) 66.29 5.01 15.46 66.43 4.63 15.60 66 420.47 420(EI) 65.70 5.75 13.32 65.69 5.75 13.31 67 369.43 369(EI) 61.77 6.28 18.96 61.60 6.28 18.79 68 383.45 383(EI) 62.65 6.57 18.26 62.35 6.46 17.96 69 306.71 306(EI) 50.91 3.62 18.27 50.80 3.84 18.16 70 340.26 340(EI) 49.42 3.26 16.47 49.02 3.10 16.58 71 390.27 390(EI) 46.16 2.84 14.36 45.97 3.20 14.17 72 287.28 287(EI) 54.35 4.56 24.38 54.30 4.72 24.33 73 343.39 343(EI) 59.46 6.16 20.39 59.44 6.32 20.37 74 329.32 329(EI) 54.71 4.59 21.27 54.74 4.23 21.30 75 371.40 371(EI) 58.21 5.70 18.86 58.00 5.74 18.65 76 385.42 385(EI) 59.21 6.02 18.17 59.12 6.07 18.08 77 434.50 434(EI) 63.58 6.03 19.34 63.64 6.33 19.40 78 408.26 407(EI) 47.07 4.44 17.15 47.04 4.30 17.12 79 371.44 371(EI) 58.20 6.78 26.40 58.14 6.85 26.34 80 397.36 397(EI) 51.39 4.57 17.62 51.07 4.96 17.30 81 359.39 359(EI) 56.82 5.89 19.49 57.21 6.14 19.88 82 435.48 435(EI) 63.44 5.79 16.08 63.40 5.90 16.04 83 344.37 344(EI) 55.80 5.85 24.40 55.59 6.19 24.19 84 464.53 464(EI) 62.06 6.08 18.09 61.95 5.87 17.98 85 300.34 300(EI) 59.99 6.04 23.32 59.99 6.06 23.32
【0023】
【表9】 No. 分子量 質量分析 元素分析計算値 元素分析実測値 C(%) H(%) N(%) C(%) H(%) N(%) 86 382.43 382(FAB) 56.53 5.80 29.30 56.69 5.97 29.46 87 394.45 394(FAB) 51.77 5.62 14.20 51.50 6.02 13.93 88 405.50 405(EI) 68.13 6.71 17.27 68.02 6.83 16.98 89 419.53 419(EI) 68.71 6.97 16.69 68.55 7.01 16.55 90 433.55 433(EI) 69.26 7.21 16.15 69.38 7.02 16.27
【0024】本物質は、それ自体公知の方法によって調
製することができる。例えば、本物質は以下のステップ
(a)〜(c)からなる合成経路〔1〕によって調製す
ることができる。合成経路〔1〕:
【式I】
【0025】(a)ステップ 一般式(1)の化合物を必要に応じて保護した後、一般
式(2)(X2 はハロゲン原子である)の化合物と反応
させて、一般式(3)の化合物を得る。反応は、エタノ
ール、ブタノール、ジオキサン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、又はN,N−ジエ
チルホルムアミド等の有機溶媒中で、トリエチルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、又はルチジン等の塩基の存在
下に、20〜150℃、好ましくは還流下で、5〜72
時間攪拌して行う。
【0026】(b)ステップ 一般式(3)の化合物をN,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、アセトン、
クロロホルム、又はピリジン等の溶媒に溶解し、アミノ
基をR1 −CONH基(R1 は前記と同じ意味である)
に変換することのできる化合物を加え、0〜100℃で
3〜40時間反応させて、一般式(4)の化合物を得
る。アミノ基をR1 −CONH基に変換することのでき
る化合物は、例えば、R1 基がn−ブチルの場合には、
例えば吉草酸クロリドを挙げることができる。その他の
1 の場合には、目的とするR1 基に応じて当業者が適
宜選択することができる。
【0027】(c)ステップ 一般式(4)の化合物と、X2 基をR2 基(R2 は前記
と同じ意味である)に変換することのできる化合物とを
反応させて、一般式(I)の化合物を得る。アミンとの
反応はブタノール、エタノール、ジオキサン、ジメチル
スルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機
溶媒中、20〜150℃、好ましくは還流下で、3〜7
2時間攪拌して行う。アルコールとの反応はアルコール
中、アルカリ水溶液存在下に、必要に応じてテトラヒド
ロフラン、ジオキサン等の溶媒を加え、20〜150℃
で、3〜72時間行う。X2 基をR2 基に変換すること
のできる化合物としては、例えば、R2 基がベンジルア
ミノの場合には、例えば、ベンジルアミンを挙げること
ができる。その他のR2 基の場合には、目的とするR2
基に応じて当業者が適宜選択することができる。
【0028】一般式(I)がエステル化合物の場合、メ
タノール、エタノール、ブタノール等の有機溶媒中でア
ルカリ水溶液の存在下に、20〜100℃で1〜48時
間攪拌して、加水分解し、酸析して、遊離の一般式
(I)の化合物に変換することができる。また、一般式
(I)の化合物の塩、特に薬学的に許容される塩は、一
般式(I)の化合物と当量のアルカリを用いて、溶媒を
蒸発、又は溶液を濃縮し、乾固し、精製して得ることが
できる。
【0029】本発明による前記一般式(I)で表される
ピリミジン誘導体又はその薬学上許容することのできる
塩は、血圧に対する作用を有さずに、腎障害に対しては
充分な改善効果を示す。従って、本発明は前記一般式
(I)で表されるピリミジン誘導体又はその薬学上許容
することのできる塩を有効成分として含有することを特
徴とする医薬組成物、特には抗腎疾患剤にも関する。本
物質は抗腎疾患剤として有用である。腎炎、腎症、腎不
全、ネフローゼ症侯群、無症候性蛋白尿、血尿、糖尿病
性腎症、薬物性腎障害、***症、前立腺炎等に有用
である。本物質はヒトを含めた哺乳動物に経口的または
非経口的(例えば、経皮、静脈内、腹腔内など)に投与
される。本物質をマウスに500mg/kgの量で経口
投与して一週間観察したが死亡例は認められなかった。
【0030】本物質は薬学的に許容される添加剤1種又
はそれ以上を加えて、製剤、例えば、散剤、錠剤、顆
粒、カプセル、座剤、注射剤、又は経口用液剤等にする
ことができる。添加剤としては、例えば、ステアリン酸
マグネシウム、タルク、乳糖、デキストリン、デンプン
類、メチルセルロース、脂肪酸グリセリド類、水、プロ
ピレングリコール、マクロゴール類、アルコール、結晶
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース類、ポビ
ドン、ポリビニルアルコール、ステアリン酸カルシウム
等を挙げることができる。更に、必要に応じて、着色
剤、安定化剤、抗酸化剤、防腐剤、pH調節剤、等張化
剤、溶解補助剤及び/又は無痛化剤等を添加することが
できる。顆粒剤、錠剤又はカプセル剤は、コーティング
基剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等によ
ってコーティングすることもできる。
【0031】単位投与量中に本物質を0. 1〜500m
g、好ましくは1〜100mg含有させることができ
る。本物質の使用量は一日につき体重1kg当たり0.
1〜150mg、好ましくは1〜100mgである。こ
れを一日1回または2〜3回に分けて投与する。しかし
ながらその投与量は患者の病状によって適宜選択するこ
とができる。
【0032】
【作用】本発明者らは、独自の手法でアンジオテンシン
IIの溶液中における立体構造解析を行い、これとの親和
性の程度を考慮しながら、各種化合物の特性を研究し
た。即ち、降圧作用に関係することが知られているアン
ジオテンシンIIのタイプ1受容体に対する拮抗力、腎障
害動物での腎障害改善作用、血圧に対する作用などにつ
いて詳細な検討を加えたところ、本物質又はその塩が、
従来公知の降圧剤化合物とは全く異なる、所望の特性を
有することを見出した。本物質又はその塩は、前記のと
おり、アンジオテンシンIIのタイプ1受容体に対する拮
抗力に関して、降圧剤として標準的な効果のある従来公
知の拮抗剤の1/100から1/1000以下であり、
実質的な拮抗作用がないにもかかわらず、腎障害に対し
ては改善効果を示す。こうした特性を有する化合物が存
在することは、既存の知見からは全く予測し得ない驚く
べきことである。本物質がどのようにして上記のような
作用を示すかについて、明確な理由は現在のところ不明
であり、本発明は以下の推論に拘束されるものではない
が、例えば、腎障害増悪をもたらす腎間質細胞増殖など
の作用に関わるアンジオテンシンIIの受容体(既に知ら
れているタイプ1及びタイプ2以外の新しい受容体)へ
の特異的拮抗作用や腎への集積性などが推定される。ま
た、アンジオテンシンII受容体拮抗作用ではない全く別
の機序の作用による可能性もある。本物質がアンジオテ
ンシンII受容体拮抗剤に分類されるものであったとして
も、またそうでない場合はなおさら、いずれにしても、
降圧剤として従来から開発されているような、公知の受
容体拮抗作用が強くて降圧作用のあるアンジオテンシン
II受容体拮抗剤とは、全く異なる特性を有する化合物で
ある。即ち、本物質は、化学構造の点、作用効果の点、
及び医薬としての実用性の点のいずれにおいても、従来
存在しなかった新規な化合物である。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1:4−〔〔(6−クロロ−5−アミノ)ピリミ
ジン−4−イル〕アミノメチル〕安息香酸メチルエステ
ル(3−1)の調製:(a)ステップ メタノール(250ml)に、氷冷攪拌下で塩化水素ガ
スを吹き込み、塩化水素(44. 4g)のメタノール溶
液を調製した。室温で4−アミノメチル安息香酸(2
5. 70g)を加え、加熱還流下で28時間攪拌した。
溶液はほぼ均一溶液となった。この溶液から溶媒を減圧
下で留去し、4−アミノメチル安息香酸メチルエステル
塩酸塩(33. 11g)を無色固体として得た。この化
合物(21.53g)、5−アミノ−4,6−ジクロロ
−ピリミジン(2)(15. 93g)、1−ブタノール
(260ml)、及びトリエチルアミン(41ml)の
淡黄色懸濁液を還流温度まで加熱して溶解し、そのまま
還流下で19時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、水(2
50ml)とクロロホルム(500ml)を加え、振盪
した。析出した淡黄色固体を濾別して、標記の化合物の
粗生成物(17. 20g)を得た。この粗生成物を酢酸
エチル/クロロホルム=1/1から再結晶して、標記の
化合物(14. 85g)を無色の結晶として得た。 融点:197. 5−198. 5℃1 H−NMR(500MHz,CDCI3 )δ:3. 8
4(s,3H) ,4,71(d,2H),5. 09(s,
2H),7. 44−7. 46(m,1H),7.44
(d,2H),7. 71(s,1H),7.92(d,
2H)
【0034】実施例2:4−〔〔(6−クロロ−5−バ
レラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメチル〕安息
香酸メチルエステル(4−1)(化合物No.1)の調
製:(b)ステップ 前記実施例1で調製した化合物(3−1)(14. 63
g)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(70ml)
懸濁液を、セプタムシールした。室温で攪拌下に塩化バ
レリル(7. 24g)を注射器で加えると溶液は淡黄色
の均一な溶液になった。80℃の温浴上で加熱した後、
トリエチルアミン(10ml)と乾燥N,N−ジメチル
ホルムアミド(140ml)を注射器で加え、5. 5時
間攪拌した。溶媒を減圧下で留去し、水(150ml)
を加え、クロロホルム(400ml)で抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、黄土色
の粘稠物質(31. 66g)を得た。これを酢酸エチル
/ヘキサンから再結晶して、標記の化合物(10. 18
g)を無色燐片状晶として得た。
【0035】融点:166. 0−168. 0 ℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0. 9
5(t,3H),1. 41(sext,2H),1. 7
3(quint,2H),2. 48(t,2H),3.
90(s,3H),4. 77(d,2H),6. 15
(dd,1H),7. 08(s,1H),7. 39
(d,2H),8. 00(d,2H),8. 28(s,
1H)
【0036】実施例3:4−〔〔(6−メトキシ−5−
バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメチル〕安
息香酸(化合物No.2)の調製 前記実施例2で調製した化合物(4−1)(6.00
g)のメタノール(90ml)溶液に、1規定NaOH
水溶液(30ml)を加え、室温で26.5時間放置し
た。反応液を濃縮乾固した。この乾固物に1規定HCl
水溶液(31ml)を加えてpH7とし、析出した粘稠
物をクロロホルムに溶解し、水とNaCl飽和水溶液で
洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮
して粗生成物(6.90g)を黄色油状物として得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー(Kies
elgel 60,300g,クロロホルム/メタノー
ル=30/1)で精製し、標記の化合物(2. 27g)
を淡黄色固体とて得た。1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.8
8(t,3H),1.37(sext,2H),1.7
8(quint,2H),2.76(t,2H),4.
20(s,3H),5.50(s,2H),7.20
(d,2H),8.04(d,2H),8.53(s,
1H)
【0037】実施例4:4−〔〔(6−ベンジルアミノ
−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメチ
ル〕安息香酸メチルエステル(化合物No.3)の調
製:(c)ステップ 前記実施例2で調製した化合物(4−1)(0. 50
g)、1−ブタノール(7ml)、及びベンジルアミン
(0. 57g)の懸濁液を攪拌下で還流温度まで加熱す
ると淡黄色の均一溶液となった。この溶液を加熱還流下
で23時間攪拌した。溶媒を減圧下で80℃の温浴上で
留去し、水(15ml)を加え、クロロホルム(計40
ml)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮して、淡黄色の油状物質(0.76g)を得
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー(Ki
eselgel 60,70g,クロロホルム/酢酸エ
チル=1/1)で精製し、標記の化合物(0. 28g)
を無色結晶として得た。 融点:144. 0−148. 0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.8
1(t,1.5H),0.86(t,1.5H),1.
19(sext,1H),1.31(sext,1
H),1.47(quint,1H),1.65(qu
int,1H),2.04(t,1H),2.37
(t,1H),3.90(s,3H),4.60−4.
73(m,4H),4.82(dd,0.5H),4.
95(dd,0.5H),5.09(dd,0.5
H),5.20(dd,0.5H),6.04(s,
0.5H),6.33(s,0.5H),7.21−
7.39(m,7H),7.98(d,2H),8. 2
2(s,0.5H),8. 25(s,0.5H)
【0038】実施例5:4−〔〔(6−フェネチルアミ
ノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメ
チル〕安息香酸メチルエステル(化合物No.4)の調
製:(c)ステップ 実施例4と同様にして、前記実施例2で調製した化合物
(4−1)(0. 50g)とフェネチルアミン(0. 4
9g)から、標記の化合物(0.24g)を無色結晶と
して得た。 融点:130.0−133. 0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.8
2(t,1.5H),0.90(t,1.5H),1.
17(sext,1H),1.32(sext,1
H),1.43(quint,1H),1.52−1.
63(m,1H),1.85−1.98(m,1H),
2.30(t,1H),2.86−2.90(m,2
H),3.65−3.77(m,2H),3.90
(s,3H),4.50(dd,0.5H),4.66
−4.77(m,2H),4.80(dd,0.5
H),4.93(dd,0.5H),5.16(dd,
0.5H),5.94(s,0.5H),6.17
(s,0.5H),7.18−7.37(m,7H),
7.97(d,2H),8.21(s,0. 5H),
8.23(s,0.5H)
【0039】実施例6:4−〔〔(6−フェニルプロピ
ルアミノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕ア
ミノメチル〕安息香酸メチルエステル(化合物No.
5)の調製:(c)ステップ 実施例4と同様にして、前記実施例2で調製した化合物
(4−1)(0. 50g)とフェニルプロピルアミン
(0. 50g)を反応させ、これを酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/1から再結晶して標記の化合物(0.21g)
を無色結晶として得た。 融点:146.0−149. 0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )σ:0.8
2(t,1.5H),0.93(t,1.5H),1.
21(sext,1H),1.37(sext,1
H),1.50(quint,1H),1.68(qu
int,1H),1.89−1.98(m,2H),
2.03(t,1H),2.36(t,1H),2. 6
7−2.73(m,2H),3.46−3.53(m,
2H),3.90(s,3H),4.40(dd,0.
5H),4.67−4.73(m,2H),4.75
(dd,0.5H),4.88(dd,0.5H),
5.17(dd,0.5H),5.95(s,0.5
H),6.08(s,0.5H),7.11−7.37
(m,7H),7.98(d,2H),8.19(s,
0.5H),8.21(s,0.5H)
【0040】実施例7:4−〔〔〔6−(4−メトキシ
ベンジル)アミノ−5−バレラミド〕ピリミジン−4−
イル〕アミノメチル〕安息香酸メチルエステル(化合物
No.6)の調製:(c)ステップ 実施例4と同様にして、前記実施例2で調製した化合物
(4−1)(0. 38g)と4−メトキシベンジルアミ
ン(0. 56g)から、標記の化合物(0.10g)を
無色結晶として得た。 融点:173.0−176. 0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.8
1(t,1.5H),0.86(t,1.5H),1.
18(sext,1H),1.30(sext,1
H),1.46(quint,1H),1.65(qu
int,1H),2.02(t,1H),2.36
(t,1H),3. 79(s,3H),3.90(s,
3H),4.53−4.63(m,2H),4.68−
4.77(m,2.5H),4.94(dd,0.5
H),5.01(dd,0.5H),5.18(dd,
0.5H),6. 00(s,0.5H),6.31
(s,0.5H),6. 85−6.88(m,2H),
7.21−7.26(m,2H),7.34−7.39
(m. 2H),7.98(d,2H),8.22(s,
0.5H),8.25(s,0.5H)
【0041】実施例8:4−〔〔(6−ベンジルアミノ
−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメチ
ル〕安息香酸(化合物No.7)の調製:前記実施例4
で調製した化合物No.3(0.20g)をメタノール
(30ml)に溶解し、1規定NaOH水溶液(4.5
ml)と水(10ml)を加えた。溶液は均一溶液のま
まであった。この溶液を室温で24時間攪拌した。溶媒
を減圧下で40℃の温浴上で留去した。水(20ml)
を加え、再溶解し、1規定HCl水溶液(計7.5m
l)を加えて酸析した。析出した固体を濾別して無色固
体(0. 20g)を得た。これを水/エタノール(5/
2)から再結晶して、標記の化合物(0. 15g)を無
色粒状晶として得た。 融点:213. 0−233. 5℃(分解)1 H−NMR(500MHz,d6 −DMSO)δ:
0.90(t,3H),1.33(sext,2H),
1.59(quint,2H),2.42(t,2
H),4.59(d,2H),4.65(d,2H),
7.22−7.33(m,7H),7.40(d,2
H),7.87(d.2H),8. 05(s,1H),
8.82(s,1H),12.84(bs,1H) なお、酸析することなく反応液を濃縮し、蒸発残さを精
製して標記化合物のナトリウム塩を得た。
【0042】実施例9:4−〔〔(6−フェネチルアミ
ノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメ
チル〕安息香酸(化合物No.8)の調製 実施例8と同様にして、前記実施例5で調製した化合物
No.4(0.20g)から、酸性析出固体(0. 17
g)を得た。この固体を水/エタノール(5/4)から
再結晶して、標記の化合物(0. 075g)を無色粒状
結晶として得た。 融点:215. 0−216. 0℃(分解)1 H−NMR(500MHz,d6 −DMSO)δ:
0.90(t,3H),1.32(sext,2H),
1.57(quint,2H),2.35(t,2
H),2.77(t,2H),3.50(q,2H),
4.58(d,2H),5.91(t,1H),6.5
9(t,1H),7. 18−7.30(m,5H),
7.38(d,2H),7.84(d,2H),7. 9
1(s,1H),8. 52(s,1H),12.75
(bs,1H)
【0043】実施例10:4−〔〔(6−フェニルプロ
ピルアミノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕
アミノメチル〕安息香酸(化合物No.9)の調製:
施例8と同様にして、前記実施例6で調製した化合物N
o.5(0.24g)から、酸性析出固体(0. 12
g)を得た。これを水/エタノール(1/1)から再結
晶して、標記の化合物(0. 083g)を無色結晶とし
て得た。 融点:185. 0−190. 0℃(分解)1 H−NMR(500MHz,d6 −DMSO)δ:
0.90(t,3H),1.33(sext,2H),
1.59(quint,2H),2.38(t,2
H),2.60(t,2H),2.54−2.65
(m,2H),4.59(d,2H),5.46(s,
1H),7.15−7.29(m,6H),7.38
(d,2H),7.85(d,2H),7.93(s,
1H),8.57(s,1H),12.79(bs,1
H)
【0044】実施例11:4−〔〔〔6−(4−メトキ
シベンジル)アミノ−5−バレラミド〕ピリミジン−4
−イル〕アミノメチル〕安息香酸(化合物No.10)
の調製 実施例8と同様にして、前記実施例7で調製した化合物
No.6(0.092g)から、酸性析出固体(0. 0
55g)を得た。これを水/エタノール(1/1)から
再結晶して、標記の化合物(0. 014g)を無色結晶
として得た。 融点:216.0−218.0℃(分解)1 H−NMR(500MHz,d6 −DMSO)δ:
0.88(t,3H),1.31(sext,2H),
1.58(quint,2H),2.37(t,2
H),3.71(s,3H),4.45(d,2H),
4.58(d,2H),6.39(t,1H),6.6
0(t,1H),6.83(d,2H),7.21
(d,2H),7.38(d,2H),7.83−7.
88(m,3H),8.56(s,1H),12.77
(bs,1H)
【0045】実施例12:4−〔〔(6−ベンジルオキ
シ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメ
チル〕安息香酸(化合物No.11)の調製 前記実施例2で調製した化合物(4−1)(0. 20
g)をベンジルアルコール(3ml)に溶解した。この
溶液に1規定NaOH水溶液(2.2ml)を加えて乳
濁液とし、更にテトラヒドロフラン(20ml)を加え
て均一溶液とした。この溶液を室温で17時間攪拌し、
溶媒を減圧下で40℃の温浴上で留去した。1規定HC
l水溶液(2.2ml)を加えてpH1として、水(1
0ml)を加えた後、クロロホルム(10ml)で抽出
した。有機層を濃縮して油状物を得た。この油状物に水
(300ml)を加えて析出した固体を濾別して無色固
体(0. 17g;融点=185.5−215.0℃)を
得た。これにメタノール(50ml)を加えて均一溶液
とし、1規定NaOH水溶液(5ml)と水(10m
l)を加えた。室温で18時間攪拌し、溶媒を減圧下で
40℃(浴温)で留去した。これに水(10ml)を加
えて再溶解し、1規定HCl水溶液(7ml)を加えp
H1として析出した固体(0.15g)を濾別した。こ
の固体を水/メタノール=3/10から再結晶して、標
記の化合物No.11(0.054g)を無色針状晶と
して得た。 融点:195.5−197.0℃(分解)1 H−NMR(500MHz,d6 −DMSO)δ:0.
81(t,3H),1.29(sext,2H),
1.62(quint,2H),2.78(t,2
H),5.57(s,2H),5.62(s,2H),
5.63(s,1H),7.24(d,2H),7.3
6−7. 54(m,6H),7.89(d,2H),
8.51(s,1H),12.94(bs,1H)
【0046】実施例13:4−〔〔(6−クロロ−5−
アミノ)ピリミジン−4−イル〕アミノメチル〕アニソ
ール(3−48)の調製:(a)ステップ 5−アミノ−4,6−ジクロロ−ピリミジン(5. 00
g)、4−アミノメチルアニソール(4.12g)、1
−ブタノール(100ml)、及び乾燥トリエチルアミ
ン(4.9ml)の混合物を、還流温度まで加熱し、4
8時間攪拌した。淡橙色均一溶液を得、これを減圧下で
溶媒を留去し黄褐色の油状物(13.7g)を得た。こ
れに水(100ml)を加え、析出した固体を濾別して
淡黄色粗生成物(7.42g)を得た。濾液に酢酸エチ
ル(100ml)を加え抽出し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧下で留去して淡黄色固体(0.5
9g)を得た。先の粗生成物と合わせて酢酸エチルで再
結晶して標記の化合物(5.08g)を無色結晶として
得た。 融点:186.0−188. 0℃1 H−NMR(500MHz,CDCI3 )δ:3. 3
4(bs,2H) ,3.81(s,3H),4.61(
d,2H),5. 01(bs,1H),6.88(d,
2H),7. 28(d,2H),8.12(s,1H)
【0047】実施例14:4−〔〔(6−クロロ−5−
バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメチル〕ア
ニソール(4−48)(化合物No.48)の調製:
(b)ステップ 前記実施例13で調製した化合物(3−48)(25.
32g)に乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(200
ml)を加えて、セプタムシールした。溶液は無色の均
一溶液となった。室温にて攪拌下でバレリルクロリド
(10.34g)を注射器で5分間かけて加えた。15
分間で80℃に昇温し、加熱した後、乾燥したトリエチ
ルアミン(17ml)を加え、6時間攪拌した。一夜放
置後、溶媒を減圧下で留去し、クロロホルム(250m
l)を加え溶解し、水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、黄土色固体(45.06g)を得た。この
固体をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(Kies
elgel 60,250g,酢酸エチル/n−ヘキサ
ン=2/3)で精製し、標記の化合物(17.55g)
を無色針状結晶として得た。 融点:135.0−138. 0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0. 9
3(t,3H),1. 39(sext,2H),1. 7
0(quint,2H),2. 43(t,2H),3.
79(s,3H),4. 63(d,2H),5.88
(bs,1H),6.87(d,2H),6.98(b
s,1H),7.26(d,2H),8. 30(s,1
H)
【0048】実施例15:4−〔〔(6−ベンジルアミ
ノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノメ
チル〕アニソール(化合物No.89)の調製:(c)
ステップ 実施例4と同様にして、前記実施例14で調製した化合
物(4−48)(1.05g)及びベンジルアミン
(0.64g)を反応させ、これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(Kieselgel 60,60
g,酢酸エチル/クロロホルム=1/1)で精製し、標
記の化合物(0. 72g)を無色結晶として得た。 融点:158.0−159.0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0. 7
9−0.85(m,3H),1. 17(sext,1
H),1. 28(sext,1H),1.44(qui
nt,1H),1.58−1.64(m,2H),2.
01(t,1H),2. 32(t,1H),3.79
(s,3H),4.52−4.65(m,4H),4.
68(t,0.5H),4.76(t,0.5H),
4. 83(t,0.5H),5.02(t,0.5
H),6.00(s,0.5H),6.30(s,0.
5H),6.81−6.86(m,2H),7.21−
7.35(m,7H),8.24(s,0.5H),
8.26(s,0.5H)
【0049】実施例16:4−〔〔(6−フェネチルア
ミノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イル〕アミノ
メチル〕アニソール(化合物No.90)の調製:
(c)ステップ 実施例4と同様にして、前記実施例14で調製した化合
物(4−48)(1.05g)及びフェネチルアミン
(0.73g)を反応させ、これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(Kieselgel 60,70
g,酢酸エチル/クロロホルム=1/1)で精製し、標
記の化合物(0. 86g)を無色結晶として得た。 融点:151.0−152.5℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.8
2(t,1.5H),0.89(t,1.5H),1.
17(sext,1H),1. 30(sext,1
H),1.42(quint,1H),1.58(qu
int,1H),1.61(s,1H),1.84−
1.95(m,1H),2.26(t,1H),2. 8
7−2.91(m,2H),3.68−3.77(m,
2H),3.78(s,3H),4.48−4.62
(m,2.5H),4.72(t,0.5H),4.7
6(t,0.5H),4.94(t,0.5H),5.
88(s,0.5H),6.10(s,0.5H),
6.83−6.86(m,2H),7.17−7.32
(m,7H),8.24(s,0.5H),8.25
(s,0.5H)
【0050】実施例17:4−〔〔(6−N−ベンジル
メチルアミノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イ
ル〕アミノメチル〕安息香酸メチルエステルの調製:
(c)ステップ 実施例4と同様にして、前記実施例2で調製した化合物
No.1(0.50g)、1−ブタノール(7ml)、
及びN−ベンジルメチルアミン(0.49g)を反応さ
せ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Ki
eselgel60,70g,酢酸エチル/クロロホル
ム=3/1)で精製し、標記の化合物(0. 21g)を
無色結晶として得た。1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.7
8(t,3H),1.14(sext,2H),1.3
8(quint,2H),1. 77(t,2H),3.
00(s,3H),3.89(s,3H),4.46
(s,2H),4.73(d,2H),5.59(t,
1H),6.52(s,1H),7.27−7.41
(m,7H),7.97(d,2H),8.23(s,
1H)
【0051】実施例18:4−〔〔(6−N−ベンジル
メチルアミノ−5−バレラミド)ピリミジン−4−イ
ル〕アミノメチル〕安息香酸(化合物No.61)の調
前記実施例17で調製した化合物(0.19g)をメタ
ノール(30ml)に溶解した。この溶液に1規定Na
OH水溶液(4.1ml)及び水(10ml)を加え
た。室温で22時間攪拌し、溶媒を減圧下で40℃で留
去した。水(10ml)を加えて再度溶解し、1規定H
Cl水溶液を白濁するまで加えて、クロロホルム(40
ml)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
して、無色の固体(0.14g)を得た。この固体を水
/メタノール=1/1から再結晶して標記の化合物
(0.087g)を無色粒状結晶として得た。 融点:160.0−170.0℃1 H−NMR(500MHz,CDCl3 )δ:0.8
2(t,3H),1.22(sext,2H),1. 4
4(quint,2H),2.20(t,2H),2.
91(s,3H),4.61(d,2H),4.68
(s,2H),5.49(s,1H),6.85(t,
1H),7.21−7.34(m,5H),7.38
(d,2H),7.85(d,2H),7.90(s,
1H),8.81(s,1H)
【0052】実施例19:急性毒性 5週令のICR系マウス(雌)を各群5匹に分け、1週
間馴化飼育後、0.5%のメチルセルロース水溶液に本
物質を溶解又は分散して単回経口投与(投与量500m
g/kg)し、6日後の死亡数を調べた。結果を表10
に示す。
【0053】
【表10】 化合物No. 死亡数/生存数 ──────────────────── 1 0/5 2 0/5 7 0/5 8 0/5 9 0/5 10 0/5 11 0/5 48 0/5 61 0/5 89 0/5 90 0/5
【0054】実施例20:レセプターとの結合 本例では、アンジオテンシンIIのタイプ1、タイプ2の
受容体に対する親和性を文献(Biochem.Pha
rmacol.,33:4057〜4062、198
4)記載の方法に準じてバインディングアッセイ法によ
り求めた。具体的には、各薬物の存在下での総結合の測
定は次の様に行った。所定濃度の薬物(DMSOに溶解
後、ドラッグディスカバリーシステム添付のバッファー
で2倍希釈しアッセイに供した;0.025ml)、ト
レーサー(0.025ml)、及びレセプター(0.2
ml)を加え、合計0.25mlとし、インキュベート
〔アンジオテンシンII受容体タイプ1(AT1 )では室
温で3時間、タイプ2(AT2 )では37℃1時間〕し
た後、反応液を吸引濾過した(AT1 ではGF/C濾
紙、AT2 はGF/B濾紙を用いた)。吸引濾過後の濾
紙(トレーサーとレセプター結合体)はγ−ウェルカウ
ンター(ARC−500、Aloka)で測定した。非
特異的結合は大過剰のディスプレーサーを加え、同様に
操作することによって求めた。薬物の所定濃度における
特異的結合は、それぞれ総結合から非特異的結合を差し
引いて求めた。AT1 及びAT2 において、所定濃度の
被験薬物及び対照薬物を用い、被験薬物が放射性リガン
ド(トレーサー)とレセプターの結合を阻害する割合
(50%阻害する濃度のIC50値、又は100μMでの
結合阻害%)を求めた。結果を表11に示す。
【0055】
【表11】 化合物 IC50 100μMでの結合阻害% No. AT1 (nM) AT1 AT2 ───────────────────────────────── 1 11 0 2 28000 0 7 1 0 8 0 0 9 6 0 10 6 0 11 15000 0 48 0 0 61 42 0 89 11 0 90 20 0 DuP753 20 0
【0056】 AT1 において レセプター :ウサギ副腎由来 トレーサー : 3H−アンジオテンシンII 対照薬物 :DuP753 (ディスプレーサー):DuP753 AT2 において レセプター :ウシ小脳皮質由来 トレーサー : 125I−Tyr4 −アンジオテンシンII 対照薬物 :アンジオテンシンII(ヒト) (ディスプレーサー):アンジオテンシンII(ヒト)
【0057】上記の表11の結果から明らかなように、
アンジオテンシンIIのタイプ1の受容体に対するIC50
値が本物質では15000nM以上であった。比較物質
として用いたDuP753のIC50値は20nMである
のに対して、15000nM以上である本物質は、タイ
プ1の受容体に対する阻害効果が無いといえる。このタ
イプ1の受容体に対して結合能がない点は、本物質が、
従来公知のACE阻害剤やアンジオテンシンII拮抗剤と
は作用機序の全く異なる化合物であることを示してい
る。
【0058】実施例21:血圧降下作用 本物質及び比較物質を腎疾患ラットに強制経口投与し
て、血圧降下作用を調べた。腎疾患ラットは常法に従
い、腎動脈分枝結紮により作製した。即ち、Sprag
ue−Dawley系雌ラットを用い、麻酔下に左腎門
部を露出して腎動脈第二分枝4本の内1本のみを残し、
残り3本をそれぞれ結紮した。更に1週間後に右腎の腎
門部(動脈、静脈、尿管)を結紮し、正常の約1/8の
腎機能に低下したラットを作製した。ラットは一群8匹
とし、各群に検体(20mg/kg)及び対照として水
のみを投与し、2日経過後にテールカフ法による血圧測
定装置(UR5000,ウエダ製作所)を用いて収縮期
血圧を測定した。血圧の平均値を表12に示す。
【0059】
【表12】 化合物No. 血圧(mmHg) ───────────────────────────────── 1 210 2 201 7 208 8 203 9 204 10 208 11 202 48 207 61 205 89 204 90 208 対照 210 DuP753 130
【0060】対照群に対し、比較物質(DuP753)
は明らかな血圧降下作用を示したのに対して、本物質で
は血圧に対する影響は実質的に認められなかった。
【0061】実施例22:腎機能指標値(腎疾患に対す
る作用) 実施例21と同様にして腎疾患ラットを作製した。一群
8匹として、腎機能の指標である血清クレアチニン値、
尿素窒素値に差のないように15群を用意した。ラット
には、食餌、水を自由摂取させるとともに、各群に本物
質、比較物質(DuP753)を20mg/kg・日の
用量で、また対照群には水のみを連日強制経口投与し
た。2週間後に、麻酔下でラットの頸動脈から血液を
0.2ml採取し、これを遠心分離して得た血清25μ
lを用いてクレアチニン分析計(ベックマン社製)で血
清クレアチニン(Scr)を測定した。尿素窒素(BU
N)は同様して得た血清10μlを用いてBUN分析計
(ベックマン社製)で測定した。クレアチニンクリアラ
ンスは血清クレアチニンを測定後、ラットを尿代謝ケー
ジに24時間入れ、蓄尿した後、尿クレアチニン濃度
(Ucr)をクレアチニン分析計で測定し、また全***
尿量(Uvol)を測定した。クレアチニンクリアラン
ス(CCr)は次の式で算出した。 結果を表13に示す。
【0062】
【表13】 化合物No. クレアチニン 尿素窒素 クレアチニンクリアランス mg/dl mg/dl ml/min 1 1.7 84 0.29 2 1.6 78 0.35 7 1.6 80 0.33 8 1.6 79 0.33 9 1.6 80 0.31 10 1.6 81 0.33 11 1.6 78 0.35 48 1.7 83 0.30 61 1.6 81 0.32 89 1.6 80 0.33 90 1.7 82 0.29 対照 2.0 100 0.20 DuP753 1.6 80 0.32
【0063】腎不全の悪化とともに増加する血清クレア
チニン値、尿素窒素値は、本物質の投与により、対照と
較べて明らかに低値を示し、腎機能を表わすクレアチニ
ンクリアランスは、対照より明らかに改善した。その効
果は比較物質と同程度であり、本物質は、既知のアンジ
オテンシンII受容体拮抗作用及び血圧降下作用が実質的
になくて、腎疾患の改善作用があることが示された。
【0064】実施例23:腎疾患動物の生存期間に対す
る作用 実施例21と同様にして腎疾患ラットを作製した。一群
8匹として、腎機能の指標である血清クレアチニン値、
尿素窒素値に差のないように15群を用意した。ラット
には、食餌、水を自由摂取させるとともに、各群に本物
質、比較物質(DuP753)を20mg/kg・日の
用量で、また対照群には水のみを連日強制経口投与し
た。腎疾患が進行すると***のためにラットは死亡す
るので、腎疾患に対する改善効果の総合的な指標とし
て、ラットの生存期間を調べた。結果を表14に示す。
ここで試験期間は8週間とした。従って、全てのラット
が生存した場合に、平均生存期間は8週間となり、これ
が上限値である。
【0065】
【表14】 化合物No. 平均生存日(週) ───────────────────────────────── 1 6.9 2 7.5 7 7.0 8 7.1 9 6.9 10 7.0 11 7.5 48 6.9 61 6.9 89 7.0 90 6.9 対照 5.0 DuP753 6.9 本物質は、腎疾患ラットの生存期間を明らかに延長し
た。その効果は比較物質と同程度かそれ以上であり、本
物質は、既知のアンジオテンシンII受容体拮抗作用及び
血圧降下作用が実質的になくて、腎疾患により死亡する
ラットを延命させることが示された。
【0066】実施例24 化合物No.1(10mg)、ラクトース(36m
g)、コーンスターチ(150mg)、微結晶セルロー
ス(29mg)、及びステアリン酸マグネシウム(5m
g)を混合し、これを打錠して錠剤(230mg/錠)
にした。
【0067】
【発明の効果】本発明による前記一般式(I)のピリミ
ジン誘導体又はその薬学上許容することのできる塩は、
血圧に対する作用が極めて少ないにもかかわらず、腎障
害に対しては充分な効果を示す。従って、このような薬
剤を用いることによって腎疾患に対する治療は充分に行
い、一方、血圧については必要に応じて適切な降圧剤を
用いて血圧を望ましいレベルに調節することにより、急
性腎不全などの問題のない適切な治療が可能になる。
【式1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
    炭素数1〜6のハロアルキル基、又は−NHR11であ
    り;R2 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
    数1〜6のハロアルキル基、ハロゲン原子、−(CH
    2m 65 、−NH2 、−NHR12、−NH(CH
    2n 65 、−NH(CH2p 64−O
    13、−N(R14)(CH2q 65 、−NHC
    (=O)R15、−NHC(=O)(CH2r 6
    5 、−NHC(=O)CH(C652 、−OR16
    又は−O(CH2s 65 ;R3 は−COOH、−
    COOR17、ヒドロキシル基、−OR18、−NH2 、−
    N(R192 、−NHR20、アゾール基、又はスルホン
    酸基であり;R11は炭素数1〜6のアルキル基、又は炭
    素数1〜6のハロアルキル基であり;R12、R13
    14、R15、R16、R17、R18、R19及びR20はそれぞ
    れ独立して炭素数1〜6のアルキル基であり;mは0又
    は1〜6の整数であり;nは0又は1〜6の整数であ
    り;pは0又は1〜6の整数であり;qは0又は1〜6
    の整数であり;rは0又は1〜6の整数であり;sは0
    又は1〜6の整数である〕で表されるピリミジン誘導体
    又はその塩。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子、炭素数1〜5のアルキ
    ル基、炭素数1〜5のハロアルキル基、又は−NHR11
    であり;R2 は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
    炭素数1〜4のハロアルキル基、ハロゲン原子、−(C
    2m 65 、−NH2 、−NHR12、−NH(C
    2n 65 、−NH(CH2p 64 −OR
    13、−N(R14)(CH2q 65 、−NHC(=
    O)R15、−NHC(=O)(CH2r 65 、−
    NHC(=O)CH(C652 、−OR16、又は−
    O(CH2s 65 ;R3 は−COOH、−COO
    17、ヒドロキシル基、−OR18、−NH2 、−N(R
    192 、−NHR20、アゾール基、又はスルホン酸基で
    あり;R11は炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1
    〜5のハロアルキル基であり;R12、R13、R14
    15、R16、R17、R18、R19及びR20はそれぞれ独立
    して炭素数1〜4のアルキル基であり;mは0又は1〜
    4の整数であり;nは0又は1〜4の整数であり;pは
    0又は1〜4の整数であり;qは0又は1〜4の整数で
    あり;rは0又は1〜4の整数であり;sは0又は1〜
    4の整数である、請求項1に記載のピリミジン誘導体又
    はその塩。
  3. 【請求項3】 R2 がピリミジン環の2位又は6位にあ
    り、R3 がフェニル環の4位にある請求項1に記載のピ
    リミジン誘導体又はその塩。
  4. 【請求項4】 R2 がピリミジン環の6位にあり、R3
    がフェニル環の4位にある請求項1に記載のピリミジン
    誘導体又はその塩。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の一般式(I)で表される
    化合物又はその薬学上許容される塩を含有することを特
    徴とする医薬組成物。
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