JPH0848007A - 複層シート及び複合防水工法 - Google Patents
複層シート及び複合防水工法Info
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- JPH0848007A JPH0848007A JP18451794A JP18451794A JPH0848007A JP H0848007 A JPH0848007 A JP H0848007A JP 18451794 A JP18451794 A JP 18451794A JP 18451794 A JP18451794 A JP 18451794A JP H0848007 A JPH0848007 A JP H0848007A
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- layered sheet
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Abstract
(57)【要約】
【構成】厚みが１０〜２００μｍのポリエステルフィル
ムの両面にポリエステル不織布を付着させてなる複層シ
ート、及び、複層シートを接着剤または防水材により下
地に接着し、その上にウレタン塗膜防水層を積層するこ
とを特徴とする、複合防水工法。 【効果】施工性が非常に簡便で、安全で耐久性、防水性
に信頼の高い複合防水工法が可能となる。
ムの両面にポリエステル不織布を付着させてなる複層シ
ート、及び、複層シートを接着剤または防水材により下
地に接着し、その上にウレタン塗膜防水層を積層するこ
とを特徴とする、複合防水工法。 【効果】施工性が非常に簡便で、安全で耐久性、防水性
に信頼の高い複合防水工法が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建築物の屋上、バルコニ
ー、ベランダ、開放廊下等の防水を必要とする用途の複
合塗膜の露出防水工法に関する。
ー、ベランダ、開放廊下等の防水を必要とする用途の複
合塗膜の露出防水工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から上記分野に使用される露出防水
工法としてはコンクリート躯体表面にゴム系、塩化ビニ
ル樹脂系、エチレン酢酸ビニル樹脂系などの合成高分子
系ルーフィングシートを接着剤で張り付けるシート防水
法や２液ウレタン系防水材を現場で混合塗布する塗膜防
水法などがある。
工法としてはコンクリート躯体表面にゴム系、塩化ビニ
ル樹脂系、エチレン酢酸ビニル樹脂系などの合成高分子
系ルーフィングシートを接着剤で張り付けるシート防水
法や２液ウレタン系防水材を現場で混合塗布する塗膜防
水法などがある。
【０００３】しかし、いずれも長所短所があり、これら
はアスファルト防水熱工法と比べて施工性が非常に簡便
であるが、シート防水法ではその接合箇所での水密性の
信頼性が乏しく、特に複雑形状部の接合箇所で漏水が多
いという問題があり、一方の塗膜防水法では防水層に継
ぎ目がなく全面シームレスに仕上げることができるが、
規定の膜厚を均一に確保できているかの判定が現場では
容易にできない、という問題があった。
はアスファルト防水熱工法と比べて施工性が非常に簡便
であるが、シート防水法ではその接合箇所での水密性の
信頼性が乏しく、特に複雑形状部の接合箇所で漏水が多
いという問題があり、一方の塗膜防水法では防水層に継
ぎ目がなく全面シームレスに仕上げることができるが、
規定の膜厚を均一に確保できているかの判定が現場では
容易にできない、という問題があった。
【０００４】すなわち、シート防水法ではシートが規定
の形状に成形されているので現場で張り継ぎをするだけ
で初めから所望の膜厚が確保されており、硬化養生期間
も不要で防水層を形成できる。しかし、接合箇所ではク
ロロプレンゴム系、ブチルゴム系等の接着剤や溶着剤を
用いてシート同志を張り合わせるため、長期間での接着
剤の劣化や温度変化、下地の動きによるずれなどが生
じ、水密性が必ずしも万全ではなかった。またシートの
コンクリート躯体表面との密着性が下地調整の不備、接
着剤の混練不十分や塗布量不足、張り合わせのタイミン
グミス等の多くの要因に左右され、とかく接着不良が起
きやすかった。
の形状に成形されているので現場で張り継ぎをするだけ
で初めから所望の膜厚が確保されており、硬化養生期間
も不要で防水層を形成できる。しかし、接合箇所ではク
ロロプレンゴム系、ブチルゴム系等の接着剤や溶着剤を
用いてシート同志を張り合わせるため、長期間での接着
剤の劣化や温度変化、下地の動きによるずれなどが生
じ、水密性が必ずしも万全ではなかった。またシートの
コンクリート躯体表面との密着性が下地調整の不備、接
着剤の混練不十分や塗布量不足、張り合わせのタイミン
グミス等の多くの要因に左右され、とかく接着不良が起
きやすかった。
【０００５】塗膜防水法では現場で２液を調合撹拌して
コテ等で塗布するのでシート防水のような接合部が存在
せず、全面シームレスの一体物の防水層が形成でき、反
応硬化しながら造膜するので下地との接着性に優れる
が、所望の膜厚になるように規定量の防水材を塗布して
も下地の不陸や勾配により膜厚が均一に確保できている
かどうかが不明であった。
コテ等で塗布するのでシート防水のような接合部が存在
せず、全面シームレスの一体物の防水層が形成でき、反
応硬化しながら造膜するので下地との接着性に優れる
が、所望の膜厚になるように規定量の防水材を塗布して
も下地の不陸や勾配により膜厚が均一に確保できている
かどうかが不明であった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで、これらの両者
の欠点を補うべくシートとウレタン塗膜を２重に積層さ
せる複合工法が考えられた。この工法によると、シート
の接合部は積層されるウレタン塗膜で被覆されて水密性
が向上し、塗布厚の不安定なウレタン塗膜は膜厚が確保
されたシートで補助されるので、より安全で信頼性の高
い防水層を形成できる。このシートはゴムアスファルト
シートや加硫ゴムシート等の均質シート、あるいはポリ
エステル不織布にアスファルトを含浸、コーティングさ
せた複層シート等がある。しかし、これらの方法でも均
質シートではシートと下地との接着性不良問題は依然解
消されず、接着剤の劣化や下地の動きの繰り返しによ
り、部分的に剥離して膨れ等の原因になりやすく、ま
た、複層シートではウレタン防水材との材質間の馴染み
が悪く、接着しにくいものであった。
の欠点を補うべくシートとウレタン塗膜を２重に積層さ
せる複合工法が考えられた。この工法によると、シート
の接合部は積層されるウレタン塗膜で被覆されて水密性
が向上し、塗布厚の不安定なウレタン塗膜は膜厚が確保
されたシートで補助されるので、より安全で信頼性の高
い防水層を形成できる。このシートはゴムアスファルト
シートや加硫ゴムシート等の均質シート、あるいはポリ
エステル不織布にアスファルトを含浸、コーティングさ
せた複層シート等がある。しかし、これらの方法でも均
質シートではシートと下地との接着性不良問題は依然解
消されず、接着剤の劣化や下地の動きの繰り返しによ
り、部分的に剥離して膨れ等の原因になりやすく、ま
た、複層シートではウレタン防水材との材質間の馴染み
が悪く、接着しにくいものであった。
【０００７】さらにこのようなシートを下地に全面接着
させた密着工法では下地にクラックや目地の動きの応力
を直接受けることにより、部分剥離や破断が懸念される
ばかりか、下地に含まれる水分が温度の上昇によって水
蒸気となり、その圧力で防水シートの接着の弱い箇所で
剥れを生じさせることがある。特にデッキプレートにコ
ンクリートを打設したスラブを防水下地とした場合や若
令コンクリート上の防水層は施工時あるいは直後に施工
時の熱や太陽の直射による熱でコンクリート内の水分が
水蒸気となり、防水層を局部的に押しあげて膨れとなる
ことが多い。
させた密着工法では下地にクラックや目地の動きの応力
を直接受けることにより、部分剥離や破断が懸念される
ばかりか、下地に含まれる水分が温度の上昇によって水
蒸気となり、その圧力で防水シートの接着の弱い箇所で
剥れを生じさせることがある。特にデッキプレートにコ
ンクリートを打設したスラブを防水下地とした場合や若
令コンクリート上の防水層は施工時あるいは直後に施工
時の熱や太陽の直射による熱でコンクリート内の水分が
水蒸気となり、防水層を局部的に押しあげて膨れとなる
ことが多い。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決したものであり、すなわち、厚みが１０〜２００μｍ
のポリエステルフィルムの両面にポリエステル不織布を
付着させてなる複層シート及び、該複層シートの下面を
接着剤または防水材により下地に接着し、次に複層シー
トの上面にウレタン塗膜防水層を積層することを特徴と
する、複合防水工法である。
決したものであり、すなわち、厚みが１０〜２００μｍ
のポリエステルフィルムの両面にポリエステル不織布を
付着させてなる複層シート及び、該複層シートの下面を
接着剤または防水材により下地に接着し、次に複層シー
トの上面にウレタン塗膜防水層を積層することを特徴と
する、複合防水工法である。
【０００９】以下に本発明を詳しく説明する。
【００１０】本発明における複層シートは、ポリエステ
ルフィルムの両面にポリエステル不織布を付着させてな
る。ポリエステルは、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン、ビニロン等に比べ、耐熱性、耐溶剤性、ウレ
タン塗膜との接着性にすぐれるので好ましい。また、フ
ィルム、不織布ともポリエステルであるため、両者の接
着性にすぐれる。したがって、本発明の複層シートは単
独でも十分な防水性を有し、ウレタン塗膜防水層に薄い
部分があったり、欠陥があっても完全な水密性を保持で
きる。
ルフィルムの両面にポリエステル不織布を付着させてな
る。ポリエステルは、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン、ビニロン等に比べ、耐熱性、耐溶剤性、ウレ
タン塗膜との接着性にすぐれるので好ましい。また、フ
ィルム、不織布ともポリエステルであるため、両者の接
着性にすぐれる。したがって、本発明の複層シートは単
独でも十分な防水性を有し、ウレタン塗膜防水層に薄い
部分があったり、欠陥があっても完全な水密性を保持で
きる。
【００１１】本発明における複層シートを構成するポリ
エステルフィルムの厚みは１０〜２００μｍである。１
０μｍ未満では防水性能の信頼性が乏しくなり、２００
μｍを超えるとシートの柔軟性や重量の面から取り扱い
難くなる。好ましくは２０〜１００μｍである。
エステルフィルムの厚みは１０〜２００μｍである。１
０μｍ未満では防水性能の信頼性が乏しくなり、２００
μｍを超えるとシートの柔軟性や重量の面から取り扱い
難くなる。好ましくは２０〜１００μｍである。
【００１２】ポリエステルフィルムに付着される不織布
の目付量は、ポリエステルフィルムの上面には２０〜１
００ｇ／ｍ2 、下面には１００〜３００ｇ／ｍ2 である
ことが好ましい。
の目付量は、ポリエステルフィルムの上面には２０〜１
００ｇ／ｍ2 、下面には１００〜３００ｇ／ｍ2 である
ことが好ましい。
【００１３】不織布の役割は、上面はウレタン塗膜防水
層との接着性を強固にするためのものであり、下面は下
地との密着性の向上のためや下地水分を横方向に除外す
る通気層の役割を果たす。
層との接着性を強固にするためのものであり、下面は下
地との密着性の向上のためや下地水分を横方向に除外す
る通気層の役割を果たす。
【００１４】ポリエステル不織布の付着方法は、熱融
着、加硫融着または接着剤により付着させることができ
る。
着、加硫融着または接着剤により付着させることができ
る。
【００１５】ポリエステル不織布を付着させた複層シー
トの総厚みは、１〜４ｍｍであることが好ましい。複層
シートの厚みは主にポリエステルフィルムの下面に付着
された不織布の目付量に左右されるが、複層シートの総
厚みが１ｍｍ未満では下地の凹凸の影響を受けやすく、
均一なウレタン塗膜防水層を形成し難いばかりか、十分
な通気性を発揮し難くなる。４ｍｍを超えるとクッショ
ン性が高くなり、歩行時にウレタン塗膜防水層に悪影響
を及ぼしたりする。特に複層シートの総厚みは１．２ｍ
ｍ〜２．８ｍｍが好ましい。
トの総厚みは、１〜４ｍｍであることが好ましい。複層
シートの厚みは主にポリエステルフィルムの下面に付着
された不織布の目付量に左右されるが、複層シートの総
厚みが１ｍｍ未満では下地の凹凸の影響を受けやすく、
均一なウレタン塗膜防水層を形成し難いばかりか、十分
な通気性を発揮し難くなる。４ｍｍを超えるとクッショ
ン性が高くなり、歩行時にウレタン塗膜防水層に悪影響
を及ぼしたりする。特に複層シートの総厚みは１．２ｍ
ｍ〜２．８ｍｍが好ましい。
【００１６】具体的な複層シートとしては例えば、厚み
２５ｍｍのポリエステルフィルムの上面に５０ｇ／ｍ
2 、下面に２３０ｇ／ｍ2 のポリエステル不織布を熱融
着により付着させた複層シートが挙げられる。
２５ｍｍのポリエステルフィルムの上面に５０ｇ／ｍ
2 、下面に２３０ｇ／ｍ2 のポリエステル不織布を熱融
着により付着させた複層シートが挙げられる。
【００１７】該複層シートは複層シートの下面を接着剤
または防水材により下地に接着し、次に複層シートの上
面にウレタン塗膜防水層を積層する。すなわち、複層シ
ートはウレタン系の接着剤やウレタン系の防水剤を塗布
した直後に下地に貼布され、接着剤や防水材が通気層を
残して不織布に適切な量だけ含浸して反応硬化するので
下地と強固に密着することができる。また、複層シート
の上面にウレタン防水材を積層することにより、上面の
不織布の全域に含浸し、さらにポリエステルフィルムに
も接触することにより、ウレタン防水層と複層シートと
をより強固に接着させることができる。
または防水材により下地に接着し、次に複層シートの上
面にウレタン塗膜防水層を積層する。すなわち、複層シ
ートはウレタン系の接着剤やウレタン系の防水剤を塗布
した直後に下地に貼布され、接着剤や防水材が通気層を
残して不織布に適切な量だけ含浸して反応硬化するので
下地と強固に密着することができる。また、複層シート
の上面にウレタン防水材を積層することにより、上面の
不織布の全域に含浸し、さらにポリエステルフィルムに
も接触することにより、ウレタン防水層と複層シートと
をより強固に接着させることができる。
【００１８】複層シートを下地に張り付ける際に用いる
接着剤または防水材はウレタン系接着剤、エポキシ系接
着剤、ウレタン防水材など特に限定されないが、塗布し
ながら複層シートを貼布して被覆されるので溶剤を多く
含むものや１液性ウレタン系接着剤などの湿気硬化タイ
プのものは好ましくない。ただし、多溶剤系の接着剤を
用いる場合は、溶剤がある程度揮発した後複層シートを
貼布すれば使用も可能である。特に接着性、コストの面
から２液性ウレタン接着剤や２液性ウレタン防水材が好
ましい。
接着剤または防水材はウレタン系接着剤、エポキシ系接
着剤、ウレタン防水材など特に限定されないが、塗布し
ながら複層シートを貼布して被覆されるので溶剤を多く
含むものや１液性ウレタン系接着剤などの湿気硬化タイ
プのものは好ましくない。ただし、多溶剤系の接着剤を
用いる場合は、溶剤がある程度揮発した後複層シートを
貼布すれば使用も可能である。特に接着性、コストの面
から２液性ウレタン接着剤や２液性ウレタン防水材が好
ましい。
【００１９】本発明に用いるウレタン塗膜防水層の材料
として、好ましいのは公知のポリウレタン塗膜防水材シ
ステムで、さらに好ましくは屋根用塗膜防水材ＪＩＳ
Ａ６０２１ウレタンゴム系１類規格を合格する性能を有
するウレタン塗膜防水材を用いることである。また、こ
のウレタン防水材を塗布した場合の塗布膜厚は通常２〜
５ｍｍであることが好ましい。
として、好ましいのは公知のポリウレタン塗膜防水材シ
ステムで、さらに好ましくは屋根用塗膜防水材ＪＩＳ
Ａ６０２１ウレタンゴム系１類規格を合格する性能を有
するウレタン塗膜防水材を用いることである。また、こ
のウレタン防水材を塗布した場合の塗布膜厚は通常２〜
５ｍｍであることが好ましい。
【００２０】以上のように、本発明の方法では、厚み１
０〜２００μｍのポリエステルフィルムの両面にポリエ
ステル不織布を付着させた複層シートを接着剤または防
水材により下地に接着し、その上にウレタン塗膜防水層
を積層するので２重の防水であり両者の短所を補って、
かつ両者の長所を最大限に活かしたより安全で耐久性、
防水性に信頼の高い複合防水工法が可能となる。また複
層シートの両端に不織布を融着しているので下地やウレ
タン防水層との接着性が極めて良好で長期間、剥離や部
分的に膨れになるようなことがない。
０〜２００μｍのポリエステルフィルムの両面にポリエ
ステル不織布を付着させた複層シートを接着剤または防
水材により下地に接着し、その上にウレタン塗膜防水層
を積層するので２重の防水であり両者の短所を補って、
かつ両者の長所を最大限に活かしたより安全で耐久性、
防水性に信頼の高い複合防水工法が可能となる。また複
層シートの両端に不織布を融着しているので下地やウレ
タン防水層との接着性が極めて良好で長期間、剥離や部
分的に膨れになるようなことがない。
【００２１】本発明の複合防水工法は建築物の表面など
に施工できる。
に施工できる。
【００２２】
【実施例】以下、本発明を実施例や比較例によって具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
ない。
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
ない。
【００２３】（実施例１）コンクリートパネルにウレタ
ン系２液接着剤を０．２５ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚み
２５μｍのポリエステルフィルムの上面に５０ｇ／ｍ
2 、下面に２３０ｇ／ｍ2 のポリエステル不織布を熱融
着させてなる複層シートを張り付けた。さらにその上か
らウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／ｍ2 塗布し、複
合防水層を形成した。最後にアクリルウレタン系２液ト
ップコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン複合塗
膜層を得た。
ン系２液接着剤を０．２５ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚み
２５μｍのポリエステルフィルムの上面に５０ｇ／ｍ
2 、下面に２３０ｇ／ｍ2 のポリエステル不織布を熱融
着させてなる複層シートを張り付けた。さらにその上か
らウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／ｍ2 塗布し、複
合防水層を形成した。最後にアクリルウレタン系２液ト
ップコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン複合塗
膜層を得た。
【００２４】（実施例２）コンクリートパネルにウレタ
ン系２液接着剤を０．２５ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚み
５０μｍのポリエステルフィルムの上面に４０ｇ／ｍ
2 、下面に２１０ｇ／ｍ2 のポリエステル不織布を熱融
着させてなる複層シートを張り付けた。さらにその上か
らウレタン系２液防水材を４. ０ｋｇ／ｍ2 の半量を塗
布し、乾燥後、更に残りの半量を塗布し、複合防水層を
形成した。最後にアクリルウレタン系２液トップコート
を０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン複合塗膜層を得
た。
ン系２液接着剤を０．２５ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚み
５０μｍのポリエステルフィルムの上面に４０ｇ／ｍ
2 、下面に２１０ｇ／ｍ2 のポリエステル不織布を熱融
着させてなる複層シートを張り付けた。さらにその上か
らウレタン系２液防水材を４. ０ｋｇ／ｍ2 の半量を塗
布し、乾燥後、更に残りの半量を塗布し、複合防水層を
形成した。最後にアクリルウレタン系２液トップコート
を０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン複合塗膜層を得
た。
【００２５】（比較例１）コンクリートパネルにクロロ
プレンゴム系接着剤を０. ２ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚
み１. ８ｍｍのスチレン・ブタジエン・コポリマーを混
合したポリマー改質アスファルトシートを張り付けた。
その上にウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／ｍ2 塗布
し、複合防水層を形成した。最後にアクリルウレタン系
２液トップコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン
複合塗膜層を得た。
プレンゴム系接着剤を０. ２ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚
み１. ８ｍｍのスチレン・ブタジエン・コポリマーを混
合したポリマー改質アスファルトシートを張り付けた。
その上にウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／ｍ2 塗布
し、複合防水層を形成した。最後にアクリルウレタン系
２液トップコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン
複合塗膜層を得た。
【００２６】（比較例２）コンクリートパネルにクロロ
プレンゴム系接着剤を０. ２ｋｇ／ｍ2 塗布した後、ポ
リエステル不織布を芯材にポリマー改質アスファルトを
含浸、被覆した厚み２. ０ｍｍのスチレン・ブタジエン
・コポリマーを混合したシートを張り付けた。その上に
ウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／ｍ2 塗布し、複合
防水層を形成した。最後にアクリルウレタン系２液トッ
プコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン複合塗膜
層を得た。
プレンゴム系接着剤を０. ２ｋｇ／ｍ2 塗布した後、ポ
リエステル不織布を芯材にポリマー改質アスファルトを
含浸、被覆した厚み２. ０ｍｍのスチレン・ブタジエン
・コポリマーを混合したシートを張り付けた。その上に
ウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／ｍ2 塗布し、複合
防水層を形成した。最後にアクリルウレタン系２液トッ
プコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布してウレタン複合塗膜
層を得た。
【００２７】（比較例３）コンクリートパネルにウレタ
ン系２液接着剤を０．２５ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚み
１００μｍのポリエチレンフィルムの上面に５０ｇ／ｍ
2 、下面に３００ｇ／ｍ2 のポリプロピレン不織布を熱
融着させてなるオレフィン系複層シートを張り付けた。
さらにその上からウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／
ｍ2 塗布し、複合防水層を形成した。最後にアクリルウ
レタン系２液トップコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布して
ウレタン複合塗膜層を得た。
ン系２液接着剤を０．２５ｋｇ／ｍ2 塗布した後、厚み
１００μｍのポリエチレンフィルムの上面に５０ｇ／ｍ
2 、下面に３００ｇ／ｍ2 のポリプロピレン不織布を熱
融着させてなるオレフィン系複層シートを張り付けた。
さらにその上からウレタン系２液防水材を３. ０ｋｇ／
ｍ2 塗布し、複合防水層を形成した。最後にアクリルウ
レタン系２液トップコートを０．２ｋｇ／ｍ2 塗布して
ウレタン複合塗膜層を得た。
【００２８】［評価］下記の方法にしたがって評価を行
い、結果を表１に示した。
い、結果を表１に示した。
【００２９】＜層間接着性＞実施例、比較例で得られた
コンクリートパネルの試験片を使って建研式試験法によ
り、接着強度（単位：ｋｇ／ｍ2 ）の測定と剥離状態の
観察を行った。
コンクリートパネルの試験片を使って建研式試験法によ
り、接着強度（単位：ｋｇ／ｍ2 ）の測定と剥離状態の
観察を行った。
【００３０】＜膨れ試験＞６０ｍｍ厚み×３００ｍｍ横
×３００ｍｍ縦の歩道用コンクリート平板の中央に貫通
する１０ｍｍφの穴を開け、４０ｍｍφの離型紙を設け
てその上に複合防水層を施工し、６０℃の状態で裏面穴
部から１ｋｇ／ｍ2 の圧力を１時間かけ、離型紙の絶縁
箇所の拡大などの異常を観察した。
×３００ｍｍ縦の歩道用コンクリート平板の中央に貫通
する１０ｍｍφの穴を開け、４０ｍｍφの離型紙を設け
てその上に複合防水層を施工し、６０℃の状態で裏面穴
部から１ｋｇ／ｍ2 の圧力を１時間かけ、離型紙の絶縁
箇所の拡大などの異常を観察した。
【００３１】＜通気性＞図１に示すように、長さ（Ｌ）
が１２００ｍｍ、幅（Ｗ）が６００ｍｍの寸法を有する
石綿スレート板を下地２１として、それぞれの塗膜を形
成させて試験体１を作成した。塗膜は長さ（ｌ）が１０
００ｍｍ、幅（ｗ）が５００ｍｍの寸法になるように形
成した（これを供試体２とした）。次に図２に示すよう
な試験装置８を試験体１に取り付け、１０ｍｍＡｑの圧
力空気を試験体の送気口から送り、微少流量計により流
出空気量（単位：ｍｌ／分）を読み取った。流出量が１
７０ｍｌ／分以上のシステムは防水層の膨れが生じてい
ないという実例がある。
が１２００ｍｍ、幅（Ｗ）が６００ｍｍの寸法を有する
石綿スレート板を下地２１として、それぞれの塗膜を形
成させて試験体１を作成した。塗膜は長さ（ｌ）が１０
００ｍｍ、幅（ｗ）が５００ｍｍの寸法になるように形
成した（これを供試体２とした）。次に図２に示すよう
な試験装置８を試験体１に取り付け、１０ｍｍＡｑの圧
力空気を試験体の送気口から送り、微少流量計により流
出空気量（単位：ｍｌ／分）を読み取った。流出量が１
７０ｍｌ／分以上のシステムは防水層の膨れが生じてい
ないという実例がある。
【００３２】
【表１】
【００３３】
【発明の効果】本発明により複層シートを併用してウレ
タン塗膜防水の長所をさらに活かし、下地との密着性、
ウレタン防水層との接着性、下地からの水分のつき上げ
による部分的な剥離、膨れが生じないすぐれたウレタン
塗膜複合防水材を提供できる。
タン塗膜防水の長所をさらに活かし、下地との密着性、
ウレタン防水層との接着性、下地からの水分のつき上げ
による部分的な剥離、膨れが生じないすぐれたウレタン
塗膜複合防水材を提供できる。
【００３４】アスファルト防水熱工法と比べて施工性が
非常に簡便で、複層シートの上にウレタン防水材を施工
できるので規定の膜厚を均一に確保しやすく、さらに複
層シートの膜厚と２重の防水であり、より安全で耐久
性、防水性に信頼の高い複合防水工法が可能となる。
非常に簡便で、複層シートの上にウレタン防水材を施工
できるので規定の膜厚を均一に確保しやすく、さらに複
層シートの膜厚と２重の防水であり、より安全で耐久
性、防水性に信頼の高い複合防水工法が可能となる。
【図１】（Ａ）実施例における通気性の試験に使用され
る試験体の平面図、（Ｂ）実施例における通気性の試験
に使用される試験体のを正面図。
る試験体の平面図、（Ｂ）実施例における通気性の試験
に使用される試験体のを正面図。
【図２】実施例における通気性の試験に使用される試験
装置の概略図。
装置の概略図。
１：試験体 ２：供試体 ３：送気口 ４：送気用溝 ５：全面接着部分 ６：シーリング処理部分 ７：シーリング未処理部分 ８：試験装置 ９：圧力計 １０：微小流量計 １１：圧力調節装置 １２：減圧弁 １３：圧力ボンベ ２１：下地
Claims (5)
- 【請求項１】厚みが１０〜２００μｍのポリエステルフ
ィルムの両面にポリエステル不織布を付着させてなる複
層シート。 - 【請求項２】複層シートが、ポリエステルフィルムの上
面に２０〜１００ｇ／ｍ2 、下面には１００〜３００ｇ
／ｍ2 付着させてなる、請求項１の複層シート。 - 【請求項３】ポリエステルフィルムの面にポリエステル
不織布を熱融着、加硫融着または接着剤により付着させ
て得られる、請求項１または請求項２の複層シート。 - 【請求項４】複層シートの総厚みが、１〜４ｍｍであ
る、請求項１〜３から選ばれる１項に記載の複層シー
ト。 - 【請求項５】請求項１〜４から選ばれる１項に記載の複
層シートの下面を接着剤または防水材により下地に接着
し、次に複層シートの上面にウレタン塗膜防水層を積層
することを特徴とする、複合防水工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18451794A JPH0848007A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 複層シート及び複合防水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18451794A JPH0848007A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 複層シート及び複合防水工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0848007A true JPH0848007A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16154588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18451794A Pending JPH0848007A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 複層シート及び複合防水工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0848007A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012093263A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Asuton:Kk | コンクリート試験体及びその作製方法 |
| JP2014098292A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-29 | Aica Kogyo Co Ltd | 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法及びこれらに使用する通気性シート体 |
| JP2015030991A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | アイカ工業株式会社 | 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法並びにこれらに使用する通気性シート体 |
| JP5820091B1 (ja) * | 2015-03-11 | 2015-11-24 | 中島ゴム工業株式会社 | 接着シート |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP18451794A patent/JPH0848007A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012093263A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Asuton:Kk | コンクリート試験体及びその作製方法 |
| JP2014098292A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-29 | Aica Kogyo Co Ltd | 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法及びこれらに使用する通気性シート体 |
| JP2015030991A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | アイカ工業株式会社 | 防水仕上げ構造及び防水仕上げ方法並びにこれらに使用する通気性シート体 |
| JP5820091B1 (ja) * | 2015-03-11 | 2015-11-24 | 中島ゴム工業株式会社 | 接着シート |
| WO2016142966A1 (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-15 | 中島ゴム工業株式会社 | 接着シート |
| US10487246B2 (en) | 2015-03-11 | 2019-11-26 | Nakashima Rubber Industry Co., Ltd. | Adhesive sheet |
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