JPH0844194A - 現像装置及びこれを用いた多色画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを用いた多色画像形成装置

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JPH0844194A
JPH0844194A JP6194821A JP19482194A JPH0844194A JP H0844194 A JPH0844194 A JP H0844194A JP 6194821 A JP6194821 A JP 6194821A JP 19482194 A JP19482194 A JP 19482194A JP H0844194 A JPH0844194 A JP H0844194A
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JP6194821A
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Hiroo Soga
洋雄 曽我
Tsuneo Noami
恒雄 野網
Migaku Aoshima
琢 青島
Tomoshi Hirota
智志 広田
Yoichi Watanabe
洋一 渡辺
Shigehiko Hasenami
茂彦 長谷波
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多色画像形成時において、既に形成されたト
ナー像を乱すことなく、充分な現像性を確保する。 【構成】 回転可能な非磁性スリーブ2内に磁石部材3
が固定設置される現像剤担持体1を有し、この現像剤担
持体1に担持された二成分現像剤Gにて潜像担持体4上
に形成された潜像Zを非接触状態で現像するようにした
現像装置において、上記潜像担持体4に対向する現像剤
担持体1の有効現像領域(有効に現像が行われる領域)
mの上流側一部あるいはその近傍には同極の一対の反発
磁極からなる上流側磁極5を設ける一方、上記現像剤担
持体1の有効現像領域mの下流側一部あるいはその近傍
には上記上流側磁極5と逆極性の下流側磁極6を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単色あるいは多色画
像を形成する電子写真方式の複写装置あるいはプリンタ
等の画像形成装置にて用いられる現像装置に係り、特
に、現像剤担持体上に現像剤の薄層を形成し、潜像担持
体上の潜像を非接触状態で現像する現像装置及びこれを
用いた多色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体上に形成された静電潜像を
現像装置にて現像し、その後、記録紙上に転写する複写
装置等において、感光体表面に現像剤を接触させて静電
潜像を顕像化する、二成分磁気ブラシを使用した現像装
置が多数提案されてきた。この装置はトナー濃度制御の
複雑化、装置の大型化という課題を有するものの画質特
性、維持性等の観点から現像装置の主流となっている。
ところが、近年では、高画質化、多色記録化に伴い、感
光体上に複数色のトナー像を同時に形成し、これらを記
録紙に一括転写するような多色画像形成プロセスも提案
されてきており、このような多色画像形成プロセスの二
段目以降の現像プロセスに対して上述した接触型二成分
磁気ブラシ現像装置を採用すると、既に形成された感光
体上のトナー像を破壊したり、他の色トナーが混在した
り、あるいは、現像装置中に他の色トナーが混入したり
するという技術的課題が既に見い出されている。
【0003】このような技術的課題を解決するために、
感光体表面に現像剤を接触させずに現像する所謂非接触
現像装置が多数提案されている。この種の非接触現像装
置としては、例えば特開昭56−144452号公報に
開示されるように、現像ロール上にトナー及び磁性キャ
リアからなる現像剤の薄層を形成し、感光体と現像剤層
とを非接触状態にして現像剤層に磁気的、電気的又は機
械的手段にて擾乱効果を与えて現像させるものが知られ
ている。この装置においては、多色画像形成時に、第一
トナー像の後段に位置する現像プロセスで、現像剤の機
械的接触による乱れのない且つ混色のない良好な画像が
可能になる。特に、特開昭60−176069号公報に
開示されるように、現像スリーブと感光体とが最近接し
ている位置を避けて磁石ロールの磁極を配置し、現像剤
層に水平磁界成分を作用させながら振動電界下で現像さ
れる装置にあっては、薄く均一な現像剤層が得られるた
め、多色画像形成時に、第一トナー像の後段に位置する
現像プロセスで、現像剤の機械的接触による乱れのない
且つ混色のない良好な画像がより確実に得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−176069号公報に開示される現像装置におい
ては、現像剤層に水平磁界成分を作用させるため薄く均
一な現像剤層が得られるものの、多色画像形成時におい
て、感光体上に既に形成されたトナー画像を乱さないよ
うにするには自身の現像性を十分に高めることができ
ず、所謂現像性低下(画像濃度低下)という技術的課題
が見い出された。この非接触現像装置における現像性低
下という技術的課題に関し、特に、現像スリーブと感光
体とが最近接している位置を避けて現像磁極を配置し、
現像剤層に水平磁界成分を作用させながら現像する方式
について種々の検討を実施した。その結果、現像剤層に
水平磁界成分を作用させると、磁力線に沿って現像剤粒
子が磁気的に配列し、現像スリーブ上に高密度で均一な
薄層を形成するものの、現像に寄与する現像剤は表層の
僅か1〜2層であることが判明した。この原因として
は、現像剤層が磁力線に沿って強くパッキングされた状
態下に置かれるため、現像スリーブ近傍の現像剤中のト
ナー粒子が表層に移動できないためと考えられる。
【0005】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、多色画像形成時におい
て、既に形成されたトナー像を乱すことなく、充分な現
像性を確保することができる新規な現像装置及びこれを
用いた多色画像形成装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、回転可能な非磁性スリーブ2内に磁
石部材3が固定設置される現像剤担持体1を有し、この
現像剤担持体1上にトナーT及び磁性キャリアCからな
る二成分現像剤Gを担持し、現像剤担持体1上の二成分
現像剤Gにて潜像担持体4上に形成された潜像Zを非接
触状態で現像するようにした現像装置において、上記潜
像担持体4に対向する現像剤担持体1の有効現像領域
(有効に現像が行われる領域)mの上流側一部あるいは
その近傍には同極の一対の反発磁極からなる上流側磁極
5を設ける一方、上記現像剤担持体1の有効現像領域m
の下流側一部あるいはその近傍には上記上流側磁極5と
逆極性の下流側磁極6を設けたことを特徴とする。
【0007】このような技術的手段において、本願発明
は非接触現像を対象とするものであり、通常、潜像担持
体4上に形成された潜像Zを現像剤担持体1上の二成分
現像剤Gによって非接触状態で現像するものを意味する
が、本願では、少なくとも非磁性スリーブ2が静止して
いるときに潜像担持体4表面と現像剤担持体1表面との
間隙が現像剤担持体1上の現像剤層の層厚よりも広いも
のであれば、動的挙動において仮に現像剤Gの一部が潜
像担持体4表面に軽接触する態様のものを広く対象に含
むものとする。
【0008】また、上記反発磁極からなる上流側磁極5
の磁束密度については適宜選定して差し支えないが、現
像剤担持体1と潜像担持体4との間の距離を狭く設定し
て現像性を良好に保つという観点からすれば、少なくと
も一方の磁極の現像剤担持体1の径方向に沿う磁束密度
の極大値が下流側磁極6の現像剤担持体1の径方向に沿
う磁束密度の極大値よりも小さく設定されていることが
好ましい。言い換えれば、上流側磁極5が大きいと現像
剤の溜まりが大きくなり、非接触にするのが難しくなっ
てしまい、また、上流側磁極5及び下流側磁極6の両方
とも小さいと現像剤の保持力が小さくなってしまうの
で、下流側磁極6の方を大きくすることが好ましい。具
体的には、上流側磁極5の少なくとも一方の磁極の磁束
密度の極大値は1〜100mT、好ましくは1〜40m
T、下流側磁極6の極大値は30〜120mTの範囲に
ある。また、反発磁極からなる上流側磁極5と下流側磁
極6とが現像剤担持体1の中心を結ぶ線にて形成される
磁角は30〜100度の範囲にある。上記磁束密度及び
磁角は、現像剤担持体1及び潜像担持体4を円筒状とし
たときはその曲率(外径)によって決定される。
【0009】一方、現像剤Gを構成するキャリアCとし
ては単位体積当たりの磁力が小さい(20〜50μm程
度)ほうが層形成及び画像特性の観点から好ましい。更
には、キャリア粒子のうち、10μm以下の微粉粒子を
除去し、粒度分布をシャープに制御することによっても
より均一な層形成が可能となる。
【0010】また、現像性を向上させるには、潜像担持
体4表面と非磁性スリーブ2との間に交流バイアスVCB
を印加することが好ましい。
【0011】このような現像装置の有効な用途例として
は、潜像担持体4上に複数の潜像を順次形成し、形成さ
れた各潜像を対応する色系統のトナーにて順次現像した
後、潜像担持体4に形成された複数の色系統のトナー像
を転写媒体に一括転写するようにした多色画像形成装置
において、少なくとも二番目以降の潜像を現像する現像
装置として用いることが挙げられる。このような多色画
像形成装置としては、潜像担持体4を一回転させる間に
各色成分毎の潜像形成、現像を順次繰り返した後、転写
媒体に一括転写するタイプであってもよいし、潜像担持
体4を複数回回転させ、各回転毎に各色成分の潜像形
成、現像を順次繰り返した後、転写媒体に一括転写する
タイプ等適宣選定して差し支えない。
【0012】
【作用】上述したような技術的手段によれば、潜像担持
体4と現像剤担持体1の対向部位においては、その下流
に反発磁極からなる上流側磁極5と逆極性の下流側磁極
6が設けられているため、上記対向部位つまり有効現像
領域mにおける磁界はスリーブ2の周方向を向いてお
り、現像剤Gは有効現像領域mにおいてスリーブ2の周
方向に沿ったチェーンを形成し、現像剤層は非接触現像
に適した均一な薄層状態となる。
【0013】また、回転するスリーブ2によって反発磁
極からなる上流側磁極5の位置に搬送された現像剤G
は、反発磁極の上流直前で溜まりを形成し、反発磁極間
で現像剤Gの密度が小さい領域を形成し、更に、反発磁
極の下流直後で溜まりを形成する。このときの現像剤G
の挙動は以下のようである。現像剤Gは、溜まりつまり
反発磁極部で速度が小さく、密度が小さい領域つまり反
発磁極間で速度が大きくなるため、反発磁極間における
現像剤Gの速度はスリーブ2の周速よりも大きくなり、
反発磁極間における現像剤Gはスリーブ2上を摺動して
下流側の反発磁極部に溜まっている現像剤Gに衝合す
る。すると、現像剤G衝合時の衝撃によって、現像剤G
中のトナーTの一部がキャリアCから剥離してクラウド
状態になり、下流の有効現像領域mに運ばれるため、現
像に寄与するトナー量が増加し、現像性が向上する。
【0014】また、上流側磁極5を構成する反発磁極部
においては、現像剤Gの溜まる量及び反発磁極間での高
さ等は反発磁極の径方向の磁束密度の大きさで決定され
る。このとき、現像剤Gの溜まる量が多かったり、高さ
が高いと、現像剤Gによる非接触状態を良好に保つため
に、潜像担持体4と現像剤担持体1との間隔を広く設定
することが必要になり、有効現像領域mでの現像剤Gと
潜像担持体4との間隔が広くなり、現像性が低下する懸
念がある。このような懸念を解消するという観点からす
れば、上流側磁極5を構成する反発磁極の少なくとも一
方の磁極の径方向の磁束密度を小さく設定し、有効現像
領域mでの潜像担持体4と現像剤担持体1との間隔を非
接触現像に適した値になるよう現像剤Gの溜まる量や高
さ等を調整することが好ましい。また、下流側磁極6の
径方向の磁束密度をある程度大きく設定しておけば、現
像剤の保持力が不足する事態は回避される。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図2はこの発明に係る現像装置を用いた多色画像形成装
置の一実施例を示す。同図において、11はa方向に回
転する負帯電感光体、12,13は感光体11を帯電す
る第一、第二帯電器(実施例ではスコロトロン)、1
4,15は例えば半導体レーザ等からなる第一、第二R
OS[Raster Output Scannorの略](光書き込み装
置:分解能15.7dots/mm)、16,17は帯
電極性が同一で色の異なる第一、第二現像装置、18は
感光体11上に形成された二色のトナー画像に対し光を
照射して電位を揃える転写前処理ランプ、19は感光体
11上の二色のトナー像を記録紙20上に一括転写させ
る転写帯電器、21は転写後に感光体11から記録紙2
0を剥離する剥離帯電器、22は感光体11上の残留ト
ナーを除去するクリーナ、23は感光体11上の残留電
荷を除去する除電ランプである。
【0016】この実施例において、第一現像装置16は
接触磁気ブラシ現像法を用い、第二現像装置17はこの
発明に係る非接触磁気ブラシ現像法を用いている。第二
現像装置17の詳細を図3に示す。同図において、第二
現像装置17は、表面平均粗さが10〜50μmの回動
可能な非磁性スリーブ172内に磁石ロール173を有
する現像ロール171、非磁性スリーブ172と一定間
隙を保持して配設される非磁性部材より成る現像剤規制
部材174、更に、パドル175、オーガ176を主要
構成部品として構成される。
【0017】磁石ロール173は、図4に示すように、
有効現像領域(有効に現像が行われる領域)の上流側近
傍に配設された同極の反発磁極対S1’,S2’と、上
記有効現像領域の下流側近傍に配設されて前記同極の反
発磁極対S1’,S2’との間で水平磁界成分を形成す
るN2と、有効現像領域通過後の現像剤Gをスリーブ1
72上から剥すためのピックオフ磁極N3と、現像剤G
をスリーブ172に吸着させるためのピックアップ磁極
N4と、現像剤Gの薄層を形成するためのトリミング磁
極S1と、現像剤Gの搬送がスムーズにいくように反発
磁界を形成させないよう配設された磁極N1,S2とか
らなる。
【0018】更に、図5は実施例に係る磁石ロール17
3の径方向の磁束密度分布を示す。同図において、現像
ロール171の感光体11との対向領域(有効現像領
域)には、反発磁極S2’と水平磁界成分用磁極N2と
の極間が対向しており、有効現像領域幅はmで示され
る。この磁束密度分布においては、上記水平磁界成分用
磁極N2の径方向の磁束密度の極大値は100mTで、
また、反発磁極S1’,S2’の径方向の磁束密度の極
大値は80mTである。
【0019】このような磁束密度分布の磁石ロール17
3においては、反発磁極S2’と水平磁界成分用磁極N
2との極間に位置する現像剤Gは水平磁界成分に沿って
配列されるため、図6に示すように、有効現像領域mに
位置する現像剤層は均一な薄層になっており、感光体1
1と現像ロール171との間のギャップは小さく設定さ
れる。
【0020】また、図6に示すように、現像ロール17
1の静的状態において、反発磁極S1’,S2’間には
局部的に現像剤Gが退けられる現像剤退け領域Kが存在
し、現像ロール171が回転する動的状態において、上
記反発磁極S1’S2’間(現像剤退け領域K)では、
現像剤Gがスリーブ172回転よりも速くスリーブ17
2に沿って摺動して反発磁極S2部分に位置する現像剤
Gに衝合し、その衝合部のキャリアCから多数のトナー
Tが剥離飛散するという挙動が確認された。
【0021】このような現像剤Gの挙動の詳細を図7に
示す。尚、図7において、(a)は現像剤搬送量が少な
いときの現像剤の挙動、(b)は現像剤搬送量が通常の
ときの現像剤の挙動を示す。同図(a)においては、上
流側反発磁極S1’に現像剤Gが拘束されて溜まり41
ができ、下流側反発磁極S2’に急速摺動するための広
い溝42(現像剤退け領域K)を形成する。このとき下
流側反発磁極S2’には溜まりが形成されない。また、
同図(b)においては、上流側反発磁極S1’での現像
剤Gの溜まり41が(a)よりも多くなり、下流側反発
磁極S2’にも溜まり43ができる。また、上流側反発
磁極S1’の溜まり41が下流側反発磁極S2’に近づ
き、下流側反発磁極S2’にも溜まり43が発生するた
め、溝42は狭くなる。
【0022】このとき、上記上流側反発磁極S1’に溜
まった現像剤Gは溝42に沿ってスリーブ172の周速
よりも速い速度で摺動して下流側反発磁極S2’部の現
像剤Gに衝合するため、衝突時に現像剤Gに働く衝撃力
が大きくなり、キャリアとトナーとを剥がす効果が大き
いと思料される。また、上記溜まり41,43では、現
像剤Gの穂立ちが高くなるが、有効現像領域mで現像剤
層は薄層に保たれるので、スリーブ172と感光体11
との距離は狭く保たれ、非接触現像において良好な画質
が得られる。
【0023】ここで、図8(a)(b)に示すように、
磁石ロール173にN1,S1,N2からなる現像磁極
を配設した比較例1に対し、現像剤Gの挙動を調べたと
ころ、各現像磁極部分で現像剤Gの穂立ちができるが、
実施例のような溜まり41,43や溝42は形成され
ず、現像剤量を増加させない限り、有効現像領域におけ
るトナー量を十分に確保することが困難であることが確
認された。また、現像剤量を増加させた場合には、スリ
ーブ172と感光体11との距離を広く確保しなければ
ならなくなるため、その分、非接触現像において良好な
画質を得ることが困難になることが確認された。尚、図
8において、(a)は現像剤搬送量が少ないときの現像
剤の挙動、(b)は現像剤搬送量が通常のときの現像剤
の挙動を示す。
【0024】また、現像剤規制部材174は磁極S1に
対向して微小間隙を維持して配設される。尚、パドル1
75はピックオフ磁極N3によりスリーブ172より剥
離された現像剤Gをオーガ176側に送り出す機能を有
する。また、オーガ176は剥離された現像剤Gの攪拌
並びにトナーホッパ(図示せず)より供給されるトナー
と現像装置内の現像剤Gとを攪拌する機能を有する。
【0025】次に、図9に従ってこの実施例に係る多色
画像形成装置の作像工程を説明する。帯電工程aにて感
光体表面を一様に帯電し(第一初期帯電電位VDDP1)、
第一露光工程bにて原稿情報に対応した第一の潜像(原
稿の画像部電位をVL1、非画像部電位VH1とする)を形
成後、第一現像工程cにて反転現像(現像バイアス電位
VB1)にて第一の潜像の画像部を現像する。次いで、再
帯電工程dにて感光体表面を一様に再帯電し(第二初期
帯電電位VDDP2,第一トナー像電位VTN1)、第二露光
工程eにて原稿の他の情報に対応した第二の潜像(原稿
の画像部電位をVL2(|VL2|<|VTN1|)、非画像
部電位VH2(|VH2|>|VTN1|とする))を形成
後、第一現像工程とは色の異なる第二現像工程f(現像
バイアス電位VB2)にて第二の潜像の画像部を反転現像
する。これらの工程を経て、感光体上には二色のトナー
画像を形成する。
【0026】上記像形成プロセスに従って以下の実験条
件にて作像した。 ●感光体 有機系感光体(負帯電型) ドラム外径84mm ●プロセス速度 160mm/s ●第一の現像剤(トナー濃度3.0%) ・二成分系(負帯電の赤色トナー) ・磁性キャリア 平均粒径100μmのフェライト系キャリア ・赤色トナー スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体90部と
赤色顔料リソールスカーレット(BASF)8部と、帯
電制御剤(E−84、オリエント化学社製)2部とを混
合し溶融混練後、平均粒径12μmに微粉砕したもの
で、磁性キャリアに対し負極性に帯電する。 ●第二の現像剤(トナー濃度8.0%) ・二成分系(負帯電の黒色トナー) ・磁性キャリア ポリメチルメタクリレート共重合体35部とマグネタイ
ト65部とを混合し溶融混練後、微粉砕した磁性粉分散
型のもので平均粒径45μm、比重2.2のもの。 ・黒色トナー スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体93部と
カーボンブラック7部とを混合し溶融混練後、平均粒径
11μmに微粉砕したもので、磁性キャリアに対し負極
性に帯電する。 ●第一の現像装置のパラメータ(接触型現像) ・DRS(感光体と現像ロールとの間隙) 0.6mm ・MSA(現像主極設定角度) +5度 ・TG(層厚規制部材とスリーブ間隙) 0.5mm ・現像スリーブ外径 20mm ・現像スリーブ回転速度 480mm/s ・現像スリーブ回転方向 With(感光体と同方向) ●第二の現像装置のパラメータ(非接触型現像) ・DRS 1.0mm ・MSA 磁極間 ・TG 0.60mm ・現像スリーブ外径 24.5mm ・現像スリーブ回転方向 With ●転写帯電器への印加電圧 AC 400Hz,Vp−
p 8.5kV DC +2.5kVまた、図9に示された潜像形成の電
位条件は、第一画像として第一初期帯電電位VDDP1を−
600V、第一非画像部電位VH1を−600V、第一画
像部電位VL1を−100V、第一現像バイアス電位VB1
をDC−400Vとし、一方、第二画像として第二非画
像部電位VH2を−600V、第二画像部電位VL2を−1
00V、第二現像バイアス電位VB2をAC1,5kH
z、Vp-p1.0kV、DC−500Vに設定した。
上記条件下で作像したところ、第一画像のトナー像を乱
すことなく、かつ、第二画像も1.2の反射濃度が得ら
れた。
【0027】ここで、第二現像装置17の磁石ロール1
73に対して反発磁極S1’,S2’のない比較例1の
ようなパターンについて実施例1と同様の条件下で作像
したところ、第一画像中への第二現像トナーの混色はな
いものの、第二画像は1.0以下の反射濃度しか得るこ
とができなかった。
【0028】◎実施例2 第二現像装置17において、反発磁極S1’,S2’の
径方向の磁束密度の極大値を10mTとした。これによ
り、反発磁極S1’,S2’部の現像剤Gの溜まりが少
なくなり、現像剤Gの高さも低くなったので、第二現像
装置17のDRSを0.6mmにした。他は実施例1と
同様な条件で作像したところ、第一画像中のトナー像を
乱すことなく、かつ、第二画像も1.4以上の反射濃度
が得られた。
【0029】◎実施例3 第二現像装置17において、一方の反発磁極S1’にお
ける径方向の磁束密度の極大値を80mT、他方の反発
磁極S2’における径方向の磁束密度の極大値を10m
Tとした。これにより、反発磁極S1’,S2’部の現
像剤Gの溜まりが少なくなり、現像剤Gの高さも低くな
ったので、第二現像装置17のDRSを0.6mmにし
た。他は実施例1と同様な条件で作像したところ、第一
画像のトナー像を乱すことなく、かつ、第二画像も1.
4以上の反射濃度が得られた。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、二成分現像剤を用いた非接触現像方式において、潜
像担持体に対向する現像剤担持体の有効現像領域の上流
側一部あるいはその近傍には同極の反発磁極からなる上
流側磁極を設け、上記有効現像領域の下流側一部あるい
はその近傍には反発磁極と逆極性の下流側磁極を設けた
ので、上流側磁極と下流側磁極との間の有効現像領域に
水平磁界成分を常時作用させ、有効現像領域の現像剤層
を薄層に保つという要請を満足させることができること
は勿論、反発磁極間で現像剤が急速摺動して反発磁極下
流側の現像剤に衝合するという挙動を行わせ、その衝撃
力にてキャリアからのトナーの飛散を促進させ、現像に
寄与するトナー量を増加させることができる。このた
め、多色画像形成時に、混色あるいは像乱れ等の画質欠
陥が生じない条件で充分な現像濃度を得ることができ、
もって、画質欠陥のない良好な多色画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る現像装置の構成を示す説明図
である。
【図2】 この発明に係る現像装置を用いた実施例1の
多色画像形成装置を示す説明図である。
【図3】 実施例1に係る第二現像装置の構成を示す説
明図である。
【図4】 実施例1に係る第二現像装置の磁石ロール構
成を示す説明図である。
【図5】 実施例1に係る磁石ロールの磁束密度分布を
示す説明図である。
【図6】 実施例1に係る第二現像装置における現像剤
の挙動を示す説明図である。
【図7】 実施例1に係る第二現像装置における現像剤
の挙動の詳細を示し、(a)は現像剤搬送量が少ないと
きの現像剤の挙動、(b)は現像剤搬送量が通常のとき
の現像剤の挙動を示す。
【図8】 比較例1に係る第二現像装置における現像剤
の挙動の詳細を示し、(a)は現像剤搬送量が少ないと
きの現像剤の挙動、(b)は現像剤搬送量が通常のとき
の現像剤の挙動を示す。
【図9】 実施例1の多色画像形成装置の作像プロセス
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…現像剤担持体,2…非磁性スリーブ,3…磁石部
材,4…潜像担持体,5…上流側磁極,6…下流側磁極
G…二成分現像剤,C…磁性キャリア,T…トナー,Z
…潜像,VCB…交流バイアス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広田 智志 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 渡辺 洋一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 長谷波 茂彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な非磁性スリーブ(2)内に磁
    石部材(3)が固定設置される現像剤担持体(1)を有
    し、この現像剤担持体(1)上にトナー(T)及び磁性
    キャリア(C)からなる二成分現像剤(G)を担持し、
    現像剤担持体(1)上の二成分現像剤(G)にて潜像担
    持体(4)上に形成された潜像(Z)を非接触状態で現
    像するようにした現像装置において、上記潜像担持体
    (4)に対向する現像剤担持体(1)の有効現像領域
    (m)の上流側一部あるいはその近傍には同極の一対の
    反発磁極からなる上流側磁極(5)を設ける一方、上記
    現像剤担持体(1)の有効現像領域(m)の下流側一部
    あるいはその近傍には上記上流側磁極(5)と逆極性の
    下流側磁極(6)を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上流側磁
    極(5)の少なくとも一方の磁極の現像剤担持体(1)
    の径方向に沿う磁束密度の極大値が下流側磁極(6)の
    現像剤担持体(1)の径方向に沿う磁束密度の極大値よ
    りも小さく設定されていることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 潜像担持体(4)上に複数の潜像を順次
    形成し、形成された各潜像を対応する色系統のトナーに
    て順次現像した後、潜像担持体(4)上に形成された複
    数の色系統のトナー像を転写媒体に一括転写するように
    した多色画像形成装置において、少なくとも二番目以降
    の潜像を現像する現像装置として請求項1記載のものを
    用いたことを特徴とする多色画像形成装置。
JP6194821A 1994-07-27 1994-07-27 現像装置及びこれを用いた多色画像形成装置 Pending JPH0844194A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6708015B2 (en) 2001-03-16 2004-03-16 Ricoh Company, Ltd. Developing device and image forming apparatus using the same

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