JPH0842569A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0842569A
JPH0842569A JP17889994A JP17889994A JPH0842569A JP H0842569 A JPH0842569 A JP H0842569A JP 17889994 A JP17889994 A JP 17889994A JP 17889994 A JP17889994 A JP 17889994A JP H0842569 A JPH0842569 A JP H0842569A
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JP
Japan
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bearing
magnetic
shaft member
magnet
bearing member
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Application number
JP17889994A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Kawasaki
勝義 川崎
Atsushi Takahashi
淳 高橋
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】運動精度を低下させずに、機械加工,組立て作
業が容易で低コストの非接触タイプの軸受装置を提供す
る。 【構成】軸部材1の外面に軸受部材2が軸受すきまSを
介して対向し、軸部材1の外面に設けた一方の磁石11
が軸受部材2に設けた他方の磁石12と対向して反発型
の磁気軸受を構成する。一方、軸受部材2に設けた給気
孔3から軸受すきまSに圧縮気体を噴出して静圧気体軸
受を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静圧気体軸受に磁気
反発型の磁気軸受を組み込んだハイブリッド型の軸受装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静圧気体軸受としては、例えば図
6ないし図8に示すようなものが知られている。このも
のは、固定体である軸部材1の外面に、可動体である軸
受部材2が軸受すきまSを介して対向している。その軸
受部材2の内部には給気孔3が設けてあり、その給気孔
3は軸受部材2の内面の上下左右の各面に取り付けられ
ている絞り部材(図示のものでは多孔質材)4に連通し
ている。多孔質材4は絞りとして機能するもので、給気
孔3から多孔質材4を介して軸受すき間Sに圧縮気体を
噴出させて流体膜を形成することにより、軸受部材2が
非接触で軸部材1に支持されるものである。
【0003】上記従来例では、軸受部材2に圧縮気体供
給口5が設けられ、これに圧縮気体配管を接続して、給
気孔3への圧縮気体の供給を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の静圧気体軸受装置では、軸部材1と軸受部材2との
間の極く僅かの軸受すきまSに形成される流体膜のみで
軸受部材2を軸部材1に対して非接触に浮上支持するた
めには、軸受装置の構成部品の加工にあたってそれぞれ
に高い加工精度が要求される。また、各構成部品の組立
てに際しても、高い組立て技術が必要とされている。そ
のため、軸受部品が非常に高価になってしまい、また組
立て作業に多くの時間がかかり、製造が容易ではないと
いう問題点がある。
【0005】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点に着目してなされたもので、静圧気体軸受に、磁石の
磁気反発力を利用して非接触に支持する磁気軸受の機能
を付加することにより、気体軸受の部品精度が多少落ち
て安定した軸受すきまが維持しにくいときは磁気軸受の
磁気反発力で補佐して常に適正な軸受すきまを維持でき
る軸受装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、軸部材の外
面に軸受部材が軸受すきまを介して対向し、軸部材の外
面に設けた一方の磁石が軸受部材に設けた他方の磁石と
対向して反発型の磁気軸受を構成すると共に、前記軸受
部材に設けた給気孔から軸受すきまに圧縮気体を噴出し
て静圧気体軸受を構成することを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明の軸受装置にあっては、軸部材と軸受
部材との間の軸受すきまに絞りを介して圧縮気体を噴出
して形成される流体膜が不均一,不安定になって、軸受
部材が軸部材に対し傾き、一部が接触しそうになると、
磁気軸受の作用により磁気反発力が増大して軸受すきま
を押し拡げる。この磁気反発力は、対向させた磁石のギ
ャップ(軸受すきま)の二乗に反比例して増大し、軸受
すきまを適正な大きさに維持するように作用する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1ないし図5はこの発明の一実施例で、多孔
質形の静圧直動気体軸受に磁気軸受を組み込んだもので
ある。なお、従来と同一または相当部分には同一の符号
を付してある。
【0009】まず、構成を説明すると、角柱状の固定体
である軸部材1の上下左右の平面状の外面即ち側面が一
方の軸受面1aになっている。その軸部材1には隣合う
側面の間の個所即ち軸方向の四隅(稜部)に切り欠かれ
た円弧状凹部10が軸方向に設けられている。その円弧
状凹部10には弓形磁石(セグメント形磁石ともいう)
11が軸部材1の全長にわたり固着して取り付けられて
いる。各セグメント形磁石11は、その弓形の端面がそ
れぞれN極とS極になるように着磁されている。
【0010】一方、軸部材1に軸受すきまSを介して軸
方向移動可能に嵌合された四角い枠形の軸受部材2の内
面には、図3に示すように軸部材1のセグメント形磁石
11の磁極に対向する細長い棒状の磁石12が四隅部に
一対ずつそれぞれ配設されている。こうして、一個のセ
グメント形磁石11と二個の対向磁石12との組合わせ
で、一対の磁気軸受を形成している。各対向磁石12の
磁極はセグメント形磁石11の磁極と反発し合う極性と
され、軸受部材2と軸部材1との間にエアギャップGを
形成する。
【0011】軸受部材2の内面の上下左右の各面には、
更に、絞り部材としての多孔質材4が埋め込んで配設さ
れ、その多孔質材4の表面は他方の軸受面2aを構成し
ている。そして、軸受部材2の外面に設けられた圧縮気
体供給口5から供給される圧縮気体が軸受部材2の内部
に設けられている給気孔3を経て各多孔質材4に供給さ
れる四面拘束形の静圧直動気体軸受が構成されている。
【0012】なお、この実施例の場合、軸部材1の軸受
面1a及び軸受部材2の軸受面2aに関する真直度,平
面度,平行度,直角度,同軸度等の機械加工精度,組立
て精度は、通常の静圧気体軸受において要求される程の
高精度でなくてもよい。次に作用を説明する。この軸受
装置の場合、流体膜を利用して軸部材1に対して軸受部
材2を浮上支持する静圧気体軸受の作用を、磁気力を利
用する磁気軸受の磁気反発力で補なっている。
【0013】すなわち、図外の圧縮空気供給源から軸受
部材2の圧縮気体供給口5に供給された圧縮空気が、給
気孔3を通って各多孔質材4に供給され、多孔質材4内
の微細気孔を経て適宜の圧力に絞られた後に軸受面2a
から軸受すき間Sに噴出し、流体膜を形成して軸受部材
2を非接触で浮上支持する。その状態で軸受部材2を軸
方向に動かせば、軸受部材2を軸部材1に沿って摺動抵
抗無しに極めて円滑に移動する。このとき、軸部材1と
軸受部材2との間に保たれる軸受すきまSは、通常は図
4に模式的に示すように均一な幅の枠形になる。
【0014】しかし、軸部材1,軸受部材2の軸受面1
a,2aの機械加工精度が通常の加工精度程でない場合
(あるいは加工精度は通常の高精度であっても軸受部材
2に外部からの偏荷重が作用した場合等でも)、軸受す
きまSは図5に示すように相対的に変化して不均一にな
る。すると、各磁気回路において異極間のエアギャップ
Gに大小の差が生じる。磁極間に作用する磁気(反発)
力はエアギャップGの二乗に反比例するから、例えば図
5の場合、Fa,Fg,Fe,Fcの各磁気力がFb,
Fh,Ff,Fdの各磁気力より大きくなる。それらの
磁気力の差が回復方向のモーメントとして機能して軸部
材1と軸受部材2との相対的な傾きは修正され、不均一
な軸受すきまSは図4のような均一なものに回復する。
【0015】かくして、この実施例によれば、たとえ軸
部材1,軸受部材2間の軸受すきまSが不均一になって
も、磁気軸受の対向した各磁極間の磁気反発力がエアギ
ャップGすなわち軸受すきまSを均一化する方向に作用
するから、軸受装置の構成部品の加工精度は従来程高く
しなくても済み、その分加工費が低減できる。また、軸
受装置の組立てに当たっても、綿密な精度検査を繰り返
さなくても良く、組立て作業時間が短縮できる。その結
果、高精度の運動精度を確保しながら、しかも安価で組
立てが容易な軸受装置を提供することが可能である。磁
気軸受を組み込むことで、高剛性の静圧軸受装置が得ら
れる利点もある。
【0016】なお、上記の実施例にあっては、軸受部材
が軸に沿って移動する直動形の軸受装置としたものを説
明したが、軸が移動体で軸受部材が固定体の直動軸受
や、スラスト軸受にもこの発明を適用することができ
る。また、静圧気体軸受用の絞り部材としては多孔質材
4を用いたものを示したが、これに限らず、オリフィス
絞りや自成絞り或いは表面絞り等のその他のタイプの絞
りを使用したものにも適用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の軸受装
置によれば、軸部材に軸受部材が軸受すきまを介して対
向し、その軸受すきまに軸受部材に設けた給気孔から圧
縮気体を噴出して流体膜を形成することにより両部材を
非接触に支持する静圧気体軸受を構成すると共に、軸部
材の外面に一方の磁石を設け、軸受部材には対向して反
発する他方の磁石を設けて磁気軸受を構成したため、軸
受すきまの流体膜が不均一になって軸受部材と軸部材と
が相対的に傾くと、磁気軸受の磁気反発力が作用してそ
の傾きを復元する。この磁気復元機能の付加により、静
圧軸受の構成部品の加工精度や組立て精度を高精度に維
持しなくても良いことになり、その結果、運動精度の高
い軸受装置が安価に提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII 部の拡大図である。
【図4】図1に示すものの作用説明図(正常時)であ
る。
【図5】図1に示すものの作用説明図(非正常時)であ
る。
【図6】従来の静圧軸受装置の平面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】図7のVIII部の拡大図である。
【符号の説明】
1 軸部材 2 軸受部材 S 軸受すき間 3 給気孔 11 一方の磁石 12 他方の磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材の外面に軸受部材が軸受すきまを
    介して対向し、軸部材の外面に設けた一方の磁石が軸受
    部材に設けた他方の磁石と対向して反発型の磁気軸受を
    構成すると共に、前記軸受部材に設けた給気孔から軸受
    すきまに圧縮気体を噴出して静圧気体軸受を構成する軸
    受装置。
JP17889994A 1994-07-29 1994-07-29 軸受装置 Pending JPH0842569A (ja)

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JP17889994A JPH0842569A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 軸受装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331048A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Imv Corp 防振x−yテーブル
CN108050158A (zh) * 2017-11-23 2018-05-18 燕山大学 一种磁液双悬浮支承锥形轴承
CN116972075A (zh) * 2023-09-20 2023-10-31 无锡星微科技有限公司杭州分公司 一种磁预载结构及具有该结构的直线平台

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