JPH084149A - 小屋裏または軒裏の防火界壁 - Google Patents

小屋裏または軒裏の防火界壁

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JPH084149A
JPH084149A JP12612494A JP12612494A JPH084149A JP H084149 A JPH084149 A JP H084149A JP 12612494 A JP12612494 A JP 12612494A JP 12612494 A JP12612494 A JP 12612494A JP H084149 A JPH084149 A JP H084149A
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fire
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Akira Ogasawara
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軒裏、小屋裏といった狭い場所での施工性、
品質の向上を図ることのできる防火界壁を提供する。 【構成】 屋根の垂木の上面に係止される係止部22を
備え、この係止部22に前記垂木の下方に位置する小屋
裏空間または軒裏空間を天地方向に沿って防火区画する
壁板23およびグラスウール24(いずれも界壁部)が
垂下されていることを特徴とする小屋裏または軒裏の防
火界壁21。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主としてユニット住
宅などの小屋裏または軒裏を防火区画するための防火界
壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の延焼の主な原因としては、炎や輻
射熱による外壁の発火、軒裏が炎にあらわれることによ
る燃え拡がり、屋根からの飛び火の侵入などが挙げられ
る。
【0003】このような延焼による火災を防ぐため、近
時のユニット住宅では、外壁を硬質木片セメント板およ
び断熱材などからなる多重構造としたり、軒裏を硬質木
片セメント板と塩ビ鋼板(不燃材)とから構成したり、
屋根を不燃瓦の重ねぶきとしたり、防火雨戸やワイヤー
入りガラスのはめ込み窓を採用するなどの対策が並行し
て講じられていることが多い。
【0004】このような配慮がなされたユニット住宅
は、いわば防火の鎧で保護されているということができ
る。さらに、たとえば特開平2−272132号公報に
示されるような防火界壁によって、軒裏や小屋裏内を防
火区画したユニット住宅もある。これによれば、万が一
軒裏などに炎が侵入したとしても、区画された部分内だ
けで延焼を最小にくい止めることができ、より一層の防
火を果たすことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような防火界壁を配設するにあたっては、作業者が、所
定の取付位置に位置合わせした状態を維持しながら、防
火界壁に支持金具を取り付けなければならず、作業場所
が狭いということもあって施工性に難点があった。その
結果、防火界壁の納まりが不完全になってしまうことも
あるという不具合もあった。
【0006】この発明は、上記の実情を考え合わせて創
作されたもので、軒裏、小屋裏といった狭い場所での施
工性、品質の向上を図ることのできる防火界壁を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の小屋裏または軒裏の防火界壁は、
屋根の垂木の上面に係止される係止部を備え、この係止
部に前記垂木の下方に位置する小屋裏空間または軒裏空
間を天地方向に沿って防火区画する界壁部が垂下されて
いることを特徴としている。
【0008】さらに、請求項2に記載の小屋裏または軒
裏の防火界壁は、前記係止部とその係止部から垂下され
た壁板が亜鉛鋼板にて一体に形成され、前記壁板にグラ
スウールが貼着されて前記界壁部が構成されてなること
を特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の小屋裏または軒裏の防火界壁
は、小屋裏空間または軒裏空間を天地方向に沿って防火
区画する界壁部が、屋根の垂木の上面に係止される係止
部に垂下されているので、その係止部を垂木の所定位置
に取り付けるだけで、配設作業が完了する。これによっ
て、軒裏、小屋裏といった狭い場所での施工性、品質の
向上を図ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の小屋裏または軒裏
の防火界壁は、亜鉛鋼板とグラスウールとから構成され
ているので、全体としての重量が比較的軽く、取り扱い
が容易である。これによって、軒裏、小屋裏といった狭
い場所での施工性、品質の向上を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を、図面に示す実施例に基づ
いて説明する。
【0012】図6において、1はユニット住宅で、この
ユニット住宅1は、建物本体ユニット2の上に屋根ユニ
ット3が据え付けられた構造となっている。
【0013】この屋根ユニット3は、図5に示すよう
に、屋根の頂上部に水平に配設される棟木11、この棟
木11から軒先にかけて屋根勾配に沿って所定間隔をあ
けて配設される複数の垂木12、この垂木12の先端部
分に配設される鼻母屋材13、母屋材14、図示省略の
づか材(柱)などからトラス構造で組み立てられてい
る。
【0014】このような骨組構造による屋根ユニット3
の内部(屋根裏)には、図6に示すように、収納室また
は居室とすることもできる小屋裏4と、軒先側に位置す
る軒裏5とが設けられている。
【0015】つぎに、この発明を軒裏に使用した実施例
について説明する。
【0016】図1はこの発明の実施例に係る防火界壁を
示す斜視図、図2はその防火界壁を取り付ける前の軒裏
の構造を示す説明図、図3はその防火界壁を取り付けた
後の軒裏の構造を示す説明図、図4は図3中A−A断面
図である。
【0017】図1〜図4において、21は垂木12aの
下方に位置する軒裏空間5を天地方向に沿って防火区画
する防火界壁である。この防火界壁21は、垂木12a
の上面に係止される係止部22を備えている。
【0018】この防火界壁21は、断面形状をL字状、
かつ、側面形状を軒裏空間5の側面形状とほぼ同じよう
にプレス成形された2枚の亜鉛鋼板がリベット止めまた
は溶接によって組み合わされて下方に開口したコ字型に
構成され、その上面部には垂木12aに取付固定される
ための複数の釘孔22aが長手方向に沿って設けられて
いる。
【0019】防火界壁21の係止部22からは壁板23
が垂下されて、壁板23には全面にわたってグラスウー
ル24が接着剤によって貼着されて界壁部とされてい
る。すなわち、グラスウール24は、係止部22に垂下
された状態となっている。なお、図1中15は、軒裏空
間5の下方に位置する軒天パネル材である。
【0020】このような構成の防火界壁21は、軒裏空
間5を天地方向に沿って防火区画するグラスウール24
が、屋根の頂上部から軒先にかけて屋根勾配に沿って配
設された垂木12aに係止される係止部22に垂下され
るため、作業者はその係止部22を垂木12aの所定位
置に上方からかぶせたのち、釘孔22aを通じて釘をを
打ちつけて取り付けるだけで、防火区画作業を完了させ
ることができる。これによって、軒裏空間5、小屋裏空
間4といった狭い場所での施工性、品質の向上を図るこ
とができる。
【0021】また、防火界壁21は、亜鉛鋼板とグラス
ウール24とから構成されているので、防火界壁21全
体の重量も比較的軽く、取り扱いが容易である。これに
よって、軒裏空間5、小屋裏空間4といった狭い場所で
の施工性、品質の向上を一層図ることができる。
【0022】なお、この発明は上記の実施例に限定され
るものではなく、当業者が行う設計変更なども含めるも
のである。
【0023】たとえば、上記の実施例では、軒裏空間5
の防火区画を示したが、もちろん小屋裏空間4にも適用
することができる。
【0024】さらに、グラスウール24を壁板23の内
側周面に配設しているが、外側周面に配設するようにし
てもよい。また、界壁部としては、グラスウールのほか
に厚さ約10mm程度の石膏ボードを採用してもよい。
石膏ボードは、それ自身燃えないだけではなく、万が一
の火災の際には、結晶水が熱分解することによって霧が
発生し、付近の木質材の自然発火を抑える作用を果た
す。
【0025】なお、十分な防火性能が保障できる場合に
は、界壁部は、係止部の片面側のみに配設するようにし
てもよい。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1に記載
の小屋裏または軒裏の防火界壁によれば、小屋裏空間ま
たは軒裏空間を天地方向に沿って防火区画する界壁部
が、屋根の垂木の上面に係止される係止部に垂下されて
いるので、その係止部を垂木の所定位置に取り付けるだ
けで、配設作業が完了する。これによって、軒裏、小屋
裏といった狭い場所での施工性、品質の向上を図ること
ができるという効果がある。
【0027】また、請求項2に記載の小屋裏または軒裏
の防火界壁によれば、亜鉛鋼板とグラスウールとから構
成されているので、全体としての重量が比較的軽く、取
り扱いが容易である。これによって、軒裏、小屋裏とい
った狭い場所での施工性、品質の向上を図ることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る小屋裏または軒裏の防
火界壁を示す斜視図である。
【図2】同防火界壁を取り付ける前の軒裏の構造を示す
説明図である。
【図3】同防火界壁を取り付けた後の軒裏の構造を示す
説明図である。
【図4】図3中A−A断面図である。
【図5】屋根ユニットの骨組を示す平面図である。
【図6】ユニット住宅の軒裏、小屋裏の位置を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 ユニット住宅、 2 建物本体ユニット、 3 屋根ユニット、 4 小屋裏、 5 軒裏空間、 11 棟木、 12,12a 垂木、 13 鼻母屋材、 14 母屋材、 21 防火界壁、 22 係止部、 22a 釘孔、 23 壁板(界壁部)、 24 グラスウール(界壁部)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の垂木の上面に係止される係止部を
    備え、この係止部に前記垂木の下方に位置する小屋裏空
    間または軒裏空間を天地方向に沿って防火区画する界壁
    部が垂下されていることを特徴とする小屋裏または軒裏
    の防火界壁。
  2. 【請求項2】 前記係止部とその係止部から垂下された
    壁板が亜鉛鋼板にて一体に形成され、前記壁板にグラス
    ウールが貼着されて前記界壁部が構成されてなることを
    特徴とする請求項1に記載の小屋裏または軒裏の防火界
    壁。
JP12612494A 1994-06-08 1994-06-08 小屋裏または軒裏の防火界壁 Expired - Fee Related JP3456752B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4567871B2 (ja) * 2000-11-24 2010-10-20 積水化学工業株式会社 ユニット建物構造

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