JPH0841398A - インクジェット用記録液 - Google Patents

インクジェット用記録液

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JPH0841398A
JPH0841398A JP6198960A JP19896094A JPH0841398A JP H0841398 A JPH0841398 A JP H0841398A JP 6198960 A JP6198960 A JP 6198960A JP 19896094 A JP19896094 A JP 19896094A JP H0841398 A JPH0841398 A JP H0841398A
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JP
Japan
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recording liquid
ink
cyclohexylamino
acid
ink jet
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Pending
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JP6198960A
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English (en)
Inventor
Takao Yamamoto
高夫 山本
Kumiko Mafune
久実子 真船
Takashi Katsuragi
隆司 葛城
Osamu Nishiwaki
理 西脇
Masahiko Tonogaki
雅彦 殿垣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間にわたってpHが維持され、色材の
溶解安定性が高く、ノズルの目詰りを生ずることなく、
且つ充分な吐出量を得ることができるインクジェット用
インクを提供すること。 【構成】 色材と色材を溶解する液媒体からなるイン
クに於いて、該インク中に、2−(シクロヘキシルアミ
ノ)エタンスルホン酸、3−N−シクロヘキシルアミノ
−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−N−シクロ
ヘキシルアミノプロパンスルホン酸及びグリシンから選
ばれる少なくとも1種の化合物と、アルカリ金属の水酸
化物又は炭酸化物を含むことを特徴とするインクジェッ
ト用記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録に
用いる記録液(以下、インクという。)に関し、特にイ
ンクに熱エネルギーを与え、発生した気泡の膨張力によ
り液滴を吐出させる方式(バブルジェット方式)に好適
なインクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット用インクでpH緩
衝剤を含むものは数多く知られている。pH緩衝剤とし
ては、例えば、特開平4−226175号公報では、ホ
ウ酸ナトリウム、N−トリス(ヒドロキシ)メチル−2
−アミノエタンスルホン酸、N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)グリシン、トリエタノールアミン及びトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノエタンが挙げられてい
る。
【0003】インクジェット用インクの代表的な液媒体
の例としては、特開昭57−74372号公報に、グリ
セリンと10〜40重量%のエチレングリコールと1〜
20重量%の尿素の組み合わせが;特開平1−1185
83号公報に、多価アルコールと脂肪族一価アルコール
と水の組み合わせが;特開平2−167772号公報
に、尿素と脂肪族一価アルコールと水の組み合わせが;
特開平4−226175号公報に、ピロリドンと2−ピ
ロリドンとジエチレングリコールの組合せがそれぞれ挙
げられている。
【0004】特開平4−226175号公報に記載され
たインクは、色材として溶解性の低いアンモニウム塩型
染料を用いた例であり、耐水性のある印字物を得る為
に、特定の構造を有する染料(分子中のカルボキシル基
をアンモニウム塩型にした染料)を用いている為に生じ
る種々の問題、即ち、(1)ノズルの閉塞、(2)ノズ
ルからノズル外への染料の結晶の成長、(3)印字物の
ブロンジングによる印字物濃度の低下、(4)適正イン
クpH外でのノズルの閉塞及び印字物のブロンジングの
増大、といった不具合を解決する手段として、(1)構
造の異なる染料を混合して使用する、(2)pH緩衝剤
を添加する、等の方法を挙げている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来知られているイン
クの例では、インクのpH維持や染料の溶解性向上、そ
の他要求される種々の性能のうちの一つの性能改善を目
指したものが多かった。
【0006】例えば、特開平4−226175号公報で
挙げられているインク組成では、インクのpHを8〜9
に維持することができるが、ノズルの目詰まり発生防止
効果が充分でなかった。又、充分なノズル吐出量が得ら
れない為に、印字濃度も不充分であった。理由は定かで
ないが、アンモニウム塩型の染料を用いた場合には、イ
ンクの吐出量が小さくなる傾向があり、特に染料中の解
離基がカルボキシル基の場合にはその傾向が顕著であ
る。例えば、その吐出量が同一構造のNa塩型染料を用
いた場合の60%にも満たない場合もある。吐出量を増
加させる為に、投入エネルギーを増大する手段を採るこ
ともできるが、そうすると消費電力の増大、発熱及びイ
ンクの蒸発速度が加速されるといった不具合が生ずる。
【0007】又、一般に知られているインクジェット用
インクの組成では、pH維持が難しく、特に溶解度のp
H依存性を利用した耐水性染料を使用する場合には大き
な問題を抱えている。一方、尿素を含んだインクでは、
pHは維持される傾向にあるが、吐出量が充分でない。
【0008】従って、本発明の目的は、長期間にわたっ
てpHが維持され、染料の溶解安定性が高く、ノズルの
目詰りを生ずることなく、且つ充分な吐出量を得ること
ができるインクジェット用インクを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記目的は、以下の本発明
によって解決される。即ち、本発明は、色材と色材を溶
解する液媒体からなるインクに於いて、該インク中に、
2−(シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸、3−
N−シクロヘキシルアミノ−2−ヒドロキシプロパンス
ルホン酸、3−N−シクロヘキシルアミノプロパンスル
ホン酸及びグリシンから選ばれる少なくとも1種の化合
物と、アルカリ金属の水酸化物又は炭酸化物を含むこと
を特徴とするインクジェット用インクである。
【0010】更に、本発明は、上記構成のインクに於い
て、色材が下記一般式(I)で表される染料であること
を特徴とするインクジェット用インクである。 [一般式(I)に於いて、W及びXは、H、COOM及
びSO3Mのいずれかを表し、MはNH4を表す。]
【0011】
【作用】本発明によれば、インクに熱エネルギーを与
え、発生した気泡の膨張力により液滴を吐出させる方式
(バブルジェット方式)に好適なインクを得ることがで
きる。即ち、インク中に、2−(シクロヘキシルアミ
ノ)エタンスルホン酸、3−N−シクロヘキシルアミノ
−2−ヒドロキシピロパンスルホン酸、3−N−シクロ
ヘキシルアミノプロパンスルホン酸及びグリシンから選
ばれる少なくとも1種の化合物と、アルカリ金属の水酸
化物又は炭酸化物を含ませることにより、インクの吐出
量の増加をもたらし、熱エネルギーの効率的な利用を果
たすことができる。又、インクのpHを維持し染料の溶
解安定性を保つと共に、ノズルの目詰まり防止も充分な
ものとすることができる。
【0012】インクの吐出量の増加、pH維持及びノズ
ルの目詰まり防止の効果は、下記一般式(I)の染料の
うち1種のみを色材として使用するときに顕著である。
即ち、下記一般式(I)の染料のうち1種を用い、従来
知られた組成でインクを調製した場合には吐出量が少な
く、ノズルの目詰まりを発生し、pHの低下も見られる
が、本発明のインクの組成によれば、これらの点が改善
される。 [一般式(I)に於いて、W及びXは、H、COOM及
びSO3Mのいずれかを表し、MはNH4を表す]。
【0013】尚、1種類の色材のみを用いることができ
ることは、産業上、非常に有益である。つまり、現在所
望の性能を得る為に新規染料の開発が繰り広げられてい
るが、新規染料を使用するにあたっては、化学物質の登
録の為に莫大な時間と費用を要し、単一の色材により所
望の性能を発揮することができれば、その経済的利益は
計り知れない。
【0014】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて、
本発明を更に詳細に説明する。本発明のインクに用いる
色材は、上記一般式(I)で表される染料が特に好まし
く使用されるが、一般式(I)以外の他のアンモニウム
塩型の染料も好適である。アンモニウム塩型の染料は、
例えば、特開平4−226175号公報に記載されてい
る方法で合成及びアンモニウム塩化される。これらのア
ンモニウム塩型染料を用いることにより印字物の耐水性
が向上する。本発明において染料は、インクの全量に対
して1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲で
使用される。1重量%未満では、印字物の印字濃度が不
十分であり、一方10重量%を超えると、染料の析出、
ノズルの目詰り或いは吐出量不足等の問題が生じるので
好ましくない。
【0015】本発明では、これらの染料による吐出量不
足を補うものとして、インク中に、2−(シクロヘキシ
ルアミノ)エタンスルホン酸、3−N−シクロヘキシル
アミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−N−
シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸及びグリシン
から選ばれる少なくとも1種の化合物を含む。これらの
化合物の含有量は、好ましくは0.1〜2重量%、より
好ましくは0.2〜1重量%の範囲である。これらの化
合物の含有量が0.1重量%未満であると、インクのp
Hが変動し易く、染料が析出したり、ノズルからのイン
クの吐出量不足の問題が解決されない。一方、2重量%
を超えると、インクのpHが低下しすぎて、後にpH調
整に使用するアルカリ剤が多くなるので好ましくない。
【0016】本発明のインクのpHは、8.5〜10.
5の範囲に調整される。pH調整には、アルカリ金属の
水酸化物又は炭酸化物を用いる。特に好適なpH調整剤
としては、水酸化ナトリウム及び水酸化リチウムが挙げ
られる。
【0017】本発明のインクに使用する液媒体は、水及
び水と水溶性有機溶剤の混合物を含み、水溶性有機溶剤
の量は、インクの全量に対して5〜30重量%、好まし
くは7.5〜20重量%である。
【0018】好ましい水溶性有機溶剤としては、グリセ
リン、エチレングリコール、チオジエタノール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、2−ピロリド
ン、N−メチルピロリドン−2−オン、1,3−ジメチ
ルイミダゾリン−2−オン等が挙げられる。これらの水
溶性有機溶剤のうち1種又は2種以上を水と混合して用
いる。
【0019】又、インク及び染料の保湿剤/溶解助剤と
して尿素を添加してもよい。更に、溶解助剤としてトリ
エタノールアミンを代表とするアルカノールアミンを添
加してもよい。その他、必要に応じて、カビの発生を抑
止する為に防カビ剤を、ノズルの目詰まり防止及びコゲ
防止の為にキレート剤等を添加してもよい。
【0020】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法にとりわけ好適に用いられるが、その他のインクジェ
ット記録方法及び一般の筆記具用としても使用出来る。
【0021】本発明のインクを用いて記録を行うのに好
適な記録方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のイ
ンクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネ
ルギーにより液滴を発生させるインクジェット記録方法
及び装置が挙げられる。以下、この様なインクジェット
記録装置について説明する。
【0022】その主要部であるヘッド構成例を図1及び
図2に示す。図1はインク流路に沿ったヘッド13の模
式断面図であり、図2は図1のA−B線での切断図を示
す模式断面図である。ヘッド13は、インクを通す溝1
4を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板等
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄膜
ヘッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリ
コン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17
−1及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体
層18、畜熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板2
0より成っている。
【0023】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで満たされており、不図示の圧力によりメニスカス
23を形成している。今、電極17−1及び17−2に
電気信号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領
域が急激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡
が発生し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク
21が吐出して、吐出オリフィス22よりインク小滴2
4となり被記録材25に向かって飛翔する。又、図3
に、図1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッドの一例
を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有するガラス
板27と、図1において説明したものと同様な発熱ヘッ
ド28を接着して作られている。
【0024】図4に、このヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、65は吐
出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面
に対向する被記録材にインクを吐出して記録を行う記録
ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載してその移動を行
う為のキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸6
7と慴動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ
ー68によって駆動されるベルト69と接続している
(図示なし)。これにより、キャリッジ66はガイド軸
67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による
記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
【0025】51は被記録材を挿入する為の給紙部、5
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラーで
ある。この様な構成により記録ヘッド65の吐出口面と
対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するに
つれて、排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0026】61はワイピング部材としてのブレードで
あり、その一端はブレード保持部材によって保持されて
固定端となりカンチレバーの形態をなす(不図示)。ブ
レード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した
位置に配設され、又、本例の場合、記録ヘッド65の移
動経路中に突出した形態で保持される。62は記録ヘッ
ド65の吐出口面のキャップであり、ブレード61に隣
接するホームポジションに配設され、記録ヘッド65の
移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当
接しキャッピングを行う構成を具える。更に63はブレ
ード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブ
レード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出
した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ6
2、インク吸収体63によって吐出回復部64が構成さ
れ、ブレード61及びインク吸収体63によってインク
吐出口面の水分、塵やほこり等の除去が行われる。
【0027】上記構成において、記録ヘッド65が記録
終了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当
接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘ
ッドの移動経路中へ突出する様に移動する。
【0028】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。上述した記録ヘッド65
のホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復
時ばかりでなく、記録ヘッド65が記録の為に記録領域
を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホーム
ポジションへ移動し、この移動に伴って、上記ワイピン
グが行われる。
【0029】図5は、ヘッドに記録供給部材、例えば、
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給することが出来
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。本
発明においては、インク収容部のインクとの接液面がポ
リオレフィン、特にポリエチレンで形成されていること
が好ましい。
【0030】本発明のインクが使用されるインクジェッ
ト記録装置としては、上記の様なヘッドとインクカート
リッジとが別体となったものに限らず、図6に示す様に
それらが一体になったものも好適に用いられる。図6に
おいて、70は記録ユニット(インクジェットカートリ
ッジ)であって、この中にはインクを含浸させたインク
吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のイン
クが複数のオリフィスを有するヘッド部71からインク
滴として吐出される構成になっている。インク吸収体の
材料としては、ポリウレタンが好ましい。
【0031】72はカートリッジ内部を大気に連通させ
る為の大気連通口である。このインクジェットカートリ
ッジ70は、図6で示す記録ヘッド65に代えて用いら
れるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在に
なっている。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳しく説明する。尚、文中「%」とあるのは、特に断り
のない限り重量基準とする。実施例1 ・2−(シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸 0.6% ・2−ピロリドン 10% ・下記式(A)の染料 2.5% ・水 86.8%
【0033】上記処方の材料を混合する。混合するにあ
たっては、先ず、2−(シクロヘキシルアミノ)エタン
スルホン酸を秤り、これに水を添加し、水酸化ナトリウ
ムの10%水溶液で中和溶解する。これに残りの成分を
添加し、最後に水酸化ナトリウムの10%水溶液でpH
を所望の値に調整する。その後0.2μmのトリアセチ
ルセルロース膜フイルターで濾過して本発明のインクを
作製した。
【0034】実施例2 ・3−N−シクロヘキシルアミノ−2− ヒドロキシプロパンスルホン酸 0.7% ・ジエチレングリコール 10% ・前記式(A)の染料 2.5% ・水 86.8% 上記処方の材料により、実施例1と同様にして本発明の
インクを作製した。
【0035】実施例3 ・3−N−シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸 1.0% ・ジエチレングリコール 10% ・下記式(B)の染料 2.5% ・水 86.8% 上記処方の材料により、実施例1と同様にして本発明の
インクを作製した。
【0036】実施例4 ・グリシン 0.4% ・エチレングリコール 10% ・上記式(B)の染料 2.5% ・水 87.2% 上記処方の材料により、実施例1と同様にして本発明の
インクを作製した。
【0037】実施例5 ・2−(シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸 0.3% ・グリセリン 5% ・エチレングリコール 7% ・尿素 5% ・エタノール 5% ・前記式(A)の染料 3% ・水 75.7% 上記処方の材料により、実施例1と同様にして本発明の
インクを作製した。
【0038】実施例6 ・3−N−シクロヘキシルアミノ−2− ヒドロキシプロパンスルホン酸 0.4 % ・ジエチレングリコール 10% ・グリセリン 5% ・尿素 3% ・イソプロピルアルコール 4% ・前記式(B)の染料 3.5% ・水 74.1% 上記処方の材料により、実施例1と同様にして本発明の
インクを作製した。
【0039】実施例7 ・グリシン 0.2% ・グリセリン 5% ・エチレングリコール 5% ・尿素 5% ・エタノール 6% ・前記式(A)の染料 2% ・水 76.8% 上記処方の材料により、実施例1と同様にして本発明の
インクを作製した。
【0040】比較例1 ・ジエチレングリコール 10% ・前記式(A)の染料 2.5% ・水 87.1% 上記処方の材料により、緩衝剤及び水酸化ナトリウムを
添加しない点を除いて、実施例1と同様にして比較例の
インクを作製した。
【0041】比較例2 ・2−ピロリドン 10% ・前記式(A)の染料 2.5% ・水 87.1% 上記処方の材料により、緩衝剤及び水酸化ナトリウムを
添加しない点を除いて、実施例1と同様にして比較例の
インクを作製した。
【0042】比較例3 ・N−トリス(ヒドロキシメチル)−2−アミノエタンスルホン酸 0.4% ・ジエチレングリコール 10% ・前記式(B)の染料 2.5% ・水 87.1% 上記処方の材料により、水酸化ナトリウムを添加した
後、実施例1と同様にして比較例のインクを作製した。
【0043】[評価]実施例1〜7及び比較例1〜3の
各インクをバブルジェット方式のインクジェット記録用
ヘッドを付属したインク容器(カートリッジ)に充填
し、下記特性について評価した。その評価結果を下記表
1に示す。
【0044】(特性1)インク吐出量 プリンターで所定のパターンの印字前後のカートリッジ
の重量を測定し、1滴当たりの吐出量を算出する。
【0045】(特性2)回復性 プリンターで印字後、ヘッド付インク容器をプリンター
から取り外し放置する。5日後、再びプリンターで印字
し、放置前後の印字品位を比較する。初期印字品位に戻
るまでに要する回復操作回数を数える。
【0046】(特性3)pH緩衝維持能 インクを60℃で1週間保存して、保存前後のpHを測
定する。
【0047】表1:実施例1〜7及び比較例1〜3の評
価結果
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、特定のpH緩衝剤の使
用により長期間にわたってインクのpHが維持され、染
料の溶解安定性が高く、ノズルの目詰りを生ずることな
く、且つ充分なインクの吐出量を得ることができるイン
クジェット用インクを提供することができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録方式による記録ヘ
ッドの模式断面図。
【図2】図1のA−B線での切断図を示す模式断面図。
【図3】図1のヘッドを多数並べたマルチヘッドの一例
を示す模式断面図。
【図4】図1のヘッドを組み込んだインクジェット記録
装置の一例を示す模式斜視図。
【図5】図1のヘッドにインクを供給するインクカート
リッジの一例を示す模式断面図。
【図6】図1のヘッドと同インクカートリッジが一体化
したインクジェット記録装置の要部の一例を示す模式外
観図。
【0050】
【符号の説明】
13:ヘッド 14:インク溝 15、28:発熱ヘッド 16:保護膜 17:アルミニウム電極 18:発熱抵抗体層 19:蓄熱層 20:基板 21:インク 22:吐出オリフィス(微細孔) 23:メニスカス 24:インク小滴 25:被記録材 26:マルチ溝 27:ガラス板 40:インク袋 42:ゴム製の栓 44:インク吸収体 45:インクカートリッジ 51:給紙部 52:紙送りローラー 52:排紙ローラー 61:ブレード 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ 67:ガイド軸 68:モーター 69:ベルト 70:記録ユニット 71:ヘッド部 72:大気連通口
フロントページの続き (72)発明者 西脇 理 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 殿垣 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材と色材を溶解する液媒体からなる記
    録液に於いて、該記録液中に、2−(シクロヘキシルア
    ミノ)エタンスルホン酸、3−N−シクロヘキシルアミ
    ノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−N−シク
    ロヘキシルアミノプロパンスルホン酸及びグリシンから
    選ばれる少なくとも1種の化合物と、アルカリ金属の水
    酸化物又は炭酸化物を含むことを特徴とするインクジェ
    ット用記録液。
  2. 【請求項2】 記録液中に含まれる化合物が、2−(シ
    クロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸と、水酸化ナト
    リウム又は水酸化リチウムであることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット用記録液。
  3. 【請求項3】 記録液中に含まれる化合物が、3−N−
    シクロヘキシルアミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホ
    ン酸と、水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用記録
    液。
  4. 【請求項4】 記録液中に含まれる化合物が、3−N−
    シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸と、水酸化ナ
    トリウム又は水酸化リチウムであることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット用記録液。
  5. 【請求項5】 記録液中に含まれる化合物が、グリシン
    と、水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムであることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット用記録液。
  6. 【請求項6】 色材と色材を溶解する液媒体からなる記
    録液に於いて、該記録液中に、2−(シクロヘキシルア
    ミノ)エタンスルホン酸、3−N−シクロヘキシルアミ
    ノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−N−シク
    ロヘキシルアミノプロパンスルホン酸及びグリシンから
    選ばれる少なくとも1種の化合物と、アルカリ金属の水
    酸化物又は炭酸化物を含み、該色材が下記一般式(I)
    で表される染料であることを特徴とするインクジェット
    用記録液。 [一般式(I)に於いて、W及びXは、H、COOM及
    びSO3Mのいずれかを表し、MはNH4を表す。]
  7. 【請求項7】 色材を溶解する液媒体が、水と、グリセ
    リン、エチレングリコール、チオジエタノール、ジエチ
    レングリコール、トリエチレングリコール、プロピレン
    グリコール及びジプロピレングリコールから選ばれる少
    なくとも一種のグリコールと、尿素とを含む請求項6に
    記載のインクジェット用記録液。
  8. 【請求項8】 記録液中に含まれる化合物が、2−(シ
    クロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸と、水酸化ナト
    リウム又は水酸化リチウムであることを特徴とする請求
    項7に記載のインクジェット用記録液。
  9. 【請求項9】 記録液中に含まれる化合物が、3−N−
    シクロヘキシルアミノ−2−ヒドロキシプロパンスルホ
    ン酸と、水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムであるこ
    とを特徴とする請求項7に記載のインクジェット用記録
    液。
  10. 【請求項10】 記録液中に含まれる化合物が、3−N
    −シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸と、水酸化
    ナトリウム又は水酸化リチウムであることを特徴とする
    請求項7に記載のインクジェット用記録液。
  11. 【請求項11】 記録液中に含まれる化合物が、グリシ
    ンと、水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムであること
    を特徴とする請求項7に記載のインクジェット用記録
    液。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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