JPH0840641A - ポリウレタン弾性繊維巻糸体およびその製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維巻糸体およびその製造方法

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JPH0840641A JP15081695A JP15081695A JPH0840641A JP H0840641 A JPH0840641 A JP H0840641A JP 15081695 A JP15081695 A JP 15081695A JP 15081695 A JP15081695 A JP 15081695A JP H0840641 A JPH0840641 A JP H0840641A
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments
    • B65H2701/319Elastic threads

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  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】紡糸されたポリウレタン弾性繊維が巻き付けら
れてなる巻糸体であって、該巻糸体の内部において、下
記(I)式によるパッケージリラクセーション値PRの
最大値と最小値の差が2%以内であることを特徴とする
ポリウレタン弾性繊維巻糸体。 PR=100×Lr /Lc (I) ここで、 PR(%):パッケージリラクセーション値 Lr (mm):解舒リラックス長 Lc (mm):解舒外周長 【効果】本発明は、製品のコストダウンを達成し、かつ
糸切れが起こりにくいポリウレタン弾性繊維巻糸体を提
供せんとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消極送り出し装置(オー
バエンドテイクオフ装置)で使用されるポリウレタン弾
性繊維巻糸体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性繊維巻糸体は、編物製
品へ使用することにより、その持つ伸長回復力から適度
な締め付け感が得られ、着用者の嗜好を満足させること
が可能である。この理由から近年、使用消費量の拡大が
著しい。
【0003】ポリウレタン弾性繊維巻糸体は、消極送り
出し装置または、積極送り出し装置(ローリングテイク
オフ装置)で使用されるが、特に消極送り出し装置で使
用する際に、解舒不良が発生しやすく、これにより編成
張力が安定しないため生機の寸法が変動したり、編面の
波打ち、引きつれ等製品品質が著しく低下する問題が顕
著であった。パンティストッキングを編成する際も消極
送り出し装置により、ラインクローザーに連続して供給
され生地の裁断、縫製、引き揃えなどが自動的に行われ
るが、このときも製品の寸法は一定の規格内に管理され
ることが要求されている。
【0004】従来、特開昭51−127229号公報、
特公昭62−21714号公報、特開平1−22666
9号公報等に開示されており、特に、解舒が容易に行わ
れ、編成張力の変動を少なくするものとして、紡糸後、
一旦巻き取った巻糸体を巻き返して作られる巻糸体が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら消極送り
出し装置で使用する巻糸体において、従来のものは紡糸
後に巻き返し工程が必要となるため、設備や人員の確保
等による製品のコストアップが問題となった。さらに巻
糸体内部の解舒張力が安定しないため、編成時の糸切れ
も問題となった。
【0006】本発明は、かかる従来技術の欠点を改良
し、製品のコストダウンが可能となり、かつ糸切れが起
こりにくいポリウレタン弾性繊維巻糸体を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明は下記の構成からなる。
【0008】すなわち、紡糸されたポリウレタン弾性繊
維が巻き付けられてなる巻糸体であって、該巻糸体の内
部において、下記(I)式によるパッケージリラクセー
ション値PRの最大値と最小値の差が2%以内であるこ
とを特徴とするポリウレタン弾性繊維巻糸体である。 PR=100×Lr /Lc (I) ここで、 PR(%):パッケージリラクセーション値 Lr (mm):解舒リラックス長 Lc (mm):解舒外周長 また、ポリウレタン重合体溶液を乾式紡糸するに際し、
巻き取り始めから終わる間に引取りストレッチを変化さ
せて巻き取り、その引取りストレッチを変化させる手段
が、巻取速度を巻き取り始めから終わりまでの間に複数
段階に変更して巻き取り、かつ、各段階における巻取速
度を下記(II)式により表されるパッケージリラクセ
ーション値と巻取速度の関係式を使用して設定した目標
巻取速度に合せて巻き取ることを特徴とするポリウレタ
ン弾性繊維巻糸体の製造方法である。 Rd1 =Rd0 ×(100−ρ0 )/(100−ρ1 ) (II) ここで、 Rd1 (m/分):目標巻取速度 ρ1 (%):目標パッケージリラクセーション値 Rd0 (m/分):基準巻取速度 ρ0 (%):基準パッケージリラクセーション値 以下、本発明をさらに詳細に説明する。通常、ポリウレ
タン弾性繊維は、紡糸された繊維が伸長された状態で巻
き取られて巻糸体を構成する。巻糸体における伸長され
た状態は、下式(I)で定義されるパッケージリラクセ
ーション値PRから知ることができる。 PR=100×Lr /Lc (I) ここで、 PR(%):パッケージリラクセーション値 Lr (mm):解舒リラックス長 Lc (mm):解舒外周長 従来のポリウレタン弾性繊維巻糸体においては、紡糸さ
れたポリウレタン弾性繊維は一定の引取りストレッチで
巻き初めから巻き終わりまで巻き取られてなるため、ポ
リウレタン弾性繊維巻糸体の内部において、パッケージ
リラクセーション値PRは巻糸体の外層部で大きく、中
層部で小さく、内層部で再び大きくなる分布を示してい
る。
【0009】本発明の巻糸体の特徴は巻糸体の内部にお
いてパッケージリラクセーション値PRの最大値と最小
値の差が2%以内であり、好ましくは1.5%以内であ
ることにある。この特徴により、本発明の巻糸体は、紡
糸されたポリウレタン弾性繊維を巻き返しをしなくて
も、消極送り出しによって生機を編成する際、編成張力
が安定するため生機の寸法が安定するという効果を奏す
る。
【0010】この差が2%を越えると、巻糸体を消極送
り出しによって生機を編成するに際して、編地の寸法安
定性の低下、編成時の糸切れ等の問題が顕著となる。
【0011】従来のポリウレタン弾性繊維巻糸体は、消
極送り出しで使用して編地の寸法安定性を得るために、
紡糸巻き取り後に改めて巻き返されて製造されているの
であった。本発明の巻糸体の内部におけるパッケージリ
ラクセーション値PRの最大値、最小値とは、以下のよ
うにして決定されるものをいう。
【0012】前述したように、従来のポリウレタン弾性
繊維巻糸体のパッケージリラクセーション値は、巻糸体
の外層部と内層部で大きく、中層部で小さくなる傾向を
示すものであるが、こうした巻糸体を解舒した順に区分
して、パッケージリラクセーション値PRを順次測定し
たとき、全糸長をほぼ均等に3以上に区分した場合にお
いて各区分内の平均PR値の中で最大になるものを最大
値、最少となるものを最小値と決定されるものをいう。
【0013】巻糸体を区分する数は、先に説明したよう
な巻糸体のPR値分布の巻糸体外層部と内層部で大き
く、中層部で小さくなるという傾向から、少なくとも略
均等に3区分して調べるものである。好ましくは5区分
以上がよい。
【0014】次に、本発明のポリウレタン弾性繊維巻糸
体の製造方法について説明する。最初に目標パッケージ
リラクセーション値を求めるために、紡糸されたポリウ
レタン弾性繊維が一定の引取りストレッチで巻き始めか
ら終りまで巻き取られてなる巻糸体を基準巻糸体とし、
その内部を複数区分してパッケージリラクセーション値
を測定する。引取りストレッチは後述するように巻取速
度に比例するものであり、この基準巻糸体は一定の巻取
速度(例えば1300m/分)で、巻き始めから巻き終
りまで巻きとられたものである。
【0015】この基準巻糸体は、ポリウレタン重合体の
組成により、異なるものである。ある組成を有するポリ
ウレタン重合体から、本発明の巻糸体を製造するに際
し、そのポリウレタン重合体を、それぞれ一定の引取り
ストレッチで巻き取ったものを基準巻糸体とする。
【0016】次にこの基準巻糸体におけるPR値の最大
値以下最小値以上の任意の値を目標パッケージリラクセ
ーション値とする。
【0017】例えば基準巻糸体に巻かれた糸の全長をほ
ぼ均等に6つに区分し、各区分層における平均のパッケ
ージリラクセーション値が、最外層から見て第1区分層
で9%、第2区分層で7%、第3区分層で5%、第4区
分層で6%、第5区分層で7%、第6区分層(最内層)
で8%となる場合は、最大値が9%となり、最小値は5
%となる。
【0018】この基準巻糸体は、一定の引取りストレッ
チで巻き取られたために、パッケージリラクセーション
値の分布が前述したように不均一となったと考えられる
ので、本発明では、伸長の程度を各部で一定にするた
め、基準巻糸体に巻かれた糸の各区分と等しい糸長で本
発明の巻糸体を区分して、各区分で引取りストレッチを
変化させるのである。
【0019】例えば、目標パッケージリラクセーション
値を7%に設定すると、第1区分層と第6区分層では伸
長の程度を小さくするため引取りストレッチを基準巻糸
体の紡糸の場合よりも緩めて巻き取るようにし、第2区
分層と第5区分層で基準巻糸体の紡糸の場合の引取りス
トレッチと同じように巻き取るようにし、第3区分層と
第4区分層では引取りストレッチを基準巻糸体の紡糸の
場合の引取りストレッチよりも強めて巻き取るようにす
るのである。
【0020】引取りストレッチは下式(III)で求め
られる。
【0021】St =Rd /Rd F (III) ここで、 St :引取りストレッチ Rd(m/分):巻取速度 Rd F (m/分):フィードロール速度 フィードロール速度とは、紡糸口金を出た糸条が最初に
フィードロールによって引っ張られることによって得ら
れる速度をいう。フィードロール速度を変えると糸条の
繊度が変化するため、フィードロール速度は基準巻糸体
ならびに本発明の巻糸体において同一の値に固定する。
従って引取りストレッチは目標巻取速度に比例するとい
える。
【0022】さらに基準巻糸体のパッケージリラクセー
ション値、基準巻取速度と目標パッケージリラクセーシ
ョン値から、基準糸巻糸体に対応する位置の目標巻取速
度を下式(II)から求めるのである。 Rd1 =Rd0 ×(100−ρ0 )/(100−ρ1 ) (II) ここで、 Rd1 (m/分):目標巻取速度 ρ1 (%):目標パッケージリラクセーション値 Rd0 (m/分):基準巻取速度 ρ0 (%):基準巻糸体のパッケージリラクセーショ
ン値 先の例では、基準巻糸体に対応する本発明巻糸体の各区
分において、前記(I)、(II)、(III)式より
目標巻取速度を求めるのである。
【0023】つまり基準巻糸体の最外層から見て第1区
分層のPR値は9%であり、目標PR値の7%よりも大
きいことから、例えば基準巻取速度Rd0 が1300m
/分の場合には、目標巻取速度Rd1 が1272m/分
と求まり、同様にして第2区分層と第5区分層では基準
巻糸体の巻取速度と等しく、1300m/分であり、第
3区分層で1328m/分、第4区分層で1314m/
分、第6区分層で1286m/分とそれぞれ求めること
ができるのである。
【0024】このようにして求めた巻取速度を図1に示
すように、巻き始めから終りまで複数段階に変化させて
巻糸体を形成するのである。
【0025】各段階への巻取速度の変化はスムーズに行
ない、ある区分層の目標巻き取り速度から次の区分層の
目標巻取速度までの移行は直線的または曲線的に行な
う。本発明で使用されるポリウレタン重合体とは、一般
的にジイソシアネートと末端ヒドロキシル基を2または
それ以上有する重合体を、必要により、多官能性活性水
素化合物と一緒に反応させることによって得られるもの
をいう。このポリウレタン重合体には、一般的に添加さ
れるヒンダードアミン類、ヒンダードフェノール類、紫
外線吸収剤、第3級アミン化合物、ガス変色防止剤、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸リチウム、ステアリン酸ジルコニウムのよう
な金属石鹸、酸化チタンのような顔料等の添加は妨げと
はならない。ポリウレタン弾性繊維の乾式紡糸は通常3
00℃〜460℃、好ましくは350℃〜440℃で実
施される。紡糸された糸条は油剤が付与される。使用油
剤の種類は、特に限定されないが、一般に使用されるジ
メチルポリシロキサンのほか、アミノ基、水酸基等を導
入した変成ポリシロキサンのようなオルガノポリシロキ
サンを主成分とした油剤が好ましい。油剤付着量は、1
〜20%であり、好ましくは3〜15%であり、より好
ましくは4〜12%である。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。これにより本発明が限定されるものではない。
なお、本発明による、パッケージリラクセーション値、
置寸の評価は以下の方法によった。 1.パッケージリラクセーション値(PR) 図2に示すパッケージリラクセーション測定器を用い、
下式からパッケージリラクセーション値を求めた。ここ
で使用したスケールは、ドライブロールを回転させる前
の測定糸の位置をゼロとできるように、上下移動可能に
したものである。 Lr=(ドライブロールの円周×回転数)−(読み取り長さ×2) (IV) Lc=(ドライブロールの円周×回転数) (V) ここでドライブロールの円周=368.95mm ドライブロールを回転させることにより、ドライブロー
ルと接触しているケークから測定糸が張力を受けること
なく繰り出される。繰り出された測定糸は、ドライブロ
ールとクリップを両端とするループを描いてスケール面
上に垂れ下がり、所望の回転数だけドライブロールを回
転させて測定糸を繰り出した後、ループの先端に測定糸
の弛みをなくし、なおかつ、測定糸を実質的に伸長させ
ない力を加えて先端の位置をスケールの目盛りから読み
取り、上記の(IV)式および(V)式からLrおよび
Lcを計算する。
【0027】ドライブロールの回転を始める前の測定糸
のループの先端の位置にスケールのゼロの点を正確に調
節し、ドライブロール回転開始と回転終了のハンドルの
位置が正確に一致するように細心の注意が必要である。 2.ウエストバンド置寸 永田KTS−4編機を使用し、パンティストッキングウ
エストバンドを編み立てた。編み立ては編機回転数54
5rpm、ナイロン糸(繊度30デニール)を4口、ナ
イロン糸(繊度15デニール)を1口に給糸し、引き寸
を35cm(3Kg荷重)に設定して実施した。評価用
ポリウレタン弾性糸は、室温下に(暗室で)静置させた
ものを用いた。
【0028】常法により得たポリテトラメチレンエーテ
ルジオールをソフトセグメントとし、4,4−ジフェニ
ルメタンジイサシアネートとエチレンジアミンをハード
セグメントとしてなるポリウレタン重合体に、溶媒とし
てN、N−ジメチルアセトアミドを用いたポリウレタン
重合体溶液を通常のようにしてオリフィスを通じ、43
0℃の加熱窒素を通じた紡糸筒内に500g/hrの速
度で吐出し、12フィラメント、140デニールの糸を
得た。これに、ジメチルポリシロキサンを主成分とした
油剤を繊維重量に対し7.5重量%付与する。
【0029】この時、巻き始めから終りまで巻取速度を
1300m/分と一定にして基準巻糸体を得た。
【0030】この基準巻糸体を巻量に関して5つに均等
に区分して、パッケージリラクセーション値を各区分に
関して求めた。この基準巻糸体のパッケージリラクセー
ション値の最大値は10.9%、最小値は6.8%とな
った。
【0031】目標パッケージリラクセーション値は、最
大値と最小値の間の範囲に含まれれば良いが、本実施例
においては、解舒性の向上のため可能な限り設定を下
げ、7.0%にした。さらに表1に示すように巻き始め
から終りまで、表1に示すような巻量にて、5段階に渡
って引取りストレッチを紡糸中に変化させた。
【0032】
【表1】 ★実施例によって得られた糸の特性を表2、比較例とし
て巻き返し糸の特性を表3に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】 ★パッケージリラクセーション値の最大値と最小値の差
は、表2の実施例では1.3%、表3の比較例では3.
3%であることから、紡糸巻き取り中の引取りストレッ
チ変化の効果が現れていることが示された。製品の品質
を示す指標となる置寸について、実施例と比較例の両者
を比較すると、実施例において、巻糸体内での置寸変動
は0.6cmであり、比較例の2.0cmより大きな値
を示したが、実際、編立の現場においては、一般的に置
寸変動の規格は1cm以内となっていることから、問題
となるレベルではない。
【0035】次に、巻糸体を使用して、実際に編立てる
場合、編立は連続して実施されるため、糸切による編機
の停台が製品収率に寄与する。このためポリウレタン弾
性繊維巻糸体が原因である糸切れの発生頻度を調査し
た。表4に、永田KTS−4編機5台を14日間連続運
転した時の、糸切れ発生頻度を示す。
【0036】
【表4】 ★明らかに実施例は、糸切れ発生頻度が比較例よりも小
さく、本発明品による編立ては操業性において従来品よ
りも優れていることが示された。
【0037】これらの評価結果から、本発明により、紡
糸後直ちに、消極送り出し用途の巻糸体が得られること
が示されるのみならず、従来品には、見られない優れた
編立て操業性を備えた巻糸体であることが示された。
【0038】以上、本発明によりコストダウンを図れ、
かつ従来品よりも優れた巻糸体を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明により、巻き返し工程を使用しな
くても、消極送り出し用途で要求される解舒性を有し、
連続編立時の糸切れ発生頻度が小さく編立操業性が、優
れた巻糸体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法において、巻き始めから巻き
終りまでの巻取速度の変更例を示す説明図である。
【図2】本発明のパッケージリラクセーション値を測定
するための測定器の概略図である。
【符号の簡単な説明】
1:ケーク 2:ケークホルダ 3:ドライブロール 4:ハンドル 5:クリップ 6:スケール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡糸されたポリウレタン弾性繊維が巻き付
    けられてなる巻糸体であって、該巻糸体の内部におい
    て、下記(I)式によるパッケージリラクセーション値
    PRの最大値と最小値の差が2%以内であることを特徴
    とするポリウレタン弾性繊維巻糸体。 PR=100×Lr /Lc (I) ここで、 PR(%):パッケージリラクセーション値 Lr (mm):解舒リラックス長 Lc (mm):解舒外周長
  2. 【請求項2】ポリウレタン重合体溶液を乾式紡糸するに
    際し、巻き取り始めから終わる間に引取りストレッチを
    変化させて巻き取り、その引取りストレッチを変化させ
    る手段が、巻取速度を巻き取り始めから終わりまでの間
    に複数段階に変更して巻き取り、かつ、各段階における
    巻取速度を下記(II)式により表されるパッケージリ
    ラクセーション値と巻取速度の関係式を使用して設定し
    た目標巻取速度に合せて巻き取ることを特徴とするポリ
    ウレタン弾性繊維巻糸体の製造方法。 Rd1 =Rd0 ×(100−ρ0 )/(100−ρ1 ) (II) ここで、 Rd1 (m/分):目標巻取速度 ρ1 (%):目標パッケージリラクセーション値 Rd0 (m/分):基準巻取速度 ρ0 (%):基準パッケージリラクセーション値
  3. 【請求項3】目標パッケージリラクセーション値が1%
    以上10%以下であることを特徴とする請求項2記載の
    ポリウレタン弾性繊維巻糸体の製造方法。
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