JPH0840420A - 袋体の開袋方法及びテーブル回転型袋詰め包装機 - Google Patents

袋体の開袋方法及びテーブル回転型袋詰め包装機

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JPH0840420A
JPH0840420A JP19496594A JP19496594A JPH0840420A JP H0840420 A JPH0840420 A JP H0840420A JP 19496594 A JP19496594 A JP 19496594A JP 19496594 A JP19496594 A JP 19496594A JP H0840420 A JPH0840420 A JP H0840420A
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JP
Japan
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bag
opening
suction cup
opening operation
bag body
Prior art date
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Application number
JP19496594A
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English (en)
Inventor
Akio Yamane
暁夫 山根
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Toyo Jidoki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Jidoki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テーブル回転型袋詰め包装機において、底部
に折込部を有する袋体を確実に開袋すること、機械スピ
ードが変化しても開袋の成否が識別不能とならないこ
と。 【構成】 チャック2で挟持した折込部を有する袋体1
の上部両面及び下部両面のフィルムを各々一対の吸盤
3、4で吸着し、吸盤を後退させながら袋体内に杵5を
挿入して空気を吹き込み袋体を拡開する。このとき、下
部吸盤4は規定間隔より狭い間隔S1に開き、その位置
で停止し、続いて規定間隔Sまで開く。また、下部吸盤
4がS1開くのに要する時間t2を、下部吸盤が吸着して
から真空管路の真空圧が安定するまでの時間に一致する
ように設定し、S1開いたことを検知して同期信号を出
力するとともに真空圧を真空センサーにより検知し、そ
の検知信号と同期信号の双方に基づき開袋の成否を識別
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底部に折込部を有し剛
性が高く開袋しにくくなっている袋体の開袋方法及びそ
の方法を適用したテーブル回転型袋詰め包装機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】頂部が開口し底部に折込部を備える袋体
を充填物の投入に先立ち開袋するときは、両側縁部上方
をチャックで挟持した袋体の上部両面及び下部両面のフ
ィルムを各々一対の吸盤で吸着し、続いて吸盤を後退さ
せながら袋体内に空気を吹き込み袋体を拡張している。
また、特開平4ー339730号公報においては、雄体
と雌体で袋体の下部両側縁部を挟み込んでU字状に折り
曲げ、これにより袋体の湾曲を矯正して垂直状態に保持
し、吸盤が袋体の下部両面のフィルムに確実に吸着する
ように工夫している。
【0003】ところが、上記のような袋体は底部の剛性
が高く開き抵抗が大きいので、袋体下部に吸着した吸盤
が拡開動作の途中でフィルムから外れ、袋底が十分に開
かれないままで開袋工程を終え、その袋体が次の充填工
程、続いてシール工程に回されることがあり、このよう
な袋底が十分に開かれないままの袋体は、充填物の溢
出、量目不足、及びシール不良の原因となっていた。
【0004】一方、実開平5−81005号公報には、
袋体を把持するチャックを複数個備える間欠回転テーブ
ルと、その周囲に開袋工程、充填工程、シール工程等を
なす装置を各々配置したテーブル回転型袋詰め包装機に
関し、その開袋工程において、吸盤と真空ポンプの間の
真空管路に真空センサーを設置し、この真空センサーか
らの検知信号に基づき開袋の成否を識別し、その結果を
次工程以降の包装操作の制御に利用することが記載され
ている。つまり、吸盤の開動作の間真空管路の真空度が
保たれていることを真空センサーで検知したときは、こ
れにより袋体の開袋がうまくなされたと識別し、この袋
体に対し次工程以降で通常の包装操作(充填物の投入及
び口封シール)を継続し、開動作の途中で真空管路の真
空度が低下したことを真空センサーで検知したときは、
これにより吸盤が開く途中で袋体表面から外れ開袋がう
なくなされなかったと識別し、この袋体に対しては次工
程以降で上記通常の包装操作を行わず、排出工程におい
て装置外へ排出し再利用する。
【0005】なお、このようなテーブル回転型袋詰め包
装機では同期信号発生手段が設けられ、吸盤が開くとき
の適当なタイミングで同期信号を出力し、同期信号と真
空センサーの双方に基づいて開袋の成否を識別してい
る。具体的には、図6の(a)、(c)に示すように、
テーブルが停止すると同時に、吸盤を袋体に向け進退さ
せるエアシリンダとエアコンプレッサーの間に介在する
電磁切換弁の作動信号が「入」となり、所定時間経過後
「切」となり、それよりt1後に同期信号が「入」とな
り所定時間経過後「切」となるように設定され、上記電
磁切換弁の作動信号「入」に伴い吸盤が前進して袋体に
吸着し、「切」に伴い後退して袋体を拡開させる。そし
て、同期信号が出力されている間に前記真空センサーが
真空度低下を検知すると、開袋がうまくなされなかった
ものと識別する。
【0006】実操業上は、電磁切換弁が「切」となって
から同期信号が「入」になるまでの時間t1は、吸盤が
袋体に吸着してから真空管路内の真空度が安定するまで
の時間t(真空ポンプ38の能力、管路の長さ等により
予め決まっている)にほぼ一致するように設定される。
つまり、吸盤が袋体に吸着してから同期信号が「入」と
なるまでにt0+t1の時間(t0の余裕)があり、同期
信号が「入」となる前に真空管路内の真空度は安定し、
真空センサーによる検出の準備ができることになる。な
お、真空度が安定するとは、少なくとも真空センサーが
チェックする真空度より高い真空度に引かれることを意
味する。
【0007】ところで、従来のテーブル回転型袋詰め包
装機では、エアシリンダ用電磁切換弁の作動信号や同期
信号の「入」「切」のタイミングは、テーブルの回転ー
停止の1サイクルの間に1回転する回転軸の回転角度
(図6中の数字参照)に基づいて設定されているので、
例えば1サイクルの時間を短縮する(機械スピードを上
げる)ときは、上記回転軸の回転速度が速くなりt0と
t1が双方とも短縮される。一方、tは一定であるの
で、機械スピードが高くなるとついにはt>t0+t1と
なり、真空管路内の真空度が安定しないうちに同期信号
が「入」となる事態が発生する。このとき真空センサー
が未だ上がり切らない低い真空度を検知しているとすれ
ば、実際には吸盤が外れていないのに開袋がうまくなさ
れなかったと識別されるなど、開袋の成否の識別の信頼
性が低下ないし識別不能の状態となる。その場合、その
機械スピードにおけるt0+t1の時間内で真空度が安定
するように、t1の設定の仕直し(回転角度を大きくと
る)を行っているが、これは実際にはかなり面倒な作業
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に鑑みてなされたもので、底部に折込部を有す
る袋体を確実に開袋して充填物の溢出、量目不足、及び
シール不良等を防止すること、また、機械スピードが変
化しても開袋の成否の識別に関する前記同期信号の出力
タイミングを設定仕直しする必要がなく、識別の信頼性
が高く識別不能となることのない袋詰め包装装置を得る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上端に開口部
を有し底部に折込部を有する袋体の両側縁部上方をチャ
ックで挟持し、袋体の上部両面及び下部両面のフィルム
を各々一対の吸盤で吸着し、吸盤を後退させながら袋体
内に空気を吹き込み袋体を拡開するようになした袋体の
開袋方法において、袋体下部両面に吸着した一対の吸盤
が、規定間隔より狭い間隔S1に開く第1の開動作と、
その位置での停止と、続いて規定間隔Sまで開く第2の
開動作を行うようにしたことを特徴とし、好ましくは、
袋体内に空気を吹き込む際、袋体の上端開口部に吹き込
み手段を挿入し該開口部を閉鎖することを特徴とする。
【0010】また、上記開動作に代えて、袋体下部両面
に吸着した一対の吸盤が、規定間隔より狭い間隔S1に
開く第1の開動作と、続いて第1の開動作より緩い速度
で規定間隔Sまで開く第2の開動作を行うようにしても
よい。ここで、間隔S1からSへ開く第2の開動作は、
終始一定速度で行われるものであっても、間隔S1とS
の途中で速度が変更になるものであっても、あるいは、
予め決められた他の速度−時間プログラムに従ったもの
でもよいが、いずれにしても、S1からSへ開くときの
平均速度がS1まで開くときの速度より緩くなるように
設定する。
【0011】さらに、本発明は、下部吸盤の第1の開動
作に要する時間を、該下部吸盤が袋体に吸着してから該
下部吸盤に作用する真空圧が安定するまでの時間にほぼ
一致させ、吸盤の第1の開動作終了を検知して同期信号
を出力するとともに下部吸盤に作用する真空圧を真空セ
ンサーにより検知し、真空センサーからの検知信号と同
期信号の双方に基づき袋体の開袋の成否を識別すること
を特徴とする。
【0012】また、本発明は上記方法を実施するに好適
な包装機に関し、袋体の開袋位置に、両側縁部上方をチ
ャックで挟持した袋体の上部両面及び下部両面のフィル
ムを各々一対の吸盤で吸着し、吸盤を後退させながら袋
体内に空気を吹き込み袋体を拡開するようになした開袋
手段を備えるテーブル回転型袋詰め包装機において、袋
体の下部両面を拡開する上記一対の吸盤が規定間隔より
狭い間隔S1に開く第1の開動作と、その位置での停止
と、続いて規定間隔Sまで開く第2の開動作を行うため
の駆動手段を備え、さらに、該吸盤と真空ポンプの間の
真空管路に該吸盤に作用する真空圧を検知する真空セン
サーと、該吸盤の第1の開動作終了を検知して同期信号
を出力する同期信号発生手段と、真空センサーからの検
知信号と同期信号の双方に基づき袋体の開袋の成否を識
別し、以後の袋詰め包装工程を制御する制御装置を備え
ることを特徴とする。なお、上記駆動手段に代えて、袋
体の下部両面を拡開する上記一対の吸盤が規定間隔より
狭い間隔に開く第1の開動作と、続いて第1の開動作よ
り緩い速度で規定間隔まで開く第2の開動作を行うため
の駆動手段を備えるようにしてもよい。
【0013】
【作用】上記袋体の開袋方法においては、袋体下部両面
に吸着した一対の吸盤が上記第1及び第2の開動作を行
うようにしたため、吸盤が一気に開く従来の方法に比
べ、開き抵抗の特に大きい範囲(S1〜)での吸盤の動
きが和らげられる。そして、第1の開動作の後吸盤が一
旦停止するときは、吸盤が停止している間にも袋体内に
十分の空気が吹き込まれ、第2の開動作のときに吸盤が
袋体から外れにくい。また、第1の開動作に続いて第1
の開動作より緩い速度で規定間隔Sまで開くようにした
ときも、第2の開動作のときに袋体内に十分の空気が吹
き込まれ、且つ開き速度が緩いので吸盤が袋体から外れ
にくい。なお、第1の開動作の後吸盤を一旦停止させる
場合は、停止時間をとる関係で第2の開動作の速度を余
り緩くすることができないが、第1の開動作に続いて第
2の開動作を行う場合は、停止時間を取らない分全体の
開き速度を緩くすることができる。そして、袋体内に空
気を吹き込む際、袋体の上端開口部を吹き込み手段によ
り閉鎖するようにしておくと、袋体内の内圧が上昇して
袋体の拡張が助けられ、吸盤が外れることもなく、開袋
工程がより確実に行われる。
【0014】上記方法においては好ましくは、同期信号
の出力タイミングをテーブルの回転ー停止の1サイクル
の間に1回転する回転軸の回転角度に基づいて設定する
のではなく、吸盤の第1の開動作終了を検知して出力す
る。そこで、例えば、吸盤を駆動するエアシリンダのピ
ストン速度を調整するなどして、吸盤の第1の開動作の
開始から終了までの時間が、下部吸盤が袋体に吸着して
から真空管路内の真空度が安定するまでの時間とほぼ同
じになるように当初設定しておくと、機械スピードを上
げても吸盤の第1の開動作に要する時間は変わらないの
で、同期信号は必ず真空管路内の真空度が安定してから
「入」となり、従来のように識別の信頼性が低下ないし
識別不能となることがない。なお、本発明におけるタイ
ミング設定及び操作の詳細は以下の実施例において説明
する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を参照し
て説明する。本実施例に関わるテーブル間欠回転型袋詰
め包装機(図1参照)は、上端に開口部を有し底部に折
込部を有する袋体1を把持して間欠回転するテーブルT
と、テーブルTの周囲に各工程(I〜VIII)を実施
すべく配置された各装置を主たる構成とし、給袋工程
(I)において貯袋器Aから図示しない把持装置により
テーブルT側のチャック2に受け渡された袋体1はテー
ブルTとともに間欠回転し、捺印工程(II)に回送さ
れここで捺印器Bにより表面に製造年月日を捺印され、
開袋工程(III)において拡開され、充填物投入工程
(IV)において固形充填物がホッパーCを通して袋1
内へ投入され、液状物充填工程(V)においてタンクD
内の充填液が袋1内に充填され、口封シール工程(V
I、VII)において袋体1の口がシール装置Eにより
シールされ、最後に排出工程(VIII)において完成
した袋体1が外部に排出されるようになっている。
【0016】上記袋詰め包装機の開袋位置(開袋工程
(III)が行われる位置)には、図2に示すように、
チャック2にその両側縁部上方を挟持された袋体1の上
部両面に吸着する上部吸盤3と、下部両面に吸着する下
部吸盤4と、袋体1の上方に空気吹き込み杵5(中心に
空気通路6を有する)が配置される。なお、7は前記特
開平4−339730号公報に記載されたと同様の構造
及び作用をなす雌体、8は雄体であり、それぞれ下部吸
盤4を挟むように位置し同時に進退する。
【0017】図2において、Aは上部吸盤3の部分を平
面視した説明図、Bは全体を側面視した説明図、Cは下
部吸盤4の部分を平面視した説明図で、それぞれ上部吸
盤3、下部吸盤4、及び吹き込み杵5の作動を(a)〜
(e)に順に示す。(a)は袋体1が開袋位置に停止し
たときのものであり、上部吸盤3及び下部吸盤4は側方
の待機位置にあり、吹き込み杵5は上方の待機位置にあ
る。(b)は上下吸盤3、4が前進し袋体1の上部両面
及び下部両面のフィルムに吸着したときのものである。
このとき、同時に雌体7と雄体8が前進し袋体1の下部
両縁部を挟み込んでU字状に折り曲げ、袋体1の湾曲を
矯正して垂直状態に保持する。
【0018】(c)は上部吸盤3が開くと同時にチャッ
ク2が内側に寄り、拡開した袋体1の開口部に吹き込み
杵5が入って閉鎖するとともに袋体1内にエアを吹き込
み、また、下部吸盤4が第1の開動作を行い距離S1だ
け開いたときのものである。(d)は吹き込み杵5から
エアが袋体1内に吹き込まれ、下部吸盤4が第2の開動
作を行い距離Sまで開いたときのものである。(e)は
袋体1の拡開が終わり、吹き込み杵5が上昇し、下部吸
盤4も袋体1の両面から離脱した様子を示すものであ
る。
【0019】図3は、下部吸盤4とその駆動手段を示
し、この駆動手段10は、支柱11(図4又は図5参
照)に取り付けたフレーム12と、フレーム12に後端
が取り付けられたシリンダ13と、そのピストンロッド
14の先端に角度調整駒15を介して連結する揺動体1
6と、揺動体16の揺動に従って回動するシャフト17
と、シャフト17に固定され両端にピン18を取り付け
た揺動板19と、ピン18に一端を回動自在に取り付け
た一対のロッド20と、それぞれのロッド20の他端に
回動自在に取り付けたピン21と、ピン21の上端にそ
れぞれ固定された一対のスライド部材22と、フレーム
12に沿って延設し各スライド部材22を接近、離隔自
在に摺動案内するガイドレール23と、各スライド部材
22の上端に横設され中央に下部吸盤4、両端に雌体7
又は雄体8を取り付けたバー24等を備える。なお、2
5は下部吸盤4につながる真空吸引口であり、図示しな
い真空管路を介して真空ポンプ(図1参照)につなが
り、26は角度調整駒15の位置を調整するボルトであ
る。
【0020】また、シリンダ13のエア出入口にはエア
配管と、電磁切換弁30、31を介してエアコンプレッ
サー32が連結している。なお、33は同期信号発生手
段、34は制御盤である。シリンダ13はデュアル型の
エアシリンダであり、ピストンロッド14の位置を段階
式に3箇所設定することができる。
【0021】このシリンダ13は次のように操作する。
つまり、電磁切換弁30及び31をいずれも「入」にす
ると、1段目のシリンダ13aの後方側の室にエアが入
りピストンロッド14が前進するとともに、2段目のシ
リンダ13bの後方側の室にエアが入りそのピストンロ
ッド35が前進する(図3実線位置)。次に電磁切換弁
30を「切」にすると、1段目のシリンダ13aの前方
側の室にエアが入りピストンロッド14は後退するが、
途中ピストンがピストンロッド35の先端で止められ、
後退距離はL1となる。続いて電磁切換弁31を「切」
にすると、2段目のシリンダ13bの前方側の室にエア
が入りピストンロッド35が距離L2後退し、同時にピ
ストンロッド14も後退し、このときのピストンロッド
14のトータル後退距離はL1+L2となる。
【0022】そして、ピストンロッド14が最も前進し
た位置(図3実線位置)において、一対のスライド部材
22は互いに最も近接し、下部吸盤4が袋体1の下部両
面に吸着し、雌体7及び雄体8が袋体1の下部両縁部を
挟み込んでU字状に折り曲げる。ピストンロッド14が
それより距離L1後退すると、シャフト17は角度θ1回
転し、下部吸盤4は距離S1だけ開き、続いてピストン
ロッド14がさらに距離L2後退すると、シャフト17
はさらに角度θ2回転し、下部吸盤は距離S開く。
【0023】図4は図3の平面図で、下部吸盤4が袋体
1の下部両面に吸着し、雌体7及び雄体8が袋体1の下
部両縁部を挟み込んでU字状に折り曲げた状態を示し、
図5は、テーブルTに取り付けられたチャック2に把持
された袋体1の上部両面に上部吸盤3が吸着し、下部両
面に下部吸盤4が吸着した状態を側面視したものであ
る。
【0024】図6(a)(b)に上記電磁切換弁30、
31等の操作タイミングを示す。電磁切換弁30、31
の「入」「切」のタイミングは従来と同様にテーブルT
の回転ー停止の1サイクルの間に1回転する回転軸の回
転角度に基づいて設定され、その設定に基づき制御盤3
4からの信号を受け作動する。両電磁切換弁30、31
はテーブルTが停止すると同時に「入」となり、続いて
電磁切換弁30は所定時間(回転角度)経過後「切」と
なり、ピストンロッド14がL1後退した(つまり、下
部吸盤4がS1開いた)とき同期信号が出力される(な
お、シリンダ13aの近傍にセンサー14aが設置さ
れ、このセンサー14aがピストンの後退を検知するこ
とで同期信号が出力される)。続いて、電磁切換弁31
が「切」となり、ピストン35が距離L2後退し連れて
ピストン14がL2後退する(つまり、下部吸盤4がS
開く)。
【0025】また、図1には、下部吸盤4につながる真
空管路途中に設置された真空センサー36、電磁切換弁
37、及び真空ポンプ38が示されている。電磁切換弁
37の作動タイミングは、電磁切換弁30、31と同じ
くテーブルTの回転ー停止の1サイクルの間に1回転す
る回転軸の回転角度に基づいて設定され(例えばテーブ
ルTの停止するタイミングに合わせる)、その設定に基
づき制御盤33からの信号を受け作動する。
【0026】同期信号発生手段33の同期信号及び真空
センサーの信号は制御盤34に入力され、従来同様袋体
1の拡開の成否の識別に利用され、識別結果は以後の工
程の制御に利用される。つまり、同期信号発生手段33
からの同期信号が「入」の間に真空センサー36が真空
度低下を検知しその信号が制御盤34に入力されると、
吸着盤4が袋体1の表面から外れ開袋がうまくなされな
かったものと識別し、この袋体1に対しては次工程以降
で通常の包装操作を行わず、排出工程において装置外へ
排出し再利用する。一方、真空センサー36が真空度低
下を検知しなかったときは、開袋がうまくなされたもの
と識別し、この袋体1に対しては次工程以降で通常の包
装操作を継続する。
【0027】ところで、本実施例では、電磁切換弁30
の「切」信号発生からピストン14が距離L1後退する
までの時間t2が、真空管路内の真空度が安定するまで
の時間(真空ポンプ38の能力、管路の長さ等により予
め決まっている)にほぼ一致するように、エアシリンダ
13のピストン14の速度を予め調整しておく。これ
で、下部吸盤4が袋体1に吸着してから同期信号が
「入」となるまでの時間はt0(下部吸盤4が袋体1に
吸着してから電磁切換弁30「切」信号発生までの時
間)+t2となり、この時間は機械スピードをどんなに
上げたとしてもt2より常に大きいので、同期信号が
「入」となるタイミングにおいて真空管路内の真空圧は
常に安定していることになる(機械スピードを上げた場
合、電磁切換弁30はテーブルTの回転ー停止の1サイ
クルの間に1回転する回転軸の回転角度に基づいて制御
されるので、t0は短縮されるが、t2は不変)。従っ
て、機械スピードを上げても同期信号の「入」のタイミ
ングを設定しなおす必要性がなく、また、開袋の成否の
識別の信頼性が低下したり識別不能になることがない。
【0028】なお、上記実施例では、下部吸盤4が距離
S1開いた後一旦停止し、続いて距離Sまで開くように
ピストンロッド14を駆動したが、図7(a)に示すよ
うに、下部吸盤4が距離S1開き、そのまま続いてより
緩い速度で距離Sまで開くようにピストンロッド14を
駆動することもできる。その場合、ピストンロッド14
がL1後退したとき、これを前記センサー14aで検知
し、その検知信号に基づいて電磁切換弁31が「切」に
なるように制御するとともに、シリンダ13bのピスト
ンロッド35の後退速度を制御して下部吸盤4の第2の
開動作の速度を緩くする。
【0029】また、上記実施例では、デュアルシリンダ
を吸盤の駆動手段として利用したが、駆動速度を自由に
設定可能なアクチュエーターであって、絶対位置が検出
可能であるものであれば、例えばエアーサーボシリン
ダ、サーボモータ等、他の駆動手段を使用できることは
いうまでもない。その場合、例えば図7(b)に示すよ
うに、S1からSまで開くときの吸盤の開動作を始め非
常に緩くし途中で速度を速めるとか、(c)に示すよう
に、始め非常に緩く次第に速めるとか、第2の開動作に
おいて任意の速度設定が可能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、底部に折込部を有する
袋体を確実に開袋して充填物の溢出、量目不足、及びシ
ール不良等を防止することができ、また、機械スピード
が変化しても開袋の成否の識別に関する前記同期信号の
出力タイミングを設定仕直しする必要がなく、識別の信
頼性も高い袋詰め包装装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わるテーブル回転型袋詰め
包装機の説明図である。
【図2】開袋工程における吸盤及び空気吹き込み杵等の
作用説明図である。
【図3】下部吸盤の駆動手段を説明する斜視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の側面図である。
【図6】実施例のテーブル回転型袋詰め包装機の操作タ
イミング図である。
【図7】下部吸盤動作の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 チャック 4 下部吸盤 5 空気吹き込み杵 13 下部吸盤を駆動するエアシリンダ 13a 1段目のエアシリンダ 13b 2段目のエアシリンダ 14 1段目のエアシリンダのピストンロッド 30、31 電磁切換弁 32 エアコンプレッサー 33 同期信号発生手段 34 制御盤 35 2段目のエアシリンダのピストンロッド 36 真空センサー 38 真空ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に開口部を有し底部に折込部を有す
    る袋体の両側縁部上方をチャックで挟持し、袋体の上部
    両面及び下部両面のフィルムを各々一対の吸盤で吸着
    し、吸盤を後退させながら袋体内に空気を吹き込み袋体
    を拡開するようになした袋体の開袋方法において、袋体
    下部両面に吸着した一対の吸盤が、規定間隔より狭い間
    隔S1に開く第1の開動作と、その位置での停止と、続
    いて規定間隔Sまで開く第2の開動作を行うようにした
    ことを特徴とする袋体の開袋方法。
  2. 【請求項2】 袋体下部両面に吸着した一対の吸盤が、
    規定間隔より狭い間隔S1に開く第1の開動作と、続い
    て第1の開動作より緩い速度で規定間隔Sまで開く第2
    の開動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載された袋体の開袋方法。
  3. 【請求項3】 袋体内に空気を吹き込む際、袋体の上端
    開口部に吹き込み手段を挿入し該開口部を閉鎖すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載された袋体の開袋方
    法。
  4. 【請求項4】 下部吸盤の第1の開動作に要する時間
    を、該下部吸盤が袋体に吸着してから該下部吸盤に作用
    する真空圧が安定するまでの時間にほぼ一致させ、吸盤
    の第1の開動作終了を検知して同期信号を出力するとと
    もに下部吸盤に作用する真空圧を真空センサーにより検
    知し、真空センサーからの検知信号と同期信号の双方に
    基づき袋体の開袋の成否を識別することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載された袋体の解袋方法。
  5. 【請求項5】 袋体の開袋位置に、両側縁部上方をチャ
    ックで挟持した袋体の上部両面及び下部両面のフィルム
    を各々一対の吸盤で吸着し、吸盤を後退させながら袋体
    内に空気を吹き込み袋体を拡開するようになした開袋手
    段を備えるテーブル間欠回転型袋詰め包装機において、
    袋体の下部両面を拡開する上記一対の吸盤が規定間隔よ
    り狭い間隔S1に開く第1の開動作と、その位置での停
    止と、続いて規定間隔Sまで開く第2の開動作を行うた
    めの駆動手段を備え、さらに、該吸盤と真空ポンプの間
    の真空管路に該吸盤に作用する真空圧を検知する真空セ
    ンサーと、該吸盤の第1の開動作終了を検知して同期信
    号を出力する同期信号発生手段と、真空センサーからの
    検知信号と同期信号の双方に基づき袋体の開袋の成否を
    識別し、以後の袋詰め包装工程を制御する制御装置を備
    えることを特徴とするテーブル回転型袋詰め包装機。
  6. 【請求項6】 上記駆動手段に代えて、袋体の下部両面
    を拡開する上記一対の吸盤が規定間隔より狭い間隔S1
    に開く第1の開動作と、続いて第1の開動作より緩い速
    度で規定間隔Sまで開く第2の開動作を行うための駆動
    手段を備えることを特徴とする請求項5に記載されたテ
    ーブル回転型袋詰め包装機。
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