JPH0840188A - 機械着火式センサ - Google Patents

機械着火式センサ

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JPH0840188A
JPH0840188A JP6180086A JP18008694A JPH0840188A JP H0840188 A JPH0840188 A JP H0840188A JP 6180086 A JP6180086 A JP 6180086A JP 18008694 A JP18008694 A JP 18008694A JP H0840188 A JPH0840188 A JP H0840188A
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JP
Japan
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inertial mass
ignition
mass body
trigger lever
ignition pin
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Application number
JP6180086A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroatsu Amano
弘敦 天野
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/504,315 priority patent/US5615911A/en
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Publication of JPH0840188A publication Critical patent/JPH0840188A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/33Arrangements for non-electric triggering of inflation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トリガレバーの回動抵抗を小さくする。 【構成】 スリット41のバイアススプリング側の内周
面は、外周側が拡開された係合面としての傾斜面41A
となっており、スライド保持部40の傾斜面40Aはス
ライド保持部40の係合面先端部40Bの回動軌跡に沿
った曲面となっている。慣性質量体30の係合部先端P
の軸線方向に対する傾斜角度α1は係合部先端Pのみが
傾斜面40Aと当接するように狭く設定してあり、これ
によって、傾斜面41Aと傾斜面40Aの摺動抵抗が小
さくなっている。また、バイアススプリング32の他方
の端部32Bは、慣性質量体30の端面30Aの幅方向
中央部に形成された断面半円形のリング溝35に挿入さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の急減速状態を検出
し発火部材を作動させるための機械着火式センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両に装備されるエアバッグ装
置には、機械着火式センサを備えたガスジェネレータが
配設されている。車両が急減速状態に至ると、これが機
械着火式センサによって検出されてガスジェネレータが
作動し、瞬時にガスが発生してエアバッグ装置内のエア
バッグ袋体が車室内に展開される構成である。
【0003】図8に示される如く、このようなエアバッ
グ装置に用いられた機械着火式センサ100は、基本的
には、***102を着火させる着火ピン104と、大き
な加速度によって慣性移動する慣性質量体106と、着
火ピン104と慣性質量体106との間に介在して着火
ピン104の移動を阻止するトリガ部材108から成る
構成である。
【0004】このトリガ部材108は、通常、係合部1
08Aが慣性質量体106に係合しており、慣性質量体
106の図8の上方(図8の矢印F方向)の移動にとも
なって、係合部108Aが慣性質量体106に形成され
たスリット110内に進入し、軸112を回転中心とし
て図8の反時計回転方向(図8の矢印R方向)へ回動す
ることによって、着火ピン104との係合が解除される
構成となっている。
【0005】また、慣性質量体106はバイアススプリ
ング114によって、図8の矢印F方向と反対方向へ付
勢されており、この付勢力より大きな加速度が作用した
場合に、図8の矢印F方向へ移動を開始する構成となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き構成の従来の機械着火式センサ100では、慣性質
量体106の移動にともなって、慣性質量体106に形
成されたスリット110内にトリガ部材108の係合部
108Aが進入を開始した直後に、係合部108Aとス
リット110との摺動抵抗が増加した場合、トリガ部材
108の回動抵抗が増加することがある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、トリガレバー
の回動抵抗が小さくできる機械着火式センサを得ること
が目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
機械着火式センサは、軸線方向に移動して発火部材を着
火させる着火ピンと、所定荷重作用時には慣性力によっ
て移動する慣性質量体と、前記着火ピンに係合して前記
着火ピンを前記発火部材から離間した位置で保持し、前
記慣性質量体の移動時には前記着火ピンから離間する方
向へ回動し前記着火ピンの移動を可能とするトリガレバ
ーと、を有し、前記慣性質量体と前記トリガレバーとの
係合部において、前記トリガレバーの係合面を該係合面
先端部の回動軌跡に沿った曲面とし、前記慣性質量体の
係合部先端の軸線方向に対する傾斜角度は該係合部先端
のみが前記傾斜面と当接するように狭く設定したことを
特徴としている。
【0009】請求項2に係る本発明の機械着火式センサ
は、軸線方向に移動して発火部材を着火させる着火ピン
と、所定荷重作用時には慣性力によって移動する慣性質
量体と、前記着火ピンに係合して前記着火ピンを前記発
火部材から離間した位置で保持し、前記慣性質量体の移
動時には前記着火ピンから離間する方向へ回動し前記着
火ピンの移動を可能とするトリガレバーと、を有し、前
記慣性質量体と前記トリガレバーとの係合部において、
前記慣性質量体の係合面の軸線方向に対する傾斜角度を
前記トリガレバーの係合面の軸線方向に対する傾斜角度
より大きく設定したことを特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明の機械着火式センサ
は、軸線方向に移動して発火部材を着火させる着火ピン
と、所定荷重作用時には慣性力によって移動する慣性質
量体と、前記慣性質量体を前記慣性力による移動方向と
反対方向へ付勢するバイアススプリングと、前記着火ピ
ンに係合して前記着火ピンを前記発火部材から離間した
位置で保持し、前記慣性質量体の移動時には前記着火ピ
ンから離間する方向へ回動し前記着火ピンの移動を可能
とするトリガレバーと、を有し、前記慣性質量体の前記
バイアススプリングとの当接部位にバイアススプリング
が係合する溝を形成したことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載に係る本発明の機械着火式センサ
では、通常は、着火ピンは発火部材から離間した位置に
あり、慣性質量体はトリガレバーの回動軌跡に侵入して
おり、さらに、トリガレバーは係合部が着火ピンに係合
して保持すると共に慣性質量体により回動が阻止されて
着火ピン保持状態を維持されている。
【0012】この状態において機械着火式センサに大き
な加速度が作用すると、慣性質量体が慣性移動し、トリ
ガレバーの回動軌跡から離脱する。これにより、慣性質
量体によるトリガレバーの保持が解除され、トリガレバ
ーが、着火ピンから離間する方向へ回動する。
【0013】この時、本発明の機械着火式センサでは、
慣性質量体とトリガレバーとの係合部において、トリガ
レバーの係合面を該係合面先端部の回動軌跡に沿った曲
面とし、慣性質量体の係合部先端の軸線方向に対する傾
斜角度は該係合部先端のみが傾斜面と当接するように狭
く設定したため、慣性質量体とトリガレバーとの係合部
の摺動抵抗を小さくでき、トリガレバーの回動抵抗を小
さくできる。
【0014】このため、トリガレバーの係合部による着
火ピンの保持は必ず解除され、着火ピンが軸線方向に移
動して発火部材を着火させるので、ガスジェネレータが
作動する。
【0015】請求項2記載に係る本発明の機械着火式セ
ンサでは、通常は、着火ピンは発火部材から離間した位
置にあり、慣性質量体はトリガレバーの回動軌跡に侵入
しており、さらに、トリガレバーは係合部が着火ピンに
係合して保持すると共に慣性質量体により回動が阻止さ
れて着火ピン保持状態を維持されている。
【0016】この状態において機械着火式センサに大き
な加速度が作用すると、慣性質量体が慣性移動し、トリ
ガレバーの回動軌跡から離脱する。これにより、慣性質
量体によるトリガレバーの保持が解除され、トリガレバ
ーが、着火ピンから離間する方向へ回動する。
【0017】この時、本発明の機械着火式センサでは、
慣性質量体とトリガレバーとの係合部において、慣性質
量体の係合面の軸線方向に対する傾斜角度をトリガレバ
ーの係合面の軸線方向に対する傾斜角度より大きく設定
したため、慣性質量体の係合面が、一旦トリガレバーの
係合面に係合すると、慣性質量体がもとの位置に戻ろう
とする力により、慣性質量体の係合面はトリガレバーの
係合端部をすくい込み、トリガレバーの回動抵抗を小さ
くすることができる。
【0018】このため、トリガレバーの係合部による着
火ピンの保持は必ず解除され、着火ピンが軸線方向に移
動して発火部材を着火させるので、ガスジェネレータが
作動する。
【0019】請求項3記載に係る本発明の機械着火式セ
ンサでは、バイアススプリングを慣性質量体の溝に挿入
する構成としたので、慣性質量体へのバイアススプリン
グの当接位置のばらつき及びバイアススプリングの傾き
を防止できる。このため、バイアススプリングによる慣
性質量体への押圧力のばらつきが無く、トリガレバーの
回動抵抗を小さくできる。
【0020】
【実施例】図1〜図7には本発明の一実施例に係る機械
着火式センサが示されている。
【0021】図1に示される如く、機械着火式センサ1
0はケース12を備えている。ケース12は、一端に底
壁14を有する円筒形に形成されている。
【0022】図3に示される如く、ケース12の開口縁
部には、径方向外側へ向けてリング状の凸部12Aが形
成されており、開口側はボビン16により封印されてい
る。ボビン16の外周部には、径方向外側へ向けてリン
グ状の凸部16Aが形成されており、この凸部16Aが
ケース12の凸部12Aと当接している。
【0023】図1に示される如く、ボビン16とケース
12の凸部12Aとには、キャップ17が被せてあり、
このキャップ17のエッジ部17Aをケース12の凸部
12Aにかしめることによって、ケース12にボビン1
6を固定している。
【0024】ケース12の底壁14には軸線上に透孔1
8が形成されており、また、底壁14には、直径方向へ
突出した一対の凸部21、23を有する略円筒形のガイ
ド20がケース12の内方へ向けて同軸的に突出形成さ
れている。
【0025】このケース12の内部には着火ピン22が
配置されている。着火ピン22は、略円筒形に形成され
た本体24と、この本体24の底壁24Aから一体的に
突出形成された針状の凸部26とから構成されている。
本体24の外径はガイド20の内部に挿入されており、
着火ピン22は軸線に沿ってガイド20内をスライド移
動可能となっている。
【0026】一方、凸部26は、着火ピン22(本体2
4)が最もケース12の底壁14の側へ移動した状態に
おいて、底壁14に形成された透孔18から外部へ突出
する。
【0027】ボビン16と着火ピン22との間にはファ
イアリングスプリング28が配置されており、このファ
イアリングスプリング28は、常に着火ピン22を透孔
18の方向へ付勢している。なお、ファイアリングスプ
リング28の一方の端部28Aは、ボビン16の底面1
6Bに形成されたリング状の凹部19に挿入されてお
り、ファイアリングスプリング28の他方の端部28B
は、着火ピン22の本体24の内部に挿入されている。
一方、ガイド20の周囲には、慣性質量体30が配置さ
れている。
【0028】図3に示される如く、慣性質量体30は、
ガイド20の凸部21、23が挿入される凹部29、3
3が軸線方向に沿って設けられた略円筒形に形成されて
おり、ケース12の周囲壁とガイド20との間に移動可
能に収容されている。
【0029】図1に示される如く、慣性質量体30とボ
ビン16との間にはバイアススプリング32が配置され
ており、常に慣性質量体30を底壁14の方向へ付勢し
ている。なお、バイアススプリング32の一方の端部3
2Aは、ボビン16の底面16Bに形成されたリング状
の凹部33に挿入されており、バイアススプリング32
の他方の端部32Bは、慣性質量体30の端面30Aの
幅方向中央部に形成された断面半円形のリング溝35に
挿入されている。
【0030】慣性質量体30と着火ピン22との間に
は、トリガレバー34が配置されており、トリガレバー
34はガイド20の凸部23に軸線方向に沿って形成さ
れたスリット37内に挿入されている。また、トリガレ
バー34は、長手方向一端部が軸36によって回動可能
に支持されており、軸36は、図3に示される如く、ガ
イド20の端面20Aに、スリット37を挟んで形成さ
れた断面半円形の一対の凹部39に係合している。
【0031】図1に示される如く、一対の凹部39と対
向するボビン16の底面16Bには、一対の凹部47が
形成されており、これらの凹部47は凹部39とで軸3
6の軸受部を構成している。
【0032】また、トリガレバー34の先端には、着火
ピン22へ向けて突出した係合部38が形成されてお
り、着火ピン22の本体24に係合可能である。すなわ
ち、トリガレバー34が軸36周りに回動することによ
り、係合部38は着火ピン22に接近または離間でき
る。このトリガレバー34の係合部38が着火ピン22
の本体24に係合した状態では、ファイアリングスプリ
ング28により付勢された着火ピン22をその凸部26
の先端部が透孔18の入口近傍となる位置で保持してい
る。
【0033】また、トリガレバー34の先端部近傍の着
火ピン22と反対側には、慣性質量体30へ向けてスラ
イド保持部40が突出形成されている。スライド保持部
40は、慣性質量体30に内周に形成されたスライド部
31に対応しており、このスライド部31に線状に接触
するように構成されている。すなわち、通常は、慣性質
量体30はバイアススプリング32によって最もケース
12の底壁14に接近した位置にあり、この状態では、
慣性質量体30のスライド部31がトリガレバー34の
スライド保持部40に当接しており、トリガレバー34
の係合部38は着火ピン22の本体24に係合して、着
火ピン22をその凸部26の先端部が透孔18の入口近
傍となる位置で保持した状態となっている。
【0034】さらに、慣性質量体30が底壁14から離
間する方向へ移動する際には、慣性質量体30のスライ
ド部31はトリガレバー34のスライド保持部40と線
状に接触しながら相対移動する構成である。
【0035】慣性質量体30のスライド部31の底壁1
4側には、トリガレバー34のスライド保持部40が侵
入可能なスリット41が、軸線方向に沿って形成されて
いる。
【0036】図4(A)に示される如く、スライド保持
部40の傾斜面40Aをスライド保持部40の係合面先
端部40Bの回動軌跡(半径R)に沿った曲面とし、慣
性質量体30の係合部先端Pの軸線方向に対する傾斜角
度α1は係合部先端Pのみが傾斜面40Aと当接するよ
うに狭く設定してあり、これによって、傾斜面41Aと
傾斜面40Aの摺動抵抗が小さくなっている。
【0037】なお、図4(B)に示される如く、このス
リット41のバイアススプリング側の内周面を、外周側
が拡開された係合面としての傾斜面41Aとし、この傾
斜面41Aの軸線方向に対する角度α1を、この傾斜面
41Aと対向するスライド保持部40の係合面としての
傾斜面40Aの軸線方向に対する角度α2より大きくし
ても良い。この場合、スライド保持部40の端部40B
が、傾斜面41Aに達すると、慣性質量体30に慣性力
が作用しなくなった場合にも、慣性質量体30がバイア
ススプリング32の付勢力によって、もとの位置に戻ろ
うとする力(図4(B)の矢印B方向の力)により、慣
性質量体30の傾斜面41Aはスライド保持部40の傾
斜面40Aをすくい込み、トリガレバー34は瞬時に外
周側へ移動できる。
【0038】図3に示される如く、ボビン16の中央部
には軸線方向に沿って円形の凹部49が形成されてお
り、この凹部49には、安全装置50が挿入されてい
る。安全装置50は略独楽状とされており、軸部52の
先端部52Aが、凹部49の中央部に形成された軸受部
49Aに回転可能に挿入されている。
【0039】図1に示される如く、安全装置50の鍔部
54と凹部49の底面との間には、コイルスプリング5
6が配設されている。また、安全装置50には、軸部5
2の外周部にリング状の凹部53が形成されており、こ
の凹部53内には、キャップ17のエッジ部17Bが挿
入されている。キャップ17のエッジ部17Bと凹部5
3との間には、シールリング55が挿入されている。
【0040】図2に示される如く、コイルスプリング5
6の一方の端部56Aは、凹部49の底面に形成された
凹部57に挿入されている。コイルスプリング56の他
方の端部56Bは、安全装置50の鍔部54の下面に形
成された凸部58に係合しており、コイルスプリング5
6は、安全装置50を図2の時計回転方向の逆方向(図
2の矢印C方向)へ付勢している。
【0041】図3に示される如く、安全装置50の鍔部
54の外周部には、ストッパ60が形成されている。こ
のストッパ60は、軸部52と平行に形成されており、
ボビン16に穿設された貫通孔62を通って、ガイド2
0の凸部21の切欠き65内に達している。この切欠き
65は貫通孔62に対向しており、ガイド20の外周に
沿って延設されている。従って、ストッパ60はコイル
スプリング56の付勢力によって、安全装置50と一体
的に切欠き65内を矢印C方向へ回転する。また、スト
ッパ60は、貫通孔62の端面62Aで回転が停止され
た状態においてその先端面60Aが、慣性質量体30の
端面30Aに対向しており、この状態では、慣性質量体
30はボビン16方向(図1の矢印D方向)へ殆ど移動
できない。
【0042】一方、安全装置50の軸部52の突出側端
部は、把持部52Bとされており、この把持部52B
を、例えば、図3に示す操作ハンドル61等の把持手段
で、矢印C方向と反対方向へ回転させ、ストッパ60を
凸部21の切欠き65内、即ち、凹部29に侵入可能な
位置に移動し、操作ハンドル61をビス63等で例え
ば、ボビン16に固定すると、安全装置50を解除する
ことができる。
【0043】以上の構成による機械着火式センサ10
は、例えばエアバッグ装置のガスジェネレータ(図示省
略)に組み付けられている。ガスジェネレータにはガス
発生剤が収容されており、さらに、図1に示される如
く、このガス発生剤を着火燃焼させる発火部材としての
***42が配置されている。***42は、機械着火式セ
ンサ10が組み付けられた状態において機械着火式セン
サ10の軸線上に位置している。したがってこの組付状
態では、ケース12の透孔18は***42に対向してお
り、この透孔18から突出可能な着火ピン22の凸部2
6は、***42に衝突可能となっている。
【0044】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される本実施例の機械着火式センサ10では、
通常は、図1に示す如く、着火ピン22はファイアリン
グスプリング28の付勢力に抗して***42から離間し
た位置にあり、トリガレバー34は係合部38が着火ピ
ン22の本体24に係合して、着火ピン22を保持して
いる。さらに、慣性質量体30はバイアススプリング3
2によって最も底壁14に接近した位置すなわちトリガ
レバー34の回動軌跡に侵入しており、スライド部31
がトリガレバー34のスライド保持部40に当接してト
リガレバー34の回動を阻止して着火ピン保持状態を維
持している。
【0045】さらにここで、安全装置作動状態(センサ
作動不可状態)では、図2にも示す如く、ストッパ60
はコイルスプリング56の付勢力によって、安全装置5
0と一体的にボビン16の貫通孔62内を矢印C方向へ
回転し、貫通孔62の端面62Aで回転が停止された状
態となっている。この時、安全装置50のストッパ60
の先端面60Aが、慣性質量体30の端面30Aに対向
しており、慣性質量体30はボビン16方向(図1の矢
印D方向)へ殆ど移動できない。
【0046】従って、この状態においては、仮に機械着
火式センサ10に大きな加速度が作用しても、慣性質量
体30が殆ど慣性移動せず、トリガレバー34が回動す
ることがなく、着火ピン保持状態が解除されることはな
い。
【0047】一方、図5に示される如く、安全装置50
の把持部52Bを操作ハンドル61(図3参照)等の把
持手段で、把持し図5の矢印D方向へ回転させ、ストッ
パ60をガイド20の凸部21の切欠き65内へ移動
し、操作ハンドル61を固定すると、安全装置50を解
除することができる。
【0048】図6に示される如く、安全装置50が解除
されると、慣性質量体30の移動軌跡上にストッパ60
が無くなるため、慣性質量体30はボビン16方向(図
6の矢印D方向)へ移動可能となり、安全装置不作動状
態(センサ作動可能状態)となる。
【0049】ここで、機械着火式センサ10に大きな加
速度が作用すると、慣性質量体30が図6矢印D方向へ
慣性移動する。
【0050】この場合、慣性質量体30(スライド部3
1)は、トリガレバー34のスライド保持部40と線状
に接触しながら移動する。トリガレバー34のスライド
保持部40が慣性質量体30のスライド部31から離間
して、慣性質量体30のスリット41内に侵入すると、
スライド保持部40の傾斜面40Aと慣性質量体30の
係合部先端Pとが摺動する。この時、図4(A)に示さ
れる如く、スライド保持部40の傾斜面40Aをスライ
ド保持部40の係合面先端部40Bの回動軌跡(半径
R)に沿った曲面とし、慣性質量体30の係合部先端P
の軸線方向に対する傾斜角度α1は係合部先端Pのみが
傾斜面40Aと当接するように狭く設定してあるため、
慣性質量体30とトリガレバー34との係合部の摺動抵
抗を小さくで、トリガレバー34の回動抵抗を小さくで
きる。
【0051】このため、トリガレバー34の係合部によ
る着火ピン22の保持は必ず解除され、着火ピン22は
ファイアリングスプリング28の付勢力によって軸線方
向に移動し、凸部26が透孔18から外方へ突出する
(図7図示状態)。
【0052】これにより、着火ピン22の凸部26が雷
管42に衝突して***42が着火される。***42が着
火されると、ガスジェネレータのガス発生剤が着火燃焼
され、例えばエアバッグ装置が作動される。
【0053】またここで、本実施例に係る機械着火式セ
ンサ10では、安全装置50によって慣性質量体30の
移動を阻止する構成であるため、換言すれば、安全装置
50はトリガレバー34の回動を阻止する構成ではない
ため、安全装置50を解除する時に、慣性質量体30が
トリガレバー34を回動させる位置に移動していること
はない。従って、安全装置50を解除すると同時に、ト
リガレバー34が回動し機械着火式センサが動作する恐
れは無く、安全装置解除時の作動を防止することができ
る。
【0054】また、前記実施例では、バイアススプリン
グ32の端部32Bを慣性質量体30の端面30Aの幅
方向中央部に形成された断面半円形のリング溝35に挿
入する構成としたため、バイアススプリング32の付勢
力を慣性質量体30の端面30Aの幅方向中央部に図1
の下方(図1の矢印B方向)へ向けて確実に作用させる
ことができる。従って、バイアススプリング32の慣性
質量体30の端面30Aの当接位置のばらつき、傾き等
の取り付け不良により発生するバイアススプリング32
による慣性質量体30への押圧力のばらつきが無く、慣
性質量体30が移動を開始する加速度値にばらつきが無
くなり、この結果、トリガレバー34の回動のばらつき
が無くなると共に、トリガレバー34の回動抵抗を小さ
くできる。
【0055】また、図4(B)に示される如く、スリッ
ト41の傾斜面41Aの角度α1をスライド保持部40
の傾斜面40Aの角度α2より大きく設定した場合に
は、スライド保持部40の端部40Bが傾斜面41Aに
達すると、トリガレバー34の揺動力によって、トリガ
レバー34は瞬時に外周側へ移動することができる。従
って、もしも、移動中に慣性質量体30に慣性力が作用
しなくなった場合にも、バイアススプリング32の付勢
力(図4(B)の矢印B方向)により、傾斜面41Aは
トリガレバー34の端部40Bをすくい込み、トリガレ
バー34の回動抵抗を小さくすることができ、トリガレ
バー34の係合部による着火ピン22の保持は必ず解除
される。このため、確実に着火ピン22の凸部26を雷
管42に衝突させることができる。
【0056】なお、前記実施例における機械着火式セン
サ10では、一個のトリガレバー34によって着火ピン
22を保持する構成としたが、トリガレバー34の個数
はこれに限定されるものではなく、二個以上設けてもよ
い。
【0057】また、前記実施例における機械着火式セン
サ10は、エアバッグ装置のガスジェネレータに用いた
が、これに限らず、着火ピン22の衝突により作動する
プリテンショナー等の他の装置に適用することも当然に
可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る機械着火
式センサは以下の効果を有している。
【0059】請求項1に係る発明の機械着火式センサで
は、慣性質量体とトリガレバーとの係合部において、ト
リガレバーの係合面を該係合面先端部の回動軌跡に沿っ
た曲面とし、慣性質量体の係合部先端の軸線方向に対す
る傾斜角度は該係合部先端のみが傾斜面と当接するよう
に狭く設定した構成としたので、トリガレバーの回動抵
抗を小さくできるという優れた効果を有する。
【0060】請求項2に係る発明の機械着火式センサで
は、慣性質量体とトリガレバーとの係合部において、慣
性質量体の係合面の軸線方向に対する傾斜角度をトリガ
レバーの係合面の軸線方向に対する傾斜角度より大きく
設定した構成としたので、トリガレバーの回動抵抗を小
さくできるという優れた効果を有する。
【0061】請求項3に係る発明の機械着火式センサで
は、慣性質量体のバイアススプリングとの当接部位にバ
イアススプリングが係合する溝を形成した構成であるた
め、トリガレバーの回動抵抗を小さくできるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る機械着火式センサを示
す側断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る機械着火式センサを示
す概略平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る機械着火式センサの主
要部を示す分解斜視図である。
【図4】(A)は本発明の実施例に係る機械着火式セン
サのトリガレバーを示す側断面図であり、(B)は本発
明の他の実施例に係る機械着火式センサのトリガレバー
を示す側断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る機械着火式センサの安
全装置解除状態を示す概略平面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る機械着火式センサの作
動状態を示す側断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る機械着火式センサが作
動した後の状態を示す側断面図である。
【図8】従来例に係る機械着火式センサを示す側断面図
である。
【符号の説明】
10 機械着火式センサ 22 着火ピン 28 ファイアリングスプリング 30 慣性質量体 32 バイアススプリング 34 トリガレバー 35 リング溝 38 係合部 40 スライド保持部 40A 傾斜面(係合面) 40B 係合面先端部 41 スリット 41A 傾斜面(係合面) 42 ***(発火部材) P 係合部先端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に移動して発火部材を着火させ
    る着火ピンと、 所定荷重作用時には慣性力によって移動する慣性質量体
    と、 前記着火ピンに係合して前記着火ピンを前記発火部材か
    ら離間した位置で保持し、前記慣性質量体の移動時には
    前記着火ピンから離間する方向へ回動し前記着火ピンの
    移動を可能とするトリガレバーと、 を有し、前記慣性質量体と前記トリガレバーとの係合部
    において、前記トリガレバーの係合面を該係合面先端部
    の回動軌跡に沿った曲面とし、前記慣性質量体の係合部
    先端の軸線方向に対する傾斜角度は該係合部先端のみが
    前記傾斜面と当接するように狭く設定したことを特徴と
    する機械着火式センサ。
  2. 【請求項2】 軸線方向に移動して発火部材を着火させ
    る着火ピンと、 所定荷重作用時には慣性力によって移動する慣性質量体
    と、 前記着火ピンに係合して前記着火ピンを前記発火部材か
    ら離間した位置で保持し、前記慣性質量体の移動時には
    前記着火ピンから離間する方向へ回動し前記着火ピンの
    移動を可能とするトリガレバーと、 を有し、前記慣性質量体と前記トリガレバーとの係合部
    において、前記慣性質量体の係合面の軸線方向に対する
    傾斜角度を前記トリガレバーの係合面の軸線方向に対す
    る傾斜角度より大きく設定したことを特徴とする機械着
    火式センサ。
  3. 【請求項3】 軸線方向に移動して発火部材を着火させ
    る着火ピンと、 所定荷重作用時には慣性力によって移動する慣性質量体
    と、 前記慣性質量体を前記慣性力による移動方向と反対方向
    へ付勢するバイアススプリングと、 前記着火ピンに係合して前記着火ピンを前記発火部材か
    ら離間した位置で保持し、前記慣性質量体の移動時には
    前記着火ピンから離間する方向へ回動し前記着火ピンの
    移動を可能とするトリガレバーと、 を有し、前記慣性質量体の前記バイアススプリングとの
    当接部位にバイアススプリングが係合する溝を形成した
    ことを特徴とする機械着火式センサ。
JP6180086A 1994-08-01 1994-08-01 機械着火式センサ Pending JPH0840188A (ja)

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JP6180086A JPH0840188A (ja) 1994-08-01 1994-08-01 機械着火式センサ
US08/504,315 US5615911A (en) 1994-08-01 1995-07-20 Mechanical ignition sensor
EP95111553A EP0695673A3 (en) 1994-08-01 1995-07-22 Mechanical ignition sensor

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Also Published As

Publication number Publication date
EP0695673A3 (en) 1997-12-17
EP0695673A2 (en) 1996-02-07
US5615911A (en) 1997-04-01

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