JPH083890B2 - 信号変換器移動装置 - Google Patents

信号変換器移動装置

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JPH083890B2
JPH083890B2 JP16252688A JP16252688A JPH083890B2 JP H083890 B2 JPH083890 B2 JP H083890B2 JP 16252688 A JP16252688 A JP 16252688A JP 16252688 A JP16252688 A JP 16252688A JP H083890 B2 JPH083890 B2 JP H083890B2
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勇 坪野
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録媒体に対し相対運動することにより信
号を記録再生する装置に係り、特にVTR等の回転磁気ヘ
ッド装置を搭載した装置において、ノイズバーのないサ
ーチ等の特殊機能を実現するのに好適な信号変換器移動
装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の信号変換器移動装置は、特開昭56-107366号公
報に記載のように、遠心力等の慣性力による信号変換器
の移動量のずれを抑制することを考えて、スティフネス
を与える弾性部を小さな領域に限定していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、弾性部の小さな領域に集中的に変形
を与えるとその箇所に大きな応力が生じる点については
配慮がされておらず、弾性部の変形量の抑制が必要なこ
とからくる信号変換器移動量の減少、弾性部の寿命の縮
小及び、信号変換器移動量と移動駆動力の線形関係が成
立する移動範囲の減少による移動制御性の問題があっ
た。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を装置が小形
のままで解決できるようにすること、漏洩磁束を少なく
すること、その信号変換器移動装置に用いられる前記弾
性保持体の組立性の改善、部品点数の削減、その信号変
換器移動装置のコイルに流す電流の配線の結線の信頼性
の向上、信号の良好な伝達の実現、または弾性部の長寿
命化等を達成できる信号変換器移動装置を実現すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の信号変換器移動
装置においては、信号変換器が直接または保持材を介し
て固定されているコイルと、前記コイルをその空隙磁界
内に含み、筐体部または基礎構体に固定された磁気回路
と、平板もしくは曲面板の面内に1個もしくは複数個の
始点部及び終点部を有し、終点部を支点とし支点部に与
えた厚さ方向の変位に対し弾性反力を生じる弾性板を複
数個積み重ねて配置し隣接した弾性板間を一方の弾性板
の始点部と他方の弾性板の終点部とを連結して成る構成
の弾性保持体とから成り、弾性保持体の一端を前記コイ
ルに直接または部材を介して間接に固定し、かつその他
端を前記筐体部もしくは磁気回路に直接または部材を介
して間接に固定する。
また複数の部材で構成される前記磁気回路のヨーク部
はそれらの接続面を磁束線に概略平行とすること、また
はヨーク部の貫通穴はその内周面を磁束線に概略平行と
する。
また、前記弾性保持体は一枚の板を折り曲げて複数層
に積重ねた構成とする。
さらに前記弾性保持体を導電材で形成し、前記コイル
側に固定した端部にはコイル巻線の一端を接続し、前記
筐体部側に固定した端部には電流供給用のリード線を接
続する。また前記コイル及び弾性保持体を、導電材から
成るつるまきバネで構成する。
また、前記信号変換器移動装置の外表面に、前記信号
変換器の信号線を設置する。
さらに、前記弾性保持体の代りに、同極性の磁極を対
向させた磁石対を設ける。
〔作用〕
この発明に係る信号変換器移動装置は、前記磁気回路
により生成した磁束と鎖交しその磁気回路を含む前記静
止部と前記弾性保持体を介して保持される前記コイル
に、外部の電源によって電流を流すことによりローレン
ツカを働かせ、それによって前記筐体部に対してコイル
に移動変位を起こさせる。前記コイルには前記信号変換
器が固定配置されているため、このコイルの移動変位に
より前記信号変換器を移動変位させることができ、ま
た、前記コイルに流す電流を制御すると所望の移動変化
も可能となる。
ここで、前記弾性保持体を、複数の前記弾性板を重な
った配置とし隣接した弾性板間を一枚の始点との他の一
枚の終点とを連結させた構造とした結果、この信号変換
器移動装置内における占有領域を小さいままにして実質
的なバネ長を大幅に長くすることができるため、前記コ
イルの移動量を大幅に増大させても前記弾性保持体の各
部における変形は小さく抑えることができることから、
この装置を小形のままで、前記信号変換器の移動量を大
幅に増大させると同時に、弾性部の大幅な長寿命化,及
び、前記信号変換器移動量と移動駆動力の線形関係が成
立する移動範囲の大幅な拡大による信号変換器移動の制
御性の改善を図ることができる。
また、前記磁気回路のヨーク部を、複数の部材で構成
しそれらの接続面を磁束線に概略平行とすること、また
は前記磁気回路のヨーク部に開ける貫通穴の内周面を、
磁束線に概略平行とすることにより、磁束が空気中を通
らねばならない箇所を磁力排することができ、このため
この信号変換器移動装置から漏洩する磁束を小さくする
ことができる。
また、前記弾性保持体を、一枚の板を折り曲げて複数
層に積重ねて構成することにより、前記弾性板を連結す
る手間を減少させることができ、組立性の改善を図るこ
とができる。
また、前記弾性保持体を、導電材で形成し、前記コイ
ル側に固定した端部にはコイル巻線の一端を接続し、前
記筐体部側に固定した端部には電流供給用のリード線を
接続することにより、前記コイルに流す電流の供給線と
することができる結果、運動する前記コイルを外部の電
源へ接続するために必要であったリード線を排すること
ができるために、前記コイルに流す電流の供給を確実に
することができるとともに、弾性保持体とリード線を共
通化したため部品点数をも少なくすることができる。
また、前記信号変換器の信号線を、前記信号変換器移
動装置の外表面に設置することにより、その信号変換移
動装置の内部を、磁界の大きな領域を信号が通ることが
なくなるためにノイズが信号にのる可能性が低くなり、
信号の良好な伝達を達成できる。
また、前記コイル及び弾性保持体の双方を導電材から
成るつるまきバネで構成することにより、前記コイルに
流す電流の供給を確実にすることができるとともに、コ
イルと弾性保持体と導線を共通化してあるため部品点数
を少なくすることもできる。
また、前記弾性体の代りに、同極性の磁極を対向させ
た磁石対を設けることにより、前記弾性体が担っていた
コイル保持の役割を永久磁石の反発力に担わせることも
できる。これにより前記弾性体を不要にでき、弾性体の
本来有する寿命の問題を無くすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の信号変換器移動装置における発明の各
実施例を第1図乃至第18図を参照しながら説明する。
まず、第18図は、記録媒体として磁気テープ、信号変
換器として磁気ヘッドの場合の一例であるVTRの回転磁
気ヘッド装置において、記録トラックに対し直角方向に
磁気ヘッドを移動させるように回転部に固定配置された
本発明の採用例を示した上部縦半断面図であり、42は信
号変換器移動装置、43は上回転シリンダ、44は下固定シ
リンダであり、信号変換器移動装置42は、上回転シリン
ダ43に固定される。
第1図乃至第17図はその信号変換器移動装置のいくつ
かの実施例である。
まず本発明の第一の実施例を第1図乃至第4図で説明
する。第1図は、信号変換器移動装置の縦断面図、第2
図は、その組立途中の斜視図、第3図は、第1図の弾性
保持体の組立途中の斜視図、第4図は第3図の弾性保持
体を形成する弾性板の平面図である。
1はセンターヨーク、2はヨーク縦切断面で3はヨー
ク横切断面であり、これらによって4の中心軸を有する
外周ヨークがこの装置を組立可能とするように、5のレ
フトヨーク、6のライトヨーク、7のベースヨークに分
離される。7a,7bはこの装置が回転磁気ヘッド装置の回
転部にネジ止めされるための各々左設置部,右設置部で
ある。8a,8bは、各々軸方向に着磁された円筒形の、上
部磁石,下部磁石である。これらがN極を対向させてセ
ンターヨーク1に接着され、中心軸4にその中心を合わ
せるようにして前記外周ヨーク内に接着して配置され
る。
9はボビンであり、それに10のコイルが巻付けられて
おり、10a,10bは、各々そのコイルの巻線の第1端線,
第2端線である。11aは内側弾性板で、その内周部の11a
1は内側弾性板始点,外周部の11a2は内側弾性板終点で
ある。11bは外側弾性板で、その内周部の11b1は外側弾
性板終点,外周部の11b2は外側弾性板始点である。12は
剛性の大きな弾性連結体であり、これを間にはさんで内
側弾性板11aと外側弾性板11bを接着して連結させること
により内側弾性板終点11a2と外側弾性板始点11b2を連結
させ、結局、内側弾性板始点11a1を始点,外側弾性板終
点11b1を終点とする下部弾性保持体13aが形成される。
同一のものが、13bの上部弾性保持体である。14aは下部
ボビン連結体、14bは上部ボビン連結体で、これらによ
り下部弾性保持体13a,上部弾性保持体13bの始点とボビ
ンが連結される。下部弾性保持体13aの終点は、下部磁
石8bにはめられた非磁性の15aの第1弾性体押えに接着
され、上部弾性保持体13bの終点は、上部磁石にはめら
れた非磁性の15bの第2の弾性体押え、及び、非磁性の1
5cの第3弾性体押えの間にはさまれて接着される。
16は第1中継基板で、コイル10からきた第1端線10a,
第2端線10bが接続され、また18a,bの第1,第2の導線も
接続され、それらはレフトヨーク5のヨーク縦切断面に
つくられた17aの浅い溝面による17の配線穴を通ってヨ
ーク外部へ導かれる。
19は磁気ヘッドで、20のヘッド保持部へ接着されてい
る。ヘッド保持部20は、25のヘッド貫通穴を通って21の
ヘッド保持連結体によりボビン9へ連結される。
26は前方シールド、27は後方シールドであり、前記外
周ヨークを包むように、矢印30のように前後から接着す
る。
磁気ヘッド19の巻線は、ヘッド保持部20に接着されて
いる22の第2中継基板に接続され、23の柔軟な接続線を
介して、前方シールド26に接着された24のフレキ線へ接
続される。
このように構成された、磁気ヘッド微動装置につい
て、次にその動作を説明する。
2個の磁石8a,8bと、4個のヨーク1,5,6,7により形成
される磁気回路により29のような磁束がつくられ、28の
ギャップでは、ほぼ水平面に平行で、中心から外周部へ
向かう磁束が形成される。コイル10はギャップ28内にあ
るので、鎖交磁束が存在することになり、第1,2導線18
a,bを、外部の電源に接続して、コイル10へ電流を流す
ことにより、ローレンツカを発生させ、これを駆動力と
して、弾性保持体13a,13bに支持された可動部を上下方
向へ移動させることができる。磁気ヘッド19は、ボビン
9に固定されているから、結局、磁気ヘッド19を上下方
向へ移動させることができる。
本実施例は、二枚の平面状の弾性板を積み重ねて連結
し弾性保持板を形成したため、一枚の弾性板に比較し、
バネ長が2倍となったにもかかわらず、重なった配置と
なっていることから一枚の弾性板とほぼ同じ小さな占有
領域のままとなっていることより、小形のままで、磁気
ヘッドの上下移動量の増大、弾性保持体の寿命の増大、
および磁気ヘッドの上下移動量と移動駆動力の線形関係
が成立する移動範囲の増大による移動制御性の改善する
効果がある。また、本装置を組立可能にするためにヨー
ク縦断面2でヨークを分離しているが、この面は磁束に
ほぼ平行であることから、漏洩磁束を少なくする効果が
ある。また、配線穴17はその内表面の大部分が磁束にほ
ぼ平行な縦横断面となっていることから、漏洩磁束を少
なくする効果がある。また、信号線を成す接続線23、フ
レキ線24とも、磁気回路の外側にあるシールド、26,27
の外側に配置されるために大きな磁界のある本装置の内
側を信号が通らないことから、ノイズの少ない信号を外
部へ伝達するという効果がある。
また、ヘッド保持部20の長手方向の両縁を折曲げるこ
とによりその上下方向の剛性を高めコイル10と、磁気ヘ
ッド19の一体性を高め磁気ヘッドの上下移動量の制御性
を高めるということ、及び、ヨークの貫通穴である配線
穴17、及びヘッド貫通穴25の位置にヨークの切断面であ
るヨーク縦切断面2を配することにより、円筒面に穴を
開けるという工程でなく、平面に溝をほるという容易な
工程により貫通穴を形成できるという本実施例特有の効
果がある。
また、前記弾性保持体を一枚の弾性板で形成し、その
弾性板を穴や切り欠き部を有しない(ただし、円環状の
弾性板の場合の中心穴は除く。)構造としてもよい。
第5図は、本発明の第2の実施例の中で用いられる弾
性保持体を2枚で形成する弾性平板の平面図である。
31aは、内側弾性板で用いる場合は始点,外側弾性板
で用いる場合は終点を示し、31bは、内側弾性板に用い
る場合は終点,外側弾性板に用いる場合は始点を示す。
他の部分は第1の実施例と同一なのでその図示及び説明
を略する。
この第2の実施例は、第1の実施例と同様の効果があ
るが、そのうち、磁気ヘッドの移動量の増大、移動量制
御性の改善について、バネ長が格段に長くなることから
第1の実施例に比較し一層の効果がある。
第6図は、本発明の第3の実施例の中で用いられる2
枚の弾性曲面板で形成される弾性保持体の斜視図であ
る。
他の部分は第1の実施例と同一なので図示及び説明は
略する。
この第3の実施例は、第1の実施例と同様の効果があ
るほかに、2枚の弾性板を接着で連結させており、連結
のための別の部材が不要となることから、本装置の組立
性が改善されるという本実施例特有の効果がある。
第7図は、本発明の第4の実施例のシールド板を取除
いた状態の斜視図である。
6aは右ヨーク貫通孔であり、それと概略180°対向の
位置に同様の孔である左ヨーク貫通孔6b(図示せず)が
開けられる。
内部の構造は第1の実施例と同一、またシールドもそ
れらのヨーク貫通孔6a,6bの位置に穴を開ける他は同一
であるので図示及び説明は略する。
本実施例は、第1の実施例と同様の効果があるほか
に、この装置を固定した回転磁気ヘッド装置の回転部の
回転によって、一方のヨーク貫通孔から空気が入り他方
のヨーク貫通孔から空気が出ることになり、ヨーク内部
に空気の流れが生じコイルへ通電することにともなう本
実施例の内部温度の上昇をおさえることから、永久磁石
の減磁、コイル巻線抵抗値の上昇をおさえるという特有
の効果がある。
第10図は、本発明の第5の実施例の縦断面図であり、
第8図は、第5の実施例の中で用いられる弾性保持体の
折り重ね加工前の弾性板の平面図であり、第9図は、第
8図の折重ね加工後の完成した弾性保持体の概略斜視図
である。
32は導電材から成る弾性折重ね体、32a1は、弾性折重
ね体32の終点、32b2,32c2は、各々32の始点,終点であ
り、33a,b,c,dの位置で折り曲げることにより、34a,34b
を、弾性体連結部とした弾性保持体となる。35a,35bは
各々第1,2導線を装置外部へ導く貫通穴である。36a,b,
c,dは非導電性の弾性板押えである。第1,2端線10a,10b
を各々、上,下の導電性保持体の始点近傍に接続し、か
つ、第1,2導線18a,bを各々の導電性保持体の終点近傍に
接続することにより、コイル10に供給する電流の供給線
で力がかかる部分を排することができる。その他の部分
は第1の実施例と同様なので説明は略する。
この第5の実施例は、第1の実施例と同様の効果があ
るほかに、弾性保持体を弾性折り重ね体で形成したこと
から、弾性板を連結する手間を減少させることができ、
組立性の改善が図られるということ、及び前記弾性保持
体を前記コイルに流す電流の供給線とすることから、前
記コイルに流す電流の供給を確実にするとともに部品点
数を少なくできるという効果がある。
第11図はマグネットを3個用いた本発明第6の実施例
の縦断面図である。1bは上部センターヨーク,1aは下部
センターヨーク,8cは中央マグネット,10cは下部コイ
ル、10dは上部コイであり、他はシールドがない点を除
いて第1の実施例と同様であるので説明は略する。
この第6の実施例は、第1の実施例と同様の効果があ
るほかに、ヘッド貫通穴25が上下方向でほぼ中央に開け
られていることから、ヨークの磁気抵抗を小さいままと
することができ、ギャップ28の磁束を大きく保つ特有の
効果がある。
第12図は、本発明第7の実施例の縦断面図、第13図は
そこに用いる上部弾性保持体13bの斜視図、第14図は、
その動作を説明するための、外周からみた概略展開図で
ある。14a1は下部内側基板、15a1は上部内側基板、15a2
は、第1弾性保持体押え突出部であり、15a3は上部内側
基板突出部である。他の部分は第1の実施例と同様であ
るので説明は略する。次に弾性保持体の動作について説
明する。第14図(a)は上部弾性保持体13bの中立状態
の図であり、第14図(b)は伸長時、第14図(c)は短
縮時の図であ。内側弾性板11aと外側弾性板11bが、くね
ることにより、伸長,短縮が生じる。他の動作は第1の
実施例と同様であるので説明は略する。
この第7の実施例は、外側のヨークが単純な円筒形状
を成しており、加工性,及び組立性に優れているととも
に、同じ外形寸法でも外側のヨークを厚くすることがで
きるために、もれ磁束が小さくなり、磁気ヘッド19に与
えるノイズ成分が小さくなり、記録再生性能を一層向上
させる特有の効果がある。
第15図は、本発明第8の実施例の縦断面図である。10
fは、コイル10の上部つる巻きバネ部、10eはコイル10の
下部つる巻きバネ部である。
他の部分は第1の実施例と同様であるので説明は略す
る。次に動作を説明する。コイル10は弾性体の素材でつ
くられ、上部と下部は巻く間隔を拡げることによりステ
ィフネスをもたせ、両端をレフトヨーク5,ライトヨーク
6に固定する。これにより、コイル10のみで、バネ及
び、コイルに電流を供給する配線の役目も兼ねたものと
なる。他の動作は第1の実施例と同様であるので説明は
略する。
この第8の実施例は、コイル10のみで、弾性保持体及
びそのコイルに電流を供給する配線の役目も兼ねたもの
となることから、前記コイルに流す電流の供給を確実に
するとともに部品点数を少なくできるという効果があ
る。
第16図は、本発明の第9の実施例の縦断面図であり、
第17図は上記弾性保持体の代りに用いられる上部磁気保
持体の縦断面図である。38aは上部保持静止磁石で、レ
フトヨーク5及びライトヨーク6に固定され、これと対
向して、38bの上部保持可動磁石がボビン9の上部に固
定される。39aは下部保持静止磁石、39bは下部保持可動
磁石、40は上部保持静止磁石38a中の磁界の方向、41は
上部保持可動磁石38b中の磁界の方向を示す。他の部分
は第1の実施例と同様であるので説明は略する。次に動
作を説明する。磁界の方向40,41より、上部保持静止磁
石38aと上部保持可動磁石38bは反発し合い、これと同じ
ものが、ボビンの下部にもあるために、ボビンを空中に
弾性的に浮かす作用を生じ、弾性保持体を無くすること
が可能となる。
この第9の実施例は、弾性保持体を用いていないため
その弾性保持体が本来有している寿命の問題を無くする
ことができる。
〔発明の効果〕
弾性保持体を複数の弾性板が重なるような配置になる
ように一枚の弾性板の始点とその他の一枚の弾性板の終
点を連結させた構造とすることにより、前記弾性保持体
の信号変換器移動装置内における占有領域が小さいまま
で実質的なバネ長を大幅に長くすることができる。
このためこの信号変換器移動装置を小形のままで、前
記信号変換器の移動量を大幅に増大できると同時に、前
記弾性保持体の大幅な長寿命化,前記信号変換器移動量
と移動駆動力の線形特性領域の大幅な拡大等を図れる。
また、前記磁気回路のヨーク部を形成する部品の接続
面を磁束線に概略平行な面とすること、または前記磁気
回路のヨーク部に開ける貫通穴をその内周面が磁束線に
概略平行とすることによっては、磁束が空気中を通らな
ければならなに箇所を極力排することができるので、こ
の信号変換器移動装置から漏洩する磁束を小さくするこ
とができる。
また、弾性保持体を、一枚の板を折り曲げて複数層に
積重ねて構成することにより、前記弾性板を連結する手
間を減少させることができるので、組立性を改善するこ
とができる。
また、前記弾性保持体を導電材で形成し、前記コイル
側に固定した端部にはコイル巻線の一端を接続し、前記
筐体部側に固定した端部には電流供給用のリード線を接
続することにより、前記コイルから静止部までの電流供
給用のリード線を排することができるので、部品点数を
少なくできると同時に、前記コイルの移動にともなう電
流供給の遮断を回避することができる。
また、信号変換器の信号線を信号変換器移動装置の外
表面に設置し、その内部に通すことなく信号を伝達する
構造とすることにより磁界によるノイズが信号にのる可
能性が低くなり、信号の伝達を良好することができる。
また、前記コイル及び弾性保持体を導電材から成るつ
るまきバネで構成することにより前記コイルに電流を流
すための専用導線及び弾性保持体を排して部品点数を少
なくすると同時に、前記コイルの移動にともなう電流供
給の遮断を回避することができる。
また、前記弾性保持体の代りに、同極性の磁極を対向
させた磁石対を設けることにより弾性保持体を除くこと
ができ、その弾性保持体が本来有する寿命の問題を無く
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1の実施例の縦断面図、第2図は、第1図
の組立途中の斜視図、第3図は、第1図の弾性保持板の
組立途中の斜視図、第4図は、第3図中の1枚の弾性板
の平面図である。第5図は、第2の実施例中の弾性板の
平面図である。第6図は、第3の実施例中の弾性保持体
の斜視図である。第7図は、第4の実施例の斜視図であ
る。第10図は、第5の実施例の縦断面図、第8図は、第
5の実施例中の弾性保持体を形成する弾性板の折り重ね
加工前の平面図、第9図は、第8図の折り重ね加工後の
完成した弾性保持体の概略斜視図である。第11図は、第
6の実施例の縦断面図である。第12図は、第7図の実施
例の縦断面図であり、第13図は、そこに用いられる上部
弾性保持体の斜視図、第14図は、その動作の説明図であ
る。第15図は、第8の実施例の縦断面図である。第16図
は、第9の実施例の縦断面図であり、第17図は、そこに
用いられる上記磁気保持体の縦断面図である。第18図
は、信号変換器移動装置を回転磁気ヘッド装置へ設置し
た図である。 符号の説明 1……センターヨーク、2……ヨーク縦切断面 5……レフトヨーク、6……ライトヨーク 7……ベースヨーク、8a……上部磁石 8b……下部磁石、10……コイル 11a……内側弾性板、11b……外側弾性板 12……弾性連結体、13a……下部弾性保持体 13b……上部弾性保持体、17a……配線用貫通穴側面 19……磁気ヘッド、32……弾性折り曲げ体 34a……左連結部、34b……右連結部 38a……上部保持静止磁石、38b……下部保持静止磁石 39a……上部保持可動磁石、39b……下部保持可動磁石

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に信号を記録し、または再生す
    る信号変換器の筐体部を固定した基礎構体の基準面に対
    し前記信号変換器を移動させるための信号変換器移動装
    置において、信号変換器が直接または保持材を介して固
    定されているコイルと、前記コイルをその空隙磁界内に
    含み、筐体部または基礎構体に固定されヨーク部とマグ
    ネットから成る磁気回路と、平板もしくは曲面板の面内
    に1個もしくは複数個の始点部及び終点部を有し、該終
    点部を支点とし該始点部に与えた厚さ方向の変位に対し
    弾性反力を生じる弾性板を複数個積み重ねて配置し隣接
    した弾性板間を一方の弾性板の始点部と他方の弾性板の
    終点部とを連結して成る構成の弾性保持体とから成り、
    弾性保持体の一端を前記コイルに直接または部材を介し
    て間接に固定し、かつその他端を前記筐体部もしくは磁
    気回路に直接または部材を介して間接に固定したことを
    特徴とする信号変換器移動装置。
  2. 【請求項2】前記磁気回路のヨーク部を、複数の部材で
    構成しそれらの接続面を磁束線に概略平行としたことを
    特徴とする請求項1記載の信号変換器移動装置。
  3. 【請求項3】前記磁気回路のヨーク部に開ける貫通穴の
    内周面を磁束線に概略平行としたことを特徴とする請求
    項1記載の信号変換器移動装置。
  4. 【請求項4】前記弾性保持体を、一枚の板を折り曲げて
    複数層に積重ねて構成したことを特徴とする請求項1,2
    または請求項3記載の信号変換器移動装置。
  5. 【請求項5】前記弾性保持体を、導電材で形成し、前記
    コイル側に固定した端部にはコイル巻線の一端を接続
    し、前記筐体部側に固定した端部には電流供給用のリー
    ド線を接続したことを特徴とする請求項1,2,3または請
    求項4記載の信号変換器移動装置。
  6. 【請求項6】前記信号変換器の信号線を、信号変換器移
    動装置の外表面に設置したことを特徴とする請求項1,2,
    3,4または請求項5記載の信号変換器移動装置。
  7. 【請求項7】前記コイル及び弾性保持体を、導電材から
    成るつるまきバネで構成したことを特徴とする請求項1,
    2または請求項3記載の信号変換器移動装置。
  8. 【請求項8】前記弾性保持体の代りに、同極性の磁極を
    対向させた磁石対を設けたことを特徴とする請求項1,2
    または請求項3記載の信号変換器移動装置。
  9. 【請求項9】前記信号変換器の信号線を、信号変換器移
    動装置の外表面に設置したことを特徴とする請求項8記
    載の信号変換器移動装置。
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