JPH0835424A - 自動車用排気管の継手装置 - Google Patents

自動車用排気管の継手装置

Info

Publication number
JPH0835424A
JPH0835424A JP6174943A JP17494394A JPH0835424A JP H0835424 A JPH0835424 A JP H0835424A JP 6174943 A JP6174943 A JP 6174943A JP 17494394 A JP17494394 A JP 17494394A JP H0835424 A JPH0835424 A JP H0835424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cover
seal ring
cover
exhaust pipe
bellows
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6174943A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Kuroyanagi
進 黒柳
Sumio Ogawa
澄雄 小川
Mikiya Hosomi
幹也 細見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sango Co Ltd
Original Assignee
Sango Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sango Co Ltd filed Critical Sango Co Ltd
Priority to JP6174943A priority Critical patent/JPH0835424A/ja
Publication of JPH0835424A publication Critical patent/JPH0835424A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外カバーの偏りをなくし、シールリングの摩
耗・へたりを防止する。耐久性を向上する。異音の発生
をなくす。 【構成】 内カバー13と外カバー15は間隔をおいて
二重に重なる球面部13aと15aを夫々備える。両カ
バーの間隙には帯状のシールリング17Aと17Bが介
在する。両シールリングは外カバー15の内周面にスポ
ット溶接されている。スペーサ19は両シールリングの
ずれを防止する。内カバー13はベローズ1の右端部と
共に、外カバー15は左端部と共に動き、ベローズ屈曲
時に中心点Oの周りに互に相対的に回動する。シールリ
ングは線径0.15mmのワイヤメッシュをプレス加工
で圧縮して密度3g/cm3 の帯状に形成してあり、軸
方向圧縮力を緩衝する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用排気管の継手装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】屈曲方向によって曲げ剛性が変る方向性
をなくすことによって、車輌装着時に組付方向を指定す
る必要をなくし、更に緩衝クッションにへたりや摩耗が
生じにくく、かつ路面に散布された凍結防止剤がベロー
ズに付着することを防止して耐久性を向上する自動車用
排気管の継手装置が特開平5−71338号公報で公知
である。
【0003】この従来技術の継手装置の構造を図11に
示す。同図において、1はベローズで、その内側に排気
ガスの導管2が嵌入されている。導管2はその左端部
を、ベローズ1の左端部内周にに固く結合してある。
3,4は内カバーで、ベローズ1の外周を囲む球面にそ
の外面の一部分が形成され、この球面部は、ベローズ1
が屈曲するときの曲げの中心点Oを中心とする球面で符
号3a,4aで示す。
【0004】内カバー3,4は、それぞれ、その左端と
右端とに円筒形の小径部3b,4bを有し、この小径部
3b,4bが、前記ベローズ1の左端部と右端部との外
周に固く嵌合されている。又、内カバー3,4はそれぞ
れ、その右端と左端に大径の開口部3c,4cを有し、
開口部3c,4cは間隔Dをおいて対向している。
【0005】5と6は内カバー3,4と間隔をおいて、
それらの外周に設けた外カバーで、それぞれ内カバー
3,4の球面部3a,4aと同心の球面にその内面が形
成されている。
【0006】外カバー5と内カバー3の間には緩衝クッ
ションとしてのステンレススチールのメッシュ(細ワイ
ヤ)をプレス加工して帯状に成形したシールリング7が
嵌め込まれている。8は、同様のシールリングで、外カ
バー6と内カバー4との間に嵌め込まれている。
【0007】外カバー5と6は、各左端5aと右端6a
はシールリング7,8が外側に抜け出ないように内側に
折り曲げられ、その小径側端面は、ベローズ1が屈曲し
たときに内カバー3,4と接触しないように適度の間隔
を持たせてある。9,10はシールリング7,8が、中
央側に移動しないようにする押さえ板で、外カバー5,
6の内周面に溶接固定されている。
【0008】又、外カバー5,6はその大径側である各
右端と左端とが溶接その他の方法で全周密に接合されて
いる。なお、継手装置を構成する各部品1〜10は、軸
線X−Xの周りに回転対称形に形成されている。符号1
1で示す矢印は排気の流れを示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
内カバー3とシールリング7との間の摩擦力と、内カバ
ー4とシールリング8との間の摩擦力とが必ずしも同一
でないことから、排気管の屈曲時に外カバー5,6が図
示の中央位置からずれて、左右どちらかに傾く(偏る)
ことがある。
【0010】仮りに、図示左方へ傾いたとすると、一方
の外カバー5の左端5aが一方の内カバー3の左端小径
部3bの外周に当接して偏った状態で屈曲する。すると
他方の内カバー4とシールリング8との間の摺動が多く
なり、この片方のシールリング8の摩耗・へたりが促進
され、継手としての寿命を短かくするという問題点があ
った。
【0011】また、排気管の軸圧縮方向の力に対しては
シールリング7,8の緩衝作用がないため、過大な軸圧
縮力によって内カバー3,4同士がいきなり衝突して異
音(打音)を発生したり、破損に至る可能性がある。
【0012】さらに、緩衝のためにシールリングを厚く
して潰れ代(緩衝ストローク)を大きく設定すると、シ
ールリングの圧縮力が強く作用した部分が多く潰れ、内
外カバーの中心点がオフセットした状態で屈曲する。従
ってベローズは屈曲中心点を中心とした屈曲とはならな
くなるため、ベローズには剪断力が作用してベローズの
耐久性を劣化させる可能性がある。
【0013】そこで、本発明は、前記従来技術の利点を
そのまま残し、かつこれらの問題点を解消できる自動車
用排気管の継手装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明における自動車用排気管の継手装置は、
自動車の排気管における管部分を運動可能に結合するた
めの装置であって、ベローズ(1)と、このベローズ
(1)の外周に配置された二重の壁を形成する内カバー
(13)と外カバー(15)と、両カバー(13)(1
5)の間に収容された、圧縮されたワイヤメッシュより
なる全体が帯状のシールリング(17,17A,17
B)を有するものにおいて、各カバー(13)(15)
はベローズ(1)の屈曲中心点(O)を中心とする球面
部(13a)(15a)をそれぞれの周面に備えるとと
もに、これら各球面部(13a)(15a)は前記屈曲
中心点(O)をはさんで管軸(X−X)方向両側に一定
の長さにわたって形成され、内カバー(13)はその一
端に円筒形の小径部(13b)を有して、この小径部
(13b)がベローズ(1)の一端開口部に接続され、
外カバー(15)はその一端に円筒形の小径部(15
b)を有して、この小径部(15b)がベローズ(1)
の他端開口部に接続され、シールリング(17,17
A,17B)は内カバー(13)と外カバー(15)と
の間隙の、管軸(X−X)に直角で前記屈曲中心点
(O)を通る平面から管軸(X−X)の一方と他方に離
れた少なくとも二つの場所に介在されていることを特徴
とする。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、帯状
のシールリング(17,17A,17B)には、線径が
0.1〜0.3mmでかつ密度が3〜4g/cm3 の圧
縮ワイヤメッシュを用いたことを特徴とする。
【0016】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、帯状のシールリング(17,17A,17B)を外
カバー(5)か内カバー(13)のいずれかに固着した
ことを特徴とする。
【0017】第4の発明は、第3の発明において、帯状
のシールリング(17,17A,17B)を外カバー
(15)か内カバー(13)のいずれかにスポット溶接
したことを特徴とする。
【0018】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、帯状のシールリング(17)を外カバー(15)
に形成した保持部(15c,15d)で止めたことを特
徴とする。
【0019】第6の発明は、第5の発明において、保持
部が外カバー(15)の内面に形成した円筒面部(15
c)であることを特徴とする。第7の発明は、第5の発
明において、保持部が外カバー(15)の内面に形成し
た凹部(15d)であることを特徴とする。
【0020】第8の発明は、第1〜7の何れか一つの発
明において、シールリングが複数のシールリング(17
A)(17B)で構成されていることを特徴とする。第
9の発明は、第8の発明において、シールリング(17
A)(17B)の間にスペーサ(19,15e)を介在
させたことを特徴とする。
【0021】そして第10の発明は、第9の発明におい
て、スペーサ(15e)を外カバー(15)又は内カバ
ー(13)のいずれかに一体的に形成したことを特徴と
する。
【0022】
【作用】ベローズ(1)が屈曲するときは、内カバー
(13)と外カバー(15)が屈曲につれて移動し、屈
曲中心点(O)の周りに回動する。シールリング(1
7,17A,17B)は内カバー(13)と外カバー
(15)の相対移動を案内して、どちらかのカバーと摺
動するため、ベローズ(1)がどの方向に屈曲するとき
も円滑に楽に屈曲できるようにする。
【0023】ベローズ(1)の伸長・圧縮は両カバー
(13)(15)に接触しているシールリング(17,
17A,17B)によって規制される。また、伸長・圧
縮方向の衝撃も緩和される。
【0024】シールリング(17,17A,17B)は
固着された側のカバーとともに移動して、他方のカバー
の球面部と摺動する。又、一方の側のカバーに形成した
保持部(15c,15d)はシールリング(17)を保
持して、シールリング(17)をともに移動させるた
め、シールリング(17)は他方の側のカバーの球面部
と摺動する。
【0025】スペーサ(19,15e)は複数のシール
リング(17A)(17B)を一方の側のカバーととも
に移動させるため、シールリング(17A)(17B)
は他方の側のカバーの球面部と摺動する。
【0026】複数のシールリング(17A)(17B)
は、屈曲中心点(O)をはさんで離れた位置にシールリ
ングを配設できる。そのため、単一のシールリング(1
7)の場合と同じ接触面積であっても、より大きな軸方
向荷重を緩衝する。
【0027】
【実施例】図1〜3は本発明の第1実施例で、1はステ
ンレス製のベローズで、その左端円筒部の内側に排気ガ
スの導管2が嵌入されている。排気ガスは図示左方から
導管2に入り右方へと流れる。
【0028】13は内カバーで、ベローズ1の外周を囲
む球面にその外面の一部分が形成され、この球面部は、
ベローズ1が屈曲するときの曲の中心点Oを中心とする
球面で符号13aで示す。内カバー13は、円筒形の小
径部(一般部)13bを有し、この小径部13bが前記
ベローズ1の右端円筒部の外側に嵌合され、互にスポッ
ト溶接で固く接続されている。
【0029】15は外カバーで、前記内カバー13の球
面部13aと同心の球面部15aをその内面に形成し、
内カバー13の球面と半径方向に間隔をおいて内カバー
を囲むようにした部分と、この部分と一体的に形成した
左端の円筒形小径部(一般部)15bとからなる。そし
て、小径部13bが前記ベローズ1の左端円筒部の外側
に嵌合され、前記導管2とともにスポット溶接で固く接
続されている。
【0030】内カバー13と外カバー15との間には、
直径が0.15mmのステンレス細線を編んだワイヤメ
ッシュをプレス加工等で圧縮して厚みが2mm程度の薄
い帯状(又はリング状)に形成した圧縮ワイヤメッシュ
からなるシールリング17が介在され、このシールリン
グは外カバー15に円周を等分して数箇所でスポット溶
接されている。図2で符号tはシールリング17の厚み
を示す。
【0031】圧縮ワイヤメッシュは圧縮後の密度が3g
/cm3 である。こうして、略球状の内カバー13と外
カバー15とは、屈曲中心点Oを通り、排気管軸X−X
に直角な平面をはさんで、排気管軸X−Xの一定範囲で
互に重なり合うように組み合わされている。そして、両
カバーの間に、図2,3に示す大径Φと小径φを有する
帯(又はリング)状のシールリング17が介在したかた
ちになっている。
【0032】なお、継手装置を構成する各部品は、すべ
て、軸線(管軸)X−Xの周りに回転対称形に形成され
ている。従って、管軸方向の圧縮荷重に対しては、シー
ルリング17の図1,2の図示左端部又は右端部が荷重
を受けることで、緩衝効果を発揮する。また、外カバー
15の小径部(一般部)15bがベローズ1の左端円筒
部(一般部)に固く接続されているので、従来技術のよ
うに、屈曲時に外カバーが偏動しない。
【0033】なお、上記第1実施例では、シールリング
17は外カバー15にスポット溶接で固定されている
が、固定手段はスポット溶接が生産性の面などから好ま
しいが、スポット溶接に特定せず他の固定手段によるこ
ともできる。また、シールリング17を外カバー15に
固定する代りに内カバー13に固定してもよく、どちら
か一方のカバーに固定することで、作動中のシールリン
グ17の位置ずれを防止し、シールリング17と他方の
カバーとの間が摺動し易くなる。
【0034】シールリングに用いる圧縮ワイヤメッシュ
は、細線の線径が0.1〜0.3mmで、かつ圧縮後の
密度が3〜4g/cm3 であれば良く、望ましくは線径
が0.15mmで密度が3g/cm3 である。これは、
緩衝ストロークを必要最小限に確保しつつ摺動性および
摺動耐久性を最大に設定できる設定値である。
【0035】次に図4の第2実施例を説明する。この第
2実施例は、外カバー15の球面部15aの一部に管軸
X−Xと同軸の円筒面部15cを形成してあり、シール
リング17は内カバー13と外カバー15の何れにもス
ポット溶接していない点が前記第1実施例と異なる。
【0036】この第2実施例では、屈曲時に中心点Oの
周りに内カバー13と外カバー15とが互に相対的に回
動するとき、外カバー15の円筒面15cが作用して、
シールリング17が外カバー15の円筒面15cに追従
して動く。そのため、第1実施例のように外カバー15
にシールリング17をスポット溶接するという固定のた
めの特別の工程を必要としない。従って、固定の特別工
程がなくなり、コスト低減に役立つ。
【0037】図5は本発明の第3実施例で、外カバー1
5の内周面に、凹部15dが設けられ、この凹部15d
にシールリング17を嵌め込んで保持している点が前記
第1実施例と異なる。この第3実施例も、図4の第2実
施例と同様にシールリング17を内カバー13または外
カバー15に溶接しなくても、保持可能である。
【0038】図4と図5にそれぞれ示した第2実施例と
第3実施例は、シールリング17が外カバー15に保持
されて追従して移動するため、図1〜3の第1実施例で
シールリング17を外カバー15に固着した場合と同様
にシールリング17が内カバー13の球面部13aと円
滑に摺動する。
【0039】図6〜8は本発明の第4実施例で、前記図
1〜3の第1実施例と比較して、シールリング17の代
りに、二つのシールリング17Aと17Bを設けた点が
異なる。
【0040】シールリング17Aは、図7,8に示すよ
うに、厚みtが2mmで、内周の大径Φが約80mmの
帯状(リング状)で、内周の小径は符号φで示す。シー
ルリング17Bは、シールリング17Aと同一形状で、
図6で左右逆向きにして用いることで、同一部品を共用
し、生産性を良くしている。
【0041】この第4実施例では、一方のシールリング
17Aは外カバー15にスポット溶接で固定され、他方
のシールリング17Bは内カバー13にスポット溶接で
固定されている。従って、継手装置が屈曲するとき、シ
ールリング17Aは内カバー13と相対移動して互に摺
動し、シールリング17Bは外カバー15と相対移動し
て互に摺動する。
【0042】また、この第4実施例では、一方のシール
リング17Aと他方のシールリング17Bとが管軸(軸
線)X−X方向に離れて間隔をおいて配設されているた
め、管軸方向の圧縮荷重に対して第1実施例のものより
も強い。もっとも、両シールリング17Aと17Bとを
管軸X−X方向に離して配設するために、本実施例で
は、内カバー13の左端部を図1の第1実施例の場合よ
りも図示左方に延長し、左端部開口径をわずかに小径に
変更している。
【0043】なお、この第4実施例では、二つのシール
リングの内、一方のシールリング17Aを外カバー15
に、他方のシールリング17Bを内カバー13に固定す
るようにしたが、両シールリングとも外カバー15に固
定して、内カバー13との間で互に摺動するようにする
と、わずかではあるが摺動摩擦による屈曲時の曲げ剛性
が小さくできる利点がある。
【0044】両シールリング17Aと17Bを、共に外
カバー15に固定したときと、共に内カバー13に固定
したときとでは、本実施例のシールリングの寸法では、
屈曲時の摺動摩擦による曲げ剛性が約5%違うことにな
る。この違いは、符号Oを中心とする内カバー13の球
面部13aと、外カバー15の球面部15aとの球の半
径の違いによるものである。
【0045】次に、図9に示す本発明の第5実施例につ
いて説明する。この第5実施例は、図6〜8の第4実施
例と比較して、外カバー15の内周球面部15aに、両
シールリング17Aと17Bとの間に位置してリング状
のスペーサ19をスポット溶接している。そして、両シ
ールリング17Aと17Bは、共に外カバー15にそれ
ぞれ周りを等分して数箇所にスポット溶接して固着され
ている。
【0046】スペーサ19は、シールリング17Aと1
7Bを外カバー15にスポット溶接するときの位置決め
に役立つと共に、シールリング17Aや17Bが摺動摩
擦力や圧縮力を受けるときの変形を防止して継手装置の
耐久信頼性を向上するのにも役立つ。
【0047】なお、上記図9の第5実施例では、両シー
ルリング17Aと17Bおよびスペーサ19を外カバー
15にスポット溶接して固着したが、シールリング17
Aと17Bおよびスペーサ19を内カバー13の外周面
にスポット溶接して固着してもよい。
【0048】もっとも、このようにすると、シールリン
グ17A,17Bの摺動面が外カバー15と対向する外
周面となるため、第4実施例に関連して前述したよう
に、屈曲時の摺動摩擦による曲げ剛性がわずかに大きく
なる。
【0049】図10は本発明の第6実施例である。この
第6実施例は、図9の第5実施例におけるスペーサ19
の代りに、外カバー15の内周面に内側へ突出する凸部
15eを形成したもので、この凸部15eをはさんで、
図示左右各側にシールリング17Aと17Bがそれぞれ
配設され、これらのシールリングが外カバー15の内周
球面部15aにスポット溶接で固着されている。
【0050】この第6実施例では、凸部15eが第5実
施例におけるスペーサ19としての働きをしており、第
5実施例ではスペーサ19が外カバー15と別体に製作
された後で外カバー15にスポット溶接で固着されてい
る。そして第6実施例ではスペーサとしての凸部15e
が外カバー15に一体的に形成されている。
【0051】なお、スペーサとしての凸部を、内カバー
13の外周面に外方へ突出させて形成し、こうして形成
した凸部をはさんで、管軸方向に間隔をおいて二つのシ
ールリング17Aと17Bを内カバー13の外周球面部
13aにスポット溶接等で固着してもよい。
【0052】もっとも、このようにすると、シールリン
グ17Aと17Bの摺動面が外カバー15と対向する外
周面となるため、第4実施例に関連して前述したよう
に、屈曲時の摺動摩擦による曲げ剛性がわずかに大きく
なる。
【0053】
【発明の効果】本発明の自動車用排気管の継手装置は上
述のように構成されていて、内カバーと外カバーとが屈
曲中心点をはさんで管軸方向両側において重なり合って
おり、かつシールリングが屈曲中心点をはさんで管軸方
向に離れた少なくとも二つの場所の間隙に介在するた
め、ベローズの圧縮方向の振動・衝撃に対してもシール
リングが効果的に緩衝作用を行なう。
【0054】また、外カバーがベローズの一方の開口端
部に接続されているため、偏りを生じる虞れもなく、偏
りに伴うシールリングの偏摩耗が防止でき、耐久性が向
上する。
【0055】更に又、従来技術のような二つの内カバー
同士の衝突による異音の発生がない。そして、従来技術
の利点であるいずれの屈曲方向にも円滑に曲げられるこ
とと、ベローズへの凍結防止剤の付着の防止が確保され
る。
【0056】第2の発明では、シールリングの摺動性と
緩衝性を効果的に両立させることができる。第3と第4
の発明では、シールリングと一方のカバーとが摺動し易
くなる。そして第4の発明では、シールリングを、カバ
ーの一方に簡単に固定できる。
【0057】第5〜第7の発明では、外カバーに形成し
た保持部と内カバーとの間にシールリングを介在させる
だけでシールリングが外カバーに追従して移動するの
で、特別な固定のための製造工程を要しなく、コスト低
減につながる。
【0058】第8の発明では、屈曲中心をはさんで管軸
方向に離れた場所にシールリングを配設でき、シールリ
ング同士の管軸方向の間隔を大きくできるため、単一の
シールリングの場合と同じ接触面積であっても、より大
きい管軸方向荷重を緩衝できる。
【0059】第9の発明では、スペーサがシールリング
のずれを防止するため、継手装置の耐久性がより向上す
る。そして第10の発明では、スペーサをカバーと別体
に製作しなくても良いので、部品点数が削減できるとと
もに、別体のスペーサをカバーに固着する溶接などの工
程が要らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の縦断面図。
【図2】図1の第1実施例に用いるシールリングの縦断
面図。
【図3】図2のシールリングの右側面図。
【図4】本発明の第2実施例の縦断面図。
【図5】本発明の第3実施例の縦断面図。
【図6】本発明の第4実施例の縦断面図。
【図7】図6の第4実施例に用いるシールリングの正面
図。
【図8】図7のシールリングの右側面図。
【図9】本発明の第5実施例の縦断面図。
【図10】本発明の第6実施例の縦断面図。
【図11】従来技術の縦断面図。
【符号の説明】
1 ベローズ 13 内カバー 15 外カバー 13a,15a 球面部 13b,15b 小径部 15c 保持部としての凹部 15d 保持部としての凸部 15e スペーサとしての凸部 17,17A,17B シールリング 19 スペーサ O 屈曲中心点 X−X 管軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の排気管における管部分を運動可
    能に結合するための装置であって、ベローズ(1)と、
    このベローズ(1)の外周に配置された二重の壁を形成
    する内カバー(13)と外カバー(15)と、両カバー
    (13)(15)の間に収容された、圧縮されたワイヤ
    メッシュよりなる全体が帯状のシールリング(17,1
    7A,17B)を有するものにおいて、 各カバー(13)(15)はベローズ(1)の屈曲中心
    点(O)を中心とする球面部(13a)(15a)をそ
    れぞれの周面に備えるとともに、これら各球面部(13
    a)(15a)は前記屈曲中心点(O)をはさんで管軸
    (X−X)方向両側に一定の長さにわたって形成され、 内カバー(13)はその一端に円筒形の小径部(13
    b)を有して、この小径部(13b)がベローズ(1)
    の一端開口部に接続され、 外カバー(15)はその一端に円筒形の小径部(15
    b)を有して、この小径部(15b)がベローズ(1)
    の他端開口部に接続され、 シールリング(17,17A,17B)は内カバー(1
    3)と外カバー(15)との間隙の、管軸(X−X)に
    直角で前記屈曲中心点(O)を通る平面から管軸(X−
    X)の一方と他方に離れた少なくとも二つの場所に介在
    されていることを特徴とする自動車用排気管の継手装
    置。
  2. 【請求項2】 帯状のシールリング(17,17A,1
    7B)には、線径が0.1〜0.3mmでかつ密度が3
    〜4g/cm3 の圧縮ワイヤメッシュを用いたことを特
    徴とする請求項1記載の自動車用排気管の継手装置。
  3. 【請求項3】 帯状のシールリング(17,17A,1
    7B)を外カバー(5)か内カバー(13)のいずれか
    に固着したことを特徴とする請求項1又は2記載の自動
    車用排気管の継手装置。
  4. 【請求項4】 帯状のシールリング(17,17A,1
    7B)を外カバー(15)か内カバー(13)のいずれ
    かにスポット溶接したことを特徴とする請求項3記載の
    自動車用排気管の継手装置。
  5. 【請求項5】 帯状のシールリング(17)を外カバー
    (15)に形成した保持部(15c,15d)で止めた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用排気管
    の継手装置。
  6. 【請求項6】 保持部が外カバー(15)の内面に形成
    した円筒面部(15c)であることを特徴とする請求項
    5記載の自動車用排気管の継手装置。
  7. 【請求項7】 保持部が外カバー(15)の内面に形成
    した凹部(15d)であることを特徴とする請求項5記
    載の自動車用排気管の継手装置。
  8. 【請求項8】 シールリングが複数のシールリング(1
    7A)(17B)で構成されていることを特徴とする請
    求項1〜7の何れかに記載の自動車用排気管の継手装
    置。
  9. 【請求項9】 シールリング(17A)(17B)の間
    にスペーサ(19,15e)を介在させたことを特徴と
    する請求項8記載の自動車用排気管の継手装置。
  10. 【請求項10】 スペーサ(15e)を外カバー(1
    5)又は内カバー(13)のいずれかに一体的に形成し
    たことを特徴とする請求項9記載の自動車用排気管の継
    手装置。
JP6174943A 1994-07-27 1994-07-27 自動車用排気管の継手装置 Withdrawn JPH0835424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6174943A JPH0835424A (ja) 1994-07-27 1994-07-27 自動車用排気管の継手装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6174943A JPH0835424A (ja) 1994-07-27 1994-07-27 自動車用排気管の継手装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0835424A true JPH0835424A (ja) 1996-02-06

Family

ID=15987449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6174943A Withdrawn JPH0835424A (ja) 1994-07-27 1994-07-27 自動車用排気管の継手装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0835424A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2358686A (en) * 2000-01-28 2001-08-01 Dnv Inc A strain absorption device for a vehicle exhaust
CN103148311A (zh) * 2013-03-22 2013-06-12 航天晨光股份有限公司 球壳式万向角膨胀节
WO2014006811A1 (ja) 2012-07-02 2014-01-09 オイレス工業株式会社 球面排気管継手
CN103697266A (zh) * 2013-12-01 2014-04-02 太原航空仪表有限公司 一种波纹管式球形接头
JP2014206080A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 オイレス工業株式会社 排気管継手

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2358686A (en) * 2000-01-28 2001-08-01 Dnv Inc A strain absorption device for a vehicle exhaust
WO2014006811A1 (ja) 2012-07-02 2014-01-09 オイレス工業株式会社 球面排気管継手
JP2014009797A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Oiles Ind Co Ltd 球面排気管継手
KR20150024360A (ko) 2012-07-02 2015-03-06 오일레스고교 가부시키가이샤 구면 배기관 조인트
CN104412021A (zh) * 2012-07-02 2015-03-11 奥依列斯工业株式会社 球面排气管接头
US9683687B2 (en) 2012-07-02 2017-06-20 Oiles Corporation Spherical exhaust pipe joint
CN103148311A (zh) * 2013-03-22 2013-06-12 航天晨光股份有限公司 球壳式万向角膨胀节
JP2014206080A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 オイレス工業株式会社 排気管継手
CN103697266A (zh) * 2013-12-01 2014-04-02 太原航空仪表有限公司 一种波纹管式球形接头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1326043B1 (en) Flexible tube
US5660419A (en) Connecting member for exhaust pipe
JP2001140639A (ja) 排気管の接続構造
JP2008088954A (ja) 排気管の接続装置
JPH0835424A (ja) 自動車用排気管の継手装置
JPH02245593A (ja) 関節式管継手
JPH08233175A (ja) 導管端部を運動可能に結合する装置
WO2020240897A1 (ja) ガスケット付きフランジ及び管の接続方法
KR100345814B1 (ko) 촉매 변환기에 사용되는 모놀리스 지지 구조물
JP2001132872A (ja) 二重パイプ構造及びその製造方法
JP3591937B2 (ja) パイプ材のフレキシブル連結構造
US6216743B1 (en) Bellows tube
JPH0571338A (ja) 自動車用排気管において管部分を運動可能に結合する装 置
JPH09257177A (ja) 管体の接続構造
US11384678B2 (en) Heat insulating cover for exhaust device
JPH04331891A (ja) 排気管用フレキシブルパイプ装置
JP2007154960A (ja) 管継手
US5836624A (en) Metal part including a spherical wall element, and an exhaust ball-coupling including such a part
JPH08218860A (ja) 二重排気管
JPH0510120A (ja) 自動車用排気管において管部分を運動可能に結合する装 置
JP2002057024A (ja) ソレノイドの消音構造
JP2003201835A (ja) 触媒コンバータ
JP2001050046A (ja) 排気管の球面継手
JP2000291863A (ja) パイプのジョイント構造
JP2008008244A (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011002