JPH083495A - 熱溶融性インク - Google Patents

熱溶融性インク

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JPH083495A
JPH083495A JP14430294A JP14430294A JPH083495A JP H083495 A JPH083495 A JP H083495A JP 14430294 A JP14430294 A JP 14430294A JP 14430294 A JP14430294 A JP 14430294A JP H083495 A JPH083495 A JP H083495A
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JP
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ink
wax
resin
recording
polyolefin
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JP14430294A
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Yoshito Toyoda
嘉人 豊田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホットメルト型インクジェット記録に使用す
るインクとして、記録シートに対する定着強度およびド
ットの重ね合わせの定着強度がきわめて良好である熱溶
融性インクを提供する。 【構成】 実施例1のインクは、常温固体ワックスとし
てのパラフィンワックス2と、樹脂としてのエチレン酢
酸ビニル共重合体4と、色材としての油溶性染料8とを
含み、さらには、ポリオレフィンもしくはその誘導体か
ら選ばれ、望ましくは、炭素原子数が100〜500で
あって、さらに望ましくは、ポリオレフィン誘導体の一
つであるポリオレフィン系ポリオール6からなる接着性
改質剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に用いられる熱溶融性インクに関するものであり、さ
らに詳細には、室温より高温の状態の下でインクを加熱
溶融して記録が行われるホットメルト型インクジェット
記録装置に用いられる熱溶融性インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方式として
は、例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出させ
る、いわゆる電界制御方式; ピエゾ素子の振動圧力を
利用してインクを吐出させる、いわゆるドロップオンデ
マンド方式(圧力パルス方式);高熱によって気泡を形
成、成長させることによって生じる圧力を利用してイン
クを吐出させる、いわゆるサーマルインクジェット方
式; 等の各種方式が提案されており、これらは極めて
高精細の画像を得ることができる。
【0003】これらのインクジェット記録方式には、主
溶媒として水を用いる水性インクと、主溶媒として有機
溶媒を用いる油性インクとが一般に用いられている。水
性インクを用いた印刷画像は、全般に、耐水性に劣って
いるのに対して、油性インクは、優れた耐水性を有する
印刷画像を提供することが可能である。
【0004】しかしながら、これらの水性および油性イ
ンクは、室温では液体のため、記録紙に印刷すると、に
じみが発生しやすく、かつ、十分な印刷濃度が得られ
ず、さらに、液体であるがゆえにインクからの析出物の
発生が起こりやすく、インクジェット記録方式の信頼性
を大きく低下させる原因となっていた。
【0005】これら従来の溶液型のインクの欠点を改良
することを目的として、常温で固体のインクを使用し
た、いわゆるホットメルト型インクジェット記録用油性
インク(ホットメルトインク)が提案されている。具体
的には、米国特許第3653932号明細書において
は、セバシン酸ジアルキルエステルを含有するインク、
米国特許第4390369号明細書および特開昭58−
108271号公報においては、天然ワックスを含有す
るインク、特開昭59−22973号公報においては、
ステアリン酸を含有するインク、特開昭61−8326
8号公報においては、炭素原子数20〜24の酸または
アルコールを含み、さらには、これらと融点が相対的に
高いケトンを含有するインク、特開昭62−48774
号公報においては、高い水酸基価を有する熱硬化性樹脂
と、150℃より高い融点を有する固体有機溶媒と、少
量の染料物質とを含むインク、特開昭62−11262
7号公報においては、色材と、室温で固体であり室温よ
り高温に加熱すると液化する第1の溶媒と、該第1の溶
媒を溶解する室温で液体でかつ揮発性の高い第2の溶媒
とからなるインク、特開昭62−295973号公報に
おいては、極性基を有する合成ワックスと、該ワックス
に可溶な染料を含有するインク、等が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホット
メルト型インクジェット記録では、ヘッドから吐出され
たインク滴が、記録シート表面上で急冷固化してドット
が記録されるため、記録シートの表面からドットが盛り
上がっており、また、記録シートとの定着強度が低いた
め、外部からの圧力や摩擦等により、ドットの剥離ある
いは記録画像の汚れ等が起きてしまう虞れがあった。
【0007】特に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック等のカラーインクを用いて、2色以上のドットを重
ね合わせて多色を表現しようとした場合、記録シートか
らのドットの剥離や、重ね合わせたドット同士の剥離に
よっても、色相や濃度の変化を起こし、致命的な欠陥と
なる。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、記録シートに対する定着強度は
もとより、重ね合わせた記録ドット同士の定着強度も良
好であり、高い印字品質を得ることが可能であって、こ
の種のホットメルト型インクジェット記録に使用するイ
ンクとして最適な熱溶融性インクを提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の熱溶融性インクは、常温で固体であり、50
℃〜150℃の融点を有するワックスと、樹脂と、色材
と、接着性改質剤とを含むことを特徴としている。そし
て、接着性改質剤としては、望ましくは、ポリオレフィ
ンもしくはその誘導体から選ばれ、さらに望ましくは、
炭素原子数が100〜500であることを特徴としてお
り、最も望ましくは、化学式 CH2=CH2-CH2-CH2(CH2-CH2-CH2-CH2)nCH2-CH2-CH2=CH2 で表されるポリオレフィン、もしくは、化学式 HO−(CH−CH−CH−CH−OH で表されるポリオレフィン系ポリオール(ポリオレフィ
ン誘導体)から選ばれることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の熱溶融性インクに
おいて、ワックスはインクの主材となり、熱特性及び粘
度等、インクの特性を決定する。また、樹脂はインクの
粘度制御、あるいはワックスの結晶性の妨げ、といった
働きのほかに、インクに透明性を付与するといった働き
もする。色材はインク組成に色を付与するものである。
そして、これらの組成にさらに接着性改質剤を添加する
ことによって、インク全体としての粘度、融点、融解エ
ネルギーを大きく変化させることなく、固形状態の熱溶
融性インクに可塑性や粘着性を効果的に付与し、記録シ
ートに対する定着性および記録ドット同士の定着性を飛
躍的に向上でき、インクの剥がれ落ちがない、きわめて
鮮明な画像を記録可能とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の熱溶融性インクを具体化した
実施例について説明する。
【0012】本発明を実施した熱溶融性インクは、50
℃〜150℃の融点を有するワックスを30〜90重量
%と、樹脂を5〜70重量%と、色材としての油溶性染
料を0.1〜10重量%と、接着性改質剤を2〜40重
量%とを、インク成分として含有する。
【0013】ビヒクルの一成分として用いられる融点5
0℃〜150℃のワックス、いわゆる常温固体ワックス
は、融点以上の加熱溶融状態において、少なくともイン
クジッェトプリンタのインク吐出温度において熱的に安
定なものを用いる。
【0014】前記ワックスとしては、例えば、石油ワッ
クス、望ましくはパラフィンワックスまたはマイクロク
リスタリンワックスや; 植物系ワックス、望ましくは
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、またはホホバ固体ロウや; 動物系ワックス、
望ましくはミツロウ、ラノリンまたは鯨ロウや; 鉱物
系ワックス、望ましくはモンタンワックスや; 合成炭
化水素、望ましくはフィッシャートロプシュワックスま
たはポリエチレンワックスや; 水素化ワックス、望ま
しくは硬化ヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体や; 変
性ワックス、望ましくはモンタンワックス誘導体、パラ
フィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス
誘導体またはポリエチレンワックス誘導体や; 高級脂
肪酸、望ましくはベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、ミリスチン酸、またはラウリン酸や; 高級アルコ
ール、望ましくはステアリルアルコール、またはベヘニ
ルアルコールや; ヒドロキシステアリン酸、望ましく
は12−ヒドロキシステアリン酸または12−ヒドロキ
システアリン酸誘導体や; ケトン、望ましくはステア
ロンまたはラウロンや; 脂肪酸アミド、望ましくはラ
ウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、12−ヒド
ロキシステアリン酸アミド、特殊脂肪酸アミドまたはN
−置換脂肪酸アミドや; アミン、望ましくはドデシル
アミン、テトラデシルアミンまたはオクタデシルアミン
や; エステル、望ましくはステアリン酸メチル、ステ
アリン酸オクタデシル、グリセリン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸
エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、または
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルや; 重合ワック
ス、望ましくはα−オレフィン無水マレイン酸共重合体
ワックス; 等の従来公知のワックスのいずれかを特に
限定することなく用いることができる。これらのワック
スは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用い
てもよく、インク全体に対して30〜90重量%の範囲
で含有されることが望ましい。
【0015】該ワックスとともにビヒクルの一成分とし
て用いられる樹脂は、印刷用紙への接着性の付与や、イ
ンクの粘度制御、さらにはワックスの結晶性の妨げ、と
いった働きのほかに、インクに透明性を付与するといっ
た働きもする。
【0016】前記樹脂としては、油溶性樹脂が望まし
い。該油溶性樹脂としては、例えば、オレフィン系樹
脂、望ましくはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
またはポリイソブチレン樹脂や; ビニル系樹脂、望ま
しくはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂,塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂または酢酸ビニル樹脂またはエチ
レン−塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂や; アクリル系樹
脂、望ましくはメタクリル酸エステル樹脂,ポリアクリ
ル酸エステル樹脂,エチレン−エチルアクリレ−ト共重
合樹脂またはエチレン−メタクリル酸共重合樹脂や;
フェノ−ル樹脂や;ポリウレタン樹脂や; ポリアミド
樹脂や; ポリエステル樹脂や; ケトン樹脂や; ア
ルキド樹脂や; ロジン系樹脂や; 水素添加ロジン樹
脂や; 石油樹脂や; 水素添加石油樹脂や; マレイ
ン酸樹脂や; ブチラ−ル樹脂や;テルペン樹脂や;
水素添加テルペン樹脂や; クロマン−インデン樹脂;
等が挙げられる。また、これらの樹脂(高分子材料)
は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよく、インク全体に対して5〜70重量%の範囲で含
有されることが望ましい。
【0017】本実施例のインクに使用する色材として
は、従来から油性インク組成物に用いられている染料お
よび顔料であればどれでも使用可能である。
【0018】該顔料としては、無機顔料、有機顔料を問
わず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使
用することができる。具体的には、例えば、カーボンブ
ラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロム
イエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化
クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、ウルト
ラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、
アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、ス
レン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオイ
ンジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等
の従来公知の顔料を特に限定することなく用いることが
できる。
【0019】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。
【0020】これらの顔料および染料は、単独で用いて
もよいし、適宜組み合わせて使用することも可能である
が、インク全体に対して0.1〜10重量%の範囲で含
有されることが望ましい。
【0021】本実施例で用いられる接着性改質剤は、イ
ンク全体としての粘度、融点、融解エネルギーを大きく
変化させることなく、固形状態の熱溶融性インクに可塑
性や粘着性を効果的に付与し、記録シートに対する定着
性および記録ドット同士の定着性を飛躍的に向上させる
働きをする。
【0022】前記接着性改質剤としては、望ましくはポ
リオレフィンもしくはその誘導体から選ばれ、さらに望
ましくは炭素原子数が100〜500であって、最も望
ましくは、化学式 CH2=CH2-CH2-CH2(CH2-CH2-CH2-CH2)nCH2-CH2-CH2=CH2 で表されるポリオレフィン、あるいは、ポリオレフィン
誘導体の一つであって、化学式 HO-(CH2-CH2-CH2-CH2)n-OH で表されるポリオレフィン系ポリオール(ポリオレフィ
ン系飽和炭化水素の分子末端にOH基をもつもの)から選
ばれ、インク全体に対して2〜40重量%の範囲で含有
されることが望ましい。
【0023】次に、本実施例の熱溶融性インク(ホット
メルトインク)を具体化するための実験例について以下
に説明する。
【0024】〈実施例1〉実施例1における熱溶融性イ
ンク(以下、インクAと称す)は、ビヒクルとしての常
温固体ワックスであるパラフィンワックス(パラフィン
ワックス標準品155 、日本精蝋社製)と、樹脂であるエ
チレン酢酸ビニル共重合樹脂(エバフレックス210 、三
井ポリケミカル社製)と、接着性改質剤であるポリオー
ル(ポリテールH、三菱化成工業社製)と、色材として
の油溶性染料であるカラーインデックス(C.I.)SOLVEN
T YELLOW 162 (NEOPEN YELLOW 075、BASF社製)
と、からなる。
【0025】実施例1に用いたインクAの組成は以下に
示すとおりである。
【0026】 パラフィンワックス標準品155 (パラフィンワックス) 80重量% エバフレックス210 (エチレン酢酸ビニル 共重合樹脂) 10重量% ポリテールH (ポリオール) 5重量% NEOPEN YELLOW 075 (SOLVENT YELLOW 162) 5重量% 上記インクAは、図1に示すような手順で製造すること
ができる。
【0027】まず、パラフィンワックス(2)、エチレ
ン酢酸ビニル共重合樹脂(4)、ポリオール(6)を7
0℃〜250℃、好ましくは100℃〜200℃程度の
温度で加熱溶解し、これにSOLVENT YELLOW 162(8)を
混合する。次に、ディゾルバー(10)により200〜
10000RPM、好ましくは500〜5000RPMで攪拌
混合する。この攪拌混合された組成物(12)を東洋濾
紙社製の加熱濾過装置により2μmのメッシュフィルタ
ー(14)を使用して濾過を行い、最終的な熱溶融性イ
ンク(16)を得る。
【0028】調製された熱溶融性インク(16)を12
0℃に熱したスライドグラス上に2〜3滴のせて溶融さ
せ、その上にカバ−グラスをおいて軽く押え、これをニ
コン社製顕微鏡“XF−UNR”にて透過光による観察
を行った結果、ほとんど粒子は確認できなかった。従っ
て、染料であるNEOPEN YELLOW 075(SOLVENT YELLOW16
2)は、そのほとんどがインク組成中にほぼ完全に溶解
していることが確認された。
【0029】以上のようにして得られた実施例1のイン
クAは、ホットメルト型インクジェットプリンタの熱溶
融性インクとして好適に使用可能である。
【0030】上記インクAをインクジェットプリンタに
搭載して、インク吐出温度(100℃〜150℃、好適
には125℃〜135℃)に加熱すると、インクはすば
やく溶融した。
【0031】次に、インクAの記録媒体への定着性を確
認するために、インクジェットプリンタを駆動して記録
紙およびOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用シー
トに印刷を行い、さらに、インクAの記録ドット同士の
定着性を確認するために、同インクジェットプリンタに
て、インクAの記録ドットを2段に重ねての印刷を行っ
た。
【0032】上記印刷後、記録紙を折り曲げても記録ド
ットは剥がれず優秀な定着性を示した。また、OHP用
フィルムに対しては、直径5mmの丸棒でフィルムを20
回しごいても記録ドットは剥がれなかった。
【0033】従って、インクAは、記録紙およびOHP
用シートに対し良好な定着性を示すとともに、重ね合わ
せた記録ドット同士においても優れた定着性を有するこ
とが確認された。
【0034】<実施例2>実施例2における熱溶融性イ
ンク(以下、インクBと称す)は、ビヒクルとしての常
温固体ワックスであるパラフィンワックス(パラフィン
ワックス標準品155 、日本精蝋社製)と、樹脂であるエ
チレン酢酸ビニル共重合樹脂(エバフレックス210 、三
井ポリケミカル社製)と、接着性改質剤であるポリオー
ル(ポリテールH10 、三菱化成工業社製)と、色材とし
ての油溶性染料であるカラーインデックス(C.I.)SOLV
ENT RED 24(FAT RED BB-01 、HOECHST社製)
と、からなる。
【0035】実施例2に用いたインクBの組成は以下に
示すとおりである。
【0036】 パラフィンワックス標準品155 (パラフィンワックス) 80重量% エバフレックス210 (エチレン酢酸ビニル 共重合樹脂) 10重量% ポリテールH10 (ポリオール) 5重量% FAT RED BB-01 (SOLVENT RED 24) 5重量% 上記インクBは、実施例1のインクAと同様な手順にて
製造することができる。
【0037】ここで、インクBの定着性を確認するため
に、インクAと同様な方法にて試験を行った。その結
果、インクBにおいても、インクAと同様に、記録紙お
よびOHP用シートに対して良好な定着性を示すととも
に、重ね合わせた記録ドット間においても優れた定着性
を示した。
【0038】<比較例>比較例におけるインクCは、パ
ラフィンワックス(パラフィンワックス標準品155 、日
本精蝋社製)、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(エバフ
レックス210 、三井ポリケミカル社製)、カラーインデ
ックス(C.I.)SOLVENT BLUE 35(SUDANBLUE 670、BA
SF社製)からなる。
【0039】比較例におけるインク組成は以下に示すと
おりである。
【0040】 パラフィンワックス標準品155 80重量% エバフレックス210 15重量% SUDAN BLUE 670 5重量% 上記インクCは、実施例1,2のインクA,Bと同様な
手順で製造することができる。
【0041】ここで、インクCの定着性を確認するため
に、インクA,Bと同様な方法にて試験を行ったとこ
ろ、記録紙上での定着性も十分とは言えず、また、OH
P用シート上では簡単に記録ドットが剥がれてしまっ
た。また、記録ドットを2段重ねて印刷したものは、記
録紙を折り曲げると、重ね合わせた記録ドットが簡単に
剥がれてしまった。
【0042】従って、比較例におけるインクCは、特に
OHP用シートに対する定着性および記録ドット間の定
着性が非常に悪いことが確認された。
【0043】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の熱溶融性インクによれば、望ましくは、ポリオレ
フィンもしくはその誘導体であるポリオレフィン系ポリ
オールなどから選ばれ、さらに望ましくは炭素原子数が
100〜500である接着性改質剤を添加したので、記
録シートに対する定着性および重ね合わされた記録ドッ
ト間の定着性を飛躍的に向上させることができる。従っ
て、記録ドットの剥がれ落ちのない、きわめて鮮明な画
像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のインク製造方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
2 パラフィンワックス(ワックス) 4 エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(樹脂) 6 ポリオール(接着性改質剤としてのポリオレフイン
誘導体) 8 SOLVENT YELLOW 162(油溶性染料)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温より高温の状態の下でインクを加熱
    溶融して記録が行われるホットメルト型インクジェット
    記録装置に用いられる熱溶融性インクにおいて、常温で
    固体であり、50℃〜150℃の融点を有するワックス
    と、樹脂と、色材と、接着性改質剤とを含むことを特徴
    とする熱溶融性インク。
  2. 【請求項2】 前記接着性改質剤は、ポリオレフィンも
    しくはその誘導体から選ばれることを特徴とする請求項
    1記載の熱溶融性インク。
  3. 【請求項3】 前記接着性改質剤は、炭素原子数が10
    0〜500であることを特徴とする請求項2記載の熱溶
    融性インク。
  4. 【請求項4】 前記接着性改質剤は、その構造が化学式 HO-(CH2-CH2-CH2-CH2)n-OH で表されることを特徴とする請求項2または3記載の熱
    溶融性インク。
  5. 【請求項5】 前記接着性改質剤は、その構造が化学式 CH2=CH2-CH2-CH2(CH2-CH2-CH2-CH2)nCH2-CH2-CH2=CH2 で表されることを特徴とする請求項2または3記載の熱
    溶融性インク。
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