JPH0834787A - ピロロカルバゾール誘導体及びその製造方法 - Google Patents

ピロロカルバゾール誘導体及びその製造方法

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JPH0834787A
JPH0834787A JP6174473A JP17447394A JPH0834787A JP H0834787 A JPH0834787 A JP H0834787A JP 6174473 A JP6174473 A JP 6174473A JP 17447394 A JP17447394 A JP 17447394A JP H0834787 A JPH0834787 A JP H0834787A
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JP
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same
group
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hydrogen atom
formula
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Application number
JP6174473A
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English (en)
Inventor
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Yasumichi Fukuda
保路 福田
Yasuo Omori
康男 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
Application filed by Kyorin Pharmaceutical Co Ltd, Sagami Chemical Research Institute filed Critical Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH0834787A publication Critical patent/JPH0834787A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 癌細胞に対して選択性が高く、固形腫瘍に対
しても有効でしかも低毒性な抗腫瘍剤を提供する。 【構成】 下記式(1)または(2) 〔式中、Z、Zは水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基など、Rはα−アミノ酸残基、下記式の基な
ど、 、X、Xは水素原子、OHなど、nは0〜2、
は水素原子、水酸基の保護基など、Yはハロゲン原
子、アレンスルホニルオキシ基などを示す〕で表わされ
るピロロカルバゾール誘導体、それらの光学活性体、並
びに薬理学上許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌、抗腫瘍活性を有す
る新規1,2−ジヒドロピロロ[2,3−c]カルバゾ
ール誘導体及び1,2,10,10a−テトラヒドロシ
クロプロパ[1’:3,4]ピロロ[2,3−c]カル
バゾール−4(5H)−オン誘導体、その光学活性体並
びにそれらの薬理学上許容される塩に関する。
【0002】
【従来技術】抗菌活性、抗腫瘍活性を有する抗生物質と
してCC−1065が「ジャーナルオブ アンチバイオ
ティックス(J.Antibiotics)」31巻,1211頁(1
978)、同34巻,1119頁(1981)、USP
4169888号に、また類似の構造を有するデュオカ
ルマイシンA及びその類縁体がWO87/06265
号,EP0318056号、「ジャーナル オブ アン
チバイオティックス」42巻,1229頁(1989
年)、特開平4−99774号に開示されている。
【0003】さらにCC−1065の誘導体が特開昭6
0−193989号、特表平2−502005号に、ま
たデュオカルマイシン類の誘導体が特開平3−7287
号、特開平3−128379号、EP0354583
号、EP0406749号に開示されている。これらは
いずれも天然物の基本骨格をそのまま利用しているか、
天然物からの化学修飾から誘導されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】癌の治療法として外科
的切除法、X線による放射線療法、及び化学療法剤によ
る薬物療法等が臨床で用いられている。これらのうちで
化学療法剤による薬物療法は、体の各部位に広がった癌
や末期癌に対して唯一の治療法である。本来、患者の負
担が最も少ないと思われるこの薬物療法が実際は強い副
作用のため、患者に対してひどい苦痛を与えている。ま
た、化学療法剤のうちで細胞増殖の速い白血病に対して
は有効性を示すものの、増殖の遅い固形腫瘍に対して有
効性が低いものが多い。このような理由で化学療法剤に
よる癌治療は必ずしも第一選択的に行なわれてはいな
い。
【0005】本発明者らはこのような化学療法剤の現状
を踏まえ、癌細胞に対して選択性が高く固形腫瘍に対し
ても有効でしかも低毒性な化合物の探索に取り組んだ。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは下記一般式
(1)または(2)
【0007】
【化79】
【0008】(式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原
子、ハロゲン原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1
4の低級アルコキシ基、R1はα−アミノ酸残基または
【0009】
【化80】
【0010】(X1、X2、X3は互に独立して水素原
子、OH、OR3(R3は直鎖または分枝状の置換されて
いてもよいC1〜C6の低級アルキル基、置換されていて
もよいアリール基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、
CHO、NO2
【0011】
【化81】
【0012】(R3は前記と同じであり、R4及びR5
互に独立して水素原子、置換されていてもよい直鎖また
は分枝状のC1〜C6の低級アルキル基、置換されていて
もよいアリール基を示す)
【0013】
【化82】
【0014】(X4、X5、X6は互に独立して水素原
子、OR3(R3は前記と同じ)または
【0015】
【化83】
【0016】(ここでR4、R5は前記と同じ))、
【0017】
【化84】
【0018】(R4、R5は前記と同じ)、
【0019】
【化85】
【0020】(R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を
示す)、
【0021】
【化86】
【0022】(X1、X2及びX3は前記と同じであり、
7はO,SまたはNHを示し、X8はCHまたはNを示
す)、
【0023】
【化87】
【0024】(X、X2、X3及びX8は前記と同じで
あり、X9及びX10は互に独立してCHまたはNを示
す)、
【0025】
【化88】
【0026】(X、X及びXは前記と同じであ
り、X11及びX12は互に独立してCHまたはNを示
す)、
【0027】
【化89】
【0028】(X1、X2、X7及びX8は前記と同じであ
り、R6は式a,b,cまたはdを示す)、
【0029】
【化90】
【0030】(X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8
は前記と同じであり、X13はO,SまたはNHを示し、
14はCHまたはNを示す)
【0031】
【化91】
【0032】(Wは、−(CH2m−、−(CH2m
3−(CH2n−、または
【0033】
【化92】
【0034】を示す。ここでZ3はS,O,NHを示
し、m及びnは互に独立して0〜16である)を、R2
は水素原子、水酸基の保護基、または生体内で分解可能
な置換基を、Yはハロゲン原子、アレンスルホニルオキ
シ基、低級アルカンスルホニルオキシ基、ハロアルカン
スルホニルオキシ基またはアジド基を示す)で表わされ
るピロロカルバゾール誘導体、その光学活性体並びにそ
れらの薬理学上許容される塩が優れた抗菌作用及び抗腫
瘍作用を有し、しかも癌細胞に対する選択性が高く低毒
性であることを見出した。
【0035】ここで、α−アミノ酸残基としては、グリ
シン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セ
リン、スレオニン、システイン、メチオニン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リ
ジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒス
チジン、トリプトファン、プロリン、ヒドロキシプロリ
ン等の残基が挙げられる。
【0036】アミノ基の保護基とはメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜7の直鎖
状または分枝状低級アルコキシカルボニル基、2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニルオキシ基、2,2,
2−トリクロロ−1,1−ジメチルエトキシカルボニル
基等のハロアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基
等の置換または無置換アラルキルオキシカルボニル基を
意味する。水酸基の保護基とはメチル基、エチル基等の
1 〜C4 の低級アルキル基、ベンジル基、4−メトキ
シベンジル基、2,4−ジメトキシベンジル基、ベンツ
ヒドリル基、トリチル基等の置換または無置換のアラル
キル基等を意味する。また、生体内で分解可能な置換基
とは低級アルカノイル基、アリロイル基、低級アルコキ
シカルボニル基、置換又は無置換のアリールオキシカル
ボニル基、α−アミノ酸アシル残基、置換されていても
よいカルバモイル基、例えば、N−低級アルキルカルバ
モイル基、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、N
−アリールカルバモイル基、ピロリジノカルボニル基ま
たは3−(ジメチルアミノ)ピロリジノカルボニル基等
の置換されていてもよいピロリジノカルボニル基、4−
(ジメチルアミノ)ピペリジノカルボニル基または(4
−ピペリジノピペリジノ)カルボニル基等の置換されて
いてもよいピペリジノカルボニル基、(4−メチル−1
−ピペラジニル)カルボニル基、[4−[2−(ジメチ
ルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル]カルボニル
基、[4−(2−(ヒドロキシエチル)−1−ピペラジ
ニル]カルボニル基、または[4−[2−[2−(ジメ
チルアミノ)エトキシ]エチル]−1−ピペラジニル]
カルボニル基等の置換されていてもよい1−ピペラジニ
ルカルボニル基または置換されていてもよい1−モルホ
リノカルボニル基、アリールまたはアルキルで置換され
たシリル基等を意味し、生体内で分解して水酸基を与え
る置換基を示す。
【0037】本発明によれば、上記一般式(1)または
(2)で表わされる化合物は、例えば以下に述べる方法
によって製造することができる。
【0038】即ち、下記一般式(3a)
【0039】
【化93】
【0040】(式中、Y、Z1及びZ2は前記と同じであ
り、R9はアミノ基の保護基を示す)で表わされる化合
物を脱保護して下記一般式(3b)
【0041】
【化94】
【0042】(式中、Y、Z1及びZ2は前記と同じ)ま
たはその塩に変換する。この脱保護反応は従来の方法例
えば「プロテクティブグループス イン オーガニック
シンセシス(Protective Groups in OrganicSynthesi
s)」第2版,145〜162頁及び315〜348頁
(1990年)に記載の方法で実施することができる。
【0043】例えば、R9がt−ブトキシカルボニル基
の場合、三規定の塩化水素を含む酢酸エチル溶液中0℃
から50℃、好ましくは室温で10分から2時間反応さ
せた後、溶媒を留去するだけで純度の高い一般式(3
b)で表わされる化合物が塩酸塩として得られる。
【0044】次いで上記一般式(3b)で表わされる化
合物またはその塩と、下記一般式(5a) R1−V (5a) (式中、R1は前記と同じであり、Vはハロゲン原子、
1−イミダゾリル基、4−ニトロフェノキシ基、コハク
酸イミドイルオキシ基等の反応性残基またはOR1を示
す)で表わされるカルボン酸のハライド、カルボン酸の
イミダゾリド、カルボン酸の活性エステル、カルボン酸
の混合または対称酸無水物とを反応させるか、下記一般
式(5b) R1−OH (5b) (R1は前記と同じ)で表わされるカルボン酸とをジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)あるいは3−エ
チル−1−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド塩酸塩(EDCI)等の縮合剤を用いて縮合させる
ことにより、下記一般式(1a)
【0045】
【化95】
【0046】(式中、R1、Y、Z1及びZ2は前記と同
じ)で表わされる化合物を製造することができる。この
縮合反応はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩
基、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基の
存在下または非存在下で塩化メチレン、トルエン、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶媒中であるい
はそれらの混合溶媒中で−20〜50℃で30分から4
8時間処理することにより容易に実施することができ
る。
【0047】また、上記一般式(1a)で表わされた化
合物は低級アルカノイルクロライド、アリロイルクロラ
イド、低級アルコキシカルボニルクロライド、アリール
オキシカルボニルクロライド、α−アミノ酸の酸クロラ
イド、置換されていても良いカルバモイルクロライド、
あるいはそれらの活性エステルと処理することにより下
記一般式(1b)
【0048】
【化96】
【0049】(式中、R1、Y、Z1及びZ2は前記と同
じであり,R10は生体内で分解可能な置換基を示す)で
表わされるプロドラッグに導くことができる。この反応
は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩基、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基の存在下ま
たは非存在下で不活性溶媒中、−20〜100℃、好ま
しくは0〜50℃で実施される。
【0050】さらに、下記一般式(1a)
【0051】
【化97】
【0052】(式中、R1、Y、Z1及びZ2は前記と同
じ)で表わされる化合物を塩基存在下で閉環すると、下
記一般式(2)
【0053】
【化98】
【0054】(式中、R1、Z1及びZ2は前記と同じ)
で表わされる化合物に導くことができる。この反応は、
上記一般式(1a)の化合物を1〜10当量モル、好ま
しくは1〜5当量モルのジアザビシクロ塩基、トリエチ
ルアミン等の有機塩基、あるいは水酸化ナトリウム、水
素化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基存在下で、
ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロ
フラン、塩化メチレン等の不活性溶媒中あるいはそれら
の混合溶媒中、−78〜100℃、好ましくは0〜50
℃で10分から24時間、好ましくは20分から5時間
作用させることにより実施できる。また、上記一般式
(2)で表わされる化合物を酸で処理することにより、
上記一般式(1a)で表わされる化合物に変換すること
ができる。上記酸としては、塩化水素、臭化水素、塩
酸、臭化水素酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、アジ化水素酸等を挙げることができる。この反応
は、酢酸エチル、塩化メチレン、アルコール、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒中、−2
0℃から溶媒の沸点までの温度、好ましくは0〜50℃
の温度で好適に進行する。この反応には過剰の酸を用い
ることが反応時間の短縮の点で望ましい。
【0055】本発明の出発物質となる下記一般式
(3)、及び(4)
【0056】
【化99】
【0057】(式中、Y、Z1及びZ2は前記と同じであ
り、R7は水素原子またはアミノ基の保護基を、R8は水
素原子または水酸基の保護基を示す)で表わされる化合
物も、本発明の重要中間体であり、以下の方法で製造さ
れる。
【0058】
【化100】
【0059】(式中、Y、Z1及びZ2は前記と同じであ
り、R11は水酸基の保護基を、R12はアミノ基の保護基
を、R13は水素原子または水酸基の保護基を示す) 上記一般式(5)で表わされる化合物の光学活性体を用
いれば、一般式(1)または(2)で表わされる化合物
の光学活性体が製造される。ここで一般式(5)で表さ
れる化合物の光学活性体は、例えばジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサイエティー,112巻,5
230ページ,1990年記載の方法に準じ、ジアステ
レオマーとしてから光学分割することで製造することが
できる。また上記一般式(8)で表わされるアルコール
誘導体を光学活性カルボン酸とのジアステレオエステル
としたのち、分割して光学活性体製造の中間体として利
用することもできる。一般式(1)または(2)で表さ
れる化合物は、単独でまたは1種以上の製剤上許容され
る補助剤とともに抗菌、抗腫瘍組成物として用いること
ができる。
【0060】例えば一般式(1)または(2)で表され
る化合物、もしくはそれらの塩を生理食塩水やグルコー
ス、マンニトール、ラクトース等の水溶液に溶解して注
射剤として適当な医薬組成物とする。または一般式
(1)または(2)で表される化合物の塩を常法により
凍結乾燥しこれに塩化ナトリウム等を加えることによっ
て粉末注射剤とする。本医薬組成物は必要に応じ製剤分
野で周知の添加剤、例えば製剤上許容される塩等を含有
することができる。望まれる場合、これらは動脈内投
与、腹腔内投与、胸腔内投与等も可能である。
【0061】また、経口剤として錠剤、カプセル剤、粉
末剤、顆粒剤、アンプル剤等とすることも可能であり、
これらは製剤分野で周知の医薬補助剤を用いて製造でき
る。
【0062】投与量は患者の年齢、症状等により異なる
が人を含む哺乳動物に対して0.00001〜100m
g/kg/日である。投与は例えば1日1回または数回
に分けて、または間欠的に1週間に1〜4回、2〜4週
間に1回投与する。
【0063】
【実施例】以下に実施例をもって本発明の有用性を示す
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0064】[実施例1]
【0065】
【化101】
【0066】3−アセトキシ−5−アミノ−6−ベンジ
ルオキシ−1−t−ブトキシカルボニル−2,3−ジヒ
ドロ−1H−インドール123.7mg(0.3mmo
l)、トリフェニルビスムチン158.5mg(0.3
6mmol)、酢酸第二銅27.2mg(0.15mm
ol)をジクロロメタン1mlに懸濁し、室温で一晩撹
拌した。トリフェニルビスムチン39.6mg(0.0
9mmol)と酢酸第二銅27.2mg(0.15mm
ol)を追加し、さらに2時間撹拌した。
【0067】不溶物を濾去し、溶媒を留去して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)で精製すると無色結晶の3−
アセトキシ−6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカ
ルボニル−5−フェニルアミノ−2,3−ジヒドロ−1
H−インドールが136.7mg(93%)得られた。
【0068】NMR(CDCl3 )δ:1.56(9
H,s),2.06(3H,s),3.56(1H,b
r),3.76(1H,br),4.04〜4.13
(2H,m),4.18〜4.22(1H,m),5.
11(2H,s),5.93(1H,brs),6.8
9(1H,t,J=7Hz),7.03(2H,d,J
=8Hz),7.18(1H,s),7.22〜7.2
6(2H,m),7.33〜7.39(5H,m),
7.74(1H,brs)。
【0069】[実施例2]
【0070】
【化102】
【0071】(S)−3−アセトキシ−6−ベンジルオ
キシ−1−t−ブトキシカルボニル−5−フェニルアミ
ノ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール586.3m
g(1.2mmol)と酢酸パラジウム538.8mg
(2.4mmol)、ジクロロ酢酸198μl(2.4
mmol)をアセトニトリル60ml中80℃で24時
間加熱した。エーテルを加えて不溶物を濾去し、溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:アセトン=5:1)で精製すると淡
黄色結晶の(S)−1−アセトキシ−5−ベンジルオキ
シ−3−t−ブトキシカルボニル−1,2−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]カルバゾールが145.5mg(2
5%)得られた。
【0072】融点154〜155℃ 元素分析値 C293025 として 計算値 C、71.59:H、6.21:N、5.76 実測値 C、71.40:H、6.41:N、5.7
4。
【0073】[実施例3]
【0074】
【化103】
【0075】(S)−1−アセトキシ−5−ベンジルオ
キシ−3−t−ブトキシカルボニル−1,2−ジヒドロ
ピロロ[2,3−c]カルバゾール97.3mg(0.
2mmol)をメタノール2.5mlに懸濁し、20%
水酸化カリウム水溶液0.4mlを加え、50℃で15
分間加熱した。不溶物を濾去して、10%クエン酸水溶
液で中和し、水を加え析出晶を濾取、乾燥した。得られ
た結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:アセトン=2:1)で精製すると淡黄色結晶の
(S)−5−ベンジルオキシ−3−t−ブトキシカルボ
ニル−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジヒドロピロロ
[2,3−c]カルバゾールが85.1mg(96%)
得られた。
【0076】融点183〜184℃ 元素分析値 C272824 として 計算値 C、72.95:H、6.35:N、6.30 実測値 C、72.66:H、6.47:N、6.2
7。
【0077】[実施例4]
【0078】
【化104】
【0079】5−ベンジルオキシ−3−t−ブトキシカ
ルボニル−1−ヒドロキシメチル−1,2−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]カルバゾール4.8mg(0.01
1mmol)とトリフェニルホスフィン5.7mg
(0.022mmol)をジクロロメタン0.1mlと
テトラヒドロフラン0.05mlに溶解し、四塩化炭素
6.2μl(0.065mmol)を加えて一晩撹拌し
た。溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
で精製すると無色結晶の5−ベンジルオキシ−3−t−
ブトキシカルボニル−1−クロロメチル−1,2−ジヒ
ドロピロロ[2,3−c]カルバゾールが3.8mg
(76%)得られた。
【0080】NMR(CDCl3 )δ:1.61(9
H,s),3.48(1H,t,J=10Hz),4.
01〜4.04(1H,m),4.11〜4.19(2
H,m),4.31(1H,m),5.27(2H,
s),7.24(1H,dd,J=2Hz,J=8H
z),7.39〜7.52(8H,m),7.91(1
H,d,J=8Hz),8.25(1H,s)。
【0081】[実施例5]
【0082】
【化105】
【0083】5−ベンジルオキシ−3−t−ブトキシカ
ルボニル−1−クロロメチル−1,2−ジヒドロピロロ
[2,3−c]カルバゾール3.8mg(8.2mmo
l)と10%パラジウム炭素2.3mgをテトラヒドロ
フラン0.1mlに懸濁し、氷冷下25%ギ酸アンモニ
ウム水溶液27μlを滴下し、5時間撹拌した。酢酸エ
チルで希釈して、不溶物を濾去し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を留去すると無色結晶の3−t−ブ
トキシカルボニル−1−クロロメチル−5−ヒドロキシ
−1,2−ジヒドロピロロ[2,3−c]カルバゾール
が2.9mg(85%)得られた。
【0084】NMR(CDCl3 )δ:1.61(9
H,s),3.46(1H,t,J=11Hz),4.
01〜4.03(1H,m),4.10〜4.17(2
H,m),4.28(1H,m),6.55〜6.77
(1H,br),7.23(1H,m),7.41〜
7.48(2H,m),7.75(1H,brs),
7.89(1H,d,J=8Hz),8.26(1H,
brs)。
【0085】[実施例6]
【0086】
【化106】
【0087】3−t−ブトキシカルボニル−1−クロロ
メチル−5−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピロロ
[2,3−c]カルバゾール2.8mg(7.8mmo
l)に3M塩化水素−酢酸エチル0.5mlを加え、室
温で2時間撹拌した後、溶媒を留去した。残渣に5,
6,7−トリメトキシ−1H−インドール−2−カルボ
ン酸2.1mg(8.2mmol)と1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
4.7mg(25mmol)を加え、ジメチルホルムア
ミド82μl中で一晩撹拌した。クロロホルムで希釈し
て水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製すると
無色結晶の1−クロロメチル−5−ヒドロキシ−3−
(5,6,7−トリメトキシ−1H−インドール−2−
イルカルボニル)−1,2−ジヒドロピロロ[2,3−
c]カルバゾールが1.9mg(47%)得られた。
【0088】NMR(CDCl3 )δ:3.40(1
H,t,J=11Hz),3.92(3H,s),3.
97(1H,dd,J=2Hz,J=9Hz),4.0
0(3H,s),4.12〜4.20(1H,m),
4.15(3H,s),4.54(1H,t,J=9H
z),4.73(1H,d,J=10Hz),6.83
(1H,s),6.93(1H,d,J=2Hz),
7.24(1H,m),7.40〜7.43(2H,
m),7.85(1H,d,J=8Hz),8.47
(1H,s),8.58(1H,s),9.65(1
H,brs),9.71(1H,s)。
【0089】[実施例7]
【0090】
【化107】
【0091】(S)−3−t−ブトキシカルボニル−1
−クロロメチル−5−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]カルバゾール、11.1mg(30
μmol)に3M塩化水素−酢酸エチル0.6mlを加
え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を留去して、得られ
た残渣に5−(ベンゾフラン−2−イルカルボニル)ア
ミノ−1H−インドール−2−カルボン酸9.6mg
(30μmol)と1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩17.3mg
(90μmol)を加え、ジメチルホルムアミド0.3
ml中、室温で一晩撹拌した。水を加えて析出晶を濾取
し、水洗、乾燥した。得られた結晶をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:アセ
トン=10:1:0.5)で精製すると黄色結晶の
(S)−3−[5−[(ベンゾフラン−2−イルカルボ
ニル)アミノ]−1H−インドール−2−イルカルボニ
ル]−1−クロロメチル−5−ヒドロキシ−1,2−ジ
ヒドロピロロ[2,3−c]カルバゾールが14.0m
g(82%)得られた。
【0092】NMR(DMSOd6 )δ:3.84(1
H,dd,J=8Hz,J=11Hz),4.04(1
H,dd,J=3Hz,J=11Hz),4.36(1
H,m),4.65(1H,d,J=11Hz),4.
84(1H,t,J=10Hz),7.17〜7.19
(2H,m),7.37(1H,d,J=7Hz),
7.41(1H,d,J=9Hz),7.49〜7.5
4(3H,m),7.62(1H,dd,J=2Hz,
J=9Hz),7.73(1H,d,J=8Hz),
7.77(1H,s),7.83(1H,d,J=8H
z),7.94(1H,d,J=8Hz),8.02
(1H,brs),8.23(1H,s),10.10
(1H,s),10.47(1H,s),11.21
(1H,s),11.71(1H,s). [α]D 24 =+83°(C=0.20、テトラヒドロフ
ラン)。
【0093】[実施例8]
【0094】
【化108】
【0095】(S)−3−[5−[(ベンゾフラン−2
−イルカルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−
イルカルボニル]−1−クロロメチル−5−ヒドロキシ
−1,2−ジヒドロピロロ[2,3−c]カルバゾール
8.4mg(15μmol)をアセトニトリル1.5m
lに懸濁し、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−
7−ウンデセン4.3μl(28μmol)を加え、室
温で5時間撹拌した。0.5Mリン酸二水素カリウム水
溶液で中和して、水を加え、析出晶を濾取、水洗、乾燥
した。得られた結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール:アセトン=10:
1:0.5)で精製すると淡黄色結晶の(9cR,10
aS)−2−[5−[(ベンゾフラン−2−イルカルボ
ニル)アミノ]−1H−インドール−2−イルカルボニ
ル]−1,2,10,10a−テトラヒドロシクロプロ
パ[1’:3,4]ピロロ[2,3−c]カルバゾール
−4(5H)−オンが5.5mg(71%)得られた。
【0096】NMR(DMSOd6 )δ:1.70(1
H,t,J=4Hz),2.11(1H,dd,J=4
Hz,J=7Hz),3.46(1H,m),4.59
(1H,d,J=10Hz),4.69(1H,dd,
J=5Hz,J=10Hz),6.94(1H,s),
7.11(1H,t,J=7Hz),7.26(1H,
s),7.32(1H,t,J=8Hz),7.37
(1H,t,J=7Hz),7.47〜7.52(3
H,m),7.59(1H,d,J=8Hz),7.6
4(1H,dd,J=2Hz,J=9Hz),7.72
(1H,d,J=8Hz),7.76(1H,s),
7.82(1H,d,J=7Hz),8.24(1H,
d,J=2Hz),10.47(1H,s),11.8
7(2H,s). [α]D 24 =+216°(C=0.20、テトラヒドロ
フラン)。
【0097】実験例1 P388細胞増殖阻害活性;P388細胞は2mMのグ
ルタミン、100μg/mlの硫酸カナマイシン、10
%の非働化牛胎児血清及び5μMの2−ハイドロキシエ
チルジスルフィドを含むRPMI1640培地(大日本
製薬(株)、大阪)を用いて調整した。9×103 個の
細胞を96ウェルプレートに播種し、ジメチルスルフォ
キサイドを用いて溶解し、培地で適宜希釈した被験化合
物と72時間炭酸ガス培養器中で接触させた。モスマン
らの方法(Mosmann,T.,J.Immuno
l.Meth.,65,55−63,1983)に準
じ、3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−
2,5−ジフェニールテトラゾリウムブロマイド(MT
T)を還元する能力として、化合物処理培養後の生細胞
数を測定した。無処理細胞の生育に対する化合物処理細
胞の生育の割合と化合物濃度の関係から算出した50%
阻害濃度として細胞増殖阻害活性を表した。
【0098】実験例2 コロン26マウス結腸癌に対する効果;1×106 個の
コロン26細胞をCDF−1 雌マウス(日本エスエルシ
ー(株)、浜松)の腋窩部の皮下に移植し、腫瘍が触指
により確認される移植6日後に1回、尾静脈から化合物
を投与した。化合物投与後1週間目に摘出した腫瘍の重
量を測定し、化合物投与群の平均腫瘍重量(T)と対照
群の平均腫瘍重量(C)の比(T/C)から得られた腫
瘍増殖抑制率(TGI%=(1−T/C)×100)を
もって抗腫瘍効果とした。
【0099】
【表1】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 または下記一般式(2) 【化2】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R1はα−アミノ酸残基または、 【化3】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化4】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化5】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化6】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化7】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化8】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化9】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化10】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化11】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化12】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化13】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化14】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z3−(C
    2n−または 【化15】 を示す。ここでZ3はS,O,NHを示し、m及びnは
    互に独立して0〜16である)を、 R2は水素原子、水酸基の保護基または生体内で分解可
    能な置換基を、 Yはハロゲン原子、アレンスルホニルオキシ基、低級ア
    ルカンスルホニルオキシ基、ハロアルカンスルホニルオ
    キシ基またはアジド基を示す)で表わされるピロロカル
    バゾール誘導体、それらの光学活性体、並びにその薬理
    学上許容される塩。
  2. 【請求項2】 下記一般式(3) 【化16】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R7は水素原子またはアミノ基の保護基を、
    8は水素原子または水酸基の保護基を、Yはハロゲン
    原子、アレンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホ
    ニルオキシ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基または
    アジド基を示す)で表わされるピロロカルバゾール中間
    体。
  3. 【請求項3】 下記一般式(4) 【化17】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R7は水素原子またはアミノ基の保護基を示
    す)で表わされるシクロプロパピロロカルバゾール中間
    体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(3a) 【化18】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R9はアミノ基の保護基を、Yはハロゲン原
    子、アレンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホニ
    ルオキシ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基またはア
    ジド基を示す)で表わされる化合物を脱保護して下記一
    般式(3b) 【化19】 (式中、Y、Z1及びZ2は前記と同じ)で表わされる化
    合物またはその塩とし、この化合物をアシル化すること
    を特徴とする下記一般式(1a) 【化20】 (式中、R1はα−アミノ酸残基または、 【化21】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じであり)、CHO、
    NO2、 【化22】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化23】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化24】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化25】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化26】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化27】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化28】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化29】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化30】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化31】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化32】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z3−(C
    2n−または 【化33】 を示す。ここでZ3はS,O,NHを示し、m及びnは
    互に独立して0〜16である)を、Y、Z1及びZ2は前
    記と同じ)で表わされる化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1a) 【化34】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R1はα−アミノ酸残基または、 【化35】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じであり)、CHO、
    NO2、 【化36】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化37】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化38】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化39】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化40】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化41】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化42】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化43】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化44】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化45】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化46】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z3−(C
    2n−または 【化47】 を示す。ここでZ3はS,O,NHを示し、m及びnは
    互に独立して0〜16である)を、Yはハロゲン原子、
    アレンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホニルオ
    キシ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基またはアジド
    基を示す)で表わされる化合物の水酸基を生体内で分解
    可能な置換基で保護することを特徴とする下記一般式
    (1b) 【化48】 (式中、R10は生体内で分解可能な置換基を示し、
    1、Y、Z1及びZ2は前記と同じ)で表わされる化合
    物の製造方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式(1a) 【化49】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R1はα−アミノ酸残基または 【化50】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化51】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化52】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化53】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化54】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化55】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化56】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化57】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化58】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化59】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化60】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化61】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z3−(C
    2n−または 【化62】 を示す。ここでZ3はS,O,NHを示し、m及びnは
    互に独立して0〜16である)を、Yはハロゲン原子、
    アレンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホニルオ
    キシ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基またはアジド
    基を示す)で表わされる化合物を塩基存在下で閉環する
    ことを特徴とする下記一般式(2) 【化63】 (式中、R1、Z1及びZ2は前記と同じ)で表わされる
    化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 下記一般式(2) 【化64】 (式中、Z1、Z2は互いに独立して水素原子、ハロゲン
    原子、C1〜C4の低級アルキル基、C1〜C4の低級アル
    コキシ基、R1はα−アミノ酸残基または、 【化65】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じであり)、CHO、
    NO2、 【化66】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化67】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化68】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化69】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化70】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化71】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化72】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化73】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化74】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化75】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化76】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z3−(C
    2n−または 【化77】 を示す。ここでZ3はS,O,NHを示し、m及びnは
    互に独立して0〜16である)を示す)で表される化合
    物を酸で処理することを特徴とする下記一般式(1a) 【化78】 (式中、Z1、Z2及びR1は前記と同じであり、Yはハ
    ロゲン原子、アレンスルホニルオキシ基、低級アルカン
    スルホニルオキシ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基
    またはアジド基を示す)で表わされる化合物の製造方
    法。
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