JPH0834637A - 紫外線赤外線吸収緑色系ガラス - Google Patents

紫外線赤外線吸収緑色系ガラス

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JPH0834637A
JPH0834637A JP20747394A JP20747394A JPH0834637A JP H0834637 A JPH0834637 A JP H0834637A JP 20747394 A JP20747394 A JP 20747394A JP 20747394 A JP20747394 A JP 20747394A JP H0834637 A JPH0834637 A JP H0834637A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 黄色素地等の色ムラ、所謂リームやデストー
ション等の欠陥等を格段に減少し発現し難いガラスであ
って、通常のフロート法で高品質、高歩留りで生産性を
向上した、より安価な紫外線赤外線吸収緑色系ガラスを
得る。 【構成】 重量%表示で、実質的に下記酸化物であり、
SiO268〜73%、Al2O3 0.05〜3.0 %、CaO 7.5 〜11.0
%、MgO 2.0 〜4.2 %、Na2O12.0〜16.0%、K2O 0.5 〜
3.0 %、SO3 0.05〜0.30%、Fe2O3 0.60〜0.95%、CeO2
0.001 〜0.10%、TiO20.01〜0.15%、CoO 0.0001〜0.00
15、これら成分の総和が98%以上であって、かつSiO2
Al2O3 +TiO270.0〜74.0%、CaO +Mg0 10.0〜15.0%、
Na2O+K2O 13.0〜17.0%である紫外線赤外線吸収緑色系
ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は比較的高い透視性をもち
赤外線紫外線を吸収して高居住性、高安全性となって軽
量化ができ得る紫外線赤外線吸収緑色系ガラスに関し、
建築用窓ガラスや各種ガラス物品はもちろん、殊に車両
用窓ガラスに有用な前記紫外線赤外線吸収緑色系ガラス
を提供するものである。
【0002】
【従来技術】近年富みに、冷房負荷の低減等省エネルギ
ー化あるいは有機物における劣化ならびに退色等から、
赤外線や紫外線の反射吸収等多機能化をガラス自体また
はガラス表面に付加することにより、人的にも物的にも
より高居住性に繋がる板ガラス物品のニーズが急激に高
まってきている。
【0003】そこで、従来の赤外線吸収ガラスに加えて
紫外線吸収を意識したガラスがさらに提案されつつあ
り、例えば特開昭64ー18938 号公報にはFe2O3 として表
して少なくとも0.45重量%の鉄を有する溶融ガラスの連
続流を送り、溶融操作中の酸化還元の条件をFeO として
表される第一鉄状態の鉄を少なくとも35%与えるように
制御し、そしてガラスを成形操作で平板ガラス製品へ成
形することを含み、しかも前記平板ガラスが少なくとも
65%の光透過率及び15%以下の赤外線透過率を有する、
連続的方法でソーダ・石灰・シリカ平板ガラスを製造す
る方法が開示されている。
【0004】該公報には、ガラス中でFe2O3 として表し
て0.65%より少ない全鉄含有量が与えられていることあ
るいは製品ガラスの硫黄含有量がSO3 として表して0.02
%より少ないこと等にすることが好ましいものであると
記載され、またFe2O3 として表して少なくとも0.45重量
%の全鉄で、そのうち少なくとも50%がFeO として表し
た第一鉄状態にある鉄、及びSO3 として表して0.02重量
%より少ない硫黄を有し、少なくとも65%の光透過率及
び15%以下の全太陽赤外線透過率を示すソーダ・石灰・
シリカガラス物品が開示されており、ガラス物品が、重
量に基づいて、66〜75%のSiO2、12〜20%のNa2O、7 〜
12%のCaO 、0 〜5 %のMgO 、0 〜4 %のAl2O3 、0 〜
3 %のK2O 、0 〜1 %のFe2O3 、及びCeO2、TiO2、V2O5
又はMoO3の合計0 〜1.5 %から本質的になる組成を有す
るものが好ましいことが記載されている。
【0005】また例えば、特開平3ー187946号公報に
は、重量%で表して、約0.51〜0.96のFe2O3 と、約0.15
〜0.33のFeO と、約0.2 〜1.4 のCeO2とを主要な成分と
して含む赤外線及び紫外線吸収ソーダ石灰シリカ緑色ガ
ラスが開示されている。
【0006】また例えば、本出願人が既に提案した特開
平4ー193738号公報、特開平4ー224133号公報、特開平
5ー78147 号公報、特願平3ー144928号、特願平5ー17
8639号ならびに特願平5ー24456 号等があり、また他で
は例えば特開平4ー310539号公報等がある。
【0007】さらに例えば、特開平4ー231347号公報に
は、重量%で表して、SiO268〜75%、Na2O10〜20%、Ca
O5〜15%、MgO0〜5 %、Al2O30〜5 %、K2O0〜5 %と、
0.5重量%未満のCeO2及び0.85重量%より多い全鉄(Fe2
O3 として)で、FeO /全鉄が0.275 重量%より小さい
全鉄から本質的になる着色剤成分を有し、3.9mm の基準
厚さで31%以下の紫外線透過率(300 〜390nm )を示す
緑色紫外線吸収性ガラスが開示されている。
【0008】さらにまた例えば、特開平6ー92678 号公
報には、重量%で表示して本質的に、65〜80%のSiO2
0 〜5 %のAl2O3 、0 〜5 %のB2O3、0 〜10%のMgO 、
5 〜15%のCaO 、10〜18%のNa2O、0 〜5 %のK2O 、0.
5 〜15%のMgO +CaO 、10〜20%のNa2O+K2O 、0.3 〜
2 %のCeO2に換算した酸化セリウム、0 〜1 %のTiO2
0.1 〜0.8 %のFe2O3 に換算した酸化鉄、0 〜0.006 %
のCoO 、0 〜0.01%のNiO 、0 〜0.0015%のSeから成る
紫外線赤外線吸収ガラスが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】前述したような例え
ば特開昭64ー18938 号公報に記載のものは、SO3 成分を
0.02重量%より少なくし、通常のフロート法による板ガ
ラス製造での溶融操作手段では到底所期の赤外線紫外線
吸収ガラスを得ることが困難であって、種々の複雑な手
段工程、例えば液化段階、溶解段階、清澄段階、攪拌室
ならびに攪拌器等が必要となるようなものであり、また
特開平3ー187946号公報に記載のものは赤外線の吸収に
おいても必ずしも充分優れるものとは言い難いものであ
り、これら特開平3ー187946号公報乃至特開平4ー3105
39号公報等のいずれも比較的高価なCeO2成分を極端に低
減することができないものであった。
【0010】そのなかで、特開平4ー231347号公報なら
びに特開平6ー92678 号公報に記載のものはいずれをも
CeO2成分を低減するようにしたものではあるものの、前
者は全鉄(Fe2O3 として)を比較的多くする必要があ
り、後者はCeO2成分を充分低減するようにしたとは言い
難く、しかもどちらかと言えばブロンズ色ないし灰色を
呈するものであってグリーン色とは言い難いものであ
る。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明は、従来のかか
る欠点に鑑みてなしたものであって、通常のフロート法
による板ガラスの製造ができ、しかも比較的高価なCeO2
成分をゼロ近くに極端に低減し得るようにし、しかも全
鉄を極端に多くすることなく適度の増量とする程度に止
めるようにするとともに、変色や不均質による生産性の
低下ならびに操業条件の悪化を防止し解消しうるように
し、生産性向上と品質の安定維持を高めるなかで、赤外
線と紫外線を充分所期の吸収を有するものであって、比
較的透視性がある緑色系の色調を発現し、しかも耐候
性、成形性も充分に有する紫外線赤外線吸収緑色系ガラ
スを提供するものである。
【0012】すなわち、本発明は、重量%表示で実質的
に下記酸化物であり、SiO268〜73%、Al2O3 0.05〜3.0
%、CaO 7.5 〜11.0%、MgO 2.0 〜4.2 %、Na2O12.0〜
16.0%、K2O 0.5 〜3.0 %、SO3 0.05〜0.30%、Fe2O3
0.60〜0.95%、CeO20.001 〜0.10%、TiO20.01〜0.15
%、CoO 0.0001〜0.0015%、これら成分の総和が98%以
上であって、かつSiO2+Al2O3 +TiO270.0〜74.0%、Ca
O +Mg0 10.0〜15.0%、Na2O+K2O 13.0〜17.0%である
ことを特徴とする紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
【0013】ならびに、前記ガラスが、5mm 厚換算で、
A 光源による可視光線透過率が65%以上、日射透過率が
35〜50%、紫外線透過率が7〜17%、D65 光源による主
波長が500 〜515 nm、刺激純度が3.5 %以下であること
を特徴とする上述した紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
【0014】また、重量%表示でもって実質的に下記酸
化物であり、SiO268〜73%、Al2O30.05〜3.0 %、CaO
7.5 〜11.0%、MgO 2.0 〜4.2 %、Na2O12.0〜16.0%、
K2O0.5 〜3.0 %、SO3 0.05〜0.30%、Fe2O3 0.60〜0.8
5%、CeO20.001 〜0.10%、TiO20.01〜0.15%、CoO 0.0
001〜0.0015、これら成分の総和が98%以上であって、
かつSiO2+Al2O3 +TiO270.0〜74.0%、CaO +Mg0 10.0
〜15.0%、Na2O+K2O13.0〜17.0%であることを特徴と
する紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
【0015】ならびに、前記ガラスが、5mm 厚換算で、
A 光源による可視光線透過率が67%以上、日射透過率が
35〜50%、紫外線透過率が7〜17%、D65 光源による主
波長が500 〜515 nm、刺激純度が3.5 %以下であること
を特徴とする上述した紫外線赤外線吸収緑色系ガラスを
提供するものである。
【0016】ここで、SiO2成分を重量%で68〜73%とし
たの は、68%未満では表面にやけ等が発生しやすく耐
候性が下がり実用上の問題が生じてくるものであり、73
%を超えると、溶融も難しくなるものであり、Al2O3
分を重量%で0.05〜3.0 %としたのは、0.05%未満では
耐候性が下がり表面にやけ等が発生しやすく実用上の問
題が生じてくるものであり、3%を超えると失透が生じ
やすくなり成形温度範囲が狭くなり製造が難しくなるも
のであり、CaO 成分を重量%で7.5 〜11.0%としたの
は、7.5 %未満では融剤として不足気味となり溶融温度
も高くなりまた流動温度を低くしないので製造しにくく
なり、11%を超えると失透し易くなり、成形作業範囲が
狭くなり製造が難しくなるものであり、MgO 成分を重量
%で2.0 〜4.2 %としたのは、2.0 %未満では溶融温度
が上がり操作範囲を狭めるので製造がしにくくなり、4.
2 %を超えると易強化性が下がるものであり、Na2O成分
を重量%で12.0〜16.0%としたのは、12.0未満では溶融
性が悪化しかつ易強化性が下がり、成形性が難しくな
り、失透も生じ易くなるので操作範囲が狭まり製造しに
くくなり、16%を超えると耐候性が下がり、表面にやけ
等が発生しやすくなり実用上の問題が生じてくるもので
あり、K2O 成分を重量%で0.5 〜3.0 %としたのは、0.
5 %未満では易強化性が下がり、3.0 %を超えると耐候
性が下がりかつコストも高くなるものである。
【0017】さらに、SO3 成分を重量%で0.05〜0.30%
としたのは、0.05%未満では例えば通常の溶融において
脱泡あるいは均質性上不充分となり易い程度にしかでき
なくなり、0.30%を超えると特にガラスの着色状態に影
響を与え、例えば黄色やアンバー色がかった色調に移行
し易くなる等が発現し所期の緑系色調が得られなくなる
ためであり、好ましくは0.15%前後とどちらかと言えば
範囲内でも低いところがよいものである。
【0018】さらにまた、Fe2O3 成分を重量%で0.60〜
0.95%としたのは、赤外線を吸収するFeO 成分量と紫外
線を吸収し所期の色調を確保するFe2O3 成分量との総量
として、前述した各種光学特性を安定して得るために、
他のCeO2、TiO2等の各成分量とともに必要であり、0.60
%未満では上述に対する作用が劣り、0.95%を超えると
特に可視光線透過率が低下するとともに、所期の色調を
制御することができずらくなって不安定化することとな
るからであり、より確実な所期の色調を得るためには好
ましくは重量%で0.60〜0.90%程度であって、より好ま
しくは重量%で0.60〜0.85%程度であり、淡い色調の際
には0.63〜0.73%程度、通常の色調の際には0.73〜0.88
%程度である。
【0019】CeO2とTiO2成分は紫外線の吸収作用を有
し、CeO2成分を0.001 〜0.10%とし、TiO2成分を0.01〜
0.15%としたのは、ガラスにおける還元率をほとんど変
化させないしかも紫外線吸収能がCeO2成分より小さいTi
O2成分と、ガラスにおける還元率を比較的大きく変化さ
せしかも紫外線吸収能を充分与えるCeO2成分とを上述の
特定範囲内に限定して組み合わすことで、僅かの含有量
で所期の特性を効率的に得ることでき、従来の還元率を
ほとんど変化させないようにしつつ、前述した全鉄にお
けるFe2O3 とFeO との割合を制御して、可視光領域の透
過率を全体的に低下させないようにしかつ紫外線吸収や
赤外線吸収等所期の光学特性を達成し得るようにするた
めである。
【0020】さらにまた、紫外線の吸収に効果はあって
酸化性が強力なCeO2成分が比較的多くガラス素地中に存
在すると、Fe2O3 とFeO を含む全鉄を酸化させFe+3に変
えるように働きすぎ、例えば黄色調のガラス素地を発現
し易くなり、該素地が所謂リームやディストーション等
の不均質な欠陥の要因となって、生産性の低下や作業性
の悪化を招くこととなる。該現象を阻止するためにも従
来より微量としCeO2成分を0.001 〜0.10%としたもので
あり、好ましくは0.005 〜0.08%程度であってより安定
して確実に所期の緑色色調と前記欠陥の発現を抑制でき
るとともに前記光学特性を維持できるものである。
【0021】さらにまた、紫外線の吸収に効果があるも
のの可視域についても吸収するTiO2成分はガラス素地中
のFe2O3 としての全鉄濃度を低下しなければならなくな
り、総合的にマイナスとなることとなるので、TiO2成分
としては0.01〜0.15%の範囲とし、好ましくは0.03〜0.
10%程度であり、しかも全鉄濃度とTiO2成分およびCeO2
成分範囲とのバランスを調整せしめ、その補足としてCo
O 成分を0.0001〜0.0015%の範囲で微量添加し、色調調
整を比較的容易にできるうにする。好ましくは0.0002〜
0.0010%程度であってよりバランスよく調整し易いこと
となる。
【0022】さらにまた、還元率としては、Fe2+/Fe3+
表示で30〜40%程度であり、好ましくは32〜38%程度で
ある。すなわち酸化性が強いCeO2成分を極力低減するよ
うにしたことで、全鉄の還元率を高める必要もなく、む
しろ該全鉄の還元率のアップは紫外線の吸収率を低下さ
せ好ましくないものであり、紫外線の遮蔽率と日射の透
過率を考慮すると前記範囲となる。いずれにしても本願
発明は着色成分とその濃度さらにバッチの酸化還元条件
を調整することで、色調や光学特性共所期のめざす紫外
線赤外線吸収緑色系ガラスを得ることができるものであ
る。
【0023】また、SiO2、Al2O3 、CaO 、MgO 、Na2O、
K2O 、Fe2O3 、SO3 、CeO2、TiO2の成分の総和を重量百
分率で98%以上としたのは、例えばMnO 、ZnO 、SnO2
微量成分を、各微量成分の合計でも2%を超えない量に
制御するためである。さらに具体的には例えばMnO とし
ては約0.0005〜0.0370%程度であることが緑色系色調を
制御するためにも微妙な影響を付与し得ることから好ま
しいものである。
【0024】さらに、SiO2+Al2O3 +TiO2を重量百分率
で70.0〜74.0%としたのは、70%未満では耐候性が下が
り、74%を超えると易強化性が下がる問題が生じるもの
であり、CaO +MgO を重量百分率で10.0〜15.0%とした
のは、CaO およびMgO 成分は溶融温度を下げるために用
いられるとともに、10%未満では易強化性が下がり、15
%を超えると失透しやすくなり製造上難しくなるもので
あり、Na2O+K2O を百分率で13.0〜17%としたのは、1
3.0%未満では易強化性が下がり、失透も生じやすくな
って成形において作業温度範囲が狭くなり、製造が難し
くなり、17%を超えると耐候性が下がり実用上の問題を
生じるものであるとともにコスト的にも高くなるもので
ある。
【0025】さらにまた、5mm 厚換算で、A 光源による
可視光線透過率が65%以上、日射透過率が35〜50%、紫
外線透過率が7 〜17%、主波長が500 〜515 nm、刺激純
度が3.5 %以下であるとしたのは、前記可視光線透過率
が65%以下では特に自動車のフロント窓ガラスにおいて
ガラスの透視性、ことに日暮れ、夜間あるいは雨降りな
どに際し、物体の識別性の低下が発現しやすく好ましく
なく、好ましくは前記可視光線透過率が67%以上、より
好ましくは可視光線透過率が70乃至75%前後である。
【0026】また日射透過率が50%を超えると冷房負荷
の増大あるいは車内・室内での居住性を向上する効果の
実感が少なく充分満足することができないこととなり、
35%未満では透視性ことに前述した識別性の低下あるい
は色調にも影響を与え兼ねないこととなるので好ましく
なく、好ましくは37〜47%程度である。
【0027】また紫外線透過率が17%を超えると車内・
室内での物品の脱色・劣化あるいは肌焼け等人的影響に
より居住性の悪化に結び付き易く、7 %未満では例えば
前記可視光線透過率が得られなくなる等の弊害が発生し
易くなり、好ましくは9〜15%程度である。主波長が51
5nm を超えると黄色あるいはアンバー色が影響して所期
の緑色調系に成らず、500nm 未満ではブルー色が勝ち過
ぎて所期の緑色調系と成らないためであり、好ましくは
502 〜512nm 程度である。刺激純度が3.5 %を超えると
物体の識別性が低下するようになって例えば日暮れやど
んよりした雨降り等で乗員の透視性に支障を来し、安全
性の確保等が困難となるためである。なお紫外線域は29
0 〜390nm とし、可視域等は従来通りとした。
【0028】さらにまた例えば、前記紫外線赤外線吸収
緑色系ガラスを製造するに当たり、原料として本発明の
マザーガラス組成に例えばFe2O3 、SO3 、CeO2、TiO2
るいはさらにMnO 、S2- 等をも含むフリットガラスまた
はカレットまたはこれらに属するもの、さらにFe2O3
CoO を含むフリットガラスまたはカレット、さらにCoO
を含むフリットガラス、さらにはイルメナイト等を用い
る方が好ましいものであり、これらの量的調整が確実で
安定して確保でき易く、FeO のガラス中への取り込みが
少しでも容易となり、しかも実窯の操業条件等をほぼ不
変とし、ガラスの酸化還元状態を従来と出来るだけ変え
ないように、すなわち実窯で還元率が約45%程度である
のに対し本発明の赤外線紫外線吸収緑色系ガラスの製造
に当たってはCeO2等種々の作用を加味し30〜40%程度と
するのに少しでも役立つためであり、微量原料として炭
素、Zn、Sn等の金属粉または酸化物のうち少なくともそ
の一つを用いることもでき、例えば時として芒硝(Na2S
O4)等清澄剤の作用効果を助ける必要があり、一方では
前記所期の色調の確保に悪い影響を与えることともなり
易く、ZnあるいはSn等還元剤もFe2O3 とFeO とのバラン
スを調整するために必要な場合もあるためである。
【0029】なお、本発明の紫外線赤外線吸収緑色系ガ
ラスは易強化ガラス組成物をも含むものであって、板厚
1mm 前後の薄板ガラスから15mm前後の厚板ガラスで、平
板または曲げ板として生板から強度アップしたもの、半
強化したもの、強化したもの等で、単板ガラス、合せガ
ラス、積層ガラスあるいは複層ガラス等で用いること
が、建築用窓材、ことに車両用窓ガラスで用いることが
有用である。
【0030】
【作用】前述したとおり、本発明の紫外線赤外線吸収緑
色系ガラスは、特定酸化物成分を特定組成範囲で組み合
わせ、特に比較的高価でかつ酸化性が強いCeO2成分を低
減し、それに伴う関連成分およびその濃度を制御したガ
ラスとし、あるいはガラス組成内に易強化性をも含み持
たせしかも還元率の低下を抑制するよう組み合わせて特
異な原料をも用い、上述したガラスを通常のフロート法
で製造することによって、例えば黄色調のガラス素地の
発生を抑制し解消でき、所謂リームやディストーション
の発現、さらには場合によっては微細泡の発生等による
歩留りの低下を激減することができ、操業ならびに品質
の安定向上ができ、歩留りと生産性を向上に充分寄与す
ることとなる。
【0031】また例えば微量のCeO2成分としたので、比
重が重いCeO2成分(比重:7.0 〜7.2 程度)の比重差に
よる使用量の制限等もなくなり、色替え時はもちろん通
常の操業時においてもフリットガラスまたはカレットに
よる補給でCeO2成分組成を充分満足できるようになり、
原料バッチ中にはCeO2成分をゼロ、あるいはゼロに近い
微量とすることも可能であり、しかも例えばこれにつ
れ、TiO2成分を比較的微量の方向にもって行くことがで
きて、光学特性をも満足できる等の効用をも有するもの
である。
【0032】さらに例えば溶融性、清澄性、耐候性、成
形性、失透性、コスト等を考慮し、従来のフロートガラ
スの製造条件ならびにそのガラスの性質等をほとんど変
化させず、加えて易強化性を持ち合わせるようなガラス
組成も含めかつ赤外線ならびに紫外線を吸収して人的物
的に高居住性であって、物体の識別も優れた透視性を充
分持つものとなって高安全性を確保でき、グリーン色調
系で例えば車・室内外と充分調和のあるものとなって環
境的にも優れたものとなり、さらに、従来の熱強化方法
では得られなかった薄板ガラス等でも、充分な強化度あ
るいは充分強度アップが得られるようになり、建築用窓
ガラスはもちろん家具用ガラス、調理用ガラス、ことに
自動車用等車両用窓ガラス等に有用な赤外線紫外線吸収
緑色系ガラスを提供できるものである。
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。ただ
し本発明は係る実施例に限定されるものではない。
【0034】実施例1 ガラス原料として例えば珪砂、長石、ソーダ灰、ドロマ
イト、石灰石、芒硝、ベンガラ、酸化チタン、炭酸セリ
ウムあるいはイルメナイト、カーボン、スラグ、前記フ
リットガラスやカレット、例えば重量%でFe2O3 約 0.0
9 %とTiO2約0.04%を含むクリアカレット(Cガレッ
ト)、Fe2O3 約 0.675%とTiO2約0.20%とCeO2約0.60%
等を主に含むフリットガラス(NMフリット)またはカレ
ット(NMカレット)、さらにCoO 約0.0960%程度を含む
フリットガラス(Coフリット)等を適宜用い、所期のガ
ラス組成を目標組成として秤量調合し、ことに通常の実
窯と多少低い程度の還元率(35±3 %程度)を得るよう
にしたものである。
【0035】なお、原料バッチとして、例えば芒硝/
(珪砂+長石)を約1%程度(0.5 〜2%程度)、Cカ
レット約47%程度、NMカレット約13%程度、Coフリット
約0.32%程度(カレットとフリットの合計が40〜65%程
度)等とした。
【0036】該調合原料をルツボに入れ、約1450℃前後
に保持した実窯(例えば投入口横側壁部、コンディショ
ン部側壁部)または実窯と同等にある電気炉中で約3〜
4時間程度溶融しガラス化して、さらに均質化および清
澄のため、1420〜1430℃で約1.5 〜2時間程度保持した
後、型に流し出しガラスブロックとし、大きさ100mm×1
00mm で厚み約5mmのガラス板に切り出して研削研磨
し、またはガラスを板状に流し出し、各試料とした。
【0037】この試料について、ガラス成分組成(重量
%)についてはJIS R-3101に基づく湿式分析法等で行
い、光学特性(5mm厚みにおける)としての可視光線透
過率(A光源にて、%)、紫外線透過率(%)、および
日射透過率、主波長(D65光源にて、nm)、刺激純度
(D65光源にて、%)については340 型自記分光光度計
(日立製作所製)とJIS Z-8722、JIS R-3106、ISO/DIS-
9050にて測定計算して求める等を行った。
【0038】その結果、ガラス成分組成は重量表示でSi
O271.15 %、Al2O31.99 %、CaO8.16 %、MgO3.67 %、
Na2O13.13 %、K2O0.80 %、Fe2O30.826%、TiO20.067
%、CeO20.076 %、SO30.12 %、CoO0.00034%と成り、
成分の総和が約99.989%であってかつSiO2+Al2O3+TiO2
73.207%、CaO +MgO11.83%、Na2O+K2O13.93%であ
り、還元率(Fe2+/Fe3+)は0.30〜0.35程度となった。
なお例えば他にMnO 成分を0.0100〜0.0250%程度含むも
のでもあった。
【0039】また光学特性は、約5mm厚において、可視
光線透過率が約67.6%、日射透過率が約39.7%、主波長
が約510.0nm 、紫外線透過率約10.1%、刺激純度が約3.
1 %であり、所期のグリーン系色調であった。
【0040】なお、本発明の約2.5mm 板厚の曲げ紫外線
赤外線吸収緑色系ガラスを外側に用い、内側に約2mm板
厚の熱線反射膜被覆曲げガラス板を配し、該膜側を内側
にしてPVB 中間膜を介して積層した合せガラスを試作
し、自動車の窓ガラスに用いたところ、規格をクリヤー
することができ、本発明の作用効果を高めるとともにさ
らに多機能化され、車内外の居住性なよびに安全性がよ
り優れたものとなるものであった。
【0041】実施例2 前記実施例1と同様なガラス原料、前記Cカレット、NM
カレット、重量%でFe 2O3 約 0.38 %とCoO 約0.0018%
を含むフリットガラス(Hカレット)を用い、秤量調合
し、溶融操作をし、得たガラスを同様に試料化した。
【0042】なお、原料バッチとして、例えば芒硝/
(珪砂+長石)を約1.3 %程度、Cカレット約35%程
度、NMカレット約13%程度、Hカレット約12%程度等と
した。得られた試料について前記実施例1と同様に分
析、測定、評価した結果、ガラス成分組成は重量表示で
SiO271.23 %、Al2O31.99 %、CaO8.17 %、MgO3.68
%、Na2O13.14 %、K2O0.80 %、Fe2O30.698%、TiO20.
066 %、CeO20.079 %、SO 30.12 %、CoO0.0003 %と成
り、成分の総和が約99.973%であってかつSiO2+Al 2O3+
TiO273.286%、CaO +MgO11.85%、Na2O+K2O13.94%で
あり、還元率(Fe2+/Fe3+)は0.32〜0.37程度となっ
た。なお例えば他にMnO 成分を0.0100〜0.0250%程度含
むものでもあった。
【0043】また光学特性は、約5mm厚において、可視
光線透過率が約71.7%、日射透過率が約44.8%、主波長
が約507.4nm 、紫外線透過率約13.6%、刺激純度が約2.
8 %であり、所期の淡いグリーン系色調であった。
【0044】さらに薄いガラス板でも高効率、高歩留り
で前記規格に合格するものが得られるようになるもので
あった。実施例3 前記実施例1と同様なガラス原料を用い、秤量調合し、
溶融操作をし、得たガラスを同様に試料化した。
【0045】得られた試料について前記実施例1と同様
に分析、測定、評価した結果、ガラス成分組成は重量表
示でSiO270.8%、Al2O31.6%、CaO9.52 %、MgO 2.51
%、Na 2O13.54 %、K2O0.9%、Fe2O30.833%、TiO20.06
7 %、CeO20.075 %、SO30.13%、CoO0.00038%と成
り、成分の総和が約99.975%であって、SiO2+Al2O3
TiO272.467%、CaO +MgO 12.03 %、Na2O+K2O 14.44
%であり、還元率は前記と同様に0.30〜0.35程度となっ
た。光学特性は可視光線透過率が67.9%、日射透過率が
39.5%、主波長が509.0nm 、刺激純度が3.1 であり、所
期のグリーン系色調であった。
【0046】易強化性についても、JIS 、例えばR3211
で決められた規格を充分満足するものであって、実施例
1と同様、薄いガラス板でも高効率、高歩留りで前記規
格に合格するものが得れるようになるものであった。
【0047】実施例4 前記実施例2と同様なガラス原料を用い、秤量調合し、
溶融操作をし、得たガラスを同様に試料化した。
【0048】得られた試料について前記実施例1と同様
に分析、測定、評価した結果、ガラス成分組成は重量表
示でSiO269.55 %、Al2O31.8%、CaO9.85 %、MgO 3.32
%、Na2O13.47 %、K2O1.0%、Fe2O30.695%、TiO20.06
5 %、CeO20.077 %、SO30.15 %、CoO0.00028%と成
り、成分の総和が約99.977%であって、SiO2+Al2O3
TiO271.415%、CaO +MgO 13.17 %、Na2O+K2O 14.47
%であり、還元率は前記実施例2と同様に0.32〜0.37程
度となった。光学特性は可視光線透過率が71.9%、日射
透過率が45.2%、主波長が507.0nm 、刺激純度が2.8 %
であり、所期のグリーン系色調であった。
【0049】さらに易強化性についても、前記実施例3
と同様にJIS 例えばR3211 で決められた規格を充分満足
するものであって、実施例1と同様に薄いガラス板でも
高効率、高歩留りで前記規格に合格するものが得れるよ
うになるものであった。実施例5 前記実施例2と同様なガラス原料を用い、秤量調合し、
溶融操作をし、得たガラスを同様に試料化した。
【0050】得られた試料について前記実施例1と同様
に分析、測定、評価した結果、ガラス成分組成は重量表
示でSiO270.70 %、Al2O32.0%、CaO8.4%、MgO3.7%、
Na2O12.9%、K2O1.0%、Fe2O30.870%、TiO20.020 %、
CeO20.090 %、SO30.19 %、CoO0.00006%と成り、成分
の総和が約99.87 %であって、SiO2+Al2O3 +TiO272.7
2 %、CaO +MgO 12.10 %、Na2O+K2O 13.9%であり、
還元率は前記実施例2と同様に約0.37程度となった。光
学特性は可視光線(380 〜780nm )透過率が66.6%、日
射(340 〜1800nm)透過率が38.5%、主波長が506.1 〜
508.7nm 、刺激純度が2.4 〜3.8 %であり、紫外線(29
7.5 〜377.5nm )透過率が11.4%であり、所期のグリー
ン系色調であった。なお例えば他にMnO 成分を0.0020〜
0.0250%程度含むものでもあった。
【0051】比較例1 前記したと同様にして得られたガラスを同様に試料化し
た。得られた試料について前記実施例1と同様に分析、
測定、評価した結果、ガラス成分組成は重量表示でSiO2
73.0%、Al2O31.7%、CaO6.45 %、MgO 3.0 %、Na 2O1
3.1%、K2O1.0%、Fe2O30.572%、TiO20.73%、CeO20.2
2%、SO30.22 %と成り、成分の総和が約99.992%であ
って、SiO2+Al2O3 +TiO275.43 %、CaO +MgO 9.45
%、Na2O+K2O 14.1%であり、酸化性のCeO2を加えてい
るので、還元率を高めるため、カーボン等の還元剤を加
えて還元率を約40%前後と調整した。光学特性は可視光
線透過率が70.9%、日射透過率が42.8%、主波長が538.
6nm 、刺激純度が4.2 であり、所期のグリーン系色調で
あるとは必ずしも言えなかった。
【0052】また黄色状素地の発現が少々見られ、所謂
リームあるいはデストーション等がたまたま発生するこ
とがあり、必ずしも極めて充分とは言い難く、さらに品
質および生産性を高める必要を多少感じるようなもので
あった。
【0053】さらに易強化性についても、前記実施例3
と同様に実施したところ、特に前記実施例3乃至4とは
差異があるものであってJIS 例えばR3211 で決められた
規格を必ずしも満足するものではなかった。また強化処
理等で必ずしも効率や歩留りを向上させるものではなか
った。
【0054】なお、上述した各実施例は本発明の一例を
示すものであって、これら実施例に限られるものではな
い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、特定酸化物成分を特定
組成範囲で組み合わせた紫外線赤外線吸収緑色系ガラス
とし、しかもTiO2とCeO2の濃度を低減できたなかでCoO
を微量添加できるようにし、特異な原料を組み合わせて
用いることもでき、還元率の低下を抑制し、赤外線の吸
収と紫外線の吸収とをバランス良く、充分透視性を持
ち、所期のグリーン系色調を呈するガラスを、フロート
法における実窯の操業条件ならびに製板条件を大幅に変
更することなく、品質や歩留りを高めて生産性を向上
し、安定操業で製造することができ、人的物的両面で高
居住性、高安全性、高環境性を有し軽量化も可能である
ものと成り、建築用窓ガラス等はもちろん、ことに自動
車用窓ガラスに適用して有用なものと成るより安価な紫
外線赤外線吸収緑色系ガラスを提供するものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%表示で実質的に下記酸化物であ
    り、SiO268〜73%、Al 2O3 0.05〜3.0 %、CaO 7.5 〜1
    1.0%、MgO 2.0 〜4.2 %、Na2O12.0〜16.0%、K2O 0.5
    〜3.0 %、SO3 0.05〜0.30%、Fe2O3 0.60〜0.95%、C
    eO20.001 〜0.10%、TiO20.01〜0.15%、CoO 0.0001〜
    0.0015%、これら成分の総和が98%以上であって、かつ
    SiO2+Al2O3 +TiO270.0〜74.0%、CaO +Mg0 10.0〜1
    5.0%、Na2O+K2O 13.0〜17.0%であることを特徴とす
    る紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
  2. 【請求項2】 前記ガラスが、5mm 厚換算で、A 光源に
    よる可視光線透過率が65%以上、日射透過率が35〜50
    %、紫外線透過率が7〜17%、D65 光源による主波長が
    500 〜515 nm、刺激純度が3.5 %以下であることを特徴
    とする請求項1記載の紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
  3. 【請求項3】 重量%表示で実質的に下記酸化物であ
    り、SiO268〜73%、Al 2O3 0.05〜3.0 %、CaO 7.5 〜1
    1.0%、MgO 2.0 〜4.2 %、Na2O12.0〜16.0%、K2O 0.5
    〜3.0 %、SO3 0.05〜0.30%、Fe2O3 0.60〜0.85%、C
    eO20.001 〜0.10%、TiO20.01〜0.15%、CoO 0.0001〜
    0.0015%、これら成分の総和が98%以上であって、かつ
    SiO2+Al2O3 +TiO270.0〜74.0%、CaO +Mg0 10.0〜1
    5.0%、Na2O+K2O 13.0〜17.0%であることを特徴とす
    る紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
  4. 【請求項4】 前記ガラスが、5mm 厚換算で、A 光源に
    よる可視光線透過率が67%以上、日射透過率が35〜50
    %、紫外線透過率が7〜17%、D65 光源による主波長が
    500 〜515 nm、刺激純度が3.5 %以下であることを特徴
    とする請求項3記載の紫外線赤外線吸収緑色系ガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6506700B1 (en) * 1995-03-16 2003-01-14 Saint-Gobain Glass France Glass sheets intended for the production of glazing panes

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