JPH0834433B2 - 符号化装置及び符号化方法 - Google Patents

符号化装置及び符号化方法

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JPH0834433B2
JPH0834433B2 JP1127134A JP12713489A JPH0834433B2 JP H0834433 B2 JPH0834433 B2 JP H0834433B2 JP 1127134 A JP1127134 A JP 1127134A JP 12713489 A JP12713489 A JP 12713489A JP H0834433 B2 JPH0834433 B2 JP H0834433B2
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文孝 小野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、符号化装置、特に画像情報等の符号化装置
に関する。
[従来の技術] マルコフ情報源の符号化においては、次に述べる予測
変換処理が符号化を容易にする有効な方法として知られ
ている。すなわち、予測変換処理とは、「情報源の出力
シンボル系列に対し、既に情報源から出力されたシンボ
ル系列から次に出力されるシンボル(以後、対象シンボ
ルと記す)の予測を行い、そこで実際に出力されたシン
ボル(以後、発生シンボルと記す)と予測値とを比較
し、予測値が的中した場合には優勢シンボル(More Pro
bable Symbol)を、予測値とは異なるシンボルが発生し
た場合には劣勢シンボル(Less Probable Symbol)を割
り当てる」といった変換処理のことである。以後、以上
優勢シンボルをMPS、劣勢シンボルをLPSと略記する。ま
た、予測に使用される「既に情報源から出力されたシン
ボル系列」を参照シンボル、参照シンボルから予測され
た次のシンボルの出力値を予測値、と呼ぶこととする。
以上の定義から、上記予測変換処理は「情報源の出力シ
ンボル系列に対し、参照シンボルを選択し、それをもと
に対象シンボルについての予測値を求め、予測値と発生
シンボルが一致した場合にはMPSを、予測値と発生シン
ボルが不一致の場合にはLPSを割り当てる」ことと言い
換えることができる。
一方、マルコフ情報源の符号化に関しては、シンボル
系列を数直線上で0.0から1.0までの間に写像し、その座
標を符号語として符号化する数直線表示符号化方式が知
られている。第3図はその概念図であり、簡単のため情
報源を“0"と“1"の2値情報源とし、シンボル“1"の出
現確率をr、“0"の出現確率を1−rとした無記憶情報
源を示している。出力シンボル系列長を3とすると、右
端のC(000)からC(111)のそれぞれの座標を2進表
示し、判別がつく桁のところで打ち切ってその座標をそ
れぞれのシンボル系列に対する符号語とすれば、復号側
では符号側と同様の過程を経ることにより復号が可能で
ある。また、予測変換処理後のシンボル系列に対して、
上記MPSを“0"、LPSを“1"と置けば、この符号化方式を
直接適用することができる。
すなわち、予測変換後のMPS/LPSによるシンボル系列
に対して上記数直線表示符号化方式を適用する場合にお
いて、第i時点のシンボルをaiとすると、第i時点での
シンボル系列の写像範囲Aiとその小さい方の座標Ciは、
シンボルaiがMPSの時には Ai=(1−r)×Ai−1 Ci=Ci−1 シンボルaiがLPSの時には Ai=r×Ai−1 Ci=Ci−1+(1−r)×Ai−1 と表される。
また、IBM研究開発情報1988年11月、第32巻第6号(I
BM Journal of Research and Development Vol 32.No.6
Nov.1988)の「Q−コーダー対応二元演算符号化器の
基礎的原理の概観」(An overview of the basic princ
iples of the Q-Coder adaptive-binary arithmetic co
der)に記載されているように、掛け算等の演算回数を
減らすために、r×Ai−1を必ずしも演算せずに、複数
の固定値を用意しその中から対応する値を選択すること
が考えられている。
すなわち、前述の式r×Ai−1をSと置くと aiがMPSの時 Ai=Ai−1−S Ci=Ci−1 aiがLPSの時 Ai=S Ci=Ci−1+(Ai−1−S) と簡易化される。
いま、予測変換後のシンボル系列に対し、各シンボル
のもつ性質を「予測が当りやすいシンボルか/予測が当
たりにくいシンボルか」によって分類するものとする。
すなわち、予測の的中率に応じて各シンボルをいくつか
の群に分類し、その群を次数と呼ぶ値で識別する。ここ
では、予測の的中度が高いほど次数が高いものとする。
予測変換後のシンボル系列においては、rはLPSの出現
確率すなわち予測の外れ率を表し、1−rはMPSの出現
確率すなわち予測の的中率を表す。よって、S=rxAi−
1は、そのシンボルの次数に応じて選択されればよいこ
とになる。次数が高いということは、予測の的中率が高
い群に属することを示し、1−rの値が大きいすなわち
rの値が小さいことを意味するので、割り当てられるS
の値を小さくすべきことがわかる。こうして、次数に応
じたSの固定値を、定義する次数の数だけ用意し、その
中から次数に対応した、すなわち予測的中率に対応した
S値を選択することで、数直線表示符号化を行うことが
できる。
また、上記の式に従うと、Ai−1は逐次小さくなって
ゆくためSも各シンボル毎に逐次小さくしていく必要が
ある。しかし、上記の式の演算を行っていく上で、演算
精度を保つためにAi−1を2のべき乗倍する(以後、正
規化と称する)ことが必要となるので、実際の符号語で
は上記Sの値をそのままとすることで、実効上、2のべ
き乗分の1(すなわち2進数のシフト)を行っているこ
とになる。すなわち、この処理によりSは次数に応じた
固定値を次数個だけ準備しておけばよいことになる。
まず、第2図を用いて、従来の技術による予測変換お
よび次数の決定と符号化の過程を説明する。簡単のた
め、情報源は2値情報源とし、情報源の出力シンボル系
列の中から参照シンボルはn個をとるものとする。ま
た、予測をおこなう場合の参照シンボルの状態を予測環
境と呼ぶこととする。予測環境は、n個の参照シンボル
を用いる場合には2のn乗個の組み合せの中から、1つ
の参照シンボルの状態を特定する識別子の役割をする。
第2図において、情報源からの出力シンボル系列からn
個の参照シンボルを選択する参照シンボル選択器
(1)、n個の参照シンボルの状態を伝える予測環境識
別端子(2)、発生シンボルを入力する発生シンボル入
力端子(3)、予測環境から対象シンボルの次数と予測
値を選択する次数・予測値テーブル(4)、発生シンボ
ルと予測値を比較し一致したらMPS、不一致であればLPS
を出力する予測変換器(5)が示され、予測変換器
(5)はMPSとして“0"、LPSとして“1"を出力するもの
とする。又、次数・予測値テーブル(4)から次数を受
け取り、次数に対応した数直線領域Sを選択する領域選
択テーブル(8)、領域選択テーブル(8)から与えら
れる対象シンボルに対応する数直線領域Sと予測変換器
(5)から与えられるシンボル(MPS/LPS)とから上記
の演算を行って対象シンボルに割り当てる符号を決定す
る数直線表示符号化器(6)、及び符号を出力する符号
出力端子(7)が示されている。
次に第2図についてその動作を説明する。情報源から
発生したシンボルは参照シンボル選択器(1)と予測変
換器(5)に送られる。参照シンボル選択器(1)で
は、情報源から受け取ったシンボル系列を記憶してお
き、その中からn個のシンボルを与えられた条件に応じ
て選択し参照シンボルを選択する。次に、その時の参照
シンボルの状態すなわち予測環境を予測環境識別端子
(2)に出力する。次数・予測値テーブル(4)は、予
測環境識別端子(2)を通じて予測環境を受け取り、第
4図に示すテーブル内容から、その予測環境における対
象シンボルの次数と予測値を選択する。次数・予測値テ
ーブル(4)で選ばれた予測値は予測変換器(5)で発
生シンボルと比較され、MPS/LPSシンボル系列に変換さ
れる。次数・予測値テーブル(4)の出力である対象シ
ンボルの次数は、領域選択テーブル(8)に送られ、第
6図に示した領域選択テーブルから予測環境に対応した
数直線領域Sが選ばれる。領域選択テーブル(8)の出
力である数直線領域Sと予測変換器(5)の出力である
MPS/LPSシンボル系列を用いて、数直線表示符号化器
(6)は上記の式の演算を行い、写像された領域下端の
座標から符号を得、その結果として符号出力端子(7)
に符号を出力する。
ここで、従来技術の応用例として、白黒2値で表現さ
れる画像表情の符号化について述べる。白黒2値で表現
される画像を情報源とした場合、情報源から出力される
シンボル系列は白または黒を示す画像要素(以後、画素
と略記する)列である。また、対象シンボルは対象画
素、参照シンボルは、参照画素と考えることができる。
第5図に、対象画素Xと、参照画素としてAからIまで
9個の隣接画素をとった例を示す。すなわち、対象画素
Xを9つの参照画素AからIまでの画素の状態を用いて
予測する。参照シンボル選択器(1)は、第5図に示し
た9画素を記憶しておいたシンボル列のなかから選び出
し、その予測環境(参照画素のパターンを特定する情
報)を予測環境識別端子(2)に出力する。次数・予測
値テーブル(4)には、参照画素の取りうる全てのパタ
ーンについてすなわち2の9乗個のパターン全てについ
て対象画素の次数と予測値が準備されている。ここで予
測環境を特定することにより対象画素の次数が選ばれて
領域選択(8)に送られるとともに、予測値が予測変換
器(5)へと送られる。予測変換器(5)は、発生シン
ボルと予測値を比較し、一致したらMPS(“0")を、不
一致ならLPS(“1")を出力する。この場合は予測値、
発生シンボルともに白または黒を示すシンボルである。
領域選択テーブル(8)は受け取った次数から数直線領
域Sを選択することにより、予測環境に対応した数直線
領域Sを数直線表示符号化器(6)に伝える。数直線表
示符号化器(6)は、数直線領域SとMPS/LPSシンボル
系列を用いて上記の演算を行った後、符号を生成する。
数直線表示符号化器(6)の入力は数直線領域SとMPS/
LPSシンボル系列のみであり、数直線表示符号化器
(6)は情報源を2値画像に特定したものである必要が
ないことを示している。
次に、従来の技術における次数・予測値テーブル
(4)の構成方法について述べる。いま情報源がn重マ
ルコフの2値情報源であれば、n個の参照シンボルを選
択して、2のn乗通りの予測環境について対象シンボル
ほ予測値とその次数を求め、次数・予測値テーブル
(4)を生成すれば、このテーブルだけから最適な符号
化を行うことができる。しかしながら、一般の画像情報
源等は、本来有限な状態数のマルコフ情報源として記述
されるものではなく、nの値を大きくするほど符号化に
よる圧縮率の向上が期待できるといった性質を持つ。一
方、nを大きくすることは次数・予測値テーブル(4)
を大きくすることを意味し、装置規模が大きくなる。そ
のため、実用上は実装可能なnの値が選ばれ、それに対
応する次数・予測値テーブル(4)が作られることとな
る。次数・予測値テーブル(4)の作成方法としては、
情報源からの代表的な出力シンボル系列を数多く観測
し、最も良い予測を与える参照シンボルの取り方と、そ
の参照シンボルにおける対象シンボルの次数及び予測値
を統計的に求めるのが一般的である。2値画像情報源の
場合を例にとると、まず標準的な複数の画像を選び、こ
れらの画像から良い予測的中率をもつn個の参照画素を
選択し、続いてこの参照画素を用いて対象画素の予測値
と次数を2のn乗個の予測環境に対し統計的に求め、最
も近い(平均的な)値を次数・予測値テーブル(4)に
採用する。そして、こうして得られた次数・予測値テー
ブル(4)は、以後固定的に全ての符号化に対して利用
される。
[発明が解決しようとする課題] 従来の符号化装置は、以上のような構成だったので、
次に述べるような問題点や欠点を改善すべき課題があっ
た。
まず、次数・予測値テーブルの予測値と次数は、選ば
れたシンボル系列(画像の場合には選ばれた画像)につ
いての統計に基づいており、その他のシンボル系列につ
いては必ずしも良い予測値と次数を与えない。すなわ
ち、同じ予測環境であっても、予測値とその次数が統計
に用いられた平均的な予測値及び次数とは一致しない場
合があり、このときに符号化効率(符号化によるデータ
圧縮率)が低下するという問題がある。また、シンボル
系列の中に局所的には他のシンボル系列と大きく性質の
異なる部分が存在する場合(例えば、文字部と写真部を
同一画面中に持つ画像情報源から出力されるシンボル系
列の場合)があるが、こうしたシンボル系列に対しても
一様に同じ次数・予測値テーブルを用いることは、局所
的にはよい予測値と次数を与えず、やはり符号化効率が
低下するという問題がある。また、これらの問題を避け
るために、複数の次数・予測テーブルを用意して、情報
源の性質や出力シンボルの傾向に応じて複数の次数・予
測値テーブルを切り換えて符号化効率が落ちないように
する方法も考えられるが、この場合には複数の次数・予
測値テーブルを用意するために装置規模が大きくなって
しまうという欠点があった。例えば、上記白黒2値画像
に対し9個の参照画素を用いる場合に、あと一つ次数・
予測値テーブルを用意するだけでも、さらに2の9乗通
りの次数と予測値を記憶する領域が必要となる。
この発明は係る課題を解決するためになされたもの
で、予測値の的中度に応じて次数・予測値テーブルの次
数あるいは予測値を書き換えることにより、次数・予測
値テーブルを情報源に適応させ、どのような出力シンボ
ル系列に対しても高い符号化効率を与える次数・予測値
テーブルを実現する符号化装置を得ることを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明に係る符号化装置は、情報源にて発生させた
シンボル系列から符号化対象シンボルに対し定められた
個数の所定の位置にある参照シンボルを選択する参照シ
ンボル選択器と、この参照シンボル選択器で選択された
参照シンボルの状態から対象シンボルの予測値と予測の
的中率によって分類されるグループの識別を示す次数と
を選択する次数・予測値テーブルと、上記情報源にて新
たに発生した予測対象のシンボルの値と上記予測値とを
比較し一致又は不一致を示すシンボルを出力する予測変
換器と、この予測変換器の出力を上記次数に基づいて符
号化する符号化器と、上記予測変換器の出力結果に応じ
て前記次数・予測値テーブルの次数又は予測値を書き換
える次数・予測値制御装置とを有するものである。
また、上記次数・予測値制御装置は、前記予測変換器
が出力し一致又は不一致を示すシンボルを予め定められ
た個数連続したときに、上記次数・予測値テーブルの次
数又は予測値を書き換えることを特徴とするものであ
る。
さらに、上記符号化器が符号化を開始する場合、上記
次数・予測値テーブルの初期値として予め求めた次数と
予測値とを用いることを特徴とするものである。
そして、上記符号化器から上記次数・予測値制御装置
に対して、上記次数・予測値テーブルの次数又は予測値
を書き換えるタイミングを知らせることを特徴とするも
のである。
そして、またこの発明による符号化方法は情報源にて
発生させたシンボル系列から符号化対象シンボルに対し
所定の位置にある定められた個数の参照シンボルを選択
するステップと、 この選択された参照シンボルの状態から対象シンボル
の予測値と予測の的中率によって分類されるグループの
識別を示す次数とを選択するステップと、 上記情報源にて新たに発生した予測対象のシンボルの
値と上記予測値とを比較し一致又は不一致を示すシンボ
ルを出力するステップと、 この一致又は不一致を示すシンボルの出力を上記次数
に基づいて符号化するステップと、 上記一致又は不一致を示すシンボルの出力結果に応じ
て上記グループ識別を示す次数又は上記対象シンボルの
予測値を書き換えるステップとを備えるものである。
また、さらに上記次数又は予測値書き換えステップ
は、一致又は不一致を示すシンボルが予め定められた個
数連続したときに、上記次数又は予測値を書き換えるも
のである。
[作用] この発明における符号化装置によれば、次数・予測値
テーブルの次数および予測値を、情報源からの出力シン
ボル系列に応じて適宜書き換えることにより、次数・予
測値テーブルが情報源にダイナミックに適応され、情報
源の特徴を取り入れた最適な次数・予測値テーブルを作
ることが可能となる。この結果、符号化装置全体として
は、どのようなシンボル系列に対しても符号化効率の高
い符号化を実現できる。
この発明における符号化装置によれば、予測変換器か
ら出力され一致又は不一致を示すシンボルが予め定めら
れた個数連続したときに、上記次数・予測値テーブルの
次数又は予測値の書き換えが行われるため、次数又は予
測値が最適になる。
また、初期値として予め定められた次数と予測値が用
いられるため、学習を要せずに符号化開始できる。
さらに、タイミングを知らせることにより、最適タイ
ミングで書き換えできる。
また、さらに発明における符号化方法によれば、情報
源にて新たに発生した予測対象のシンボルの値と上記予
測値とを比較した結果に応じて、上記次数又は予測値を
書き換える。
そしてまた、情報源にて新たに発生した予測対象のシ
ンボルの値と上記予測値とを比較し一致は不一致を示す
シンボルが予め定められた個数連続して出力されたとき
書き換えるものである。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例を示すものである。図に
おいて、書き換え可能な次数・予測値テーブル(4)
は、例えばRAM(ランダムアクセスメモリー)によって
構成される。
又、第2図に示す従来例に比較して、予測変換器
(5)の出力シンボルを入力として次数・予測値テーブ
ル(4)の予測の的中率を自ら計測して次数や予測値を
書き換える次数・予測値制御装置(9)と、数直線表示
符号化器(6)から次数・予測値制御装置(9)へ次数
・予測値テーブル(4)の書き換えタイミングを通知す
るタイミング信号線(10)と、次数・予測値テーブル
(4)の初期値を与える次数・予測値初期値テーブル
(11)とが付加され、この次数・予測値初期値テーブル
(11)は内容が従来の次数・予測値テーブル(4)と同
一である。
次に、本発明の動作を例を用いて説明する。次数・予
測値制御装置(9)は、予測変換器(5)の出力シンボ
ル系列から連続するMPSとLPSの数をカウントし、例えば
k個連続したMPSを検出した時およびm個連続したLPSを
検出した時に、予測変換器(5)の出力シンボルを確認
し、次に示す手順で次数・予測値テーブル(4)の内容
の書き換えを行う。なお、上記のkやmの値について
は、次数・予測値制御装置(9)に事前に設定されるも
のとする。
予測変換器(5)の出力がm個連続したLPSの場合 次数・予測値テーブル(4)において、その時の予測
環境に対応する次数の値を1つだけ減算する。これは、
正規化が行われた時の予測環境において、予測値が外れ
たため、予測の的中度を示す次数を下げることによっ
て、現在符号化の対象となっている情報源に対し、次数
・予測値テーブル(4)を適応させる動作である。次数
が0に達しそれ以上次数を減ずることができなくなる
と、次数・予測値テーブル(4)中の予測値を変更す
る。2値情報源を対象とすると、予測値は反転させるだ
けでよい。この動作により的中率が極端に悪い予測値は
書き換えられる。
予測変換器(5)の出力がk個連続したMPSの場合 次数・予測値テーブル(4)において、その時の予測
環境に対応する次数の値を1つだけ加算する。これは、
正規化が行われた時の予測環境において、予測値が的中
したため、予測の的中度を示す次数を上げることによっ
て、現在符号化の対象となっている情報源に対し、次数
・予測値テーブル(4)を適応させる動作である。次数
が既に最高次数に達している場合には加算は実行されな
い。この処理により予測が極めてよく的中する場合に
は、次数を上げることによりS値が小さくなり、数直線
表示符号化器(6)から出力される符号量を抑えること
ができる。
以上の動作により次数・予測値制御装置(9)は、情
報源の性質に追従して次数・予測値テーブル(4)を書
き換えてゆき、数直線表示符号化器(6)による高い符
号化効率による符号化を可能とする。
以上の例では、次数・予測値制御装置(9)は自ら次
数・予測値テーブル(4)の書き換えのタイミングを選
択したが、数直線表示符号化器(6)における数直線表
示符号化の過程における他のタイミングをタイミング信
号線(10)で知らされることによって上記の書き換え動
作を行ってもよい。例えば、連続するMPSとLPSのカウン
トを数直線表示符号化器(6)に行わせて、書き換えの
タイミングだけを通知してもらい次数・予測値テーブル
(4)を書き換えてもよい。また、数直線表示符号化器
(6)が正規化を行うタイミングをタイミング信号線
(10)で知らされることによって上記の書き換え動作を
行ってもよい。なお、次数・予測値初期値テーブル(1
1)は使用しなくても上記の動作に影響はない。しか
し、次数・予測値テーブル(4)が情報源の特徴を学習
するのには時間を要するため、次数・予測値テーブル
(4)が従来通りの初期値をもって開始させたい場合に
は、次数・予測値初期値テーブル(11)の内容を次数・
予測値テーブル(4)に複写した後、符号化動作を開始
すればよい。
[発明の効果] この発明は以上説明したとおり、次数・予測値テーブ
ルを予測の一致を計測しながら適宜書き換えていくこと
により、次数・予測値テーブルの装置規模を大きくする
ことなく、情報源から出力されるあらゆるシンボル系列
に対して高い符号化効率を得る次数・予測値テーブルを
実現できる効果がある。また、次数・予測値初期値テー
ブルを用いて次数・予測値テーブルを初期化する場合に
は、符号化動作の開始時から次数と予測値に平均的な値
が与えられているため、統計的に求めた平均的な情報源
の符号化から始める場合には、符号化開始時から高い符
号化効率を期待できるという効果がある。更に、タイミ
ング信号線を設けることによって、最適な書き換えタイ
ミングとせしめることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例による符号化装置のブロ
ック構成図、第2図は従来の数直線符号化を用いた符号
化装置のブロック構成図、第3図は数直線表示符号化方
式の概念図、第4図は次数・予測値テーブルの構成図、
第5図は2値画像情報源における対象画素と参照画素の
例を示す図、第6図は領域選択テーブルの構成図であ
る。 図において、(1)は参照シンボル選択器、(2)は予
測環境識別端子、(3)は発生シンボル入力端子、
(4)は次数・予測値テーブル、(5)は予測変換器、
(6)は数直線表示符号化器、(7)は符号出力端子、
(8)は領域選択テーブル、(9)は次数・予測制御装
置、(10)はタイミング信号線、(11)は次数・予測値
初期テーブルである。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 智広 神奈川県鎌倉市大船5丁目1番1号 三菱 電機株式会社通信システム研究所内 (56)参考文献 電子情報通信学会春季全国大会講演論文 集(1989)、小野、木村、木野、吉田、 P.1−152

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報源にて発生させたシンボル系列から符
    号化対象シンボルに対し定められた個数の所定の位置に
    ある参照シンボルを選択する参照シンボル選択器と、 この参照シンボル選択器で選択された参照シンボルの状
    態から対象シンボルの予測値と予測の的中率によって分
    類されるグループの識別を示す次数とを選択する次数・
    予測値テーブルと、 前記情報源にて新たに発生した予測対象のシンボルの値
    と前記予測値とを比較し一致又は不一致を示すシンボル
    を出力する予測変換器と、 この予測変換器の出力を前記次数に基づいて符号化する
    符号化器と、 前記予測変換器の出力結果に応じて前記次数・予測値テ
    ーブルの次数又は予測値を書き換える次数・予測値制御
    装置とを備えることを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】前記次数・予測値制御装置は、前記予測変
    換器が出力し一致又は不一致を示すシンボルが予め定め
    られた個数連続したときに、前記次数・予測値テーブル
    の次数又は予測値を書き換えることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】前記符号化器が符号化を開始する場合、前
    記次数・予測値テーブルの初期値として予め求めた次数
    と予測値とを用いることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】前記符号化器から前記次数・予測値制御装
    置に対して、前記次数・予測値テーブルの次数又は予測
    値を書き換えるタイミングを知らせることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】情報源にて発生させたシンボル系列から符
    号化対象シンボルに対し定められた個数の所定の位置に
    ある参照シンボルを選択するステップと、 この選択された参照シンボルの状態から対象シンボルの
    予測値と予測の的中率によって分類されるグループの識
    別を示す次数とを選択するステップと、 前記情報源にて新たに発生した予測対象のシンボルの値
    と前記予測値とを比較し一致又は不一致を示すシンボル
    を出力するステップと、 この一致又は不一致を示すシンボルの出力を前記次数に
    基づいて符号化するステップと、 前記一致又は不一致を示すシンボルの出力結果に応じて
    前記グループ識別を示す次数又は前記対象物シンボルの
    予測値を書き換えるステップとを備えることを特徴とす
    る符号化方法。
  6. 【請求項6】前記次数又は予測値書き換えステップは、
    一致又は不一致を示すシンボルが予め定められた個数連
    続したときに、前記次数又は予測値を書き換えることを
    特徴とする特許請求の範囲第5項記載の符号化方法。
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