JPH08342A - 携帯用ヘアードライヤ - Google Patents

携帯用ヘアードライヤ

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JPH08342A
JPH08342A JP13900594A JP13900594A JPH08342A JP H08342 A JPH08342 A JP H08342A JP 13900594 A JP13900594 A JP 13900594A JP 13900594 A JP13900594 A JP 13900594A JP H08342 A JPH08342 A JP H08342A
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air
temperature
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Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Tetsuo Obata
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D20/00Hair drying devices; Accessories therefor
    • A45D20/04Hot-air producers
    • A45D20/06Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A45D20/06Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power
    • A45D2020/065Hot-air producers heated otherwise than electrically; ventilated by muscle power heated by gas or fuel

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  • Control Of Combustion (AREA)
  • Gas Burners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炎が出ず使用方向に制限のない安全な携帯用
ヘアードライヤを提供する。 【構成】 炎燃焼の開始後に送風部16を動作させ、触
媒層20aが触媒燃焼可能温度に達してから混合部17
での混合ガスの空気過剰率を高くして、炎燃焼から触媒
燃焼のみに移行するようにして、安全で使い勝手の良い
携帯用ヘアードライヤとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブタンガス等の液化石
油ガスの触媒燃焼を熱源とした小型で使いやすいコード
レスのヘアードライヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガス燃料または気化した液体燃料を
燃焼させ、排ガスを熱交換器によってい熱交換して温風
として取り出す温風機では、ガス燃料あるいは石油燃料
を問わず全て炎口板において炎を形成して燃焼させる形
態をとっているものである。
【0003】従って、炎を形成するために、それに合致
したスペースの燃焼室を必要としているものである。つ
まり無理なコンパクト化は、不完全燃焼を発生させ、一
酸化炭素や未燃焼の炭化水素を排出する虞れがあるもの
である。そこで、図8に示すような構造の携帯用ヘアー
ドライヤが考案されている。図8において、1は送風
機、2は風洞部、3は燃焼器、4は圧電点火器である。
燃焼器3にはカバー5が設けられている。燃焼器3の後
端には燃料流入口6を設けており、この燃料流入口6の
入口側には燃料空気混合器7を、燃焼器3の出口端には
触媒層8を設けている。燃焼器3内の燃料空気混合器7
と触媒層8との間には、圧電点火器4を配置している。
この圧電点火器4は、点火スイッチ10に接続されてい
る。
【0004】燃焼器3では、燃料流入口6から噴射され
た液化石油ガス等の燃料ガスと、送風機1が送風する送
風空気の一部とを混合器7によって混合した混合ガスを
燃焼させている。つまり、この混合ガスは圧電点火器4
によって点火されて燃焼するものである。燃焼している
混合ガスは、触媒層8を通って燃焼器3を設置した燃焼
室の外側を通って送風機1が送風した空気と混合され、
風洞部2の出口に取り付けている吐き出し口9から吐き
出される。この時、燃焼ガスが触媒層8を通過するとき
に、未燃焼ガスが完全燃焼して一酸化炭素・炭化水素の
量が極めて少なくなるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成のヘア
ードライヤは、以下のような課題を有しているものであ
る。第一に、炎燃焼を採用しているため吐き出し口9か
ら炎が放出される可能性があり危険である。また第二
に、燃焼方向が制限されており、色々な方向で使用する
ものには不向きなものである。
【0006】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするもので、炎が出ず使用方向に
制限のない安全な携帯用ヘアードライヤを提供すること
を第一の目的としている。
【0007】また、触媒の温度を検知して送風機を自動
的に動作させ、安全で確実に触媒燃焼に移行させること
ができる携帯用ヘアードライヤを提供することを第二の
目的としている。
【0008】更に、触媒の温度により送風機の風量を調
節し、安定に触媒燃焼を維持することができる携帯用ヘ
アードライヤを提供することを第三の目的としている。
【0009】また、送風機の風の一部を触媒に供給する
混合ガスに混ぜ、混合ガスの空気過剰率を調節して触媒
の温度を適度に保持し、安全で耐久性に優れた携帯用ヘ
アードライヤを提供することを第四の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、燃料ガスを収容するガスボ
ンベと、このガスボンベから供給される燃料ガスを制御
弁の開口面積を調整することによって流量調整しながら
噴出させるノズルと、このノズルの後方から空気を送風
する送風部と、空気と燃料ガスを混合する混合部と、空
気と燃料ガスの混合気体を燃焼させる燃焼室と、燃焼ガ
スの出口に設けた触媒燃焼部とを備えた携帯用ヘアード
ライヤとするものである。
【0011】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、特に、触媒燃焼部の近傍にバイメタルスイッ
チを設け、燃焼ガスの加熱による触媒層の温度上昇を検
知して送風部を動作させる携帯用ヘアードライヤとする
ものである。
【0012】第三の目的を達成するための本発明の第三
の手段は、特に、触媒燃焼部の近傍に正特性サーミスタ
を設け、燃焼ガスの加熱による触媒層の温度を検知し送
風部の送風量を制御する携帯用ヘアードライヤとするも
のである。
【0013】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、特に、燃焼室の出口に略円錐状の誘導筒を設
け、燃焼室と反対側の誘導筒開口部に触媒燃焼部を配置
し、前記誘導筒側壁には複数の空気取り入れ口を設けた
携帯用ヘアードライヤとするものである。
【0014】
【作用】本発明の第一の手段は、炎燃焼の開始後に送風
部を動作させ、触媒層が触媒燃焼可能温度に達してから
混合ガスの空気過剰率を高くして、炎燃焼から触媒燃焼
のみに移行するようにして、安全で使い勝手の良い携帯
用ヘアードライヤとして作用するものである。
【0015】本発明の第二の手段は、触媒燃焼部の近傍
に設けたバイメタルスイッチが、燃焼ガスの加熱による
触媒層の温度上昇を検知して、触媒層の温度が触媒燃焼
に適した温度となってから送風部を動作させるように作
用するもので、安全で確実に触媒燃焼に移行することが
できる携帯用ヘアードライヤを実現するものである。
【0016】本発明の第三の手段は、触媒燃焼部の近傍
に設けた正特性サーミスタが、燃焼ガスの加熱による触
媒層の温度に応じた抵抗値となって送風部の送風量を制
御するように作用するもので、触媒の温度が適温に保持
され安定した触媒燃焼を維持できる携帯用ヘアードライ
ヤを実現するものである。
【0017】本発明の第四の手段は、燃焼室の出口に設
けた誘導筒が複数の空気取り入れ口を備えており、送風
量に応じて混合ガスの空気比率を制御して、触媒層の温
度を適温に保持でき、耐久性に優れたまた温風の温度が
異常な高温となることのない安全な携帯用ヘアードライ
ヤを実現するものである。
【0018】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例について説
明する。図1は本実施例の全体構成を示す断面図であ
る。携帯用ヘアードライヤのハウジング11は耐熱性に
優れた金属製で、以下の各部を備えている。12はプロ
パン・ブタン等の液化石油ガスである燃料ガスを収容す
るガスボンベで、本体11に固定あるいは着脱自在に設
けている。このガスボンベ12から供給されるガスの供
給路の出口には、ノズル13を配置している。ガスボン
ベ12とノズル13との間には、制御弁14を設けてい
る。制御弁14は、図2に示しているように、制御レバ
ー14a・絞り棒14b・シールリング14c・絞り口
14dで構成されており、使用者が制御レバー14aを
回動すると燃料ガスの供給量が制御できるようになって
いる。つまり、制御レバー14aを回動すれば、絞り棒
14bが移動して、絞り口14dの開口面積が変化する
ものである。
【0019】またノズル13の後方には、温風吹き出し
口15に向けて空気を供給する送風部16を設けてい
る。送風部16は、ファン16aとファン駆動用モータ
16bとから成っている。ノズル13の先端に設けてい
る燃料ガス噴出小孔13aは、ガスボンベ12内の液化
ガスが中継パイプ21中で気化してガス化した燃料ガス
を、混合部17内に適性な速度で噴射する。混合部17
は、ガスと空気とを一定の割合の混合気体に混合する部
分である。小孔13aから噴出される燃料ガスに対し
て、これに連携する形で燃焼室19が設置されている。
ノズル13の先端は、この送風部16によって送風され
る空気と、前記燃料ガスを混合して混合気体をつくる混
合部17内に配置されている。この混合部17は、混合
気体を燃焼させる燃焼室19に連なっている。燃焼室1
9近傍には、混合気体に点火する着火部18を設けてい
る。着火部18は、圧電装置18aと電極18bとから
成っている。電極18bに対するもう一方の電極は、燃
焼室19の外周部がこれに相当している。燃焼室19は
触媒燃焼部20に連なっており、触媒燃焼部20の先端
には触媒層20aを設けている。触媒燃焼部20は、図
2に示しているように、触媒層20aと、触媒層20a
を収納する触媒層ケース20bと、触媒層20aを固定
する保持金具20cとで構成している。触媒層20a
は、ハニカムや発泡体のような多孔質性のセラミックま
たは金属を担体とし、白金やパラジウム等を担持したも
のである。
【0020】22は送風部16に給電する蓄電池で、操
作スイッチ23を介してファン駆動用モータ16bに電
源を供給している。
【0021】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が制御レバー14aを回動すると、燃料ガスがガス
ボンベ12から流出して、中継パイプ21を介して、ノ
ズル13の小孔13aから噴出する。噴出した燃料ガス
は、周囲の空気を巻き込んで混合部17に流入する。混
合部17で空気と混合された混合ガスは、燃焼室19に
流れ込むものである。ここで圧電装置18aを動作させ
ると、電極18bと燃焼室19の外周部との間に火花放
電が生じて、燃焼室19の内部で炎燃焼が開始される。
この炎燃焼によって、燃焼ガスの吹き出し口に設けた触
媒燃焼部20の触媒層20aが加熱され、触媒層20a
の温度は上昇して瞬時に200℃以上に達する。この状
態で操作スイッチ23をONすると、駆動用モータ16
bが回転してファン16aが送風を開始する。ファン1
6aの送風によって、混合部17に流入する空気の量が
増大して、混合ガスへの空気過剰率は高くなってくるも
のである。この結果燃焼室19での炎燃焼は維持できな
くなって、炎が消えた状態の高温の混合ガスが触媒層2
0aに供給される。このとき触媒層20aの温度は20
0℃以上となっているため、炎燃焼は触媒燃焼に移行す
る。この燃焼ガスは、送風部16からの風と混合されて
温風吹き出し口15より吹き出されるものである。
【0022】運転停止時は、制御レバー14aを逆方向
に回して制御弁14を閉じ、操作スイッチ23をOFF
して送風を停止するのである。
【0023】以上のように本実施例によれば、送風部を
炎燃焼開始後に動作させ、触媒層が触媒燃焼可能温度に
達してから、混合ガスの空気過剰率を炎燃焼可能域より
薄くして炎を消して触媒燃焼のみにできる構成としてい
るため、温風吹き出し口15から炎が出ることがなく安
全である。また、燃焼方向に制限がないため、色々な方
向で使用可能となるものである。
【0024】次に本発明の第二の手段の実施例につい
て、図3・図4に基づいて説明する。本実施例の全体構
成は、前記図1で説明した物と同様であり説明を省略す
る。図3・図4に示している24は、触媒層ケース20
bに設けているバイメタルのスイッチである。蓄電池2
2の電源は、このスイッチ24を介してファン駆動用モ
ータ16bに接続しているものである。
【0025】以下本実施例の動作について説明する。制
御レバー14aを回動して、前記第一の実施例と同様に
して、燃焼室19で炎燃焼が開始される。この炎燃焼に
よる熱エネルギは、燃焼ガスの吹き出し口に設けられた
触媒燃焼部20の触媒層20aを加熱するものである。
この結果、熱伝導によって触媒層ケース20bに取付け
たバイメタルの温度が上昇して湾曲してくるものであ
る。こうして触媒層20aの温度が200℃以上になる
と、バイメタルスイッチ24の接点が閉じて、ファン1
6aに蓄電池22からの電源が供給される。こうしてフ
ァン16aは回転を開始し、送風部16は送風を開始す
るものである。この送風が開始されると、混合部17に
流入する空気の量が増大して、空気過剰率が高くなっ
て、炎燃焼が維持できなくなって炎が消えた無炎燃焼の
状態となる。この無炎燃焼状態の混合ガスが触媒層20
aに供給されると、触媒層20aの温度は200℃以上
になっているため、即座に触媒燃焼に移行するものであ
る。この触媒燃焼による燃焼ガスは、送風部16からの
風と混合されて、温風吹き出し口15より吹き出され
る。
【0026】運転停止時は、前記実施例と同様、制御レ
バー14aを逆方向に回動して制御弁14を閉じるもの
である。制御弁14aが閉じられると、混合ガスの供給
が停止される。この結果、触媒層20aの温度が下がっ
て触媒層ケース20bに取付けたバイメタルの温度が下
がって、元の形状に回復してくるものである。こうして
スイッチ24の接点が開いて、駆動用モータ16bへの
給電が停止されて、自動的に送風が停止される。
【0027】以上のように本実施例によれば、触媒燃焼
部20の近傍にバイメタルを設けて、燃焼ガスの加熱に
よる触媒層20aの温度上昇を検知して送風部を動作さ
せるようにしているため、自動的に安全で確実に触媒燃
焼に移行することができるものである。
【0028】続いて本発明の第三の手段の実施例につい
て図5に基づいて説明する。25は触媒層ケース20b
に設け正特性サーミスタである。蓄電池22の電源は、
この正特性サーミスタスイッチ25を介してファン駆動
用モータ16bに接続しているものである。つまり、正
特性サーミスタ25の抵抗値によって、ファン駆動用モ
ータ16bに供給する電流を制御して送風量を変化でき
るように構成しているものである。
【0029】以下本実施例の動作について説明する。制
御レバー14aを回動して、燃焼室19で炎燃焼が開始
される。この炎燃焼による熱エネルギは、燃焼ガスの吹
き出し口に設けた触媒燃焼部20の触媒層20aを加熱
するものである。この熱伝導によって、触媒層ケース2
0bに取付けた正特性サーミスタ25の温度も上昇して
くるものである。正特性サーミスタ25の温度が上昇す
るにつれて、この抵抗値は減少して、ファン駆動用モー
タ16bに供給される電流が増加してくる。このため、
送風部16からの送風量も増加してくるものである。触
媒層20aの温度が200℃以上になると、前記送風量
が増大する結果、燃焼室19での燃焼は無炎燃焼に変わ
るものである。こうして前記各実施例と同様にして、触
媒層20aでは触媒燃焼が行われるものである。この触
媒燃焼による燃焼ガスは、送風部16からの風と混合さ
れて温風吹き出し口15より吹き出されるわけである。
【0030】触媒層20aの温度が更に上昇して温風の
温度が高くなると、正特性サーミスタ25は触媒層20
aの温度を低下させるように作動するものである。つま
り正特性サーミスタ25の抵抗値が更に低下し、ファン
駆動用モータ16bに供給される電流が増加する結果、
送風部16が送風する送風量が増加するもので、このた
め触媒層20aの熱が奪われて、触媒燃焼熱エネルギと
送風量とがバランスするようになるものである。こうし
て、適度な温度の温風が安定して吹き出されるようにな
る。
【0031】運転停止時は、前記各実施例と同様、制御
レバー14aを逆方向に回動して制御弁14を閉じて、
混合ガスの供給を停止するものである。混合ガスの供給
が停止されると、触媒層20aの温度が下がって、正特
性サーミスタ25の抵抗値が増大し、ファン駆動用モー
タ16bに供給される電流が減少して自動的に送風が停
止されるものである。
【0032】以上のように本実施例によれば、触媒燃焼
部20の近傍に正特性サーミスタ25を設け、燃焼ガス
の加熱による触媒層20aの温度を検知して送風部16
の送風量を制御するようにしているため、触媒の温度が
適温に保持され安定した触媒燃焼を維持することができ
るものである。
【0033】次に本発明の第四の手段の実施例につい
て、図6・図7に基づいて説明する。本実施例では、燃
焼室19の出口に、複数の空気取り入れ口26aを備え
ている略円錐状とした誘導筒26を設けている。その他
の構成は、前記本発明の第三の手段の実施例と同様であ
る。
【0034】以下本実施例の動作について説明する。燃
焼室19での燃焼が炎燃焼から無炎燃焼に移行して、触
媒層20aで触媒燃焼が行われる過程については前記実
施例と同様である。この触媒燃焼による燃焼ガスは、送
風部16からの送風と混合されて温風吹き出し口15よ
り吹き出されるものである。このとき触媒層20aの温
度が更に上昇して温風の温度が高くなると、正特性サー
ミスタ25の抵抗値が低下して、送風部16からの送風
量が増加するものである。この送風の一部は、誘導筒2
6の表面に設けている空気取り入れ口26aから誘導筒
26内に案内されるものである。このため、燃焼室19
から送り出される混合ガスは、この送風空気と混ざり合
ってさらに薄められることになるものである。したがっ
て、触媒層20aに供給される混合ガスは、更に濃度の
薄いものとなって触媒燃焼量は低下することになる。こ
うして触媒層20aの温度も低下する。やがて触媒燃焼
熱エネルギと送風量とがバランスして、適度な温度の温
風が安定して吹き出されるようになるものである。
【0035】以上のように本実施例によれば、送風量に
応じて混合ガスの空気比率を制御することができ、触媒
層の温度を適温に保持でき、耐久性に優れた、また温風
の温度が異常な高温となることのない安全な携帯用ヘア
ードライヤを実現するものである。
【0036】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、燃料ガスを収容
するガスボンベと、このガスボンベから供給される燃料
ガスを制御弁の開口面積を調整することによって流量調
整しながら噴出させるノズルと、このノズルの後方から
空気を送風する送風部と、空気と燃料ガスを混合する混
合部と、空気と燃料ガスの混合気体を燃焼させる燃焼室
と、燃焼ガスの出口に設けた触媒燃焼部とを備えた構成
として、炎が出ず使用方向に制限のない安全な携帯用ヘ
アードライヤを実現するものである。
【0037】本発明の第二の手段は、触媒燃焼部の近傍
にバイメタルスイッチを設け、燃焼ガスの加熱による触
媒層の温度上昇を検知して送風部を動作させる構成とし
て、触媒の温度を検知して送風機を自動的に動作させ、
安全で確実に触媒燃焼に移行させることができる携帯用
ヘアードライヤを実現するものである。
【0038】本発明の第三の手段は、触媒燃焼部の近傍
に正特性サーミスタを設け、燃焼ガスの加熱による触媒
層の温度を検知し送風部の送風量を制御する構成とし
て、触媒の温度により送風機の風量を調節し、安定に触
媒燃焼を維持することができる携帯用ヘアードライヤを
実現するものである。
【0039】本発明の第四の手段は、燃焼室の出口に略
円錐状の誘導筒を設け、燃焼室と反対側の誘導筒開口部
に触媒燃焼部を配置し、前記誘導筒側壁には複数の空気
取り入れ口を設けた構成として、送風機の風の一部を触
媒に供給する混合ガスに混ぜ、混合ガスの空気過剰率を
調節して触媒の温度を適度に保持し、安全で耐久性に優
れた携帯用ヘアードライヤを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例における携帯用ヘ
アードライヤの断面図
【図2】同携帯用ヘアードライヤの要部断面図
【図3】本発明の第二の手段の実施例における携帯用ヘ
アードライヤの断面図
【図4】同携帯用ヘアードライヤの要部断面図
【図5】本発明の第三の手段の実施例における携帯用ヘ
アードライヤの要部断面図
【図6】本発明の第四の手段の実施例における携帯用ヘ
アードライヤの断面図
【図7】同携帯用ヘアードライヤの要部断面図
【図8】従来の携帯用ヘアードライヤの断面図
【符号の説明】
12 ガスボンベ 13 ノズル 14 制御弁 16 送風部 17 混合部 19 燃焼室 20 触媒燃焼部 20a 触媒層 24 バイメタルスイッチ 25 正特性サーミスタ 26 誘導筒 26a 空気取り入れ口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスを収容するガスボンベと、この
    ガスボンベから供給される燃料ガスを制御弁の開口面積
    を調整することによって流量調整しながら噴出させるノ
    ズルと、このノズルの後方から空気を送風する送風部
    と、空気と燃料ガスを混合する混合部と、空気と燃料ガ
    スの混合気体を燃焼させる燃焼室と、燃焼ガスの出口に
    設けた触媒燃焼部とを備えた携帯用ヘアードライヤ。
  2. 【請求項2】 触媒燃焼部の近傍にバイメタルスイッチ
    を設け、燃焼ガスの加熱による触媒層の温度上昇を検知
    して送風部を動作させる請求項1に記載した携帯用ヘア
    ードライヤ。
  3. 【請求項3】 触媒燃焼部の近傍に正特性サーミスタを
    設け、燃焼ガスの加熱による触媒層の温度を検知し送風
    部の送風量を制御する請求項1記載の携帯用ヘアードラ
    イヤ。
  4. 【請求項4】 燃焼室の出口に略円錐状の誘導筒を設
    け、燃焼室と反対側の誘導筒開口部に触媒燃焼部を配置
    し、前記誘導筒側壁には複数の空気取り入れ口を設けた
    請求項1または3記載の携帯用ヘアードライヤ。
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Cited By (5)

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