JPH083404Y2 - ロール原反の連続繰り出し装置 - Google Patents

ロール原反の連続繰り出し装置

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JPH083404Y2
JPH083404Y2 JP3732893U JP3732893U JPH083404Y2 JP H083404 Y2 JPH083404 Y2 JP H083404Y2 JP 3732893 U JP3732893 U JP 3732893U JP 3732893 U JP3732893 U JP 3732893U JP H083404 Y2 JPH083404 Y2 JP H083404Y2
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邦次 柳沢
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邦次 柳沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は紙やプラスチツクフイル
ムなどのロール原反を、その印刷や成形、コーテイン
グ、その他の加工機へ供給するための連続繰り出し装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば豆腐のトレー成形機へ、そ
のトレーの成形材料に係るプラスチツクフイルムのロー
ル原反を供給する場合、その別個独立する複数の繰り出
し装置を用意して、その一方の繰り出し装置からトレー
成形機へ、ロール原反を繰り出し供給すると共に、その
完了後には一旦トレー成形機の運転を停止させて、その
間に他方の繰り出し装置をトレー成形機へ交換的に接続
ライン化し、その他方から引き続きトレー成形機へ、ロ
ール原反を繰り出し供給している実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、これではト
レー成形機の1基当りに複数の繰り出し装置と、その据
え付け上の大きなスペースが必要である。又、そのトレ
ー成形機に対して交換的に接続ライン化する作業も、著
しく煩雑であって、殊更その作業中にはトレー成形機の
運転を停止させなければならないため、その成形作業の
能率を阻害する問題がある。
【0004】この点、タレツト式又はターンテーブル式
の繰り出し装置も公知であるが、これでは上記トレー成
形機に対する交換的な接続作業を合理的に行なえる利点
がある反面、非常に高価な装置であるため、容易に導入
することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上芯管に捲き付
けられた紙やプラスチツクフイルムなどから成るロール
原反の前後一対と、その各ロール原反の芯管へ一体回転
し得るように貫通セツトされ、且つその左右両端部に一
対のピニオンギヤが固設されたエヤーシヤフトと、上記
ロール原反の前後一対を並列状態に受け持てる長さ寸法
と幅寸法に枠組み一体化され、且つその両サイドフレー
ムの上面に上記ピニオンギヤと噛合し得るラツクギヤが
刻設された装置フレームと、上記前側のロール原反を作
用原反として、そのエヤーシヤフトを装置フレームの所
定作用位置へ、上記ピニオンギヤがラツクギヤと噛合し
ない浮上状態に受け止め保持する左右一対の昇降制御可
能な軸受け装置と、その作用原反の自転運動に制動力を
付与する電磁ブレーキと、上記後側のロール原反を予備
原反として、そのエヤーシヤフトを装置フレームの所定
待機位置へ、やはり上記ピニオンギヤがラツクギヤと噛
合しない浮上状態に受け止め保持する左右一対の昇降制
御可能な軸受け装置と、上記作用原反の繰り出し作用終
点と予備原反の繰り出し作用始点とを貼り合わせ無端化
すべく、その作用原反の上方位置に架設された貼り合わ
せ装置とから成り、上記作用原反に前方から引張り力を
付与して自転運動させることにより、その紙やプラスチ
ツクフイルムなどを繰り出すと共に、その繰り出し作用
終点を電気的に検知するや、上記貼り合わせ装置により
予備原反の繰り出し作用始点と貼り合わせ無端化して、
その繰り出し作用の完了した作用原反を装置フレームの
前方へ排出する一方、その開放した作用位置へ予備原反
を上記前方からの引張り力により、自づと移動させて、
その繰り出し作用を続行するように定めたことを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】本考案の上記構成によれば、装置フレーム上に
作用原反のほか、予備原反も並列設置状態に受け止め保
持されており、その作用原反の紙やプラスチツクフイル
ムなどが繰り出し作用終点に達した時には、これを予備
原反の繰り出し作用始点と貼り合わせ無端化することが
でき、その予備原反を次回の作用原反として、印刷や成
形、コーテイング、その他の加工機へ連続的に繰り出し
供給し得るのである。
【0007】その貼り合わせた後には、従前の作用原反
が装置フレームの前方へ排出される一方、その所定作用
位置へ予備原反が自づと移動して、正しく受け止め保持
されることになるため、従来のように成形機などの運転
を停止させた上、別な繰り出し装置と交換的に接続ライ
ン化する如き面倒な作業を一切要しない。その作業能率
と省力化に著しく優れる。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的
構成を詳述すると、その連続繰り出し装置の概略全体を
表わした図1、2において、(M)は芯管(11)に捲
き付けられた紙やプラスチツクフイルム(12)などか
ら成るロール原反の前後一対であり、その前側のロール
原反(M)を言わば作用原反(M1)として、これから
加工機(図示省略)へ紙やプラスチツクフイルム(1
2)などを繰り出し供給している作用中に、残る後側の
ロール原反(M)を予備原反(M2)として、上記作用
原反(M1)との並列設置状態に待機させておくことが
できるようになっている。
【0009】上記ロール原反(M)の前後一対は言うま
でもなく互いに同一であり、その各芯管(11)にはエ
ヤーシヤフト(13)が一体回転し得るように貫通セツ
トされていると共に、その芯管(11)から露出するエ
ヤーシヤフト(13)の左右両端部には、一対のピニオ
ンギヤ(14)が固設されてもいる。しかも、そのエヤ
ーシヤフト(13)における左右何れか一方の端部に
は、上記ピニオンギヤ(14)よりも径大なブレーキ用
ギヤ(15)が嵌め付け一体化されている。
【0010】(F)は上記ロール原反(M)の前後一対
を並列設置状態として受け持てる長さ寸法と幅寸法に枠
組み一体化された装置フレームの総称であり、その左右
一対のサイドフレーム(16)上には平行な水平レール
(17)が、前後方向への延在状態に敷設されている。
(18)はその各水平レール(17)の上面に刻設され
たラツクギヤであり、上記エヤーシヤフト(13)のピ
ニオンギヤ(14)と噛合する。
【0011】つまり、各ロール原反(M)のエヤーシヤ
フト(13)は装置フレーム(F)上の水平な横断状態
に設置されており、その左右一対のピニオンギヤ(1
4)が水平レール(17)のラツクギヤ(18)と噛合
しつつ、装置フレーム(F)の前方へ転がり移動し得る
ようになっているのである。
【0012】(19)は上記水平レール(17)の前部
位置に直列する如く、やはり装置フレーム(F)のサイ
ドフレーム(16)上に敷設された左右一対の前下がり
傾斜レールであって、約3度の一定角度(θ)だけ前下
がりに傾斜されることにより、上記作用原反(M1)の
繰り出し作用完了後に残るエヤーシヤフト(13)が、
水平レール(17)から傾斜レール(19)へ乗り移っ
て、その傾斜レール(19)に沿い前方へ自然と転がり
排出されるようになっている。
【0013】(20)はそのエヤーシヤフト(13)を
傾斜レール(19)から落下しないように受け止めるス
トツパーであり、図ではこれを凹溝形態として、上記傾
斜レール(19)の前端部に切り欠いているが、これに
代る凸起を傾斜レール(19)の前端部から立設しても
勿論良い。又、上記傾斜レール(19)の上面にはラツ
クギヤ(18)が刻設されておらず、そのためサイドフ
レーム(16)の上面そのものを前下がり傾斜レール
(19)として活用することもできる。
【0014】上記作用原反(M1)はその紙やプラスチ
ツクフイルム(12)などの繰り出し作用中、装置フレ
ーム(F)の水平レール(17)と傾斜レール(19)
との境界部を所定位置(作用位置)(a)として、そこ
に次の通り受け止め保持されるようになっている。
【0015】即ち、図3、4はその作用原反(M1)に
おけるエヤーシヤフト(13)の軸受け装置(A)を示
しており、(21)(22)は前後一対づつの昇降アー
ムであって、その前側昇降アーム(21)の基部前端が
上記サイドフレーム(16)の傾斜レール(19)へ、
又後側昇降アーム(22)の基部後端が同じくサイドフ
レーム(16)の水平レール(17)へ、各々水平な支
点軸(23)(24)を介して起伏的な回動自在に枢着
されている。
【0016】その前側昇降アーム(21)の自由後端部
と後側昇降アーム(22)の自由前端部とが、上記作用
原反(M1)のエヤーシヤフト(13)を挟む如くに向
かい合っているわけであり、そこに各々軸支された前後
一対づつのベアリング(25)(26)によって、上記
エヤーシヤフト(13)の左右両端部を下方から受け持
つようになっている。
【0017】(27)(28)は上記前側昇降アーム
(21)の中途部と後側昇降アーム(22)の中途部
に、各々軸支された前後一対づつのコロ、(29)(3
0)はそのコロ(27)(28)に下方から接触する前
後一対づつのロータリーアクチユエーターであり、その
前側ロータリーアクチユエーター(29)が上記サイド
フレーム(16)の傾斜レール(19)へ、又後側ロー
タリーアクチユエーター(30)が同じくサイドフレー
ム(16)の水平レール(17)へ、各々偏心軸(3
1)(32)によって回転自在に枢着されている。
【0018】つまり、上記ロータリーアクチユエーター
(29)(30)は偏心カムとして機能し、その回転に
より上記ベアリング(25)(26)の付属する昇降ア
ーム(21)(22)を昇揚させて、そのベアリング
(25)(26)により軸受けされた上記作用原反(M
1)のピニオンギヤ(14)が、水平レール(17)の
ラツクギヤ(18)から浮上して、そのラツクギヤ(1
8)と噛合しない状態のもとで自転運動することによ
り、作用原反(M1)からその紙やプラスチツクフイル
ム(12)などを繰り出せるようになっているのであ
る。
【0019】更に言えば、上記装置フレーム(F)の水
平レール(17)と傾斜レール(19)との境界部へ、
作用原反(M1)を位置決め保持する場合、先づ図5の
ように前側昇降アーム(21)を昇揚させて、水平レー
ル(17)のラツクギヤ(18)と噛合しつつ前方へ転
がり移動してくるロール原反(M)のエヤーシヤフト
(13)を、その前側ベアリング(25)により受け止
め、次いで図4のように後側昇降アーム(22)を昇揚
させて、その後側ベアリング(26)によりロール原反
(M)の退動を防ぐと共に、上記のような浮上状態に昇
揚させるようになっている。
【0020】このような動作は、作用原反(M1)にお
ける作用位置(a)への到達をセンサーにより位置検知
し、その電気信号に基いて上記ロータリーアクチユエー
ター(29)(30)を回転制御することにより、支障
なく営なませることができる。
【0021】又、上記作用原反(M1)による紙やプラ
スチツクフイルム(12)などの繰り出し作用が完了し
た時には、上記前側昇降アーム(21)が図6のように
下降され、その作用原反(M1)の残存するエヤーシヤ
フト(13)が前下がり傾斜レール(19)に沿って、
前方へ自然と転がり排出されるようになっている。
【0022】そして、その前側昇降アーム(21)と同
時か、又はその後に後側昇降アーム(22)も図5のよ
うに下降されることにより、引き続き予備原反(M2)
を作用原反(M1)として上記の作用位置(a)へ正し
く受け止め保持することができ、このような行程サイク
ルを繰り返すのである。
【0023】但し、作用原反(M1)をその作用位置
(a)に受け止め保持した状態のもとで、自転運動させ
ることができる構成であるならば、図示実施例のような
ロータリーアクチユエーター(29)(30)の偏心回
転によって、上記昇降アーム(21)(22)を昇降さ
せる運動機構に限らず、例えば上記ベアリング(25)
(26)を流体圧作動シリンダーや電動シリンダー、ラ
ツクとピニオンによる機械的な手段などによって、その
言わば直進的に昇降制御してもさしつかえない。
【0024】図3〜6の符号(33)は上記のような浮
上状態に昇揚された作用原反(M1)を、上方から拘束
するベアリングであり、その下方から受け持つ上記ベア
リング(25)(26)との全体的な放射対称配置型と
して、サイドフレーム(16)から起立する支持マスト
(34)に軸架されている。
【0025】又、(35)は上記作用原反(M1)の自
転運動に適度の制動力を付与して、その繰り出し作用上
の緩みを防ぐ電磁ブレーキであり、装置フレーム(F)
のサイドフレーム(16)へ支持ステー(36)を介し
て固定設置されている。そして、そのブレーキ用の径小
なギヤ(37)が下方から、上記エヤーシヤフト(1
3)のブレーキ用ギヤ(15)と噛合するようになって
いる。
【0026】他方、先に一言した予備原反(M2)は装
置フレーム(F)の後端部を所定位置(待機位置)
(b)として、そこに次の通り受け止め保持されるよう
になっている。
【0027】即ち、図7、8はその予備原反(M2)に
おけるエヤーシヤフト(13)の軸受け装置(B)を示
しており、(38)は上記水平レール(17)の後部位
置に直列する如く、装置フレーム(F)のサイドフレー
ム(16)へ昇降自在に支架された左右一対の昇降レー
ルであって、その上面には各々水平レール(17)のラ
ツクギヤ(18)と連続し得るラツクギヤ(39)が刻
設されている。
【0028】その両昇降レール(38)のラツクギヤ
(39)が、予備原反(M2)におけるエヤーシヤフト
(13)の左右両端部に固設されているピニオンギヤ
(14)の直下に対応位置しつつ、そのピニオンギヤ
(14)と噛合し得るようになっているわけである。
(40)はその各昇降レール(38)に開口形成された
前後一対の昇降ガイド長孔であり、これにはサイドフレ
ーム(16)から一体的に張り出す水平な支軸(41)
が挿入係合されている。
【0029】(41)は上記各昇降レール(38)に軸
支された前後一対のコロ、(43)はその両コロ(4
2)に下方から接触するカムプレートであり、その前端
部から一体的に垂下する脚柱(44)と、流体圧作動シ
リンダー(45)のピストンロツド(46)とが水平な
枢軸(47)を介して連結されることにより、そのピス
トンロツド(46)の進退作動に連れて、前後方向へ移
動し得るようになっている。
【0030】(48)は各カムプレート(43)を受け
持つ前後一対の遊転ローラーであり、装置フレーム
(F)のサイドフレーム(16)に軸支されている。そ
のサイドフレーム(16)に上記昇降レール用シリンダ
ー(45)も取り付けられている。
【0031】又、(49)(50)は予備原反(M2)
におけるエヤーシヤフト(13)の左右両端部を下方か
ら受け持つ前後一対づつのベアリングであり、その後側
ベアリング(50)は予備原反(M2)の後方に向かう
転がり落下を防ぐ言わば固定ストツパーとして、上記昇
降レール(38)へその上面からの常時浮上した状態に
軸支されている。
【0032】これに対して、前側ベアリング(49)は
昇降レール(38)の上面から出没し得るようになって
いる。つまり、上記昇降レール用作動シリンダー(4
5)のピストンロツド(46)には屈折リンク(51)
の中途屈折部が、上記脚柱(44)との枢軸(47)を
兼用して枢支連結されており、その屈折リンク(51)
の上端部に前側ベアリング(49)が軸支されている一
方、同じく屈折リンク(51)の下端部が上記サイドフ
レーム(16)に枢着されている。
【0033】そして、上記ピストンロツド(46)の後
退作動時には、屈折リンク(51)が図8のような一直
線の垂立状態に突っ張り支持され、その上端部に位置す
る前側ベアリング(49)が、昇降レール(38)の上
面から露出することにより、上記後側ベアリング(5
0)と相俟って、予備原反(M2)のエヤーシヤフト
(13)を転がり不能に受け止め保持すると共に、その
エヤーシヤフト(13)のピニオンギヤ(14)を昇降
レール(38)のラツクギヤ(39)から浮上させるよ
うになっているのである。
【0034】又、そのピストンロツド(46)の後退作
動時には、上記カムプレート(43)も一緒に後退し
て、そのカム溝部へ昇降レール(38)のコロ(42)
が、図8のように乗り降りることにより、その昇降レー
ル(38)が水平レール(17)よりも沈下し、その両
レール(17)(38)のラツクギヤ(18)(39)
同志が連続しないようになってもいる。このような動作
は、予備原反(M2)をセンサーにより位置検知して、
その電気信号に基き上記昇降レール用シリンダー(4
5)を作動制御することにより、達成することができ
る。
【0035】予備原反(M2)はこのようにして、上記
待機位置(b)に受け止め保持されるのであり、その状
態から図9のようにピストンロツド(46)を前方へ進
出作動させた時には、これと一緒に前進するカムプレー
ト(43)のカム凸起部へ、コロ(42)が乗り上げる
ことにより、昇降レール(38)が水平レール(17)
との整合状態に昇揚し、その両レール(17)(38)
のラツクギヤ(18)(39)同志が自づと連続する一
方、上記前側ベアリング(49)はこれを支持する屈折
リンク(51)の屈折作用によって、昇降レール(3
8)の上面よりも沈下する。
【0036】そのため、予備原反(M2)におけるエヤ
ーシヤフト(13)のピニオンギヤ(14)は、昇降レ
ール(38)のラツクギヤ(39)並びに水平レール
(17)のラツクギヤ(18)と噛合しつつ、その前方
へ転がり移動することができ、上記作用原反(M1)と
しての所定作用位置(a)まで到達し得るのである。
【0037】上記装置フレーム(F)の作用位置(a)
に受け止め保持された作用原反(M1)からは、その紙
やプラスチツクフイルム(12)などが図1のように、
一旦前上方へ繰り出され、その後順次テンシヨンセンサ
ーロール(52)、受けロール(53)、第1ガイドロ
ール(54)、上下の対をなすニツプロール(55)と
ピンチロール(56)、第2ガイドロール(57)、ダ
ンサーロール(58)並びに第3、4ガイドロール(5
9)(60)などを迂回的に経由して、前方の成形や印
刷、コーテイング、その他の加工機(図示省略)に向か
って供給されることとなる。
【0038】その前方からの引張り力を受けて、作用原
反(M1)が図1の矢印(P)で示す時計方向に自転運
動し、これから上記紙やプラスチツクフイルム(12)
などが繰り出されるようになっているわけである。その
場合、上記テンシヨンセンサーロール(52)はロード
セルやその他の引張り型重量センサーから成り、作用原
反(M1)の繰り出し残量又は繰り出し作用終点を電気
的に検知する。
【0039】又、上記受けロール(53)には上方から
圧着ロール(61)も臨まされており、その対をなす両
ロール(61)(53)によって、後述する紙やプラス
チツクフイルム(12)などの貼り合わせ状態を強く圧
着し得るようになっている。更に、上記ダンサーロール
(58)は後述の貼り合わせ時に、その作用原反(M
1)の紙やプラスチツクフイルム(12)などを弛緩さ
せるものであり、その弛緩は上記第1ガイドロール(5
4)を移動させることによっても、達成することができ
る。
【0040】(C)は作用原反(M1)における紙やプ
ラスチツクフイルム(12)などの繰り出し作用終点
と、予備原反(M2)の同じく繰り出し作用始点とを連
続無端化するための貼り合わせ装置であって、上記受け
ロール(53)とテンシヨンセンサーロール(52)と
の前後相互間に、下方から臨まされた貼り合わせ用の流
体圧作動シリンダー(62)と、その直上に対応位置す
るバキユームボツクス(63)とから成り、その何れも
装置フレーム(F)のサイドフレーム(16)から起立
する別な支持マスト(64)に架設されている。
【0041】そして、図10、11から明白な通り、予
備原反(M2)における紙やプラスチツクフイルム(1
2)などの繰り出し作用始点を、そのバキユームボツク
ス(63)の下面へ吸着させると共に、これに両面接着
テープ(65)を貼り付けた仮り止め状態のもとで、上
記貼り合わせ用シリンダー(62)のピストンロツド
(66)を上昇作動させ、そのピストンロツド(66)
の上端部に付属固定されている押し上げプレート(6
7)により、作用原反(M1)における紙やプラスチツ
クフイルム(12)などの繰り出し作用始点を、上記両
面接着テープ(65)へ貼り付け圧着して、茲に予備原
反(M2)と作用原反(M1)とを無端に連続させるよ
うになっている。
【0042】その場合、上記バキユームボツクス(6
3)は図11から示唆されるように、これを支持スト
(64)へ水平な枢軸(68)によって、起伏的な回動
自在に支架させることが好ましい。そうすれば、予備原
反(M2)の繰り出し作用始点に両面接着テープ(6
5)を貼り付ける際、そのバキユームボツクス(63)
を起立操作することにより、その貼り付けの手作業を安
楽に、且つすばやく確固に行なえるからである。
【0043】上記作用原反(M1)の繰り出し作用終点
はテンシヨンセンサーロール(52)によって予知さ
れ、その電気信号に基いて貼り合わせ用シリンダー(6
2)が作動されるようになっているわけである。尚、予
備原反(M2)の繰り出し作用始点は作用原反(M1)
の繰り出し作用中において、これを何時でも上記バキユ
ームボツクス(63)の下面へ両面接着テープ(65)
により保持待機させておくことができる。
【0044】(69)は上記のように貼り合わせた直
後、作用原反(M1)における紙やプラスチツクフイル
ム(12)などを切断するカツターであって、上記作用
原反(M1)からテンシヨンセンサーロール(52)へ
の繰り出し途上に臨まされており、そのカツター用流体
圧作動シリンダー(70)によって進退されるようにな
っている。このカツター用シリンダー(70)は、上記
貼り合わせ用シリンダー(62)の作動と連帯して、そ
の電気信号により制御できること言うまでもない。
【0045】上記貼り合わせ後には、その作用原反(M
1)を作用位置(a)に受け止め保持していた前側昇降
アーム(21)と後側昇降アーム(22)が下降される
一方、予備原反(M2)をその待機位置(b)に受け止
め保持していた昇降レール(38)が昇揚されると共
に、その昇揚した昇降レール(38)から前側ベアリン
グ(49)が沈下されることになる。このような一連の
動作は、上記貼り合わせ用シリンダー(62)やカツタ
ー用シリンダー(70)の作動に応じて、上記ロータリ
ーアクチユエーター(29)(30)並びに昇降レール
(38)の作動シリンダー(45)を電気的に制御する
ことによって、達成することができる。
【0046】そして、上記貼り合わせ後の予備原反(M
2)は前方から引張り力を受けるため、その当初の待機
位置(b)から所定の作用位置(a)まで転がり移動
し、これによってその作用位置(a)に残存していた作
用原反(M1)が、前下がり傾斜レール(19)に沿っ
て前方へ押し出されることになり、茲に予備原反(M
2)が従前の作用原反(M1)と置換され、これから加
工機への繰り出し作用を続行するのである。
【0047】その繰り出し作用を完了した作用原反(M
1)は、予備原反(M2)により押し出される前に、自
づと前下がり傾斜レール(19)に沿って転がり排出さ
れることもあり得るが、その何れにしても図10の鎖線
から示唆される通り、作用原反(M1)のエヤーシヤフ
ト(13)は上記ストツパー(20)に受け止められる
こととなる。
【0048】又、従前の作用原反(M1)と置換した予
備原反(M2)が引き続く作用原反(M1)として、そ
の所定の作用位置(a)に受け止め保持されることは言
うまでもない。更に、従来の予備原反(M2)が受け止
め保持されていた待機位置(b)には、新らたな予備原
反(M2)が補充的に載置セツトされることも勿論であ
り、このような行程サイクルを反復することによって、
紙やプラスチツクフイルムなどのロール原反(M)を、
その印刷や成形、コーテイング、その他の加工機へ連続
的に繰り出し供給することができる。
【0049】
【考案の効果】以上を要するに、本考案の連続繰り出し
装置ではその構成上、芯管(11)に捲き付けられた紙
やプラスチツクフイルム(12)などから成るロール原
反(M)の前後一対と、その各ロール原反(M)の芯管
(11)へ一体回転し得るように貫通セツトされ、且つ
その左右両端部に一対のピニオンギヤ(14)が固設さ
れたエヤーシヤフト(13)と、上記ロール原反(M)
の前後一対を並列状態に受け持てる長さ寸法と幅寸法に
枠組み一体化され、且つその両サイドフレーム(16)
の上面に上記ピニオンギヤ(14)と噛合し得るラツク
ギヤ(18)が刻設された装置フレーム(F)と、上記
前側のロール原反(M)を作用原反(M1)として、そ
のエヤーシヤフト(13)を装置フレーム(F)の所定
作用位置(a)へ、上記ピニオンギヤ(14)がラツク
ギヤ(18)と噛合しない浮上状態に受け止め保持する
左右一対の昇降制御可能な軸受け装置(A)と、その作
用原反(M1)の自転運動に制動力を付与する電磁ブレ
ーキ(35)と、上記後側のロール原反(M)を予備原
反(M2)として、そのエヤーシヤフト(13)を装置
フレーム(F)の所定待機位置(b)へ、やはり上記ピ
ニオンギヤ(14)がラツクギヤ(18)と噛合しない
浮上状態に受け止め保持する左右一対の昇降制御可能な
軸受け装置(B)と、上記作用原反(M1)の繰り出し
作用終点と予備原反(M2)の繰り出し作用始点とを貼
り合わせ無端化すべく、その作用原反(M1)の上方位
置に架設された貼り合わせ装置(C)とから成り、上記
作用原反(M1)に前方から引張り力を付与して自転運
動させることにより、その紙やプラスチツクフイルム
(12)などを繰り出すと共に、その繰り出し作用終点
を電気的に検知するや、上記貼り合わせ装置(C)によ
り予備原反(M2)の繰り出し作用始点と貼り合わせ無
端化して、その繰り出し作用の完了した作用原反(M
1)を装置フレーム(F)の前方へ排出する一方、その
開放した作用位置(a)へ予備原反(M2)を上記前方
からの引張り力により自づと移動させて、その繰り出し
作用を続行するように定めてあるため、冒頭に述べた従
来技術の課題を完全に改良できる効果があり、作業能率
と省力化に著しく優れるほか、その印刷や成形などの加
工機の1基当りにつき、1基の繰り出し装置で足りるの
で、その省スペース効果と量産効果も最大限に発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る連続繰り出し装置の全体概略側面
図である。
【図2】図1の拡大平面図である。
【図3】作用原反の軸受け状態を示す部分拡大正面図で
ある。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図4に対応する予備原反の移動作用を示す側面
図である。
【図6】同じく作用原反の排出作用を示す側面図であ
る。
【図7】予備原反の軸受け状態を示す部分拡大正面図で
ある。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図8に対応する予備原反の移動作用を示す側面
図である。
【図10】図1に対応する作用原反と予備原反との貼り
合わせ作用過程を示す概略側面図である。
【図11】図10の貼り合わせ装置を抽出して示す拡大
側面図である。
【符号の説明】 (11)・芯管 (12)・プラスチツクフイルム (13)・エヤーシヤフト (14)・ピニオンギヤ (16)・サイドフレーム (17)・水平レール (18)・ラツクギヤ (19)・傾斜レール (35)・電磁ブレーキ (38)・昇降レール (39)・ラツクギヤ (A)・作用原反の軸受け装置 (B)・予備原反の軸受け装置 (C)・貼り合わせ装置 (M)・ロール原反 (M1)・作用原反 (M2)・予備原反 (F)・装置フレーム (a)・作用位置 (b)・待機位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯管(11)に捲き付けられた紙やプラス
    チツクフイルム(12)などから成るロール原反(M)
    の前後一対と、 その各ロール原反(M)の芯管(11)へ一体回転し得
    るように貫通セツトされ、且つその左右両端部に一対の
    ピニオンギヤ(14)が固設されたエヤーシヤフト(1
    3)と、 上記ロール原反(M)の前後一対を並列状態に受け持て
    る長さ寸法と幅寸法に枠組み一体化され、且つその両サ
    イドフレーム(16)の上面に上記ピニオンギヤ(1
    4)と噛合し得るラツクギヤ(18)が刻設された装置
    フレーム(F)と、 上記前側のロール原反(M)を作用原反(M1)とし
    て、そのエヤーシヤフト(13)を装置フレーム(F)
    の所定作用位置(a)へ、上記ピニオンギヤ(14)が
    ラツクギヤ(18)と噛合しない浮上状態に受け止め保
    持する左右一対の昇降制御可能な軸受け装置(A)と、 その作用原反(M1)の自転運動に制動力を付与する電
    磁ブレーキ(35)と、 上記後側のロール原反(M)を予備原反(M2)とし
    て、そのエヤーシヤフト(13)を装置フレーム(F)
    の所定待機位置(b)へ、やはり上記ピニオンギヤ(1
    4)がラツクギヤ(18)と噛合しない浮上状態に受け
    止め保持する左右一対の昇降制御可能な軸受け装置
    (B)と、 上記作用原反(M1)の繰り出し作用終点と予備原反
    (M2)の繰り出し作用始点とを貼り合わせ無端化すべ
    く、その作用原反(M1)の上方位置に架設された貼り
    合わせ装置(C)とから成り、 上記作用原反(M1)に前方から引張り力を付与して自
    転運動させることにより、その紙やプラスチツクフイル
    ム(12)などを繰り出すと共に、 その繰り出し作用終点を電気的に検知するや、上記貼り
    合わせ装置(C)により予備原反(M2)の繰り出し作
    用始点と貼り合わせ無端化して、 その繰り出し作用の完了した作用原反(M1)を装置フ
    レーム(F)の前方へ排出する一方、その開放した作用
    位置(a)へ予備原反(M2)を上記前方からの引張り
    力により自づと移動させて、その繰り出し作用を続行す
    るように定めたことを特徴とするロール原反の連続繰り
    出し装置。
JP3732893U 1993-06-14 1993-06-14 ロール原反の連続繰り出し装置 Expired - Lifetime JPH083404Y2 (ja)

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