JPH08337211A - 圧縮型の荷造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結束バンドを簡単かつ容易に、しかも迅速に
挿通溝に通す。１巻の結束バンドを巻き直することなく
有効に使用する。 【構成】 圧縮型の荷造装置は、前面に投入口１１が開
口されているプレスケーシング１、プレスケーシング１
内を上下方向に移動自在に配設されたプレス板３、プレ
ス板３を上下に移動させる駆動機構４、及び、プレス板
３でプレスされたクッションバック材２を結束する結束
手段を備える。結束手段は、バネ鋼である金属線材７を
備える。プレスケーシング１は、金属線材７を挿通する
挿通溝６を内面に有する。挿通溝６は直線状で、プレス
ケーシング１の底面と背面の境界は所定の曲率半径で湾
曲している。プレス板３は挿通溝６が配設されている位
置に対向して、結束バンド８を挿通できるスリット３Ａ
を有し、挿通溝６とスリット３Ａは、結束バンド８を挿
通できる幅を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、廃棄される
プラスチック容器や種々の紐材等のように、圧縮すると
小さくなるが、圧縮状態を解消するとクッションバック
で大きくなってしまうクッションバック材を小さく結束
して減容する圧縮型の荷造装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】廃棄されるプラスチックボトル等は、小
さく圧縮して結束することにより、相当に小さくなって
便利に廃棄できる。このことを実現する荷造装置は、プ
ラスチックボトル等のクッションバック材を、圧縮状態
で結束する必要がある。これ等のクッションバック材
は、圧縮すると小さくなるが、圧縮状態を開放すると、
もとの形状に戻り大きくなってしまうからである。クッ
ションバック材を圧縮状態で結束するのは簡単でない。
クッションバック材の周囲を開放できないからである。

【０００３】このことを実現するために、クッションバ
ック材を圧縮状態で結束する荷造装置が特開昭５５−１
２６０２０号公報に記載されている。この公報に記載さ
れる装置は、図１０に記載されるように、プレスケーシ
ング１に結束バンドを挿入する挿通溝６を設けている。
挿通溝６は、プレスケーシング１の底面と背面に設けら
れている。図示しないが、プレス板には、結束バンドの
途中を引き出す引出し部材を設けている。

【０００４】この図の荷造装置は、図１１に示すように
して下記の工程でクッションバック材２を結束して減容
する。 クッションバック材２をプレスする前に、天井に設
けたリール９から結束バンド８を挿通溝６に通してお
く。挿通溝６は複数列あるので、天井には複数のリール
９を設けており、それぞれのリール９から結束バンド８
を挿通溝６に通しておく。 プレス板３を上昇させた状態で、プレスケーシング
１にプラスチックボトル等のクッションバック材２を供
給する。このとき、図示していないが、プレスケーシン
グの前面は、下部を閉塞して、上部に投入口を開口し、
投入口からクッションバック材を供給する。クッション
バック材を投入した後、投入口を扉で閉塞する。 プレス板３を降下させて、プレスケーシング１のク
ッションバック材２を薄く押し潰す。 プラスチックボトル等をプレス板３で押圧する状態
に保持して、プレス板３に設けた結束バンド８の引出し
部材１０で、結束バンド８の途中をプレス板３の前方に
引き出す。この状態で、結束バンド８は、圧縮状態のク
ッションバック材２の底面、背面、上面に位置する。 プレスケーシング１の前面を開き、結束バンド８を
クッションバック材２の前面で連結する。プレスケーシ
ング１の前面を開いたときに、クッションバック材２は
多少前面に押し出されるが、前面を閉塞する状態でプレ
スしているので、開口部を開いてもクッションバック材
２はそれほど、前面に押し出されない。クッションバッ
ク材２が、多少は前面に押し出されても、結束バンド８
で結束して小さくできる。 クッションバック材２を結束バンド８で結束した
後、結束バンド８を切断する。 その後、プレス板３を上昇してプレス状態を解除
し、結束したクッションバック材２をプレスケーシング
１から取り出す。クッションバック材２をプレスケーシ
ング１から取り出すとき、結束バンド８は挿通溝６から
引き抜かれる。挿通溝６は、結束バンド８を引き抜きで
きるようにプレスケーシング１の内面に開口する溝形と
なっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】図に示す圧縮型の荷造
装置は、以上の〜の工程を繰り返して、クッション
バック材を圧縮する状態で結束できる。しかしながら、
この構造の荷造装置は、結束バンドを複数のリールに巻
き直して使用するので、結束バンドの巻き直しに手間が
かかる欠点がある。それは、クッションバック材を圧縮
する前に、複数の結束バンドを挿通溝に挿通しておくか
らである。複数個の結束バンドを同時に購入するなら、
結束バンドをリールに巻き直しする必要はない。ただ、
実際の使用状態において、多数の結束バンドを一緒に購
入して巻き直ししないで使用することはほとんどない。
結束バンドが、極めて長いものを１巻として販売してい
るからである。さらに、この種の荷造装置は、ほとんど
例外なく、廃棄物を減容するために結束する用途に使用
されるので、製品の梱包等に比較して、使用頻度が極め
て少ない。このことも、長い結束バンドを同時に多数購
入することを阻害している理由である。

【０００６】さらに、図に示す従来の荷造装置は、挿通
溝に結束バンドを簡単に挿通できない欠点もある。とく
に、プレスケーシングの背面は奥まった部分に位置する
ので、ここに結束バンドを挿入するのを簡単にできな
い。

【０００７】本発明は、これ等の解決することを目的に
開発されたもので、本発明の重要な目的は、クッション
バック材を圧縮した後に結束バンドを挿通できる構造と
することにより、１巻の結束バンドを巻き直ししないで
有効に使用できる圧縮型の荷造装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の重要な目的は、結束バンドを簡
単かつ容易に、しかも迅速に挿通溝に通すことができる
圧縮型の荷造装置を提供するにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の圧縮型の荷造装
置は、前述の目的を達成するために下記の構成を備え
る。圧縮型の荷造装置は、プレスケーシング１と、プレ
ス板３と、結束手段とを備える。プレスケーシング１
は、前面にクッションバック材２を供給する投入口１１
を開口している。プレス板３は、プレスケーシング１内
に上下方向に移動自在に配設されており、プレスケーシ
ング１に供給されたクッションバック材２をプレスす
る。プレス板３は、シリンダー等の駆動機構４で上下に
移動される。結束手段は、プレス板３で薄くプレスされ
たクッションバック材２を結束する。

【０００９】ところで、本明細書において上下方向は、
添付する図面において決定するものとする。図に示す荷
造装置は、水平にして使用することもできるからであ
る。図に示す装置を水平に倒して使用すると、上下方向
は水平方向となる。

【００１０】さらに、本発明の荷造装置は、結束手段が
下記の構成を有することを特徴とする。 （ａ） 結束手段は、バネ鋼である金属線材７を備え
る。 （ｂ） プレスケーシング１は、底面と背面に、金属線
材７を挿通する挿通溝６を有する。 （ｃ） 挿通溝６は、プレスケーシング１の内面に開口
し、あるいは、挿通溝６は開口部に開口自在な蓋２４を
備える。 （ｄ） 挿通溝６は直線状で、プレスケーシング１の底
面と背面の境界は所定の曲率半径で湾曲している。 （ｅ） プレス板３は挿通溝６が配設されている位置に
対向して、結束バンド８を挿通できるスリット３Ａを有
する。 （ｆ） プレスケーシング１に設けられた挿通溝６と、
プレス板３に設けられたスリット３Ａは、結束バンド８
を挿通できる幅を有し、プレス板３がクッションバック
材２を押圧する状態で、挿通溝６に金属線材７が挿通さ
れ、この金属線材７で押圧状態のクッションバック材２
の周囲に結束バンド８を回すことができるように構成さ
れている。

【００１１】

【作用】本発明の圧縮型の荷造装置は図１に示すように
して、プラスチックボトル等のクッションバック材を圧
縮状態に結束して減容する。 (1) プレスケーシング１の底面と背面に設けた挿通溝
６に、バネ鋼である金属線材７を挿通する。投入口１１
から、プレスケーシング１にクッションバック材２を供
給する。このとき、プレス板３は、クッションバック材
２の投入の邪魔にならないように、上昇位置に待機す
る。 (2) 投入口１１を閉塞して、プレス板３を降下させ
る。 (3) プレス板３が所定の位置まで降下して、クッショ
ンバック材２を小さく圧縮する。 (4) プレス板３を降下位置に停止して、プレスケーシ
ング１の前面を開き、金属線材７の先端に結束バンド８
の先端を連結する。 (5) 金属線材７を引っ張って、挿通溝６に結束バンド
８を通す。 (6) 金属線材７と結束バンド８の連結部を挿通溝６か
ら引き出し、結束バンド８を金属線材７から外す。結束
バンド８は、金属線材７との連結を外した後に、挿通溝
６から引き出すこともできる。 (7) 挿通溝６から引き出した結束バンド８の先端を、
プレス板３に設けたスリット３Ａに挿通する。この状態
で、結束バンド８は、圧縮状態にあるクッションバック
材２の底面、背面、上面に回される。 (8) 結束バンド８をクッションバック材２の前面で連
結し、結束バンド８で、圧縮状態のクッションバック材
２を結束する。結束バンド８は、現在すでに使用されて
いる連結具を使用して、金具で挟着して連結される。プ
レスケーシング１には複数の挿通溝６が設けられている
ので、１列の挿通溝６に通した結束バンド８でクッショ
ンバック材２を結束した後、(4)〜(8)の工程を繰り返し
て、全ての挿通溝６に結束バンド８を挿通して、クッシ
ョンバック材２を結束する。

【００１２】(9) 全ての挿通溝６に結束バンド８を通
して、クッションバック材２を結束した後、プレス板３
を上昇し、プレスケーシング１から結束されたクッショ
ンバック材２を外部に取り出す。

【００１３】以上の使用方法は、クッションバック材２
をプレスする前に挿通溝６に金属線材７を挿通してい
る。ただ、本発明の荷造装置は、クッションバック材２
を圧縮した後、挿通溝６に金属線材７を挿通することも
できる。それは、金属線材７がバネ鋼であり、挿通溝６
の隅部が、所定の曲率半径で湾曲されているからであ
る。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための圧縮型の荷造装置を例示するもので
あって、本発明は荷造装置を下記のものに特定しない。

【００１５】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。

【００１６】図２の概略斜視図と、図３の断面図と、図
４の正面図と、図５の水平断面図とに示す圧縮型の荷造
装置は、プレスケーシング１と、プレス板３と、このプ
レス板３を押圧する駆動機構４と、圧縮されたクッショ
ンバック材２を結束するための結束手段とを備える。

【００１７】プレスケーシング１は、前面を開口してい
る箱形をしている。前面の開口部は、開き戸１２で開閉
自在に閉塞されている。開き戸１２は、上半分の開閉扉
１２Ａと、下半分の閉塞扉１２Ｂとからなっている。開
閉扉１２Ａは、プレスケーシング１の投入口１１を開閉
自在に閉塞している。閉塞扉１２Ｂは、側縁を蝶番（図
示せず）を介してプレスケーシング１の開口部に開閉で
きるように装着している。開閉扉１２Ａは、蝶番を介し
て閉塞扉１２Ｂの上縁に開閉できるように連結してい
る。開閉扉１２Ａと閉塞扉１２Ｂはショックアブソーバ
ー１３で連結されている。ショックアブソーバー１３
は、開閉扉１２Ａを押し上げて、軽く開閉できるように
している。閉塞扉１２Ｂと開閉扉１２Ａは、閉じた位置
に固定できるように、脱着連結具（図示せず）でプレス
ケーシング１に連結される。

【００１８】図２、図４、図５に示すプレスケーシング
１は、クッションバック材２を圧縮する圧縮室１Ａの外
側に、プレス板３を上下に移動させる駆動機構４を内蔵
する機械室１Ｂを区画している。機械室１Ｂと圧縮室１
Ａとは側板１４で区画されている。

【００１９】プレス板３は、プレスケーシング１内に水
平の姿勢で、上下に移動できるように配設されており、
プレスケーシング１に供給されたクッションバック材２
をプレスして薄く押し潰す。プレス板３の外形は、プレ
スケーシング１の圧縮室１Ａの内形よりも多少小さく設
計されいる。プレスケーシング１の水平断面形状は長方
形であるから、プレス板３も長方形をしている。プレス
板３は両端に連結アーム１５が突出している。連結アー
ム１５は、側板１４を貫通して機械室１Ｂに突出してい
る。側板１４は、連結アーム１５を貫通させるために、
上下に延長するスリット１４Ａがある。連結アーム１５
は、スリット１４Ａに沿って上下に移動して、プレス板
３を上下に移動させる。

【００２０】プレス板３は、駆動機構４で上下に移動さ
れる。図に示す荷造装置の駆動機構４は、圧縮室１Ａの
両側にある機械室１Ｂに、垂直に配設されている２本の
ネジ棒１６を備える。ネジ棒１６にはナット１７がねじ
込まれている。ナット１７は連結アーム１５を介してプ
レス板３に連結されており、ナット１７がネジ棒１６に
沿って移動されると、プレス板３は上下に移動される。
２本のネジ棒１６を一緒に回転させるために、ネジ棒１
６の上端にはスプロケット１８を固定している。スプロ
ケット１８にはチェーン２０が掛けられており、チェー
ン２０はモーター１９に駆動される減速歯車２１に連結
されている。モーター１９は、減速歯車２１とチェーン
２０とスプロケット１８とを介して、２本のネジ棒１６
を一緒に回転させる。モーター１９は逆転できる反転モ
ーターである。モーター１９が正転されると、プレス板
３は降下し、モーター１９が逆転されると、プレス板３
は上昇される。

【００２１】結束手段は、プレス板３で圧縮されている
クッションバック材２を結束する機構である。結束手段
が、バネ鋼である金属線材７を備えている。図４と図５
に示す荷造装置は、４本の金属線材７を備える。金属線
材７はクッションバック材２の結束位置にある。このた
め、図に示す荷造装置は、クッションバック材２を４本
の結束バンドで結束できる。本発明の荷造装置は、クッ
ションバック材を結束する結束バンドの本数を特定しな
い。大きなクッションバック材は、多くの結束バンドで
結束し、小さいクッションバック材は少ない結束バンド
で結束する。したがって、金属線材の本数は、クッショ
ンバック材の大きさを考慮して、最適値に調整する。

【００２２】金属線材７は、好ましくは所定の幅の帯状
をしている。帯状の金属線材７は、スムーズにプレスケ
ーシング１の挿通溝６に挿通できる。ただ、本発明の荷
造装置は、金属線材を必ずしも帯状にする必要はない。
金属線材は、たとえば、断面を多角形、円形、楕円形と
する線材も使用できる。

【００２３】金属線材７は先端に結束バンドを連結す
る。結束バンドを連結するもっとも簡単な構造は、図６
に示すように、Ｕ曲した形状である。この形状の金属線
材７は、結束バンド８の先端をＵ曲して、その先端を挿
入して簡単に連結できる。Ｕ曲する金属線材７は、結束
バンド８を弾性的に挟着する構造として、より確実に外
れないように結束バンド８に連結できる。ただ、本発明
の荷造装置は、金属線材７を結束バンド８に連結する構
造を図６に示す構造に特定しない。結束バンドは種々の
構造で結束バンドに連結できるからである。

【００２４】本発明の荷造装置は、金属線材７の先端に
結束バンド８を連結して、金属線材７で結束バンド８を
引っ張って挿通溝６に挿通するときと、金属線材７の先
端に結束バンド８を連結して、金属線材７で結束バンド
８を挿通溝６に押し込んで挿通するときがある。金属線
材７で結束バンド８を挿通溝６に押し込む金属線材７
は、図６に示すように、結束バンドの先端を弾性的に挟
着する構造とすることができる。

【００２５】プレスケーシング１は、底面と背面に、金
属線材７を挿通する挿通溝６を備える。挿通溝６は、金
属線材７を介して通される結束バンド８を、クッション
バック材２に結束した後に抜き出す必要がある。挿通溝
６は、結束バンド８を引き出しできるように、プレスケ
ーシング１の内面に開口している。挿通溝６は、図７の
断面図に示すように、断面形状をコ字状とすることがで
きる。さらに、図８に示すように、挿通溝６は、開口部
の幅を多少狭くして、圧縮されるクッションバック材２
が侵入するのを防止することもできる。さらに挿通溝
は、図９に示すように、開口部をゴムのような変形でき
る可撓性の蓋５で閉塞することもできる。

【００２６】挿通溝６は、金属線材７をスムーズに押し
込みできるように、直線状をしている。さらに、挿通溝
６は、プレスケーシング１の底面と背面の境界において
も、スムーズに挿入できるように、この部分を所定の曲
率半径で湾曲させている。プレスケーシング１の境界に
おける挿通溝６の曲率半径は、たとえば、２〜１５ｃ
ｍ、好ましくは３〜１０ｃｍ、さらに好ましくは約５ｃ
ｍに設計される。

【００２７】結束バンド８は、圧縮状態にあるクッショ
ンバック材２の上面にも通す必要がある。クッションバ
ック材２の上面に結束バンド８を挿通するために、プレ
ス板３は、結束バンド８を通すスリット３Ａを設けてい
る。図４と図５に示すプレス板３は、Ｈ鋼３Ｃの下面に
格子状に押圧ロッド３Ｂを固定し、押圧ロッド３Ｂの間
にスリット３Ａを設けている。スリット３Ａは、挿通溝
６から結束バンドが挿入されるので、挿通溝６の配設位
置に対向して、プレス板３に設けている。プレス板３の
スリット３Ａと、プレスケーシング１の挿通溝６は、金
属線材７で結束バンドを挿通するので、結束バンドを通
すことができる幅を有する。

【００２８】以上の圧縮型の荷造装置は、図１に示すよ
うにして、前述の方法でプラスチックボトル等のクッシ
ョンバック材２を結束する。図１に示す方法は、クッシ
ョンバック材２をプレスケーシングに入れる前に、金属
線材７を挿通溝６に通している。本発明の荷造装置は、
クッションバック材２を圧縮した後で、挿通溝６に金属
線材７を通すこともできる。さらに、図１に示す方法
は、金属線材７で結束バンド８を引っ張って挿通溝６に
通しているが、金属線材７で結束バンド８を挿通溝に押
し込むこともできる。結束バンド７を押し込むには、ク
ッションバック材２を圧縮した状態で、金属線材７の先
端に結束バンド８を連結し、金属線材７を挿通溝６に差
し込んで結束バンド８を挿通溝６に挿通する。

【００２９】

【発明の効果】本発明の圧縮型の荷造装置は、クッショ
ンバック材を圧縮した状態で、挿通溝に結束バンドを通
すことができる。このため、１巻の結束バンドを使用し
て順番にクッションバック材を複数列に結束できる。１
列の結束が終ると、結束バンドを切断して次の位置でク
ッションバック材を結束できるからである。したがっ
て、本発明の荷造装置は、長い結束バンドを複数のリー
ルに分割して巻き直す必要がなく、１巻きの結束バンド
を使用して、クッションバック材を複数列に結束でき
る。

【００３０】さらに、本発明の圧縮型の荷造装置は、ク
ッションバック材を圧縮する状態で結束バンドを挿通溝
に通すので、従来の荷造装置のように、クッションバッ
ク材を圧縮するときに、結束バンドの位置がずれてしま
う欠点がなく、圧縮状態のクッションバック材を正確な
位置で確実に結束できる特長もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置の結束工程
を示す断面図

【図２】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置の概略斜視
図

【図３】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置の断面図

【図４】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置の前面を取
り外した正面図

【図５】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置の水平断面
図

【図６】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置に係る金属
線材の連結部分を示す拡大正面図

【図７】本発明の実施例の圧縮型の荷造装置に係る挿通
溝の一例を示す拡大断面図

【図８】図７に示す挿通溝の他の一例を示す拡大断面図

【図９】図７に示す挿通溝の他の一例を示す拡大断面図

【図１０】従来の圧縮型の荷造装置の斜視図

【図１１】従来の圧縮型の荷造装置の概略断面図

【符号の説明】

１…プレスケーシング １Ａ…圧縮室
１Ｂ…機械室 ２…クッションバック材 ３…プレス板 ３Ａ…スリット
３Ｂ…押圧ロッド ３Ｃ…Ｈ鋼 ４…駆動機構 ５…蓋 ６…挿通溝 ７…金属線材 ８…結束バンド ９…リール １０…引出し部材 １１…投入口 １２…開き戸 １２Ａ…開閉扉
１２Ｂ…閉塞扉 １３…ショックアブソーバー １４…側板 １４Ａ…スリット １５…連結アーム １６…ネジ棒 １７…ナット １８…スプロケット １９…モーター ２０…チェーン ２１…減速歯車

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面にクッションバック材(2)を供給す
   る投入口(11)が開口されているプレスケーシング(1)
   と、このプレスケーシング(1)内に上下方向に移動自在
   に配設されており、プレスケーシング(1)に供給された
   クッションバック材(2)をプレスするプレス板(3)と、こ
   のプレス板(3)を上下に移動させる駆動機構(4)と、プレ
   ス板(3)で薄くプレスされたクッションバック材(2)を結
   束する結束手段とを備え、結束手段が下記の構成を有す
   ることを特徴とする圧縮型の荷造装置。 （ａ） 結束手段が、バネ鋼である金属線材(7)を備え
   る。 （ｂ） プレスケーシング(1)は、底面と背面に、金属
   線材(7)を挿通する挿通溝(6)を有する。 （ｃ） 挿通溝(6)は、プレスケーシング(1)の内面に開
   口し、あるいは、挿通溝(6)は開口部に開口自在な蓋(5)
   を備える。 （ｄ） 挿通溝(6)は直線状で、プレスケーシング(1)の
   底面と背面の境界は所定の曲率半径で湾曲している。 （ｅ） プレス板(3)は挿通溝(6)が配設されている位置
   に対向して、結束バンド(8)を挿通できるスリット(3A)
   を有する。 （ｆ） プレスケーシング(1)に設けられた挿通溝(6)
   と、プレス板(3)に設けられたスリット(3A)は、結束バ
   ンド(8)を挿通できる幅を有し、プレス板(3)がクッショ
   ンバック材(2)を押圧する状態で、挿通溝(6)に金属線材
   (7)が挿通され、この金属線材(7)で押圧状態のクッショ
   ンバック材(2)の周囲に結束バンド(8)を回すことができ
   るように構成されている。