JPH08336534A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH08336534A
JPH08336534A JP14882995A JP14882995A JPH08336534A JP H08336534 A JPH08336534 A JP H08336534A JP 14882995 A JP14882995 A JP 14882995A JP 14882995 A JP14882995 A JP 14882995A JP H08336534 A JPH08336534 A JP H08336534A
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raster
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、CFMモードにおいて高いフ
レームレートを実現する超音波診断装置を提供すること
である。 【構成】本発明は、被検体の断面を超音波でスキャン
し、得られた反射信号からドプラ効果による周波数偏移
に基づいて血流情報の2次元分布を生成する超音波診断
装置において、超音波の1回の送信毎にラスタを順次切
換えながら1フレーム分のスキャンを所定の周期で繰り
返すスキャン手段と、スキャン手段により得られた複数
フレーム分の反射信号を用いて2次元分布を上記所定の
周期で繰り返し生成する生成手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフローマッピン
グモードにより血流情報の2次元分布を得ることのでき
る超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、超音波診断装置は超音波パルス反
射法を応用したものである。プローブから送信された超
音波パルスは音響インピーダンスの境界で反射、屈折、
また波長より小さい血球等の反射体で散乱を繰り返しな
がら被検体内を伝搬していく。音響インピーダンスの境
界で反射した超音波は、送信時と同じ経路(以下、ラス
タと称する)を逆に伝搬(実際には同じラスタを伝搬し
てきた反射波を強調する)してプローブで受信される。
超音波パルスは、視野深度等によって決まる一定の繰り
返し周波数(通常、レート周波数と称される)の逆数の
周期(以下、レート周期と称する)で繰り返し送信され
る。Bモードでは、アベレージング数が1であれば、1
本のラスタに対して超音波を1回だけ送受信しながらラ
スタを順次切換えていき、最後のラスタの後、最初のラ
スタに戻って同様の動作を繰り返す。カラーフローマッ
ピングモード(以下、CFMモードと略す)では、1本
のラスタに対して超音波を複数回M、例えば16回繰り
返して送受信しながらラスタを順次切換えていき、最後
のラスタの後、最初のラスタに戻って同様の動作を繰り
返す。
【0003】CFMモードでは、血流の平均流速、流速
のばらつきを示す分散、散乱エコーの強さを示すパワー
等の血流情報が2次元分布としてリアルタイムでカラー
表示される。これにより血流の流れの方向や、逆流、シ
ャント流等の異常血流の様子を一目で認識することがで
きるようになった。
【0004】近年、パワーをフレーム間で加算平均して
カラー表示する表示法(以下、カラーアンギオ法と称す
る)が開発され、実用化に向けて進んでいる。このカラ
ーアンギオ法には次のような利点がある。 (1)平均流速表示に見られる折り返しがない。 (2)角度依存性が少ない。 (3)直交する血流でも検出可能である。 (4)高感度である。
【0005】なお、従前からパワー値を観測データ数M
で加算平均する処理は実用されていたが、この場合のデ
ータの観測周期はレート周期に等価で非常に近接してお
り、加算平均の効果、つまり時間的にランダムに変化す
るノイズ同士を相殺的に低下させるという効果は少な
く、拍動に起因すると思われるバースト的なノイズは除
去できない。それに対し、カラーアンギオ法では、フレ
ーム間の間隔はレート周期の数百倍で非常に長く、加算
平均の効果は著しく、S/Nの向上が期待できる。
【0006】また、S/Nの向上には強い加算処理、つ
まり多くの観測データ数で加算平均することが有効であ
るが、強い加算処理を行うと、表示のリアルタイム性が
低下し、画像がぼけるという問題点がある。高いS/N
を維持したままリアルタイム性を上げるためには、毎秒
当たりのフレーム数(フレームレート)を上げればよい
が、現在では、フレームレートは(1)式で決まり、容
易にフレームレートを上げることは困難であった。な
お、(1)式では、Bモードのスキャンを含んでいな
い。BモードのスキャンとCFMモードのスキャンとが
1フレーム分のスキャンに混合されてなされることが一
般的であり、実際のフレームレートはさらに低下する。
【0007】 F=PRF/(N×M) …(1) ただし、 F;フレームレート N;CFMモードの1フレーム分のラスタ本数 M;CFMモードの1本のラスタに対する超音波送受信
の繰り返し回数 PRF;レート周波数 フレームレートを上げる技術として、受信時に複数方向
からの受信信号を得るという並列同時受信技術がある
が、従来の2倍から4倍が限度であり、それ以上のフレ
ームレートの向上は不可能である。更に、並列同時受信
の装置は回路規模が大きく、また並列同時受信には原理
的に感度の低下が避けられないという問題点がある。し
たがって、CFMモードでフレームレートの向上が強く
望まれておる。
【0008】また、CFMモードには、クラッタ成分と
血流成分との分離能に関する次のような問題もある。C
FMでは、位相検波後のドプラ信号からクラッタ成分を
除去し、血流成分だけを抽出するためにMTIフィルタ
と呼ばれるハイパスフィルタが用いられる。CFMモー
ドでは1本のラスタに対して送受信がM回繰り返され
る。つまり、MTIフィルタには1/PRF の一定周期でM
個のデータが送り込まれる。したがってMTIフィルタ
はこのM個のデータに対してフィルタをかけるしかな
い。このことはフィルタの時間窓が有限長Mで打ち切ら
れることに相当する。これを周波数軸上で見ると、 1/M・sin(πfM)/πfM を畳み込むことに等価であり、スペクトラムが広がって
しまうことが避けられない。このため、広がったクラッ
タ成分のスペクトラムが血流成分のスペクトラムに重な
り、クラッタ成分を除去し、血流成分を抽出することが
不可能である。
【0009】また、MTIフィルタのフィルタ特性を急
峻にするためには、フィルタの次数を上げる必要がある
が、データ幅よりも高次のフィルタは構成できない。実
際には、MTIフィルタ出力の自己相関を演算し、結果
を平均化するので、データ幅よりもかなり次数の低いフ
ィルタしか使用できない。更にデータが有限であると、
IIRフィルタのようにインパルスが無限に続くフィル
タをかける場合に、過渡応答の問題が生じる。
【0010】このようにCFM法において非常に重要で
ある血流とクラッタを分離は、現実のMTIフィルタで
は最適に行われているとは言い難い。カラーアンギオは
組織の動きによるモーション・アーティファクトに弱い
ので、クラッタの除去は重要な問題である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、CFMモードにおいて高いフレームレートを実現す
る超音波診断装置を提供することである。本発明の第2
の目的は、CFMモードにおいてクラッタ成分と血流成
分との分離能を向上させることのできる超音波診断装置
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被検
体の断面を超音波でスキャンし、得られた反射信号から
ドプラ効果による周波数偏移に基づいて血流情報の2次
元分布を生成する超音波診断装置において、前記超音波
の1回の送信毎にラスタを順次切換えながら1フレーム
分のスキャンを所定の周期で繰り返すスキャン手段と、
前記スキャン手段により得られた複数フレーム分の反射
信号を用いて前記2次元分布を前記所定の周期で繰り返
し生成する生成手段とを具備する。
【0013】請求項4の発明は、被検体の断面を超音波
でスキャンし、得られた反射信号から血流情報の2次元
分布と、Bモード像とを生成する超音波診断装置におい
て、前記2次元分布用の超音波をの1回の送信毎にラス
タを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第
1のスキャンと、前記Bモード像用の超音波の1回の送
信毎にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャ
ンを行う第2のスキャンとを交互に所定の周期で繰り返
すスキャン手段と、前記第1のスキャンで得られた複数
フレーム分の反射信号を用いて前記2次元分布を前記所
定の周期で繰り返し生成する第1の生成手段と、前記第
2のスキャンで得られた反射信号を用いて前記Bモード
像を前記第所定の周期で繰り返し生成する第2の生成手
段とを具備する。
【0014】請求項7の発明は、被検体の断面を超音波
でスキャンし、得られた反射信号から血流情報の2次元
分布と、Bモード像とを生成する超音波診断装置におい
て、前記2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラスタ
を順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第1
のスキャンを第1の周期で所定回数繰り返し、前記第1
のスキャンに続いて前記Bモード像用の超音波の1回の
送信毎にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキ
ャンを行う第2のスキャンを行うというサイクルを第2
の周期で繰り返すスキャン手段と、前記第1のスキャン
で得られた前記反射信号を検波して偏移周波数成分を有
するドプラ信号を得る手段と、前記ドプラ信号をディジ
タル化しドプラデータを得るディジタル化手段と、前記
ディジタル化手段でディジタル化された前記ドプラデー
タに基づいて前記第2のスキャンが行われている間のド
プラデータを推定する推定手段と、前記ディジタル化手
段でディジタル化されたドプラデータと前記推定手段で
推定されたドプラデータとに基づいて比較的高周波の血
流成分を得るディジタルフィルタと、前記血流成分から
前記血流情報の2次元分布を前記第1の周期で繰り返し
生成する生成手段とを有する手段と、前記第2のスキャ
ンで得られた反射信号を用いて前記Bモード像を前記第
2の周期で繰り返し生成する手段とを具備する。
【0015】請求項10の発明は、被検体の断面を超音
波でスキャンし、得られた反射信号から血流情報の2次
元分布を生成する超音波診断装置において、奇数番目の
ラスタを対象として超音波を同一ラスタに対して所定回
数繰り返し送信する毎にラスタを順次切換えながら1フ
レーム分のスキャンを行う第1のスキャンと、偶数番目
のラスタを対象として超音波を同一ラスタに対して前記
所定回数繰り返し送信する毎にラスタを順次切換えなが
ら1フレーム分のスキャンを行う第2のスキャンとを交
互に所定の周期で繰り返すスキャン手段と、前記第1の
スキャンで得られた反射信号を用いて血球による散乱の
強さを示す第1のパワーの2次元分布を演算し、前記第
2のスキャンで得られた反射信号を用いて第2のパワー
の2次元分布を演算する演算手段と、前記第1のパワー
の2次元分布を空間的に補間し、前記第2のパワーの2
次元分布を空間的に補間する手段と、前記第1のパワー
の2次元分布と前記第2のパワーの2次元分布とをフレ
ーム間フィルタ処理に供することにより前記血流情報の
2次元分布を前記所定の周期で繰り返し生成する手段と
を具備する。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば次のような作用が呈さ
れる。ある点の血流情報を得るためには周期的に取得し
た少なくとも2つの反射信号が必要とされる。1フレー
ム分のスキャンは所定周期で繰り返され、また1回の送
信毎にラスタが順次切換えられるので、ある1点に関し
て考えると、この点の反射信号は1フレーム分のスキャ
ンに要する時間、つまり上記所定の周期で次々と得られ
ることになる。したがって、血流情報の2次元分布を2
回目のスキャン以降において、送信周期にラスタ本数を
乗じた時間で次々と生成することができる。これに対し
て従来のスキャンは、同じラスタに対して所定回数、少
なくとも2回ずつ送信を繰り返しながらラスタを順次切
換えていくものであるので、1フレーム分のスキャンに
要する時間は請求項1の発明の場合の2倍以上になる。
したがって、請求項1の発明では従来の少なくとも2倍
のフレームレートが達成される。
【0017】請求項4の発明によれば次のような作用が
呈される。2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラス
タを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第
1のスキャンと、Bモード像用の超音波の1回の送信毎
にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを
行う第2のスキャンとが交互に所定の周期で繰り返され
る。第1のスキャンだけに着目すると、ある1点の反射
信号は第1のスキャンに要する時間と第2のスキャンと
に要する時間の合計、つまり第1のスキャンのラスタ本
数と第2のスキャンのラスタ本数との合計本数に送信周
期を乗じた時間で次々と生成することができる。同様
に、Bモード像も同じ周期で次々と生成される。一方、
従来のスキャンは、第1のスキャンが同じラスタに対し
て所定回数、少なくとも2回ずつ送信を繰り返しながら
ラスタを順次切換えていくものであるので、第1のスキ
ャンに要する時間は請求項4の発明の2倍以上必要とな
る。したがって、請求項4の発明では血流情報の2次元
分布、Bモード像共に、従来よりフレームレートが向上
する。
【0018】請求項7の発明によれば次のような作用が
呈される。2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラス
タを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第
1のスキャンが第1の周期で所定回数繰り返され、これ
に続いてBモード像用の超音波の1回の送信毎にラスタ
を順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第2
のスキャンが行われる。第1のスキャンと第2のスキャ
ンとからなるサイクルは第2の周期で繰り返される。第
2のスキャンが行われている間のドプラデータは推定手
段で作成される。したがって、血流情報の2次元分布を
第1の周期、つまり送信周期にラスタ本数を乗じた時間
で繰り返し生成することができる。このフレームレート
は請求項1の発明のそれと同じであり、従来より2倍以
上のフレームレートが実現される。しかも、Bモード像
を第2の周期で繰り返し生成することができる。
【0019】請求項10の発明によれば、血流情報の2
次元分布を生成するための第1のスキャン及び第2のス
キャンとが交互に所定の周期で繰り返され、第1のスキ
ャンと第2のスキャンそれぞれに対して1枚ずつ血流情
報の2次元分布が得られる。第1のスキャン及び第2の
スキャンのラスタ本数は従来の半分である。したがっ
て、従来の2倍のフレームレートが実現される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。 (第1実施例)図1は第1実施例に係る超音波診断装置
のブロック図である。本実施例に係る超音波診断装置
は、システムコントローラ1をシステム全体の制御中枢
として次のように構成されている。システムコントロー
ラ1には操作スイッチ8が接続されここから各種情報、
命令が入力されるようになっている。
【0021】プローブ2は、電気/機械変換器としての
複数の圧電素子を有する。複数の圧電素子は一列に配列
され、プローブ2の先端に装備される。プローブ2には
送信系3と受信系4とが接続される。送信系3は、パル
ス発生器3A、送信遅延回路3B、パルサ3Cとを有す
る。パルス発生器3Aは例えば6KHzのレート周波数
でレートパルスを発生する。このレートパルスはチャン
ネル数に分配され、送信遅延回路3Bに送られる。送信
遅延回路3Bは、超音波をビーム状に集束し且つ送信指
向性を決定するのに必要な遅延時間を各レートパルスに
与える。パルサ3Cは、送信遅延回路3Bからレートパ
ルスを受けたタイミングでプローブ2に電圧パルスを印
加する。これによりプローブ2から超音波パルスが被検
体内に送信される。
【0022】被検体内の音響インピーダンスの不連続面
で反射した反射波はプローブ2で受信される。プローブ
2からの受信信号は、受信系4に取り込まれる。受信系
4は、プリアンプ4A、受信遅延回路4B、加算器4C
を有する。受信信号は、チャンネル毎にプリアンプ4A
で増幅され、受信遅延回路4Bにより受信指向性を決定
するのに必要な遅延時間を与えられ、そして加算器4C
で加算される。これにより受信指向性に応じた方向から
の反射波が強調された反射信号が得られる。この送信指
向性と受信指向性とにより超音波送受信の総合的な指向
性が決定され、この総合的な指向性による超音波の伝搬
経路をラスタと称する。なお、一般的には送信指向性と
受信指向性は一致される。
【0023】スキャンコントローラ9は、送信系3、受
信系4を制御して後述するスキャンシーケンスを実行す
る。受信系4からの反射信号は、カラーフローマッピン
グ(CFM)処理系6に送られる。CFM処理系6は、
位相検波回路6A、アナログディジタルコンバータ6
B、MTIフィルタ6C、自己相関器6D、演算部6
E、パワー算出部6F、フレーム間フィルタ6Gから構
成される。位相検波回路6Aは、図示しないが、基準信
号発生器、90°移相器、2系統のミキサ、2系統のロ
ーパスフィルタとから直交位相検波回路として構成され
る。受信系4からの反射信号は、2系統のミキサにそれ
ぞれ取り込まれる。基準信号発生器は、送信超音波の基
本周波数f0 (例えばf0 =3.5MHz)の基準信号
を発生する。この基準信号は、一方のミキサで受信系4
からの反射信号と掛け合わされる。また、基準信号は、
90°移相器を介して他方のミキサで受信系4からの反
射信号と掛け合わされる。2系統のミキサそれぞれの出
力信号には高調波成分が含まれている。この高調波成分
は、ローパスフィルタで除去される。これにより、ドプ
ラ効果により周波数偏移を受けた偏移周波数でビートす
るドプラ信号が系統毎に抽出される。
【0024】2系統のドプラ信号はアナログディジタル
コンバータ6Bにより別々にディジタル化される。これ
によりラスタ上で例えば0.5mm間隔の複数のサンプ
ル点各々のドプラデータが得られる。一方の系統のドプ
ラデータは実数部として、また他方の系統のドプラデー
タは虚数部としてMTIフィルタ6Cに送られる。MT
Iフィルタ6Cは、各系統のドプラデータから心筋など
の運動速度の遅い反射体からの比較的低周波のクラッタ
成分を除去し、比較的高周波の血流成分を抽出するもの
であり、ドプラデータを無限長で扱うことが可能なよう
に再帰型のIIRディジタルハイパスフィルタとして構
成される。
【0025】MTIフィルタ6Cからの血流のドプラデ
ータは系統別に自己相関器6Dと、パワー算出部6Fと
に送られる。自己相関器6Dは、現在のフレームの血流
のドプラデータと1フレーム前の血流のドプラデータと
の複素共役をとることによりサンプル点毎に自己相関値
を得る。この相関データは、演算部6Eに供給される。
演算部6Eは、実数部と虚数部のなす角度を計算して、
これを速度データを得る。速度データは表示系7に送ら
れ、平均速度の2次元分布(流速画像)としてカラーで
ビジュアルに表示される。
【0026】パワー算出部6Fは、MTIフィルタ6C
からの血流のドプラデータの実数部と虚数部を二乗加算
することにより、超音波の波長より小さい反射体(血
球)による散乱の強さを表すパワーをサンプル点毎に算
出する。フレーム間フィルタ6Gは、同じサンプル点ど
うしのパワーの経時的変化からノイズを除去するもので
あり、パワー算出部6Fからのパワーデータを無限長で
扱うことが可能なように再帰型のIIRディジタルロー
パスフィルタとして構成される。ノイズを除去されたパ
ワーデータはカラーアンギオデータとして表示系7に送
られ、カラーアンギオ画像としてビジュアルに表示され
る。
【0027】表示系7は、ディジタルスキャンコンバー
タ(DSC)7A、カラー処理回路7B、ディジタルア
ナログコンバータ7C、カラーモニタ7Dとから構成さ
れる。ディジタルスキャンコンバータ7Aは流速データ
又はカラーアンギオデータの2次元分布をテレビ走査で
読み出す。読み出されたデータはカラー処理回路7Bで
カラー信号(RGB)に変換され、ディジタルアナログ
コンバータ7Cを介してカラーモニタ7Dに画像として
表示される。
【0028】図2はMTIフィルタ6Cの回路図であ
る。アナログディジタルコンバータ6Bからのドプラデ
ータは、係数a0 の乗算器61を介して加算器62に送
られる。MTIフィルタ6Cは、アナログディジタルコ
ンバータ6Bからのドプラデータを無限長で扱うことが
可能なように、加算器62への帰還路を有する。この帰
還路は2系統設けられる。一方の帰還路には、1フレー
ム周期分の遅延回路として機能するフレームメモリ63
と係数a1 の乗算器65とが介在される。他方の帰還路
には2フレーム周期分の遅延回路として機能する2段の
フレームメモリ63,64と、係数a2 の乗算器66と
が介在される。加算器62は乗算器61,65,66か
らのデータを加算して出力する。この加算データは、上
記2系統の帰還路を通って加算器62に帰還されると共
に、直接、第2の加算器69に送られ、またフレームメ
モリ63と係数b1 の乗算器67とを順に介して第2の
加算器69に送られ、さらにフレームメモリ63とフレ
ームメモリ64と係数b2 の乗算器68とを順に介して
第2の加算器69に送られる。第2の加算器69は加算
器62、乗算器67,68からのデータを加算する。
【0029】図3はフレーム間フィルタ6Gの回路図で
ある。パワー算出部6Fからのパワーデータは、係数α
の乗算器70を介して加算器71に送られる。フレーム
間フィルタ6Gは、パワー算出部6Fからのパワーデー
タを無限長で扱うことが可能なように加算器71への帰
還路を有する。帰還路には1フレーム周期分の遅延回路
として機能するフレームメモリ72と係数1−αの乗算
器73とが介在される。
【0030】次に本実施例の動作を説明する。ここで、
図4に示すように、1フレームのラスタ本数は60本と
し、各ラスタをスキャン順序にしたがってr1 ,r2 ,
r3,…,r59,r60として識別するものとする。レー
ト周波数PRFは、6KHzとする。図5はスキャン手
順を示すタイムチャートである。超音波は1/PRFの
一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が受信され
る。超音波が1回送信される毎に、ラスタが順次切り換
えられる。なお、従来のCFMモードでは、超音波が同
一ラスタに対して複数回、例えば16回繰り返し送信さ
れる毎に、ラスタが順次切り換えられる。このように1
回の送受信毎に1番目のラスタr1 から最後のラスタr
60までラスタを順次切り換えていくことにより、1フレ
ーム分のスキャンが終了する。1フレーム分のスキャン
が終了すると、それに続いて、1番目のラスタr1 まで
戻り同様のスキャンがなされる。このような1フレーム
分のスキャンは、60/PRFの一定の周期で繰り返さ
れる。或る1つのサンプル点に着目すると、このサンプ
ル点からの反射信号は、60/PRFの一定の周期で繰
り返し取得されることになる。
【0031】図6(a)は或る1つのサンプル点に関す
るアナログディジタルコンバータ6Bから出力されるド
プラデータ、つまりMTIフィルタ6Cに供給されるド
プラデータを時系列に示したものである。上述したよう
なスキャン手順によれば、ドプラデータは60/PRF
の一定の周期で繰り返しMTIフィルタ6Cに供給され
る。図7(a)はデータを無限長で扱う場合のクラッタ
成分、血流成分のスペクトルを示し、図7(b)は従来
のようにデータを16の有限長で扱う場合のクラッタ成
分、血流成分のスペクトルを示している。MTIフィル
タ6Cにはドプラデータが60/PRFの一定の周期で
繰り返し供給されるので、スキャンが継続する限りドプ
ラデータを累積的に無限長で取り扱うことができる。し
たがって、1フレーム分のスキャンがある程度繰り返さ
れた以後では、図7(a)に示したように血流成分とク
ラッタ成分とのクロストークが完全に排除され、クラッ
タ成分を確実に除去し、血流成分だけを有効に抽出する
ことができる。また、異なる時刻に得た少なくとも2つ
のドプラデータがあれば、演算部6Eにて血流の平均速
度を求めることができる。したがってサンプル点毎に血
流の平均速度を60/PRFの一定の周期で繰り返し出
力することができる。
【0032】パワー算出部6Fでは60/PRFの一定
の周期で繰り返し供給されるドプラデータの実数部と虚
数部とを二乗加算することによりパワーデータを次々と
計算し、やはり60/PRFの一定の周期で繰り返し出
力する。
【0033】図6(c)はフレーム間フィルタ6Gから
出力されるカラーアンギオデータを時系列に示したもの
である。パワー算出部6からのパワーデータはサンプル
点毎にフレーム間フィルタ処理(加算平均処理)に供さ
れる。これによりノイズが低減されたカラーアンギオデ
ータが求められる。フレーム間フィルタ6Gには、パワ
ーデータが60/PRFの一定の周期で繰り返し供給さ
れるので、スキャンが継続する限りパワーデータを累積
的に無限長で取り扱うことができる。したがって、スキ
ャンの繰り返しに伴ってノイズ低減効果は徐々に向上し
ていく。また、フレーム間フィルタ6Gからはサンプル
点毎にカラーアンギオデータは、やはり60/PRFの
一定の周期で繰り返し出力される。
【0034】図8はカラーアンギオデータの2次元分布
(カラーアンギオ画像)が表示される周期を示したもの
である。上述したようなスキャン手順によると、1フレ
ーム分のスキャンに要する時間、つまり60/PRFの
一定の周期で繰り返しパワーデータが得られるので、カ
ラーアンギオデータも同じ周期で得られる。この場合の
フレームレートは、(60/PRF)-1、つまり毎秒当
たり100枚のカラーアンギオ画像を得ることができ
る。
【0035】また、同一点を観測する繰り返し周波数
は、従来のPRFから、PRF/60に実質的に低下す
るので、折り返し流速を40mm/sから4mm/sま
で落とせることができ、従って、かなり遅い血流まで観
測が可能となる。 (第2実施例)本実施例では、カラーアンギオ画像と共
に、Bモード像(組織断層像)も高いフレームレートで
得ることを可能とするものである。図9は第2実施例に
よる超音波診断装置のブロック図である。図1と同じ部
分は同符号を付して説明を省略する。スキャンコントロ
ーラ19は、送信系3、受信系4を制御して後述するス
キャンシーケンスを実行する。受信系4からの反射信号
は後述する第1のスキャンが行われている間はCFM処
理系6に送られ、後述する第2のスキャンが行われてい
る間はBモード処理系5に送られる。Bモード処理系5
は、対数増幅器5A、包絡線検波回路5B、アナログデ
ィジタルコンバータ(A/D)5Cから構成される。対
数増幅器5Aは、受信系4からの反射信号を対数増幅す
る。包絡線検波回路5Bは対数増幅器5Aからの出力信
号の包絡線を検波する。この検波信号はアナログディジ
タルコンバータ5Cを介して表示系7に送られ、Bモー
ド画像としてビジュアルに濃淡表示される。
【0036】次に本実施例の動作を説明する。ここで、
図10に示すように、1フレームのラスタ本数は120
本とし、各ラスタをスキャン順序にしたがってr1 ,r
2 ,r3 ,…,r119 ,r120 として識別するものとす
る。レート周波数PRFは、6KHzとする。また、B
モードの1フレームは120本のラスタr1 ,r2 ,r
3 ,…,r119 ,r120 から構成され、CFMモードの
1フレームは60本のラスタr31,r32,r33,…,r
89,r90から構成されるものとする。図11はスキャン
手順を示すタイムチャートである。超音波は1/PRF
の一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が受信さ
れる。通常、CFM用の超音波とBモード用の超音波と
は区別される。CFMモード用の超音波としては周波数
特性を狭帯域化するために例えば4波以上のバースト波
が用いられる。Bモード用の超音波としては距離分解能
を向上させるためにために例えば2波以下のバースト波
又は単一のパルス波が用いられる。
【0037】図11に示すように、スキャンコントロー
ラ19の遅延制御により、CFMモードのための1フレ
ーム分のスキャン(第1のスキャン)と、Bモードのた
めの1フレーム分のスキャン(第2のスキャン)とが交
互に一定の周期(フレーム周期)で繰り返される。
【0038】第1のスキャンは第1実施例と同様のスキ
ャン手順であり、CFMモード用の超音波は1/PRF
の一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が受信さ
れ、超音波が1回送信される毎に、ラスタが順次切り換
えられ、1回の送受信毎に1番目のラスタr31から最後
のラスタr90までラスタを順次切り換えていくことによ
り、1フレーム分のスキャンが終了する。
【0039】第2のスキャンは従来のBモードのための
スキャンと同様であり、Bモード用の超音波は1/PR
Fの一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が受信
され、超音波が1回送信される毎に、ラスタが順次切り
換えられ、1回の送受信毎に1番目のラスタr1 から最
後のラスタr120 までラスタを順次切り換えていくこと
により、1フレーム分のスキャンが終了する。
【0040】第1のスキャンの最後のラスタr90にCF
Mモード用の超音波の送信から1/PRFの周期後に、
第2のスキャンの1番目のラスタr1 に超音波を送信す
る。上記フレーム周期は、第1のスキャンに要する時間
(60/PRF)と、第2のスキャンに要する時間(1
20/PRF)との合計((60+120)/PRF)
として与えられる。
【0041】第1のスキャンで得られた反射信号はCF
M処理系6に送り込まれ、第2のスキャンで得られた反
射信号はBモード処理系5に送り込まれる。図12に示
すように、CFMモード処理系6によりカラーアンギオ
画像が一定のフレーム周期で繰り返し得られ、それより
60/PRFだけ遅れてBモード処理系5によりBモー
ド像が同じフレーム周期で繰り返し得られる。
【0042】したがって、カラーアンギオ画像、Bモー
ド像共に、PRF/(60+120)、PRF=6KH
zとすると毎秒当たり33フレームのフレームレートで
得られる。
【0043】従来のスキャン手順は、ラスタr1 〜r30
まではBモード用の超音波を1回送信する毎にラスタを
順次切り換えていき、ラスタr31〜r90までは同じラス
タに対してBモード用の超音波を1回送信し、続いてC
FMモード用の超音波を例えば8回繰り返し送信する毎
にラスタを順次切り換えていき、ラスタr91〜r120ま
ではBモード用の超音波を1回送信する毎にラスタを順
次切り換えていくことで、1フレーム分のスキャンが終
了する。したがって、カラーアンギオ画像、Bモード像
共に、PRF/(60×8+120)、PRF=6KH
zとすると毎秒当たり10フレームのフレームレートで
得られる。
【0044】つまり本実施例によれば、カラーアンギオ
画像、Bモード像共に、従来の3倍以上のフレームレー
トが実現されることになる。なお本実施例は次のように
変形可能である。上述の説明では、CFMモード用の超
音波とBモード用の超音波とは異なる条件で送信してい
たが、同じ条件でかまわなければ、上述した第2のスキ
ャンだけを(120/PRF)の周期で繰り返せば良
く、この場合、ラスタr1 〜r120 の反射信号は全てB
モード処理系5に送り込まれ、ただしラスタr31〜r90
の反射信号はBモード処理系5と共にCFM処理系6に
も送り込むようにすることが必要である。この場合のフ
レームレートは、カラーアンギオ画像、Bモード像共
に、PRF/120、PRF=6KHzとすると毎秒当
たり50フレームが達成される。
【0045】また、上述の説明では、第1のスキャンと
第2のスキャンとを交互に行っていたが、ラスタr1 〜
r30まではBモード用の超音波を1回送信する毎にラス
タを順次切り換えていき、ラスタr31〜r90までは同じ
ラスタに対してBモード用の超音波を1回送信し、続い
てCFMモード用の超音波を1回だけ送信する毎にラス
タを順次切り換えていき、ラスタr91〜r120 まではB
モード用の超音波を1回送信する毎にラスタを順次切り
換えていって1フレーム分のスキャンを終了させ、この
ような1フレーム分のスキャンを同じくフレーム周期
((60+120)/PRF)で繰り返していくように
してもよい。この場合のフレームレートは33で同じで
ある。
【0046】また、上述の説明では、フレーム間フィル
タ6GがDSC7Aの前にあるが、フレーム間フィルタ
6GはDSC7Aの後にあっても良い。 (第3実施例)第3実施例は、第2実施例より計測可能
な最高流速を高めると共に、カラーアンギオ画像のフレ
ームレートを高めることを可能とするものである。
【0047】図13は第3実施例による超音波診断装置
のブロック図である。図9と同じ部分は同符号を付して
説明を省略する。フレームスキャンコントローラ29
は、送信系3、受信系4を制御して後述するスキャンシ
ーケンスを実行する。受信系4からの反射信号は第1の
スキャンが行われている間はCFM処理系6に送られ、
第2のスキャンが行われている間はBモード処理系5に
送られる。アナログディジタルコンバータ6BとMTI
フィルタ6Cの間にデータ推定回路6Hが挿入される。
【0048】図14はデータ推定回路6Hの回路図であ
る。第2のスキャンが行われているときには、ドプラデ
ータは得られない。データ推定回路6Hは、第2のスキ
ャンが行われているときのドプラデータを、実測された
前後のドプラデータから推定(補間)するものである。
アナログディジタルコンバータ6Bから供給されるドプ
ラデータは後続のドプラデータの入力に同期して順次後
段のフレームメモリに読み出されるように、アナログデ
ィジタルコンバータ6Bの側から順にフレームメモリ8
0、81、82が多段接続される。現在のドプラデータ
xn は係数a0の乗算器83を介して加算器87に送ら
れる。xn の1回前に実測されたドプラデータxn-1 は
フレームメモリ80から係数a1 の乗算器84を介して
加算器87に送られる。xn の2回前に実測されたドプ
ラデータxn-2 はフレームメモリ81から係数a2 の乗
算器85を介して加算器87に送られる。xn の3回前
に実測されたドプラデータxn-3 はフレームメモリ82
から係数a3 の乗算器86を介して加算器87に送られ
る。加算器87はこれらドプラデータを加算し、推定デ
ータとしてマルチプレクサ(MUX)88に供給する。
フレームメモリ81から出力されるドプラデータxn-2
もマルチプレクサ88に供給される。マルチプレクサ8
8は、加算器87からの推定データと、実測されたドプ
ラデータxn-2 とを択一的に出力する。第2のスキャン
が行われているときは、マルチプレクサ88から推定デ
ータが出力され、第1のスキャンが行われているとき
は、フレームメモリ81からのドプラデータ(実測デー
タ)xn-2 が出力される。
【0049】次に本実施例の動作を説明する。ここで
も、図10に示したように、1フレームのラスタ本数は
120本とし、各ラスタをスキャン順序にしたがってr
1 ,r2 ,r3 ,…,r119 ,r120 として識別するも
のとする。レート周波数PRFは、6KHzとする。ま
た、Bモードの1フレームは120本のラスタr1 ,r
2 ,r3 ,…,r119 ,r120 から構成され、CFMモ
ードの1フレームは60本のラスタr31,r32,r33,
…,r89,r90から構成されるものとする。図15はス
キャン手順を示すタイムチャートである。超音波は1/
PRFの一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が
受信される。ここでも、CFM用の超音波とBモード用
の超音波とは区別されるものとする。
【0050】図15に示すように、スキャンコントロー
ラ19の遅延制御により、CFMモードのための1フレ
ーム分のスキャン(第1のスキャン)が所定回数、例え
ば4回、一定の周期(60/PRF)で繰り返され、続
いてBモードのための1フレーム分のスキャン(第2の
スキャン)が行われる。このような一連のスキャンは1
サイクルとして一定の周期((60×4+120)/P
RF)で繰り返される。
【0051】第1のスキャンは第1実施例と同様のスキ
ャン手順であり、CFMモード用の超音波は1/PRF
の一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が受信さ
れ、超音波が1回送信される毎に、ラスタが順次切り換
えられ、1回の送受信毎に1番目のラスタr31から最後
のラスタr90までラスタを順次切り換えていくことによ
り、1フレーム分のスキャンが終了する。
【0052】第2のスキャンは従来のBモードのための
スキャンと同様であり、Bモード用の超音波は1/PR
Fの一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射波が受信
され、超音波が1回送信される毎に、ラスタが順次切り
換えられ、1回の送受信毎に1番目のラスタr1 から最
後のラスタr120 までラスタを順次切り換えていくこと
により、1フレーム分のスキャンが終了する。
【0053】第1のスキャンの最後のラスタr90にCF
Mモード用の超音波の送信から1/PRFの周期後に、
第2のスキャンの1番目のラスタr1 に超音波を送信す
る。図16(a)は或る1つのサンプル点に関するアナ
ログディジタルコンバータ6Bから出力されるドプラデ
ータを時系列に示し、同図(b)はデータ推定回路6H
から出力される当該サンプル点に関するドプラデータを
時系列に示している。第1のスキャンが繰り返されてい
る間、実測されたドプラデータが、フレームメモリ8
0,81を介して2周期分((60×2)/PRF)の
遅延を受けて一定の周期((60)/PRF)でマルチ
プレクサ88から繰り返し出力される。第1のスキャン
が4回繰り返された後、第2のスキャンが行われる。第
2のスキャンに要する時間は第1のスキャン2回分に相
当する。したがって、2回分のドプラデータが測定され
ないことになる。第2のスキャンが行われている間、フ
レームメモリ80,81,82にはそれぞれxn-1 ,x
n-2 ,xn-3 のドプラデータがラッチされている。第2
のスキャン終了後、最初の第1のスキャンによりドプラ
データxn が供給されると、4回分のドプラデータxn
,xn-1 ,xn-2 ,xn-3 はそれぞれ乗算器83,8
4,85,86を介して加算器87に送り込まれ、これ
らドプラデータから推定(補間)した推定データx'nが
作成される。この推定データx'nは、実測されたドプラ
データが出力される周期((60)/PRF)に沿って
マルチプレクサ88を介して出力される。第2のスキャ
ン終了後、2回目の第1のスキャンによりドプラデータ
xn+1 が供給されると、4回分のドプラデータxn+1 ,
xn ,xn-1 ,xn-2 はそれぞれ乗算器83,84,8
5,86を介して加算器87に送り込まれ、これらドプ
ラデータから推定(補間)した推定データx'n+1が作成
される。この推定データx'n+1は、実測されたドプラデ
ータが出力される周期((60)/PRF)に沿ってマ
ルチプレクサ88を介して出力される。推定データx'n
+1が出力された以降は、実測されたドプラデータがフレ
ームメモリ80,81を介して2周期分((60×2)
/PRF)の遅延を受けて一定の周期((60)/PR
F)でマルチプレクサ88から4回繰り返し出力され
る。このような動作が繰り返される。
【0054】MTIフィルタ6Cには実測されたドプラ
データと推定されたドプラデータとが一定の周期((6
0)/PRF)で次々と供給される。このようにMTI
フィルタ6Cにはドプラデータが60/PRFの一定の
周期で繰り返し供給されるので、スキャンが継続する限
りドプラデータを累積的に無限長で取り扱うことがで
き、第1実施例と同様にスキャンがある程度繰り返され
た以後では、血流成分とクラッタ成分とのクロストーク
が完全に排除され、クラッタ成分を確実に除去し、血流
成分だけを有効に抽出することができる。
【0055】パワー算出部6Fでは60/PRFの一定
の周期で繰り返し供給されるドプラデータの実数部と虚
数部とを二乗加算することによりパワーデータを次々と
計算し、やはり60/PRFの一定の周期で繰り返し出
力する。パワー算出部6からのパワーデータはサンプル
点毎にフレーム間フィルタ処理(加算平均処理)に供さ
れる。これによりノイズが低減されたカラーアンギオデ
ータが求められる。フレーム間フィルタ6Gには、パワ
ーデータが60/PRFの一定の周期で繰り返し供給さ
れるので、スキャンが継続する限りパワーデータを累積
的に無限長で取り扱うことができる。したがって、スキ
ャンの繰り返しに伴ってノイズ低減効果は徐々に向上し
ていく。また、フレーム間フィルタ6Gからはサンプル
点毎にカラーアンギオデータは、やはり60/PRFの
一定の周期で繰り返し出力される。
【0056】図17はカラーアンギオ画像とBモード画
像との作成周期を示している。上述したようなスキャン
手順及びデータ推定によれば、1フレーム分の第1のス
キャンに要する時間、つまり60/PRFの一定の周期
で繰り返しパワーデータが得られるので、カラーアンギ
オ画像も同じ周期で得られる。この場合のフレームレー
トは、(60/PRF)-1、つまり毎秒当たり100枚
のカラーアンギオ画像を得ることができる。100フレ
ームという高フレームレートで表示されるために演算部
6E、フレーム間フィルタ部6Gにおいて、かなり強い
フレーム間フィルタをかけてもリアルタイム性を阻害し
ない。CFMにおいてフレームレートが100というの
は画期的なことである。速度表示、カラーアンギオ表示
のいずれにもこのフレームレートで表示されることにな
る。
【0057】また、本実施例による折り返し流速は13
mm/sである。折り返し流速はまだかなり低いが、甲
状腺、乳腺、手足の血管等の部位では十分実用可能であ
る。もっとも、カラーアンギオの場合は、血流は折り返
っても血流の方向の情報はないので連続的に表示される
ために一向に構わない。
【0058】また、カラーアンギオ画像と共に、Bモー
ド画像も約17のフレームレートで得られる。なお、デ
ータ推定の精度を高める方法としては、適応信号処理を
行う方法が知られている。「ディジタル信号処理(辻井
重男、久保田一著;オーム社、1986年)」で述べら
れているように、推定データ(出力信号)はそれまでの
実測データとインパルス応答hから推定できる。 (第4実施例)図18は第4実施例による超音波診断装
置のブロック図である。図9と同じ部分は同符号を付し
て説明を省略する。スキャンコントローラ39は、送信
系3、受信系4を制御して後述するスキャンシーケンス
を実行する。パワー算出部6Fとフレーム間フィルタ6
Gとの間に補間演算部6Iが挿入される。補間演算部6
Iはパワー算出部6Fで算出されたパワーの2次元分布
を空間的に補間するものである。
【0059】図18は補間演算部6Iのブロック図であ
る。入力バッファ90はパワー算出部6Fで算出された
パワーの2次元分布を一時的に保持する。補間演算部9
1は入力バッファ90からのパワーに基づいて、実測し
ていないサンプル点のパワーデータを空間的に補間し作
成する。実測されたパワーデータと、補間されたパワー
データとは座標変換部92の制御にしたがって所定の順
番で補間演算部91から出力される。
【0060】次に本実施例の動作を説明する。ここで
も、図10に示したように、1フレームのラスタ本数は
120本とし、各ラスタをスキャン順序にしたがってr
1 ,r2 ,r3 ,…,r119 ,r120 として識別するも
のとする。レート周波数PRFは、6KHzとする。ま
た、Bモードの1フレームは120本のラスタr1 ,r
2 ,r3 ,…,r119 ,r120 から構成され、CFMモ
ードの1フレームは60本のラスタr31,r32,r33,
…,r89,r90から構成されるものとする。図20は1
サイクル分のスキャンの手順を示す図である。超音波は
1/PRFの一定の周期で繰り返し送信され、且つ反射
波が受信される。ここでも、CFM用の超音波とBモー
ド用の超音波とは区別されるものとする。
【0061】図20に示すように、スキャンコントロー
ラ19の遅延制御により、Bモードのための1フレーム
分のスキャンが行われ、これに続いてCFMモードのた
めの1フレーム内の第1フィールドのスキャン(第1の
CFMスキャン)が行われ、これに続いて、Bモードの
ための1フレーム分のスキャンが行われ、これに続いて
CFMモードのための1フレーム内の第2フィールドの
スキャン(第2のCFMスキャン)が行われる。このよ
うな1サイクル分のスキャンが、(2×(15×16+
120))/PRFの周期で繰り返される。Bモードの
スキャンだけに着目すると、このスキャンは、サイクル
周期の半分の(15×16+120))/PRFの周期
で繰り返されることになる。同様に、CFMモードのス
キャンだけに着目すると、第1のCFMスキャンと第2
のCFMスキャンとは、サイクル周期の半分の(15×
16+120))/PRFの周期で交互に繰り返される
ことになるBモードのスキャンは従来と同様であり、B
モード用の超音波は1/PRFの一定の周期で繰り返し
送信され、且つ反射波が受信され、超音波が1回送信さ
れる毎に、ラスタが順次切り換えられ、1回の送受信毎
に1番目のラスタr1 から最後のラスタr120 までラス
タを順次切り換えていくことにより、1フレーム分のス
キャンが終了する。
【0062】第1のCFMスキャンは、第1のフィール
ドを対象としたインタレース・スキャンで行われる。第
1のフィールドは、CFMモードの1フレームを構成す
る60本のラスタr31,r32,r33,…,r89,r90の
うち、奇数番目のラスタr31,r33,…,r87,r89か
ら構成される。これら奇数番目のラスタに対して、従来
のCFMモードと同様のスキャン、つまりCFMモード
用の超音波は1/PRFの一定の周期で繰り返し送信さ
れ、且つ反射波が受信され、同一のラスタに対して所定
回数、例えば16回超音波の送受信が連続的に繰り返さ
れる毎に、ラスタが順次切り換えられていく。
【0063】第2のCFMスキャンは、第2のフィール
ドを対象としたインタレース・スキャンで行われる。第
2のフィールドは、CFMモードの1フレームを構成す
る60本のラスタr31,r32,r33,…,r89,r90の
うち、偶数番目のラスタr32,r34,…,r88,r90か
ら構成される。これら偶数番目のラスタに対して、従来
のCFMモードと同様のスキャン、つまりCFMモード
用の超音波は1/PRFの一定の周期で繰り返し送信さ
れ、且つ反射波が受信され、同一のラスタに対して所定
回数、例えば16回超音波の送受信が連続的に繰り返さ
れる毎に、ラスタが順次切り換えられていく。
【0064】図21はパワー算出部6F、補間演算部6
I、フレーム間フィルタ6Gの各出力を時系列で示す図
である。パワー算出部6Fからのパワーは補間演算部6
Iに送られる。補間演算部6Iにより実測したパワーか
ら、第1のCFMスキャンのときは飛ばした偶数番目の
ラスタ上のサンプル点のパワーが、また第2のCFMス
キャンのときは飛ばした奇数番目のラスタ上のサンプル
点のパワーがそれぞれ補間される。これにより60本の
ラスタに相当する1フレーム分のパワーデータの2次元
分布が繰り返し得られる。このパワーデータの2次元分
布は、フレーム間フィルタ6Gでローパスフィルタ処理
に供される。これによりノイズが軽減されたカラーアン
ギオデータの2次元分布が、(15×16+120))
/PRFの周期で作成される。したがってカラーアンギ
オ画像のフレームレートは、PRF=6KMzとする
と、約10フレームとなる。Bモード像も同じフレーム
レートで得られる。従来のノンインターレース・スキャ
ンの場合、両画像のフレームレートは共に5.5フレー
ムであり、2倍近いフレームレートが実現されている。
【0065】ここで仮に、被検体が動いていなかったと
すると、このような処理によって得られたカラーアンギ
オ画像、つまりインタレース・スキャンして、フレーム
間フィルタ処理に供された画像と、従来のようにノンイ
ンタレース・スキャンをしてフレーム間フィルタ処理に
供された画像とは、補間演算及びフレーム間フィルタ処
理が線形処理であるので、等価的である。S/Nという
観点でみると、ノイズが完全にランダムならばノンイン
タレース・スキャンでの加算の方が優れているが、実際
には時間的に近接した隣のラスタでのノイズの相関が高
いために、両者の差はあまりない。また、一般にインタ
レース・スキャンを行うと、被写体が動いたときに画像
のぶれが起きる。しかし上記構成では、瞬時画像はフィ
ールドの粗いラスタから構成するために画像のぶれは生
じない。しかも、インタレース・スキャンでフィールド
で粗いスキャンを行っても、カラーアンギオでは加算処
理(フレーム間LFP処理)を行うために、ノンインタ
レースと同じラスタ密度の画像を得ることができるので
ある。本発明は上述した実施例に限定されることなく種
々変形して実施可能である。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明は、被検体の断面を超音
波でスキャンし、得られた反射信号からドプラ効果によ
る周波数偏移に基づいて血流情報の2次元分布を生成す
る超音波診断装置において、前記超音波の1回の送信毎
にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを
所定の周期で繰り返すスキャン手段と、前記スキャン手
段により得られた複数フレーム分の反射信号を用いて前
記2次元分布を前記所定の周期で繰り返し生成する生成
手段とを具備する。
【0067】請求項1の発明によれば次のような効果が
呈される。ある点の血流情報を得るためには周期的に取
得した少なくとも2つの反射信号が必要とされる。1フ
レーム分のスキャンは所定周期で繰り返され、また1回
の送信毎にラスタが順次切換えられるので、ある1点に
関して考えると、この点の反射信号は1フレーム分のス
キャンに要する時間、つまり上記所定の周期で次々と得
られることになる。したがって、血流情報の2次元分布
を2回目のスキャン以降において、送信周期にラスタ本
数を乗じた時間で次々と生成することができる。これに
対して従来のスキャンは、同じラスタに対して所定回
数、少なくとも2回ずつ送信を繰り返しながらラスタを
順次切換えていくものであるので、1フレーム分のスキ
ャンに要する時間は請求項1の発明の場合の2倍以上に
なる。したがって、請求項1の発明では従来の少なくと
も2倍のフレームレートが達成される。
【0068】請求項4の発明は、被検体の断面を超音波
でスキャンし、得られた反射信号から血流情報の2次元
分布と、Bモード像とを生成する超音波診断装置におい
て、前記2次元分布用の超音波をの1回の送信毎にラス
タを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第
1のスキャンと、前記Bモード像用の超音波の1回の送
信毎にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャ
ンを行う第2のスキャンとを交互に所定の周期で繰り返
すスキャン手段と、前記第1のスキャンで得られた複数
フレーム分の反射信号を用いて前記2次元分布を前記所
定の周期で繰り返し生成する第1の生成手段と、前記第
2のスキャンで得られた反射信号を用いて前記Bモード
像を前記第所定の周期で繰り返し生成する第2の生成手
段とを具備する。
【0069】請求項4の発明によれば次のような効果が
呈される。2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラス
タを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第
1のスキャンと、Bモード像用の超音波の1回の送信毎
にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを
行う第2のスキャンとが交互に所定の周期で繰り返され
る。第1のスキャンだけに着目すると、ある1点の反射
信号は第1のスキャンに要する時間と第2のスキャンと
に要する時間の合計、つまり第1のスキャンのラスタ本
数と第2のスキャンのラスタ本数との合計本数に送信周
期を乗じた時間で次々と生成することができる。同様
に、Bモード像も同じ周期で次々と生成される。一方、
従来のスキャンは、第1のスキャンが同じラスタに対し
て所定回数、少なくとも2回ずつ送信を繰り返しながら
ラスタを順次切換えていくものであるので、第1のスキ
ャンに要する時間は請求項4の発明の2倍以上必要とな
る。したがって、請求項4の発明では血流情報の2次元
分布、Bモード像共に、従来よりフレームレートが向上
する。
【0070】請求項7の発明は、被検体の断面を超音波
でスキャンし、得られた反射信号から血流情報の2次元
分布と、Bモード像とを生成する超音波診断装置におい
て、前記2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラスタ
を順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第1
のスキャンを第1の周期で所定回数繰り返し、前記第1
のスキャンに続いて前記Bモード像用の超音波の1回の
送信毎にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキ
ャンを行う第2のスキャンを行うというサイクルを第2
の周期で繰り返すスキャン手段と、前記第1のスキャン
で得られた前記反射信号を検波して偏移周波数成分を有
するドプラ信号を得る手段と、前記ドプラ信号をディジ
タル化しドプラデータを得るディジタル化手段と、前記
ディジタル化手段でディジタル化された前記ドプラデー
タに基づいて前記第2のスキャンが行われている間のド
プラデータを推定する推定手段と、前記ディジタル化手
段でディジタル化されたドプラデータと前記推定手段で
推定されたドプラデータとに基づいて比較的高周波の血
流成分を得るディジタルフィルタと、前記血流成分から
前記血流情報の2次元分布を前記第1の周期で繰り返し
生成する生成手段とを有する手段と、前記第2のスキャ
ンで得られた反射信号を用いて前記Bモード像を前記第
2の周期で繰り返し生成する手段とを具備する。
【0071】請求項7の発明によれば次のような効果が
呈される。2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラス
タを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第
1のスキャンが第1の周期で所定回数繰り返され、これ
に続いてBモード像用の超音波の1回の送信毎にラスタ
を順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第2
のスキャンが行われる。第1のスキャンと第2のスキャ
ンとからなるサイクルは第2の周期で繰り返される。第
2のスキャンが行われている間のドプラデータは推定手
段で作成される。したがって、血流情報の2次元分布を
第1の周期、つまり送信周期にラスタ本数を乗じた時間
で繰り返し生成することができる。このフレームレート
は請求項1の発明のそれと同じであり、従来より2倍以
上のフレームレートが実現される。しかも、Bモード像
を第2の周期で繰り返し生成することができる。
【0072】請求項10の発明は、被検体の断面を超音
波でスキャンし、得られた反射信号から血流情報の2次
元分布を生成する超音波診断装置において、奇数番目の
ラスタを対象として超音波を同一ラスタに対して所定回
数繰り返し送信する毎にラスタを順次切換えながら1フ
レーム分のスキャンを行う第1のスキャンと、偶数番目
のラスタを対象として超音波を同一ラスタに対して前記
所定回数繰り返し送信する毎にラスタを順次切換えなが
ら1フレーム分のスキャンを行う第2のスキャンとを交
互に所定の周期で繰り返すスキャン手段と、前記第1の
スキャンで得られた反射信号を用いて血球による散乱の
強さを示す第1のパワーの2次元分布を演算し、前記第
2のスキャンで得られた反射信号を用いて第2のパワー
の2次元分布を演算する演算手段と、前記第1のパワー
の2次元分布を空間的に補間し、前記第2のパワーの2
次元分布を空間的に補間する手段と、前記第1のパワー
の2次元分布と前記第2のパワーの2次元分布とをフレ
ーム間フィルタ処理に供することにより前記血流情報の
2次元分布を前記所定の周期で繰り返し生成する手段と
を具備する。
【0073】請求項10の発明によれば、血流情報の2
次元分布を生成するための第1のスキャン及び第2のス
キャンとが交互に所定の周期で繰り返され、第1のスキ
ャンと第2のスキャンそれぞれに対して1枚ずつ血流情
報の2次元分布が得られる。第1のスキャン及び第2の
スキャンのラスタ本数は従来の半分である。したがっ
て、従来の2倍のフレームレートが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る超音波診断装置のブロック
図。
【図2】図1のMTIフィルタの回路図。
【図3】図1のフレーム間フィルタの回路図。
【図4】1フレームを構成するラスタの模式図。
【図5】第1実施例によるスキャン手順を示すタイムチ
ャート。
【図6】第1実施例の動作説明図。
【図7】クラッタ成分、血流成分のスペクトルを示す
図。
【図8】カラーアンギオデータの2次元分布(カラーア
ンギオ画像)が表示される周期を示す図。
【図9】第2実施例による超音波診断装置のブロック
図。
【図10】Bモードの1フレームを構成するラスタとC
FMモードの1フレームを構成するラスタとを示す図。
【図11】第2実施例のスキャン手順を示すタイムチャ
ート。
【図12】カラーアンギオ画像とBモード画像とが得ら
れる周期を示す図。
【図13】第3実施例による超音波診断装置のブロック
図。
【図14】図13のデータ推定回路の回路図。
【図15】第3実施例によるはスキャン手順を示すタイ
ムチャート。
【図16】第3実施例の動作説明図。
【図17】カラーアンギオ画像とBモード画像が得られ
る周期を示す図。
【図18】第4実施例による超音波診断装置のブロック
図。
【図19】図18の補間演算部のブロック図。
【図20】第4実施例による1サイクル分のスキャンの
手順を示す図。
【図21】第4実施例の動作説明図。
【符号の説明】
1…システムコントローラ、 2…プローブ、
3…送信系、 3A…パルス発生
器、3B…送信遅延回路、 3C…パル
サ、4…受信系、 4A…プリア
ンプ、4B…受信遅延回路、 4C…加
算器、6…カラーフローマッピング処理系、6A…位相
検波回路、6B…アナログディジタルコンバータ、6C
…MTIフィルタ、6D…自己相関器、
6E…演算部、6F…パワー算出部、
6G…フレーム間フィルタ、7…表示部、
7A…ディジタルスキャンコンバータ、
7B…カラー処理回路、 7C…ディジタ
ルアナログコンバータ、7D…カラーモニタ、
8…操作スイッチ、9…スキャンコントロー
ラ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の断面を超音波でスキャンし、得
    られた反射信号からドプラ効果による周波数偏移に基づ
    いて血流情報の2次元分布を生成する超音波診断装置に
    おいて、 前記超音波の1回の送信毎にラスタを順次切換えながら
    1フレーム分のスキャンを所定の周期で繰り返すスキャ
    ン手段と、 前記スキャン手段により得られた複数フレーム分の反射
    信号を用いて前記2次元分布を前記所定の周期で繰り返
    し生成する生成手段とを具備することを特徴とする超音
    波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は前記反射信号を検波して
    偏移周波数成分を有するドプラ信号を得る手段と、前記
    ドプラ信号をディジタル化しドプラデータを得る手段
    と、前記ドプラデータに基づいて比較的高周波の血流成
    分を得るディジタルフィルタと、前記血流成分から前記
    血流情報を求める手段とを含み、前記ディジタルフィル
    タは前記所定の周期で繰り返し得られる前記ドプラデー
    タを無限長で扱うことの可能な再帰型フィルタであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記生成手段は前記反射信号を検波して
    偏移周波数成分を有するドプラ信号を得る手段と、前記
    ドプラ信号から血球による散乱の強さを表すパワーを前
    記断面内の複数の点について求める手段と、前記パワー
    を前記点毎にフレーム間フィルタ処理に供することによ
    り前記血流情報を得る手段とを有することを特徴とする
    請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 被検体の断面を超音波でスキャンし、得
    られた反射信号から血流情報の2次元分布と、Bモード
    像とを生成する超音波診断装置において、 前記2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラスタを順
    次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第1のス
    キャンと、前記Bモード像用の超音波の1回の送信毎に
    ラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャンを行
    う第2のスキャンとを交互に所定の周期で繰り返すスキ
    ャン手段と、 前記第1のスキャンで得られた複数フレーム分の反射信
    号を用いて前記2次元分布を前記所定の周期で繰り返し
    生成する第1の生成手段と、 前記第2のスキャンで得られた反射信号を用いて前記B
    モード像を前記第所定の周期で繰り返し生成する第2の
    生成手段とを具備することを特徴とする超音波診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の生成手段は前記反射信号を検
    波して偏移周波数成分を有するドプラ信号を得る手段
    と、前記ドプラ信号をディジタル化しドプラデータを得
    る手段と、前記ドプラデータに基づいて比較的高周波の
    血流成分を得るディジタルフィルタと、前記血流成分か
    ら前記血流情報を求める手段とを含み、前記ディジタル
    フィルタは前記所定の周期で繰り返し得られる前記ドプ
    ラデータを無限長で扱うことの可能な再帰型フィルタで
    あることを特徴とする請求項4記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の生成手段は前記反射信号を検
    波して偏移周波数成分を有するドプラ信号を得る手段
    と、前記ドプラ信号から血球による散乱の強さを表すパ
    ワーを前記断面内の複数の点について求める手段と、前
    記パワーを前記点毎にフレーム間フィルタ処理に供する
    ことにより前記血流情報を得る手段とを有することを特
    徴とする請求項4記載の超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 被検体の断面を超音波でスキャンし、得
    られた反射信号から血流情報の2次元分布と、Bモード
    像とを生成する超音波診断装置において、 前記2次元分布用の超音波の1回の送信毎にラスタを順
    次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第1のス
    キャンを第1の周期で所定回数繰り返し、前記第1のス
    キャンに続いて前記Bモード像用の超音波の1回の送信
    毎にラスタを順次切換えながら1フレーム分のスキャン
    を行う第2のスキャンを行うというサイクルを第2の周
    期で繰り返すスキャン手段と、 前記第1のスキャンで得られた前記反射信号を検波して
    偏移周波数成分を有するドプラ信号を得る手段と、前記
    ドプラ信号をディジタル化しドプラデータを得るディジ
    タル化手段と、前記ディジタル化手段でディジタル化さ
    れた前記ドプラデータに基づいて前記第2のスキャンが
    行われている間のドプラデータを推定する推定手段と、
    前記ディジタル化手段でディジタル化されたドプラデー
    タと前記推定手段で推定されたドプラデータとに基づい
    て比較的高周波の血流成分を得るディジタルフィルタ
    と、前記血流成分から前記血流情報の2次元分布を前記
    第1の周期で繰り返し生成する生成手段とを有する手段
    と、 前記第2のスキャンで得られた反射信号を用いて前記B
    モード像を前記第2の周期で繰り返し生成する手段とを
    具備することを特徴とする超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 前記ディジタルフィルタは前記ディジタ
    ル化手段でディジタル化されたドプラデータと前記推定
    手段で推定されたドプラデータとを無限長で扱うことの
    可能な再帰型フィルタであることを特徴とする請求項7
    記載の超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 前記生成手段は前記血流成分から血球に
    よる散乱の強さを表すパワーを前記断面内の複数の点に
    ついて求める手段と、前記パワーを前記点毎にフレーム
    間フィルタ処理に供することにより前記血流情報を得る
    手段とを有することを特徴とする請求項7記載の超音波
    診断装置。
  10. 【請求項10】 被検体の断面を超音波でスキャンし、
    得られた反射信号から血流情報の2次元分布を生成する
    超音波診断装置において、 奇数番目のラスタを対象として超音波を同一ラスタに対
    して所定回数繰り返し送信する毎にラスタを順次切換え
    ながら1フレーム分のスキャンを行う第1のスキャン
    と、偶数番目のラスタを対象として超音波を同一ラスタ
    に対して前記所定回数繰り返し送信する毎にラスタを順
    次切換えながら1フレーム分のスキャンを行う第2のス
    キャンとを交互に所定の周期で繰り返すスキャン手段
    と、 前記第1のスキャンで得られた反射信号を用いて血球に
    よる散乱の強さを示す第1のパワーの2次元分布を演算
    し、前記第2のスキャンで得られた反射信号を用いて第
    2のパワーの2次元分布を演算する演算手段と、 前記第1のパワーの2次元分布を空間的に補間し、前記
    第2のパワーの2次元分布を空間的に補間する手段と、 前記第1のパワーの2次元分布と前記第2のパワーの2
    次元分布とをフレーム間フィルタ処理に供することによ
    り前記血流情報の2次元分布を前記所定の周期で繰り返
    し生成する手段とを具備することを特徴とする超音波診
    断装置。
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