JPH08334976A - 粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法 - Google Patents

粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法

Info

Publication number
JPH08334976A
JPH08334976A JP7142031A JP14203195A JPH08334976A JP H08334976 A JPH08334976 A JP H08334976A JP 7142031 A JP7142031 A JP 7142031A JP 14203195 A JP14203195 A JP 14203195A JP H08334976 A JPH08334976 A JP H08334976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
tube
developer
conductors
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7142031A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Nakamura
輝男 中村
Shuya Kimura
修也 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7142031A priority Critical patent/JPH08334976A/ja
Publication of JPH08334976A publication Critical patent/JPH08334976A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、全体のコンパクト化を図ることを
目的とするものである。 【構成】 互いに電気的に絶縁された3本以上の導線
を、互いに交差することなく、かつそれぞれが壁面を形
成するように螺旋状に配置してなる粉体搬送用チューブ
を用い、各導線に順次位相をずらして交流電圧を印加す
ることにより、帯電した現像剤を粉体搬送用チューブに
沿って搬送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば乾式の現像剤
などの帯電した粉体を搬送するための粉体搬送装置、同
様の粉体を回収するための粉体回収装置、上記の搬送装
置や回収装置を利用した電子写真装置、及びこれらの装
置に用いられる粉体搬送用チューブの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、乾式現像方式の電子写真記録装
置においては、感光体上に静電潜像を形成した後、正あ
るいは負どちらかの極性に揃って帯電した粉体、即ち現
像剤により、この静電潜像を顕像化している。また、乾
式現像方式としては、磁気ブラシ現像法、カスケード現
像法、ファーブラシ現像法、及びパウダークラウド現像
法などが知られているが、いずれの方法においても現像
部内に現像剤を適宜補給する必要がある。
【0003】こうした現像剤の補給を行う装置は各種形
態をとるが、例えばスクリューローラの回転によりスク
リューの軸方向に発生する推進力を利用した搬送装置が
ある。また、感光体の表面を清掃する際に感光体から剥
がされる現像剤も同じ方法で廃棄ボックスまで搬送され
回収される。
【0004】図5は例えば特開昭54−24038号公
報に示された従来の現像剤の搬送装置を示す斜視図であ
る。この搬送装置は、パイプ1、このパイプ1中のスク
リューローラ2、及びこのスクリューローラ2の駆動系
(図示せず)から構成されており、現像部への現像剤の
補給に用いられている。この装置で現像剤を搬送する場
合には、スクリューローラ2を回転させて現像剤をスク
リューの軸方向へ押して移動させる。
【0005】また、図6は例えば実開昭59−3304
8号公報に示された現像剤の搬送装置を示す断面図であ
る。搬送路が曲線を含む場合には、図6のように、曲線
部にばね状の螺旋体3を用いて2個のスクリューローラ
2を連結している。
【0006】さらに、従来の電子写真装置において、感
光体の表面に付着した現像剤を回収するには、ブラシロ
ーラで感光体から現像剤を掻き落とし、負圧吸引してか
らフィルタで捕集するという方法がある。
【0007】図7は例えば特開昭55−32066号公
報あるいは実開昭56−9774号公報に示されたもの
と同様の従来の現像剤の回収装置を示す構成図である。
この回収装置は、ブラシローラ4、ダクト5、負圧発生
装置6、及びフィルタ7などから構成されており、感光
体8上の現像剤の回収に用いられている。即ち、この回
収装置で現像剤を回収する場合には、ブラシローラ4を
回転させて掻き取った現像剤を、負圧で吸引してダクト
5中を移動させ、フィルタ7でこし取る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の現像剤搬送装置においては、スクリューローラ
2、ばね状の螺旋体3、及びモータ等の駆動系により構
成されていたため、装置の大きさをコンパクトにするこ
とが難しいという問題点があった。特に、スクリューロ
ーラ2や螺旋体3は強度的に小径化が難しく、パイプ1
の直径を規制していた。また、曲げ部ではパイプ1と螺
旋体3との間に大きな摩擦力が働くので、駆動系への負
荷が大きくなり、場合によっては搬送不能になるという
問題点もあった。さらに、パイプ1内に存在する全ての
粉体が搬送されてしまうために、現像に寄与しない物質
(例えば通常とは逆の極性を持った現像剤)が現像機に
混入し、現像に悪影響を与えるという問題点もあった。
【0009】一方、上記のように構成された従来の現像
剤回収装置においては、負圧で吸引した現像剤をフィル
タ7でこし取るように構成されているため、フィルタ7
より細かい現像剤は回収できず、また回収した現像剤で
フィルタ7が目詰まりして、回収効率が徐々に低下する
ため、フィルタ7を頻繁に交換しなければならないなど
の問題点があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、全体のコンパ
クト化を図ることができるとともに、搬送路が屈曲して
いても粉体をスムーズに搬送することができる粉体搬送
装置を得ることを目的とする。また、全体のコンパクト
化を図ることができるとともに、フィルタの交換の手間
を軽減することができる粉体回収装置を得ることを目的
とする。さらに、全体をコンパクト化することができる
とともに、現像に寄与する現像剤を選択的に搬送するこ
とができる電子写真装置を得ることを目的とする。さら
にまた、粉体搬送用チューブを効率良く容易に製造する
ことができる粉体搬送用チューブの製造方法を得ること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る粉
体搬送装置は、互いに電気的に絶縁された3本以上の導
線を、互いに交差することなく、かつそれぞれが壁面を
形成するように螺旋状に配置してなる粉体搬送用チュー
ブと、各導線に順次位相をずらして交流電圧を印加する
電源装置とを備え、帯電した粉体を粉体搬送用チューブ
に沿って搬送するものである。
【0012】請求項2の発明に係る粉体搬送装置は、互
いに電気的に絶縁された多数の電極が長さ方向に連続し
て設けられている粉体搬送用チューブと、互いに隣接し
た3個以上の電極を1組として、各組の同位置の電極が
互いに同極性となるように各組の電極に順次位相をずら
して交流電圧を印加する電源装置とを備え、帯電した粉
体を粉体搬送用チューブに沿って搬送するものである。
【0013】請求項3の発明に係る粉体回収装置は、帯
電した粉体を付着面から剥がすブラシローラと、一端部
がブラシローラの近傍に設けられ、互いに電気的に絶縁
された3本以上の導線を、互いに交差することなく、か
つそれぞれが壁面を形成するように螺旋状に配置してな
る粉体搬送用チューブと、ブラシローラにより剥がされ
た粉体を粉体搬送用チューブ内に導入する負圧発生装置
と、各導線に粉体と逆の極性の電圧を印加することによ
り粉体搬送用チューブの内壁面に粉体を付着させるとと
もに、各導線に順次位相をずらして交流電圧を印加する
ことにより粉体を粉体搬送用チューブに沿って搬送する
電源装置とを備えたものである。
【0014】請求項4の発明に係る電子写真装置は、互
いに電気的に絶縁された3本以上の導線を、互いに交差
することなく、かつそれぞれが壁面を形成するように螺
旋状に配置してなる粉体搬送用チューブと、各導線に順
次位相をずらして交流電圧を印加する電源装置とを有
し、帯電した乾式の現像剤を現像部に供給する現像剤補
給装置を備えたものである。
【0015】請求項5の発明に係る電子写真装置は、帯
電した乾式の現像剤を感光体から剥がすブラシローラ
と、一端部がブラシローラの近傍に設けられ、互いに電
気的に絶縁された3本以上の導線を、互いに交差するこ
となく、かつそれぞれが壁面を形成するように螺旋状に
配置してなる粉体搬送用チューブと、ブラシローラによ
り剥がされた現像剤を粉体搬送用チューブ内に導入する
ための負圧発生装置と、各導線に現像剤と逆の極性の電
圧を印加することにより粉体搬送用チューブの内壁面に
現像剤を付着させるとともに、各導線に順次位相をずら
して交流電圧を印加することにより現像剤を粉体搬送用
チューブに沿って搬送する電源装置とを有する現像剤回
収装置を備えたものである。
【0016】請求項6の発明に係る粉体搬送用チューブ
の製造方法は、それぞれ誘電体被膜を持った3本以上の
導線を、互いに交差させることなく、棒状の成形型に螺
旋状に巻き付け、各導線を互いに一体化させた後、成形
型を抜き取るものである。
【0017】請求項7の発明に係る粉体搬送用チューブ
の製造方法は、それぞれ誘電体被膜を持った3本以上の
導線を、互いに交差させることなく、絶縁性チューブに
巻き付けた後、各導線と絶縁性チューブとを一体化させ
るものである。
【0018】請求項8の発明に係る粉体搬送用チューブ
の製造方法は、被覆を持たない3本以上の導線を、互い
に交差させることなく、絶縁性チューブに巻き付けた
後、絶縁物により上記各導線を互いに絶縁するとともに
絶縁性チューブと一体化させるものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明においては、粉体搬送用チュー
ブの径を必要最小限にすることができるとともに、モー
タ等の駆動系が不要であり、従って全体をコンパクト化
することができるとともに、屈曲部においてもスムーズ
に粉体を搬送できる。
【0020】請求項2の発明においては、粉体搬送用チ
ューブの径を必要最小限にすることができるとともに、
モータ等の駆動系が不要であり、従って全体をコンパク
ト化することができるとともに、屈曲部においてもスム
ーズに粉体を搬送できる。
【0021】請求項3の発明においては、粉体搬送用チ
ューブの径を必要最小限にすることができるとともに、
モータ等の駆動系が不要であり、従って全体をコンパク
ト化することができ、またチューブ内に付着した粉体の
搬送は負圧発生装置によらないため、フィルタの目詰ま
りが防止される。
【0022】請求項4の発明においては、現像に寄与す
る極性に帯電した現像剤を選択的に搬送し、現像部に供
給する。
【0023】請求項5の発明においては、ブラシローラ
で剥がし取った現像剤を一旦は粉体搬送用チューブの内
壁面に付着させた後、電圧制御を切り換えて、粉体搬送
用チューブに沿って搬送し回収する。
【0024】請求項6の発明においては、導線を成形型
に巻き付けて一体化した後、成形型を抜き取るので、安
定した形状の粉体搬送用チューブを効率良く容易に製造
できる。
【0025】請求項7の発明においては、導線を絶縁性
チューブに巻き付けて一体化するので、型抜きが不要で
あり、粉体搬送用チューブを一層容易に製造できる。
【0026】請求項8の発明においては、導線を絶縁性
チューブと一体化する際に導線間の絶縁を行うため、製
造が一層容易になる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1による電子写真装
置の現像剤補給装置の要部を示す斜視図である。図にお
いて、11は第1ないし第3の導線12,13,14を
互いに交差することなくかつそれぞれが壁面を形成する
ように螺旋状に配置してなる粉体搬送用チューブであ
り、各導線12,13,14は、銅などの導電性の金属
線の表面にポリエチレンやポリカーボンなどの絶縁性樹
脂を被覆して構成されている。
【0028】この実施例1の現像剤補給装置(粉体搬送
装置)は、粉体搬送用チューブ11と、各導線12,1
3,14に電圧を印加する電源装置(図示せず)とから
構成されている。電源装置は、例えば導線12,13,
14にそれぞれ正あるいは負の電圧を印加する複数の電
源と、これらの電源を選択的に駆動する電源選択手段と
を有しており、各導線12,13,14に順次位相をず
らして交流電圧を印加する。
【0029】次に、動作について説明する。粉体搬送用
チューブ11を構成する導線12,13,14に対し
て、図2に示すような連続的に変化する電圧を印加す
る。図3は粉体搬送用チューブ11の壁面における極性
の時間変化を説明するための説明図であり、時間Tがt
1、t2、t3のときの粉体搬送用チューブ11の現像
剤(正極性)との接触面付近を表している。正の極性を
持つ現像剤は、接触面が−→+→0→−と周期的に変化
する間に接触面から吸引力と反発力とを交互に受け、一
定方向(図の右方向)へ移動していく。同様に、負極性
の現像剤だけを選択的に搬送することもできる。
【0030】このような現像剤補給装置によれば、モー
タのような駆動系を用いることなく現像剤を搬送でき、
しかも粉体搬送用チューブ11の径は必要最小限でよい
ため、装置をコンパクト化することができ、従って電子
写真装置全体もコンパクト化することができる。また、
搬送路に屈曲部があっても現像剤をスムーズに搬送する
ことができる。さらに、印加電圧の制御により、現像に
寄与する極性の現像剤を選択的に搬送できるため、現像
の性能も向上する。さらにまた、印加電圧によっては、
現像剤の上方への搬送も可能となり、設計の自由度が向
上する。
【0031】ここで、粉体搬送用チューブ11の製造方
法について説明する。粉体搬送用チューブ11は、第1
ないし第3の導線12,13,14を1組として予め一
体化したものを、棒状の成形型(図示せず)に螺旋状に
巻き付けて一体化した後、成形型を抜き取ることにより
製造される。上記一体化は、接着剤を用いたり、加熱溶
融させたりすればよい。このような方法により、安定し
た形状の粉体搬送用チューブ11を効率良く容易に製造
することができる。
【0032】また、他の製造方法として、第1ないし第
3の導線12,13,14を1組として予め一体化した
ものを、絶縁性チューブ(図示せず)に螺旋状に巻き付
け、各導線12,13,14と絶縁性チューブとを一体
化させることもできる。この方法によれば、型の抜き取
りが不要となり、製造が一層容易になる。
【0033】さらに、他の製造方法として、被覆を持た
ない3本の導線を、互いに交差させることなく、絶縁性
チューブに巻き付けた後、接着剤や樹脂等の絶縁物によ
り各導線を互いに絶縁するとともに絶縁性チューブと一
体化させることもできる。この方法によれば、製造が一
層容易になる。
【0034】実施例2.次に、図4はこの発明の実施例
2による電子写真装置の現像剤回収装置を示す構成図で
ある。図において、21は現像剤を感光体8から剥がす
ブラシローラ、22はファン等の負圧発生装置であり、
この負圧発生装置22とブラシローラ21との間には、
上記実施例1と同様の粉体搬送用チューブ11が配置さ
れている。23は負圧発生装置22の粉体搬送用チュー
ブ11側に配置されているフィルタである。また、粉体
搬送用チューブ11に電圧を印加する電源装置は、3本
の導線12,13,14に現像剤と逆の極性の電圧を印
加するモードと、各導線12,13,14に順次位相を
ずらして交流電圧を印加するモードとで切換可能になっ
ている。
【0035】次に、動作について説明する。感光体8の
表面に付着した正極性の現像剤は、ブラシローラ21の
回転により掻き落とされ、負圧発生装置22の駆動によ
り粉体搬送用チューブ11内に導入される。このとき、
3本の導線12,13,14に負の電圧を印加すること
により、粉体搬送用チューブ11内に導入された現像剤
は、粉体搬送用チューブ11の内壁面に静電吸着する。
この後、ブラシローラ21及び負圧発生装置22の運転
を止め、粉体搬送用チューブ11に図2のような電圧を
印加する。これにより、粉体搬送用チューブ11内の現
像剤は、一定の方向へ搬送される。従って、粉体搬送用
チューブ11の端部で現像剤を受けることで、フィルタ
23を目詰まりさせることなく、現像剤を回収すること
が可能となる。勿論、電源装置の制御によっては、負極
性の現像剤だけを選択的に回収、することもできる。
【0036】また、例えば第1の導線12には正、第2
の導線13には負の電圧をそれぞれ印加したままにした
場合、第1の導線12には負に帯電した現像剤が、第2
の導線13には正に帯電した現像剤がそれぞれ静電吸着
する。従って、吸着後に、図2のような電圧を印加すれ
ば、まず正極性の現像剤が選択的に回収され、その後、
同様の手順により負極性の現像剤を搬送すれば、正負両
極の現像剤を同一の装置で回収できる。
【0037】このように、この実施例2の装置によれ
ば、粉体搬送用チューブ11を利用して全体をコンパク
ト化することができるとともに、フィルタ23の交換の
手間を軽減することができる。また、粉体搬送用チュー
ブ11を十分に長くすれば、フィルタ23を省略するこ
ともできる。さらに、粉体搬送用チューブ11内の清掃
の手間もかからず、保守の手間が軽減される。
【0038】なお、上記各実施例においては粉体搬送用
チューブ11を構成する導線を3本としたが、4本以上
で構成し、それぞれの導線に周期的に極性の変化する電
圧を印加してもよい。また、上記各実施例では電源と電
源選択手段とからなる電源装置を示したが、電源装置の
構成はこれに限定されない。
【0039】さらに、上記各実施例においては導線を螺
旋状に巻回して粉体搬送用チューブ11を構成したが、
互いに電気的に絶縁された多数の電極が長さ方向に連続
して設けられている粉体搬送用チューブを用いてもよ
い。この場合、電源装置は、互いに隣接した3個以上の
電極を1組として、各組の同位置の電極が互いに同極性
となるように各組の電極に順次位相をずらして交流電圧
を印加すればよい。
【0040】さらにまた、上記各実施例では粉体搬送装
置及び粉体回収装置を電子写真装置に適用した例を示し
たが、帯電した粉体を搬送・回収する装置であれば、他
の装置にもこの発明は適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
粉体搬送装置は、互いに電気的に絶縁された3本以上の
導線を、互いに交差することなく、かつそれぞれが壁面
を形成するように螺旋状に配置してなる粉体搬送用チュ
ーブを用い、各導線に順次位相をずらして交流電圧を印
加することにより、帯電した粉体を粉体搬送用チューブ
に沿って搬送するようにしたので、粉体搬送用チューブ
の径を必要最小限にすることができるとともに、モータ
等の駆動系が不要であり、従って全体をコンパクト化す
ることができるとともに、屈曲部においてもスムーズに
粉体を搬送できるなどの効果を奏する。
【0042】請求項2の発明の粉体搬送装置は、互いに
電気的に絶縁された多数の電極が長さ方向に連続して設
けられている粉体搬送用チューブを用い、互いに隣接し
た3個以上の電極を1組として、各組の同位置の電極が
互いに同極性となるように各組の電極に順次位相をずら
して交流電圧を印加することにより、帯電した粉体を粉
体搬送用チューブに沿って搬送するようにしたので、全
体をコンパクト化することができるとともに、屈曲部に
おいてもスムーズに粉体を搬送できるなどの効果を奏す
る。
【0043】請求項3の発明の粉体回収装置は、ブラシ
ローラにより剥がされた粉体を負圧発生装置により粉体
搬送用チューブ内に導入するとともに、この粉体搬送用
チューブに粉体と逆の極性の電圧を印加することにより
粉体搬送用チューブの内壁面に粉体を付着させ、この
後、粉体搬送用チューブの各導線に順次位相をずらして
交流電圧を印加することにより粉体を粉体搬送用チュー
ブに沿って搬送するようにしたので、粉体搬送用チュー
ブの径を必要最小限にすることができるとともに、モー
タ等の駆動系が不要であり、従って全体をコンパクト化
することができ、またチューブ内に付着した粉体の搬送
は負圧発生装置によらないため、フィルタの目詰まりが
防止され、フィルタの交換の手間を軽減することができ
るなどの効果を奏する。
【0044】請求項4の発明の電子写真装置は、上記請
求項1の発明の粉体搬送装置を利用して現像剤を補給す
る現像剤補給装置を備えたので、全体をコンパクト化す
ることができるとともに、現像に寄与する現像剤を選択
的に搬送することができるなどの効果を奏する。
【0045】請求項5の発明の電子写真装置は、上記請
求項3の発明の粉体回収装置を利用して現像剤を回収す
る現像剤回収装置を備えたので、全体をコンパクト化す
ることができるという効果を奏する。
【0046】請求項6の発明の粉体搬送用チューブの製
造方法は、それぞれ誘電体被膜を持った3本以上の導線
を、互いに交差させることなく、棒状の成形型に螺旋状
に巻き付け、各導線を互いに一体化させた後、成形型を
抜き取るようにしたので、安定した形状の粉体搬送用チ
ューブを効率良く容易に製造できるという効果を奏す
る。
【0047】請求項7の発明の粉体搬送用チューブの製
造方法は、それぞれ誘電体被膜を持った3本以上の導線
を、互いに交差させることなく、絶縁性チューブに巻き
付けた後、各導線と絶縁性チューブとを一体化させるよ
うにしたので、型抜きが不要であり、粉体搬送用チュー
ブを一層容易に製造できるという効果を奏する。
【0048】請求項8の発明の粉体搬送用チューブの製
造方法は、被覆を持たない3本以上の導線を、互いに交
差させることなく、絶縁性チューブに巻き付けた後、絶
縁物により上記各導線を互いに絶縁するとともに絶縁性
チューブと一体化させるもようにしたので、粉体搬送用
チューブの製造が一層容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による電子写真装置の現
像剤補給装置の要部を示す斜視図である。
【図2】 実施例1における粉体搬送用チューブへの印
加電圧の時間変化を示す関係図である。
【図3】 粉体搬送用チューブの壁面における極性の時
間変化を説明するための説明図である。
【図4】 この発明の実施例2による電子写真装置の現
像剤回収装置を示す構成図である。
【図5】 従来の現像剤搬送装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図6】 従来の現像剤搬送装置の他の例を示す断面図
である。
【図7】 従来の現像剤回収装置の一例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
11 粉体搬送用チューブ、12 第1の導線、13
第2の導線、14 第3の導線、21 ブラシローラ、
22 負圧発生装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電気的に絶縁された3本以上の導
    線を、互いに交差することなく、かつそれぞれが壁面を
    形成するように螺旋状に配置してなる粉体搬送用チュー
    ブと、 上記各導線に順次位相をずらして交流電圧を印加する電
    源装置とを備え、帯電した粉体を上記粉体搬送用チュー
    ブに沿って搬送することを特徴とする粉体搬送装置。
  2. 【請求項2】 互いに電気的に絶縁された多数の電極が
    長さ方向に連続して設けられている粉体搬送用チューブ
    と、 互いに隣接した3個以上の上記電極を1組として、各組
    の同位置の電極が互いに同極性となるように各組の電極
    に順次位相をずらして交流電圧を印加する電源装置とを
    備え、帯電した粉体を上記粉体搬送用チューブに沿って
    搬送することを特徴とする粉体搬送装置。
  3. 【請求項3】 帯電した粉体を付着面から剥がすブラシ
    ローラと、 一端部が上記ブラシローラの近傍に設けられ、互いに電
    気的に絶縁された3本以上の導線を、互いに交差するこ
    となく、かつそれぞれが壁面を形成するように螺旋状に
    配置してなる粉体搬送用チューブと、 上記ブラシローラにより剥がされた粉体を上記粉体搬送
    用チューブ内に導入するための負圧発生装置と、 上記各導線に上記粉体と逆の極性の電圧を印加すること
    により上記粉体搬送用チューブの内壁面に上記粉体を付
    着させるとともに、上記各導線に順次位相をずらして交
    流電圧を印加することにより上記粉体を上記粉体搬送用
    チューブに沿って搬送する電源装置とを備えていること
    を特徴とする粉体回収装置。
  4. 【請求項4】 互いに電気的に絶縁された3本以上の導
    線を、互いに交差することなく、かつそれぞれが壁面を
    形成するように螺旋状に配置してなる粉体搬送用チュー
    ブと、上記各導線に順次位相をずらして交流電圧を印加
    する電源装置とを有し、帯電した乾式の現像剤を現像部
    に供給する現像剤補給装置を備えていることを特徴とす
    る電子写真装置。
  5. 【請求項5】 帯電した乾式の現像剤を感光体から剥が
    すブラシローラと、 一端部が上記ブラシローラの近傍に設けられ、互いに電
    気的に絶縁された3本以上の導線を、互いに交差するこ
    となく、かつそれぞれが壁面を形成するように螺旋状に
    配置してなる粉体搬送用チューブと、上記ブラシローラ
    により剥がされた現像剤を上記粉体搬送用チューブ内に
    導入するための負圧発生装置と、上記各導線に上記現像
    剤と逆の極性の電圧を印加することにより上記粉体搬送
    用チューブの内壁面に上記現像剤を付着させるととも
    に、上記各導線に順次位相をずらして交流電圧を印加す
    ることにより上記現像剤を上記粉体搬送用チューブに沿
    って搬送する電源装置とを有する現像剤回収装置を備え
    ていることを特徴とする電子写真装置。
  6. 【請求項6】 それぞれ誘電体被膜を持った3本以上の
    導線を、互いに交差させることなく、棒状の成形型に螺
    旋状に巻き付け、上記各導線を互いに一体化させた後、
    上記成形型を抜き取ることを特徴とする粉体搬送用チュ
    ーブの製造方法。
  7. 【請求項7】 それぞれ誘電体被膜を持った3本以上の
    導線を、互いに交差させることなく、絶縁性チューブに
    巻き付けた後、上記各導線と上記絶縁性チューブとを一
    体化させることを特徴とする粉体搬送用チューブの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 被覆を持たない3本以上の導線を、互い
    に交差させることなく、絶縁性チューブに巻き付けた
    後、絶縁物により上記各導線を互いに絶縁するとともに
    上記絶縁性チューブと一体化させることを特徴とする粉
    体搬送用チューブの製造方法。
JP7142031A 1995-06-08 1995-06-08 粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法 Pending JPH08334976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7142031A JPH08334976A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7142031A JPH08334976A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08334976A true JPH08334976A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15305764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7142031A Pending JPH08334976A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08334976A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7636536B2 (en) 2005-09-07 2009-12-22 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having an improved developer conveying system
JP2015004874A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社リコー プロセスユニット、画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7636536B2 (en) 2005-09-07 2009-12-22 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having an improved developer conveying system
JP2015004874A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社リコー プロセスユニット、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5032331B2 (ja) エレクトログラフィ式の印刷装置または複写装置
US4114261A (en) Method of manufacture of a xerographic microfield donor
JPS5872981A (ja) 接触帯電クリ−ニング装置
JPH10319712A (ja) ドナーロール及びドナーロールを有する現像装置
JP3468849B2 (ja) 現像装置
JPH08334976A (ja) 粉体搬送装置、粉体回収装置、電子写真装置及び粉体搬送用チューブの製造方法
US5600418A (en) Donor rolls with exterior commutation
JPS60142381A (ja) 電荷保持表面の清掃装置
JP2004004334A (ja) コロナ放電装置及び画像形成装置
JPS61182075A (ja) トナー粒子清掃装置
JP3715538B2 (ja) 現像装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6277790B2 (ja) 清掃装置及び画像形成装置
JP3573335B2 (ja) クリーニング装置
US4017648A (en) Toner agitation through microfield donor
JPH11327265A (ja) 静電記録用コロナ放電装置
JP2007140374A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
KR920007721B1 (ko) 전자 사진 프로세스의 전사분리장치
JPS61117583A (ja) 誘電体ベルト転写装置
JPH0358075A (ja) 画像形成装置のクリーニング装置
JP3519975B2 (ja) クリーニング装置
JPS5930576A (ja) 電子写真複写機等のトナ−回収装置
JPS62242984A (ja) 多色画像記録装置
JPH03280046A (ja) 顕色剤塗布装置
JPH0850391A (ja) 帯電装置
JP4803622B2 (ja) 画像形成装置